この章では、N1 System Manager を使用して Solaris と Linux の各オペレーティングシステムをデータセンター全体の管理対象サーバーにインストールする方法について説明します。Windows OS については、第 3 章「Windows オペレーティングシステムのプロビジョニング」を参照してください。ディスクレスクライアントの操作については、第 4 章「ディスクレスクライアントの作業」を参照してください。
この章では、次の内容について説明します。
この節では、N1 System Manager でプロビジョニングできる UNIX オペレーティングシステムと、プロビジョニングプロセスの概要を示します。
N1 System Manager では、次の UNIX ベースのオペレーティングシステムを管理対象サーバーにインストールできます。
Solaris
Red Hat Linux
SUSE Linux
具体的な OS のバージョンとハードウェアのサポートについては、「プロビジョニングするシステムのハードウェアと OS の要件」を参照してください。
企業全体で Solaris と Linux のインストールを管理する大まかな手順を次に示します。
OS プロビジョニングをサポートするようにハードウェアを構成します。推奨される構成と要件については、『Sun N1 System Manager 1.3 サイト計画の手引き』を参照してください。
適切な権限を持つユーザーロールになります。手順については、『Sun N1 System Manager 1.3 検出および管理マニュアル』の「ユーザーセキュリティーの概要」を参照してください。
管理サーバーに OS ディストリビューションをコピーします。「UNIX OS ディストリビューションの管理」を参照してください。
プロビジョニングするサーバーが N1 System Manager で認識されていることを確認します。『Sun N1 System Manager 1.3 検出および管理マニュアル』の第 4 章「管理可能なサーバーの検出」を参照してください。
必要な場合は、OS ディストリビューションをコピーしたときに作成されたデフォルトの OS プロファイルをカスタマイズします。「OS プロファイルの管理」を参照してください。
OS プロファイルを管理対象サーバーにロードします。「管理対象サーバーへの UNIX OS のインストール」を参照してください。
「OS のロード」ジョブが完了するまで監視します。
この節では、N1 System Manager のコマンド行インタフェースを使用して Solaris 10 OS をプロビジョニングする方法について説明します。Red Hat Linux と SUSE Linux の各オペレーティングシステムも同様の手順でプロビジョニングします。
ブラウザインタフェースからプロビジョニングの一部の手順を実行することもできます。このあとの手順では、ブラウザインタフェースから実行できる手順と、ブラウザインタフェースでのその機能の位置を示します。ブラウザインタフェースでの作業については、N1 System Manager のオンラインヘルプを参照してください。
管理サーバーがアクセス可能なディレクトリに Solaris 10 DVD ISO ファイルをダウンロードします。
Solaris OS のプロビジョニングを行うマシンタイプのディスクデバイスパスを更新します。
管理サーバーに Solaris 10 OS ISO ファイルをコピーします。
N1-ok> create os os-name file file-location |
詳細は、「ISO ファイルから OS ディストリビューションをコピーする」または 「CD または DVD から OS ディストリビューションをコピーする」を参照してください。
この操作は、CPU に負荷が集中するため、完了するまでに数分を要する場合があります。
管理サーバーにデフォルトの OS プロファイルが作成されます。Solaris と Linux の各システムについては、デフォルトのプロファイルは Sun Fire V20z システム用に最適化されています。OS プロファイルの一覧を表示するには、show osprofile all と入力します。
(省略可能) 管理サーバーで、フラッシュアーカイブファイルを設定します。
「管理サーバーにフラッシュアーカイブをコピーする」を参照してください。
(省略可能) 管理サーバーで、カスタムのインストール後処理スクリプトを作成して、ホストを追加します。
次のスクリプト例は /etc/sysconfig/network-scripts/add-solaris-host という名前です。このスクリプトでは、管理対象サーバーの /etc/hosts ファイルにホストを追加しています。
echo "129.10.12.101 myhost" >>/a/etc/hosts |
(省略可能) デフォルトの OS プロファイルをカスタマイズし、フラッシュアーカイブおよびインストール後処理スクリプトを使用するようにします。
N1-ok> set osprofile osprofile-name flar flar |
flar 属性値は、フラッシュアーカイブファイルのフルパスとファイル名です。例: /jumpstart/Flash/archive1.flar。
N1-ok> add osprofile osprofile-name script script type type |
script 属性の値は、スクリプトファイル名のフルパス指定です。例: /etc/sysconfig/network-scripts/add-solaris-host 。
type 属性は、インストール時にカスタムスクリプトを実行するタイミングを指定します。type 属性の有効な値は次のとおりです。
pre – インストールの前にスクリプトを実行します (例: ドライバ)。
post – インストール後にスクリプトを実行します。
OS プロファイルは、指定されたインストール後処理スクリプトおよびフラッシュアーカイブファイルを使用するよう変更されます。
ブラウザインタフェースを使用してプロビジョニングの残りの手順を実行する場合は、次の 2 つの手順を実行することをお勧めします。
サーバーまたはサーバーグループに OS プロファイルをロードします。
サーバーに OS プロファイルをロードするには、次のコマンドを使用します。
N1-ok> load server server-name osprofile profile-name networktype=static ip=ip-address |
Solaris プロファイルのインストールの場合、networktype 属性は static に設定する必要があります。 詳細は、表 2–2 と『Sun N1 System Manager 1.3 コマンド行リファレンスマニュアル』の「load server」を参照してください。
ip 属性では、プロビジョニング対象のサーバーに割り当てる静的 IP を指定します。
サーバーグループに OS プロファイルをロードするには、次のコマンド形式を使用します。
N1-ok> load group group-name osprofile osprofile-name [excludeserver=ip-address-range] networktype=static ip=ip-address-range |
excludeserver 属性によって、特定の IP アドレスをロード処理から除外できます。この属性は省略可能です。excludeserver 属性と ip 属性では、コンマで区切ったアドレスの一覧か、ハイフンでつなげたアドレスの範囲を指定できます。
ブラウザインタフェースから OS プロファイルをロードすることもできます。ブラウザインタフェースからロードするには、「タスクへのショートカット」区画からサーバーまたはサーバーグループに OS プロファイルのアイコンをドラッグ & ドロップします。「OS プロファイルのロード」ウィザードが表示されます。画面に表示される指示に従って OS プロファイルをロードします。
ジョブのステータスを確認します。
N1-ok> show job job-number |
ブラウザインタフェースから OS プロファイルのインストールの進行状況を追跡することもできます。このためには、次の方法のうちどれか 1 つを使用してください。
「シリアルコンソール」ウィンドウを開き、その出力を確認します。
「ジョブ」タブをクリックして「OS のロード」ジョブを表示し、ジョブ ID をクリックして詳細を確認します。
「イベントログ」タブをクリックし、ジョブによって生成されたすべてのイベントを表示します。
次の例では、archive1.flar という、Solaris 10 OS x86 プラットフォーム版のフラッシュアーカイブファイルを作成し、add-host というインストール後処理スクリプトを作成したと仮定します。また、管理サーバーでは、Solaris 10 OS x86 プラットフォーム版ソフトウェアがインストールされているものとします。
次の例は、 /tmp/solarisdvd.iso ファイルから、OS ディストリビューションをコピーする方法を示しています。
N1-ok> create os solaris_ver10 file /tmp/solarisdvd.iso ジョブ 1 を開始しました。 |
次の例は、/etc/dfs/dfstab ファイルの最後のコメント行の下に、/jumpstart/Flash ディレクトリを作成するための行を追加する方法を示しています。
# vi /etc/dfs/dfstab |
# Put custom additions below (Do not change/remove this line) share -F nfs -o ro,anon=0 -d "Flash Share" /jumpstart/Flash |
次の例は、/jumpstart/Flash ディレクトリに、フラッシュアーカイブファイルをコピーする方法を示しています。
# cp /tmp/archive1.flar /jumpstart/Flash/ |
次の例は、NFS を再起動する方法を示しています。
# /etc/init.d/nfs.server stop # /etc/init.d/nfs.server start |
次の例は、フラッシュアーカイブを使用する OS プロファイルを作成する方法を示しています。
