Sun Identity Manager 8.1 リリースノート

第 2 章 はじめに

SunTM Identity Manager 8.1 Release Notesこの節は、次のように構成されています。

通知

サポートされているソフトウェアと環境

ここでは、Identity 製品ソフトウェアと互換性があるソフトウェアや環境を示します。


注 –

ソフトウェア製品の開発元はソフトウェアの新しいバージョン、更新、および修正を頻繁に出荷するため、ここに公開される情報も頻繁に変更されます。インストールに進む前に、リリースノートで更新情報を確認してください。


オペレーティングシステム

このリリースの Identity Manager は、次のオペレーティングシステムをサポートします。

Java サポート

Identity Manager では、Java Platform, Standard Edition (SE) 5 以降が必要です。

システム仮想化サポート

システム仮想化は、共有ハードウェア上で複数のオペレーティングシステム (OS) インスタンスを個別に動作させるためのテクノロジです。機能的には、仮想化環境で動作する OS に配備されるソフトウェアは、ベースとなるプラットフォームが仮想化されていることを認識しないのが一般的です。Sun では、代表的なシステム仮想化環境および OS を組み合わせて Sun Java System 製品のテストを実施しています。 テストの目的は、適切にサイジングおよび設定された仮想化環境上で、仮想化されていないシステム上での動作と同様に Sun Java System 製品が正常な動作を継続することの検証です。仮想化環境での Sun 製品に対する Sun のサポートについては、「System Virtualization Support in Sun Java System Products」を参照してください。


注意 – 注意 –

仮想システムでは Identity Manager リポジトリをホストしないでください。パフォーマンス (1 秒あたりののトランザクション) が大きく低下します。


アプリケーションサーバー

Identity Manager で使用するアプリケーションサーバーは、次のリストに特に明記されていないかぎり、Servlet 2.2 と互換性があり、なおかつ Java プラットフォームが搭載されている必要があります。次のアプリケーションサーバー上で、Identity Manager の動作には Java SE Development Kit (JDK) 5 または 6 が必要です。 ただし、アプリケーションサーバーがこれらの JDK バージョンをサポートしている必要があります。


注 –

リポジトリデータベースサーバー

Identity Manager は、次のリポジトリデータベースサーバーをサポートします。

Sun Identity Manager Gateway

Windows Active Directory、Novell NetWare、Remedy、Lotus Notes (Domino)、または RSA ACE/Server のリソースを設定する場合は、Sun Identity Manager Gateway をインストールする必要があります。

サポートされているリソース

Identity Manager ソフトウェアは、次のリソースをサポートします。

CRM (Customer Relationship Management)

データベース

ディレクトリ


注 –

ERP (Enterprise Resource Planning)

ヘルプデスク


注 –

Help Desk 6.0 と Service Desk 7.0 には、サンプルデータ、デフォルト設定、出荷時設定などのさまざまな点で大きな違いがあります。たとえば、「チケット」スキーマの名前は、Help Desk 6.0 では「HPD:HelpDesk」ですが、Service Desk 7.0 では「HPD:Help Desk」に変更されています。開発者はアップグレードの際に、Remedy 製品のドキュメントで詳細を確認することをお勧めします。


メッセージプラットフォーム

その他

オペレーティングシステム

ロール管理システム

セキュリティーマネージャー

Web アクセス制御

ブラウザ

Identity Manager は次のブラウザをサポートします。

非推奨の Identity Manager の機能

次に示す Identity Manager の機能は非推奨になりました。これらの機能のサポートは、Identity Manager の次のメジャーリリースまで続けられます。疑問点については、カスタマサポートまでお問い合わせください。

サポートされなくなるソフトウェア

次の表に記載されているオペレーティングシステム、アプリケーションサーバー、データベースリポジトリ、および管理対象リソースは、Identity Manager で非推奨になりました。

Identity Manager の次期メジャーリリース

次の表に記載された非推奨ソフトウェアのサポートは、Identity Manager の次回のメジャーリリースまで継続される予定です。これらのソフトウェアパッケージの最新バージョンへの移行については、カスタマサポートまでお問い合わせください。

