この章では、Sun JavaTM System Portal Server 登録コンポーネントとその管理方法について説明します。この章には、次のトピックが含まれています。
登録を使用することで、エンドユーザーはカテゴリ、ディスカッション、検索可能なドキュメントなど多くの情報ソースを網羅するプロファイルを作成できます。エンドユーザーが登録チャネルにアクセスするたびに、プロファイルは最新の情報で更新されます。登録チャネルは、エンドユーザーが定義するカテゴリ別ドキュメントやディスカッションのプロファイル項目と一致する関連情報の項目数を要約します。
検索サーバーを使用して、次のタイプのコンテンツを一致させることができます。
指定日数の範囲内でターゲットカテゴリに属する新規ドキュメント
指定日数の範囲内のディスカッションに含まれる新規関連コメント
保存済み検索に対するドキュメントのヒット
結果は、一致情報の数を示すリンクとしてプロファイルエントリに表示されます。エンドユーザーがこのリンクをクリックすると、その一致自体の詳細が表示されます。
カテゴリ登録では、エンドユーザーがリンクをクリックすると検索チャネルが表示されます。ここには、興味対象の特定のドキュメントが標準のカテゴリ検索結果の形式で要約されます。登録チャネルは、より詳細な情報への入り口として機能します。
プロファイラ機能により、指定した興味対象のコンテンツが変更された場合に、メールで通知できます。プロファイラは、Access Manager からエンドユーザーの登録情報を入手し、検索サーバーから結果を取り込んで、電子メール通知をエンドユーザーに送信します。プロファイラをスケジュール設定することで、組織レベルで特定の時間に実行できます。
管理者は登録を有効または無効にすることができます。登録は次のレベルでセットアップ可能です。
ルートレベル
組織レベル
エンドユーザーレベル
「管理コンソールにログインする」の手順に従って、管理コンソールにログインします。
「ポータル」タブを選択します。
「ポータル」でポータルサーバーを選択します。
「登録」タブをクリックします。
次のいずれかを選択して登録レベルを設定し、デフォルト値を設定します。
「DN を選択」ドロップダウンメニューから「TopLevel [グローバル]」を選択します。
登録をトップレベルで管理する場合、システム全体を対象に、カテゴリ、ディスカッション、および保存済み検索の各タイプごとに登録のデフォルト最大数を設定します。
ユーザーが登録できるカテゴリの最大数を指定します。
ユーザーが登録できるディスカッションの最大数を指定します。
保存できる検索の最大数を指定します。
「DN を選択」ドロップダウンメニューから任意の組織を選択します。
登録を組織レベルで管理する場合、システム全体を対象に、タイプ別 (カテゴリ、ディスカッション、保存済み検索) の登録のデフォルト最大数を上書きします。
電子メール通知をエンドユーザーに配信する SMTP サーバーとして動作するホストシステム。
ユーザーが受信する電子メール通知の発信元となる登録プロファイラの電子メールアドレス。電子メールは、ID@domain の形式にしてください。
ユーザーへの電子メール通知の内容をレンダリングするために使用されるプロファイラチャネルの URL。これは次の形式にしてください。 http://HOST:PORT/portal/dt?
provider=profiler&desktop.suid=UID_OF_AUTHLESSANONYMOUS_USER
デフォルトの検索サーバーの URL。プロファイラのデフォルト検索が使用されるのは、Portal Server 6.3.x によって作成されたユーザープロファイルとの下位互換を目的とする場合だけです。これは次の形式にしてください。http://HOST:PORT/search1/search
ユーザーに送信された電子メール通知で見つかる組織内のエンドユーザー登録の結果ヒット数の最大値。たとえば、値が 5 の場合、「 *」などの広範囲の保存済み検索は、もっとも関係のある 5 つの結果に制限されます。
ユーザーが登録できるカテゴリの最大数。
ユーザーが登録できるディスカッションの最大数。
エンドユーザーが保存できる検索の最大数。
「DN を選択」ドロップダウンメニューから任意のユーザーを選択します。
組織ユーザーレベルで登録を管理する場合、ユーザーの登録設定を編集します。管理者は、ユーザーのサービスデータを管理できます。
ユーザーの登録の更新
ユーザーの登録の削除
「有効」を選択することで、ユーザーは電子メール通知を受け取ることができます。
登録のタイプごとに、登録を追加または消去します。形式は次のとおりです。
label | target category | scope | lapsed time | rating | server | database | status |
次に、各引数について説明します。
編集される登録に与えられる論理参照で、文字列として指定する必要があります。必須フィールド。
ABC:DEF:GHI という形式の文字列で指定する必要があります。
検索クエリー。検索演算子を含む有効な検索文字列として指定する必要があります。
次のいずれかの値を指定する必要があります。
0 = すべて
