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Oracle Fusion Middleware Oracle B2Bユーザーズ・ガイド
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7 ドキュメント・プロトコルの使用

ドキュメント・プロトコルでは、メッセージ・ペイロードのドキュメント・タイプが定義されます。 図7-1に、Oracle B2Bのドキュメント・プロトコルを示します。

図7-1 Oracle B2Bドキュメント・プロトコル

Oracle B2Bで使用可能なドキュメント・プロトコル
「図7-1 Oracle B2Bのドキュメント・プロトコル」の説明

ほとんどすべてのプロトコルは、Oracle B2Bドキュメント・エディタでカスタム・プロトコルや数多くのガイドライン・マニュアルを使用して定義できます。

項目は次のとおりです。

関連情報については、次を参照してください。

7.1 カスタム・ドキュメント・プロトコルの使用

Oracle B2Bは、独自開発のトランザクションに必要なドキュメントを作成するためのカスタム・ドキュメント・プロトコルをサポートしています。XMLメッセージの場合、スキーマ規定(XSD)の利点があります。

非XMLメッセージの場合、特定のメッセージ・タイプに対する取引パートナ・アグリーメントを作成できます。

カスタム・ドキュメントを作成するには、受信ドキュメントを識別するルールを指定します。 XMLドキュメントの場合は、XPath式、および式の予想結果値である値を指定します。

フラット・ファイルなどの非XMLドキュメントの場合は、開始および終了位置またはドキュメント・ルーティングIDを指定できます。

ドキュメント・バージョン・パラメータ

カスタム・ドキュメントのドキュメント・バージョンを作成する際に設定が必要なパラメータはありません。

ドキュメント・タイプ・パラメータ

カスタム・ドキュメント・タイプを作成するときは、ebXMLドキュメントを識別するためのebXMLメッセージ・サービス(ebMS)パラメータを設定できます。図7-2に、カスタム・ドキュメントのドキュメント・タイプ・パラメータを示します。

図7-2 カスタム・ドキュメントのドキュメント・タイプ・パラメータ

ebMSパラメータ
「図7-2 カスタム・ドキュメントのドキュメント・タイプ・パラメータ」の説明

表7-1に、カスタム・ドキュメントのドキュメント・タイプ・パラメータを示します。

表7-1 カスタム・ドキュメントのドキュメント・タイプ・パラメータ

パラメータ 説明

「ebMS」タブ

-

アクション名

ebXMLヘッダーのアクション名。インバウンド・メッセージとアウトバウンド・メッセージの識別基準にもなります。ランタイム・エラーを回避するには、ebMSドキュメントにアクション名が必要です。

サービス名

ebXMLヘッダーのサービス名。インバウンド・メッセージの識別基準にもなります。ランタイム・エラーを回避するには、ebMSドキュメントにサービス名が必要です。

サービス・タイプ

ebXMLヘッダーのサービス・タイプ。インバウンド・メッセージの識別基準にもなります。ランタイム・エラーを回避するには、ebMSドキュメントにサービス・タイプが必要です。

From Role

メッセージを送信する取引パートナ。ここに指定した値は、「プロファイル」タブに指定した「識別子」の値を上書きします。

To Role

メッセージを受信する取引パートナ。ここに指定した値は、「プロファイル」タブに指定した「識別子」の値を上書きします。


ドキュメント定義パラメータ

カスタム・ドキュメント定義を作成するときは、「ファイル・タイプ」(「XML」または「フラット」)を選択して、各タブ内のパラメータを設定します。図7-3に、XMLタイプのカスタム・ドキュメントのドキュメント定義パラメータを示します。

図7-3 XMLタイプのカスタム・ドキュメントのドキュメント定義パラメータ

カスタム・ドキュメント定義パラメータ
「図7-3 XMLタイプのカスタム・ドキュメントのドキュメント定義パラメータ」の説明

図7-4に、フラット・ファイルのカスタム・ドキュメントのドキュメント定義パラメータを示します。

図7-4 フラット・ファイルのカスタム・ドキュメントのドキュメント定義パラメータ

図7-4の説明は次にあります。
「図7-4 フラット・ファイルのカスタム・ドキュメントのドキュメント定義パラメータ」の説明

表7-2に、カスタム・ドキュメントのドキュメント定義パラメータを示します。

表7-2 カスタム・ドキュメントのドキュメント定義パラメータ

パラメータ 説明

「XML」タブ

「識別タイプ」から「XML」が選択されている場合のみ使用可能)

識別式(XPath)

XMLペイロードのノードを特定します。

識別値

「識別式(XPath)」によって特定されたノード内の、一致させる値を指定します。この値がノード内の値と一致すると、ドキュメントが識別に合格したことになります。この値を空白にした場合は、Oracle B2Bによりノードが存在するかどうかがチェックされ、存在する場合はドキュメントが識別に合格したことになります。

DTD/XSDネームスペース変換

「なし」「両方」「インバウンド」または「アウトバウンド」から選択します。

「ルーティング」タブ

-

ドキュメント・ルーティングID

コンシューマ名をバックエンド・アプリケーションに設定します。

「XPath」タブ

詳細は、第7.1.1項「カスタムXMLドキュメントに対してXPath式を構成する方法」を参照してください。

XPath名1

ペイロードから値を取得するためのXML XPath名。

XPath式1

ペイロードから値を取得するためのXML XPath式(表の下にある「注意」を参照)。

XPath名2

ペイロードから値を取得するためのXML XPath名。

XPath式2

ペイロードから値を取得するためのXML XPath式(表の下にある「注意」を参照)。

XPath名3

ペイロードから値を取得するためのXML XPath名。

XPath式3

ペイロードから値を取得するためのXML XPath式(表の下にある「注意」を参照)。

「相関」タブ

-

XPath名からの相関

相関を開始するための相関プロパティの名前。

XPath式からの相関

相関を開始するための値をペイロードから取得するためのXML XPath (表の下にある「注意」を参照)。

XPath名への相関

相関の相関プロパティの名前。

XPath式への相関

相関のペイロードから値を取得するためのXML XPath (表の下にある「注意」を参照)。

「フラット」タブ

-

識別開始位置

終了位置と組み合せて使用し、開始位置と終了位置の間のペイロードから値を取得します。

識別終了位置

開始位置と組み合せて使用し、開始位置と終了位置の間のペイロードから値を取得します。

識別値

「識別開始位置」と「識別終了位置」の間の値。



注意:

デフォルトのネームスペースがあるEDIドキュメントを使用する場合、

//*[local-name()='...']

は使用できますが、より一般的な、

//Segment-TH/Field-101-A1/text()

は使用できません。


7.1.1 カスタムXMLドキュメントに対してXPath式を構成する方法

XPath式はカスタムXMLドキュメントを識別します。XPath式を構成するのは、ドキュメント・タイプ・パラメータを指定するときです。

XPath式を構成する際のオプションは、次のとおりです。

7.1.1.1 オプション1: XPathおよび一致させる値を指定

トランザクションIDが12345だとします。パラメータを次のように設定します。

フィールド
識別値 12345
識別式(XPath) //*[local-name() = 'TransactionID']/text()

「識別値」に指定した値が、Oracle B2Bによってペイロード内の「識別式(XPath)」の値と比較されます。 これらの値が一致した場合、ドキュメントは識別に合格したことになり、対応するドキュメント・タイプとドキュメント・プロトコル・バージョンがアグリーメントの識別に使用されます。例7-1に、このオプションに対するXMLペイロードの抜粋を示します。

例7-1: XPathおよび一致させる値を指定

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?>
<Message xmlns:ns1="http://www.example1.org" xmlns:ns2="http://www.example2.org"
  xmlns="http://www.example3.org"
  xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
  xmlns:ns="http://www.example4.org">
  <MessageHeader>
    <Source>201944019</Source>
    <Destination>205704856</Destination>
    <TransactionID>123456</TransactionID>
    <Version>1-0-0</Version>
  </MessageHeader>
  <Body>
    <ns:Case xsi:schemaLocation="http://www.example4.org" ns1:caseCategoryID="1">
       <ns1:OfficialProvisionNumber>String</ns1:OfficialProvisionNumber>
    </ns:Case>
  </Body>
</Message>

