この章では、OracleAS adapter for Tuxedoの作成例について説明します。OracleAS Adapter for Tuxedoを使用するためには、BPELプロセスまたはメディエータ・プロセスを構成することも必要です。BPELまたはメディエータの使用方法の詳細は、「JDeveloperでのプロジェクト作成の例」を参照してください。
要件
この章で説明されているタスクを実行するには、次のものが必要です。
Windowsオペレーティング・システムが搭載されたコンピュータ
Windowsオペレーティング・システムまたはUNIXオペレーティング・システムが搭載されたコンピュータ
WindowsコンピュータまたはUNIXコンピュータにインストールされたOracle Connect v 11.1.1.2
WindowsコンピュータにインストールされたOracle Studio v 11.1.1.2
WindowsコンピュータまたはUNIXコンピュータにOracle ConnectとともにインストールされたTuxedo
OracleAS Adapter for Tuxedoを使用してアウトバウンド相互作用を作成するには、Tuxedoアダプタを使用してTuxedo相互作用を作成し、メタデータをインポートします。
必要なデータを入手するために使用する相互作用はTuxedoアダプタを使用して作成します。これらの相互作用は、JDeveloperでエンドポイントを設定するときにサービスとして使用します。JDeveloperを使用してエンドポイントを作成する方法については、「BPELアウトバウンド・プロセスのデプロイ」を参照してください。
相互作用を作成するには、次の作業をします。
TuxedoでtoUpper ViewファイルおよびtoLower Viewファイルを作成してから、Windowsコンピュータで正しい環境プロパティを設定してください。Viewファイルの作成方法の詳細は、Tuxedo関連のドキュメントを参照してください。
まず、TuxedoおよびOracle Connectを使用してWindowsコンピュータへのアクセスを構成します。このアクセスはOracle Studioで構成します。Oracle Studioを開いて、「Oracle Connectへのアクセスの保護」の指示に従います。「Add machine」ダイアログ・ボックスに、次の情報を入力します。
Host name/IP address: Tuxedoがあるコンピュータの名前かIPアドレスを入力します。
Port: ドメインが実行されているポート番号を入力します。デフォルトのポートは2551です。
Display name: このフィールドには何も入力する必要はありません(デフォルトでは、ホスト名とポート番号が表示名になります)。
User name: アクセスするコンピュータで管理者パスワードが必要な場合に使用します。その場合は、コンピュータの管理者の名前を入力します。
Password: 必要であれば、コンピュータの管理者のパスワードを入力します。
Connect via NAT with fixed IP address: 指定されたポートにかかわりなく、各外部IPが1つの内部IPに固定構成でマッピングされるNAT(Network Address Translation)ファイアウォール・プロトコルがマシンで使用されている場合は、これを選択します。
正しい情報が設定された「Add machine」ダイアログ・ボックスを次の図に示します。
ここでは、探している情報を入手するための相互作用を作成できるようにするアダプタを作成します。アダプタを作成するには、次の作業をします。
追加したコンピュータを開いて、「NAV」バインディングを開きます。
「Adapters」フォルダを右クリックして、「New adapter」を選択します。
アダプタの次の情報を入力して「Finish」をクリックします。
Name: ToUpper
Type: Tuxedo
Tuxedoアダプタの設定方法の詳細は、「Tuxedo OracleASアダプタの設定」を参照してください。
正しい情報が設定された「Add Adapter」ダイアログ・ボックスを次の図に示します。
ここでは、Tuxedoからアダプタにメタデータをインポートします。データのインポート方法の詳細は、「Tuxedo OracleASアダプタの相互作用のモデリング」を参照してください。
この例では、TOUPPER
相互作用を作成します。
「Design」パースペクティブの「Configuration」ビューで、「Tuxedo アダプタの追加」で作成したtoupper
アダプタを右クリックし、「Show metadata view」を選択します。「Metadata」ビューが開き、toupper
アダプタが開かれ、選択された状態で表示されます。
「Imports」を右クリックして「New Import」を選択します。
インポートの名前を入力してから「Import type」として「Tuxedo Import Manager Using FML/VIEW Files」を選択し、「Finish」をクリックして「Metadata Import」ウィザードを表示します。
メタデータのインポートには、次の情報が必要になります。
「Get Input Files」ステップでは「Next」をクリックするだけです。
「Add FML Records」ステップでは「Next」をクリックするだけです。
「Get Tuxedo Records」ステップでは2つのレコードを作成します。このレコードには「ToUpper_In」と「ToUpper_Out」という名前を付けます。どちらのレコードでも、「Field Type」には「STRING」、「Size」には「20」を設定する必要があります。
「Add interactions」ステップでは、「Name」列に「TOUPPER」を入力し、「Input」列で「ToUpper_In」、「Output」列で「ToUpper_Out」を選択します。
「Interation-Specific Parameters」セクションで、「Input Buffer Type」と「Output Buffer Type」の両方で「STRING」を選択します。
「Import Metadata」ステップで、「Yes」を選択して、「Finish」をクリックします。
JDeveloperとの接続を設定するには、WSDLとJCAファイルの両方を作成する必要があります。BPELプロセスまたはメディエータ接続を設定する前に、Oracle Studioを使用してファイルを作成します。