1 = 1 日以内
7 = 1 週間以内
30 = 1 ヶ月以内
180 = 6 ヶ月以内
365 = 1 年以内
これは、一致するドキュメントが登録の一致として選択される最小の重要度です。
値は次の数値です。
–1 = 重要でない
0 = 普通
1 = 興味あり
2 = 重要
3 = 必読
これは、登録の条件に一致する内容を見つける際にクエリー対象となる検索サーバーの URL です。
登録が一致を検索するターゲットの検索サーバーデータベース。これは単一値のデータベースです。
登録がアクティブであるかアクティブでないかを示すブール値。
アクティブとは、登録が評価されることを意味します。
アクティブでないとは、登録が休止していることを意味します。
label | target discussion | scope | lapsed time | rating | server | database | status |
各表記の意味は次のとおりです。
編集される登録に与えられる論理参照で、文字列として指定する必要があります。必須フィールド。
登録がほかに定義された条件に対して一致する内容を検索する対象となるディスカッションスレッドの親ノード。
検索クエリー。scope は、検索演算子を含む有効な検索文字列として指定する必要があります。
次のいずれかの値を指定する必要があります。
0 = すべて
7 = 1 週間以内
30 = 1 ヶ月以内
180 = 6 ヶ月以内
365 = 1 年以内
これは、一致するドキュメントが登録の一致として選択される最小の重要度です。
値は次の数値です。
–1 = 重要でない
0 = 普通
1 = 興味あり
2 = 重要
3 = 必読
これは、登録の条件に一致する内容を見つける際にクエリー対象となる検索サーバーの URL です。
登録が一致を検索するターゲットの検索サーバーデータベース。これは単一値のデータベースです。
登録がアクティブであるかアクティブでないかを示すブール値。
アクティブとは、登録が評価されることを意味します。
アクティブでないとは、登録が休止していることを意味します。
label | scope | lapsed time | rating | server | database | status |
次に、各引数について説明します。
これは、一致するドキュメントが登録の一致として選択される最小の重要度です。
値は次の数値です。
–1 = 重要でない
0 = 普通
1 = 興味あり
2 = 重要
3 = 必読
これは、登録の条件に一致する内容を見つける際にクエリー対象となる検索サーバーの URL です。
登録が一致を検索するターゲットの検索サーバーデータベース。これは単一値のデータベースです。
登録がアクティブであるかアクティブでないかを示すブール値。
アクティブとは、登録が評価されることを意味します。
アクティブでないとは、登録が休止していることを意味します。
「保存」をクリックします。
『Sun Java System Portal Server 7.2 Command-Line Reference』の「psadmin set-attribute」
ここでは、ディスカッションチャネルとその管理方法について説明します。
この節では次の内容について説明します。
ディスカッションチャネルは DiscussionProvider に基づいていて、検索チャネルの JavaServer PagesTM ( JSPTM) ファイルに似ています。ディスカッションチャネルにはクエリー部分と表示部分があります。また、デスクトップテーマを使用します。
DiscussionProvider の特徴は次のとおりです。
デスクトップテーマを使用します
JSP テクノロジに基づいています
検索タグライブラリと API を使用して、バックエンドの検索サービスからデータを取得します
ディスカッションとコメントは、異なるリソースディスクリプタ (RD) としてディスカッションデータベースに格納されます。DiscussionProvider がサポートする内容は次のとおりです。
次の機能を持つ完全ビュー (ディスカッションチャネルを使用) と省略ビュー (DiscussionLite チャネルを使用)
ディスカッションチャネルから新しいディスカッションを開始する。
既存のディスカッションに返信する。
検索チャネルからの Web ドキュメントに基づく新しいディスカッションを開始する。
次の機能を持つディスカッションリスト
最終更新日でソートされた主要送信を取得する。
ユーザーが古いディスカッションにアクセスできるようにページ付けを行う。
ディスカッションの各サブツリーを表示するディスカッション表示。主要項目は詳細に表示され、サブツリーは主要項目の下に表示されます。ここに表示される内容には、次の項目が含まれます。
ページ上の複数のフィルタ。ドキュメントの重要度 (「重要でない (irrelevant)」、「普通 (routine)」、「興味 (interesting)」、「重要 (important)」、「必読 (must read)」) などのフィルタに基づいてドキュメントを表示できます。
スレッド表示とフラット表示の表示設定を選択できます。
