この節では、es-inst スクリプトを使用して Solaris または Linux システムに製品をインストールする方法を説明します。インストールでは、コンソールレイヤー、サーバーレイヤー、およびエージェントレイヤーを個別にインストールすることも、まとめてインストールすることもできます。また、インストールする機能固有のアドオン製品を選択することもできます。インストールプロセスが完了すると、ベースコンポーネントとアドオンコンポーネントのセットアップを行えるセットアップスクリプト es-setup が実行されます。
Linux には、エージェントおよびコンソールレイヤーをインストールできます。es-inst を使用した遠隔インストールはできません。
es-inst コマンドの構文は次のとおりです。
es-inst [-S dir][-T dir][-R dir][-C file][-A file][avh]次の表に、es-inst のパラメータを示します。
表 B–2 es-inst のオプション
オプション |
パラメータ |
説明 |
---|---|---|
-A |
filename |
指定された構成ファイル filename を使用して自動インストールを実行します。—C と同時に指定された場合、このオプションは無視されます。 |
-C |
filename |
インストール時とセットアップ時に入力する構成データを保存するファイルを指定します。このファイルは、引き続いて行われる自動インストールで使用されます。 |
-R |
/path/remote-machine |
ローカルマシンの root ログインアカウントから NFS 読み書きが可能な遠隔マシンに Sun Management Center をインストールします。 「遠隔マシンへのインストール」を参照してください。 |
-S |
directory |
ソースディレクトリを指定します。 |
-T |
directory |
ターゲットディレクトリを指定します。 |
-a |
|
エージェントのみの製品インストールを実行します。「agent-update.bin を使用して、エージェント更新イメージからエージェントをインストールまたは更新する」を参照してください。 |
-h |
|
es-inst のオプション一覧を表示します。 |
-v |
|
詳細ログを使用した冗長モードでインストールを実行します。 |
Sun Management Center 4.0 は、自動 (ブーム) インストールをサポートしています。ハンズフリーインストールでは、製品のインストール時に何の入力も求められません。es-inst -B コマンドを使用して、サーバーコンポーネントとエージェントコンポーネントの両方をインストールできます。2 つの応答ファイル default-agent-install.ascii と default-server-install.ascii に、ハンズフリーインストールに必要なデフォルトのパラメータ値が含まれます。default-agent-install.ascii ファイルにはエージェントインストール用のデフォルト値、default-server-install.ascii ファイルにはサーバーインストール用のデフォルト値がそれぞれ含まれます。
ネットワーク上のメディアイメージディレクトリから Sun Management Center をインストールする場合、応答ファイルは /net/ machine/disk1/sbin ディレクトリにあるとみなされます。必要に応じて、応答ファイルのコピーを作成し、パラメータ値を変更できます。ハンズフリーインストールを実行するには、次の手順を行います。
root としてログインします。
次のコマンドを実行します。
es-inst -B filename
次に、各引数について説明します。
-B を指定すると、デフォルトのパラメータ値を使用して製品がインストールされます。
filename は応答ファイルの名前です。
たとえば、es-inst -B default-agent-install.ascii のように指定します。
ハンズフリーインストールは、Solaris プラットフォームでのみ行うことができます。
このインストール作業は、ネットワーク上のイメージディレクトリから Sun Management Center をインストールすることを前提にしています。詳細は、「DVD インストールイメージの作成」を参照してください。この手順ではまた、es-inst パラメータは 1 つも指定しません。
Sun Management Center をインストールするマシンに root としてログインします。
/etc/nsswitch.conf ファイル内の group エントリの最初のトークンが files であることを確認します。
group: files nis |
Sun Management Center installation disk 1 の sbin ディレクトリに移動します。
ディスクからのインストールの場合は、/DiskMountDir/sbin ディレクトリに移動します。
選択した内容によっては、インストールの作業中にディスクを入れ替えるように求めるメッセージが表示される場合があります。
イメージからのインストールの場合は、/image-dir/disk1/sbin ディレクトリに移動します。ここで、image-dir は、インストールイメージをコピーしたディレクトリ、または Web からインストールイメージをダウンロードして展開したディレクトリです。
