この章では、単一マシンで Sun Management Center 3.6.1 ソフトウェアを Sun Management Center 4.0 にアップグレードする方法を説明します。
この章では、次の内容について説明します。
Sun Management Center のデータを移行しない場合は、Sun Management Center 4.0 をインストールする前に、既存の Sun Management Center ソフトウェアをアンインストールする必要があります。既存のデータを保存しないで Sun Management Center ソフトウェアをアンインストールする場合は、付録 A 「Sun Management Center のアンインストール」を参照してください。
旧バージョンの Sun Management Center ソフトウェアからアップグレードするには、まず、サーバーレイヤーとコンソールレイヤーをアップグレードしておく必要があります。
Sun Management Center 4.0 サーバーおよびコンソールは、以前のバージョンの Sun Management Center エージェントをサポートします。したがって、 Sun Management Center エージェントは、ユーザーの事情に合わせてアップグレードできます。
Sun Management Center 4.0 で提供されている高度な監視/管理機能を利用するためには、すべての Sun Management Center ソフトウェアコンポーネントをバージョン 4.0 にアップグレードする必要があります。
エージェントまたはサーバーをアップグレードするときは、以前のインストールで使用していたものと同じエージェントのポート番号を使用する必要があります。
Solaris 10 11/06 上に Sun Management Center 3.6.1 サーバーがインストールされている場合は、次のいずれかの方法を使用してアップグレードできます。
これらの方法は、Solaris 8、Solaris 9、Solaris 10 1/06、および Solaris 10 6/06 のサーバーレイヤーインストールには使用できません。Sun Management Center4.0 サーバーレイヤーは、Solaris 10 11/06 以上のバージョンでのみ使用できます。
Sun Management Center 4.0 グラフィカルユーザーインタフェースのインストールコマンド es-guiinst を実行する。
Sun Management Center 4.0 のコマンド行インストールスクリプト es-inst を実行する。
Solaris 10 11/06 より前の Solaris バージョン上に Sun Management Center 3.6.x サーバーがインストールされている場合は、次の手順を行います。
Sun Management Center 3.6.x をアンインストールし、構成データを保存します。
オペレーティングシステムを Solaris 10 11/06 または Solaris 10 8/07 にアップグレードします。 http://www.sun.com/software/whitepapers/solaris9/sunmc_datamigration.pdf に記載されているサーバー移行手順に従って、Solaris 10 11/06 の SPARC または x86 システムにデータを移動します。
Sun Management Center 4.0 のインストールプロセスは、インストールされている既存の 3.6.x を検出して、Sun Management Center 3.6. x の es-uninst コマンド行スクリプトを実行します。Sun Management Center の es-uninst スクリプトでは、Sun Management Center 3.6.x のデータを保存するかどうかを選択できます。
Sun Management Center 3.6.x のデータを保存すると、Sun Management Center 4.0 のセットアッププロセスでそのデータが検出され、データを Sun Management Center 4.0 に移行するかどうかを選択できます。
4.0 のソースイメージから es-inst を実行します。
アンインストールウィザードが起動します。アンインストールスクリプトによって Sun Management Center 3.6.1 がアンインストールされ、データを保存するかどうかの問い合わせがあります。
データを保存する場合は、y を入力します。
Sun Management Center 3.6.1 コンポーネントのアンインストールを終えると、4.0 の新しいパッケージがインストールされます。次に、セットアップに進みます。前の手順でデータを保存している場合、データを移行するかどうかの問い合わせがあります。
データを移行する場合は、 y を入力します。
これでアップグレード手順は終わりです。
次のような状況にある場合は、データベースを移行しなければならない可能性があります。
Solaris 8 OS、Solaris 9 OS、または Solaris 10 6/06 以前のバージョン上の 3.6.x から移行する。
Solaris 8 OS、Solaris 9 OS、または Solaris 10 6/06 以前のバージョン上の 3.6.x から Sun Management Center 4.0 x86 サーバーに移行する。
データベースを移行するには、次のいずれかの手順を行います。
データ移行パッチを適用します。
パッチを http://www.sunsolve.sun.com からダウンロードします。
Solaris オペレーティングシステムのバージョンによってパッチ ID が異なります。インストールされている Solaris バージョンに基づいてパッチを選択します。パッチ ID は、次のとおりです。
Solaris 8 SPARC: 123920-04
Solaris 9 SPARC: 123921-04
Solaris 10 SPARC: 123923-04
ダウンロードした tar 形式のパッチアーカイブファイルを展開し、zip ファイルをさらに展開します。
patchadd コマンドを使用してパッチをインストールします。
Sun Management Center 3.6.1 をアンインストールし、データを保存します。
Sun Management Center 4.0 をインストールします。
オペレーティングシステムを Solaris 10 11/06 または Solaris 10 8/07 にアップグレードします。
または
データベースアップグレードパッチを適用します。
http://www.sun.com/software/whitepapers/solaris9/sunmc_datamigration.pdf に記載されているサーバー移行手順に従って、Solaris 10 11/06 の SPARC または x86 システムにデータを移動します。
Sun Management Center 3.6.1 エージェントを Sun Management Center 4.0 にアップグレードするには、次のいずれかの方法を使用します。
エージェント専用のインストールイメージを Sun Management Center サーバーに作成する (「es-makeagent でエージェント専用インストールイメージを作成する」を参照)。エージェント専用のインストールイメージを作成したら、es-inst -a コマンドを使用して、そのイメージをエージェントホストに適用します (「es-inst -a を使用して、エージェント専用インストールイメージからエージェントをインストールする」を参照)。
es-gui-imagetool または es-imagetool を使用して、エージェント更新イメージを作成する (それぞれ「es-gui-imagetool でエージェント更新イメージを作成する」 または「 es-imagetool でエージェント更新イメージを作成する」を参照)エージェント更新イメージを作成したら、agent-update.bin 実行可能ファイルを使用して、そのイメージをエージェントホストに適用します (「agent-update.bin を使用して、エージェント更新イメージからエージェントをインストールまたは更新する」を参照)。