JCA構成ファイルの作成方法の詳細は、確定リンクを参照してください。ToUpper
アダプタ用のファイルを作成するには、次の手順を実行します。
Oracle Studioの「Configuration」ペインから、「NAV」バインディングを開き、「Adaper」フォルダを開きます。
ToUpperアダプタを右クリックし、「Generate JCA Configuration Files」を選択します。
ダイアログ・ボックスで、BPELプロセスまたはメディエータ接続を作成する際に見つけることのできる場所にファイルを保存します。
OracleAS Adapter for Tuxedoを使用してインバウンド相互作用を作成するには、Tuxedo Queueアダプタを使用してTuxedo相互作用を作成し、メタデータをインポートします。
必要なデータを送信するために使用する相互作用はTuxedo Queueアダプタを使用して作成します。これらの相互作用は、JDeveloperでエンドポイントを設定するときにサービスとして使用します。JDeveloperを使用してエンドポイントを作成する方法については、「BPELインバウンド・プロセスのデプロイ」を参照してください。
相互作用を作成するには、次の作業をします。
DEQUEUE相互作用を作成するには、Tuxedoキュー・スペースおよびその個別キューを作成してください。詳細は、Tuxedo関連のドキュメントを参照してください。
まず、Oracle ConnectおよびTuxedoを使用してWindowsコンピュータへのアクセスを構成します。このアクセスはOracle Studioで構成します。Oracle Studioを開いて、「Oracle Connectへのアクセスの保護」の指示に従います。「Add machine」ダイアログ・ボックスに、次の情報を入力します。
Host name/IP address: Tuxedoがあるコンピュータの名前かIPアドレスを入力します。これはOracle Connectと同じディレクトリにインストールする必要があります。
Port: ドメインが実行されているポート番号を入力します。デフォルトのポートは2551です。
Display name: このフィールドには何も入力する必要はありません(デフォルトでは、ホスト名とポート番号が表示名になります)。
User name: アクセスするコンピュータで管理者パスワードが必要な場合に使用します。その場合は、コンピュータの管理者の名前を入力します。
Password: 必要であれば、コンピュータの管理者のパスワードを入力します。
Connect via NAT with fixed IP address: 指定されたポートにかかわりなく、各外部IPが1つの内部IPに固定構成でマッピングされるNAT(Network Address Translation)ファイアウォール・プロトコルがマシンで使用されている場合は、これを選択します。
正しい情報が設定された「Add machine」ダイアログ・ボックスを次の図に示します。
ここでは、探している情報を入手するための相互作用を作成できるようにするアダプタを作成します。アダプタを作成するには、次の作業をします。
追加したコンピュータを開いて、「NAV」バインディングを開きます。
「Events」フォルダを右クリックして、「New event」を選択します。
アダプタの次の情報を入力して「Finish」をクリックします。
Name: DEQUEUE
Type: Tuxedoキュー
Tuxedo Queueアダプタの設定方法の詳細は、「Tuxedo Queue OracleASアダプタの設定」を参照してください。
正しい情報が設定された「New event」ダイアログ・ボックスを次の図に示します。
ここでは、Tuxedoからアダプタにメタデータをインポートします。データのインポート方法の詳細は、「Tuxedo Queue OracleASアダプタの相互作用のモデリング」を参照してください。
この例では、DEQUEUE
アダプタのイベントの作成キューをインポートする必要があります。また、TuxedoにViewファイルも作成する必要があります。メタデータをインポートするには、次のようにします。
「Design」パースペクティブの「Configuration」ビューで、「Tuxedo Queueアダプタの追加」で作成したDEQUEUE
アダプタを右クリックし、「Show metadata view」を選択します。「Metadata」ビューが開き、toupper
アダプタが開かれ、選択された状態で表示されます。
「Imports」を右クリックして「New Import」を選択します。
インポートの名前を入力してから「Import type」として「Tuxedo Queue Import Manager for XML/STRING/CARRAY Buffer」を選択し、「Finish」をクリックして「Metadata Import」ウィザードを表示します。
メタデータのインポートには、次の情報が必要になります。
「Get Records」ステップでは、「Add Record」をクリックして、名前を「str_record」に変更してサイズを「20」に設定します。「STRING」は、「Field Type」と同じままにします。
「Configure Tuxedo Queue Records」ステップでは「Next」をクリックするだけです。
「Import Metadata」ステップで、「Yes」を選択して、「Finish」をクリックします。
JDeveloperとの接続を設定するには、WSDLとJCAファイルの両方を作成する必要があります。BPELプロセスまたはメディエータ接続を設定する前に、Oracle Studioを使用してファイルを作成します。
JCA構成ファイルの作成方法の詳細は、確定リンクを参照してください。DEQUEUE
アダプタ用のファイルを作成するには、次の手順を実行します。
Oracle Studioの「Configuration」ペインから、「NAV」バインディングを開き、「Adaper」フォルダを開きます。
DEQUEUEアダプタを右クリックし、「Generate JCA Configuration Files」を選択します。
ダイアログ・ボックスで、BPELプロセスまたはメディエータ接続を作成する際に見つけることのできる場所にファイルを保存します。