iPlanet Web Server のインストールに必要なハードウェアとソフトウェアを確認後、次を確認してください。
サーバの DNS エイリアスの作成
ネットワークにある複数のコンピュータのうちの 1 台のコンピュータ上でサーバを実行する場合は、ユーザまたはシステム管理者が、DNS
CNAME レコードまたは実際のサーバを指すエイリアスを設定します。サーバのマシンに設定された実際のホスト名または IP アドレスは、後で変更することができ、そのサーバを指すすべての
URL を変更する必要はありません。
たとえば、サーバ my_server.my_company.com に対してエイリアスを www.my_company.com
と設定した場合、サーバにあるドキュメントにアクセスするための URL には、my_server ではなく www 形式のエイリアスを常に使います。
サーバの Unix と Linux ユーザ アカウント
iPlanet Web Server の起動時には、インストール時に指定した Unix またはLinux
ユーザ アカウントが使用されます。サーバの子プロセスは、このアカウントを所有者として作成されます。システム リソースにアクセス制限を行うサーバの
Unix または Linux アカウントを作成することをお勧めしますが、コンフィグレーション ファイルの読み取り許可と logs ディレクトリへの書き込みパーミッションは必要です。グループによるアクセス
コントロール ファイルなどへの書き込みは許可しますが、セキュリティ上の理由から、ユーザ アカウントを使った一部のコンフィグレーション ファイルに対する書き込みは制限します。
また、サーバに対して作成するユーザ アカウントは、すべての iPlanet サーバのサーバ
ユーザを含むグループに属するように設定し、複数のサーバが共有ファイルにアクセスできるようにします。
iPlanet Web Server のユーザ アカウントを作成しない場合は、多くのプラット
フォーム上で nobody という名前のアカウントを使用できますが、ユーザ nobody には、実行中の iPlanet Web Server
のアクセスを許可しないことをお勧めします。また、一部のシステムでは、nobody のユーザ ID に -2 が割り当てられ、0 未満のユーザ
ID が使用された場合は、インストール中にエラーが発生するので、ユーザ nobody が使用できない場合があります。/etc/passwd
のファイルに nobody のユーザ ID が存在する場合は、その値が 1 以上であることを確認してください。
ノート サーバには、専用のアカウントを使用することを特にお勧めします。
Administration Server では、インストールされたすべてのサーバのコンフィグレーション
ファイルへの書き込みパーミッションを持つユーザ アカウントを使って実行することもできますが、Administration Server
を root として実行することにより、Administration Server のユーザは、1024 未満のポート番号を使ってサーバの起動や停止を容易に行うことができます
(1024 より大きいポート番号では、任意ユーザによる起動が可能)。
iPlanet Web Server (通常 nobody) の実行に使うユーザは、 Administration
Server (通常 root) に使うユーザと同じグループでなければなりません。
警告 SNMPを使う場合は root として iPlanet Web Server
instance および
Administration Server を実行しなければなりません。
サーバの Windows NT ユーザ アカウント
iPlanet Web Server には、Windows NT のユーザ アカウントを作成する必要が
あります。このユーザ アカウントには、システム リソースに対するアクセス に制限を設定し、許可を持たないシステム ユーザ アカウント (システムへの
アクセス許可が制限されたアカウント) として実行する必要があります。サー バの起動時には、このユーザ アカウントが使用され、サーバが使うすべての
サーバ拡張モジュールは、このアカウントを所有者として作成されます。
インストール中は、ユーザが作成したユーザ アカウントではなく、
LocalSystem というアカウントが使用されますが、サーバの起動後は、作 成したユーザ アカウントを使ってください。サーバのユーザ
アカウントは、 インストール プロセスの終了後に変更することも可能です。そのアカウン トでは、他のコンピュータにあるファイルを取得できるように設定し、サー
バ上のファイルを他のコンピュータでも使用できるようにします。
また、サーバに対して作成するユーザ アカウントは、すべての iPlanet サーバのサーバ
ユーザを含むグループに属するように設定し、複数のサーバが共有ファイルにアクセスできるようにします。
ノート サーバには、専用のアカウントを使用することを特にお勧めします。
ポート番号の選択
Administration Server と iPlanet Web Server の各インスタンスには、それぞれのポート番号が必要になります。
Administration Server は、iPlanet Web Server の管理に使う iPlanet Web Server
の特別なインスタンスです。この Administration Server は、Netscape Console 付属の Netscape
Administration Server とは異なります。
Web サーバの標準ポート番号は 80、SSL 対応 Web サーバの標準ポート番号は 443 ですが、iPlanet
Web Server をインストールして任意のポート番号を使用することも可能です。デフォルト ポート (80) 以外のポートを使った場合は、ホームページへのアクセスに使う
URL が変化します。たとえば、コンピュータ www.siroe.com に対してポート番号 9753 を指定した場合、サーバの URL は、http://www.siroe.com:9753/
になります。
Administration Server では、サーバへの不正アクセスを防止するため、ポート番号に乱数を使ってください。サーバを設定する際に、Administration
Server のポート番号を使います。たとえば、サーバ mozilla.com に対する URL は、http://www.mozilla.com:2634/
などになります。
ポート番号には、使用されていないものを選択します。Unix および Linux システムでは、サーバ
マシン上の /etc/services ファイルをチェックし、ポート番号が他のサービスに予約されていないことを確認します。現在他のサービスに使用されているポートを選択した場合は、インストール
プログラムにより、別のポートを選択するように指示されます。
ノート Unix または Linux
で、サーバ ポート番号に 1024 以下を選択した場合、サー バを起動する際には root としてログインしてください。サーバがポートに
バインドされた後は、ユーザ アカウント root から、ユーザが指定したユー ザ アカウントに変更されます。1024 より大きいポート番号を選択した場合
は、root ユーザ以外でもサーバを起動できるようになります。