es-inst インストールスクリプトを実行します。
#./es-inst |
システムに旧バージョンの Sun Management Center がインストールされていない場合は、ターゲットディレクトリの入力を求めるメッセージが表示されます。手順 7 に進みます。
システムに旧バージョンの Sun Management Center がインストールされている場合は、そのバージョンの Sun Management Center をアンインストールするかどうかの問い合わせがあります。
旧バージョンをアンインストールします。
旧バージョンをアンインストールするかどうかを確認するメッセージが表示されます。旧バージョンをアンインストールしないと、Sun Management Center 4.0 のインストールは行えません。
旧バージョンをアンインストールしない場合は、n または q を入力します。システムプロンプトに戻ります。
旧バージョンをアンインストールする場合は、y を入力します。
以前にインストールされている Sun Management Center のデータを移行するかどうかを問い合わせるメッセージが表示されます。
旧バージョンのデータを移行します。
以前にインストールした Sun Management Center の管理ドメインの構成データ、独自のアラーム設定、およびスクリプトを保存して、新しくインストールする Sun Management Center 4.0 に適用できます。このデータは、/var/opt/SUNWsymon に保存されます。
旧バージョンの Sun Management Center のデータを保存して移行する場合は、y を入力します。
インストールプロセスによって、動作中のすべての Sun Management Center プロセスが停止されます。データが /var/opt/SUNWsymon.bak に保存されます。
旧バージョンの Sun Management Center のデータをすべて廃棄する場合は、n を入力します。
保存する独自のスクリプトがある場合は、すべて移動するよう注意が促されます。
Sun Management Center 4.0 で使用する独自のスクリプトが /var/opt/SUNWsymon 下のディレクトリにある場合は、別にそれらの場所を移動してから、手順 5 に進みます。
インストールプロセスは旧バージョンの Sun Management Center の es-uninst スクリプトを実行して、旧バージョンの Sun Management Center をアンインストールします。
インストール処理にかかる時間は、旧バージョンでインストールされている製品とアドオンに応じて異なります (数分〜 30 分)。
アンインストールプロセス中、パッケージの削除が失敗したことを示すメッセージが表示されることがあります。これらのメッセージは無視してかまいません。当初は削除されなかったパッケージが存在していたとしても、アンインストールプロセスによってあとで削除されます。
アンインストールプロセスが完了すると、Sun Management Center をインストールするディレクトリを指定するように求めるメッセージが表示されます。
Sun Management Center をインストールするディレクトリの名前を入力します。
デフォルトの場所は /opt です。
Sun Management Center ソフトウェアは、必要となる最小のディスク容量が確保できれば、システム上の任意の場所にインストールできます。デフォルトの場所の /opt を使用する場合は、Return キーを押します。/opt 以外のディレクトリにインストールする場合は、そのディレクトリ名を入力します。
マシン上の各ファイルシステムの使用済み容量と空き容量は、コマンド df -ak で表示できます。
インストールする Sun Management Center コンポーネントレイヤーを選択します。
レイヤーごとに、y または n を入力するよう求められます。次に例を示します。
インストールする Sun Management Center 4.0 のコンポーネントを選択してください: 3 つのコンポーネントが選択可能です: Server コンポーネントをインストールしますか (y|n|q) y 注: エージェントコンポーネントは自動的にインストールされます。 Console コンポーネントをインストールしますか (y|n|q) y |
「サーバー」を選択すると、「エージェント」が自動的に選択されます。
サーバーレイヤーのバイナリコードライセンスに目を通します。
ライセンス条項の内容をよくお読みください。インストールを継続するには、ライセンス条項に同意する必要があります。
ライセンス条項に同意して継続する場合は y、インストールを中止する場合は n を入力します。
有効なバージョンの JDK がインストールされていない場合は、必要なバージョンを知らせるメッセージが表示されます。インストールプロセスを終了して、システムプロンプトに戻ります。インストールプロセスが終了して、システムプロンプトが表示されます。
ライセンス条項に同意すると、有効なバージョンの JDK の有無がチェックされます。有効な JDK バージョンがインストールされている場合は、追加言語サポートを選択するように求めるメッセージが表示されます。
サーバーレイヤーのインストールを選択した場合は、Sun Management Center Web サーバーとオンラインヘルプもインストールされます。
