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iPlanet Messaging Server 移行ガイド |
第 3 章 シングルサーバシステムの iPlanet Messaging Server への移行に関するシナリオおよび手順
この章では、SIMS 4.0 または Netscape Messaging Server 4.x シングルサーバシステム1から iPlanet Messaging Server システムへの移行手順について説明します。この章の 4 つのシナリオでは、多くの SIMS 4.0 および Netscape Messaging Server 4.x 導入を扱います。ただし、それぞれシステム独自の導入であるため、状況に応じて手順を修正する必要があるので注意してください。
Note 本書全体を読み、自身の移行問題についてのすべての局面を理解してください。プロセスを理解したら、すべてのディレクトリおよびメッセージストアデータのバックアップを作成し、システム全体の移行を行う前に、数人のユーザについて移行を実施してみてください。
「メッセージストアのオフライン移行方法を使用したシングルサーバ SIMS システムからのアップグレード」
「メッセージストアのオンライン移行方法を使用したシングルサーバ SIMS システムからのアップグレード」
メッセージストアのオフライン移行方法を使用したシングルサーバ SIMS システムからのアップグレード
シナリオの条件:
同じホストの SIMS 4.0 を iPlanet Messaging Server に置き換える
移行手順:メールサービスは、メッセージストア移行中は利用できない (オフライン)
システムでは、Netscape Directory Server 4.12 が使用されている (ディレクトリサーバは、同じホストまたは異なるホストにある)
SIMS ユーザ/グループディレクトリサフィックス: o=internet
SIMS/iPlanet Messaging Server メールサーバ名: mail.siroe.com
マスター Directory Server : mail.siroe.com
ディレクトリサーバ・バインドパスワード: secret
SIMS のデフォルトの組織 DN: dc=siroe,dc=com,o=internet
ユーザ/グループエントリは、DC ツリー (1 つのDIT) にある
ディレクトリサーバデータベースのバックアップを作成します。
マルチスキーマサポート (SIMS、Netscape Messaging Server、および iPlanet Messaging Server) を有効にします。
- コマンドは、<InstanceRootDirServer>/bin/db2ldif です。完全な説明については、http://docs.iplanet.com/docs/manuals/directory.html#dirserver41 の Netscape Directory Server のマニュアルを参照してください。
SMTP サーバキュー・サーバのすべてのメッセージが処理され、キューが空になっていることを確認します。
- 結合スキーマファイル (merged.oc.conf および merged.at.conf) をディレクトリサーバに追加します。このディレクトリサーバは、ユーザまたはグループ サーバとして iPlanet Messaging Server で使用されます。「複数スキーマのサポート」を参照してください。
SIMS を停止します。次のコマンドを使用します。
- これを行う 1 つの方法として、ディスパッチャを停止します。
- /opt/SUNWmail/sbin/imta stop dispatcher
- この時点で、SMTP サーバはシャットダウンされますが、ジョブコントローラはキューのメッセージを処理し続けます。次のコマンドを入力すると、キューが空になっているか確認できます。
- /opt/SUNWmail/sbin/imta qm counters
(メッセージストアの 2.5 倍のサイズを保守できるだけのシステムディスク容量があれば、この手順は飛ばしてください。) SIMS imbackup コマンドを使用して、SIMS メッセージストアのバックアップを別のデバイス (テープドライブなど) に作成します。
- /opt/SUNWmail/sbin/im.server stop
- すべての SIMS プロセスが停止しているか確認します。LDAP サーバ、slapd は停止しないでください。停止中は、メールの送受信ができなくなります。
同梱のディレクトリサーバを含め、iPlanet Messaging Server をインストールおよび構成します。すべての iPlanet Messaging Server プロセスを停止します。
- この SIMS メッセージストアバックアップコピーは、後の手順で、iPlanet Messaging Server メッセージストアに移動されます。imbackup コマンドを使用して、テープにバックアップを作成する例を以下に示します。
- imbackup -f /dev/rmt/0
- ディスク容量に余裕がある場合、SIMS メッセージストアを適切な場所に置き、手順 10 で説明するように imbackup から imsrestore に直接データを送信することで、ダウンタイムを最小限にすることができます。
SIMS で使用されるユーザ/グループディレクトリサーバを指すように、iPlanet Messaging Server 構成を変更します。これは、直前の手順と同時に実行できます。
- インストール中は、ユーザ/グループ情報を保存するサーバとして、既存の SIMS ディレクトリサーバを指定しないでください。この作業は後で行いますが、今は、新しいディレクトリサーバをインストールして、iPlanet Messaging Server の構成データを保存する必要があります。以下のインストールの質問に No と答えます。
- Do you want to use another directory to store your data?[No]:
- デフォルトのインストール オプションを使用しますが、SIMS ディレクトリサーバにより使用されるのと同じディレクトリサーバ用 ネットワークポートは使用しません。これは、通常、389 ですが、390 を使用することもできます。ユーザおよびメーリング リスト エントリは、既存のディレクトリサーバに残ります。
- インストールプログラムは、インストールの最後にすべてのサーバプロセスを起動するので注意してください。インストールが終了したら、すべてのプロセスを停止できます。停止するには、ルートとして次のコマンドを実行します。
<InstanceRoot>/stop-msg
古い SIMS サーバで「+」がログインセパレータとして使用されている場合、iPlanet Messaging Server ではデフォルトは「@」なので「+」に変更します。
- configutil を使用して、以下の構成パラメータを変更します。
- local.ugldapbasedn = o=internet (SIMS 4.0 がユーザの格納に使用したサフィックス)