展開しきい値を使用すると、サブツリー内の表示を制御しやすくなります。ユーザーは、評価の高いドキュメントだけを展開したり、すべてのドキュメントを展開したり閉じたりすることを選択できます。デフォルト値は「すべて縮小」です。「すべて展開」を選択した場合、フィルタ条件を満たすべてのコメントが表示されます。また、ディスカッションの説明およびディスカッション評価用メニューが表示されるほか、返信を投稿する仕組みも提供されます。
ディスカッション内の検索に対応しています。ユーザーは、チャネル編集ページからこれらの設定を編集することもできます。
ディスカッションに対してコメント追加し、重要度を設定する。たとえば、ユーザーは次の操作が可能です。
既存のディスカッションにコメントを追加する。
すべてのディスカッションとコメントに重要度を設定する。ユーザーが設定する重要度はただちには適用されません。重要度の計算はアルゴリズムに基づいています。コメントの重要度は段階的に上下します。たとえば、コメントの重要度を「重要」に引き上げるには、「重要」という設定を 3 回行う必要があります。
ディスカッション内のすべてのディスカッションを検索する。これらの機能は、検索プロバイダにルーティングされます。ユーザーは、詳細検索機能を使用して、重要度による検索も実行できます。
登録。認証されたユーザーは、登録のリンクを選択することで、特定のディスカッションを選択的に登録できます。この要求は、SubscriptionProvider によって処理されます。
DiscussionProvider チャネルを作成し、ポータルサーバーの管理コンソールで管理できます。
エンドユーザーは、チャネルの編集ページを使用して、ディスカッションチャネルを設定できます。
「管理コンソールにログインする」の手順に従って、管理コンソールにログインします。
「ポータル」タブを選択します。
「ポータル」でポータルサーバーを選択します。
「DN を選択」ドロップダウンメニューから任意の DN を選択します。
チャネルを作成するコンテナを選択します。
コンテナの「作業」と「プロパティー」が右側のパネルに表示されます。
「作業」で「新規チャネルまたはコンテナ」をクリックして、ウィザードを起動します。
「ポータルを選択」ドロップダウンメニューからポータルサーバーを選択します。
「DN を選択」ドロップダウンメニューから任意の DN を選択します。
「タイプ」からチャネルを選択して、「次へ」をクリックします。
「チャネルタイプ」から「プロバイダチャネル」を選択し、「次へ」をクリックします。
「プロバイダ」ドロップダウンメニューから「DiscussionProvider」を選択し、「次へ」をクリックします。
テキストボックスにチャネルの名前を入力し、「次へ」をクリックします。
チャネルの情報を確認し、「完了」をクリックします。
「閉じる」をクリックします。
DiscussionProvider に基づいたチャネルが作成されます。
「管理コンソールにログインする」の手順に従って、管理コンソールにログインします。
「ポータル」タブを選択します。
「ポータル」でポータルサーバーを選択します。
「DN を選択」ドロップダウンメニューから DiscussionProvider チャネルが存在する DN を選択します。
「DP_ROOT」の下のチャネルとコンテナをすべて一覧表示するには、このドロップダウンメニューから「DP XML ツリー」を「表示タイプ」として選択します。
チャネルが存在するコンテナを選択します。
コンテナの「タスクおよびプロパティー」ページが表示されます。
「削除するチャネルまたはコンテナを選択」をクリックします。
DiscussionProvider チャネルを選択します。
「削除」をクリックします。
「管理コンソールにログインする」の手順に従って、管理コンソールにログインします。
「ポータル」タブを選択します。
「ポータル」でポータルサーバーを選択します。
「DN を選択」ドロップダウンメニューから DiscussionProvider チャネルが存在する DN 組織を選択します。
「DP_ROOT」の下のチャネルとコンテナをすべて一覧表示するには、このドロップダウンメニューから「DP XML ツリー」を「表示タイプ」として選択します。
設定する DiscussionProvider チャネルを選択します。
属性の詳細については、『Sun Java System Portal Server 7.1 Technical Reference』を参照してください。
DiscussionLite チャネルには、最新のディスカッションタイトルと日付が 20 個表示されます。ディスカッションは、作成日 (最終更新日) でソートされ、もっとも新しいディスカッションが先頭に表示されます。タイトルは、再設定可能です。
DiscussionLite チャネルの表示には次のリンクがあります。
各ディスカッションの表示。
ディスカッションチャネルをターゲットとするすべてのディスカッションの表示。
ディスカッションの開始。
デフォルトでは、チャネルは単一のコンテナ内に表示され、すべてのリンクは JSPDynamicSingleContainer に持ち込まれます。
プロパティーは、管理コンソールから設定できます。デフォルトでは、このチャネルのプロパティーをエンドユーザーが編集することはできません。