前へ 目次 索引 DocHome 次へ |
iPlanet Messaging Server 移行ガイド |
第 4 章 マルチサーバシステムの iPlanet Messaging Server への移行に関するシナリオおよび手順
この章では、マルチサーバ SIMS 4.0 または Netscape Messaging Server 4.x システムから iPlanet Messaging Server システムへの移行方法について説明します。 SIMS 4.0 および Netscape Messaging Server 4.x 導入を 5 種類示します。 しかし、それぞれシステム独自の導入であり、状況に応じて、手順を修正する必要があるので注意してください。
注 本書全体を読み、特定の移行問題についてのすべての局面を理解してください。 プロセスを理解したら、すべてのディレクトリおよびメッセージストアデータのバックアップを作成し、システム全体の移行を行う前に、数人のユーザで移行を実施してください。
「マルチサーバ移行の概要」
「SIMS ドメインエントリの iPlanet Messaging Server ドメインエントリへのアップグレード」
「Netscape Messaging Server マルチサーバ導入のアップグレード」「SIMS POP/IMAP プロクシサーバのアップグレード」
「オフライン移行方法を使用した、バックエンドSIMS メールストアサーバの iPlanet Messaging Server への移行」
「オンライン移行方法を使用した、バックエンドSIMS メールストアサーバの iPlanet Messaging Server への移行」
「段階的な移行方法を使用した、SIMS メッセージストアサーバから iPlanet Messaging Server への移行」
マルチサーバ移行の概要
マルチサーバ導入の移行の基本的なプロセスを次に示します。
マルチサーバシナリオのトポロジ表示
この節のシナリオでは、図 4-1 に示されているサーバ導入を参照します。 このシナリオの条件を次に示します。
現在のシステムは、SIMS 4.0 または Netscape Messaging Server 4.15 のいずれかである
受信用 SMTP サーバ 2 つ : inbound1.siroe.com および inbound2.siroe.com
配信用 SMTP リレーサーバ 1 つ: outbound.siroe.com
メッセージングマルチプレクサ (MMP) プロクシ 1 つ: mail.siroe.com
バックエンド (メッセージストア) サーバ 2 つ : store1.siroe.com および store2.siroe.com
ユーザ/グループデータおよび iPlanet Messaging Server 構成情報の LDAP マスター 1 つ : ldapmaster.siroe.com (ユーザ/グループサーバのポート 389 および構成サーバのポート 390)
LDAP レプリカ 2 つ : ldapreplica1.siroe.com および ldapreplica2.siroe.com
注 ディレクトリサーバを変更する前に、LDAP データベースのバックアップを作成することを強くお勧めします。
図 4-1    複数のサーバの例
![]()
構成サーバのインストール
構成サーバとは、iPlanet Messaging Server 構成データを含む LDAP サーバのことです。 構成データは構成ファイルに保存されていたので、これは SIMS の拡張とみなせます。通常、導入ごとに必要な構成サーバは 1 つだけです。 既存の構成サーバがある Netscape Messaging Server 導入の場合、このマシンを使用できますが、新規構成サーバとして使用される別のディレクトリサーバをインストールする必要があります。
SIMS の場合、新規ディレクトリサーバをインストールするマシンを構成サーバとして使用します。 以下の例では、新規構成サーバもホストするため、ユーザ/グループエントリ (ldapmaster.siroe.com) を含む LDAP サーバを保守するマシンを使用します。 ldapmaster.siroe.com は、ユーザエントリおよびグループエントリ、および iPlanet Messaging Server 構成データの LDAP サーバをホストします。
iPlanet Messaging Server CD からディレクトリサーバだけをインストールします。
ims_dssetup.pl を実行して、iPlanet Messaging Server インストールのために後で使用するディレクトリサーバを準備します。 詳細については、『iPlanet Messaging Server インストールガイド』を参照してください。
- インストール時、ディレクトリサーバだけをインストールするように選択できます。詳細については 『iPlanet Messaging Server インストールガイド』を参照してください。 次のプロンプトが表示されたら、1, 2, 3 を入力します。
- Sun-Netscape Alliance
iPlanet Server Products Installation/Uninstallation
--------------------------------------------------------------------------------
- iPlanet Server Products components:
Components with a number in () contain additional subcomponents
which you can select using subsequent screens.
- 1. Netscape Server Products Core Components (3)
2. Netscape Directory Suite (2)
3. Administration Services (2)
4. iPlanet Messaging Suite (5)
- Specify the components you wish to install [All]: 1,2,3
- 既存のユーザ/グループディレクトリはポート 389 を使用しているので、390 などの使用されていないポートを使用します。
(Netscape Messaging Server 導入の場合のみ) 新しくインストールされた構成サーバのデフォルトのユーザ/グループサーバを変更します。
SIMS マルチサーバ導入からの移行
この節では、SIMS マルチサーバ導入からの iPlanet Messaging Server 導入への移行方法について説明します。 基本的な手順を以下に示します。
「構成サーバのインストール」
「SIMS ドメインエントリの iPlanet Messaging Server ドメインエントリへのアップグレード」
「SIMS POP/IMAP プロクシサーバのアップグレード」
バックエンド メッセージストアのアップグレード。 この作業には、3 種類の方法があり、次の節で説明します。
「オフライン移行方法を使用した、バックエンドSIMS メールストアサーバの iPlanet Messaging Server への移行」
「オンライン移行方法を使用した、バックエンドSIMS メールストアサーバの iPlanet Messaging Server への移行」
「段階的な移行方法を使用した、SIMS メッセージストアサーバから iPlanet Messaging Server への移行」
- 各移行方法の長所および短所については、「SIMS メッセージストアの移行方法の選択」を参照してください。
SIMS ドメインエントリの iPlanet Messaging Server ドメインエントリへのアップグレード
SIMS からの移行を行う前に、すべての SIMS ドメインエントリを iPlanet Messaging Server ドメインエントリにアップグレードする必要があります。imsdirmig -h ldapmaster.siroe.com -b "o=internet" -M sims -D "cn=Directory Manager" -w secret -m domains -P
この場合、o=internet 下のすべてのドメインがアップグレードされます。
SIMS SMTP リレーサーバのアップグレード
この手順は、SIMS 受信SMTP サーバおよび配信 SMTP サーバに適用されます。
任意の SMTP またはメールマルチプレクサ (SIMS ではプロクシサーバと呼ぶ) サーバをアップグレードする前に、結合スキーマファイル (merged.oc.conf および merged.at.conf) をディレクトリサーバに追加する必要があります。 「複数スキーマのサポート」を参照してください。
古い SIMS SMTP サーバ (inbound1.siroe.com) を停止します。 停止中、着信メッセージは、2 番目の受信 SMTP サーバ (inbound2.siroe.com) により処理されます。
SMTP サーバキュー・サーバのすべてのメッセージが処理され、キューが空になっていることを確認します。
- サーバがロードバランサの後ろに実装されている場合、受信接続が inbound1.siroe.com に再指定されないようにその構成を修正します。 ラウンドロビン DNS を使用して負荷均衡化を行なっている場合、オフラインのサーバの DNS エントリを削除します。
iPlanet Messaging Server をインストールおよび構成します。
- これを行う 1 つの方法として、ディスパッチャを停止します。
- /opt/SUNWmail/sbin/imta stop dispatcher
- この時点で、SMTP サーバはシャットダウンされますが、ジョブコントローラはキューのメッセージを処理し続けます。 次のコマンドを入力すると、キューが空になっているか確認できます。
- /opt/SUNWmail/sbin/imta qm counters
インストールが終了したら、SIMS 4.0 ユーザ/グループディレクトリを参照するように、新しくインストールした iPlanet Messaging Server を構成します。 configutil を使用して、以下の構成パラメータを変更します。
- 新規ディレクトリサーバはインストールしないでください。 次のプロンプトで、1, 3, 4 を入力します。
- Components with a number in () contain additional subcomponents
which you can select using subsequent screens.