表 2–1 非推奨となる予定のソフトウェアと環境

ソフトウェアのカテゴリ 

ソフトウェアパッケージ 

オペレーティングシステム  

  • Red Hat Linux Advanced Server 2.1、3.0

  • Red Hat Linux Enterprise Server

  • Solaris 8

  • Windows 2000 SP3、2000 SP4

アプリケーションサーバー  

  • JBoss Application Server 4.0.x

  • Sun Java System Application Server Platform Edition 8.0

リポジトリデータベースサーバー  

  • Oracle 9i

リソース 

  • BridgeStream SmartRoles

  • HP OpenVMS 7.2

  • IBM AIX 4.3.3

  • IBM Tivoli Access Manager 4.x

  • INISafe Nexess

  • Microsoft Active Directory 2000

  • Microsoft Exchange 2000

  • Microsoft SQL Server 2000

  • Microsoft Windows Server 2000

  • MySQL 4.x

  • Lotus Notes 6.5

  • Oracle 9i

  • Red Hat Linux Enterprise Server

  • SAP Governance, Risk and Compliance Access Enforcer 5.1

  • SecurID 5.0、5.1

  • Siebel 7.0.4

  • Solaris 8

  • Sun Access Manager 6 (2005Q1)

  • Sun Java System Identity Server 2004Q2

  • Sun ONE Identity Server 6.1、6.2

  • Sun ONE Directory Server 4.x

  • Windows 2000 SP3、2000 SP4

ブラウザ  

  • Firefox 1.0.x

  • Mozilla

Identity Manager 8.1

Identity Manager 8.1 は、次のサポート対象外ソフトウェアパッケージをサポートしません。

表 2–2 Identity Manager 8.1 で非推奨となる予定のソフトウェアと環境

ソフトウェアのカテゴリ 

ソフトウェアパッケージ 

オペレーティングシステム 

  • IBM AIX 4.3.3

  • Solaris 7

アプリケーションサーバー 

  • Apache Tomcat 4.1.x、5.0.x

  • BEA Weblogic Express 7、8.1

  • BEA Weblogic Server 7、8.1

  • IBM Websphere Application Server - Express Version 5.1.1

  • IBM Websphere 4、4.5、5、6.0

  • iPlanet 6.5

  • Sun ONE Application Server 7

リポジトリデータベースサーバー 

  • IBM DB2 Universal Database for Linux、UNIX、および Windows 7.x

  • Microsoft SQL 2000

  • MySQL 4.1

  • Oracle 8i

  • SQL Server 2000

リソース 

  • ActivCard 5.0

  • Blackberry RIM Enterprise Server 4+ (汎用 Windows スクリプトアダプタを使用) および Blackberry Enterprise Server スクリプト

  • IBM DB2 7.x

  • Lotus Notes (Domino) 5.0、6.0.x

  • Microsoft Exchange 5.5

  • Microsoft Windows NT 4.0

  • MySQL 4.1

  • Natural

  • Novell GroupWise 5.x、6.0、6.5

  • Novell eDirectory on Novell NetWare 5.1、6.0

  • Oracle 8i (Oracle リソースアダプタ経由)

  • Red Hat Linux 8.0

  • Remedy Help Desk 4.5、5.0

  • SAP R/3 v4.5、v4.6

  • Siebel 6.2

  • Microsoft Windows NT 4.0 上で動作する Sun Identity Manager Gateway

  • Sun ONE Identity Server 6.0

ブラウザ 

  • Internet Explorer 5.x

  • Safari 1.2.1+

API のサポート

Identity Manager 8.1 API (アプリケーションプログラミングインタフェース) には、次の表に示す public クラス (および public または protected メソッド、または public クラスのフィールド) が含まれます。