N1-ok> create osprofile solaris_ver10 rootpassword admin flar /jumpstart/Flash/archive1.flar description "solaris 10with flar" os solx86 ジョブ 2 を開始しました。 |
次の例は、OS プロファイルにスワップパーティションを追加する方法を示しています。
N1-ok> add osprofile solaris_ver10 partition swap sizeoption fixed size 2048\ device c1t1d0s1 type swap |
次の例は、OS プロファイルにルートパーティションを追加する方法を示しています。
N1-ok> add osprofile solaris_ver10 partition / sizeoption free device\ c1t1d0s0 type ufs |
次の例は、OS プロファイルにインストール後処理スクリプトを追加する方法を示しています。
N1-ok> add osprofile solaris_ver10 script /etc/sysconfig/network-scripts/add-host type post |
次の例は、devgroup という名前のサーバーグループに OS プロファイルをロードする方法を示しています。
N1-ok> load group devgroup osprofile solaris_ver10 excludeserver=192.168.73.205,192.168.73.31,192.168.73.14 networktype=static ip=192.168.72.201-192.168.73.214 ジョブ 3 を開始しました。 |
excludeserver 属性によって、指定された IP アドレスがロード処理から除外されます。networktype 属性では、プロビジョニング対象のサーバーに割り当てる静的 IP の範囲を指定します。
Solaris プロファイルのインストールの場合、networktype 属性は static に設定する必要があります。 詳細は、表 2–2 と『Sun N1 System Manager 1.3 コマンド行リファレンスマニュアル』の「load server」を参照してください。
次の例は、ジョブのステータスを表示する方法を示しています。 この例の番号 3 は、前の load group の例で開始したジョブの番号です。
N1-ok> show job 3 ジョブ ID: 3 日時: 2005-06-01T13:11:46-0600 種類: OS Load ステータス: 完了 (2005-06-01T13:11:59-0600) コマンド: load group devgroup osprofile solaris_ver10 excludeserver=192.168.73.205,192.168.73.31,192.168.73.14 networktype=static ip=192.168.72.201-192.168.73.214Owner: root エラー: 0 警告: 0 |
『Sun N1 System Manager 1.3 Troubleshooting Guide』の「OS Distributions and Deployment」
『Sun N1 System Manager 1.3 検出および管理マニュアル』の「OS 監視機能を追加する」
この節では、次のタスクについて説明します。
管理対象サーバーに OS プロファイルをインストールする前に、OS のイメージをコピーしておく必要があります。このコピーされたイメージは OS ディストリビューションといいます。OS のイメージは、管理サーバー上にあるファイル、あるいはネットワークマウントされているファイルシステムからコピーできます。OS ディストリビューションは、管理サーバーの次のディレクトリにコピーされます。
Linux がインストールされている管理サーバーの場合
Linux OS ディストリビューション: /var/opt/sun/scs/share/allstart/
Solaris OS ディストリビューション: /var/opt/sun/scs/share/allstart/jumpstart/
Solaris がインストールされている管理サーバーの場合
Linux OS ディストリビューション: /var/opt/SUNWscs/share/allstart
Solaris OS ディストリビューション: /var/js
サポートされるファイルの種類は次のとおりです。
CD ISO ファイル (Linux のみ)
CD 媒体 (Linux のみ)
DVD ISO ファイル
DVD 媒体
N1 System Manager は、Solaris OS CD および CD ISO ファイルのコピーはサポートしていません。コピーには、Solaris DVD または DVD ISO ファイルを使用してください。
プロビジョニング可能な各サーバーの種類でサポートされているディストリビューションの一覧については、「プロビジョニングするシステムのハードウェアと OS の要件」を参照してください。
OS ディストリビューションをコピーするには、create os コマンドに、OS キーワードを付けて使用します。N1–ok コマンド行で help create os と入力すると、構文とパラメータに関する詳しい説明が表示されます。また、『Sun N1 System Manager 1.3 コマンド行リファレンスマニュアル』の「create os」を参照してください。OS ディストリビューションのコピー方法は、次の手順を参照してください。
OS ディストリビューションをコピーしたあと、フラッシュアーカイブを管理サーバーにコピーし、OS プロファイルのカスタマイズで使用することができます。フラッシュアーカイブのコピーにはいくつかの手動操作が必要になりますが、N1 System Manager でもっとも効率的に、OS ディストリビューションをロードできるようになります。「管理サーバーにフラッシュアーカイブをコピーする」を参照してください。
ここでは、コマンド行を使用して、一群の ISO ファイルから管理サーバーに OS ディストリビューションをコピーする手順を説明します。
ディストリビューションをコピーすると、デフォルトでは、同じ名前で OS プロファイルが作成されます。このプロファイルは、ブラウザインタフェースの「タスクへのショートカット」区画の OS プロファイル一覧に表示されます。また、N1–ok> プロンプトで show osprofile all と入力することによって確認することもできます。
管理サーバーからアクセス、またはネットワークマウントできるディレクトリに、一連の ISO ファイルをダウンロードします。
N1 System Manager は、Solaris OS CD および CD ISO ファイルのコピーはサポートしていません。コピーには、Solaris DVD または DVD ISO ファイルを使用してください。
/mnt マウントポイントの外にすべてのファイルシステムを移動します。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、『Sun N1 System Manager 1.3 検出および管理マニュアル』の「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
次のコマンドを入力します。
N1-ok> create os os-name file file[,file...] |
file には、ファイルの絶対フルパス名を指定します。
詳細は、『Sun N1 System Manager 1.3 コマンド行リファレンスマニュアル』の「create os」を参照してください。
OS ディストリビューションがコピーされていることを確認します。
N1-ok> show os all |
OS ディストリビューションが表示されます。
次の例は、単一の Solaris DVD ISO ファイルから Solaris 10 の OS ディストリビューションを作成する方法を示しています。
N1-ok> create os solaris_ver10 file /tmp/solaris_10_dvd.iso ジョブ 7 を開始しました。 |
次の例は、複数の ISO ファイルから Red Hat Linux の OS ディストリビューションを作成する方法を示しています。このコマンドは 1 行で入力する必要があります。
N1-ok> create os RHEL30 file /os/RHEL3/RHEL3AS-U3-re1215.RC1.0-i386-disc1.iso, /os/RHEL3/RHEL3AS-U3-re1215.RC1.0-i386-disc2.iso, /os/RHEL3/RHEL3AS-U3-re1215.RC1.0-i386-disc3.iso, /os/RHEL3/RHEL3AS-U3-re1215.RC1.0-i386-disc4.iso |
OS ディストリビューションのロード方法については、「サーバーまたはサーバーグループに OS プロファイルをロードする」を参照してください。
ここでは、SUSE Linux Enterprise Server (SLES) 9 Service Pack (SP) の OS ディストリビューションを管理サーバーにコピーする手順を示します。SLES SP ディストリビューションをコピーするには、基本ディストリビューションをコピーしてから、そこに SP を追加する必要があります。この例では、SP1 を使用していますが、この手順は SLES 9 のすべての SP 番号で同じです。
/mnt マウントポイントの外にすべてのファイルシステムを移動します。
SLES 9 ディストリビューションをコピーします。
次のようなコマンドを使用します。
# n1sh create os sles9u1 file /directory/SLES-9-i386-RC5-CD1.iso,/directory/SLES-9-i386-RC5-CD2.iso, /directory/SLES-9-i386-RC5-CD3.iso,/directory/SLES-9-i386-RC5-CD4.iso, /directory/SLES-9-i386-RC5-CD5.iso,/directory/SLES-9-i386-RC5-CD6.iso |
OS の作成コマンドが完了するのを待って、次の手順に進みます。