追加の言語で製品をインストールする場合は、その追加言語を選択します。
ほかの言語サポートをインストールする場合は、y を入力します。
言語ごとに、y または n を入力するよう求められます。
ほかの言語サポートをインストールしない場合は、n を入力します。
言語の選択が完了すると、インストールプロセスによってアドオン製品がチェックされます。
Sun Management Center アドオン製品を選択します。
各アドオン製品の名前が表示され、その製品をインストールするかどうかを問い合わせるメッセージが表示されます。その製品をインストールする場合は y、インストールしない場合は n を入力します。
一部のアドオンは プラットフォームに固有です。各アドオンについては、Sun Management Center リリースキットに付属しているプラットフォーム別の追補マニュアル、および Sun Management Center の Web サイト (http://www.sun.com/solaris/sunmanagementcenter/) を参照してください。
一部アドオンには、オプションのコンポーネントがあります。利用できるオプションのアドオンコンポーネントが存在する場合は、それらのコンポーネントが 1 つずつ示されます。そのオプションコンポーネントをインストールする場合は y、インストールしない場合は n と入力します。
アドオン製品を 1 つも選択しなかった場合は、継続するかどうかを問い合わせるメッセージが表示されます。y を入力して操作を続けます。ディスク容量がチェックされます。手順 14 に進みます。
アドオンを選択した場合は、その選択内容が表示されます。
選択した内容を確認します。
継続する場合は y、選択を繰り返す場合は n を入力します。
コンポーネントの選択でエージェントだけ (つまり、エージェントとコンソール) 選択し、かつ、任意のアドオン製品を選択した場合は、ディスク容量がチェックされます。手順 14 に進みます。
コンポーネントを選択するときにサーバーを選択し、かつ、次に示すアドオンのどれかを選択した場合は、アドオン製品のバイナリコードライセンスが表示されま す。手順 13 に進みます。
Advanced System Monitoring
Performance Reporting Manager
Service Availability Manager
Solaris Container Manager
System Reliability Manager
上記のアドオン製品をどれも選択せずにほかのアドオン製品を選択した場合は、ディスク容量がチェックされます。手順 14 に進みます。
アドオン製品のバイナリコードライセンスを確認します。
アドオン製品のバイナリコードライセンスをよく読んでください。インストールを継続するには、ライセンス条項に同意する必要があります。
ライセンスに同意する場合は y、インストールを終了する場合は n と入力します。
y と入力してライセンスに同意し、追加アドオンコンポーネントを選択しなかった場合は、ディスク容量のチェックが行われます。
ディスク容量を確認します。
選択された製品のインストールに必要なディスク容量があるかチェックされます。
十分なディスク容量がある場合は、選択した製品がインストールされます。
インストールは、選択された製品に応じて数分から 30 分、またはそれ以上かかる可能性があります。
インストールが完了すると、インストールされた製品の一覧が表示され、Sun Management Center コンポーネントをセットアップするかどうかの問い合わせがあります。手順 16 に進みます。
ディスク容量が十分でない場合は、代わりのファイルシステムを指定するように求められます。空き容量と必要となる容量が表示されます。
十分なディスク容量のある別のファイルシステムの名前を指定します。
別のファイルシステムの入力を求めるプロンプトで、空き領域を十分に確保できるファイルシステムとディレクトリの名前を入力します。
マシン上の各ファイルシステムの使用済み容量と空き容量を表示するには、Sun Management Center をインストールするマシンの端末ウィンドウで、df -ak と入力してください。
ディスク容量が再度チェックされます。十分なディスク容量がある場合は、選択した製品がインストールされます。
インストールは、選択された製品に応じて数分から 30 分、またはそれ以上かかる可能性があります。
インストールが完了すると、インストールされた製品の一覧が表示され、Sun Management Center コンポーネントをセットアップするかどうかの問い合わせがあります。
インストールされた製品のセットアップを行うかどうかを決定します。
Sun Management Center と選択したアドオン製品をセットアップする場合は y、いったん終了してセットアップ作業をあとで行う場合は n と入力します。
es-inst コマンドを使用して、アドオン製品だけインストールした場合は、n を入力して、インストールおよびセットアッププロセスを終了します。この場合は、「es-setup を使用してアドオン製品をセットアップする」の手順に従ってアドオン製品のセットアップを行なってください。この作業を怠るとセキュリティーキーが上書きされるため、すべてのマシンのすべてのエージェントを正しく稼働させるためには、それらのエージェントの再セットアップが必要になります。
