次に示すように、対象マシンの /tmp ディレクトリのディスク容量要件は、更新イメージの内容によって異なります。
ベースエージェントのみ - 115 〜 125M バイトの範囲
ベースエージェントとアドオン - 200 〜 210M バイトの範囲
アドオンまたはパッチのみ - 100M バイト未満
seed-file を使用して、セキュリティーシードおよび SNMP コミュニティー文字列を自動的に指定する場合、seed-file は次の形式である必要があります。
ES_SECURITY_SEED=seed ES_SNMPV1_STRING=string |
seed および string は、Sun Management Center サーバーをインストールしたときに実際に指定されたシードとコミュニティー文字列です。ES_SNMPV1_STRING の値を省略した場合は、デフォルトの SNMP 値が使用されます。この場合、ファイルは次のようになります。
ES_SECURITY_SEED=seed ES_SNMPV1_STRING=string |
Sun Management Center サーバーマシンに root としてログインします。
次のどちらかのイメージツールを使用して、エージェント更新イメージを作成します。
es-gui-imagetool を使用してエージェント更新イメージを作成する場合は、「es-gui-imagetool でエージェント更新イメージを作成する」の手順に従います。
es-imagetoolを使用してエージェント更新イメージを作成する場合は、「 es-imagetool でエージェント更新イメージを作成する」の手順に従います。
Sun Management Center サーバーから各対象マシンのルートディレクトリに、該当する agent-update.bin をダウンロードします。
(SPARC の場合) /opt/SUNWsymon/base/bin/sparc-sun-solaris/agent-update.bin
(x86 の場合) /opt/SUNWsymon/base/bin/i386-sun-solaris/agent-update.bin
(Linux の 場合) /opt/SUNWsymon/base/bin/i686-sun-Linux/agent-update.bin
Sun Management Center を /opt 以外のディレクトリにインストールした場合は、上記のパス中の /opt の部分を installdir で置き換えます。installdir は、上記で指定したディレクトリです。この手順は対象マシンごとに行う必要があります。
agent-update.bin を各対象マシンにダウンロードし終ったら、対象マシンごとにログインして、次の 4 つの手順を繰り返す必要があります。
対象マシンに root としてログインします。
ダウンロードした agent-update.bin が存在するディレクトリに移動します。
次のコマンドを入力します。
./agent-update.bin -s server -r http-port -p image-name [-f seed-file] |
次に、各引数について説明します。
server は、手順 1 でログインしたサーバーです。
http-port は、Sun Management Center Web サーバーのポートです。
image-name は、手順 2 で作成したエージェント専用イメージの名前です。
seed-file は、セキュリティーシードと SNMP 文字列を含むファイルです。このオプションを利用することによって、コマンドの実行後にエージェントのインストールが自動的に行われるようにすることができます。seed-file はスーパーユーザーの所有で、セキュリティー対策として、スーパーユーザーにのみ読み取り/書き込みアクセスが許可されている必要があります。ファイルがこれらの要件を満たしていない場合、スクリプトは終了します。
たとえば Sun Management Center サーバー名が Production1 で、Web サーバーポートが 8080、エージェント更新イメージの名前が sparc-baseagent であると仮定します。この場合は、次のように入力します。
# ./agent-update.bin -s Production1 -r 8080 -p sparc-baseagent |
セキュリティーシードと SNMPv1 コミュニティー文字列を指定します。
エージェント更新プロセスによって、セキュリティーシードと SNMPv1 コミュニティー文字列の入力を求めるメッセージが表示されます。
このセキュリティーシードは、Sun Management Center のサーバーとエージェントをセットアップするときに指定したものと同じである必要があります。
「Sun Management Center のセットアップ」の手順 b で指定したセキュリティーシードとパスワードを入力します。パスワードを再入力して、確認します。
この SNMPv1 コミュニティー文字列は、Sun Management Center のサーバーとエージェントをセットアップするときに指定したものと同じである必要があります。
独自のコミュニティー文字列を指定していた場合、必ず、「Sun Management Center のセットアップ」の手順 c で指定した文字列と同じ文字列を入力してください。デフォルトコミュニティー文字列の public を使用した場合は、Return キーを押します。
以上で情報の入力が終了し、マシンに対して更新が適用されます。
更新プロセスが完了したら、対象マシンの /var/opt/SUNWsymon/log/agent-update.log ファイルを調べて、更新の状態をチェックします。