local.ugldapbinddn = "cn=Directory Manager" (DS バインド DN)
local.ugldapbindcred = secret (DS バインド パスワード)
local.ugldapdeforgdn = "dc=siroe,dc=com,o=internet" (デフォルトの組織 DN)
local.ugldaphost = mail.siroe.com (ユーザ/グループ LDAP サーバが常駐するホスト)
local.ugldapport = 389 (ユーザ/グループ LDAP サーバが常駐するポート)
iPlanet Messaging Server スキーマを使用するように、ドメイン、ユーザおよびグループディレクトリエントリをアップグレードします。
- 次のコマンドを使用します。
- configutil -o service.loginseparator -v +
imsdirmig コマンド (付録 A「コマンド行インタフェース」 を参照) を使用してドメインエントリをアップグレードします。
SIMS メッセージストアを iPlanet Messaging Server メッセージストアに変換します。
ユーザ/グループエントリをアップグレードします。
- imsdirmig -h mail.siroe.com -b "o=internet" -M sims -D "cn=Directory Manager" -w secret -m domains
- この場合、o=internet 下のすべてのドメインがアップグレードされます。
- imsdirmig -h mail.siroe.com -b "o=internet" -M sims -D "cn=Directory Manager" -w secret -m both
- この場合、o=internet 下のすべてのユーザ/グループエントリがアップグレードされます。
手順 5 で説明したように、SIMS メッセージストアのバックアップをテープなどのメディアに作成した場合、次のコマンドを使用して、iPlanet Messaging Server メッセージストアに復元または変換できます。メッセージストアのバックアップを他のデバイスに作成していない場合、この手順を省略して、手順 b に進んでください。
変換が終了したら、同期レベルを変更します。
ディスク容量に余裕がある場合、次のコマンドを使用して、SIMS メッセージストアを iPlanet Messaging Server メッセージストアに直接変換します。
- configutil -o "local.store.synclevel" -v 0
<InstanceRoot>/start-msg store
imsrestore -f /dev/rmt/0 -cy -n -v1
- configutil -o "local.store.synclevel" -v 0
<InstanceRoot>/start-msg store
imbackup -f- -u <UserFile> | <SERVERROOT>/bin/msg/store/bin/imsrestore -f- -cy -n -v1
- ここで、<UserFile> は、ユーザメールボックス名を含むファイルです。ユーザエントリを各ユーザ ファイルに均等なグループに分割し、10〜15 のバックアップ/復元セッションを同時に実行します。これにより、適切な速度で新規メッセージストアに復元できます。
stored を停止します。
- configutil -o local.store.synclevel -v -1
iPlanet Messaging Server を起動します。
- <InstanceRoot>/stop-msg store
iPlanet Delegated Administrator for Messaging がサポートされるように、システムを修正します。
- コマンド imsimta dirsync -F を iPlanet Messaging Server で実行し、「start-msg」コマンドを使用して、その他すべてのサーバプロセスを起動します。この時点で、iPlanet Messaging Server は完全に機能します。
Note 新しくインストールした iPlanet Messaging Server のデフォルト構成では、すべての SMTP リレーがブロックされます。デフォルト構成をサイト ポリシに合わせるには、「SMTP リレー機能」を参照してください。
- 以下に示す、移行ツールキットにある imsdaaci コマンドを使用すると、必要な ACI に従って Delegated Administrator Service Administrator Group および Delegated Administrator Domain Administrator Group が作成されるときに使用できる LDIF ファイルが生成されます。
- <ServerRoot>/bin/msg/migrate/bin/imsdaaci
- ldapmodify を使用して、LDIF ファイルを DIT に追加します。ACI の例外については、『iPlanet Messaging Server プロビジョニングガイド』を参照してください。
メッセージストアのオンライン移行方法を使用したシングルサーバ SIMS システムからのアップグレード
次の手順では、メッセージストアのオンライン移行方法を使用して、シングルサーバ SIMS 電子メールシステムをシングルサーバ iPlanet Messaging Server に移行する方法を説明します。
iPlanet Messaging Server は、新しいホストまたは現在の SIMS 4.0 システムと同じホストにインストールされる
移行手順:ディレクトリサーバはNetscape Directory Server 4.12 で、SIMS と同じホストまたは異なるホストにある。新規ディレクトリサーバは、iPlanet Messaging Server にインストールされるが、サーバ構成データだけが含まれる。古いディレクトリ、つまり SIMS をサポートするディレクトリは、同じ (アップグレード済みの) ユーザ、グループ、およびドメインエントリで新しい iPlanet Messaging Server をサポートする。
SIMS メッセージストアは、サーバがアクティブでオンライン状態にあるときに、iPlanet Messaging Server メッセージストアに移行される。移行されるメッセージは、移行プロセス前に配信された新規メッセージとまとめられる。
これらの試行は、新規ホストにインストールされるシステムの例である。iPlanet Messaging Server が同じホストにインストールされる場合に手順が異なれば、そのように記される。条件:
SIMS ユーザ/グループディレクトリサフィックス: o=internet
SIMS メールサーバ名: oldmail.siroe.com
iPlanet Messaging Server メールサーバ名: newmail.siroe.com
マスター Directory Server : ldap.siroe.com
ディレクトリサーバ・バインドパスワード: secret