SLES 9 SP ディストリビューションをコピーします。
アップデートを追加するときは、前の手順と同じ OS プロファイル名を使用します。
次のようなコマンドを入力します。この例では SLES 9 SP1 を使用しています。SP2 や SP3 など、ほかのサービスパックの場合は、適切なファイル名に置き換えてください。
# n1sh create os sles9u1 file /directory/SLES-9-SP-1-i386-RC5-CD1.iso,/directory/SLES9/SLES-9-SP-1-i386-RC5-CD2.iso, /directory/SLES-9-SP-1-i386-RC5-CD3.iso |
OS ディストリビューションがコピーされていることを確認します。
N1-ok> show os all |
OS ディストリビューションが表示されます。
OS ディストリビューションのロード方法については、「サーバーまたはサーバーグループに OS プロファイルをロードする」を参照してください。
ここでは、コマンド行を使用して CD または DVD から管理サーバーに OS ディストリビューションをコピーする手順を説明します。
N1 System Manager は、Solaris OS CD および CD ISO ファイルのコピーはサポートしていません。コピーには、Solaris DVD または DVD ISO ファイルを使用してください。
複数のインストール CD から OS ディストリビューションをコピーする場合は、複数回 create os コマンドを実行します。たとえば 2 枚の CD で提供されている OS ディストリビューションをコピーする場合は、最初の CD を挿入してから、 create os コマンドを実行して、そのジョブが完了するのを待ちます。最初のジョブが完了したら、2 枚目の CD を挿入します。再度 create os コマンドを実行し、そのジョブが完了するのを待ちます。2 つ目のジョブが完了すると、OS ディストリビューションのコピーが成功したことになります。
SUSE Linux Enterprise Server 9 Service Pack ディストリビューションをコピーするときは、create os コマンドを複数回実行する必要があります。最初に、SLES 9 の基本ディストリビューションをコピーします。その作業の終了後、SLES 9 Service Pack ディストリビューションをコピーします。OS ディストリビューションを新しく作成すると、その OS ディストリビューションごとに、OS ディストリビューションと同じ名前を使用してデフォルトの OS プロファイルが自動的に作成されます。
デフォルトのプロファイルが、例として示されます。多くの場合、使用しているハードウェアに合致するようにデフォルトのプロファイルを更新する必要があります。あるいは、単に新しいプロファイルを作成する方がより簡単な場合があります。show osprofile osprofile-name コマンドで、OS プロファイルの構成情報を表示できます。Service Pack ディストリビューションを追加するときは、同じ OS プロファイル名を使用する必要があります。
ディストリビューションをコピーすると、デフォルトでは、同じ名前で OS プロファイルが作成されます。このプロファイルは、ブラウザインタフェースの「タスクへのショートカット」区画の OS プロファイル一覧に表示されます。また、N1–ok> プロンプトで show osprofile all と入力することによって確認することもできます。
/mnt マウントポイントの外にすべてのファイルシステムを移動します。
Disk 1 を挿入して次のコマンドを入力します。
N1-ok> create os os-name cdrom cdrom |
「OS ディストリビューションの作成」ジョブが開始します。ジョブ ID を書き留めます。ジョブが完了したら、次のディスクを挿入します。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.3 コマンド行リファレンスマニュアル』の「create os」を参照してください。
次のディスクの挿入を求めるメッセージは表示されないため、「OS ディストリビューションの作成」ジョブの完了と OS のディスク番号を確認しながら進める必要があります。ジョブが完了すると、イベントが生成されます。
Disk 2 を挿入して次のコマンドを入力します。
N1-ok> create os os-name cdrom cdrom |
必要に応じて、次のディスクの処理を続けます。
最後の「OS ディストリビューション の作成」ジョブが完了したら、次のコマンドを入力します。
N1-ok> show os os-name |
新しい OS ディストリビューションが表示されます。
プロファイルを使用して OS ディストリビューションをロードする方法は、「サーバーまたはサーバーグループに OS プロファイルをロードする」を参照してください。
ここでは、N1 System Manager での使用に適しているフラッシュアーカイブの作成手順を示します。Solaris のフラッシュアーカイブの作成に関する一般的な情報については、『Solaris 10 インストールガイド (Solaris フラッシュアーカイブの作成とインストール)』を参照してください。
Red Hat Linux システムでは、フラッシュアーカイブは 2G バイトに制限されています。
管理サーバーで、Solaris ディストリビューションを作成します。
次のようなコマンドを入力します。
N1-ok> create os s10x file /images/solarisdvd.iso |
自動的に生成された OS プロファイルのクローンを作成します。
次のようなコマンドを入力します。ここで osprofile は新しいプロファイルの名前、clone はディストリビューションの作成時に作成された既存のプロファイルです。
N1-ok> create osprofile s10-noagent clone s10x |
OS プロファイルのクローンを変更します。
たとえば、 SUNWn1smx86ag-1-2 と /opt/SUNWscs/data/allstart/scripts/init_agent_firstboot.sh を s10-noagent から削除します。
N1-ok> remove osprofile s10-noagent update SUNWn1smx86ag-1-2 N1-ok> remove osprofile s10-noagent script /opt/SUNWscs/data/allstart/scripts/init_agent_firstboot.sh |
変更した OS プロファイルを、フラッシュアーカイブを作成する管理対象サーバーに配備します。
N1-ok> load server server osprofile s10-noagent networktype static ip ip |
Solaris の場合、networktype は static である必要があります。
管理対象サーバーで、アーカイブを作成します。
bash-3.00# flarcreate -n s10xga-flar -c /tmp/s10x-ga.flar Full Flash Checking integrity... Integrity OK. Running precreation scripts... Precreation scripts done. Determining the size of the archive... 4921218 blocks The archive will be approximately 1.32GB. Creating the archive... 4921218 blocks Archive creation complete. |
作成されたファイルを安全に管理サーバーにコピーします。
ファイルは、/var/js など、NFS がアクセス可能な場所にあることを確認します。次のコマンドに示すように、scp (セキュリティー保護されたコピー) ユーティリティーを使用します。
bash-3.00# scp -v /tmp/s10x-ga.flar root@mgmt_server:/var/js |
フラッシュアーカイブの OS プロファイルを作成します。
N1-ok> create osprofile s10x-flar os s10x flar /var/js/s10x-ga.flar rootpassword password |
フラッシュアーカイブの OS プロファイルにパーティション情報を追加します。
N1-ok> add osprofile s10x-flar partition / device c1t1d0s0 sizeoption free type ufs N1-ok> add osprofile s10x-flar partition swap device c1t1d0s1 sizeoption fixed size 1024 type swap |
フラッシュアーカイブの OS プロファイルを管理対象サーバーに配備します。
N1-ok> load server server osprofile s10x-flar networktype static ip ip |
フラッシュアーカイブを配備した管理対象サーバーに OS 監視機能を追加します (.ssh/known_hosts の内容の消去後)。
N1-ok> add server server feature osmonitor agentssh root/admin agentip ip |
上記の手順でフラッシュアーカイブを作成しなかった場合、管理対象サーバーのコンソールに次のようなメッセージが表示される可能性があります。
Nov 23 11:56:08 websvr-21 agent[26169]: error Nov 23 11:56:08 agent agentServer parameter (luke-8) is not a valid local hostname Nov 23 11:56:08 websvr-21 agent[26169]: syslog Nov 23 11:56:08 agent agentServer parameter (luke-8) is not a valid local hostname |