注 –

com.waveset.object.RepositoryProxy は内部での使用のみが想定されています。


API のタイプ 

クラス名 

セッション 

com.waveset.msgcat.* 

com.waveset.util.* 

com.waveset.object.* 

com.waveset.exception.* 

com.waveset.expression.* 

com.waveset.config.* 

com.waveset.session.SessionUtil 

com.waveset.session.ScriptSession 

com.waveset.session.SessionFactory 

com.waveset.session.Session 

com.waveset.session.UserViewConstants 

アダプタ 

com.waveset.adapter.* 

com.waveset.util.Trace 

ポリシー 

com.waveset.policy.PolicyImplementation 

com.waveset.policy.StringQualityPolicy 

レポート 

com.waveset.report.BaseReportTask 

タスク 

com.waveset.task.Executor 

com.waveset.task.TaskContext 

UI 

com.waveset.ui.FormUtil 

com.waveset.ui.util.RequestState 

com.waveset.ui.util.html.* 

ワークフロー 

com.waveset.provision.WorkflowServices 

com.waveset.session.WorkflowServices 

com.waveset.workflow.WorkflowApplication 

com.waveset.workflow.WorkflowContext 

Identity Manager Service Provider には、次の表に示す public クラスが追加されています。

API のタイプ

クラス名

SPE 

com.sun.idm.idmx.api.* 

com.sun.idm.idmx.txn.TransactionPersistentStore 

com.sun.idm.idmx.txn.TransactionQuery 

com.sun.idm.idmx.txn.TransactionSummary 

これらのクラスは、公式にサポートされる唯一のクラスです。これらの表に示されていないクラスを使用する場合は、サポートされるクラスへの移行が必要であるかどうかをカスタマサポートまでお問い合わせください。

非推奨の API

このリリースノートの第 6 章非推奨の APIでは、このリリースで非推奨になったすべての Identity Manager API (アプリケーションプログラミングインタフェース) とその代替となる API (存在する場合) の一覧を示しています。

アップグレードパスとサポートポリシー

ここでは、Identity Manager をアップグレードする場合に使用するアップグレードパスについての情報を記載し、製品ソフトウェアサポートの Identity Manager のサービス終了 (EOSL) ポリシーについて説明します。

Identity Manager のアップグレードパス

次の表を使用して、新しいバージョンの Identity Manager にアップグレードする場合に必要なアップグレードパスを判断してください。


注 –

最新のバージョンの Identity Manager にアップグレードすることをお勧めします。最新のソフトウェアリリースにアップグレードすると、最新の機能およびバグ修正が提供され、最新バージョンのリソースがサポートされます。


Identity Manager の現在のバージョン 

アップグレード後の Identity Manager のバージョン 

7.0 

7.1 

7.1 Update 1 

8.0 

8.1 

2005Q4M3 (6.0) 

7.0 

7.1 

7.1 > 7.1 Update 1 

7.1 > 8.0 

7.1 > 8.1 

Identity Manager 7.0 

 

7.1 

7.1 > 7.1 Update 1 

8.0 

8.1 

Identity Manager 7.1 

   

7.1 Update 1 

8.0 

8.1 

Identity Manager 7.1.1 

     

8.0 

8.1 

Identity Manager 8.0 

       

8.1 


注 –

Identity Manager ドキュメントの更新は、次のとおりです。


ソフトウェアサポートのサービス終了

サービス終了 (EOSL) 期間中、Identity Manager ソフトウェアサポートは 2 段階で提供されます。


注 –

完全サポート段階の期間は、製品によって異なります。


完全サポート段階

完全サポート段階 (段階 1) の間、Sun Microsystems, Inc. は次に記載しているように、適用可能なサービスリストを含む、顧客の Sun とのサポート契約に従ってソフトウェアサポートを提供します。

http://www.sun.com/service/servicelist/

ただし、ソフトウェア製品の EOL 日が発表されると、顧客はそのソフトウェア製品のソフトウェア更新やアップグレードにアクセスできなくなります。

限定サポート段階

限定サポート段階 (段階 2) の間、Sun Microsystems, Inc. は次に記載しているように、適用可能なサービスリストを含む、顧客の Sun とのサポート契約に従ってソフトウェアサポートを提供します。

http://www.sun.com/service/servicelist/

ただし、顧客はバグを送信することや、Sun Microsystems, Inc. から新しいパッチを受信することができなくなります。完全サポート段階と同様に、ソフトウェア製品の発表済み EOL 日を過ぎると、顧客はそのソフトウェア製品のソフトウェア更新やアップグレードにアクセスできなくなります。