7.1.1.2 オプション2: ノードが存在するかどうかをチェック

registerCommandというノードが存在するかどうかをチェックします。パラメータを次のように設定します。

フィールド
識別値 空白にします。
識別式(XPath) /*[local-name()='envelope']/body/transaction/command/*[local-name()='registerCommand']

「識別値」を空白にした場合は、Oracle B2Bにより「識別式(XPath)」に指定したノードが存在するかどうかがチェックされます。ペイロードのノードが一致した場合は、ドキュメントは識別に合格したことになります。例7-2に、このオプションに対するXMLペイロードの抜粋を示します。

例7-2 ノードが存在するかどうかのチェック

<uccnet:envelope xmins:eanucc="http://www.ean-ucc.org/schemas/1.3/eanucc"
  xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
  xmlns:uccnet="http://www.uccnet.org/schemas/2.2/uccnet"
    communicationVersion="2.2"
  xsi:schemaLocation="http://www.uccnet.org/schemas/2.2/uccnet
  http://www.testregistry.net/xmlschema/uccnet/2.2/Envelope.xsd">
  <messageHeader>
    <messageIdentifier>
      <value>791:1_EB3CDC749A1F2BABE03014906CC4605A</value>
    </messageIdentifier>
    <userId>oraclesupXSD</userId>
    <representingParty>
      <gin>0060974050142</gin>
    </representingParty>
  </messageHeader>
  <body>
    <transaction>
      <entityIdentification>
        <uniqueCreatorIdentification>856</uniqueCreatorIdentification>
        <globalLocationNumber>
          <gin>0060974050142</gin>
        </globalLocationNumber>
      </entityIdentification>
      <command>
        <uccnet:registerCommand>
          <registerCommandHeader type="ADD" />
        </uccnet:registerCommand>
      </command>
    </transaction>
  </body>
</uccnet:envelope>

7.1.1.3 オプション3: 属性の値をチェック

国属性の値がUSだとします。パラメータを次のように設定します。

フィールド
識別値 US
識別式(XPath) //*/@country

Oracle B2Bによって「識別値」に設定した値と国属性の値が比較されます。これらの値が一致した場合は、ドキュメントは識別に合格したことになります。例7-3に、このオプションに対するXMLペイロードの抜粋を示します。

例7-3: 属性の値をチェック

<?xml version="1.0" encoding="windows-1252" ?>
<MyAddress country="US" xmlns="http://www.example.org"
  xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
  xsi:schemaLocation="PO.xsd">
  <name>B2B Buyer</name>
  <street>100 Oracle Parkway</street>
  <city>Redwood City</city>
  <state>CA</state>
  <zip>94065</zip>
</MyAddress>

7.2 EDI EDIFACTドキュメント・プロトコルの使用

Oracle B2Bでは、UN/EDIFACT(United Nations Electronic Data Interchange for Administration, Commerce and Transport)を使用したメッセージ交換がサポートされています。これらの標準では、発注や請求で使用するフォーマット、キャラクタ・セットおよびデータ要素が指定されます。

Oracle B2Bでは、EDI EDIFACTのすべてのバージョンとドキュメント・タイプがサポートされています。ただし、一部の新しいバージョンについては、ドキュメント・バージョンを作成する際に、交換とグループのガイドラインの追加が必要になる場合があります。表7-3に、Oracle B2Bでサポートされるトランザクション・セットをいくつか示します。

表7-3 Oracle B2BでサポートされているEDI EDIFACTトランザクション・セットの例

セット 説明 バージョン

ORDERS

発注メッセージ

D98A

ORDRSP

発注レスポンス・メッセージ

D98A

CONTRL

構文およびサービス・レポート・メッセージ

D3


UN/EDIFACT標準を作成し、管理している組織の情報は、次のWebサイトを参照してください。

http://www.unece.org

ドキュメント・バージョン・パラメータ

EDI EDIFACTドキュメント・バージョンを作成する際は、様々なパラメータを設定できます。図7-5に、EDI EDIFACTドキュメントのドキュメント・バージョン・パラメータを示します。

図7-5 EDI EDIFACTドキュメントのドキュメント・バージョン・パラメータ

ドキュメント・バージョン・パラメータ
「図7-5 EDI EDIFACTドキュメントのドキュメント・バージョン・パラメータ」の説明

表7-4に、EDI EDIFACTドキュメントのドキュメント・バージョン・パラメータを示します。

表7-4 EDI EDIFACTドキュメントのドキュメント・バージョン・パラメータ

パラメータ 説明

「交換」タブ

-

UNAの作成

「常に」「なし」またはデリミタ・ベースから選択します。 デリミタ・ベースを選択すると、指定したデリミタがEDIFACTのデフォルト値と異なる場合は、UNAが作成されます。 「なし」オプションを選択すると、デフォルト以外のデリミタが使用されている場合でも、アウトバウンドEDIFACTドキュメントのUNAは生成されません。 UNAではなくデフォルト以外のデリミタを使用してEDIFACTドキュメントを受信する場合、B2Bでは、インバウンド・メッセージに対する「なし」オプションは機能しません。

構文識別子

交換で使用される構文および構文レベルを管理するエージェンシのコード識別。 EDI位置: UNB 010 010 S001 0001。値UNOBが入力されます。

構文バージョン番号

構文識別子に指定された構文のバージョン番号(0001)。 EDI位置: UNB 010 020 S001 0002。値1が入力されます。

サービス・コード・リスト・ディレクトリ・バージョン番号

サービス・コード・リスト・ディレクトリのバージョン番号。 EDI位置: UNB 010 030 S001 0030。

文字エンコーディング

交換で使用される文字エンコーディングのコード識別。 (文字レパートリの関連キャラクタ・セット仕様によって定義されたデフォルト・エンコーディングが使用されない場合に)交換で使用される文字レパートリ・エンコーディング技法を識別するために、パートナの交換アグリーメントで指定されているとおりに使用する必要があります。 EDI位置: UNB 010 040 S001 0133。

交換日

交換またはグループが準備された現地日付。 EDI位置: UNB 030 010 S004 0017。値#SystemDate(YYMMDD)#が入力されます。

交換時刻

交換またはグループが準備された現地時刻。 EDI位置: UNB 030 020 S004 0019。値#SystemTime(HHMM)#が入力されます。

受信者の参照/パスワード

パートナの交換アグリーメントに指定された受信者システムまたはサード・パーティ・ネットワークの参照またはパスワード。 パートナの交換アグリーメントに指定されているとおりに使用する必要があります。 日付要素0025で修飾できます。EDI位置: UNB 060 010 S005 0022。

受信者の参照/パスワード修飾子

受信者の参照またはパスワードの修飾子。 パートナの交換アグリーメントに指定されているとおりに使用する必要があります。 EDI位置: UNB 060 020 S005 0025。

アプリケーション参照

送信者によって割り当てられるアプリケーション領域のID。交換内のメッセージはこのIDに関係しています。たとえば、交換内のすべてのメッセージが同じタイプの場合、このIDはメッセージ・タイプになります。 アプリケーション領域(例: 会計、発注)のIDかメッセージ・タイプのIDのうち、該当する方です。EDI位置: UNB 070。

処理優先度コード

交換の処理を優先することをリクエストする送信者によって設定されるコード。 パートナの交換アグリーメントに指定されているとおりに使用する必要があります。EDI位置: UNB 080。

交換アグリーメント識別子

交換に使用するアグリーメントのタイプの、名前またはコードによる識別。 パートナの交換アグリーメントに指定されている名前またはコードです。EDI位置: UNB 100。

テスト・インジケータ

このテスト・インジケータを含む構造レベルがテストであることを示します。EDI位置: UNB 110。

交換ECSファイル

標準ファイルを上書きするには、「参照」ボタンを使用してECSファイルを検索します。 指定しない場合は、B2Bのデフォルト・ファイル(構文バージョン番号がUNB 010 020の交換ECSファイル)が使用されます。