このようなメッセージが表示された場合は、管理サーバーで次の手順に従います。
管理対象サーバーに basemanagement 機能を追加します。
N1-ok> add server server feature basemanagement agentip agentip agentssh agentssh |
管理対象サーバーを再起動します。
N1-ok> start server server command "/opt/SUNWsymon/sbin/es-uninst -X" |
各管理対象サーバーでこのコマンドを実行するか、start group を使用してサーバーグループ内のすべての管理対象サーバーを起動できます。管理対象サーバーが再起動したら、osmonitoring 機能を追加できます。
ここでは、コマンド行を使用し、サーバーまたはサーバーグループにフラッシュアーカイブを設定および配備する手順を説明します。
管理サーバーに OS ディストリビューションをコピーします。
「ISO ファイルから OS ディストリビューションをコピーする」 または 「CD または DVD から OS ディストリビューションをコピーする」を参照してください。
N1 System Manager での使用に適しているフラッシュアーカイブファイルを作成します。「フラッシュアーカイブを作成する」を参照してください。
管理サーバーに Linux がインストールされている場合は、Solaris の完全インストール用のフラッシュアーカイブが、大きすぎてプロビジョニングできない場合があります。ファイルを圧縮するか、内容を減らしたより小さいフラッシュアーカイブを使用してください。
スーパーユーザーとして管理サーバーにログインします。
詳細は、『Sun N1 System Manager 1.3 検出および管理マニュアル』の「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
共有フラッシュアーカイブディレクトリを NFS で使用できるようにするには、次のいずれかの操作を行います。
管理サーバーに Solaris オペレーティングシステムがインストールされている場合は、/etc/dfs/dfstab ファイルを変更します。
ファイル内の最後のコメント行の下に「 share -F nfs -o ro,anon=0 -d "Flash Share" /jumpstart /Flash」を追加します。
次に例を示します。
# Put custom additions below (Do not change/remove this line) share -F nfs -o ro,anon=0 -d "Flash Share" /jumpstart/Flash |
管理サーバーに Linux がインストールされている場合は、/etc/exports ファイルを変更します。
ファイル内の最後のコメントの下に「/jumpstart /Flash *(ro,no_root_squash)」を追加します。
次に例を示します。
# Put custom additions below (Do not change/remove this line) /jumpstart/Flash *(ro,no_root_squash) |
フラッシュアーカイブファイルを /jumpstart/Flash ディレクトリにコピーします。
NFS を再起動するには、次のいずれかの操作を行います。
管理サーバーに Solaris OS version 9 がインストールされている場合は、次のコマンドを入力します。
# /etc/init.d/nfs.server stop # /etc/init.d/nfs.server start |
管理サーバーに Solaris OS version 10 以降がインストールされている場合は、次のコマンドを入力します。
# svcadm restart svc:/network/nfs/server:default |
管理サーバーに Linux がインストールされている場合は、次のいずれかのコマンドを入力します。
# /etc/init.d/nfs restart # /etc/rc3.d/S60nfs restart |
上記の 手順 3 でコピーしたフラッシュアーカイブファイルの場所を指定する OS プロファイルを作成します。
N1-ok> create osprofile osprofile-name os os-name rootpassword rootpassword flar flar description description language language timezone timezone |
flar 属性値は、フラッシュアーカイブファイルのパスとファイル名です。例: /jumpstart/Flash/archive1.flar。
OS プロファイルが作成されます。
次のコマンドを入力し、OS プロファイルの設定を確認します。
N1-ok> show osprofile osprofile-name |
OS プロファイルの詳細が表示されます。パーティションの設定が用途にかなっているかどうかを確認します。パーティションの設定および例については、「OS プロファイルを作成する」を参照してください。
サーバーまたはサーバーグループに OS プロファイルをロードします。
「サーバーまたはサーバーグループに OS プロファイルをロードする」を参照してください。
次の例は、フラッシュアーカイブファイルを使用する OS プロファイルの作成方法を示しています。
N1-ok> create osprofile solaris9_flar rootpassword admin description "solaris 9 with flar" os solx86 flar /jumpstart/Flash/S9-u7-req-v20z.archive |
次の例は、OS プロファイルにルートパーティションおよびスワップパーティションを追加する方法を示しています。
N1-ok> add osprofile solaris9_flar partition / sizeoption free device\ c1t1d0s0 type ufs N1-ok> add osprofile solaris9_flar partition swap sizeoption fixed size 128\ device c1t1d0s1 type swap |
次の例は、サーバーに、変更された OS プロファイルを配備する方法を示しています。
N1-ok> load server 192.168.73.2 osprofile solaris9_flar networktype=static ip=192.168.73.244 |
networktype 属性では、インストールされるホストの IP アドレスとして、192.168.73.244 を指定しています。
OS プロファイルを使用して配備中の OS ディストリビューションは削除できません。配備が終了してから OS ディストリビューションを削除してください。
OS ディストリビューションに関連付けられているすべての OS プロファイルを削除してください。この作業には、OS ディストリビューションがコピーされたときに作成されたデフォルトの OS プロファイルの削除も含まれます。配備中は OS プロファイルを削除できません。配備が完了すると、削除できるようになります。手順については、「OS プロファイルを削除する」を参照してください。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、『Sun N1 System Manager 1.3 検出および管理マニュアル』の「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
次のコマンドを入力します。
N1-ok> delete os os-name |
ディストリビューションが削除されます。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.3 コマンド行リファレンスマニュアル』の「delete os」を参照してください。
使用可能な OS ディストリビューションを表示します。
N1-ok> show os all |
削除した OS ディストリビューションが表示されないことを確認します。
この節では、次のタスクについて説明します。
OS プロファイルには、次の情報を指定します。
インストールする OS ディストリビューション
インストール対象のホストのデフォルトの言語とタイムゾーン
使用するフラッシュアーカイブファイル
ディストリビューションとともにインストールする追加のパッケージ
パーティションの構成情報
実行するカスタムインストールスクリプト
OS ディストリビューションをコピーすると、N1 System Manager によって自動的に、同じ名前の OS プロファイルが管理サーバー上に作成されます。OS プロファイルは「デフォルト OS プロファイル」とも呼ばれます。パラメータの設定および OS プロファイルのカスタマイズの最適な方法については、 「デフォルト OS プロファイル」を参照してください。
デフォルト OS プロファイルの詳細を表示するには、show コマンドに、osprofile キーワードを付けて使用します。
新しい OS プロファイルを作成するには、create osprofile、 add osprofile、および set osprofile の各コマンドを使用します。例 2–6 と例 2–7 を参照してください。
OS ディストリビューションをコピーすると、その OS ディストリビューション用のデフォルトの OS プロファイルが自動的に作成されます。デフォルトプロファイルは、標準の Sun Fire V20z サーバー用に作成され、主に例として提供されます。デフォルト OS プロファイルの設定は、次の表のとおりです。
表 2–1 デフォルト OS プロファイルのパラメータ設定
