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Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managementインストレーション・ガイド
11gリリース1(11.1.1)
B55911-02
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6.5 WebLogicドメインなしでのOIDのみの単独構成

このトピックでは、WebLogic管理ドメインなしで、Oracle Internet Directory(OID)のみを構成する方法を説明します。内容は次のとおりです。

6.5.1 適切なデプロイメント環境

このトピックで説明する構成は、次の条件がどちらも揃っている環境に適しています。

  • 管理の都合上、WebLogic管理ドメインにOracle Internet Directoryを含みたくない。

  • Fusion Middleware Controlを使用してOracle Internet Directoryを管理したくない。

6.5.2 デプロイされるコンポーネント

この項の構成を実行すると、Oracle Internet Directoryのみがデプロイされます。

6.5.3 依存関係

この項の構成は、次のものに依存しています。

  • Oracle Database

  • 既存のスキーマを使用する場合、Oracle Databaseにある「Identity Management - Oracle Internet Directory」スキーマ

6.5.4 手順

次の手順を実行して、ドメインなしでOracle Internet Directoryのみを構成します。

  1. Oracle Internet Directoryがインストールされていることを確認します。「インストールのロードマップ」および「Oracle Identity Managementの最新バージョンのインストール」を参照してください。


    注意:

    この特定のシナリオでは、Oracle WebLogic Serverのインストールはオプションです。かわりに、手順4で説明されているように、Oracle Identity Management構成ウィザードを使用して、ミドルウェア・ホームを作成することも可能です。

  2. <Oracle_Home>/bin/config.sh(UNIX)または<Oracle_Home>\bin\config.batを実行してOracle Identity Management構成ウィザードを起動します。「次へ」をクリックして続行します。

  3. 「ドメインの選択」画面で、「ドメインなしで構成」を選択し、「次へ」をクリックします。「インストール場所の指定」画面が表示されます。

  4. 各フィールドに、次の情報を入力します。

    • Oracle Middlewareホームの場所: Oracleミドルウェア・ホーム・ディレクトリがすでに存在する場合は、そのパスをこのフィールドに入力します。Oracleミドルウェア・ホーム・ディレクトリが存在しない場合、Oracle共通ホームおよびOracleホーム・ディレクトリが含まれるディレクトリをインストーラが作成する場所へのパスを入力します。インストーラは、このフィールドで識別したディレクトリに、Oracle共通ホーム・ディレクトリおよびOracleホーム・ディレクトリを作成します。

      Oracleミドルウェア・ホーム・ディレクトリは、一般にMW_HOMEと呼ばれます。


      注意:

      Oracleミドルウェア・ホーム・ディレクトリは、Oracle WebLogic Serverインストールを含める必要はありません

    • Oracleホーム・ディレクトリ: Oracleホーム・ディレクトリの名前を入力します。インストーラは、このフィールドで入力した場所を使用して、「Oracle Middlewareホームの場所」フィールドに入力した場所の下位にOracleホーム・ディレクトリを作成します。Oracleホーム・ディレクトリは、一般にORACLE_HOMEと呼ばれます。

    • Oracleインスタンスの場所: Oracleインスタンスのディレクトリを作成する場所のパスを入力します。インストーラは、このフィールドに入力した場所と、「Oracleインスタンス名」フィールドに入力した名前を使用して、Oracleインスタンスのディレクトリを作成します。Oracleインスタンスのディレクトリには、システム上の任意の場所を特定することができます。Oracleミドルウェア・ホーム・ディレクトリになくてもかまいません。

    • Oracleインスタンス名: Oracleインスタンスのディレクトリ名を入力します。インストーラは、このフィールドに入力した名前を使用して、「Oracleインスタンスの場所」フィールドで指定した場所に、Oracleインスタンスのディレクトリを作成します。このディレクトリは、一般にORACLE_INSTANCEと呼ばれます。

    各フィールドに情報を入力して、「次へ」をクリックします。セキュリティ更新の指定画面が表示されます。

  5. セキュリティ上の問題の通知方法を選択します。

    • セキュリティ上の問題について、電子メールで通知を受け取るには、「電子メール」フィールドに電子メール・アドレスを入力します。

    • セキュリティ上の問題について、My Oracle Support(旧MetaLink)から通知を受け取る場合、My Oracle Supportオプションを選択し、My Oracle Supportのパスワードを入力します。

    • セキュリティ上の問題について通知を受け取らない場合は、すべてのフィールドを空欄のままにします。

    「次へ」をクリックします。「コンポーネントの構成」画面が表示されます。

  6. 「コンポーネントの構成」画面で、「Oracle Internet Directory」のみを選択します。他のコンポーネントが選択されていないことを確認して、「次へ」をクリックします。ポートの構成画面が表示されます。