SIMS のデフォルトの組織 DN: dc=siroe,dc=com,o=internet
ディレクトリサーバデータベースのバックアップを作成します。
ここで、<UserFile> は、ユーザメールボックス名を含むファイルです。ユーザエントリを各ユーザ ファイルに均等なグループに分割し、10〜15 のバックアップ/復元セッションを同時に実行します。これにより、もっとも速く新規メッセージストアに復元できます。
結合スキーマファイル (merged.oc.conf および merged.at.conf) をディレクトリサーバに追加し、マルチスキーマサポート (SIMS、Netscape Messaging Server、および iPlanet Messaging Server) を有効にします。「複数スキーマのサポート」を参照してください。
- コマンドは、<InstanceRootDirServer>/bin/db2ldif です。完全な説明については、http://docs.iplanet.com/docs/manuals/directory.html#dirserver41 の『Netscape Directory Server』マニュアルを参照してください。
SMTP サーバキュー・サーバのすべてのメッセージが処理され、キューが空になっていることを確認します。
同じホストにインストールする場合、SIMS を停止します。
- これを行う 1 つの方法として、ディスパッチャを停止します。
- /opt/SUNWmail/sbin/imta stop dispatcher
- この時点で、SMTP サーバはシャットダウンされますが、ジョブコントローラはキューのメッセージを処理し続けます。次のコマンドを入力すると、キューが空になっているか確認できます。
- /opt/SUNWmail/sbin/imta qm counters
同梱のディレクトリサーバを含め、iPlanet Messaging Server をインストールおよび構成します。すべての iPlanet Messaging Server プロセスを停止します。
- /opt/SUNWmail/sbin/im.server stop
- すべての SIMS プロセスが停止しているか確認します。LDAP サーバ、slapd は停止しないでください。停止中は、メールの送受信ができなくなります。
SIMS 4.0 ユーザ/グループディレクトリを指すように、iPlanet Messaging Server 構成を変更します。
- インストール中は、ユーザおよびグループ情報を保存するサーバとして、既存の SIMS ディレクトリサーバを指定しないでください。これは後で行いますが、今は、新しいディレクトリサーバをインストールして、iPlanet Messaging Server の構成データを保存する必要があります。以下のインストールの質問に No と答えます。
- Do you want to use another directory to store your data?[No]:
- デフォルトのインストールオプションを使用しますが、ディレクトリサーバが同じホストにインストールされている場合、SIMS ディレクトリサーバで使用されているのと同じディレクトリサーバネットワークポートを使用しないでください。これは、通常、389 ですが、390 を使用することもできます。ユーザおよびメーリングリストエントリは、既存のディレクトリサーバに残ります。
- インストールプログラムは、インストールの最後にすべてのサーバプロセスを起動するので注意してください。インストールが終了したら、すべてのプロセスを停止します。停止するには、ルートとして次のコマンドを実行します。
<InstanceRoot>/stop-msg
古い SIMS サーバで「+」がログインセパレータとして使用されている場合、 iPlanet Messaging Server ではデフォルトは「@」なので「+」に変更します。
- configutil を使用して、以下の構成パラメータを変更します。
- local.ugldapbasedn = o=internet (SIMS 4.0 がユーザの格納に使用したサフィックス)
local.ugldapbinddn = "cn=Directory Manager" (DS バインド DN)
local.ugldapbindcred = secret (DS バインド パスワード)
local.ugldapdeforgdn = "dc=siroe,dc=com,o=internet" (デフォルトの組織 DN)
local.ugldaphost = ldap.siroe.com (LDAP サーバが常駐するホスト)
local.ugldapport = 389
(これらの手順は、iPlanet Messaging Server が、古い SIMS サーバと同じホスト (oldmail.siroe.com) にインストールされている場合だけ実行してください。異なるホストにインストールする場合、次の手順に進んでください。) iPlanet Messaging Server スキーマを使用するように、ドメイン、ユーザ、およびメーリングリストディレクトリエントリをアップグレードします。
- <InstanceRoot>/configutil -o service.loginseparator -v +
imsdirmig コマンド (付録 A「コマンド行インタフェース」 を参照) を使用してドメインエントリをアップグレードします。
(これらの手順は、iPlanet Messaging Server が、新しいホストにインストールされている場合だけ実行します。) iPlanet Messaging Server スキーマを使用するように、ドメイン、ユーザ、およびグループディレクトリエントリをアップグレードし、ユーザ/グループエントリの mailhost 属性を新しいホスト (newmail.siroe.com) に設定します。
ユーザ/グループエントリをアップグレードします。
- imsdirmig -h ldap.siroe.com -b "o=internet" -M sims -D "cn=Directory Manager" -w secret -m domains
- o=internet 下のすべてのドメインがアップグレードされます。
iPlanet Messaging Server でコマンド imsimta dirsync -F を実行します。
- imsdirmig -h ldap.siroe.com -b "dc=com,o=internet" -M sims -D "cn=Directory Manager" -w secret -m both
- o=internet 下のすべてのユーザ/グループエントリがアップグレードされます。
- <InstanceRoot>/imsimta dirsync -F
/opt/SUNWmail/sbin/im.server stop を使用して SIMS を停止します。すべての SIMS プロセスが停止しているか確認します。LDAP サーバ、slapd は停止しないでください。停止中は、メールの送受信ができなくなります。
メッセージングサーバを起動します。ドメインエントリをアップグレードして、iPlanet Messaging Server スキーマを使用します。
