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Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managementインストレーション・ガイド
11gリリース1(11.1.1)
B55911-02
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10.8 拡張構成の例: RDBMSデータ・ストアがある新規または既存のWebLogicドメインにOIFを構成する

このトピックでは、新規または既存のWebLogic管理ドメインに、RDBMSデータ・ストアとともにOracle Identity Federation(OIF)を構成する方法を説明します。内容は次のとおりです。

10.8.1 適切なデプロイメント環境

このトピックの構成を実行して、Oracle Identity Federationを、RDBMSユーザー・ストア、フェデレーション・ストア、セッション・ストア、メッセージ・ストアおよび構成ストアとともに短時間でデプロイします。

10.8.2 デプロイされるコンポーネント

この項の構成を実行すると、次のコンポーネントがデプロイされます。

Oracle Identity Federationを新しいドメインに構成する場合:

  • WebLogic Administration Server

  • Fusion Middleware Control

  • WebLogic Managed Server

  • Oracle Identity Federation

  • オプション: Oracle HTTP Server

Oracle Identity Federationを既存のドメインに構成する場合:

  • WebLogic Managed Server

  • Oracle Identity Federation

  • オプション: Oracle HTTP Server

10.8.3 依存関係

この項の構成は、次のものに依存しています。

  • Oracle WebLogic Server

  • ユーザー・ストア、フェデレーション・ストア、セッション・ストア、メッセージ・ストアまたは構成ストア用のOracle Database

  • フェデレーション・ストア、セッション・ストア、メッセージ・ストアおよび構成ストア用のデータベース内に存在する新しい「Identity Management - Oracle Identity Federation」 スキーマ

  • ユーザー・データをユーザー・ストア・データベースに格納するための表

  • 認証にLDAPを使用する場合は、LDAPリポジトリ

10.8.4 手順

新規または既存のドメインに、RDBMSユーザー・ストア、フェデレーション・ストア、ユーザー・セッション・ストア、メッセージ・ストアおよび構成ストアとともにOracle Identity Federationを構成するには、次の手順を実行します。

  1. RDBMSユーザー・ストア、フェデレーション・ストア、ユーザー・セッション・ストア、メッセージ・ストアおよび構成ストア用のデータベースをインストールします。詳細は、「Oracle Databaseのインストール」を参照してください。

  2. データベースに「Identity Management - Oracle Identity Federation」スキーマを作成します。詳細は、「リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を使用したデータベース・スキーマの作成」を参照してください。

  3. 認証にLDAPリポジトリを使用するかどうかを決定します。使用する場合、Oracle Identity Federationをインストールする前に、LDAPリポジトリをインストールする必要があります。

  4. Oracle Identity Federationがインストールされていることを確認します。「インストールのロードマップ」および「Oracle Identity Managementの最新バージョンのインストール」を参照してください。

  5. <Oracle_Home>/bin/config.sh(UNIX)または<Oracle_Home>\bin\config.batを実行してOracle Identity Management構成ウィザードを起動します。「次へ」をクリックして続行します。

  6. ドメインの選択画面で、新しいドメインと既存のドメインのどちらにOracle Identity Federationをインストールするかを選択します。

    Oracle Identity Federationを新しいドメインに構成するには:

    1. 新規ドメインの作成を選択します。

    2. 「ユーザー名」フィールドに、新しいドメインでのユーザー名を入力します。

    3. ユーザー・パスワード・フィールドに、新しいドメインでのパスワードを入力します。

    4. 「パスワードの確認」フィールドに、もう一度ユーザー・パスワードを入力します。

    5. 「ドメイン名」フィールドに、新しいドメインのドメイン名を入力します。

    6. 「次へ」をクリックします。「インストール場所の指定」画面が表示されます。

    7. 手順7に進んで、インストールを続行します。

    Oracle Identity Federationを既存のドメインにインストールするには:

    1. 既存ドメインの拡張を選択します。

    2. 「ホスト名」フィールドに、ドメインを含んでいるホストの名前を入力します。

    3. 「ポート」フィールドに、WebLogic Administration Serverのリスニング・ポートを入力します。

    4. 「ユーザー名」フィールドに、ドメインでのユーザー名を入力します。

    5. 「パスワード」フィールドに、ドメイン・ユーザーのパスワードを入力します。

    6. 「次へ」をクリックします。「インストール場所の指定」画面が表示されます。

  7. 「ホーム」、「インスタンス」およびWebLogic Serverのディレクトリを識別します。「インストール先ディレクトリの識別」を参照してください。


    注意:

    Oracle Identity Managementコンポーネントを既存のOracle WebLogic Server管理ドメインにインストールする場合、ドメイン内の各Oracle WebLogic Serverホーム、Oracleミドルウェア・ホームおよびOracleホーム・ディレクトリはディレクトリ・パスおよび名前が同一である必要があります。

    各フィールドに情報を入力して、「次へ」をクリックします。セキュリティ更新の指定画面が表示されます。

  8. セキュリティ上の問題の通知方法を選択します。

    • セキュリティ上の問題について、電子メールで通知を受け取るには、「電子メール」フィールドに電子メール・アドレスを入力します。

    • セキュリティ上の問題について、My Oracle Support(旧MetaLink)から通知を受け取る場合、My Oracle Supportオプションを選択し、My Oracle Supportのパスワードを入力します。

    • セキュリティ上の問題について通知を受け取らない場合は、すべてのフィールドを空欄のままにします。

    「次へ」をクリックします。「コンポーネントの構成」画面が表示されます。

  9. 「Oracle Identity Federation」、およびオプションで「Oracle HTTP Server」を選択します。これら2つのコンポーネントを同時に構成する方法の詳細は、「OIF用のOracle HTTP Serverの構成」を参照してください。

    Oracle Identity Federationを新しいドメインにインストールする場合、Fusion Middleware Controlコンポーネントが、インストール対象として自動的に選択されます。

    他のコンポーネントが選択されていないことを確認して、「次へ」をクリックします。ポートの構成画面が表示されます。

  10. インストーラによるポートの構成方法を選択します。

    • インストーラが、あらかじめ定められた範囲内のポートを構成するようにするには、自動ポート構成を選択します。

    • インストーラがstaticports.iniファイルを使用してポートを構成するようにするには、構成ファイルを使用してポートを指定を選択します。staticports.iniファイルの設定を更新するには、「ファイルの表示/編集」をクリックします。

    「次へ」をクリックします。Oracle Identity Federation構成タイプの選択画面が表示されます。

  11. 「詳細」を選択し、「次へ」をクリックします。OIF詳細の指定画面が表示されます。

  12. 次の情報を入力します。

    • PKCS12パスワード: Oracle Identity Federationが暗号化およびウォレットに署名するために使用するパスワードを入力します。ウォレットは、インストーラにより、自己署名された証明書を使用して自動生成されます。ウォレットは、テスト用にのみ使用することをお薦めします。

    • パスワードの確認: PKCS12パスワードをもう一度入力します。

    • サーバーID: このOracle Identity Federationインスタンスを識別するために使用する文字列を入力します。入力した文字列の先頭に、oifという接頭辞が追加されます。Oracle WebLogic Server管理ドメイン内の各論理Oracle Identity Federationインスタンスは、一意のサーバーIDを持つ必要があります。単一の論理インスタンスとして働くクラスタ化されたOracle Identity Federationインスタンスは、同じサーバーIDを持ちます。

    「次へ」をクリックします。OIF拡張フロー属性の選択画面が表示されます。

  13. 次のオプションを選択し、「次へ」をクリックします。

    • 認証タイプ: JAASまたは「LDAP」

      • JAAS: アプリケーション・サーバーへの認証を委任します。

      • LDAPリポジトリに照会して認証するには、「LDAP」を選択します。

    • ユーザー・ストア: RDBMS

    • フェデレーション・ストア: RDBMS

    • ユーザー・セッション・ストア: RDBMS

    • メッセージ・ストア: RDBMS

    • 構成ストア: RDBMS


    注意:

    次に表示される画面は、認証に何を選択したかにより、異なります。
    • 認証タイプで「LDAP」を選択した場合、LDAP認証の詳細の指定画面が表示されます。手順14に進んで、インストールを続行します。

    • 認証タイプでJAASを選択した場合、ユーザー・ストア・データベースの詳細の指定画面が表示されます。手順15に進んで、インストールを続行します。


  14. 認証を実行するLDAPリポジトリを指定するには、LDAP認証の詳細の指定画面で、次の情報を入力します。

    • LDAPタイプ: 適切なLDAPリポジトリを選択します。

    • LDAP URL: LDAPリポジトリのURL接続文字列を、protocol://hostname:portという形式で入力します。


      注意:

