Sun Directory Server Enterprise Edition 7.0 リリースノート

はじめに

このリリースノートでは、リリース時点で判明している、重要な情報を示します。ここでは、新機能や拡張機能、既知の制限事項や問題点、技術的な注意事項、その他の関連情報を説明します。Directory Server Enterprise Edition をお使いになる前に、このリリースノートをお読みください。

内容の紹介

このマニュアルは、以下の章で構成されています。

第 2 章互換性についてでは、以前のバージョンのコンポーネント製品との互換性や、Directory Server Enterprise Edition ソフトウェアに対して今後予定されている変更について説明しています。

第 3 章インストールの注意点では、ハードウェアおよびソフトウェアの要件など、インストールに関連する事項を扱っています。

第 4 章Directory Server の修正されたバグと既知の問題点では、Directory Server の修正点および問題点の一覧を示しています。

第 5 章Directory Proxy Server の修正されたバグと既知の問題点では、Directory Proxy Server の修正点および問題点の一覧を示しています。

第 6 章Identity Synchronization for Windows の修正されたバグと既知の問題点では、Identity Synchronization for Windows の修正点および問題点の一覧を示しています。

第 7 章Directory Server Resource Kit の修正されたバグと既知の問題点では、Directory Server Resource Kit の概要を紹介しています。この章では、Directory Server Resource Kit の修正点および問題点の一覧も示します。

Sun Directory Server Enterprise Edition ドキュメントセット

このドキュメントセットでは、SunTM Directory Server Enterprise Edition を使用してディレクトリサービスを評価、設計、配備、および管理する方法について説明します。また、Directory Server Enterprise Edition 用クライアントアプリケーションの開発方法についても説明します。Directory Server Enterprise Edition ドキュメントセットは http://docs.sun.com/coll/1819.1 で入手できます。

利用できるすべてのドキュメントを次の表に示します。

表 P–1 Directory Server Enterprise Edition ドキュメント

ドキュメントタイトル 

内容 

『Sun Directory Server Enterprise Edition 7.0 リリースノート』

既知の問題点を含め、Directory Server Enterprise Edition についての最新情報を提供しています。 

『Sun Directory Server Enterprise Edition 7.0 Documentation Center 』

重要情報をすばやく探すのに役立つ、ドキュメントセットの重要な領域へのリンクを提供しています。 

『Sun Directory Server Enterprise Edition 7.0 Evaluation Guide 』

このリリースの重要な機能を紹介します。これらの機能の仕組みや提供される利点を、単独システムに実装可能な配備のコンテキストに沿って例示します。 

『Sun Directory Server Enterprise Edition 7.0 Deployment Planning Guide』

Directory Server Enterprise Edition をベースとする、可用性と拡張性に優れたディレクトリサービスを計画および設計する方法について説明します。配備の計画および設計の基本的な概念および原則を提示します。ソリューションのライフサイクルについて検討し、Directory Server Enterprise Edition ベースのソリューションを計画するために使用する概略レベルのサンプルおよび戦略を提供します。 

『Sun Directory Server Enterprise Edition 7.0 Installation Guide 』

Directory Server Enterprise Edition ソフトウェアのインストール方法について説明します。インストール済みソフトウェアの設定方法および設定済みソフトウェアの検証方法を示します。 

『Sun Directory Server Enterprise Edition 7.0 Upgrade and Migration Guide 』

version 6 のインストールをアップグレードする手順および version 5.2 を移行する手順を示します。 

『Sun Directory Server Enterprise Edition 7.0 Administration Guide』

Directory Server Enterprise Edition をコマンド行から管理するための手順を示します。 

Directory Service Control Center (DSCC) を使用して Directory Server Enterprise Edition を管理する際のヒントおよび手順については、DSCC のオンラインヘルプを参照してください。 

『Sun Directory Server Enterprise Edition 7.0 Developer’s Guide 』

Directory Server Enterprise Edition の一部として提供されるツールおよび API を利用して、ディレクトリクライアントアプリケーションを開発する方法を示します。 

『Sun Directory Server Enterprise Edition 7.0 Reference』

Directory Server Enterprise Edition の技術および概念の基礎を紹介します。コンポーネント、アーキテクチャー、プロセス、および機能について説明しています。  

『Sun Directory Server Enterprise Edition 7.0 Man Page Reference』

Directory Server Enterprise Edition を通じて利用可能なコマンド行ツール、スキーマオブジェクト、およびその他の公開インタフェースについて説明しています。このドキュメントの個別の節を、オンラインマニュアルページとしてインストールすることができます。 

『Sun Directory Server Enterprise Edition 7.0 Troubleshooting Guide 』

さまざまなツールを使用して問題の範囲を特定し、データを収集し、問題部分の障害追跡を行う手順について説明しています。 

『Sun Java System Identity Synchronization for Windows 6.0 Deployment Planning Guide 』