- 1. Netscape Server Products Core Components (3)
2. Netscape Directory Suite (2)
3. Administration Services (2)
4. iPlanet Messaging Suite (5)
- Specify the components you wish to install [All]: 1,3,4
- 構成サーバのプロンプトが表示されたら、URL およびポート番号を入力します (「構成サーバのインストール」 で説明したようにインストールされた URL およびポート番号)。
- 以下の書式で、構成ディレクトリを含む、サーバのセキュリティ保護されていない LDAP URL を入力します。
- ldap://<hostname>:<port>
- Directory Serverの URL [ldap://inbound1.siroe.com:389/]: ldap://ldapmaster.siroe.com:390
configutil を使用して次の 2 つのパラメータを追加し、新規マルチシステムスキーマがサポートされるように dirsync を構成します。
- local.ugldapbasedn = o=internet (SIMS 4.0 がユーザの格納に使用するサフィックス)
local.ugldapbinddn = "cn=Directory Manager" (DS バインド DN)
local.ugldapbindcred = secret (DS バインド パスワード)
local.ugldaphost = ldapreplica1.siroe.com (ldap サーバの場所)
local.ugldapport = 389
古い SIMS SMTP リレーサーバで「+」がログインセパレータとして使用されている場合、 iPlanet Messaging Server ではデフォルトは「@」なので「+」に変更します。 これにより、ユーザは、既存のログインセパレータを使用して、SMTP AUTH を実行できます。
- <InstanceRoot>/configutil -o local.imta.schematag -v "ims50,sims40"
- <InstanceRoot>/configutil -o local.imta.ugfilter -v (|(objectClass=inetLocalMailRecipient)(|(objectClass=inetMailUser)(objectclass=inetmailGroup)))
これが、配信用 SMTP サーバの場合、各サイトポリシで SMTP リレーを使用します。
- 次のコマンドを使用します。
- configutil -o service.loginseparator -v +
クラス C ネットワークのすべてのノードがサーバを介してリレーできるように、<server-root>/msg-<instance>/imta/config 下の mappings ファイルを編集して「* $N」を「* $Y」に変更します。
次に、コマンド imsimta cnbuild を実行します。 この時点で、リレーサーバは完全に機能します。
- ++++++++++++++++
INTERNAL_IP
$(192.18.74.57/24) $Y
127.0.0.1 $Y
* $Y
++++++++++++++++
SMTP サーバを起動します。
- <InstanceRoot>/imsimta dirsync -F
- <InstanceRoot>/start-msg smtp
手順 2 で説明したように負荷均衡化を行なっている構成を修正した場合、必要に応じて再調整を行います。
- SMTP リレーの使用の詳細については、「SMTP リレーの追加」 を参照してください。
SIMS POP/IMAP プロクシサーバのアップグレード
次の手順を使用して、SIMS プロクシサーバから iPlanet Messaging Server MMP にアップグレードします。
任意の SMTP またはメールマルチプレクサ (SIMS ではプロクシサーバと呼ぶ) サーバをアップグレードする前に、結合スキーマファイル (merged.oc.conf および merged.at.conf) をディレクトリサーバに追加する必要があります。 「複数スキーマのサポート」を参照してください。
iPlanet Messaging Server MMP をインストールします。 『iPlanet Messaging Server インストールガイド』を参照してください。 インストール中、次のプロンプトが表示されたら、SIMS ユーザ/グループ LDAP サーバの名前を入力します。
SIMS サーバが、ログインセパレータとして「+」を使用している場合、ImapProxyAService.cfg および PopProxyAService.cfg ファイルの両方で、次の構成パラメータを変更し、iPlanet Messaging Server のデフォルトのログインセパレータ「@」を変更します。
- Please enter the LDAP URL to the domain component tree [ldap://siroe.com:389/o=internet]: ldap://ldapmaster.siroe.com:389/o=internet
- #
# list of valid delimiters
#
default:VirtualDomainDelim +@
- #
# canonical delimiter
#
default:CanonicalVirtualDomainDelim +
オフライン移行方法を使用した、バックエンドSIMS メールストアサーバの iPlanet Messaging Server への移行
バックエンド SIMS メッセージングサーバを移行する前に、すべてのメッセージ アクセスプロクシおよび SMTP リレーサーバがアップグレードされていることを確認します。 オフライン移行の長所および短所については、「メッセージストアのオフライン移行」を参照してください。
同じホストの SIMS 4.0 を iPlanet Messaging Server に置き換える
移行手順:iPlanet Messaging Server は、既存のユーザ/グループディレクトリサーバおよび構成ディレクトリサーバを使用する
メールストアの移行中、メールサービスは使用できない (メール アクセスはオフラインになるが、着信メッセージは、受信 SMTP サーバに保存される)
システムは、Netscape Directory Server 4.12 を使用する
SIMS ユーザ/グループディレクトリサフィックス: o=internet
SIMS/iPlanet Messaging Server バックエンドサーバ名: store1.siroe.com
マスター Directory Server : ldapmaster.siroe.com
マスターディレクトリサーバ・ネットワークポート: 389
構成 Directory Server : ldapmaster.siroe.com
構成ディレクトリサーバ・ネットワークポート: 390
ディレクトリサーバ・バインドパスワード: secret
SIMS のデフォルトの組織 DN: dc=siroe,dc=com,o=internet
ユーザ/グループエントリは、DC ツリー (1 つのDIT) にある
SMTP サーバキュー・サーバのすべてのメッセージが処理され、キューが空になっていることを確認します。
/opt/SUNWmail/sbin/im.server stop を使用して SIMS を停止します。
- これを行う 1 つの方法として、ディスパッチャを停止します。
- /opt/SUNWmail/sbin/imta stop dispatcher
- この時点で、SMTP サーバはシャットダウンされますが、ジョブコントローラはキューのメッセージを処理し続けます。 次のコマンドを入力すると、キューが空になっているか確認できます。
- /opt/SUNWmail/sbin/imta qm counters
メッセージストアの 2.5 倍の容量を維持できるほど十分なシステムディスク容量がない場合、SIMS の imbackup コマンドを使用して、SIMS メッセージストアのバックアップを別のデバイス (テープドライブなど) に作成します。 この SIMS メッセージストアバックアップは、iPlanet Messaging Server メッセージストアに移動されます。
- すべての SIMS プロセスが停止しているか確認します。 停止中、ユーザはメールボックスにアクセスできません。 ユーザは、配信 SMTP サーバ outbound.siroe.com を介してメールを送信できます。
iPlanet Messaging Server をインストールおよび構成します。
- imbackup コマンドを使用して、テープにバックアップを作成する例を以下に示します。
- imbackup -f /dev/rmt/0
- 余分なディスク容量がある場合、SIMS メッセージストアを適切な場所に置き、後の手順で説明するように imbackup から imsrestore に直接データを送信することで、ダウンタイムを最小限にすることができます。
すべてのサーバプロセスを停止します。
- 新規ディレクトリサーバはインストールしないでください。 次のプロンプトで、1, 3, 4 を入力します。
- Components with a number in () contain additional subcomponents
which you can select using subsequent screens.