Sun Fire V20z サーバー以外のサーバーをプロビジョニングするには、デフォルトのプロファイルを変更するか、新しい OS プロファイルを作成するか、あるいは既存の OS プロファイルのクローンを作成してパラメータの設定をカスタマイズする必要があります。ハードウェア要件やプロビジョニング要件が各サーバーによって異なる場合、OS プロファイルをカスタマイズして作成する必要があります。
ブラウザインタフェースでは、OS プロファイルの新規作成用ウィザードが使用できるため、操作が比較的簡単です。手順については、「OS プロファイルを作成する」を参照してください。
デフォルト OS プロファイルの変更に適した方法としては、次のようなものがあります。
OS の構成の速度を高めるには、フラッシュアーカイブを使用するよう OS プロファイルを変更します。デフォルトプロファイルの変更例は、例 2–9 を、手順については、「管理サーバーにフラッシュアーカイブをコピーする」を参照してください。
OS プロファイルのインストールのあとにデータネットワークインタフェースを自動的に構成するには、add osprofile コマンドを使用して、スクリプトを追加します。「Solaris 10 OS のプロビジョニングを行う」の手順 4 を参照してください。
V20z サーバー以外のサーバー用に OS プロファイルを変更します。必ず既存のパーティションを削除し、サーバーモデルに適した新しいパーティション情報を追加します。手順については、「Sun Fire V40z または SPARC V440 サーバー用にデフォルトの Solaris OS プロファイルを変更する」を参照してください。
ここでは、ブラウザインタフェースを使用して使用可能な OS プロファイルを表示する手順を示します。この説明のあとに、同じ操作をコマンド行で行う場合の例を示しています。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、『Sun N1 System Manager 1.3 検出および管理マニュアル』の「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
「システムダッシュボード」タブをクリックします。
ページの右側に「タスクへのショートカット」区画が表示されます。
OS プロファイル一覧の下にある、「一覧の編集」ボタンをクリックします。
使用可能な OS プロファイルの一覧が表示されます。
次の例は、システム内のすべての OS プロファイルを一覧表示する方法を示しています。
N1-ok> show osprofile all |
使用可能なすべての OS プロファイルが表示されます。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.3 コマンド行リファレンスマニュアル』の「show osprofile」を参照してください。
ここでは、ブラウザインタフェースの「OS プロファイル」ウィザードの使用方法を説明します。この説明のあとに、Solaris、Red Hat、SUSE 用に OS プロファイルを作成してカスタマイズする同じ操作をコマンド行で行う場合の例を示しています。
OS プロファイルを作成するには、OS ディストリビューションをコピーしておく必要があります。 「CD または DVD から OS ディストリビューションをコピーする」 または 「ISO ファイルから OS ディストリビューションをコピーする」を参照してください。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、『Sun N1 System Manager 1.3 検出および管理マニュアル』の「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
「システムダッシュボード」タブをクリックします。
ページの右側に「タスクへのショートカット」区画が表示されます。
OS プロファイル一覧の下にある、「新規」ボタンをクリックします。
「オペレーティングシステムプロファイルの作成」ウィザードが表示されます。
ウィザードの手順に従って操作を進めます。
ウィザードの左区画にある「ヘルプ」タブをクリックすると、入力フィールドに関する詳細な説明を見ることができます。
OS プロファイルの作成を完了するには、ウィザードの「完了」ボタンをクリックします。
ウィザードのウィンドウが閉じます。
OS プロファイルの「タスクへのショートカット」区画に表示されるプロファイルの一覧にプロファイルを追加するには、対応する「一覧の編集」ボタンをクリックします。
ダイアログボックスが表示されます。
次の例は、Solaris OS ディストリビューション用の OS プロファイルの作成に使用するコマンドを示しています。最初のコマンドは、S10profile という名前の Solaris 10 プロファイルを作成し、root パスワードに admin を設定しています。
N1-ok> create osprofile S10profile rootpassword admin description "S10 for host123" os solaris10 |
次のコマンド例は、 2048M バイトの swap パーティションを構成する方法を示しています。
N1-ok> add osprofile s10profile partition swap size 2048 device c1t1d0s1 type swap |
次のコマンド例は、フリーの ufs パーティションを構成する方法を示しています。
N1-ok> add osprofile s10profile partition / sizeoption free device c1t1ds0\ type ufs |
次のコマンド例は、デフォルトの Solaris ディストリビューショングループを追加する方法を示しています。
N1-ok> add osprofile s10profile distributiongroup "Entire Distribution plus OEM support" |
コアシステムサポートディストリビューショングループのみをインストールする OS プロファイルは、OS 監視機能を使用して監視することはできません。
以下の例は、Red Hat ディストリビューション用の OS プロファイルの作成に使用するコマンドを示しています。
N1-ok> create osprofile RH30profile rootpassword admin\ os RedHat30 |
次のコマンド例は、ルートパーティションを構成する方法を示しています。
N1-ok> add osprofile RH30profile partition / device sda type ext3\ sizeoption free |
次のコマンド例は、swap パーティションを構成する方法を示しています。
N1-ok> add osprofile RH30profile partition swap device sda type swap\ size 2048 sizeoption fixed |
次のコマンド例は、ディストリビューショングループを指定する方法を示しています。
N1-ok> add osprofile RH30profile distributiongroup "Everything" |
以下の例は、SUSE ディストリビューション用の OS プロファイルの作成に使用するコマンドを示しています。
N1-ok> create osprofile default os suse rootpassword admin |
次のコマンド例は、ルートパーティションを構成する方法を示しています。
N1-ok> add osprofile default partition / device /dev/sda type ext3 sizeoption free |
次のコマンド例は、swap パーティションを構成する方法を示しています。
N1-ok> add osprofile default partition swap device /dev/sda type swap\ size 2048 sizeoption fixed |
次のコマンド例は、ディストリビューショングループを指定する方法を示しています。
N1-ok> add osprofile default distributiongroup "Default Installation" |
「Sun Fire V40z または SPARC V440 サーバー用にデフォルトの Solaris OS プロファイルを変更する」
「Sun Fire V20z サーバー (K2.0 マザーボード) 用に Solaris 9 OS プロファイルを変更する」
OS プロファイルをロードする方法については、「サーバーまたはサーバーグループに OS プロファイルをロードする」を参照してください。
ここでは、既存の OS プロファイルの「クローン」(すなわち、コピー) を作成する手順を説明します。プロファイルのクローンを作成する理由は主に 2 つあります。
OS プロファイルのクローンを作成し、一意に指定されたハードウェアに合わせて変更する必要があります。
既存の OS プロファイルを変更する必要があるが、そのプロファイルが管理対象サーバーにインストールされているため変更できない場合にクローンを作成します。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、『Sun N1 System Manager 1.3 検出および管理マニュアル』の「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
次のコマンドを入力します。
N1-ok> create osprofile osprofile-name clone oldprofile |
新しい OS プロファイルが作成されます。『Sun N1 System Manager 1.3 コマンド行リファレンスマニュアル』の「create osprofile」を参照してください。
次のコマンドを入力します。
N1-ok> show osprofile osprofile-name |
新しい OS プロファイルが表示されます。
OS プロファイルをロードする方法については、「サーバーまたはサーバーグループに OS プロファイルをロードする」を参照してください。
ここでは、OS プロファイルに設定されているスクリプトやパーティション、アップデート、ディストリビューショングループを変更する手順を説明します。