「グループ」タブ

-

機能グループの作成

機能グループ(UNG)を作成することを指定します。 値TRUEが入力されます。

グループ準備の日付

交換またはグループが準備された現地日付。EDI位置: UNG 040 010。システムの日付スタンプが入力されます。

グループ準備の時刻

交換またはグループが準備された現地時刻。EDI位置: UNG 040 020。システムのタイム・スタンプが入力されます。

管理エージェンシ

管理エージェンシを識別するコード。 EDI位置: UNG 070 010。値UNが入力されます。

グループ・アソシエーション割当コード

対象のメッセージ・タイプの設計およびメンテナンスに関与するアソシエーションによって割り当てられたコード。このコードによってメッセージがより明確に識別されます。EDI位置: UNG 070 030。

アプリケーション・パスワード

受信者の部門、部署または部門ごとのアプリケーション・システム/プロセスに対するパスワード。EDI位置: UNG 080。

グループECSファイル

標準ファイルを上書きするには、「参照」ボタンを使用してECSファイルを検索します。 指定しない場合は、B2Bのデフォルト・ファイルが使用されます。

「デリミタ」タブ

デリミタは、送信者が割り当てた2つのレベルのセパレータと終端文字によって特徴付けられます。 デリミタは、サービス文字、データ・デリミタ、メッセージ・デリミタとも呼ばれます。 交換のヘッダーに指定され、交換内のヘッダー以外の場所にあるデータ要素値では使用できません。 EDIファイルでは、セグメント・デリミタ、要素デリミタおよびサブ要素デリミタが使用されます。

注意: 値を入力するには、任意のデリミタ・フィールドの隣にある「16進文字の選択」をクリックします。

セグメント・デリミタ

EDIFACTセグメント・デリミタ。 値0x27が入力されます。

要素デリミタ

EDIFACT要素デリミタ。 値0x2bが入力されます。

サブ要素デリミタ

EDIFACTサブ要素デリミタ。 値0x3aが入力されます。

小数点セパレータ

EDIFACT小数点セパレータ。 値0x2eが入力されます。

リリース文字

EDIFACTリリース文字。 値0x3fが入力されます。

置換文字

EDIFACT置換文字。 値0x7cが入力されます。

繰返しセパレータ

EDIFACT繰返しセパレータ。 値0x2aが入力されます。

「その他」タブ

-

重複する管理番号の確認

このプロパティを選択(trueに設定)すると、重複した交換管理番号のメッセージは拒否されます。つまり、受信メッセージの状態は「エラー」に設定されます。

エンベロープ・パラメータの無視

このオプションを使用して、参照の検証時に無視するカンマ区切りのエンベロープ要素のリストを指定します。 可能な値は、アグリーメントで使用されている識別子によって異なります。 可能な値には、InterchangeSenderID、InterchangeReceiverID、GroupReceiverID、GroupSenderID、TransactionAssociationAssignedCode、InterchangeReceiverQual、InterchangeSenderQual、InterchangeControlVersionなどがあります。


ドキュメント・タイプ・パラメータ

EDI EDIFACTドキュメント・タイプを作成する際は、様々なパラメータを設定できます。図7-6に、EDI EDIFACTドキュメントのドキュメント・タイプ・パラメータを示します。

図7-6 EDI EDIFACTドキュメントのドキュメント・タイプ・パラメータ

ドキュメント・タイプ・パラメータ
「図7-6 EDI EDIFACTドキュメントのドキュメント・タイプ・パラメータ」の説明

表7-5に、EDI EDIFACTドキュメントのドキュメント・タイプ・パラメータを示します。

表7-5 EDI EDIFACTドキュメントのドキュメント・タイプ・パラメータ

パラメータ 説明

「トランザクション」タブ

-

*機能グループ識別子コード

機能グループ内で1つのメッセージ・タイプを識別するコード。 EDI位置: UNG 010 0038。必須です。

管理エージェンシ

メッセージ・タイプの仕様、メンテナンスおよび公開を管理するエージェンシを識別するコード。EDI位置: UNH 020 040 S009 0051。

トランザクション・アソシエーション割当コード

対象のメッセージ・タイプの設計およびメンテナンスに関与するアソシエーションによって割り当てられたコード。このコードによってメッセージがより明確に識別されます。EDI位置: UNH 020 050 S009 0057。

共通アクセス参照

後続のすべてのデータ転送を同一のビジネス・ケースまたはファイルに関連付けるためのキーとして機能する参照。 EDI位置: UNH 030 0068。


ドキュメント定義パラメータ

EDI EDIFACTドキュメント定義を作成する際は、様々なパラメータを設定できます。図7-7に、EDI EDIFACTドキュメントのドキュメント定義パラメータを示します。

図7-7 EDI EDIFACTドキュメントのドキュメント定義パラメータ

ドキュメント定義パラメータ
「図7-7 EDI EDIFACTドキュメントのドキュメント定義パラメータ」の説明

表7-6に、EDI EDIFACTドキュメントのドキュメント定義パラメータを示します。

表7-6 EDI EDIFACTドキュメントのドキュメント定義パラメータ

パラメータ 説明

「トランザクション」タブ

-

*トランザクション・セットECSファイル

ECSファイルを選択するには、「参照」ボタンを使用します。

「ルーティング」タブ

-

ドキュメント・ルーティングID

コンシューマ名をバックエンド・アプリケーションに設定します。

「XPath」タブ

詳細は、「カスタムXMLドキュメントに対してXPath式を構成する方法」を参照してください。

XPath名1

ペイロードから値を取得するためのXML XPath名。

XPath式1

ペイロードから値を取得するためのXML XPath式。

XPath名2

ペイロードから値を取得するためのXML XPath名。

XPath式2

ペイロードから値を取得するためのXML XPath式。

XPath名3

ペイロードから値を取得するためのXML XPath名。

XPath式3

ペイロードから値を取得するためのXML XPath式。

「相関」タブ

-

XPath名からの相関

相関を開始するための相関プロパティの名前。

XPath式からの相関

相関を開始するための値をペイロードから取得するためのXML XPath。

XPath名への相関

相関の相関プロパティの名前。

XPath式への相関

相関のペイロードから値を取得するためのXML XPath。

EDIELタブ

-

FAアソシエーション割当コード

機能確認用のコード。

FAメッセージ・バージョン番号

機能確認用のバージョン番号。

FAメッセージ・リリース番号

機能確認用のリリース番号。

FAセグメントの削除

機能確認セグメントを削除します。

アプリケーション参照のマップ

受信EDIELメッセージの交換エンベロープの「アプリケーション参照」フィールドを、対応する送信CONTRL(FA)メッセージの「アプリケーション参照」フィールドにマップします。


7.3 EDI X12ドキュメント・プロトコルの使用

Oracle B2Bでは、米国規格協会(ANSI)のX12を使用したメッセージ交換がサポートされています。これらの標準では、発注や請求などで使用するフォーマット、キャラクタ・セットおよびデータ要素が指定されます。

Oracle B2Bでは、EDI X12のすべてのバージョンとドキュメント・タイプがサポートされています。ただし、ただし、一部の新しいバージョンについては、ドキュメント・バージョンを作成する際に、交換とグループのガイドラインの追加が必要になる場合があります。表7-7に、Oracle B2Bでサポートされるトランザクション・セットをいくつか示します。

表7-7 Oracle B2BでサポートされているEDI X12トランザクション・セットの例

セット 説明 バージョン

850

発注

4010

855

発注確認

4010

997

機能確認

4010


ANSI X12標準を作成し、管理している組織の情報は、次のWebサイトを参照してください。

http://www.ansi.org

ドキュメント・バージョン・パラメータ

EDI X12ドキュメント・バージョンを作成する際は、様々なパラメータを設定できます。図7-8に、EDI X12ドキュメントのドキュメント・バージョン・パラメータを示します。