- 1. Netscape Server Products Core Components (3)
2. Netscape Directory Suite (2)
3. Administration Services (2)
4. iPlanet Messaging Suite (5)
- Specify the components you wish to install [All]: 1,3,4
- 構成サーバのプロンプトが表示されたら、URL およびポート番号を入力します (「構成サーバのインストール」 で説明したようにインストールされた URL およびポート番号) 。
- 以下の書式で、構成ディレクトリを含む、サーバのセキュリティ 保護されていない LDAP URL を入力します。
- ldap://<hostname>:<port>
- Directory Server の URL [ldap://store1.siroe.com:389/] : ldap://ldapmaster.siroe.com:390
SIMS 4.0 ユーザ/グループディレクトリを指すように、iPlanet Messaging Server 構成を変更します。
- インストールプログラムは、インストールの最後にすべてのサーバプロセスを起動します。 インストールが終了したら、すべてのプロセスを停止できます。 停止するには、ルートとして次のコマンドを実行します。
<InstanceRoot>/stop-msg
SIMS メッセージストアを iPlanet Messaging Server メッセージストアに変換します。
- configutil を使用して、以下の構成パラメータを変更します。
- local.ugldapbasedn = o=internet (SIMS 4.0 がユーザの格納に使用したサフィックス)
local.ugldapbinddn = "cn=Directory Manager" (DS バインド DN)
local.ugldapbindcred = secret (DS バインド パスワード)
local.ugldapdeforgdn = "dc=siroe,dc=com,o=internet" (デフォルト組織 DN)
local.ugldaphost = ldapreplica1.siroe.com (LDAP レプリカが常駐するホスト)
local.ugldapport = 389
SIMS メッセージストアのバックアップをテープに作成した場合 (手順 3 参照)、ルートとして次のコマンドを使用して、iPlanet Messaging Server メッセージストアに復元します。
復元が終了したら、構成パラメータ local.store.synclevel を次のように変更します。
ディスク容量に余裕がある場合、次のコマンドを使用して、SIMS メッセージストアフォーマットを iPlanet Messaging Server メッセージストアに直接変換できます。
- configutil -o "local.store.synclevel" -v 0
<InstanceRoot>/start-msg store
imsrestore -f /dev/rmt/0 -cy -n -v1
- configutil -o "local.store.synclevel" -v 0
<InstanceRoot>/start-msg store
imbackup -f- -u <UserFile> | <SERVERROOT>/bin/msg/store/bin/imsrestore -f- -cy -n -v1
- ここで、<UserFile> は、ユーザメールボックス名を含むファイルです。 ユーザエントリを各ユーザファイルに均等なグループに分割し、10〜15 のバックアップ/復元セッションを同時に実行します。これにより、最適な速度で新規メッセージストアに復元できます。
store を停止します。
- configutil -o local.store.synclevel -v -1
古い SIMS サーバで「+」がログインセパレータとして使用されている場合、 iPlanet Messaging Server では、デフォルトは「@」なので「+」に変更する必要があります。 次のコマンドを使用します。
- <InstanceRoot>/stop-msg store
完全な dirsync を実行します。
- configutil -o service.loginseparator -v +
メッセージングサーバを起動します。
- <InstanceRoot>/imsimta dirsync -F
次のバックエンドサーバを移行します。
- <InstanceRoot>/start-msg
- この時点で、バックエンドサーバは完全に機能します。
注 新しくインストールした iPlanet Messaging Server のデフォルト構成では、すべての SMTP リレーがブロックされます。 デフォルト構成をサイト ポリシに合わせるには、「SMTP リレー機能」を参照してください。
すべてのバックエンドサーバを移行したら、次の手順に進みます。
- 手順 1に戻り、残りの各バックエンドサーバで手順を繰り返します。
ユーザおよびグループエントリをアップグレードして、iPlanet Messaging Server スキーマを使用します。
すべての SMTP サーバ (バックエンドメッセージストアサーバ、SMTP リレーサーバなど) でマルチスキーマサポートを無効にします。
- imsdirmig を使用します。
- imsdirmig -b "o=internet" -M sims -F "(mailhost=store1.siroe.com)" -D "cn=Directory Manager" -w secret -m both
- この場合、o=internet 下のすべてのユーザ/グループエントリがアップグレードされます。
iPlanet Delegated Administrator for Messaging がサポートされるように、システムを修正します。
- すべてのディレクトリエントリを iPlanet Messaging Server スキーマにアップグレードしたら、マルチスキーマサポートは不要になります。 configutil を使用して、以下の 2 つのパラメータを削除します。
- <InstanceRoot>/configutil -o local.imta.schematag -v ""
<InstanceRoot>/configutil -o local.imta.ugfilter -v ""
- 以下に示す、移行ツールキットにある imsdaaci コマンドを使用すると、必要な ACI に従って Delegated Administrator Service Administrator Group および Delegated Administrator Domain Administrator Group が作成されるときに使用できる LDIF ファイルが生成されます。
- <ServerRoot>/bin/msg/migrate/bin/imsdaaci
- ldapmodify を使用して、LDIF ファイルを DIT に追加します。 ACI の例外については、『iPlanet Messaging Server プロビジョニングガイド』を参照してください。
オンライン移行方法を使用した、バックエンドSIMS メールストアサーバの iPlanet Messaging Server への移行
バックエンドメッセージングサーバを移行する前に、すべてのメッセージアクセスプロクシおよび SMTP リレーサーバがアップグレードされていることを確認します。 オンライン移行の長所および短所については、「メッセージストアのオンライン移行」を参照してください。 移行プロセスは、ハードウェア容量に余裕があるかどうかで異なります。 ハードウェアスペースに余裕がない場合、「マルチサーバ、オンラインで、ハードウェアに余裕がない場合の移行手順:」を参照してください。 ハードウェア スペースに余裕がある場合、「マルチサーバ、オンラインで、ハードウェアに余裕がない場合の移行手順:」を参照してください。
同じホストまたは新しいホストの SIMS 4.0 を iPlanet Messaging Server に置き換える
iPlanet Messaging Server は、既存のユーザ/グループディレクトリサーバおよび構成ディレクトリサーバを使用する
ディレクトリサーバは、Netscape Directory Server 4.12 で、SIMS と同じホストまたは異なるホストにある。 新規ディレクトリサーバは、すでにインストールされていて、iPlanet Messaging Server 構成データを保守している (「構成サーバのインストール」参照)。 古いディレクトリ、つまり、SIMS をサポートするディレクトリは、同じ (アップグレード済みの) ユーザ、グループ、およびドメインエントリで新しい iPlanet Messaging Server をサポートする。
SIMS メッセージストアは、サーバがアクティブでオンライン状態にあるときに、iPlanet Messaging Server メッセージストアに移行される。 移行されるメッセージは、移行プロセス中に配信された新規メッセージとまとめられる。
これらの試行は、新規ホストにインストールされるシステムの例である。 条件:
SIMS ユーザ/グループディレクトリサフィックス: o=internet
SIMS メールサーバ名: store1.siroe.com
iPlanet Messaging Server メールサーバ名: store1.siroe.com (同じホストの場合) または newstore1.siroe.com (新しいホストの場合)
マスター Directory Server : ldapmaster.siroe.com
マスターディレクトリサーバ・ネットワークポート: 389
構成 Directory Server : ldapmaster.siroe.com
構成ディレクトリサーバ・ネットワークポート: 390
ディレクトリサーバ・バインドパスワード: secret
SIMS のデフォルトの組織 DN: dc=siroe,dc=com,o=internet
マルチサーバ、オンラインで、ハードウェアに余裕がない場合の移行手順:
SMTP サーバキュー・サーバのすべてのメッセージが処理され、キューが空になっていることを確認します。
/opt/SUNWmail/sbin/im.server stop を使用して SIMS を停止します。
- これを行う 1 つの方法として、ディスパッチャを停止します。
- /opt/SUNWmail/sbin/imta stop dispatcher
- この時点で、SMTP サーバはシャットダウンされますが、ジョブコントローラはキューのメッセージを処理し続けます。 次のコマンドを入力すると、キューが空になっているか確認できます。
- /opt/SUNWmail/sbin/imta qm counters
iPlanet Messaging Server をインストールおよび構成します。
- すべての SIMS プロセスが停止しているか確認します。 停止中、ユーザはメールボックスにアクセスできません。 ユーザは、配信サーバ outbound.siroe.com を介してメールを送信できます。
すべてのサーバプロセスを停止します。
- 新規ディレクトリサーバはインストールしないでください。 次のプロンプトで、1, 3, 4 を入力します。
- Components with a number in () contain additional subcomponents
which you can select using subsequent screens.