y を入力して、ただちにセットアップを行う場合は、「 es-setup による Sun Management Center 4.0 のセットアップ」に進みます。
n を入力して、あとでセットアップを実行することにした場合、そのマシンでエージェントを実行するには、まずセットアップを行う必要があります。
es-guisetup を使用してエージェントをセットアップする場合は、「Sun Management Center をセットアップする」を参照してください。
es-setup を使用してエージェントをセットアップする場合は、「 es-setup による Sun Management Center 4.0 のセットアップ」の手順に従います。
ここでは、 es-inst コマンドを使用して、Sun Management Center 4.0 を Network File System アクセス可能な (NFS マウントされた) 遠隔マシンにインストールする手順について説明します。この手順では、ネットワーク上のイメージディレクトリから Sun Management Center をインストールすることを前提にしています。詳細は、「DVD インストールイメージの作成」を参照してください。
遠隔マシンに Sun Management Center をインストールするには、ソフトウェアをインストールする前に、その遠隔マシンの準備作業を行う必要があります。また、ローカルマシンが Solaris 8 ソフトウェアを使用している場合は、パッチをインストールする必要があります (「pkgadd のパッチをインストールする」を参照)。
ここで説明する作業では、例として次のマシン名が使用されています。
admin-host は、遠隔マシンに対してインストールを実行するために使用されるローカルマシンです。
remote は、Sun Management Center のインストール先となる遠隔マシンです。
遠隔マシンが Solaris 10 マシンである場合は、遠隔インストールはできません。
ローカルマシンが Solaris 8 ソフトウェアを使用している場合は、OS バージョン専用の pkgadd パッチがローカルにインストールされている必要があります。このパッチをあらかじめインストールしてから、ローカルマシンを使用して遠隔マシンに Sun Management Center 4.0 をインストールする必要があります。
ローカルマシンが Solaris 9 リリースを使用している場合、パッチのインストールは必要ありません。「遠隔マシンを準備する」に進みます。
ローカルマシンに root としてログインします。
OS のパッチレベルが最新であるかどうかを確認します。
パッチがすでにインストールされているかどうかを確認するには、コマンド showrev -p | grep patchnum を使用します。patchnum には、必要な OS パッチを次のように指定します。
Solaris 8 リリース: 110934
たとえば、ローカルマシンが Solaris 8 リリースを使用している場合は次のように入力します。
admin-host# showrev -p | grep 110934 admin-host# |
上記の例では、パッチはインストールされません。パッチのダウンロードとインストールは、 手順 3 に示す方法で行う必要があります。
パッチがインストールされていると、次のような一覧が表示されます。
admin-host# showrev -p | grep 110934 Patch: 110934-13 Obsoletes: Requires: Incompatibles: Packages: pkgtrans, pkgadd, pkgchk |
ローカルマシンで動作している Solaris に必要なパッチがすでにインストールされている場合は、「遠隔マシンを準備する」に進みます。
必要に応じ OS パッチをインストールします。
遠隔マシンに root としてログインします。
Sun Management Center データベースアクセスグループとユーザーアカウントを作成します。
groupadd コマンドを使用し、アクセスグループ smcdbg を作成します。
remote# /usr/sbin/groupadd smcdbg |
/var/opt/SUNWsymon ディレクトリを作成します。
このディレクトリは、データベースユーザーアカウントが置かれる場所です。
remote# mkdir -p /var/opt/SUNWsymon |
useradd コマンドを使用してデータベースユーザーアカウント smcdbu を作成し、続いてこのユーザーアカウントをグループ smcdbg に追加します。
remote# /usr/sbin/useradd \ ...-d /var/opt/SUNWsymon/smcdbu \ -m -g smcdbg -s /bin/sh smcdbu |
NFS デーモン mountd を停止します。
remote# /etc/init.d/nfs.server stop |
遠隔ホスト上の /etc/dfs/dfstab ファイルを編集します。
次の行を追加します。
share —F nfs —o rw=admin-host,root=admin-host /
admin-host は、遠隔ホストに対して Sun Management Center をインストールするマシンの名前です。