  7. インストーラによるポートの構成方法を選択します。

    • インストーラが、あらかじめ定められた範囲内のポートを構成するようにするには、自動ポート構成を選択します。

    • インストーラがstaticports.iniファイルを使用してポートを構成するようにするには、構成ファイルを使用してポートを指定を選択します。staticports.iniファイルの設定を更新するには、「ファイルの表示/編集」をクリックします。

    「次へ」をクリックします。スキーマ・データベースの指定画面が表示されます。

  8. 既存のスキーマを使用するか、インストーラを使用して新しいスキーマを作成するかを選択します。


    注意:

    既存のスキーマを使用する場合、インストールを続行するには、その時点でスキーマがデータベースに存在する必要があります。その時点でデータベースに存在しない場合、ここで、リポジトリ作成ユーティリティを使用して作成する必要があります。

    詳細は、「リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を使用したデータベース・スキーマの作成」を参照してください。


    既存のスキーマを使用するには:

    1. 既存のスキーマの使用を選択します。

    2. 「接続文字列」フィールドにデータベースの接続情報を入力します。接続文字列は、hostname:port:servicenameという形式である必要があります。Oracle Real Application Clusters(RAC)の場合、接続文字列は、hostname1:port1:instance1^hostname2:port2:instance2@servicenameという形式である必要があります。

    3. 「パスワード」フィールドに、既存のODSスキーマのパスワードを入力します。

    4. 「次へ」をクリックします。


      注意:

      既存のODSスキーマとODSSMスキーマのパスワードが異なる場合、「次へ」をクリックすると、ODSSMパスワードの指定画面が表示されます。既存のODSSMスキーマのパスワードを入力し、「次へ」をクリックします。

      Oracle Internet Directoryの作成画面が表示されます。

    5. 手順9に進んで、インストールを続行します。

    新しいスキーマを作成するには:

    1. スキーマの作成を選択します。

    2. 「接続文字列」フィールドにデータベースの接続情報を入力します。接続文字列は、hostname:port:servicenameという形式である必要があります。Oracle Real Application Clusters(RAC)の場合、接続文字列は、hostname1:port1:instance1^hostname2:port2:instance2@servicenameという形式である必要があります。

    3. 「ユーザー名」フィールドに、データベース・ユーザーの名前を入力します。ここで特定するユーザーには、DBA権限が必要です。

    4. 「パスワード」フィールドに、データベース・ユーザーのパスワードを入力します。

    5. 「次へ」をクリックします。「OIDパスワードの入力」画面が表示されます。

    6. ODSスキーマ・パスワードフィールドにパスワードを入力することによって、新しいODSスキーマ・パスワードを作成します。

      ODSスキーマ・パスワードの確認フィールドに、パスワードをもう一度入力します。

    7. ODSSMスキーマ・パスワードフィールドにパスワードを入力することによって、新しいODSSMスキーマ・パスワードを作成します。

      ODSSMスキーマ・パスワードの確認フィールドに、パスワードをもう一度入力します。

    8. 「次へ」をクリックします。Oracle Internet Directoryの作成画面が表示されます。

  9. Oracle Internet Directoryに関する、次の情報を入力します。

    • レルム: レルムの場所を入力します。

    • 管理者パスワード: Oracle Internet Directory管理者のパスワードを指定します。

    • パスワードの確認: 管理者パスワードをもう一度入力します。

    「次へ」をクリックします。「インストール・サマリー」画面が表示されます。

  10. インストールを完了するために、「インストールの完了」の手順をすべて実行します。


注意:

このインストールと構成を実行したが、後から、Fusion Middleware Controlを使用してOracle Internet Directoryを管理することに決定した場合、Oracle Internet DirectoryをWebLogic Administration Serverに登録する必要があります。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Internet Directory管理者ガイド』の、OracleインスタンスまたはOracleコンポーネントのWebLogic Serverへの登録に関する項を参照してください。

Oracle Internet Directoryの構成後、$Instance_home/diagnostics/logs/OID/oid1/**ログ・ファイルに次のエラー・メッセージが表示される場合があります。

"2010-02-01T07:27:42+00:00] [OID] [NOTIFICATION:16] [] [OIDLDAPD] [host:stadp47] [pid: 26444] [tid: 0] Main:: FATAL * gslsmaiaInitAudCtx * Audit struct initialization failed.Audit error code: 62005"

このエラー・メッセージは無視して構いません。