ユーザ/グループエントリをアップグレードします。
- imsdirmig コマンド (付録 A「コマンド行インタフェース」 を参照) を使用します。
- imsdirmig -h ldap.siroe.com -b "o=internet" -M sims -D "cn=Directory Manager" -w secret -m domains -A mailroutinghosts:newmail.siroe.com
- o=internet 下のすべてのドメインがアップグレードされます。
ユーザクライアントが、新しいメールサーバを指していることを確認します。古いメールに一時的にアクセスできないことを、ユーザクライアントに通知します。
- imsdirmig -b "dc=com,o=internet" -M sims -D "cn=Directory Manager" -w secret -m both -A mailhost:newmail.siroe.com
- o=internet 下のすべてのユーザ/グループエントリに、新しいメールホストが割り当てられ、新しいスキーマにアップグレードされます。
newmail.siroe.com で完全な dirsync を実行します。
- 移行したユーザに、新規メールサーバを参照するようにそのメール クライアントプログラムを変更してもらいます (この例では、参照先を oldmail.siroe.com から newmail.siroe.com に変更します)。既存のメールホストが新規メールホストに置き換わっているので、この作業は必ず行なってください。
- メッセージストアが完全に移行されるまで、古いメールにはアクセスできず、そのメールボックス表示は一時的に空の状態になることをユーザに通知します。さらに、新着メールメッセージ (つまり、新しい iPlanet Messaging Server に送信されるメッセージ) は、メッセージストアが移行されるときに、古いメッセージとまとめられます。
iPlanet Messaging Server を、システムの新規デフォルト メッセージングサーバに設定します。
- <InstanceRoot>/imsimta dirsync -F
- これで、メッセージは、newmail.siroe.com メッセージストアに送信されます。
- oldmail.siroe.com の A レコードが、newmail.siroe.com (oldmail.siroe.com で以前ホストに指定されていたドメイン用のサーバ) を指すように変更します。
SIMS メッセージストアを iPlanet Messaging Server メッセージストアに変換します。
- SIMS メッセージストアが、iPlanet Messaging Server メッセージストアに移行されると、古いメッセージは復元できなくなります。また、古いメッセージが SIMS から移行されると、iPlanet Messaging Server メッセージストアに直接送信された新規メッセージとまとめられます。このため、正確なメッセージ着信順序を保守できない可能性があります。
- その他のすべてのサーバプロセスを起動します。
- <InstanceRoot>/start-msg
- この時点で、iPlanet Messaging Server は完全に機能します。
Note 新しくインストールした iPlanet Messaging Server のデフォルト構成では、すべての SMTP リレーがブロックされます。デフォルト構成をサイト ポリシに合わせるには、「SMTP リレー機能」を参照してください。
- 同じホストへのアップグレード: oldmail.siroe.com で次のコマンドを実行します。
- imbackup -f- -u <UserFile> | <ServerRoot>/bin/msg/store/bin/imsrestore -f- -cy -n -v1
- 新しいホストへのアップグレード: newmail.siroe.com で次のコマンドを実行します。
- rsh <ipaddress_of_oldmail.siroe.com> /opt/SUNWmail/sbin/imbackup -f- -u <UserFile> | <ServerRoot>/bin/msg/store/bin/imsrestore -f- -cy -n -v1
iPlanet Delegated Administrator for Messaging がサポートされるように、システムを修正します。
- 以下に示す、移行ツールキットにある imsdaaci コマンドを使用すると、必要な ACI に従って Delegated Administrator Service Administrator Group および Delegated Administrator Domain Administrator Group が作成されるときに使用できる LDIF ファイルが生成されます。
- <ServerRoot>/bin/msg/migrate/bin/imsdaaci
- ldapmodify を使用して、LDIF ファイルを DIT に追加します。ACI の例外については、『iPlanet Messaging Server プロビジョニングガイド』を参照してください。
メッセージストアの段階的な移行方法を使用したシングルサーバ SIMS システムからのアップグレード
次の手順では、メッセージストアの段階的な移行方法を使用して、シングルサーバ SIMS 電子メールシステムを、シングルサーバ iPlanet Messaging Server に移行する方法を説明します。
iPlanet Messaging Server を、新規ホストにインストールし、SIMS 4.0 を置き換える (追加のハードウェアが必要)。
ディレクトリサーバは、Netscape Directory Server 4.12 で、SIMS と同じホストまたは異なるホストにある。新規ディレクトリサーバは、iPlanet Messaging Server にインストールされるが、サーバ構成データだけが含まれる。古いディレクトリ、つまり、SIMS をサポートするディレクトリは、同じ (アップグレード済みの) ユーザ、グループ、およびドメインエントリで新しい iPlanet Messaging Server をサポートする。
ユーザメールボックスは、一度にすべてではなく、バッチ単位で移行される。
SIMS ユーザ/グループディレクトリサフィックス: o=internet
SIMS メールサーバ名: oldmail.siroe.com
iPlanet Messaging Server メールサーバ名: newmail.siroe.com
マスター Directory Server : ldap.siroe.com
ディレクトリサーバ・バインドパスワード: secret
SIMS のデフォルト組織 DN: dc=siroe,dc=com,o=internet
ディレクトリサーバデータベースのバックアップを作成します。