- 1. Netscape Server Products Core Components (3)
2. Netscape Directory Suite (2)
3. Administration Services (2)
4. iPlanet Messaging Suite (5)
- Specify the components you wish to install [All]: 1,3,4
- 構成サーバのプロンプトが表示されたら、URL およびポート番号を入力します (「構成サーバのインストール」 で説明したようにインストールされた URL およびポート番号) 。
- 以下の書式で、構成ディレクトリを含む、サーバのセキュリティ保護されていない LDAP URL を入力します。
- ldap://<hostname>:<port>
- Directory Server の URL [ldap://store1.siroe.com:389/] : ldap://ldapmaster.siroe.com:390
SIMS 4.0 ユーザ/グループディレクトリを指すように、iPlanet Messaging Server 構成を変更します。
- インストールプログラムは、インストールの最後にすべてのサーバプロセスを起動します。 インストールが終了したら、すべてのプロセスを停止できます。 停止するには、ルートとして次のコマンドを実行します。
- <InstanceRoot>/stop-msg
古い SIMS サーバで「+」がログインセパレータとして使用されている場合、iPlanet Messaging Server ではデフォルトは「@」なので 「+」に変更する必要があります。 次のコマンドを使用します。
- configutil を使用して、以下の構成パラメータを変更します。
- local.ugldapbasedn = o=internet (SIMS 4.0 がユーザの格納に使用したサフィックス)
local.ugldapbinddn = "cn=Directory Manager" (DS バインド DN)
local.ugldapbindcred = secret (DS バインド パスワード)
local.ugldapdeforgdn = "dc=siroe,dc=com,o=internet" (デフォルトの組織 DN)
local.ugldaphost = ldapreplica1.siroe.com (LDAP レプリカが常駐するホスト)
local.ugldapport = 389
SMTP リレーサーバおよびアップグレードバックエンドストアで完全な dirsync を実行します。
- configutil -o service.loginseparator -v +
メッセージングサーバを起動します。
- <InstanceRoot>/imsimta dirsync -F
SIMS メールボックスの iPlanet Messaging Server への移行
- その他のすべてのサーバプロセスを起動します。
- <InstanceRoot>/start-msg
- この時点で、iPlanet Messaging Server は完全に機能します (たとえば、ユーザはログインでき、新規メッセージは配信されます)。 通常の遅延メッセージ処理により、受信 SMTP サーバの遅延メッセージが store1.siroe.com に配信されます。
注 新しくインストールした iPlanet Messaging Server のデフォルト構成では、すべての SMTP リレーがブロックされます。 デフォルト構成をサイトポリシに合わせるには、「SMTP リレー機能」を参照してください。
その他のすべての SIMS バックエンドメッセージストアサーバに対して、このプロセスを繰り返します。
- ユーザは、SIMS メッセージストアが iPlanet Messaging Server メッセージストアに移行されるまで、メッセージを受け取ることはできません。 一時的にメールボックスが空の状態で表示されることもあります。 また、古いメッセージが SIMS から移行されると、iPlanet Messaging Server メッセージストアに直接送信された新規メッセージとまとめられます。 このため、正確なメッセージ着信順序を維持できない可能性があります。
- store1.siroe.com で次のコマンドを実行します。
- imbackup -f- -u <userFile> | <ServerRoot>/bin/msg/store/bin/imsrestore -f- -cy -n -v1
- ここで、<UserFile> は、ユーザメールボックス名を含むファイルです。 ユーザエントリを各ユーザ ファイルに均等なグループに分割し、10〜15 のバックアップ/復元セッションを同時に実行します。これにより、もっとも速く新規メッセージストアに復元できます。
注 configutil -o "local.store.synclevel" -v 0 を使用して、
fsync を無効にしないでください。
すべてのバックエンドメッセージストアが移行されたら、次の手順に進みます。
- 手順 1 に移動します。
ユーザおよびグループエントリをアップグレードして、iPlanet Messaging Server スキーマを使用します。
- imsdirmig を使用します。
- imsdirmig -h ldapmaster.siroe.com -b "o=internet" -M sims -F (mailhost=store1.siroe.com) -D "cn=Directory Manager" -w secret -m both
- この場合、o=internet 下のすべてのユーザ/グループエントリがアップグレードされます。
すべての SMTP サーバ (バックエンドメッセージストアサーバ、SMTP リレーサーバなど) でマルチスキーマサポートを無効にします。
iPlanet Delegated Administrator for Messaging がサポートされるように、システムを修正します。
- すべてのディレクトリエントリを iPlanet Messaging Server スキーマにアップグレードしたら、マルチスキーマサポートは不要になります。 configutil を使用して、以下の 2 つのパラメータを削除します。
- <InstanceRoot>/configutil -o local.imta.schematag -v ""
<InstanceRoot>/configutil -o local.imta.ugfilter -v ""
- 以下に示す、移行ツールキットにある imsdaaci コマンドを使用すると、必要な ACI に従って Delegated Administrator Service Administrator Group および Delegated Administrator Domain Administrator Group が作成されるときに使用できる LDIF ファイルが生成されます。
- <ServerRoot>/bin/msg/migrate/bin/imsdaaci
- ldapmodify を使用して、LDIF ファイルを DIT に追加します。 ACI の例外については、『iPlanet Messaging Server プロビジョニングガイド』を参照してください。
マルチサーバ、オンラインで、ハードウェアに余裕がある場合の移行手順:
新規マシン (newstore1.siroe.com) で iPlanet Messaging Server をインストールおよび構成します。
すべてのサーバプロセスを停止します。
- 新規ディレクトリサーバはインストールしないでください。 次のプロンプトで、1, 3, 4 を入力します。
- Components with a number in () contain additional subcomponents
which you can select using subsequent screens.
- 1. Netscape Server Products Core Components (3)
2. Netscape Directory Suite (2)
3. Administration Services (2)
4. iPlanet Messaging Suite (5)
- Specify the components you wish to install [All]: 1,3,4
- 構成サーバのプロンプトが表示されたら、URL およびポート番号を入力します (「構成サーバのインストール」 で説明したようにインストールされた URL およびポート番号) 。
- 以下の書式で、構成ディレクトリを含む、サーバのセキュリティ保護されていない LDAP URL を入力します。
- ldap://<hostname>:<port>
- Directory Server の URL [ldap://newstore1.siroe.com:389/] : ldap://ldapmaster.siroe.com:390
SIMS 4.0 ユーザ/グループディレクトリを指すように、iPlanet Messaging Server 構成を変更します。
- インストールプログラムは、インストールの最後にすべてのサーバプロセスを起動します。 インストールが終了したら、すべてのプロセスを停止できます。 停止するには、ルートとして次のコマンドを実行します。
- <InstanceRoot>/stop-msg
古い SIMS サーバで「+」がログインセパレータとして使用されている場合、iPlanet Messaging Server ではデフォルトは「@」なので「+」に変更する必要があります。 次のコマンドを使用します。
- configutil を使用して、以下の構成パラメータを変更します。
- local.ugldapbasedn = o=internet (SIMS 4.0 がユーザの格納に使用したサフィックス)
local.ugldapbinddn = "cn=Directory Manager" (DS バインド DN)
local.ugldapbindcred = secret (DS バインド パスワード)
local.ugldapdeforgdn = "dc=siroe,dc=com,o=internet" (デフォルトの組織 DN)
local.ugldaphost = ldapreplica1.siroe.com (LDAP レプリカが常駐するホスト)
local.ugldapport = 389
ドメインエントリをアップグレードして、新規バックエンド SMTP ルーティング ホストに追加します。