      「LDAPタイプ」に「Microsoft Active Directory」を選択した場合、SSL LDAPのURL(ldaps://hostname:port)を指定する必要があります。

    • LDAPバインドDN: LDAPリポジトリのバインドDNを入力します。

    • LDAPパスワード: バインドDNのパスワードを入力します。

    • ユーザー資格証明ID属性: Oracle Identity Federationがユーザーを認証するために使用するLDAP属性を入力します。たとえば、「mail」と入力した場合、そのユーザーのmail属性の値がjane.doe@domain.comであれば、Jane Doeは、チャレンジされたときに「jane.doe.@domain.com」と入力する必要があります。ユーザー資格証明ID属性の値は、すべてのユーザーで一意である必要があります。

    • ユーザーの一意ID属性: Oracle Identity Federationに対してユーザーを一位に識別するLDAP属性を入力します。入力する値は、ユーザー・データ・ストアのユーザーID属性パラメータに対して入力する値と同一である必要があります。たとえば、ユーザーの一意ID属性に「mail」と入力し、ユーザー・データ・ストアのユーザーID属性パラメータに値EmailAddressを構成した場合、認証エンジン・リポジトリのmailの値は、ユーザー・データ・ストアのEmailAddressの値と同一である必要があります。ユーザーの一意ID属性の値は、すべてのユーザーで一意である必要があります。

    • 個人オブジェクト・クラス: LDAPリポジトリでユーザーを表すLDAPオブジェクト・クラスを入力します。たとえば、Oracle Internet DirectoryとSun Java System Directory Serverの場合はinetOrgPerson、Microsoft Active Directoryの場合はuserです。

    • ベースDN: 検索が開始されるルートDNを入力します。

    「次へ」をクリックします。ユーザー・ストア・データベースの詳細の指定画面が表示されます。

  15. ユーザー・データを格納するデータベースを指定するには、次の情報を入力します。

    • ホスト名: データベース・ホストへの接続文字列を、hostname:port:servicenameの形式で入力します。Oracle Real Application Clusters(RAC)の場合、接続文字列は、hostname1:port1:instance1^hostname2:port2:instance2@servicenameという形式である必要があります。

    • ユーザー名: データベース・ユーザー名を入力します。

    • パスワード: データベース・ユーザーのパスワードを入力します。

    • ログイン表: ユーザー・データを格納する表の名前を入力します。入力する値は、有効なテーブル名である必要があります。ユーザーID属性とユーザーの説明属性に入力する値は、指定した表の有効な列名である必要があります。

    • ユーザーID属性: Oracle Identity FederationユーザーIDに使用する表の列の名前を入力します。入力する値は、ログイン表パラメータに指定した表の有効な列名である必要があります。

    • ユーザーの説明属性: ユーザー説明のために使用する表の列の名前を入力します。入力する値は、ログイン表パラメータに指定した表の有効な列名である必要があります。

    「次へ」をクリックします。フェデレーション・ストア・データベースの詳細の指定画面が表示されます。

  16. フェデレーテッド・ユーザー・アカウントにリンクするデータを格納するデータベースを指定するには、次の情報を入力します。

    • ホスト名: データベース・ホストへの接続文字列を、hostname:port:servicenameの形式で入力します。Oracle Real Application Clusters(RAC)の場合、接続文字列は、hostname1:port1:instance1^hostname2:port2:instance2@servicenameという形式である必要があります。

    • ユーザー名: RCUによって作成されるスキーマ所有者の名前を、PREFIX_OIFの形式で入力します。

    • パスワード: データベース・ユーザーのパスワードを入力します。

    「次へ」をクリックします。一時ストア・データベースの詳細の指定画面が表示されます。

  17. 一時実行時セッション状態データ、プロトコル・メッセージおよびOracle Identity Federation構成データを格納するデータベースを指定するには、次の情報を入力します。

    • ホスト名: データベース・ホストへの接続文字列を、hostname:port:servicenameの形式で入力します。Oracle Real Application Clusters(RAC)の場合、接続文字列は、hostname1:port1:instance1^hostname2:port2:instance2@servicenameという形式である必要があります。

    • ユーザー名: RCUによって作成されるスキーマ所有者の名前を、PREFIX_OIFの形式で入力します。

    • パスワード: データベース・ユーザーのパスワードを入力します。

    「次へ」をクリックします。「インストール・サマリー」画面が表示されます。

  18. インストールを完了するために、「インストールの完了」の手順をすべて実行します。