次の表に、古いバージョンの Identity Manager に関する、段階 1 および 段階 2 (EOSL) 終了日の情報を示します。

製品名 

製品の状態 

最終出荷日 

段階 1(完全サポート)終了日 

段階 2(限定サポート)終了日  

EOL 発表日 

Sun Java System Identity Manager 7.1.1 

RR 後 

2009 年 5 月 15 日 

2010 年 5 月 15 日 

2014 年 5 月 

2008 年 11 月 11 日 

Sun Java System Identity Manager 7.1 

RR 後 

2009 年 5 月 15 日 

2010 年 5 月 15 日 

2014 年 5 月 

2008 年 11 月 11 日 

Sun Java System Identity Manager 7.0 

RR 後 

2009 年 5 月 15 日 

2010 年 5 月 15 日 

2014 年 5 月 

2008 年 11 月 11 日 

Sun Java System Identity Manager 6.0 2005Q4 

EOL 

2007 年 5 月 25 日 

2008 年 5 月 25 日 

2012 年 5 月 

2006 年 11 月 20 日 

Sun Java System Identity Auditor 1.0 2005Q1 

EOL 

2007 年 2 月 2 日 

2008 年 2 月 

2012 年 2 月 

2006 年 8 月 1 日 

Sun Java System Identity Manager Service Provider Edition 1.0 2005Q3 

EOL 

2007 年 2 月 2 日 

2008 年 2 月 

2012 年 2 月 

2006 年 8 月 1 日 

Sun Java System Identity Manager 5.0 2004Q3 

EOL 

2006 年 8 月 11 日 

2007 年 8 月 

2011 年 8 月 

2006 年 2 月 7 日 

Sun Java System Identity Manager 5.0 SPx 2004Q3

EOL 

2006 年 8 月 11 日 

2007 年 8 月 

2011 年 8 月 

2006 年 2 月 7 日 

Sun Java System Identity Manager 5.5 

EOL 

2006 年 8 月 11 日 

2007 年 8 月 

2011 年 8 月 

2006 年 2 月 7 日 

Waveset Lighthouse 4.1 

   

2006 年 3 月 

2010 年 3 月 

 

Identity Manager 非推奨ポリシー

インタフェースの削除または動作の変更についての Identity Manager 非推奨ポリシーの詳細は、『Sun Identity Manager 8.1 Upgrade』「Identity Manager Deprecation Policy」を参照してください。

再頒布可能ファイル

Sun Identity Manager 8.1 には、再頒布可能なファイルは含まれていません。

問題の報告とフィードバックの提供方法

Sun Identity Manager に問題がある場合は、次のいずれかの方法で Sun カスタマサポートまでお問い合わせください。

できるだけ確実に問題に対処できるようにするため、サポートにお問い合わせの際には次の情報をご用意ください。

次の表に示す情報もあらかじめご確認ください。

収集する情報 

情報の確認方法 

製品のバージョンと次の情報 

  • インストールされているパッチ、ホットフィックス、e-fix

  • カスタマイズのリスト

Identity Manager コンソールで次のコマンドを使用します。 

  • installed

  • inventory

Identity Manager のトポロジと次の情報

  • Identity Manager クラスタの構成

  • 問題の環境のローカリゼーションと環境に関するその他の情報

  • サーバーのリスト

情報は次のように取得します。

  • 手動で確認する必要があります。

  • 手動で確認する必要があります。

  • 実行中の Identity Manager サーバーで、Identity Manager 管理者インタフェースから「設定」>「サーバー」の順に選択します。

環境で行った最近の変更 

手動で確認する必要があります。 

Java のバージョンとタイプ 

次の Java コマンドを使用します。 

java -version

アプリケーションサーバーのバージョンとタイプ 

使用している Application Server によって異なりますが、手動で確認する必要があります。 

オペレーティングシステムのレベルと情報 

手動で確認する必要があります。 

デフォルト XML 出力 (すべてのリポジトリオブジェクトのリスト) 

コンソールで export default.xml default コマンドを使用します。

タスクインスタンスのデータと次の情報

  • 実行中のタスクのリスト

  • 現在のすべてのタスクインスタンスのサイズ

コンソールで次のコマンドを使用します。

  • listTasks

  • showSizes TaskInstance

システムログ 


注 –

報告する問題の種類に応じて、追加のシステムログの提出を要求される場合があります。