図7-8 EDI X12ドキュメントのドキュメント・バージョン・パラメータ

図7-8の説明は次にあります。
「図7-8 EDI X12ドキュメントのドキュメント・バージョン・パラメータ」の説明

表7-8に、EDI X12ドキュメントのドキュメント・バージョン・パラメータを示します。

表7-8 EDI X12ドキュメントのドキュメント・バージョン・パラメータ

パラメータ 説明

「交換」タブ

-

認可情報修飾子

認可情報内の情報のタイプを識別するコード。 EDI位置: ISA 01。値00が入力されます。

認可情報

送信者または交換に含まれるデータの追加識別または認可に使用される情報。 この情報のタイプは認可情報修飾子によって設定されます。EDI位置: ISA 02。

セキュリティ情報修飾子

セキュリティ情報内の情報のタイプを識別するコード。 EDI位置: ISA 03。値00が入力されます。

セキュリティ情報

交換の送信者についてのセキュリティ情報、または交換に含まれるデータを識別するために使用される情報。 この情報のタイプはセキュリティ情報修飾子によって設定されます。 EDI位置: ISA 04。

交換日

交換の日付。EDI位置: ISA 09。システムの日付スタンプが入力されます(#SystemDate(YYMMDD)#)。

交換時刻

交換の時刻。EDI位置: ISA 10。システムのタイム・スタンプが入力されます(#SystemTime(HHMM)#)。

交換管理基準/反復セパレータ

交換ヘッダーおよびトレーラに囲まれたメッセージで使用される管理基準に関与するエージェンシを識別するコード。 EDI位置: ISA 11。値Uが入力されます。

*交換管理バージョン番号

交換管理セグメントのバージョン番号を指定するコード。 EDI位置: ISA 12。値00401が入力されます。

使用量インジケータ

この交換エンベロープに含まれるデータがテストであるか、または本番であるかを示すコード。 EDI位置: ISA 15。本番の場合は値Pが入力されます。

交換ECSファイル

標準ファイルを上書きするには、「参照」ボタンを使用してECSファイルを検索します。 指定しない場合は、B2Bのデフォルト・ファイル(交換管理バージョンがISA 12の交換ECSファイル)が使用されます。

「グループ」タブ

-

機能グループ日

送信者が機能グループまたはトランザクション・セットを生成した日付。 EDI位置: GS 04。システムの日付スタンプが入力されます(#SystemDate(CCYYMMDD)#)。

機能グループ時刻

送信者が機能グループまたはトランザクション・セットを生成した時刻(送信者の場所の現地時刻)。EDI位置: GS 05。システムのタイム・スタンプが入力されます(#SystemTime(HHMM)#)。

担当エージェンシ・コード

基準の発行者を識別するためにデータ要素480と組み合せて使用されるコード。 EDI位置: GS 06。値Xが入力されます。

バージョン/リリース/産業識別子コード

GSおよびGEセグメントを含む、使用するEDI基準のバージョン、リリース、マイナー・リリースおよび産業識別子を示すコード。GSセグメントのDE455のコードがXの場合は、DE 480において位置1から3がバージョン番号、位置4から6がリリース、マイナー・リリース、バージョンのレベル、位置7から12が産業または事業団体の識別子(ユーザーによって任意に割り当てられる)になります。GSセグメントのDE455のコードがTの場合は、他のフォーマットを使用できます。

グループECSファイル

標準ファイルを上書きするには、「参照」ボタンを使用してECSファイルを検索します。 指定しない場合は、B2Bのデフォルト・ファイル(EDI X12バージョンのグループECSファイル)が使用されます。

「デリミタ」タブ

値を入力するには、任意のデリミタ・フィールドの隣にある「16進文字の選択」をクリックします。 デリミタの詳細は、表7-4を参照してください。

セグメント・デリミタ

0x7eが入力されます。

要素デリミタ

0x2aが入力されます。

サブ要素デリミタ

0x5cが入力されます。

小数点セパレータ

0x2eが入力されます。

置換文字

0x7cが入力されます。

繰返しセパレータ

0x5eが入力されます。

「その他」タブ

-

重複する管理番号の確認

このプロパティを選択(trueに設定)すると、重複した交換管理番号のメッセージは拒否されます。つまり、受信メッセージの状態は「エラー」に設定されます。

エンベロープ・パラメータの無視

このオプションを使用して、参照の検証時に無視するカンマ区切りのエンベロープ要素のリストを指定します。 可能な値は、アグリーメントで使用されている識別子によって異なります。 可能な値には、InterchangeSenderID、InterchangeReceiverID、GroupReceiverID、GroupSenderID、TransactionAssociationAssignedCode、InterchangeReceiverQual、InterchangeSenderQual、InterchangeControlVersionなどがあります。


ドキュメント・タイプ・パラメータ

EDI X12ドキュメント・タイプを作成する際は、様々なパラメータを設定できます。図7-9に、EDI X12ドキュメントのドキュメント・タイプ・パラメータを示します。

図7-9 EDI X12ドキュメントのドキュメント・タイプ・パラメータ

ドキュメント・タイプ・パラメータ
「図7-9 EDI X12ドキュメントのドキュメント・タイプ・パラメータ」の説明

表7-9に、EDI X12ドキュメントのドキュメント・タイプ・パラメータを示します。

表7-9 EDI X12ドキュメントのドキュメント・タイプ・パラメータ

パラメータ 説明

「トランザクション」タブ

-

*機能グループ識別子コード

トランザクション・セットGS 01を一意に識別します。必須です。

実装規則参照

実装規則を識別するために割り当てる参照。EDI位置: ST 03。

トランザクション目的コード

トランザクション・セットの目的を識別するコード。 EDI位置: BEG/BGN 01。


ドキュメント定義パラメータ

EDI X12ドキュメント定義を作成する際は、様々なパラメータを設定できます。図7-10に、EDI X12ドキュメントのドキュメント定義パラメータを示します。

図7-10 EDI X12ドキュメントのドキュメント定義パラメータ

ドキュメント定義パラメータ
「図7-10 EDI X12ドキュメントのドキュメント定義パラメータ」の説明

表7-10に、EDI X12ドキュメントのドキュメント定義パラメータを示します。

表7-10 EDI X12ドキュメントのドキュメント定義パラメータ

パラメータ 説明

「トランザクション」タブ

-

トランザクション・セットECSファイル

ECSファイルを選択するには、「参照」ボタンを使用します。

「ルーティング」タブ

-

ドキュメント・ルーティングID

コンシューマ名をバックエンド・アプリケーションに設定します。

「XPath」タブ

詳細は、第7.1.1項「カスタムXMLドキュメントに対してXPath式を構成する方法」を参照してください。

XPath名1

ペイロードから値を取得するためのXML XPath名。

XPath式1

ペイロードから値を取得するためのXML XPath式。

XPath名2

ペイロードから値を取得するためのXML XPath名。

XPath式2

ペイロードから値を取得するためのXML XPath式。

XPath名3

ペイロードから値を取得するためのXML XPath名。

XPath式3

ペイロードから値を取得するためのXML XPath式。

「相関」タブ

-

XPath名からの相関

相関を開始するための相関プロパティの名前。

XPath式からの相関

相関を開始するための値をペイロードから取得するためのXML XPath。

XPath名への相関

相関の相関プロパティの名前。

XPath式への相関

相関のペイロードから値を取得するためのXML XPath。



注意:

b2b.FAHandledByB2Bプロパティがfalseに設定されている場合の動作と制限については、付録B「Fusion Middleware ControlでのB2B構成プロパティの設定」を参照してください。

7.4 HL7ドキュメント・プロトコルの使用

Oracle B2Bでは、ヘルスケア情報が記載されたドキュメントを一般交換またはMLLP交換を使用して交換するために、Health Level 7(HL7)バージョン2.xおよびバージョン3標準(バージョン3はカスタム・ドキュメント・プロトコルをサポート)が実装されています。HL7を使用する場合は、検証、トランスレーション、アウトバウンド・エンベロープ・ヘッダーの自動生成および確認など、標準のOracle B2B機能を使用できます。