たとえば、遠隔ホスト名が remote-server で、この遠隔ホストに Sun Management Center をインストールするために使用するマシンの名前が adminserver の場合、remote-server 上の /etc/dfs/dfstab ファイルのエントリは次のようになります。
share —F nfs —o rw=adminserver,root=adminserver
遠隔マシンの dfstab ファイル内のこのエントリは、マシン adminserver にログインしたルートユーザーアカウントにだけ遠隔の読み取り権限および書き込み権限を与えます。
/etc/dfs/dfstab を保存して閉じます。
NFS デーモン mountd を起動します。
remote# /etc/init.d/nfs.server start |
遠隔マシンで稼働している Solaris のバージョンを確認します。
remote# /usr/bin/uname -r |
遠隔ホストへの Sun Management Center のインストールの場合、es-inst スクリプトによって遠隔ホストで稼働している Solaris のバージョンの入力を求められます。
遠隔ホストへの Sun Management Center のインストールの場合、es-inst スクリプトによって遠隔マシンタイプの入力を求められます。
遠隔ホストマシンの es-inst が必要とするこの情報は、次のコマンドで生成できます。
remote# /usr/platform/platform/sbin/prtdiag | /usr/bin/head -1 \ | /usr/bin/cut -f2 -d: |
platform は、コマンド uname -i の出力です。
次に例を示します。
remote# /usr/bin/uname -i SUNW,Ultra remote# /usr/platform/SUNW,Ultra/sbin/prtdiag | /usr/bin/head -1 | /usr/bin/cut -f2 -d: Sun Microsystems sun4u Sun Ultra UPA/PCI (UltraSPARC-IIi 333 MHz) |
遠隔ホストマシンタイプの情報をローカルホスト上の一時ファイルにコピーしてください。コピーしておくことで、es-inst が遠隔ホストマシンタイプの入力を求める際にその情報をペーストできます。
遠隔マシンからログオフします。
以上の操作が終わると、次に示された方法で遠隔ホストに Sun Management Center をインストールできるようになります。
ローカルマシンに root としてログインします。
Sun Management Center installation disk 1 sbin ディレクトリに移動します。
ディスクからのインストールの場合は、/cDiskMountDir/sbin ディレクトリに移動します。
選択した内容によっては、インストールの作業中にディスクを入れ替えるように求めるメッセージが表示される場合があります。
イメージからのインストールの場合は、/ image-dir/disk1/sbin ディレクトリに移動します。ここで、image-dir は、インストールイメージをコピーしたディレクトリ、または Web からインストールイメージをダウンロードして展開したディレクトリです。
-R path/remote パラメータで遠隔ホストマシンを指定して es-inst インストールスクリプトを実行します。
#./es-inst -R path/remote |
path/remote には、遠隔マシンのフルパスを指定してください。たとえば、遠隔ホストのパスと名前が /net/remote-server の場合は、次のように入力します。
local-machine# ./es-inst -R /net/remote-server |
遠隔マシン上で稼働している Solaris のバージョンの入力を求めるメッセージが表示されます。
遠隔マシンで稼働している Solaris バージョンを入力します。
「遠隔マシンを準備する」の手順 7 を参照してください。
遠隔ホストマシンのタイプを入力するように求めるメッセージが表示されます。
遠隔ホストマシンのタイプを入力します。
「遠隔マシンを準備する」の手順 8 で生成したマシンタイプの文字列を入力します。あるいは、生成したテキストをローカルホスト上のファイルにコピーしてある場合は、プロンプトに答えてそのマシンタイプ文字列をペーストできます。
遠隔ホストに対して Sun Management Center インストールを行うために必要な作業は、デフォルトの Sun Management Center インストールに必要な作業と同じです。
インストールが完了します。
システムに旧バージョンの Sun Management Center がインストールされている場合は、そのバージョンの Sun Management Center からデータを移行するかどうかの問い合わせがあります。「es-inst スクリプトを使用してインストールする」、手順 6 に進みます。
システムに旧バージョンの Sun Management Center がインストールされていない場合は、ターゲットディレクトリの入力を求めるメッセージが表示されます。「es-inst スクリプトを使用してインストールする」、手順 7 に進みます。
Solaris 10 システムへの遠隔インストールは、別の Solaris 10 システムからのみ行うことができます。