ATOK12 ユーザーズガイド

「それ」がわかる ATOK

文脈解析変換

ATOK12 は、入力された文章の分野を自動的に判断し、文脈情報に基づいて同音語処理を行います。

文脈情報に基づいた、同音異義語処理の例を示しています。

指示詞の照応関係の解析

文脈解析変換をさらに強化し、文章中の指示詞 (「これ」、「それ」、「あれ」、「この」、「その」、「あの」など) と、それらが指し示す言葉との関係を適切に判断して、同音語を正しく識別します。

例文:今日の授業の問題で一つだけとても難しいものがありました。はじめにそれを解いたのは私の友人でした。

「それ」が「授業の問題」を指すことを認識し、「解いた」に正しく変換します。

例文:来年度中に大幅な減税が実施される予定です。その政策で国民の負担は多少は軽くなるはずです。

「その」が「大幅な減税」を指すことを認識し、「政策」に正しく変換します。

例文:車の窓から遠くに姫路城が見えます。あの城はどれくらい有名なのでしょうか。

「あの」が「姫路城」を指すことを認識し、「城」に正しく変換します。