注意:

このリリースでは、HL7のBATCHおよびFILEエンベロープはサポートされていますが、バッチ処理はサポートされていません。

HL7標準を作成し、管理している組織の情報は、次のWebサイトを参照してください。

http://www.hl7.org

ドキュメント・バージョン・パラメータ

HL7ドキュメント・バージョンを作成する際は、様々なパラメータを設定できます。図7-11に、HL7ドキュメントのドキュメント・バージョン・パラメータを示します。

図7-11 HL7ドキュメントのドキュメント・バージョン・パラメータ

ドキュメント・バージョン・パラメータ
「図7-11 HL7ドキュメントのドキュメント・バージョン・パラメータ」の説明

表7-11に、HL7ドキュメントのドキュメント・バージョン・パラメータを示します。

表7-11 HL7ドキュメントのドキュメント・バージョン・パラメータ

パラメータ 説明

「メッセージ・ヘッダー」タブ

-

セキュリティ

HL7のアプリケーションによっては、このフィールドがセキュリティ機能の実装に使用されます。

処理ID

MSH.11。このフィールドを使用して、HL7アプリケーション(レベル7)の処理ルールで定義したメッセージを処理するかどうかを決定します。 最初のコンポーネントでは、メッセージが含まれるのが本番、トレーニングまたはデバッグ・システムかを定義します(有効な値は、HL7の表0103 - 処理IDに関する項を参照)。 2番目のコンポーネントでは、メッセージが含まれるのがアーカイブ処理か、または初期ロードかを定義します(有効な値は、HL7の表0207 - 処理モードに関する項を参照)。 これにより、異なる処理モードに対して異なる優先度を設定できます。

確認タイプの受入

メッセージに対するレスポンスで、アプリケーション確認の返信が必要な条件を設定します。 値AL(常に)が入力されます。

ACKを生成する必要があるかどうかを確認するため、受信メッセージのペイロード(MSH.15)がチェックされます。 HL7システムによっては、MSH.15が受信したペイロードに一切含まれていなくても、ACKの送信を期待する場合があります。

アプリケーション確認タイプ

MSH.16。 値AL(常に)が入力されます。

国コード

メッセージが作成された国を設定します。値USが入力されます。

キャラクタ・セット

メッセージ全体のキャラクタ・セットを設定します。値ASCIIが入力されます。

国際化コード識別子

MSH.19。

国際化コード・テキスト

MSH.19。

国際化コード体系名

MSH.19。

国際化コード代替識別子

MSH.19。

国際化コード代替テキスト

MSH.19。

国際化コード代替コード体系名

MSH.19。

国際バージョン識別子

MSH.12。

国際バージョンIDテキスト

MSH.12。

国際バージョンIDコード体系名

MSH.12。

国際バージョンID代替識別子

MSH.12。

国際バージョンID代替テキスト

MSH.12。

国際バージョンID代替コード体系名

MSH.12。

「バッチ・ヘッダー」タブ

-

バッチ・ヘッダーの作成

バッチ・ヘッダーを作成するにはこのボックスを選択します。

バッチ・ヘッダーECSファイル

標準ファイルを上書きするには、「参照」ボタンを使用してECSファイルを検索します。 指定しない場合は、B2Bのデフォルト・ファイルが使用されます。

バッチ・セキュリティ

BHS.8。

バッチ日付

BHS.7。システムの日時スタンプが入力されます(#SystemDateTime(CCYYMMDDHHMM)#)。

「ファイル・ヘッダー」タブ

-

ファイル・ヘッダーの作成

有効化するにはこのボックスを選択します。

ファイル・ヘッダーECSファイル

標準ファイルを上書きするには、「参照」ボタンを使用してECSファイルを検索します。 指定しない場合は、B2Bのデフォルト・ファイルが使用されます。

ファイル・セキュリティ

FHS.8。

ファイル日付

FHS.7。システムの日時スタンプが入力されます(#SystemDateTime(CCYYMMDDHHMM)#)。

「デリミタ」タブ

値を入力するには、任意のデリミタ・フィールドの隣にある「16進文字の選択」をクリックします。 デリミタの詳細は、表7-4を参照してください。

要素デリミタ

セグメント識別子に続く1文字で、セグメント内の各データ要素の後を区切ります(最後のデータ要素を除く)。 値0x7cが入力されます。

エスケープ文字

0x5cが入力されます。

繰返しセパレータ

隣り合って出現する繰返しデータ要素を区切るため、または入力する複数の値を区切るために使用されるサービス文字。値0x7eが入力されます。

セグメント・デリミタ

メッセージにおけるセグメント(データ・フィールドの論理的グループ)の終了を示す、構文上の1文字。 値0x0dが入力されます。

サブコンポーネント・デリミタ

値0x26が入力されます。

サブ要素デリミタ

値0x5eが入力されます。

「その他」タブ

-

エンベロープ・パラメータの無視

このオプションを使用して、参照の検証時に無視するカンマ区切りのエンベロープ要素のリストを指定します。 可能な値は、アグリーメントで使用されている識別子によって異なります。 HL7アグリーメントの場合、可能な値には、MessageSendingApp、MessageReceivingApp、MessageSendingFacility、MessageReceivingFacilityなどがあります。


ドキュメント・タイプ・パラメータ

HL7ドキュメント・タイプを作成する際は、様々なパラメータを設定できます。図7-12に、HL7ドキュメントのドキュメント・タイプ・パラメータを示します。

図7-12 HL7ドキュメントのドキュメント・タイプ・パラメータ

ドキュメント・タイプ・パラメータ
「図7-12 HL7ドキュメントのドキュメント・タイプ・パラメータ」の説明

表7-12に、HL7ドキュメントのドキュメント・タイプ・パラメータを示します。

表7-12 HL7ドキュメントのドキュメント・タイプ・パラメータ

パラメータ 説明

「トランザクション」タブ

-

HL7汎用確認

選択した場合は、HL7メッセージを受信すると、ただちに汎用確認が送信されます。

確認制御IDのマップ

ビジネス・メッセージのMSH.10を確認のMSH.10にマップする場合に選択します。

注意: この「確認制御IDのマップ」パラメータは機能確認用です。

確認の受入

MSH.15に値がない場合は、機能確認が生成されます。 実行するアクションがない場合は、「なし」を選択します。 確認の生成は、ビジネス・メッセージのMSH.15の値に依存しています。 AL(常に)を選択すると、どのような条件下でも確認が生成されます。 ER(エラー/拒否)を選択すると、メッセージにエラーが発生したか、メッセージが拒否された場合に確認が生成されます。 SU(正常終了)を選択すると、メッセージが正常に処理された場合に確認が生成されます。


ドキュメント定義パラメータ

HL7ドキュメント定義を作成する際は、様々なパラメータを設定できます。 図7-13に、HL7ドキュメントのドキュメント定義パラメータを示します。

図7-13 HL7ドキュメントのドキュメント定義パラメータ

HL7ドキュメントのドキュメント定義パラメータ
「図7-13 HL7ドキュメントのドキュメント定義パラメータ」の説明

表7-13に、HL7ドキュメントのドキュメント定義パラメータを示します。

表7-13 HL7ドキュメントのドキュメント定義パラメータ

パラメータ 説明

「トランザクション」タブ

-

*トランザクション・セットECSファイル

このECSファイルを検索するには、「参照」ボタンを使用します。

ドキュメント・ルーティングID

コンシューマ名をバックエンド・アプリケーションに設定します。

「XPath」タブ

詳細は、第7.1.1項「カスタムXMLドキュメントに対してXPath式を構成する方法」を参照してください。

XPath名1

ペイロードから値を取得するためのXML XPath名。

XPath式1

ペイロードから値を取得するためのXML XPath式。

XPath名2

ペイロードから値を取得するためのXML XPath名。

XPath式2

ペイロードから値を取得するためのXML XPath式。

XPath名3

ペイロードから値を取得するためのXML XPath名。

XPath式3

ペイロードから値を取得するためのXML XPath式。

「相関」タブ

-

XPath名からの相関

相関を開始するための相関プロパティの名前。

XPath式からの相関

相関を開始するための値をペイロードから取得するためのXML XPath。

XPath名への相関

相関の相関プロパティの名前。

XPath式への相関

相関のペイロードから値を取得するためのXML XPath。


HL7の使用について

7.5 OAGドキュメント・プロトコルの使用

Oracle B2Bでは、数多くの産業で使用されている堅牢なXML標準であるOpen Applications Group(OAG)標準を実装しています。 この標準では、メッセージをビジネス・オブジェクト・ドキュメント(BOD)として定義しています。

