目次
このマニュアルについて
第 1 章 インストールの前に
第 2 章 iPlanet Web Server のインストール
第 3 章 インストールのトラブルシューティング
第 4 章 移行とアップグレード
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第 3 章 インストールのトラブルシューティング

この章では、iPlanet Web Server を Windows NT、Unix、および Linux にインストールする際のトラブルシューティングについて説明します。 この章は、次の節から構成されています。


すべてのプラットフォームに共通のトラブルシューティング
この節は、インストールの際に、複数のプラットフォームで共通に発生する一般的な問題、およびその解決方法を説明します。

クライアントがサーバを見つけられない。 まず、ホスト名を使って検索します。 見つからない場合は、完全な修飾名 (www.machine_name.domain.com など) を使い、サーバが DNS にリストされていることを確認します。この方法でも見つからない場合は、 IP アドレスを使って検索します。

ポートが使用中である。 最も可能性が高い原因として、サーバをシャットダウンせずに、前バージョンの設定を移行したことが考えられます。古いサーバをシャットダウンし、その後、新しいサーバを手作業で起動してください。

また、インストール済みの他のサーバによって、ポートが既に使用されている可能性もあります。選択したポートが、他のサーバによって使用されていないことを確認してください。

管理ユーザ名とパスワードを忘れた。 サーバのルート ディレクトリにある https-adminserv/config ディレクトリ内で、admpw テキスト ファイルにある次の形式のテキスト行を編集します。

admin:lnOVeixulqkmU

コロンの前のテキストは、管理ユーザ名 (この例では admin) で、コロンの後に続くテキストは、暗号化されたパスワードです。

コロンの後のテキストをすべて削除してファイルを保存し、Administration Server をシャットダウンして再起動します。管理パスワードの入力を指示されますが、パスワードのフィールドは空白のままにします。これで、Administration Server にアクセスできます。その後、必ず Administration Server の新しいパスワードを作成してください。

インストールした iPlanet Web Server のコンフィグレーション ページで、一部のタブが表示されない。 インストール時に選択しなかった iPlanet Web Server のコンポーネントは、サーバ マネージャのフォームに表示されません。 たとえば、Web Publishing コンポーネントを選択しなかった場合、 [Web Publishing] および [Search] タブは、サーバ マネージャのページに表示されません。 最初のインストールで、必要なコンポーネントをすべて選択しなかった場合は、インストーラに戻り、まだインストールしていないコンポーネントを選択します。

Java Server Support をインストールしたが、JDK や JRE がインストールされていない。 Java support を動作させるには、JDK または JRE のインストールが必要です。インストールされていない場合、サーバを起動することはできず、また起動しても Java を実行するとエラーが発生します。 この問題を解決するには、iPlanet Web Server のインストール プログラムを再起動し、JRE や JDK のインストールを選択して [Servlet] タブの「Configure JRE/JDK Path」ページで、パスを指定します。JRE および JDK の詳細については、「Java Development Kit のインストール」を参照してください。を参照してください。


Windows NT のトラブルシューティング
この節では、Windows NT で発生する問題のトラブルシューティングについて説明します。

インストールを続行できない。
エラー : 書き込みファイルが開けません。
filename に示すファイルに書き込めません。このエラーは、エラー コード 32 です。
Web サーバが、システムでまだ実行されていないことを確認してください。

また、このエラー メッセージは、インストールが未完了で、実行可能ファイルの実行中に、サーバを再度インストールしようとした場合にも表示されます。[コントロール パネル] の [サービス] アイコンを開いてすべての Web サーバ サービスを停止させた後、必要であればサーバをアンインストールしてから再度インストールしてください。

iPlanet Web Server のインストール時に、次のエラー メッセージが表示される。
confhttp: LODCTR がエラー コード 112 を返しました。
LODCTR ユーティリティは、パフォーマンス モニタに関連するキーを Windows NT のレジストリに設定するために使用されます。エラー 112 は、ハード ディスクまたはレジストリ内に、空き領域がないことを意味します。ハード ディスクに十分な空き領域があることを確認し、ある場合は、Windows NT のレジストリの空き領域が不足している可能性があります。[コントロール パネル] の [システム] アイコンを開いて [パフォーマンス] タブをクリックし、[仮想メモリ] セクションにある [変更] をクリックします。ウィンドウに、現在のレジストリ サイズと最大のレジストリ サイズが表示されます。 現在の値が最大値に近い場合は、レジストリの最大値を増やし、コンピュータを再起動して再度 iPlanet Web Server をインストールします。

サーバをインストールして再起動した後、そのサーバにアクセスできない。 iPlanet Web Server を正しく動作させるためには、スタティック IP アドレスが必要です。DHCP をご使用の場合は、インストール時にシステムによって使用されている IP アドレスが、magnus.conf に書き込まれます。IP アドレスが変更されると、サーバにアクセスすることはできません。一時的に問題を解決するには、magnus.conf を編集して、現在の IP アドレスを指定します。IP アドレスは、コマンドラインに「ipconfig」と入力して確認できます。根本的に解決するには、スタティック IP アドレスを取得してください。

iPlanet Web Server をバージョン 3.x から 4.x に移行後、Web パブリッシングを利用できない、または検索コレクションを作成できない。 winnt/system32 ディレクトリに、vdk200.dll ファイルがあるかどうかを確認してください。 ファイルが存在する場合は、その名前を変更するか、またはファイルを削除します。

インストール時にエラーが発生し、インストールに失敗する。システムに十分な容量がないと、この問題が発生することがあります。 この場合は、ディスクの容量を増やし、再インストールします。別の理由でこのエラーが発生した場合は、再インストールする前に一部のインストールを削除します。 インストーラで生成できない場合は、常にアンインストール プログラムを実行してください。アンインストール プログラムを実行した後、残っているサーバのファイルを削除します。Windows NT では、レジストリ エントリを削除する必要があります。


Unix および Linux のトラブルシューティング
この節では、Unix または Linux で発生する問題のトラブルシューティングについて説明します。

サーバの処理速度が遅く、転送に時間がかかりすぎる。SYSLOGを使ってアクセス ログすると、パフォーマンス低下の原因となります。代わりにエラー ログ ファイルを使用するように切り替えます。

サーバ マシンの RAM の容量が足りない可能性があります。また、コンピュータ上で実行中の他のアプリケーションが CPU サイクルを使っているため、サーバのパフォーマンスが低下していることも考えられます。

Enterprise Server 3.6 と Netscape Application Server がインストールされた状態で、Enterprise Server の移行後、新しい iPlanet Web Server のインスタンスが起動しない。 起動スクリプトへの変更は、新しいバージョンには移行されないため、起動スクリプトを編集して Application Server の情報をリストアする必要があります。移行後のサーバの起動スクリプトにある LD_LIBRARY_PATH を編集し、すべての Application Server のライブラリのパスを正しく指定します。

 

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