- configutil -o service.loginseparator -v +
新規メールホストを参照するように、ユーザおよびグループエントリをアップグレードします。
- imsdirmig -h ldap.siroe.com -b "o=internet" -M sims -D "cn=Directory Manager" -w secret -m domains -A mailroutinghosts:newstore1.siroe.com -P -O
configutil を使用して次の 2 つのパラメータを追加して、新規マルチシステムスキーマがサポートされるように dirsync を構成します。
- imsdirmig を使用します。
- imsdirmig -h -b "o=internet" -M sims -F (mailhost=store1.siroe.com) -D "cn=Directory Manager" -w secret -m both -A mailhost:newstore1.siroe.com -O
- この場合、o=internet 下のすべてのユーザ/グループエントリに、新しいメールホストが割り当てられ、新しいスキーマにアップグレードされます。
アップグレードバックエンドストア newstore1.siroe.com で dirsync を完全に実行します。
- <InstanceRoot>/configutil -o local.imta.schematag -v "ims50,sims40"
- <InstanceRoot>/configutil -o local.imta.ugfilter -v (|(objectClass=inetLocalMailRecipient)(|(objectClass=inetMailUser)(objectclass=inetmailGroup)))
メッセージングサーバを起動します。
- これにより、新規サーバは、SMTP サーバからメッセージを受信できるようになります。
- <InstanceRoot>/imsimta dirsync -F
すべての SMTP サーバで段階的な dirsync を実行します。
- 「start-msg」コマンドを使用して、その他のすべてのサーバプロセスを起動します。 この時点で、iPlanet Messaging Server は完全に機能します (たとえば、ユーザはログインでき、新規メッセージを配信できます)。
- SIMS メッセージストアが、iPlanet Messaging Server メッセージストアに移行されると、古いメッセージは復元できなくなります。 また、古いメッセージが SIMS から移行されると、iPlanet Messaging Server メッセージストアに直接送信された新規メッセージとまとめられます。 このため、正確なメッセージ着信順序を維持できない可能性があります。
注 新しくインストールした iPlanet Messaging Server のデフォルト構成では、すべての SMTP リレーがブロックされます。 デフォルト構成をサイトポリシに合わせるには、「SMTP リレー機能」を参照してください。
SIMS SMTP サーバキュー・サーバのすべてのメッセージが処理されることを確認します。
- <InstanceRoot>/imsimta dirsync
- 移行ユーザへのメッセージは、inbound1.siroe.com および inbound2.siroe.com により、newstore1.siroe.com メッセージストアに転送されます。
/opt/SUNWmail/sbin/im.server stop を使用して SIMS を停止します。
- この時点では、受信 SMTP サーバにより SIMS バックエンドメッセージストアに、メッセージは転送されません。 SIMS バックエンドサーバをシャットダウンする前に、MTA キューのすべてのメッセージが配信されることを確認します。
SIMS メールボックスを iPlanet Messaging Server に移行します。
- すべての SIMS プロセスが停止しているか確認します。
その他のすべての SIMS バックエンドメッセージストアサーバに対して、このプロセスを繰り返します。
- newstore1.siroe.com で次のコマンドを実行します。
- rsh store1.siroe.com /opt/SUNWmail/sbin/imbackup -f- -u <user> | <ServerRoot>/bin/msg/store/bin/imsrestore -f- -cy -n -v1
- ここで、<user> は、ユーザメールボックス名を含むファイルです。 ユーザエントリを各ユーザファイルに均等なグループに分割し、10〜15 のバックアップ/復元セッションを同時に実行します。これにより、もっとも速く新規メッセージストアに復元できます。
注 configutil -o "local.store.synclevel" -v 0 を使用して、
fsync を無効にしないでください。
- SIMS メッセージストアが、iPlanet Messaging Server メッセージストアに移行されると、古いメッセージは復元できなくなります。 一時的にメールボックスが空の状態で表示されることもあります。 また、古いメッセージが SIMS から移行されると、iPlanet Messaging Server メッセージストアに直接送信された新規メッセージとまとめられます。 このため、正確なメッセージ着信順序を維持できない可能性があります。
すべてのバックエンドメッセージストアが移行されたら、次の手順に進みます。
- 手順 1 に移動します。
ユーザおよびグループエントリをアップグレードして、iPlanet Messaging Server スキーマを使用します。
すべての SMTP サーバ (バックエンドメッセージストアサーバ、SMTP リレーサーバなど) でマルチスキーマサポートを無効にします。
- imsdirmig を使用します。
- imsdirmig -h ldapmaster.siroe.com -b "o=internet" -M sims -D "cn=Directory Manager" -w secret -m both
- この場合、o=internet 下のすべてのユーザ/グループエントリが、新規スキーマにアップグレードされます。
iPlanet Delegated Administrator for Messaging がサポートされるように、システムを修正します。
- すべてのディレクトリエントリを iPlanet Messaging Server スキーマにアップグレードしたら、マルチスキーマサポートは不要になります。 configutil を使用して、以下の 2 つのパラメータを削除します。
- <InstanceRoot>/configutil -o local.imta.schematag -v ""
<InstanceRoot>/configutil -o local.imta.ugfilter -v ""
- 以下に示す、移行ツールキットにある imsdaaci コマンドを使用すると、必要な ACI に従って Delegated Administrator Service Administrator Group および Delegated Administrator Domain Administrator Group が作成されるときに使用できる LDIF ファイルが生成されます。
- <ServerRoot>/bin/msg/migrate/bin/imsdaaci
- ldapmodify を使用して、LDIF ファイルを DIT に追加します。 ACI の例外については、『iPlanet Messaging Server プロビジョニングガイド』を参照してください。
段階的な移行方法を使用した、SIMS メッセージストアサーバから iPlanet Messaging Server への移行
バックエンドメッセージングサーバを移行する前に、すべてのメッセージアクセスプロクシサーバおよび SMTP リレーサーバがアップグレードされていることを確認します。 段階的な移行の長所および短所については、「メッセージストアの段階的な移行」を参照してください。
iPlanet Messaging Server を、新規ホストにインストールし、SIMS 4.0 を置き換える。
移行手順:iPlanet Messaging Server は、既存のユーザ/グループディレクトリサーバおよび構成ディレクトリサーバを使用する
ディレクトリサーバは、Netscape Directory Server 4.12 で、SIMS と同じホストまたは異なるホストにある。 新規ディレクトリサーバは、すでにインストールされていて、iPlanet Messaging Server 構成データを保守している (「構成サーバのインストール」参照)。 ユーザ/グループディレクトリ、つまり、SIMS をサポートするディレクトリは、同じ (アップグレード済みの) ユーザ、グループ、およびドメインエントリで新しい iPlanet Messaging Server をサポートする。
SIMS ユーザメールボックスは、すべて一度にではなく、バッチ単位で移行される。
これらの試行は、新規ホストにインストールされるシステムの例です。 条件:
SIMS ユーザ/グループディレクトリサフィックス: o=internet
SIMS メールサーバ名: store1.siroe.com
iPlanet Messaging Server メールサーバ名: newstore1.siroe.com
マスター Directory Server : ldapmaster.siroe.com
マスターディレクトリサーバ・ネットワークポート: 389
構成 Directory Server : ldapmaster.siroe.com
構成ディレクトリサーバ・ネットワークポート: 390
ディレクトリサーバ・バインドパスワード: secret
SIMS のデフォルトの組織 DN: dc=siroe,dc=com,o=internet
新規マシン (newstore1.siroe.com) で iPlanet Messaging Server をインストールおよび構成します。
すべてのサーバプロセスを停止します。
- 新規ディレクトリサーバはインストールしないでください。 次のプロンプトで、1, 3, 4 を入力します。
- Components with a number in () contain additional subcomponents
which you can select using subsequent screens.