OAG標準を作成し、管理している組織の情報は、次のWebサイトを参照してください。

http://www.oagi.org

ドキュメント・バージョン・パラメータ

OAGドキュメントのドキュメント・バージョンを作成する際に設定が必要なパラメータはありません。

ドキュメント・タイプ・パラメータ

OAGドキュメントのドキュメント・タイプを作成する際に設定が必要なパラメータはありません。

ドキュメント定義パラメータ

OAGドキュメント定義を作成する際は、様々なパラメータを設定できます。図7-14に、OAGドキュメントのドキュメント定義パラメータを示します。

図7-14 OAGドキュメントのドキュメント定義パラメータ

OAGドキュメント定義パラメータ
「図7-14 OAGドキュメントのドキュメント定義パラメータ」の説明

表7-14に、OAGドキュメントのドキュメント定義パラメータを示します。

表7-14 OAGドキュメントのドキュメント定義パラメータ

パラメータ 説明

「XML」タブ

-

識別式(XPath)

XMLペイロードのノードを特定します。

識別値

「識別式(XPath)」によって特定されたノード内の、一致させる値を指定します。この値がノード内の値と一致すると、ドキュメントが識別に合格したことになります。この値を空白にした場合は、Oracle B2Bによりノードが存在するかどうかがチェックされ、存在する場合はドキュメントが識別に合格したことになります。

「ルーティング」タブ

-

ドキュメント・ルーティングID

コンシューマ名をバックエンド・アプリケーションに設定します。

「XPath」タブ

詳細は、第7.1.1項「カスタムXMLドキュメントに対してXPath式を構成する方法」を参照してください。

XPath名1

ペイロードから値を取得するためのXML XPath名。

XPath式1

ペイロードから値を取得するためのXML XPath式。

XPath名2

ペイロードから値を取得するためのXML XPath名。

XPath式2

ペイロードから値を取得するためのXML XPath式。

XPath名3

ペイロードから値を取得するためのXML XPath名。

XPath式3

ペイロードから値を取得するためのXML XPath式。

「相関」タブ

-

XPath名からの相関

相関を開始するための相関プロパティの名前。

XPath式からの相関

相関を開始するための値をペイロードから取得するためのXML XPath。

XPath名への相関

相関の相関プロパティの名前。

XPath式への相関

相関のペイロードから値を取得するためのXML XPath。


7.6 位置指定フラット・ファイル・ドキュメント・プロトコルの使用

Oracle B2Bでは、位置指定フラット・ファイル(例: NCPDP Telecomドキュメント、SAP iDocs(SAPアプリケーションで使用する中間ドキュメント(テキスト・ファイル))のメッセージ交換がサポートされています。 これによって、様々なXMLやEDI標準に基づいたXMLファイルと従来のEDIファイルの処理を超える機能が追加されています。


注意:

位置指定フラット・ファイルは、10gから11gに手動でアップグレードする必要があります。

ドキュメント・バージョン・パラメータ

位置指定フラット・ファイルのドキュメント・バージョンを作成する際に設定が必要なパラメータはありません。

ドキュメント・タイプ・パラメータ

位置指定フラット・ファイルのドキュメント・タイプを作成する際に設定が必要なパラメータはありません。

ドキュメント定義パラメータ

位置指定フラット・ファイルのドキュメント定義を作成する際は、様々なパラメータを設定できます。図7-15に、位置指定フラット・ファイルのドキュメント定義パラメータを示します。

図7-15 位置指定フラット・ファイル(SAP iDocsを含む)のドキュメント定義パラメータ

フラット・ファイルのパラメータ
「図7-15 位置指定フラット・ファイル(SAP iDocsを含む)のドキュメント定義パラメータ」の説明

表7-15に、位置指定フラット・ファイルのドキュメント定義パラメータを示します。

表7-15 位置指定フラット・ファイルのドキュメント定義パラメータ

パラメータ 説明

「トランザクション」タブ

-

*トランザクション・セットECSファイル

このECSファイルを検索するには、「参照」ボタンを使用します。

「識別」タブ

-

識別値

適用されません。

識別開始位置

終了位置と組み合せて使用し、開始位置と終了位置の間のペイロードから値を取得します。

識別終了位置

開始位置と組み合せて使用し、開始位置と終了位置の間のペイロードから値を取得します。

「ルーティング」タブ

-

ドキュメント・ルーティングID

コンシューマ名をバックエンド・アプリケーションに設定します。

「XPath」タブ

詳細は、第7.1.1項「カスタムXMLドキュメントに対してXPath式を構成する方法」を参照してください。

XPath名1

ペイロードから値を取得するためのXML XPath名。

XPath式1

ペイロードから値を取得するためのXML XPath式。

XPath名2

ペイロードから値を取得するためのXML XPath名。

XPath式2

ペイロードから値を取得するためのXML XPath式。

XPath名3

ペイロードから値を取得するためのXML XPath名。

XPath式3

ペイロードから値を取得するためのXML XPath式。

「相関」タブ

-

XPath名からの相関

相関を開始するための相関プロパティの名前。

XPath式からの相関

相関を開始するための値をペイロードから取得するためのXML XPath。

XPath名への相関

相関の相関プロパティの名前。

XPath式への相関

相関のペイロードから値を取得するためのXML XPath。


7.7 RosettaNetドキュメント・プロトコルの使用

Oracle B2Bでは、インターネットを使用してドキュメントを交換するためのXMLベースによる非独占的なRosettaNet標準が実装されています。RosettaNet標準では、情報を交換、確認または確定する時期、および交換メッセージをパッケージ化し、取引パートナ間で物理的に交換する方法が指定されます。Oracle B2Bドキュメント・エディタのRosettaNetドキュメント・ガイドラインを使用できるだけでなく、RosettaNet Webサイトから標準のDTDファイルをダウンロードすることもできます。

RosettaNet DTDは、SOAコンポジット・アプリケーションでOracle B2Bと併用する場合、XSDに変換する必要があります。 コンポジット・アプリケーションに追加されたAQアダプタでは、インバウンドDTDをXSDに変換し、必要に応じてデータを操作できます。 同様に、AQアダプタでは、アウトバウンドXSDをOracle B2BのDTDに変換し、メッセージを送信できます。

RosettaNet標準は、RosettaNetパートナ・インタフェース・プロセス(PIP)、RosettaNet辞書およびRNIFを使用して指定されます。 Oracle B2Bでは、すべてのPIPがサポートされています (Oracle B2Bでは、RosettaNet技術辞書はサポートされていません)。

RosettaNetコンソーシアムとその歴史、ならびにPIPのクラスタおよびセグメントの完全なリストは、次のWebサイトを参照してください。

http://www.rosettanet.org

7.7.1 PIP

PIPは、取引パートナ間のビジネス・プロセスを定義するXMLベースのダイアログです。PIPは、取引パートナ間で交換される各ビジネス文書メッセージの構造、手順、ロール(購入者と販売者)のアクティビティ、データ要素、値および値タイプを定義します。