現在配備中の OS プロファイルは変更できません。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、『Sun N1 System Manager 1.3 検出および管理マニュアル』の「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
次のいずれかの行うことによって OS プロファイルを変更します。
新しい OS プロファイル属性を追加する。
N1-ok> add osprofile osprofile-name [configuration-attributes] |
詳細は、『Sun N1 System Manager 1.3 コマンド行リファレンスマニュアル』の「add osprofile」を参照してください。
既存の OS プロファイル属性を削除する。
N1-ok> remove osprofile osprofile-name [configuration-attributes] |
詳細は、『Sun N1 System Manager 1.3 コマンド行リファレンスマニュアル』の「remove osprofile」を参照してください。
既存の OS プロファイルパラメータを変更する。
N1-ok> set osprofile osprofile-name [configuration-attributes] |
詳細は、『Sun N1 System Manager 1.3 コマンド行リファレンスマニュアル』の「set osprofile」を参照してください。
新しい OS プロファイルの詳細を表示します。
N1-ok> show osprofile osprofile-name |
変更した OS プロファイル情報が表示されます。
この例は、solaris_ver10 OS というプロファイルを変更することによって、フラッシュアーカイブおよびインストール後処理スクリプトを使用する方法を示しています。
この例では、管理サーバー ディレクトリの /scripts という名前のディレクトリに次のスクリプトが作成されていることが前提になっています。
このスクリプト例の名前は add_host.sh で、このスクリプトは管理対象サーバーの /etc/hosts ファイルにホストを追加します。
echo "129.10.12.101 myhost" >>/a/etc/hosts |
インストール後処理時の、プロビジョニング対象サーバーのルートファイルシステムが /a であることに注意してください。
また、この例では、archive1.flar という名前のフラッシュアーカイブファイルを作成し、「管理サーバーにフラッシュアーカイブをコピーする」の手順が完了していると仮定します。
次の例は、OS プロファイルにスクリプトを追加する方法を示しています。
N1-ok> add osprofile solaris_ver10 script /scripts/add_host.sh type post |
次の例は、フラッシュアーカイブを使用するよう OS プロファイルを設定する方法を示しています。
N1-ok> set osprofile solaris_ver10 flar /jumpstart/Flash/archive1.flar |
変更した OS プロファイルのロード方法については、「サーバーまたはサーバーグループに OS プロファイルをロードする」を参照してください。
ここでは、デフォルトで作成されている Solaris OS プロファイルを変更する手順を説明しています。Sun Fire V40z または SPARC V440 サーバーにデフォルトの Solaris OS プロファイルを正しくインストールするには、次の変更が必要です。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、『Sun N1 System Manager 1.3 検出および管理マニュアル』の「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
デフォルトプロファイルのコピーを作成します。
N1-ok> create osprofile sol10v40z clone sol10 |
ルートパーティションを削除します。
N1-ok> remove osprofile sol10v40z partition / |
スワップパーティションを削除します。
N1-ok> remove osprofile sol10v40z partition swap |
新しいルートパーティションを追加します。
N1-ok> add osprofile sol10v40z partition / device c1t0d0s0 sizeoption free\ type ufs |
新しいスワップパーティションを追加します。
N1-ok> add osprofile sol10v40z partition swap device c1t0d0s1 size 2000\ type swap sizeoption fixed |
変更した OS プロファイルのロード方法については、「サーバーまたはサーバーグループに OS プロファイルをロードする」を参照してください。
ここでは、スクリプトを作成して Solaris OS プロファイルに追加する方法を説明します。このスクリプトは、K2.0 マザーボードを持つ Sun Fire V20z サーバー上の Ethernet インタフェースを Solaris 9 x86 で認識するために必要な、Broadcom 5704 NIC ドライバをインストールします。Sun Fire V20z サーバーの初期バージョンでは、K1.0 マザーボードが使用されています。最近のバージョンでは、K2.0 マザーボードが使用されています。
このパッチは、K2.0 マザーボードに必要なものですが、K1.0 マザーボードに対して使用しても悪影響はありません。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、『Sun N1 System Manager 1.3 検出および管理マニュアル』の「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
次のコマンドを入力します。
% /opt/sun/n1gc/bin/n1sh show os |
使用可能な OS ディストリビューションの一覧が表示されます。
Solaris 9 ディストリビューションの ID を書き留めておきます。
次のステップで、この ID (実際には DISTRO_ID) を使用します。
次のコマンドを入力します。
# mkdir /js/DISTRO_ID/patch |
ここで、distro_id は前のステップで書き留めた ID です。Solaris 9 ディストリビューション用にパッチディレクトリが作成されます。
http://sunsolve.sun.com から /js/DISTRO_ID/patch ディレクトリにパッチ 116666-04 をダウンロードします。
/js/DISTRO_ID/patch ディレクトリに移動します。
# cd /js/DISTRO_ID/patch |
パッチファイルを展開します。
# unzip 116666-04.zip |
次のコマンドを入力します。
# mkdir /js/scripts |
/js/scripts ディレクトリに、次の 3 行を含む patch_sol9_k2.sh という名前のスクリプトを作成します。
#!/bin/sh echo "Adding patch for bge devices." patchadd -R /a -M /cdrom/patch 116666-04 |
スクリプトが実行可能ファイルであることを確認します。chmod 775 patch_sol9_k2.sh コマンドを使用します。
Solaris 9 OS プロファイルにスクリプトを追加します。
N1-ok> add osprofile osprofile script /js/scripts/patch_sol9_k2.sh type post |
この例は、OS プロファイルにスクリプトを追加する方法を示しています。type 属性には、スクリプトをインストールのあとで実行することが指定されています。
N1-ok> add osprofile sol9K2 script /js/scripts/patch_sol9_k2.sh\ type post |
変更した Solaris OS プロファイルをロードするには、「サーバーまたはサーバーグループに OS プロファイルをロードする」を参照してください。
配備中の OS プロファイルは削除できません。配備が終了してから OS プロファイルを削除してください。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、『Sun N1 System Manager 1.3 検出および管理マニュアル』の「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
次のコマンドを入力します。
N1-ok> delete osprofile osprofile-name |
管理サーバーから OS プロファイルが削除されます。
次のコマンドを入力します。
N1-ok> show osprofile all |
削除した OS プロファイルが表示されていないことを確認します。
この節では、次のタスクについて説明します。
OS プロファイルのインストールは、プロビジョニングやネットワークの条件に応じてカスタマイズできます。
デフォルトまたはカスタム OS プロファイルを配備するには、load コマンドに server または group キーワードと osprofile サブコマンドを付けて使用します。
アップデートとパッチ適用をサポートした基本管理機能および OS 監視機能を追加するには、load コマンドを実行するときに feature 属性に osmonitor 値を指定します。load コマンドに feature 属性を指定すると、OS プロファイルのロード時に自動的に監視を設定できます。
構文とパラメータについては、N1–ok のコマンド行で、 help load server、help load group、および help add server と入力してください。