結合スキーマファイル (merged.oc.conf および merged.at.conf) を SIMS ディレクトリサーバ (マスターおよびレプリカ) に追加し、マルチスキーマ サポート (SIMS、Netscape Messaging Server、および iPlanet Messaging Server) を有効にします。「複数スキーマのサポート」を参照してください。
- コマンドは、<InstanceRootDirServer>/bin/db2ldif です。完全な説明については、http://docs.iplanet.com/docs/manuals/directory.html#dirserver41 の Netscape Directory Server のマニュアルを参照してください。
同梱のディレクトリサーバを含め、iPlanet Messaging Server を newmail.siroe.com という新規システムにインストールおよび構成します。すべての iPlanet Messaging Server プロセスを停止します。
SIMS 4.0 ユーザ/グループディレクトリを指すように、iPlanet Messaging Server 構成を変更します。configutil を使用して、以下の構成パラメータを変更します。
- インストール中は、ユーザ/グループ情報を保存するサーバとして、既存の SIMS ディレクトリサーバを指定しないでください。これは後で行いますが、今は、新しいディレクトリサーバをインストールして、iPlanet Messaging Server の構成データを保存する必要があります。以下のインストールの質問に No と答えます。
- Do you want to use another directory to store your data?[No]:
- インストールプログラムは、インストールの最後にすべてのサーバプロセスを起動するので注意してください。インストールが終了したら、すべてのプロセスを停止できます。停止するには、ルートとして次のコマンドを実行します。
<InstanceRoot>/stop-msg
古い SIMS サーバで「+」がログインセパレータとして使用されている場合、iPlanet Messaging Server ではデフォルトは「@」なので「+」に変更します。次のコマンドを使用します。
- local.ugldapbasedn = o=internet (SIMS 4.0 がユーザの格納に使用したサフィックス)
local.ugldapbinddn = "cn=Directory Manager" (DS バインド DN)
local.ugldapbindcred = secret (DS バインド パスワード)
local.ugldapdeforgdn = "dc=siroe,dc=com,o=internet" (デフォルトの組織 DN)
local.ugldaphost = ldap.siroe.com (LDAP サーバが常駐するホスト)
local.ugldapport = 389
SIMS ドメインエントリをアップグレードします。この手順により、ドメインエントリが新規属性でアップグレードされ、iPlanet Messaging Server スキーマがサポートされます。次のコマンドを使用します。
- configutil -o service.loginseparator -v +
マルチスキーマ LDAP エントリがサポートされるように、iPlanet Messaging Server (newmail.siroe.com) で dirsync コマンドを構成します。
- imsdirmig -h ldap.siroe.com -b "o=internet" -M sims -D "cn=Directory Manager" -w secret -m domains -A mailroutinghosts:newmail.siroe.com -P
- この例では、ドメインエントリだけがアップグレードされ、ドメインのユーザまたはメーリングリストエントリはアップグレードされません。これらは、後の手順でアップグレードします。
newmail.siroe.com で完全な dirsync を実行します。
- configutil を使用して、以下の 3 つのパラメータを設定します。
- <InstanceRoot>/configutil -o local.imta.schematag -v "sims40,ims50"
<InstanceRoot>/configutil -o local.imta.ugfilter -v
"(|(objectClass=inetLocalMailRecipient)(|(objectClass=inetMailUser)(objectClass=inetMailGroup)))"
<InstanceRoot>/configutil -o local.imta.sims_migrate -v True
newmail.siroe.com ですべてのサーバプロセスを起動します。
- <InstanceRoot>/imsimta dirsync -F
oldmail.siroe.com で SIMS 4.0 プロクシサーバを構成します。
- <InstanceRoot>/start-msg
Note 新しくインストールした iPlanet Messaging Server のデフォルト構成では、すべての SMTP リレーがブロックされます。デフォルト構成をサイト ポリシに合わせるには、「SMTP リレー機能」を参照してください。
ユーザのバッチを oldmail.siroe.com から newmail.siroe.com に移行します。
- この手順を実行すると、oldmail.siroe.com から移行された後で、newmail.siroe.com を参照するようにメール クライアント構成をユーザに変更してもらう手間が省けます。IMAP/POP プロクシとして機能するように oldmail.siroe.com を構成すると、着信クライアント接続が、適切なメールサーバに対して確立されます。
- oldmail.siroe.com で /etc/opt/SUNWmail/ims/ims.cnf のメッセージストア構成ファイルを編集して、次のように変更します。
- ims-proxy:on
- このように変更すると、oldmail.siroe.com の IMAP/POP サーバが、ローカル メールボックスへのアクセス権付与と同時にプロクシサーバとして機能します。oldmail.siroe.com は、プロクシサーバおよびメッセージストアサーバの両方として実行します。
- IMAP/POP サーバを再起動します。
- /opt/SUNWmail/sbin/mt.scheduler stop
/opt/SUNWmail/sbin/mt.scheduler start
- 新規システムに移行するユーザのサブセットを選択することで、ユーザダウンタイム (ユーザがメールボックスへのアクセスをブロックされる時間) を最小にできます。プロセスがどのように行われるか確認するため、まず少数のユーザを移行することをお勧めします。ユーザの各バッチについて、次の手順を実行します。
移行するユーザのバッチを選択します。移行プロセス中は、メールにアクセスできないことをユーザに通知します。