PIP 3A4を例として使用することで、取引パートナ間での対話をPIPで定義する仕組み(図7-16を参照)を理解できます。

図7-16 購入者と販売者の間でのPIP 3A4メッセージ交換

購入者と販売者のPIP3A4メッセージ交換
「図7-16 購入者と販売者の間でのPIP 3A4メッセージ交換」の説明

PIPシーケンスでは、クラスタ、セグメントおよびタイプが結合されます。 たとえば、PIPシーケンス3A4では、表7-16に示す情報がエンコードされます。

表7-16 PIP 3A4の分解構造

要素 説明

3

注文管理クラスタ。取引パートナは次のアクションを実行できます。

  • カタログ製品の注文

  • カスタム注文の作成

  • 製品の配布およびデリバリの管理

  • 返品と金融トランザクションのサポート

3A

見積りおよび注文エントリ・セグメント

3A4

特定のPIPタイプ。次の機能をサポートします。

  • 購入者からの発注の送信

  • 販売者からの発注受入れの送信

  • 確認レスポンスに基づき、購入者が発注の取消しまたは変更を行う機能


ドキュメント・バージョン・パラメータ

RosettaNetドキュメントのドキュメント・バージョンを作成する際に設定が必要なパラメータはありません。

ドキュメント・タイプ・パラメータ

RosettaNetドキュメント・タイプを作成する際は、様々なパラメータを設定できます。図7-17に、RosettaNetドキュメントのドキュメント・タイプ・パラメータを示します。

図7-17 RosettaNetドキュメントのドキュメント・タイプ・パラメータ

RosettaNetドキュメントのサービス・ヘッダー・パラメータ
「図7-17 RosettaNetドキュメントのドキュメント・タイプ・パラメータ」の説明

表7-17に、RosettaNetドキュメントのドキュメント・タイプ・パラメータを示します。

表7-17 RosettaNetドキュメントのドキュメント・タイプ・パラメータ

パラメータ 説明

「サービス・ヘッダー」タブ

-

*From Role

メッセージを送信する取引パートナ(PIPのパートナ・ロールの説明に含まれます)。

*To Role

メッセージを受信する取引パートナ(メッセージを受信する取引パートナのPIPでのロール)。

*From Service

メッセージを送信するサービス。

*To Service

メッセージの送信先になるサービス。

*ビジネス・トランザクション名

ビジネス・トランザクションの名前(必須)。

*ビジネス・アクション

ビジネス・アクションの名前(必須)。 値はグローバル・ビジネス・アクション・コードと一致している必要があります。

*コラボレーションの実行時間

ビジネス・アクションの実行に必要な時間(必須)。

*コラボレーション名

RosettaNetコラボレーション名は、共通するトランザクションに応じて、複数の取引パートナ(購入者および販売者としてのロール)間のビジネス・トランザクションを示します。 必須です。

*コラボレーション・コード

コラボレーション名の省略形のテキスト。 必須です。


ドキュメント定義パラメータ

RosettaNetドキュメント定義を作成する際は、様々なパラメータを設定できます。図7-18に、RosettaNetドキュメントのドキュメント定義パラメータを示します。

図7-18 RosettaNetドキュメントのドキュメント定義パラメータ

RosettaNetドキュメントのパラメータ
「図7-18 RosettaNetドキュメントのドキュメント定義パラメータ」の説明

表7-18に、RosettaNetドキュメントのドキュメント定義パラメータを示します。

表7-18 RosettaNetドキュメントのドキュメント定義パラメータ

パラメータ 説明

「パラメータ」タブ

-

ドキュメント・ルーティングID

コンシューマ名をバックエンド・アプリケーションに設定します。

DTD/XSDネームスペース

元のRosettaNetドキュメントを、オプションで、変換されたドキュメントに置換することもできます。 「両方」を選択すると、インバウンド・メッセージとアウトバウンド・メッセージの両方について、RosettaNetドキュメントを変換されたドキュメントに置換します。 「インバウンド」を選択すると、インバウンド・メッセージについて、RosettaNetドキュメントを変換されたドキュメントに置換します。 「アウトバウンド」を選択すると、アウトバウンド・メッセージについて、RosettaNetドキュメントを変換されたドキュメントに置換します。 置換しない場合は、「なし」を選択します。「なし」はDTDインスタンスを変換しないで渡します。「インバウンド」はインスタンスDTDをXSDに変換します。「アウトバウンド」はインスタンスXSDをDTDに変換します。「両方」はインバウンド・フォーマットとアウトバウンド・フォーマットの両方に変換します。

「XPath」タブ

第7.1.1項「カスタムXMLドキュメントに対してXPath式を構成する方法」を参照してください。

XPath名1

ペイロードから値を取得するためのXML XPath名。

XPath式1

ペイロードから値を取得するためのXML XPath式。

XPath名2

ペイロードから値を取得するためのXML XPath名。

XPath式2

ペイロードから値を取得するためのXML XPath式。

XPath名3

ペイロードから値を取得するためのXML XPath名。

XPath式3

ペイロードから値を取得するためのXML XPath式。

「相関」タブ

相関は、2つのアクションがあるPIP(例: 3A4)に必要です。

XPath名からの相関

相関を開始するための相関プロパティの名前。 例: Pip3A4PurchaseOrderRequest(/*[local-name()='Pip3A4PurchaseOrderRequest']/*[local-name()='thisDocumentIdentifier']/text())。

XPath式からの相関

相関を開始するための値をペイロードから取得するためのXML XPath。

XPath名への相関

相関の相関プロパティの名前。 相関先は、相関に参加している他のメッセージを表します。 例: Pip3A4PurchaseOrderConfirmation(/*[local-name()='Pip3A4PurchaseOrderConfirmation']/*[local-name()='requestingDocumentIdentifier']/text())。

XPath式への相関

相関のペイロードから値を取得するためのXML XPath。


7.7.2 RosettaNet検証

RosettaNet検証は、RosettaNetのXMLフォーマットのビジネス文書をRosettaNetメッセージ・ガイドライン仕様と照合し、ビジネス文書の有効性を判定します。この仕様には、要素のデータ型、長さ、値リスト、カーディナリティなどの詳細に対する要件が定義されています。辞書が存在する場合、RosettaNet辞書検証を必要とするPIPも検証されます。RosettaNet XMLフォーマットのビジネス文書のセクションに対する最低レベルの検証の要件は、次のようになります。これらの要件は、ドキュメントのプリアンブル、配信ヘッダー、サービス・ヘッダー、サービス・コンテンツ・セクションに適用されます。これらのすべての要件に従わないドキュメントは無効とされます。

  1. XMLフォーマットのビジネス文書はDTDに従う必要があります。

  2. RosettaNetメッセージのガイドライン仕様に指定されたデータ型、データ長またはその両方を持つ要素は、この仕様に照らして検証します。

  3. 対応するRosettaNetメッセージ・ガイドライン仕様のエンティティ・インスタンス・リストに指定された要素の値リストも、この仕様に照らして検証します。

  4. メッセージ・ガイドライン仕様に、対応するDTD仕様と異なる要素のカーディナリティ仕様が定義されている場合は、メッセージ・ガイドライン仕様が優先されます。

  5. PIPで辞書検証が必要で、辞書が含まれる場合は、アクション・パフォーマンスの一部としてサービス・コンテンツを辞書に照らして検証します。

  6. クロスタグ検証はメッセージ・ガイドラインに基づきます。

7.8 UCCNetドキュメント・プロトコルの使用

Oracle B2Bでは、取引パートナ同士(通常は、流通や消費財産業の小売業者と仕入先)がUCCNetを使用してドキュメントを交換できるように、UCCNetが実装されています。 表7-19に、Oracle B2BでサポートされるUCCNetドキュメント・タイプを示します。

