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Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managementインストレーション・ガイド
11gリリース1(11.1.1)
B55911-02
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7.3 WebLogicドメインなしでのOVDのみの単独構成

このトピックでは、WebLogic管理ドメインなしで、Oracle Virtual Directory(OVD)のみを構成する方法を説明します。内容は次のとおりです。

7.3.1 適切なデプロイメント環境

管理の都合上、リモートのWebLogic Administration ServerにOracle Virtual Directoryを登録したいが、ローカルにOracle WebLogic Serverをインストールしたくない場合は、このトピックの構成を実行します。


注意:

この環境でFusion Middleware Controlを使用してOracle Virtual Directoryを管理するには、インストール後に、Oracle Virtual DirectoryをリモートのWebLogic Administration Serverに登録します。

7.3.2 デプロイされるコンポーネント

この項の構成を実行すると、Oracle Virtual Directoryのみがデプロイされます。

7.3.3 依存関係

この項の構成は、Oracle WebLogic Serverに依存しています。

7.3.4 手順

次の手順を実行して、ドメインなしでOracle Virtual Directoryのみを構成します。

  1. Oracle Virtual Directoryがインストールされていることを確認します。「インストールのロードマップ」および「Oracle Identity Managementの最新バージョンのインストール」を参照してください。


    注意:

    この特定のシナリオでは、Oracle WebLogic Serverのインストールはオプションです。かわりに、手順4で説明されているように、Oracle Identity Management構成ウィザードを使用して、ミドルウェア・ホームを作成することも可能です。

  2. <Oracle_Home>/bin/config.sh(UNIX)または<Oracle_Home>\bin\config.batを実行してOracle Identity Management構成ウィザードを起動します。「次へ」をクリックして続行します。

  3. ドメインの選択画面で、ドメインなしで構成を選択し、「次へ」をクリックします。「インストール場所の指定」画面が表示されます。

  4. 各フィールドに、次の情報を入力します。

    • Oracle Middlewareホームの場所: Oracleミドルウェア・ホーム・ディレクトリがすでに存在する場合は、そのパスをこのフィールドに入力します。Oracleミドルウェア・ホーム・ディレクトリが存在しない場合、Oracle共通ホームおよびOracleホーム・ディレクトリが含まれるディレクトリをインストーラが作成する場所へのパスを入力します。インストーラは、このフィールドで識別したディレクトリに、Oracle共通ホーム・ディレクトリおよびOracleホーム・ディレクトリを作成します。

      Oracleミドルウェア・ホーム・ディレクトリは、一般にMW_HOMEと呼ばれます。


      注意:

      Oracleミドルウェア・ホーム・ディレクトリは、Oracle WebLogic Serverインストールを含める必要はありません

    • Oracleホーム・ディレクトリ: Oracleホーム・ディレクトリの名前を入力します。インストーラは、このフィールドで入力した場所を使用して、「Oracle Middlewareホームの場所」フィールドに入力した場所の下位にOracleホーム・ディレクトリを作成します。Oracleホーム・ディレクトリは、一般にORACLE_HOMEと呼ばれます。

    • Oracleインスタンスの場所: Oracleインスタンスのディレクトリを作成する場所のパスを入力します。インストーラは、このフィールドに入力した場所と、「Oracleインスタンス名」フィールドに入力した名前を使用して、Oracleインスタンスのディレクトリを作成します。Oracleインスタンスのディレクトリには、システム上の任意の場所を特定することができます。Oracleミドルウェア・ホーム・ディレクトリになくてもかまいません。

    • Oracleインスタンス名: Oracleインスタンスのディレクトリ名を入力します。インストーラは、このフィールドに入力した名前を使用して、「Oracleインスタンスの場所」フィールドで指定した場所に、Oracleインスタンスのディレクトリを作成します。このディレクトリは、一般にORACLE_INSTANCEと呼ばれます。

    各フィールドに情報を入力して、「次へ」をクリックします。セキュリティ更新の指定画面が表示されます。

  5. セキュリティ上の問題の通知方法を選択します。

    • セキュリティ上の問題について、電子メールで通知を受け取るには、「電子メール」フィールドに電子メール・アドレスを入力します。

    • セキュリティ上の問題について、My Oracle Support(旧MetaLink)から通知を受け取る場合、My Oracle Supportオプションを選択し、My Oracle Supportのパスワードを入力します。

    • セキュリティ上の問題について通知を受け取らない場合は、すべてのフィールドを空欄のままにします。

    「次へ」をクリックします。「コンポーネントの構成」画面が表示されます。

  6. 「Oracle Virtual Directory」のみを選択します。他のコンポーネントが選択されていないことを確認して、「次へ」をクリックします。ポートの構成画面が表示されます。

  7. インストーラによるポートの構成方法を選択します。

    • インストーラが、あらかじめ定められた範囲内のポートを構成するようにするには、自動ポート構成を選択します。

    • インストーラがstaticports.iniファイルを使用してポートを構成するようにするには、構成ファイルを使用してポートを指定を選択します。staticports.iniファイルの設定を更新するには、「ファイルの表示/編集」をクリックします。

    「次へ」をクリックします。Oracle Virtual Directory情報の指定画面が表示されます。

  8. 次の情報を入力します。

    • LDAP v3ネームスペース: Oracle Virtual Directoryのネームスペースを入力します。デフォルト値は「dc=us,dc=oracle,dc=com」です。

    • HTTP Webゲートウェイ: Oracle Virtual Directory HTTP Webゲートウェイを有効にするには、このオプションを選択します。

    • 保護: このオプションは、HTTP Webゲートウェイを有効化済で、SSLを使用して保護する場合に選択します。

    • 管理者ユーザー名: Oracle Virtual Directory管理者のユーザー名を指定します。デフォルト値は「cn=orcladmin」です。

    • パスワード: Oracle Virtual Directory管理者のパスワードを入力します。

    • パスワードの確認: Oracle Virtual Directory管理者のパスワードを再入力します。

    • 管理サーバーをセキュア・モードで構成: このオプションは、SSLを使用してOracle Virtual Directory Administrative Listenerを保護するために使用します。このオプションはデフォルトで選択されています。このオプションを選択することをお薦めします。

    「次へ」をクリックします。「インストール・サマリー」画面が表示されます。

  9. インストールを完了するために、「インストールの完了」の手順をすべて実行します。

  10. Oracle Virtual DirectoryをWebLogic Administration Serverに登録するには、次のコマンドを実行します。WebLogic Administration Serverに登録すると、Fusion Middleware Controlを使用してOracle Virtual Directoryを管理できます。

    $ORACLE_INSTANCE/bin/opmnctl registerinstance 
     -adminHost HOSTNAME 
     -adminPort WEBLOGIC_PORT 
     -adminUsername WEBLOGIC_ADMIN_USERNAME
    

    注意:

    WebLogic管理者のユーザー名とパスワードの入力を求められます。

    次に例を示します。

    $ORACLE_INSTANCE/bin/opmnctl registerinstance \
     -adminHost myhost \
     -adminPort 7001 \
     -adminUsername weblogic \
    

    注意:

    WebLogic Administration Server上のデフォルトの管理ポートは7001です。