ユーザ/グループの次のバッチについて、上記の手順を繰り返します。上記の手順を参照してください。これらのユーザへのすべての着信メッセージを、ユーザのメールボックスではなく保守チャネルに送信し、ユーザのメールボックスが移行中に開かれないようにロックします。次のコマンドを使用します。
oldmail.siroe.com および newmail.siroe.com の両方で段階的な dirsync を実行し、以前の手順で行なった変更をピックアップします。
- imsdirmig -b "dc=siroe,dc=com,o=internet" -M sims -D "cn=Directory Manager" -w secret -m users -F "(uid=s*)" -A mailDeliveryOption:hold\;mailFolderMap:LOCK -O
- 上記の例では、uid 値が「s」(RFC-1558 に従って任意の LDAP フィルタを使用可能) で始まる siroe.com のすべてのユーザエントリが、mailDeliveryOption および mailFolderMap の新規属性値で更新されます。このコマンドを使用しても、iPlanet Messaging Server スキーマがサポートされるようにエントリはアップグレードされません。この手順は、移行プロセスの後半で行います。
- このコマンドを実行したら、これらのユーザは、メールを送信することはできますが、メールボックスにアクセスできなくなります。着信メールは、保守チャネルに保存され、この手順の最後にメールボックスに送信されます。
SIMS ユーザメッセージストアのバッチを iPlanet Messaging Server メッセージストアに変換および移動します。
新規 iPlanet Messaging Server を参照するようにユーザエントリを変更し、mailDeliveryOption:mailbox およびユーザエントリの mailhost:newmail.siroe.com を設定することで、メールボックスのロックを解除します。-O および -A オプションを指定して、imsdirmig を使用します。
- iPlanet Messaging Server で次のコマンドを実行します。
- rsh <SIMS_host> /opt/SUNWmail/ims/sbin/imbackup -f- -u <usernames_file> | <ServerRoot>/bin/msg/store/bin/imsrestore -f- -cy -n -v1
- imbackup は、SIMS ホストで実行されます。<usernames_file> は、ユーザメールボックス名を含むファイルです。ユーザエントリを各ユーザ ファイルに均等なグループに分割し、10〜15 のバックアップ/復元セッションを同時に実行します。これにより、適切な速度で新規メッセージストアに復元できます。imsrestore は、iPlanet Messaging Server ホストで実行されます。
newmail.siroe.com および oldmail.siroe.com で段階的な dirsync を実行します。
- imsdirmig -b "dc=siroe,dc=com,o=internet" -M sims -D "cn=Directory Manager" -w secret -m users -F "(uid=s*)" -O -A mailDeliveryOption:mailbox\;mailhost:newmail.siroe.com
- これで、移行ユーザは、メールボックスにアクセスできるようになります。
oldmail.siroe.com および newmail.siroe.com の保持キューを解放し、ユーザメールボックスを新規サーバ newmail.siroe.com に移動中にシステムに送信されたメッセージをすべて再送信します。
- 移行ユーザへのメッセージは、oldmail.siroe.com MTA から newmail.siroe.com メッセージストアに送信されます。
- oldmail.siroe.com で、次のコマンドを実行します。
- /opt/SUNWmail/imta/sbin/hold_master -u <uid> -d <domain>
- ここで、-u は受信者の名前を指定し、-d はユーザが属するドメインの名前を指定します。
グループエントリについて、mailhost 属性を、新規 iPlanet Messaging Server ホストの完全修飾名 (例: newmail.siroe.com) に変更します。このようにしないと、ローカルで配送した場合、メールは古い SIMS サーバに戻されます。
新規 iPlanet Messaging Server を、システムの新規デフォルトメッセージングサーバに設定します。
- imsdirmig -b "dc=siroe,dc=com,o=internet" -M sims -D "cn=Directory Manager" -w secret -m groups -F "(objectclass=inetmailgroup)" -O -A mailhost:newmail.siroe.com
- これにより、すべてのグループの LDAP エントリがアップグレードされます。
SMTP サーバキュー・サーバのすべてのメッセージが処理され、キューが空になっていることを確認します。
- oldmail.siroe.com の DNS レコードを CNAME または、newmail.siroe.com を参照する A レコードに変更します。
古いホストを停止します。
- これを行う 1 つの方法として、ディスパッチャを停止します。
- /opt/SUNWmail/sbin/imta stop dispatcher
- この時点で、SMTP サーバはシャットダウンされますが、ジョブコントローラはキューのメッセージを処理し続けます。次のコマンドを入力すると、キューが空になっているか確認できます。
- /opt/SUNWmail/sbin/imta qm counters
すべてのユーザを移行したら、imsdirmig を使用して、すべてのユーザ/グループディレクトリエントリを iPlanet Messaging Server スキーマにアップグレードします。imsdirmig のコマンドを以下に示します。
マルチスキーマサポートを無効にします。
- imsdirmig -b "o=internet" -M sims -D "cn=Directory Manager" -w secret -m both
newmail.siroe.com で段階的な dirsync を実行します。
- すべてのディレクトリエントリを iPlanet Messaging Server スキーマにアップグレードしたら、マルチスキーマサポートは不要になります。configutil を使用して、以下の 2 つのパラメータを削除します。
- <InstanceRoot>/configutil -o local.imta.schematag -v ""
<InstanceRoot>/configutil -o local.imta.ugfilter -v ""
iPlanet Delegated Administrator for Messaging がサポートされるように、システムを修正します。