- 1. Netscape Server Products Core Components (3)
2. Netscape Directory Suite (2)
3. Administration Services (2)
4. iPlanet Messaging Suite (5)
- Specify the components you wish to install [All]: 1,3,4
- 構成サーバのプロンプトが表示されたら、URL およびポート番号を入力します (「構成サーバのインストール」 で説明したようにインストールされた URL およびポート番号) 。
- 以下の書式で、構成ディレクトリを含む、サーバのセキュリティ保護されていない LDAP URL を入力します。
- ldap://<hostname>:<port>
- Directory Server の URL [ldap://newstore1.siroe.com:389/]: ldap://ldapmaster.siroe.com:390
SIMS 4.0 ユーザ/グループディレクトリを指すように、iPlanet Messaging Server 構成を変更します。
- インストールプログラムは、インストールの最後にすべてのサーバプロセスを起動します。 インストールが終了したら、すべてのプロセスを停止できます。 停止するには、ルートとして次のコマンドを実行します。
- <InstanceRoot>/stop-msg
古い SIMS サーバで「+」がログインセパレータとして使用されている場合、iPlanet Messaging Server ではデフォルトは「@」なので「+」に変更する必要があります。 次のコマンドを使用します。
- configutil を使用して、以下の構成パラメータを変更します。
- local.ugldapbasedn = o=internet (SIMS 4.0 がユーザの格納に使用したサフィックス)
local.ugldapbinddn = "cn=Directory Manager" (DS バインド DN)
local.ugldapbindcred = secret (DS バインド パスワード)
local.ugldapdeforgdn = "dc=siroe,dc=com,o=internet" (デフォルトの組織 DN)
local.ugldaphost = ldapreplica1.siroe.com (LDAP レプリカが常駐するホスト)
local.ugldapport = 389
マルチスキーマ LDAP エントリがサポートされるように、iPlanet Messaging Server (newstore1.siroe.com) で dirsync コマンドを構成します。 これは、configutil を使用して、次の 3 つのパラメータを設定することで行われます。
- configutil -o service.loginseparator -v +
完全な dirsync を実行します。
- <InstanceRoot>/configutil -o local.imta.schematag -v "sims40,ims50"
<InstanceRoot>/configutil -o local.imta.ugfilter -v
"(|(objectClass=inetLocalMailRecipient)(|(objectClass=inetMailUser)(objectClass=inetMailGroup)))"
<InstanceRoot>/configutil -o local.imta.sims_migrate -v True
newstore1.siroe.com ですべてのサーバプロセスを起動します。
- <InstanceRoot>/imsimta dirsync -F
- <InstanceRoot>/start-msg
注 新しくインストールした iPlanet Messaging Server のデフォルト構成では、すべての SMTP リレーがブロックされます。 デフォルト構成をサイトポリシに合わせるには、「SMTP リレー機能」を参照してください。
ユーザメールボックスのバッチを store1.siroe.com から newstore1.siroe.com に移行します。
- 新規システムに移行するユーザのサブセットを選択することで、ユーザダウンタイム (ユーザがメールボックスへのアクセスをブロックされる時間) を最小にできます。 プロセスがどのように行われるか確認するため、まず少数のユーザを移行することをお勧めします。 ユーザの各バッチについて、次の手順を実行します。
移行するユーザのバッチを選択します。 移行プロセス中は、メールにアクセスできないことをユーザに通知します。
ユーザおよびメーリングリストの次のバッチを移行します。 上記の手順を参照してください。これらのユーザへのすべての着信メッセージを、ユーザのメールボックスではなく保持チャネルに送信し、ユーザのメールボックスが移行中に開かれないようにロックします。 次のコマンドを使用します。
受信 SMTP リレーホストと配信 SMTP リレー ホスト、および store1.siroe.com と newstore1.siroe.com で dirsync を実行し、前の手順で指定したルーティングの変更を有効にします。
- imsdirmig -h ldapmaster.siroe.com -b "dc=siroe,dc=com,o=internet" -M sims -D "cn=Directory Manager" -w secret -m users -F "(uid=s*)" -A mailDeliveryOption:hold\;mailFolderMap:LOCK -O
- 上記の例では、uid 値が「s」で始まる siroe.com のすべてのユーザエントリ (REC-1558 に従って、任意の LDAP フィルタを使用可能) が、mailDeliveryOption および mailFolderMap の新規属性値で更新されます。 このコマンドを使用しても、iPlanet Messaging Server スキーマがサポートされるようにエントリはアップグレードされません。 この手順は、移行プロセスの後半で行います。
- このコマンドを実行したら、これらのユーザは、メールを送信することはできますが、メールボックスにアクセスできなくなります。 着信メールは、保持チャネルに保存され、このプロセスの最後にメールボックスに送信されます。
次のように (iPlanet Messaging Server で)、SIMS ユーザのバッチを iPlanet Messaging Server メッセージストアに変換および移動します。
新規 iPlanet Messaging Server を参照するようにユーザエントリを変更し、mailDeliveryOption=mailbox およびユーザエントリの mailhost:newmail.siroe.com を設定することで、メールボックスのロックを解除します。 -O および -A オプションを指定して、imsdirmig を使用します。
- rsh store1.siroe.com /opt/SUNWmail/ims/sbin/imbackup -f- -u <UserFile> | <ServerRoot>/bin/msg/store/bin/imsrestore -f- -cy -n -v1
- imbackup は、SIMS ホストで実行されます。 <UserFile> は、ユーザメールボックス名を含むファイルです。 ユーザエントリを各ユーザ ファイルに均等なグループに分割し、10〜15 のバックアップ/復元セッションを同時に実行します。これにより、もっとも速く新規メッセージストアに復元できます。 imsrestore は、iPlanet Messaging Server ホストで実行されます。
newstore1.siroe.com、store1.siroe.com およびすべてのリレーサーバで、段階的な dirsync を実行します。 移行ユーザへのメッセージは、受信 SMTP リレーサーバにより、newstore1.siroe.com メッセージストアに送信されます。
- imsdirmig -h ldapmaster.siroe.com -b "dc=siroe,dc=com,o=internet" -M sims -D "cn=Directory Manager" -w secret -m users -F "(uid=s*)" -O -A mailDeliveryOption:mailbox\;mailhost:newstore1.siroe.com
- これで、移行ユーザは、メールボックスにアクセスできるようになります。
store1.siroe.com および newstore1.siroe.com の保持キューを解放し、ユーザメールボックスを新規サーバ newstore1.siroe.com への移動中にシステムに送信されたメッセージをすべて再送信します。
- /opt/SUNWmail/imta/sbin/hold_master -u <uid> -d <domain>
- スクリプトを作成し、一度に複数のユーザを移行することもできます。
メーリングリストエントリについて、mailhost 属性を、新規 iPlanet Messaging Server ホストの完全修飾名 (例: newstore1.siroe.com) に変更します。 このようにしないと、ローカルで配送した場合、メールは古い SIMS サーバに誤って送信されます。
SMTP サーバキュー・サーバのすべてのメッセージが処理され、キューが空になっていることを確認します。
- imsdirmig -h ldapmaster.siroe.com -b "dc=siroe,dc=com,o=internet" -M sims -D "cn=Directory Manager" -w secret -m groups -F "(objectclass=inetmailgroup)" -O -A mailhost:newstore1.siroe.com
- これにより、すべてのグループの LDAP エントリがアップグレードされます。
すべてのメールボックスが移行されたら、store1.siroe.com を停止できます。
- これを行う 1 つの方法として、ディスパッチャを停止します。
- /opt/SUNWmail/sbin/imta stop dispatcher
- この時点で、SMTP サーバはシャットダウンされますが、ジョブ コントローラはキューのメッセージを処理し続けます。 次のコマンドを入力すると、キューが空になっているか確認できます。
- /opt/SUNWmail/sbin/imta qm counters
すべてのバックエンドサーバに対して、上記の手順を繰り返します。
すべてのバックエンドメッセージストアが移行されたら、次の手順に進みます。
imsdirmig を使用して、すべてのユーザ/グループディレクトリエントリを iPlanet Messaging Server スキーマにアップグレードします。
すべての SMTP サーバでマルチスキーマサポートを無効にします。
- imsdirmig -h ldapmaster.siroe.com -b "o=internet" -M sims -D "cn=Directory Manager" -w secret -m both
すべての SMTP サーバ (メッセージストアサーバおよびすべての受信リレーサーバと配信リレーサーバ) でコマンド imsimta dirsync -F を実行します。
- すべてのディレクトリエントリを iPlanet Messaging Server スキーマにアップグレードしたら、マルチスキーマサポートは必要なくなります。 configutil を使用して、すべての SMTP サーバ (メッセージストアサーバおよびすべての受信と配信リレーサーバ) で以下の 2 つのパラメータを削除します。
- <InstanceRoot>/configutil -o local.imta.schematag -v ""
<InstanceRoot>/configutil -o local.imta.ugfilter -v ""
iPlanet Delegated Administrator for Messaging がサポートされるように、システムを修正します。
- 以下に示す、移行ツールキットにあるimsdaaci コマンドを使用すると、必要な ACI に従って Delegated Administrator Service Administrator Group および Delegated Administrator Domain Administrator Group が作成されるときに使用できる LDIF ファイルが生成されます。
- <ServerRoot>/bin/msg/migrate/bin/imsdaaci
- ldapmodify を使用して、LDIF ファイルを DIT に追加します。 ACI の例外については、『iPlanet Messaging Server プロビジョニングガイド』を参照してください。
付録
メッセージストア構成を修正して (以下の手順を参照)、ユーザの最初のバッチでメールボックス移行のパーフォマンスを向上させることができます。 しかし、この構成で、現在使用しているメッセージングサーバを実行することは安全ではありません。 ユーザメールボックスの最初のバッチを SIMS サーバから iPlanet Messaging Server に移行したら、構成をリセットすることをお勧めします。
手順 8手順 c が終了したら、メッセージングサーバを停止します。
同期レベルを 0 に設定します。
- <InstanceRoot>/stop-msg
ストアデーモンを起動します。
- <InstanceRoot>/configutil -o "local.store.synclevel" -v 0
手順 8手順 d に戻ります。
- <InstanceRoot>/start stored
メールボックスの最初のバッチを移行したら、同期レベルをリセットします。
メッセージングサーバプロセスを再起動します。
- configutil -o "local.store.synclevel" -v 1
- <InstanceRoot>/start-msg
Netscape Messaging Server マルチサーバ導入のアップグレード
この節では、Netscape Messaging Server マルチサーバ導入からの iPlanet Messaging Server 導入へのアップグレードプロセスについて説明します。 基本的な手順を以下に示します。
「必要な命名コンテキストの追加」
「Netscape Messaging Server SMTP リレーサーバのアップグレード」
必要な命名コンテキストの追加
既存のユーザ/グループディレクトリを使用するには、必要な DC と組織ツリー ルートサフィックス、およびユーザ/グループディレクトリサーバの追加ディレクトリインデックスを作成する必要があります。 これについて以下で説明します。
Netscape Messaging Server ユーザ/グループ LDAP サーバ (ldapmaster.siroe.com) に対して、ims_dssetup.pl を実行します。
Netscape Messaging Server ユーザ/グループディレクトリサーバを再起動します。
- スクリーンプロンプトおよびその適切な応答の例を以下に示します。
- Welcome to the iMS Directory Server preparation tool.
