Oracle Fusion Middleware Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suite管理者ガイド 11g リリース1(11.1.1) B55916-02 |
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リシーケンサは、関連性はあるが順序が正しくないメッセージのストリームを再配置して順序どおりに戻すために使用します。ランダムな順序で到着した受信メッセージを順序付けしてから、ターゲット・サービスに正しい順序で送信します。
リシーケンサの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite開発者ガイド』を参照してください。
この章の内容は、次のとおりです。
メッセージをリシーケンスするには、次のタスクを実行する必要があります。
ワーカー・スレッド数の構成
スレッドでロックできる最大グループ数の構成
スリープ間隔と1回の反復で取得される最大メッセージ数の構成
「メディエータ・サービス・エンジン・プロパティ」ページで次のプロパティ値を設定することにより、この処理を行うことができます。
ResequencerWorkerThreadCount
ResequencerMaxGroupsLocked
ResequencerMaxMessagesRetrieved
ResequencerLockerThreadSleep
これらのプロパティは、MBeanブラウザでパラメータの値を設定することによっても構成できます。詳細は、第13章「Oracle Mediatorのサービス・コンポーネントとエンジンの構成」を参照してください。
リシーケンスされたメッセージは、次のページから監視できます。
リシーケンスされたメッセージを監視するには、「メディエータ・コンポーネント・ホーム」ページの次のタブを使用できます。
「メディエータ・コンポーネント・ホーム」ページの「ダッシュボード」タブには、「最新のインスタンス」表と「最新のフォルト」表に「グループ」という1つの追加の列があります。このフィールドには、リシーケンスされたメッセージのグループIDが含まれています。行のグループIDをクリックすると、メッセージ・ウィンドウがポップアップして、グループの詳細が表示されます。このメッセージ・ウィンドウの詳細は、第16.2.1.4項「「メディエータ・リシーケンス・グループ」ダイアログ」を参照してください。「ダッシュボード」タブの詳細は、第14.1.1項「インスタンス統計の監視」を参照してください。
「メディエータ・コンポーネント・ホーム」ページの「インスタンス」タブには、検索基準を指定してメディエータ・コンポーネント・インスタンスを検索するための「リシーケンス・グループ」という追加フィールドがあります。検索基準と一致するメディエータ・コンポーネント・インスタンスの情報を表示する「インスタンス」表には、「グループ」という追加の列があります。このフィールドには、リシーケンスされたメッセージのグループIDが含まれています。行のグループIDをクリックすると、メッセージ・ウィンドウがポップアップして、グループの詳細が表示されます。このメッセージ・ウィンドウの詳細は、第16.2.1.4項「「メディエータ・リシーケンス・グループ」ダイアログ」を参照してください。「インスタンス」タブの詳細は、第14.1.1項「インスタンス統計の監視」を参照してください。
「メディエータ・コンポーネント・ホーム」ページの「フォルト」タブには、検索基準を指定してメディエータ・コンポーネント・インスタンスを検索するための「リシーケンス・グループ」という追加フィールドがあります。検索基準と一致するメディエータ・コンポーネント・インスタンスの情報を表示する「フォルト」表には、「グループ」という追加の列があります。このフィールドには、リシーケンスされたメッセージのグループIDが含まれています。行のグループIDをクリックすると、メッセージ・ウィンドウがポップアップして、グループの詳細が表示されます。このメッセージ・ウィンドウの詳細は、第16.2.1.4項「「メディエータ・リシーケンス・グループ」ダイアログ」を参照してください。「フォルト」タブの詳細は、第15.2項「メディエータのフォルトの管理」を参照してください。
このセクションには、「メディエータ・リシーケンス・グループ」ダイアログに関する情報が表示されます。グループ内のすべてのメッセージがフォルトまたはタイムアウト間隔なしで処理された場合は、「リシーケンス・グループ」ダイアログにグループが動作していることが表示されます。
「メディエータ・リシーケンス・グループ」ダイアログには、グループに関する次の詳細が表示されます。
グループがタイムアウトまたはフォルトになっているかどうか
グループ内のブロックされているメッセージ
グループがアンロックされた後に処理する次のメッセージ
グループ内のメッセージの処理が停止するまでの時間
グループをアンロックする指示テキスト
グループ内のメッセージの処理がフォルトまたはタイムアウトにより一時停止している場合、「リシーケンス・グループ」ダイアログには一時停止しているグループに関する情報が表示されます。グループ内のメッセージの処理は、次の2つの理由で一時停止することがあります。
グループが失敗
グループの処理中にそのメッセージの1つでエラーがスローされた場合、グループは失敗状態になります。失敗したグループについては次の情報が表示されます。
失敗したメッセージのシーケンスID
次に処理されるメッセージのシーケンスIDとメディエータ・インスタンスID
「ここでリカバリ」をクリックし、メディエータ・インスタンスの詳細ページの「フォルト」ページにアクセスして単一フォルト・リカバリを実行します。
グループがタイムアウト
期待されるメッセージの待機中にグループの処理が停止した場合は、グループがタイムアウト状態になります。タイムアウト・グループについては次の情報が表示されます。
最後に処理されたメッセージのシーケンスID
次に処理されるメッセージのシーケンスIDとメディエータ・インスタンスID
「スキップ」をクリックしてグループをアンロックし、グループ内の次の使用可能インスタンスの処理を開始します。
グループがシステム・エラーのために失敗
グループの処理がシステム・エラーにより一時停止した場合、グループは失敗状態になることがあります。この状態は、失敗したグループの特別なケースです。このグループはタイムアウトにならず、グループに対して失敗したメッセージはありません。この状態のグループは、エラー・グループとして説明されます。エラー・グループについては次の情報が表示されます。
最後に処理されたメッセージのシーケンスID
次に処理されるメッセージのシーケンスIDとメディエータ・インスタンスID
「再試行」をクリックしてグループをアンロックし、グループ内の次のインスタンスの処理を開始します。
メディエータ・インスタンスの詳細ウィンドウの「フォルト」タブには、次のリシーケンサ固有情報が表示されます。
リシーケンスしたメッセージのグループID
リシーケンスしたメッセージに対して実行された操作
フォルト・メッセージをクリックすると、フォルトの詳細を示すフォルト・メッセージ・ウィンドウが表示されます。「再試行」をクリックすると、メディエータ・サービス・エンジンによってメッセージの処理が再試行されます。「中断」をクリックすると、失敗したメッセージが中断し、グループがアンロックされ、最後にシーケンス内の次のメッセージから処理が再開されます。