Sun Management Center 4.0 インストールと構成ガイド

Sun Management Center のアンインストール

この節では、es-uninst のオプションの概要と、es-uninst コマンド行スクリプトを使用して Solaris システムから Sun Management Center をアンインストールする方法について説明します。

es-uninst のオプション

es-uninst コマンドの構文は次のとおりです。

es-uninst [ -f | -F | -X | -h | -v ]

次の表に、es-uninst コマンドのパラメータを示します。

表 B–1 es-uninst のオプション

オプション 

説明 

-F

ユーザーに確認を求めることなく、実行中の Sun Management Center プロセスを停止せずに、インストールされている Sun Management Center をすべてアンインストールします。 

このオプションは、Sun Management Center プロセスを停止する間に呼び出される実行プログラムが想定されている場所に存在しない場合だけ使用してください。 

たとえば、Sun Management Center がインストールされたあとでオペレーティング環境を Solaris 8 リリースから Solaris 9 リリースにアップグレードした場合、動的に生成されるパスの一部が不正確になります。この場合、このオプションはアンインストールの処理時にエラーを表示しません。 

-f

ユーザーに確認を求めることなく、インストールされている Sun Management Center をすべてアンインストールします。 

-h

es-uninst のオプションを表示します。

-v

冗長モードを使用してアンインストールを実施します。 

-X

ユーザーとの対話なしで Sun Management Center をアンインストールします。すべてのプロセスが停止され、続いてインストールされている Sun Management Center コンポーネントのすべて (データベースおよびアドオンを含む) が削除されます。構成データの保存はできません。 

Sun Management Center Versions 3.6.x のアンインストール

インストールされている Sun Management Center 3.6.x 全体をアンインストールするには、そのバージョンに付属している es-uninst コマンドを使用します。Sun Management Center 3.6.xes-uninst コマンドには、Sun Management Center の構成データをバックアップするためのオプションも用意されています。構成データをバックアップするよう選択した場合、Sun Management Center 4.0 インストールプロセスによってバックアップデータが検出され、そのデータを新しいインストールに適用するかどうかの問い合わせがあります。

次に説明するように、Sun Management Center 3.6.x は、es-uninst コマンド行スクリプトを使用してアンインストールできます。


注 –

Sun Management Center 3.6.x がインストールされている場合、Sun Management Center 4.0 のインストールプロセスは、es-uninst アンインストールスクリプトを自動的に実行します。Sun Management Center 3.6.xes-uninst アンインストールスクリプトは、新バージョンの Sun Management Center 4.0 インストールで使用できるように、旧バージョンの構成データをバックアップするかどうかを問い合わせます。



注意 – 注意 –

(Solaris 10 のみ) 大域ゾーンから Sun Management Center 4.0 をアンインストールすると、疎ルートゾーン内のエージェントデータが失われます。


Procedure es-uninst を使用して Sun Management Center 3.6.x をアンインストールする

次の手順では、Sun Management Center がデフォルトのディレクトリ /opt にインストールされていることを選定にしています。別のディレクトリにインストールした場合は、/opt の部分をそのディレクトリ名に置き換えてください。

  1. Sun Management Center 3.6.x サーバーがインストールされているマシンに、スーパーユーザーとしてログインします。

  2. Sun Management Center 3.6.x をアンインストールするには、次のコマンドを入力します。


    # /opt/SUNWsymon/sbin/es-uninst
    
    • Sun Management Center 3.6.x のアンインストールの場合、ユーザーデータと構成データを保存するかを確認するメッセージが表示されます。手順 6 に進みます。

    • Sun Management Center 4.0 のアンインストールの場合は、既存の製品の一覧が表示されます。

  3. アンインストールする Sun Management Center 4.0 製品を選択します。

    • 製品とすべてのアドオンをアンインストールする場合は、y を入力します。

      すべての Sun Management Center 製品がアンインストールされることが通知され、選択を変更するかどうかを問い合わせるメッセージが表示されます。手順 5 に進みます。

    • 1 つ以上のアドオンをアンインストールする場合は、n と入力します。

  4. アンインストールする Sun Management Center 4.0 アドオン製品を選択します。

    システムにインストールされているアドオンごとに、そのアドオンをアンインストールするかどうかを確認するメッセージが表示されます。

    インストールされているアドオンをアンインストールする場合は y、残す場合は n を入力します。

    選択を終了したところで、アンインストールの対象として選択した製品の一覧が表示され、選択内容を変更するかどうかを問い合わせるメッセージが表示されます。

  5. 必要に応じ選択内容を変更します。

    • 選択を変更する場合は y を入力します。インストールされている製品の一覧が再度表示され、アンインストールの選択処理が繰り返されます。

    • アンインストール処理を継続する場合は n を入力します。ユーザーデータと構成データを保存するかどうかを問い合わせるメッセージが表示されます。

  6. 必要に応じて、Sun Management Center のユーザーデータと構成データを保存します。


    注意 – 注意 –

    n を入力すると、現在の Sun Management Center のユーザーデータと構成データ (データベースを含む) が削除されます。また、セキュリティーキーが上書きされるため、すべてのエージェントを正しく稼働させるためには、それらのエージェントをすべてセットアップし直す必要があります。


    • 以降のインストールまたはアップグレード用に管理ドメイン構成と /var/opt/SUNWsymon 内の独自のアラーム設定を残す場合は、y を入力します。

    • 既存のデータベースを破棄する場合は、n を入力します。

    アンインストールを継続するかどうかを問い合わせるメッセージが表示されます。

  7. インストールプロセスを実行します。

    • 選択した製品をアンインストールする場合は、y を入力します。

      選択した製品がアンインストールされます。es-uninst の処理が完了すると、コマンドプロンプトに戻ります。

    • 選択した製品をアンインストールしない場合は、n を入力します。

      es-uninst スクリプトが終了して、コマンドプロンプトに戻ります。