ほとんどの管理対象サーバーは、ロード処理の最後の手順として、デフォルトのネットワーク起動インタフェースから自動的に起動します。ただし、OS または手動の検出プロセスで検出された管理対象サーバーは手動で起動する必要があります。N1 System Manager は、ネットワークからこれらのシステムを自動的に起動することはできません。手順については、「ネットワーク起動を手動で開始する」を参照してください。
次の表は、load group および load server コマンドで使用できる全パラメータの一覧です。
N1 System Manager を使用して x86 プラットフォーム上に Solaris OS を配備をする場合は、nameserver および search の値が、管理サーバーのオペレーティングシステムレベルで正しく構成されているか確認する必要があります。正しく構成されていない場合、インストールは失敗します。
詳細は、resolv.conf(5) のマニュアルページを参照してください。これらの設定を変更するには、管理サーバー に root ユーザーでアクセスする必要があります。
パラメータ |
Red Hat または SUSE OS |
Solaris OS |
複数サーバー |
単一サーバー |
注 |
---|---|---|---|---|---|
bootip |
√(R) |
|
√ |
√ |
プロビジョニング可能な IP ともいう。 |
ip |
√ |
√(R) |
√ |
√ |
networktype が static の設定の場合に必須。 |
networktype |
√(R) |
√(R) |
√ |
√ |
Solaris インストールの場合は必ず static に設定。 |
bootgateway |
√ |
√ |
√ | ||
boothostname |
√ |
√ | |||
bootnameserver |
√ |
√ |
√ | ||
bootnetmask |
√ |
√ |
√ |
デフォルトは n1smconfig ユーティリティーを使用して指定されたプロビジョニングネットワークインタフェースに設定される。 |
|
bootnetworkdevice |
√ |
√ |
√ |
√ | |
bootpath |
√ |
√ | |||
console |
√ |
√ |
√ | ||
consolebaud |
√ |
√ |
√ | ||
kernelparameter |
√ |
√ |
√ | ||
domainname |
√ |
√ |
√ |
domainname が省略された場合は、デフォルトが設定される。 |
|
gateway |
√ |
√ |
√ |
√ | |
hostname |
√ |
√ |
√ | ||
nameserver |
√ |
√ |
√ |
√ | |
netmask |
√ |
√ |
√ |
√ |
デフォルトは n1smconfig ユーティリティーを使用して指定されたプロビジョニングネットワークインタフェースに設定される。 |
networkdevice |
√ |
√ |
√ |
Linux のデフォルトは eth0。Solaris のインストールの場合は、一次ネットワークインタフェースがデフォルト。 |
|
(R) = 必須 √= 構成可能 |
ここでは、ブラウザインタフェースを使用してサーバーまたはサーバーグループに OS プロファイルをロードする手順を説明します。コマンド行インタフェースから OS プロファイルをロードすることもできますが、ブラウザインタフェースからロードするほうが簡単です。この説明のあとに、同じ操作をコマンド行で行う場合の例を示しています。
OS プロファイルをアンインストールすることはできません。ただし、すでにプロビジョニングされているサーバーに別の OS プロファイルをロードすることによって、再プロビジョニングすることができます。
OS プロファイルを作成します。「OS プロファイルを作成する」を参照してください。
OS プロファイルのロード先のサーバーに対する監視を無効にします。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.3 検出および管理マニュアル』の「管理対象サーバーまたは管理対象サーバーのグループの監視を無効にする」を参照してください。監視を無効にすると、インストール後に行われるサーバーの再起動に、エラー通知が生成されなくなります。
OS プロファイルをロードするのに十分なディスク領域があることを確認します。
Sun Fire X2100 サーバーまたは Sun Fire X2100 サーバーグループに Red Hat 4 OS プロファイルをロードする場合は、必要な bootnetworkdevice および networkdevice 属性値について例 2–16 を参照してください。
(省略可能) フラッシュアーカイブファイルを作成し、コピーします。「管理サーバーにフラッシュアーカイブをコピーする」を参照してください。
(省略可能) 管理サーバーに、インストール後処理スクリプトを作成、コピーします。手順 4 を参照してください。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、『Sun N1 System Manager 1.3 検出および管理マニュアル』の「N1 System Manager のブラウザインタフェースにアクセスする」を参照してください。
(省略可能) OS プロファイルを変更し、フラッシュアーカイブおよびインストール後処理スクリプトを使用するようにします。
N1-ok> set osprofile osprofile-name flar flar |
flar 属性値は、フラッシュアーカイブファイルのフルパスとファイル名です。例: /jumpstart/Flash/archive1.flar。
N1-ok> add osprofile osprofile-name script script type type |
script 属性値は、スクリプトファイルのフルパスとファイル名です。例: /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth1 。
type 属性は、インストール時にカスタムスクリプトを実行するタイミングを指定します。type 属性の有効な値は次のとおりです。
pre – インストールの前にスクリプトを実行します (例: ドライバ)。
post – インストール後にスクリプトを実行します。
postnochroot (Red Hat Linux のみ) – インストール後にスクリプトを実行します。ただし、スーパーユーザー (root) で実行する必要はありません。
OS プロファイルは、指定されたインストール後処理スクリプトおよびフラッシュアーカイブファイルを使用するよう変更されます。
次のいずれかの操作を行い、「サーバー」表、または「サーバーグループ」表を表示します。
「タスクへのショートカット」区画からサーバーまたはサーバーグループに OS プロファイルアイコンをドラッグ & ドロップします。
「OS プロファイルのロード」ウィザードが表示されます。
ウィザードの手順に従って操作を進めます。
ウィザードの左区画にある「ヘルプ」タブをクリックすると、入力フィールドに関する詳細な説明を見ることができます。
OS または手動の検出プロセスで検出された管理対象サーバーに OS プロファイルをロードするときは、ウィザードの適切な手順で「手動ネットブートを有効化」オプションを選択します。N1 System Manager は、これらのシステムをネットワークから自動的に起動できません。起動を手動で開始できるように N1 System Manager で設定する必要があります。
選択したサーバーに対する OS プロファイルのロードを開始するには、ウィザードの「完了」ボタンをクリックします。
ウィザードのウィンドウが閉じ、コマンド行区画にジョブ ID が表示されます。
「ジョブ」タブをクリックします。
「ジョブ」表に、「OS のロード」ジョブに関する情報が表示されます。
「OS のロード」ジョブは、再起動するまで完了しません。
将来、サーバーを復元する必要がある場合に備えて、OS プロファイルのロードに使用したオプションの内容を保存しておいてください。
詳細は、『Sun N1 System Manager 1.3 検出および管理マニュアル』の「管理対象サーバーとグループの情報の変更」 を参照してください。
次のコマンドは、サーバーに OS プロファイルをロードし、OS 監視機能をサポートする構文の例を示します。使用可能な属性とサポートされている値の一覧については、「OS プロファイルの配備」を参照してください。
次の例は、load コマンドを使用し、サーバーに Solaris OS プロファイルをインストールする方法を示しています。機能パラメータは、OS 監視機能がインストールされることを指定しています。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.3 検出および管理マニュアル』の「基本管理機能と OS 監視機能の追加およびアップグレード」を参照してください。
N1-ok> load server 192.168.8.9 osprofile S10profile \ networktype static ip 192.168.18.19 feature osmonitor agentssh root/rootpassword |
Solaris プロファイルのインストールの場合、networktype 属性は static に設定する必要があります。 詳細は、表 2–2 と『Sun N1 System Manager 1.3 コマンド行リファレンスマニュアル』の「load server」を参照してください。
OS をインストールする管理対象サーバーが手動または OS で検出された場合は、load コマンドに manualnetboot="true" を追加します。
show job コマンドを使用し、結果を表示します。
N1-ok> show job target=192.168.8.9 |
load コマンドのこの構文例では、OS プロファイルを、excludeserver 属性で指定したサーバーを除くサーバーグループにインストールしています。add server feature コマンドで使用される SSH ユーザーアカウントは、リモートマシン上で root 権限を持っている必要があります。