- 以下に示す、移行ツールキットにある imsdaaci コマンドを使用すると、必要な ACI に従って Delegated Administrator Service Administrator Group および Delegated Administrator Domain Administrator Group が作成されるときに使用できる LDIF ファイルが生成されます。
- <ServerRoot>/bin/msg/migrate/bin/imsdaaci
- ldapmodify を使用して、LDIF ファイルを DIT に追加します。ACI の例外については、『iPlanet Messaging Server プロビジョニングガイド』を参照してください。
SIMS 段階的な移行 - 付録
メッセージストア構成を修正して (以下参照)、ユーザの最初のバッチについてメールボックス移行のパフォーマンスを向上させることができます。しかし、このように構成して、アクティブなメッセージングサーバを実行することは安全ではありません。ユーザメールボックスの最初のバッチを SIMS サーバから iPlanet Messaging Server に移行したら、構成をリセットすることをお勧めします。
手順 11、手順 c が終了したら、メッセージングサーバを停止します。
同期レベルを 0 に設定します。
- <InstanceRoot>/stop-msg
ストア デーモンを起動します。
- <InstanceRoot>/configutil -o "local.store.synclevel" -v 0
手順 11、手順 d に戻ります。
- <InstanceRoot>/start store
メールボックスの最初のバッチを移行したら、同期レベルをリセットします。
メッセージングサーバプロセスを再起動します。
- configutil -o "local.store.synclevel" -v -1
- <InstanceRoot>/start-msg
シングルサーバ Netscape Messaging Server システムからの移行
次の手順では、シングルサーバ Netscape Messaging Server 電子メールシステムを、余分なハードウェアのないシングルサーバ iPlanet Messaging Server に移行する方法を示します。
iPlanet Messaging Server で、同じサーバの Netscape Messaging Server 4.x を置き換える
移行手順:ユーザおよびグループ UID の書式は、<LocalPart> (例: ofanning、wallyc) または <LocalPart>@<FQDN> (例: wallyc@varrius.org、ofanning@siroe.com) である。UID の書式が異なる場合、ネームスペース制限および対策について 「Netscape Messaging Server 4.x Directory のネームスペース制限」を参照してください。
ディレクトリサーバは、Netscape Directory Server 4.12 で、Netscape Messaging Server と同じホストまたは異なるホストにある。新規ディレクトリサーバは、iPlanet Messaging Server にインストールされるが、サーバ構成データだけが含まれる。古いディレクトリ、つまり、Netscape Messaging Server をサポートするディレクトリは、同じ (アップグレード済みの) ユーザ、グループ、およびドメインエントリで新しい iPlanet Messaging Server もサポートする。
iPlanet Messaging Server ユーザ/グループディレクトリサフィックス: o=siroe.com (既存のユーザ/グループベースサフィックス)
マスター Directory Server : ldap.siroe.com
ディレクトリサーバ・バインド DN: cn=Directory Manager
ディレクトリサーバ・バインドパスワード: secret
Netscape Messaging Server ユーザ/グループベース DN: o=siroe.com
iPlanet Messaging Server のデフォルトの組織 DN: o=siroe.com
ディレクトリサーバ・ネットワークポート: 389
iPlanet Messaging Server サーバユーザ: mailsrv移行を行う前に、メッセージストアのバックアップを作成しておくことを強くお勧めします。
SMTP サーバキュー・サーバのすべてのメッセージが処理され、キューが空になっていることを確認します。
結合スキーマファイル (merged.oc.conf および merged.at.conf) をディレクトリサーバに追加し、マルチスキーマサポート (SIMS、Netscape Messaging Server、および iPlanet Messaging Server) を有効にします。「複数スキーマのサポート」を参照してください。
- これを行うには、SMTP ポート番号を変更し、SMTP サーバを再起動します。これにより、サーバが、標準 SMTP ポートのメッセージを受け入れない間も、キューの任意のメッセージを処理し続けることができます。
- <InstanceRoot>/configutil -o service.smtp.port -v 901
<InstanceRoot>/start-msg smtp
<InstanceRoot>/start-msg smtp
- 次のコマンドを入力すると、キューが空になっているか確認できます。
- /usr/bin/mailq
Netscape Messaging Server LDAP サーバに対して、perl ims_dssetup.pl を実行し、スキーマを更新しないように選択します。
Netscape Messaging Server 4.x を停止します。ディレクトリサーバは停止しないでください。
- 詳細については、『iPlanet Messaging Server インストールガイド』を参照してください。
iPlanet Messaging Server の Netscape Messaging Server バニティドメインを再実装します。
Netscape Messaging Server ディレクトリサーバを再起動します。
- 『iPlanet Messaging Server プロビジョニングガイド』を参照してください。
新規サーバルートディレクトリに iPlanet Messaging Server をインストールします。次のような例外はありますが、デフォルトのインストール選択を使用できます。
- <InstanceRoot>/restart-slapd
新規ディレクトリサーバをインストールして、構成情報を保守しますが、新規メッセージングシステムを、ユーザデータおよびグループデータ用の既存の Netscape Messaging Server ディレクトリサーバに指定します。
すべてのサーバプロセスを停止します。
次のインストールプロンプトが表示されたら、デフォルト値 (o=siroe.com,o=<OldDirRoot>) を使用します。
