この章で説明する内容は、次のとおりです。
リライタルールの詳細については、「言語ベースのルールの定義」を参照してください。
リライタに関する問題の詳細については、「デバッグログを使用したトラブルシューティング」を参照してください。
リライタの例については、「サンプルの操作」を参照してください。
ルールセットを作成したら、「URI をルールセットにマップ」フィールドを使用してドメインとルールセットを関連付けます。デフォルトでは、「URI をルールセットにマップ」リストに次の 2 つのエントリが追加されます。
*://*.Sun.COM/portal/*|default_gateway_ruleset
この sun.com はポータルのインストールドメインで、/portal はポータルのインストールコンテキストです。
これは、ドメインが sun.com のポータルディレクトリのすべてのページに default_gateway_ruleset を適用することを指定しています。ほかのすべてのページには、汎用ルールセットが適用されます。default_gateway_ruleset と generic_ruleset はパッケージ内のルールセットです。
標準のポータルデスクトップに表示されるすべてのコンテンツには、それがどこから取得されたかに関係なく default_gateway_ruleset のルールセットが適用されます。
たとえば、URL が yahoo.com のコンテンツを集めるように標準のポータルデスクトップを設定すると仮定します。Portal Server は sesta.com 内にあります。取得されたコンテンツに sesta.com のルールセットが適用されます。
ルールセットを指定するドメインは、「ドメインとサブドメインのプロキシ」リストに含まれている必要があります。
ルールセット内でアスタリスクを使用して、完全修飾 URI または部分 URI をマッピングできます。
たとえば、次のように指定することで、index.html ページに java_index_page_ruleset を適用できます。
www.sun.com/java/index.html/java_index_page_ruleset
または、次のように指定することで、java ディレクトリのすべてのページを java_directory_ruleset に適用できます。
www.sun.com/java/* /java_directory_ruleset
「リライタ」タブでゲートウェイサービスを使用することで、次の基本タスクと高度なタスクを実行できます。
基本タスク
ゲートウェイサービスで「すべての URI の書き換えを有効」オプションを有効にすると、「ドメインとサブドメインのプロキシ」リストのエントリをチェックせずに、リライタはすべての URL を書き換えます。「ドメインとサブドメインのプロキシ」リストのエントリは無視されます。
Portal Server 管理コンソールに管理者としてログインします。
「Secure Remote Access」タブを選択し、属性を変更するゲートウェイプロファイルを選択します。
「リライタ」タブを選択します。
「基本オプション」の「すべての URI の書き換えを有効」チェックボックスにチェックマークを付け、ゲートウェイによるすべての URL の書き換えを有効にします。
「保存」をクリックして終了します。
端末ウィンドウからゲートウェイを再起動します。
./psadmin start-sra-instance –u amadmin – f <password file> –N <profile name>– t <gateway> |
Portal Server 管理コンソールに管理者としてログインします。
「Secure Remote Access」タブを選択し、属性を設定するゲートウェイプロファイルを選択します。
「リライタ」タブを選択します。
「基本オプション」の「追加」テキストフィールドに URI を入力し、「追加」をクリックします。
「リライトしない URI」ボックスに URI 値が表示されます。
このリストに #* を追加すると、href ルールがルールセットの一部であっても、URI を書き換えできるようにできます。
「保存」をクリックして終了します。
端末ウィンドウからゲートウェイを再起動します。
./psadmin start-sra-instance –u amadmin – f <password file> –N <profile name>– t <gateway> |
Portal Server 管理コンソールに管理者としてログインします。
「Secure Remote Access」タブを選択し、属性を設定するゲートウェイプロファイルを選択します。
「リライタ」タブを選択します。
「リライタオプション」の「URI をルールセットにマップ」をクリックし、「行を追加」をクリックします。
「URI」フィールドに、適切なドメインまたはホスト名を入力し、「ルールセット」フィールドに、そのドメインに適したルールセットを入力します。
「URI をルールセットにマップ」リストにエントリが追加されます。ドメインまたはホスト名とルールセットは次の形式で指定します。
ドメイン名|ルールセット名 |
次に例を示します。
eng.sesta.com|default |
「保存」をクリックして終了します。
端末ウィンドウからゲートウェイを再起動します。
./psadmin start-sra-instance –u amadmin – f <password file> –N <profile name>– t <gateway> |
リライタには、コンテンツタイプ (HTML、JAVASCRIPT、CSS、および XML) に基づいて Web ページを解析するための 4 種類のパーサーがあります。デフォルトでは、これらのパーサーには一般的な MIME タイプが関連付けられています。新しい MIME タイプとこれらのパーサーの関連付けは、ゲートウェイサービスの「パーサーを MIME タイプにマップ」フィールドで行います。これにより、リライタ機能をほかの MIME タイプに拡張できます。
複数のエントリは、セミコロン (;) またはコンマ (,) で区切ります。次に例を示します。
HTML=text/html;text/htm;text/x-component;text/wml; text/vnl/wap.wml
これは、これらの MIME が HTML リライタに送られ、URL の書き換えに HTML ルールを適用することを指定しています。
MIME マッピングリストから不要なパーサーを削除すると、処理速度が向上します。たとえば、特定のイントラネットのコンテンツに JavaScript が含まれないことが確実な場合は、MIME マッピングリストから JavaScript エントリを削除できます。
Portal Server 管理コンソールに管理者としてログインします。
「Secure Remote Access」タブを選択し、属性を設定するゲートウェイプロファイルを選択します。
「リライタ」タブを選択します。
「リライタオプション」の「パーサーを MIME タイプにマップ」をクリックします。
エントリは HTML=text/html;text/htm の形式で指定します。
「行を追加」をクリックして、リストにエントリを追加します。「MIME タイプ」フィールドに、パーサー値およびマップ先の対応する MIME 値を入力します。
「保存」をクリックして終了します。
端末ウィンドウからゲートウェイを再起動します。
./psadmin start-sra-instance –u amadmin – f <password file> –N <profile name>– t <gateway> |
デフォルトのドメインとサブドメインは、URL にホスト名だけが含まれ、ドメインとサブドメインが指定されていない場合に便利です。この場合、ゲートウェイはホスト名がデフォルトのドメインとサブドメイン内にあると仮定し、そのように処理を進めます。
たとえば、URL のホスト名が host1、デフォルトのドメインとサブドメインが red.sesta.com のように指定されている場合、ホスト名は host1.red.sesta.com として解決されます。