- This tool will help you setup a Netscape Directory Server and
make it ready to use for installing iPlanet Messaging Server.
- Do you want to continue [y]:
- Please enter the full path to the directory where Netscape
Directory Server was installed.
- Directory server root [/usr/netscape/server4]:
- Please select a directory server instance from the following list:
- [1] slapd-users
- Which instance do you want [1]:
- Please enter the base suffix for DC Tree [o=internet]:
- Please enter the base suffix under which the Users/Groups data should be
setup [o=siroe.com]:
- Do you want to update the schema files [yes]: no
- Do you want to configure new indexes [yes]:
- Please enter the schema directory [/cdrom/cdrom0/solaris/iMS/msg/config]:
- Here is a summary of the settings that you chose:
- Server Root: /usr/netscape/server4
Server Instance:slapd-users
Update Schema:no
DC Root:o=internet
User/Group Root:o=siroe.com
Add New Indexes: yes
Schema Directory:/cdrom/cdrom0/solaris/iMS/msg/config
- Do you want to continue [y]:
- スクリプトは、命名コンテキストの作成、および新規属性のインデックス付けに進みます。
- <InstanceRoot>/restart-slapd
Netscape Messaging Server SMTP リレーサーバのアップグレード
任意の SMTP またはメールマルチプレクサ (SIMS ではプロクシサーバと呼ぶ) サーバをアップグレードする前に、結合スキーマファイル (merged.oc.conf および merged.at.conf) をディレクトリサーバに追加する必要があります。 「複数スキーマのサポート」を参照してください。
SMTP サーバキュー・サーバのすべてのメッセージが処理され、キューが空になっていることを確認します。
古い SMTP サーバを停止します。 停止中、着信メッセージは、2 番目の受信 SMTP サーバにより処理されます。
- これを行うには、SMTP ポート番号を変更し、SMTP サーバを再起動します。 これにより、サーバが、標準 SMTP ポートのメッセージを受け入れなくても、キューの任意のメッセージを続けて処理できます。
- <InstanceRoot>/configutil -o service.smtp.port -v 901
<InstanceRoot>/stop-msg smtp
<InstanceRoot>/start-msg smtp
- 次のコマンドを入力すると、キューが空になっているか確認できます。
- /usr/bin/mailq
iPlanet Messaging Server をインストールおよび構成します。 次のスクリーンプロンプト以外のプロンプトが表示されたら、デフォルトの値を選択します。
新規ディレクトリサーバはインストールしないでください。 次のプロンプトで、1, 3, 4 を入力します。
iPlanet Messaging Server がインストールされたら、DC ツリー (この場合、dc=siroe,dc=com,o=internet) のデフォルトドメインエントリにある inetdomainbasedn 属性の値を、Netscape Messaging Server ユーザがいる DN
構成サーバのプロンプトが表示されたら、URL およびポート番号を入力します (「構成サーバのインストール」 で説明したようにインストールされた URL およびポート番号) 。
- Components with a number in () contain additional subcomponents
which you can select using subsequent screens.
- 1. Netscape Server Products Core Components (3)
2. Netscape Directory Suite (2)
3. Administration Services (2)
4. iPlanet Messaging Suite (5)
- Specify the components you wish to install [All]: 1,3,4
次のインストールプロンプトが表示されたら、
- 以下の書式で、構成ディレクトリを含む、サーバのセキュリティ保護されていない LDAP URL を入力します。
- ldap://<hostname>:<port>
- Directory Serever の URL [ldap://inbound1.siroe.com:389/] : ldap://ldapmaster.siroe.com:390
- Default Organization DN [o=siroe.com,o=siroe.com]:
- デフォルト値 (o=siroe.com,o=siroe.com) を使用します。 これは、Netscape Messaging Server ユーザ/グループエントリが常駐する場所ではないので注意してください。 このエントリは、この時点では、現在のネームスペースに残ります。
(この場合、o=siroe.com) に変更します。 また、configutil を使用して、local.ugldapdeforgdn を o=siroe.com に設定します。
新規マルチシステムスキーマがサポートされるように、dirsync を構成します。
- <InstanceRoot>/configutil -o "local.ugldapdeforgdn" -v "o=siroe.com"
- デフォルトでは、インストールプログラムは、o=siroe.com,o=siroe.com のユーザ/グループを参照するようにデフォルトのドメインを構成しますが、既存の Netscape Messaging Server ユーザおよびグループは、o=siroe.com 下にあります。 そのため、DT ツリードメインノード siroe.com の DN リファレンスは、正確な組織サブツリーを参照する必要があります。 このように変更することにより、iPlanet Messaging Server がユーザ/グループディレクトリサーバの既存の Netscape Messaging Server ユーザ/グループをどのように認識するかについては、「iPlanet Messaging Server での既存のディレクトリ情報ツリーの使用」を参照してください。
古い Netscape Messaging Server SMTP リレーサーバで「+」がログインセパレータとして使用されている場合、iPlanet Messaging Server ではデフォルトは「@」なので「+」に変更します。 これにより、ユーザは、既存のログインセパレータを使用して、SMTP AUTH を実行できます。
- <InstanceRoot>/configutil -o local.imta.schematag -v "ims50,nms41"
- <InstanceRoot>/configutil -o local.imta.ugfilter -v (|(objectClass=inetLocalMailRecipient)(|(objectClass=mailRecipient)(objectclass=mailGroup)))
これが、配信 SMTP サーバの場合、各サイトポリシで SMTP リレーを使用します。
- 次のコマンドを使用します。
- configutil -o service.loginseparator -v +
dequeue_removeroute オプションを、imta.cnf file の tcp_local および tcp_intranet チャネルに追加します。
クラス C ネットワークのすべてのノードがサーバを介してリレーできるように、<server-root>/msg-<instance>/imta/config 下の mappings ファイルを編集して、「* $N」を「* $Y」に変更します。
- チャネルブロックは次のようになります。
- ! tcp_local
tcp_local smtp mx single_sys remotehost inner switchchannel \
identnonelimited subdirs 20 maxjobs 7 pool SMTP_POOL \ maytlsserver maysaslserver saslswitchchannel tcp_auth \ dequeue_removeroute
tcp-daemon
!