- 次のインストールスクリーンプロンプトが表示されたら、デフォルトの (No) を入力します。
- Do you want to register this software with an existing netscape configuration directory server?[No]:
- しかし、次のインストール用の質問が表示されたら、デフォルトの答えは使用せず、Yes と答えて適切なディレクトリ情報を入力します。
- Do you want to use another directory to store your data?[No]:Yes
- Default Organization DN [o=siroe.com,o=<OldDirRoot>]:
- これは、Netscape Messaging Server ユーザエントリのある場所ではないので注意してください。このエントリは、この時点では、現在のネームスペースに残ります。
既存の Netscape Messaging Server ディレクトリネームスペースを iPlanet Messaging Server ディレクトリネームスペースにマップまたは修正します。
- <InstanceRoot>/stop-msg
デフォルトの組織ツリーを設定します。
- 「iPlanet Messaging Server での既存のディレクトリ情報ツリーの使用」を参照してください。
Netscape Messaging Server メッセージストアを iPlanet Messaging Server メッセージストアに移行します。
- configutil を使用して、local.ugldapdeforgdn を o=siroe.com に設定します。
- <InstanceRoot>/configutil -o "local.ugldapdeforgdn" -v "o=siroe.com"
- o=siroe.com は、デフォルトドメインに対応する組織ツリーの DN です。
- プライマリストアのパーティションパスを、次の手順に従って Netscape Messaging Server 4.x メッセージストアパスを参照するように変更します。
iPlanet Messaging Server Admin Console を使用して、メッセージストア構成が、すべての Netscape Messaging Server 4.x メールストアパーティションを参照するように変更します(『iPlanet Messaging Server 管理者ガイド』を参照)。
configutil を使用して次の 2 つのパラメータを追加することで、新規マルチシステムスキーマがサポートされるように dirsync を構成します。
Note Netscape Messaging Server 4.x を削除するときに、メッセージストア ディレクトリは削除しないでください。これは、このディレクトリにメッセージストアデータが常駐するからです。
Netscape Messaging Server ユーザの購読フォルダへのシンボリック リンクを設定します。
- rmdir <iMSServerRoot>/msg-<instance>/store/user/
mboxlist ファイルをコピーします。
- ln -s <NMSServerRoot>/msg-<instance>/store/user/
<iMSServerRoot>/msg-<instance>/store/user/
制限ファイルをコピーします。
- cp <NMSServerRoot>/msg-<instance>/store/mboxlist/data.db2
<iMSServerRoot>/msg-<instance>/store/mboxlist/folder.db
ファイルの所有者がメールサーバユーザであることを確認します。例:
- cp <NMSServerRoot>/msg-<instance>/store/quota.db2 <iMSServerRoot>/msg-<instance>/mboxlist/quota.db
ほかのファイルはコピーしないでください。
- chown mailsrv <<iMSServerRoot>/msg-<instance>/store/mboxlist/*
完全な dirsync を実行し、ユーザおよびグループエントリをピックアップします。
- <InstanceRoot>/configutil -o local.imta.schematag -v "ims50,nms41"
<InstanceRoot>/configutil -o local.imta.ugfilter -v (|(objectClass=inetLocalMailRecipient)(|(objectClass=mailRecipient)(objectclass=mailGroup)))
iPlanet Messaging Server を再起動します。これで、Netscape Messaging Server 4.x ユーザメールボックスを参照できます。
- <InstanceRoot>/imsimta dirsync -F
制限データベースをアップグレードし、新規機能を使用できるようにします。
- メールサーバが使用できるようになります。この時点で、iPlanet Messaging Server は、マルチスキーマサポートを使用する ldap.siroe.com の古いディレクトリエントリを削除します。新規ユーザおよび新規グループエントリは、新規ディレクトリノードに作成されます。
Note 新しくインストールした iPlanet Messaging Server のデフォルト構成では、すべての SMTP リレーがブロックされます。デフォルト構成をサイトポリシに合わせるには、「SMTP リレー機能」を参照してください。
新規サーバを起動したら、imsdirmig を使用して、すべてのユーザおよびグループディレクトリエントリを iPlanet Messaging Server スキーマにアップグレードします。
- メールサーバユーザとして、以下を実行します。
- su mailsrv
cd <iMSServerRoot>/bin/msg/admin/bin
setenv CONFIGROOT <iMSServerRoot>/msg-<Instance>/config
./reconstruct -q
exit
マルチスキーマ サポートを無効にします。
- imsdirmig -b "o=siroe.com" -M nms -D "cn=Directory Manager" -w secret -m both
- すべてのディレクトリエントリを iPlanet Messaging Server スキーマにアップグレードしたら、マルチスキーマサポートは必要なくなります。configutil を使用して、以下の 2 つのパラメータを削除します。
- <InstanceRoot>/configutil -o local.imta.schematag -v ""
<InstanceRoot>/configutil -o local.imta.ugfilter -v ""
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最終更新日時 2001 年 2 月 7 日