このコマンドは、基本管理機能または OS 監視機能のサポートを追加します。サポートされている管理機能については、『Sun N1 System Manager 1.3 検出および管理マニュアル』の「基本管理機能と OS 監視機能の追加およびアップグレード」を参照してください。
次の例は、load コマンドを使用し、サーバーグループに Solaris OS プロファイルをインストールする方法を示しています。
N1-ok> load group devgroup osprofile S10profile \ excludeserver=server1 networktype static ip 192.186.8.8-192.186.8.9 ジョブ 14 を開始しました。 |
Solaris プロファイルのインストールの場合、networktype 属性は static に設定する必要があります。 詳細は、表 2–2 と『Sun N1 System Manager 1.3 コマンド行リファレンスマニュアル』の「load server」を参照してください。
excludeserver=server1 オプションは、OS プロファイルを、server1 を除く devgroup サーバーグループ内のすべての管理対象サーバーにインストールすることを指定しています。
OS をインストールする管理対象サーバーが手動または OS で検出された場合は、load コマンドに manualnetboot="true" を追加します。
次のコマンド例は、ジョブの結果を表示する方法を示しています。
N1-ok> show job 14 |
次のコマンドは、サーバーに OS プロファイルをロードし、OS 監視機能をサポートする構文の例を示します。使用可能な属性とサポートされている値の一覧については、「OS プロファイルの配備」を参照してください。
次の例は、サーバーに Linux OS プロファイルをインストールする方法を示しています。機能パラメータは、OS 監視機能がインストールされることを指定しています。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.3 検出および管理マニュアル』の「基本管理機能と OS 監視機能の追加およびアップグレード」を参照してください。
N1-ok> load server 192.168.8.9 osprofile S10profile networktype static \ ip 192.168.18.19 bootip 192.168.28.19 feature osmonitor agentssh root/rootpassword |
この例では、networktype 属性を static に設定しています。静的 IP アドレスではなく DHCP を使用する例については、例 2–15 を参照してください。
OS をインストールする管理対象サーバーが手動または OS で検出された場合は、load コマンドに manualnetboot="true" を追加します。
show job コマンドを使用し、結果を表示します。
N1-ok> show job target=192.168.8.9 |
次の例は、load コマンドを使用し、サーバーグループに Linux OS プロファイルをインストールする方法を示しています。
N1-ok> load group devgroup osprofile RH3profile ip 192.186.77.1-192.186.77-2 bootip 192.186.8.8-192.186.8.9 networktype static ジョブ 15 を開始しました。 |
次のコマンド例は、ジョブの結果を表示する方法を示しています。
N1-ok> show job 15 |
次の例は、load コマンドを使用し、サーバーに Linux OS プロファイルをインストールする方法を示しています。
N1-ok> load server 192.168.8.9 osprofile RH3profile\ bootip 192.168.8.9 networktype dhcp |
bootip 属性は、Linux プロファイルのインストールでのみ使用します。
networktype 属性を DHCP に設定すると、サーバーはプロビジョニングネットワークの IP アドレスの取得に DHCP を使用します。システムが再起動すると、追加されたすべての管理機能が無効になります。その場合は、set server agentip コマンドを使用して、サーバーのエージェント IP アドレスを変更します。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.3 検出および管理マニュアル』の「サーバーのエージェント IP を変更する」を参照してください。
次のコマンド例は、ジョブの結果を表示する方法を示しています。
N1-ok> show job target=192.168.8.9 |
この例は、静的 IP ネットワーク構成を使用し、Sun Fire X2100 サーバーに Red Hat Enterprise Linux 4 OS プロファイルをロードする方法を示しています。
N1-ok> load server server1 osprofile RHEL4profile bootip 192.168.8.8 networktype static ip 192.168.8.8 bootnetworkdevice eth1 networkdevice eth1 |
この例は、DHCP ネットワーク構成を使用し、Sun Fire X2100 サーバーに Red Hat Enterprise Linux 4 OS プロファイルをロードする方法を示しています。
N1-ok> load server server34 osprofile rh4u1es-64-min bootip=10.0.101.34 networktype=dhcp bootnetworkdevice=eth1 networkdevice=eth1 |
値 bootnetworkdevice および networkdevice は、Sun Fire X2100 上の Red Hat Linux 4 でのみ必要です。
Solaris 10 x86 を Sun Fire X2100 サーバーへロードする場合は、最初にスクリプトをプロファイルに追加する必要があります。このスクリプトは、/etc/system への bge ドライバのロードを無効にするものです。
管理サーバーで Linux を実行している場合は、次のコマンドを使用してスクリプトをプロファイルに追加します。
N1-ok> add osprofile profile_name script /opt/sun/scs/data/allstart/scripts/solaris_bge_disable.sh type=post |
管理サーバーで Solaris OS を実行している場合は、次のコマンドを使用してスクリプトをプロファイルに追加します。
N1-ok> add osprofile profile_name script /opt/SUNWscs/data/allstart/scripts/solaris_bge_disable.sh type=post |
マシンのプロビジョニング中、サービスプロセッサにはアクセスできなくなります。
ロード時に bootnetmask または netmask パラメータの値が指定されない場合、ネットマスクは、n1smconfig ユーティリティーで指定されたプロビジョニングネットワークインタフェースにデフォルトで設定されます。『Sun N1 System Manager 1.3 インストールおよび構成ガイド』の「N1 System Manager を設定する」を参照してください。
配備に失敗した場合は、『Sun N1 System Manager 1.3 Troubleshooting Guide』の「OS Distributions and Deployment」で解決方法を調べてください。
リモート接続や OS リソースの監視、パッケージの配備、資産管理を行えるようにするには、各サーバーに OS 監視機能を追加する必要があります。『Sun N1 System Manager 1.3 検出および管理マニュアル』の「OS 監視機能を追加する」を参照してください。
ほとんどの管理対象サーバーは、ロード処理の最後の手順として、デフォルトのネットワーク起動インタフェースから自動的に起動します。ただし、OS または手動の検出プロセスで検出された管理対象サーバーは手動で起動する必要があります。N1 System Manager は、これらのシステムをネットワークから自動的に起動できません。
ここでは、サーバーがロード処理後にデフォルトのネットワーク起動インタフェースから起動しないようにするために必要な手順を示します。この手順に従うと、ロード処理の完了時に管理対象サーバーを手動で起動する必要があります。
管理サーバーで N1 System Manager のコマンド行にアクセスします。
詳細は、『Sun N1 System Manager 1.3 検出および管理マニュアル』の「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
指定された OS プロファイルを管理対象サーバーにインストールし、そのサーバーが自動的に起動しないようにするには、manualnetboot オプションを true に設定します。
1 つの管理対象サーバーの場合は、load server コマンドの次の形式で manualnetboot オプションを指定します。
N1-ok> load server server-name osprofile osprofile-name ip ip-address networktype static manualnetboot="true" |
管理対象サーバーのグループの場合は、load group コマンドの次の形式を使用します。
N1-ok> load group group-name osprofile osprofile-name ip ip-addresss networktype static manualnetboot="true" |
ブラウザインタフェースから OS プロファイルをロードする場合は、ウィザードで「手動ネットブートを有効化」オプションを選択します。