! tcp_intranet
tcp_intranet smtp mx single_sys subdirs 20 noreverse \
maxjobs 7 pool SMTP_POOL maytlsserver allowswitchchannel \
saslswitchchannel tcp_auth dequeue_removeroute
tcp_intranet-daemon
次に、コマンド imsimta cnbuild を実行します。 この時点で、リレーサーバは完全に機能します。
- ++++++++++++++++
INTERNAL_IP
$(192.18.74.57/24) $Y
127.0.0.1 $Y
* $Y
++++++++++++++++
SMTP サーバを起動します。
- <InstanceRoot>/imsimta dirsync -F
- <InstanceRoot>/start-msg smtp
- SMTP リレーの使用の詳細については、「SMTP リレーの追加」を参照してください。
Netscape Messaging Server MMP サーバのアップグレード
任意の SMTP サーバまたはメールマルチプレクサ サーバをアップグレードする前に、結合スキーマファイル (merged.oc.conf および merged.at.conf) をディレクトリサーバに追加する必要があります。 「複数スキーマのサポート」を参照してください。
SMTP サーバをインストールすると、インストールプログラムにより、ldapmaster.siroe.com に DC ツリーが作成されました。 しかし、DC ツリーのデータをレプリケートするマスターとレプリカ間のレプリケーション契約はありません。 このレプリケーション契約を作成する必要があります。 Netscape Directory Server の管理者用マニュアルを参照してください。
古い Netscape Messaging Server MMP Server を停止します。
MMP サーバをインストールおよび構成します。 次のスクリーンプロンプト以外のプロンプトが表示されたら、デフォルトの値を選択します。
- Please enter the LDAP URL to the domain component tree [ldap://siroe.com:389/o=internet]: ldap://ldapreplica2.siroe.com:389/o=internet
- Netscape Messaging Server LDAP サーバ情報を入力します。 これは、既存の Netscape Messaging Server ユーザ/グループ LDAP サーバです。
Netscape Messaging Server バックエンドメッセージ ストアの移行
バックエンドメッセージングサーバを移行する前に、すべての MMP および SMTP リレーサーバがアップグレードされていることを確認します。
iPlanet Messaging Server は、同じサーバの Netscape Messaging Server 4.x を置き換える
移行手順:iPlanet Messaging Server は、以前にインストールされた既存のユーザ/グループディレクトリサーバおよび構成ディレクトリサーバを使用する
iPlanet Messaging Server DC ツリーサフィックス: o=internet
マスター Directory Server : ldapmaster.siroe.com
マスターディレクトリサーバ・ネットワークポート: 389
構成 Directory Server : ldapmaster.siroe.com
構成ディレクトリサーバ・ネットワークポート: 390
Directory Server バインド DN: cn=Directory Manager
ディレクトリサーバ・バインドパスワード: secret
Netscape Messaging Server ユーザ/グループベース DN: o=siroe.com
iPlanet Messaging Server のデフォルトの組織 DN:
dc=siroe,dc=com,o=internet
iPlanet Messaging Server サーバユーザ: mailsrv移行を行う前に、メッセージストアのバックアップを作成することを強くお勧めします。
SMTP サーバキュー・サーバのすべてのメッセージが処理され、キューが空になっていることを確認します。
Netscape Messaging Server 4.x を停止します。
- これを行うには、SMTP ポート番号を変更し、SMTP サーバを再起動します。 これにより、サーバが、標準 SMTP ポートのメッセージを受け入れない間も、キューの任意のメッセージを続けて処理できます。
- <InstanceRoot>/configutil -o service.smtp.port -v 901
<InstanceRoot>/stop-msg smtp
<InstanceRoot>/start-msg smtp
- 次のコマンドを入力すると、キューが空になっているか確認できます。
- /usr/bin/mailq
iPlanet Messaging Server をインストールおよび構成します。
- <InstanceRoot>/stop-msg
すべてのサーバプロセスを停止します。
- 新規ディレクトリサーバはインストールしないでください。 次のプロンプトで、1, 3, 4 を入力します。
- Components with a number in () contain additional subcomponents
which you can select using subsequent screens.
- 1. Netscape Server Products Core Components (3)
2. Netscape Directory Suite (2)
3. Administration Services (2)
4. iPlanet Messaging Suite (5)
- Specify the components you wish to install [All]: 1,3,4
- 構成サーバのプロンプトが表示されたら、URL およびポート番号を入力します (「構成サーバのインストール」 で説明したようにインストールされた URL およびポート番号) 。
- 以下の書式で、構成ディレクトリを含む、サーバのセキュリティ保護されていない LDAP URL を入力します。
- ldap://<hostname>:<port>
- Directory Server の URL [ldap://store1.siroe.com:389/] : ldap://ldapmaster.siroe.com:390
既存の Netscape Messaging Server ディレクトリネームスペースを iPlanet Messaging Server ディレクトリネームスペースにマップまたは修正します。
- <InstanceRoot>/stop-msg
デフォルトの組織ツリーを設定します。
- 「iPlanet Messaging Server での既存のディレクトリ情報ツリーの使用」を参照してください。
Netscape Messaging Server メッセージストアを iPlanet Messaging Server メッセージストアに移行します。
- configutil を使用して、local.ugldapdeforgdn を o=siroe.com に設定します。
- <InstanceRoot>/configutil -o "local.ugldapdeforgdn" -v "o=siroe.com"
- o=siroe.com は、デフォルトドメインに対応する組織ツリーの DN です。
- プライマリストアパーティションパスを、次のような Netscape Messaging Server 4.x メッセージストアパスを参照するように変更します。
iPlanet Messaging Server Admin Console を使用して、メッセージストア構成が、すべての Netscape Messaging Server 4.x メールストアパーティションを参照するように変更します (『iPlanet Messaging Server 管理者ガイド』を参照)。
configutil を使用して次の 2 つのパラメータを追加することで、新規マルチシステムスキーマがサポートされるように dirsync を構成します。
注 Netscape Messaging Server 4.x を削除するときに、メッセージストアディレクトリは削除しないでください。これは、このディレクトリにメッセージストアデータが常駐するからです。
Netscape Messaging Server ユーザの同意フォルダへのシンボリックリンクを設定します。
- rmdir <iMSServerRoot>/msg-<instance>/store/user/
mboxlist ファイルをコピーします。
- ln -s <NMSServerRoot>/msg-<instance>/store/user/
<iMSServerRoot>/msg-<instance>/store/user/
制限ファイルをコピーします。
- cp <NMSServerRoot>/msg-<instance>/store/mboxlist/data.db2
<iMSServerRoot>/msg-<instance>/store/mboxlist/folder.db
ファイルの所有者がメールサーバユーザであることを確認します。 例:
- cp <NMSServerRoot>/msg-<instance>/store/quota.db2 <iMSServerRoot>/msg-<instance>/mboxlist/quota.db
ほかのファイルはコピーしてはなりません。
- chown mailsrv <iMSServerRoot>/msg-<instance>/store/mboxlist/*
ストアサーバで完全な dirsync を実行します。
- <InstanceRoot>/configutil -o local.imta.schematag -v "ims50,nms41"
<InstanceRoot>/configutil -o local.imta.ugfilter -v "(|(objectClass=inetLocalMailRecipient)(|(objectClass=mailRecipient)(objectclass=mailGroup)))"
iPlanet Messaging Server を再起動します。
- <InstanceRoot>/imsimta dirsync -F
制限データベースをアップグレードし、新機能を使用できるようにします。
- メールサーバが使用できるようになります。 この時点で、iPlanet Messaging Server は、マルチスキーマサポートを使用する ldapmaster.siroe.com の古いディレクトリエントリを削除します。 新規ユーザおよびグループエントリは、新規ディレクトリノードに作成されます。
注 新しくインストールした iPlanet Messaging Server のデフォルト構成では、すべての SMTP リレーがブロックされます。 デフォルト構成をサイトポリシに合わせるには、「SMTP リレー機能」を参照してください。
すべてのバックエンドサーバに対して、上記の手順を繰り返します。
- メールサーバユーザとして、以下を実行します。
- su mailsrv
cd <iMSServerRoot>/bin/msg/admin/bin
setenv CONFIGROOT <iMSServerRoot>/msg-<Instance>/config
./reconstruct -q
exit
すべてのバックエンドサーバを移行したら、次の手順に進みます。
imsdirmig を使用して、ユーザ/グループエントリを iPlanet Messaging Server スキーマにアップグレードします。
すべての SMTP サーバでマルチスキーマ サポートを無効にします。
- imsdirmig -h ldapmaster.siroe.com -b "o=siroe.com" -M nms -D "cn=Directory Manager" -w secret -m both
- すべてのディレクトリエントリを iPlanet Messaging Server スキーマにアップグレードしたら、マルチスキーマサポート不要になります。 configutil を使用して、以下の 2 つのパラメータを削除します。
- <InstanceRoot>/configutil -o local.imta.schematag -v ""
<InstanceRoot>/configutil -o local.imta.ugfilter -v ""
前へ 目次 索引 DocHome 次へ
Copyright © 2000 Sun Microsystems, Inc. Some preexisting portions Copyright © 2000 Netscape Communications Corp. All rights reserved.
最終更新日時 2001 年 2 月 7 日