Identity Synchronization for Windows の計画と配備に関する一般的なガイドラインやベストプラクティスを示しています。 

『Sun Java System Identity Synchronization for Windows 6.0 Installation and Configuration Guide 』

Identity Synchronization for Windows をインストールおよび設定する方法を説明しています。 

Additional Installation Instructions for Sun Java System Identity Synchronization for Windows 6.0

Directory Server Enterprise Edition 7.0 のコンテキストに沿ってその他のインストール手順を示しています。 

Directory Server Enterprise Edition の概要については、次のドキュメントを記載順に確認してください。

DSEE ドキュメントマップ

関連ドキュメント

SLAMD 分散負荷生成エンジンは、ネットワークベースのアプリケーションのパフォーマンスについて負荷テストを実行し、分析するために設計された JavaTM アプリケーションです。このアプリケーションは、LDAP ディレクトリサーバーのパフォーマンスについてベンチマークを実行し、分析するために Sun Microsystems, Inc. によって開発されました。SLAMD は、OSI 認定オープンソースライセンスである Sun Public License に基づいて、オープンソースアプリケーションとして使用できます。SLAMD の詳細については、http://www.slamd.com/ を参照してください。 SLAMD は、java.net プロジェクトでも提供されています。https://slamd.dev.java.net/ を参照してください。

Java Naming and Directory Interface (JNDI) は、LDAP や DSML v2 による Java アプリケーションから Directory Server へのアクセスに対応しています。JNDI の詳細については、http://java.sun.com/products/jndi/ を参照してください。『JNDI Tutorial』には、詳しい説明と JNDI の使用例が記載されています。このチュートリアルは、http://java.sun.com/products/jndi/tutorial/ で参照できます。

Directory Server Enterprise Edition のラインセンス形態には、スタンドアロン製品、Sun Java Identity Management Suite などの Sun 製品スイートの一部、または Sun からほかのソフトウェア製品へのアドオンパッケージがあります。

Identity Synchronization for Windows は Message Queue を制限されたライセンスで使用します。Message Queue のマニュアルは http://docs.sun.com/coll/1307.2 から入手できます。

Identity Synchronization for Windows は、Microsoft Windows のパスワードポリシーを管理するための製品です。

再頒布可能ファイル

Directory Server Enterprise Edition のファイルは、再頒布できません。

デフォルトパスとコマンドの場所

この節では、ドキュメントで使用するデフォルトのパスについて説明し、オペレーティングシステムや配備タイプによって異なるコマンドの場所を示します。

デフォルトパス

次の表では、このドキュメントで使用するデフォルトのパスについて説明します。インストールされるファイルの詳細な説明については、『Sun Directory Server Enterprise Edition 7.0 Reference』の第 1 章「Directory Server Enterprise Edition File Reference」を参照してください。

表 P–2 デフォルトパス

プレースホルダ 

説明 

デフォルト値 

install-path

Directory Server Enterprise Edition ソフトウェアのベースインストールディレクトリを表します。

解凍機能を使用して ZIP 形式の配布パッケージからインストールする場合、install-pathcurrent-directory/dsee7 になります。

ネイティブパッケージ配布からインストールする場合、install-path/opt/SUNWdsee7 になります。

instance-path

Directory Server または Directory Proxy Server のインスタンスのフルパスを表します。

このマニュアルでは、Directory Server には /local/dsInst/ を、Directory Proxy Server には /local/dps/ を使用します。

デフォルトパスはありません。インスタンスパスは、常にローカルファイルシステム上に存在するようにします。

Solaris システムでは、/var ディレクトリが推奨されます。

serverroot

Identity Synchronization for Windows のインストール先の親ディレクトリを表します

インストールごとに異なります。Directory Server および Directory Proxy Server では、serverroot の概念が存在しなくなったことに注意してください。

isw-hostname

Identity Synchronization for Windows インスタンスのディレクトリを表します

インストールごとに異なります 

/path/to/cert8.db

Identity Synchronization for Windows におけるクライアントの証明書データベースのデフォルトパスおよびファイル名を表します

current-working-dir/cert8.db

serverroot/isw-hostname/logs/

システムマネージャー、各コネクタ、およびセントラルロガーのログファイルを Identity Synchronization for Windows がローカルに保存する場所のデフォルトパスを表します

インストールごとに異なります 

serverroot/isw-hostname/logs/central/

Identity Synchronization for Windows セントラルログファイルのデフォルトパスを表します

インストールごとに異なります 

コマンドの場所

この節で示す次の表は、Directory Server Enterprise Edition のマニュアルで使用されるコマンドの場所の一覧です。各コマンドの詳細については関連するマニュアルページを参照してください。