表7-19 UCCNetドキュメント・タイプ

標準

registerCommand

confirmCommand

linkCommand

checkComplianceCommand

documentCommand

documentIdentificationCommand

notificationStateCommand

queryCommand

registerLinkCommand

publicationCommand

publishCommand

catalogueItemMaintenanceCommand

priceCommand

validateCommand

registerOwnershipCommand

subscriptionCommand

notifyCommand

response


UCCNet標準を作成し、管理している組織の情報は、次のWebサイトを参照してください。

http://www.1sync.org

ドキュメント・バージョン・パラメータ

UCCNetドキュメントのドキュメント・バージョンを作成する際に設定が必要なパラメータはありません。

ドキュメント・タイプ・パラメータ

UCCNetドキュメントのドキュメント・タイプを作成する際に設定が必要なパラメータはありません。

ドキュメント定義パラメータ

UCCNetドキュメント定義を作成する際は、様々なパラメータを設定できます。 図7-19に、UCCNetドキュメントのドキュメント定義パラメータを示します。

図7-19 UCCNetドキュメントのドキュメント定義パラメータ

UCCnetドキュメント定義のパラメータ
「図7-19 UCCNetドキュメントのドキュメント定義パラメータ」の説明

表7-20に、UCCNetドキュメントのドキュメント定義パラメータを示します。

表7-20 UCCnetドキュメントのドキュメント定義パラメータ

パラメータ 説明

「XML」タブ

-

識別式(XPath)

XMLペイロードのノードを特定します。

識別値

「識別式(XPath)」によって特定されたノード内の、一致させる値を指定します。この値がノード内の値と一致すると、ドキュメントが識別に合格したことになります。この値を空白にした場合は、Oracle B2Bによりノードが存在するかどうかがチェックされ、存在する場合はドキュメントが識別に合格したことになります。

「ルーティング」タブ

-

ドキュメント・ルーティングID

コンシューマ名をバックエンド・アプリケーションに設定します。

「XPath」タブ

第7.1.1項「カスタムXMLドキュメントに対してXPath式を構成する方法」を参照してください。

XPath名1

ペイロードから値を取得するためのXML XPath名。

XPath式1

ペイロードから値を取得するためのXML XPath式。

XPath名2

ペイロードから値を取得するためのXML XPath名。

XPath式2

ペイロードから値を取得するためのXML XPath式。

XPath名3

ペイロードから値を取得するためのXML XPath名。

XPath式3

ペイロードから値を取得するためのXML XPath式。

「相関」タブ

-

XPath名からの相関

相関を開始するための相関プロパティの名前。

XPath式からの相関

相関を開始するための値をペイロードから取得するためのXML XPath。

XPath名への相関

相関の相関プロパティの名前。

XPath式への相関

相関のペイロードから値を取得するためのXML XPath。


7.8.1 1Syncドキュメントの作成

1Syncドキュメント・プロトコルは、購入者と販売者間でのデータの同期に役立ちます。このプロトコルを使用すると、製品や場所のデータ情報を継続して同期しながら転送できます。

1Sync XMLドキュメントを作成するには、カスタム・ドキュメント・プロトコルまたはUCCNetドキュメント・プロトコルを使用します。


注意:

GS-1組織では、標準名がUCCNetから1Syncに変更されました。 シード済のUCCNetドキュメント・プロトコルを使用するか、次の図に示すように新規のカスタム・ドキュメント・プロトコル「1Sync」を作成します。 機能はどちらも同じです。

図7-20に、カスタム・ドキュメント・プロトコルを使用した、1Syncドキュメントのドキュメント定義を示します。

図7-20 1Syncドキュメント定義

図7-20の説明は次にあります。
「図7-20 1Syncドキュメント定義」の説明

次の方法で、1Syncリクエストとレスポンス・メッセージを相関付けることができます。

詳細は、次の説明を参照してください。

7.9 ドキュメントの詳細の変更

ドキュメントの詳細(ドキュメント・プロトコル・バージョンとドキュメント・タイプ・パラメータ)は、「パートナ」 > 「ドキュメント」タブからリモート取引パートナ向けに変更できます。 ホスト管理者は、このタブで任意のリモート取引パートナのドキュメントの詳細を変更できます(ホスト管理者は、「管理」 > 「ドキュメント」タブで自分のデータを変更する必要があります)。リモート管理者は、自分のデータのドキュメントの詳細を変更できます(そのドキュメント・タイプへのアクセス権が付与されている場合)。 詳細は、第1.4.2項「ドキュメント・タイプへのアクセスの制限」を参照してください。

図7-23に、「ドキュメントの詳細」セクションの「バージョン」タブを示します。このタブでは、ドキュメント・プロトコル・バージョンのパラメータを変更できます。

図7-23 ドキュメントの詳細の変更

図7-23の説明は次にあります。
「図7-23 ドキュメントの詳細の変更」の説明

通常、デリミタおよびパラメータ(「交換管理バージョン番号」「交換日」「交換時刻」など)はリモート取引パートナごとに変更します。

図7-24に、「ドキュメント・タイプ」タブを示します。このタブでは、ドキュメント・タイプのパラメータを変更できます。

図7-24 ドキュメントの詳細の変更

図7-24の説明は次にあります。
「図7-24 ドキュメントの詳細の変更」の説明

「バージョン・パラメータのオーバーライド」および「DocTypeパラメータのオーバーライド」パラメータを使用して、オーバーライド値が指定されていることを示します。 リモート取引パートナに対して設定したドキュメント・タイプ・パラメータ値は、「管理」 > 「ドキュメント」タブでのドキュメント作成時にドキュメント定義に設定されていたデフォルトのドキュメント・タイプ・パラメータ値よりも優先されます。

ドキュメントの詳細を上書きする手順は、次のとおりです。

  1. 「パートナ」タブをクリックします。

  2. 「ドキュメント」タブをクリックします。

  3. リモート取引パートナを選択します。

  4. ドキュメント定義を選択します。

  5. 適用するオーバーライド・タイプを選択します。

    • バージョン・パラメータのオーバーライド

    • DocTypeパラメータのオーバーライド

  6. 「バージョン」または「ドキュメント・タイプ」(あるいはその両方)の各タブで、上書きする値を指定します。

  7. 「保存」をクリックします。

7.9.1 アグリーメントのデプロイ後のドキュメント定義の変更

アグリーメントのデプロイ後にドキュメント定義を変更した場合、その変更内容は、取引パートナのプロファイルに反映されません。 この場合は、「パートナ」 > 「ドキュメント」タブの「ドキュメントの詳細」領域を使用して、ドキュメント・プロトコル・バージョンとドキュメント・タイプ・パラメータを変更します。 次に、アグリーメントを再デプロイします。

7.9.2 メタデータのインポート後のドキュメント定義の変更

B2Bメタデータをインポートした後に「管理」 > 「ドキュメント」タブでドキュメントを変更した場合は、「パートナ」 > 「ドキュメント」タブから、ホストおよびリモート取引パートナに対してサポートされているドキュメント定義も同様に変更する必要があります。 この変更には、「ドキュメントの詳細」にある「バージョン」「ドキュメント・タイプ」および「定義」の各タブを使用します。

7.10 ドキュメント・ルーティングIDの使用

ドキュメント・ルーティングIDは、AQキューにエンキューする場合、およびSOAコンポジット・アプリケーションでB2Bドキュメントを使用する場合に役立ちます。 AQキュー(インバウンドのみ)にエンキューされたメッセージに対してドキュメント・ルーティングIDを設定すると、そのドキュメント・ルーティングIDにAQコンシューマ名が設定されます。これにより、SOAコンポジット・アプリケーション内のB2Bバインディング・コンポーネントでドキュメント定義のかわりにドキュメント・ルーティングIDを使用すると、同じドキュメント・ルーティングIDのすべてのメッセージが同じSOAコンポジットにルーティングされます。

これは、多数の異なるドキュメント定義を同じ方法で処理する場合に便利です。 WSDLでは、ドキュメント定義のかわりにドキュメント・ルーティングIDが使用されます。 SOAコンポジット・アプリケーションのB2B構成ウィザードには、図7-25に示すように、ドキュメント定義を選択せずにドキュメント・ルーティングIDを使用するためのオプションが用意されています。

図7-25 Oracle JDeveloperのドキュメント・ルーティングIDのオプション

図7-25の説明は次にあります。
「図7-25 Oracle JDeveloperのドキュメント・ルーティングIDのオプション」の説明

AQを使用するときに、デフォルトのb2buserを使用せずにルーティングIDを設定する場合は、数値を設定しないでください。 アルファベットと数値を組み合せて設定してください。