表 P–3 コマンドの場所

コマンド 

ネイティブパッケージ配布 

ZIP 形式の配布 

cacaoadm

/usr/sbin/cacaoadm

Solaris、Linux、HP—UX —  

install-path/bin/cacaoadm

Windows - 

install-path\bin\cacaoadm.bat

certutil

/usr/sfw/bin/certutil

install-path/bin/certutil

dpadm(1M)

install-path/bin/dpadm

install-path/bin/dpadm

dpconf(1M)

install-path/bin/dpconf

install-path/bin/dpconf

dsadm(1M)

install-path/bin/dsadm

install-path/bin/dsadm

dsccmon(1M)

install-path/bin/dsccmon

install-path/bin/dsccmon

dsccreg(1M)

install-path/bin/dsccreg

install-path/bin/dsccreg

dsccsetup(1M)

install-path/bin/dsccsetup

install-path/bin/dsccsetup

dsconf(1M)

install-path/bin/dsconf

install-path/bin/dsconf

dsmig(1M)

install-path/bin/dsmig

install-path/bin/dsmig

dsutil(1M)

install-path/bin/dsutil

install-path/bin/dsutil

entrycmp(1)

install-path/bin/entrycmp

install-path/bin/entrycmp

fildif(1)

install-path/bin/fildif

install-path/bin/fildif

idsktune(1M)

提供されていません 

ZIP 形式の配布パッケージを解凍したディレクトリにあります 

insync(1)

install-path/bin/insync

install-path/bin/insync

ldapsearch(1)

/opt/SUNWdsee/dsee6/bin

install-path/dsrk/bin

repldisc(1)

install-path/bin/repldisc

install-path/bin/repldisc

書体の表記規則

次の表は、本書で使用する表記上の規則について説明しています。

表 P–4 書体の表記規則

字体または記号 

意味 

例 

AaBbCc123

コマンド名、ファイル名、ディレクトリ名、画面上のコンピュータ出力を示します。 

.login ファイルを編集します。

すべてのファイルを一覧表示するには、ls -a を使用します。

machine_name% you have mail.

AaBbCc123

ユーザーが入力する文字を、画面上のコンピュータ出力とは区別して示します。 

machine_name% su

Password:

aabbcc123

変数を示します。実際の名前または値で置き換えます。 

ファイルを削除するコマンドは、rm filename です。

AaBbCc123

書名、新しい用語、強調する語句を示します。 

ユーザーズガイド』の第 6 章を参照してください。

キャッシュは、ローカルに保存されたコピーです。

ファイルを保存しないでください

注意: 一部の強調語句は、オンラインでは太字で示されます。

コマンドのシェルプロンプトの例

次の表は、C シェル、Bourne シェル、および Korn シェルの、デフォルトの UNIX® システムプロンプトとスーパーユーザーのプロンプトを示しています。

表 P–5 シェルプロンプト

シェル 

プロンプト 

C シェル 

machine_name%

C シェル (スーパーユーザーの場合) 

machine_name#

Bourne シェルおよび Korn シェル 

$

Bourne シェルおよび Korn シェル (スーパーユーザーの場合) 

#

コマンドのシェルプロンプトの例

次の表は、デフォルトのシステムプロンプトとスーパーユーザープロンプトを示します。

表 P–6 シェルプロンプト

シェル 

プロンプト 

UNIX および Linux システムの C シェル 

machine_name%

UNIX および Linux システムの C シェルのスーパーユーザー 

machine_name#

UNIX および Linux システムの Bourne シェルおよび Korn シェル 

$

UNIX および Linux システムの Bourne シェルおよび Korn シェルのスーパーユーザー 

#

Microsoft Windows のコマンド行 

C:\

記号の表記規則

次の表は、このマニュアルで使用される記号の一覧です。

表 P–7 記号の表記規則

記号 

説明 

例 

意味 

[ ]

省略可能な引数やコマンドオプションが含まれます。 

ls [-l]

-l オプションは省略可能です。

{ | }

必須のコマンドオプションの選択肢を囲みます。 

-d {y|n}

-d オプションでは、yn のどちらかの引数を使用する必要があります。

${ }

変数参照を示します。 

${com.sun.javaRoot}

com.sun.javaRoot 変数の値を参照します。

同時に押すキーを連結します。 

Control-A 

Ctrl キーと A キーを同時に押します。 

連続して押すキーを連結します。 

Ctrl+A+N 

Ctrl キーを押し、離してから、以後のキーを続けて押します。 

-> 

グラフィカルユーザーインタフェースで選択するメニュー項目を示します。 

「ファイル」->「新規」->「テンプレート」 

「ファイル」メニューから「新規」を選択します。「新規」サブメニューから、「テンプレート」を選択します。 

ドキュメント、サポート、トレーニング

Sun の Web サイトでは、次の追加リソースに関する情報を入手できます。

ご意見、ご要望の送付先

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