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Oracle Fusion Middleware Oracle B2Bユーザーズ・ガイド
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9 タイプの作成

識別子タイプ、コンタクト情報タイプおよび取引パートナ・パラメータ・タイプを作成できます。 さらに、カスタム・タイプを使用して、ドキュメント交換、コンタクト情報および取引パートナ・パラメータの個別の仕様を満たすこともできます。

項目は次のとおりです。

カスタムのタイプと値を取引パートナ・プロファイルに追加する方法については、第5.2項「取引パートナ・プロファイルの作成」を参照してください。

9.1 カスタム識別子タイプの作成

識別子タイプまたは識別子は、取引パートナを(交換識別子として)識別するのに役立ち、様々なドキュメント・プロトコルの追加入力を定義する際に使用できます。

Oracle B2Bには、一般的に必要な多数の識別子があらかじめシードされています。 必要に応じて、新しいカスタム識別子を作成できます。

識別子タイプを作成する手順は、次のとおりです。

  1. 「管理」リンクをクリックします。

  2. 「タイプ」タブをクリックします。

  3. 「識別子」領域で「追加」をクリックします。

  4. 図9-1に示すように、名前および説明(オプション)を入力します。

    図9-1 識別子タイプの作成

    Oracle B2Bで使用可能な識別子タイプ
    「図9-1 識別子タイプの作成」の説明

  5. 「保存」をクリックします。

取引パートナのプロファイルに新しいタイプと値を追加する方法については、「タスク3: 識別子タイプと値の追加」を参照してください。

Oracle B2Bには、表9-1に示すように、サポート対象のドキュメント・プロトコル用に事前定義済の識別子が用意されています。 さらに、不要なタイプを削除して、使用するB2B環境をカスタマイズできます。 ただし、取引パートナで使用されているタイプは削除できません。

表9-1 Oracle B2Bに定義されている識別子タイプ

名前 説明

AS1識別子

電子メールを使用したデータ送信でEDI over SMTPを使用するための仕様。 AS1は、XML、TXTファイルなどの非EDIドキュメント・タイプも処理します。 AS1交換には、AS1識別子と名前識別子が必要です。

AS2識別子

AS2トランザクション内のサービス・アドレス(AS2開始/AS2終了フィールドで指定)の別名。取引パートナが認識している任意の名前を値として使用できます。 AS2交換には、AS2識別子と名前識別子が必要です。

DUNS

続き番号で生成される9桁の一意の番号。Dun and Bradstreetから取得されます。正式にはD-U-N-S番号です。 RNIF交換には、DUNS識別子と名前識別子が必要です。

EDIグループID

取引パートナの会社内にある複数のブランチを識別する際に使用します。 このグループIDは、交換IDと同じでもかまいません。

EDIグループID修飾子

EDI交換ID修飾子と同様に、この修飾子はEDIFACTのみ(X12以外)に適用されます。

EDI交換ID

異なるソースから取得できる取引パートナの一意の識別子。 たとえば、取引パートナにDun & Bradstreet番号がある場合は、その番号を交換IDに使用できます。ほとんどの場合、交換IDは、選択したVANによって割り当てられます。

EDI交換ID修飾子

ネットワークに、次のように交換IDのタイプを通知します。 通常の修飾子には、後続の交換IDが相互に定義されていることを示すZZが含まれています。01は、交換IDが取引パートナのDun and Bradstreet番号であることを示し、12は、交換IDが電話番号であることを示しています。

EDI交換内部ID

EDI交換内部IDに基づいて取引パートナを識別します。

EDI交換内部サブID

EDI交換内部サブIDに基づいて取引パートナを識別します。

Generic識別子

取引パートナの識別に使用するIPアドレス(HTTPまたはHTTPSトランスポート・プロトコルを介して一般交換プロトコル(EDI X12 over Generic Exchange、EDI EDIFACT over Generic Exchange、またはCustom Document over Generic Exchange)を使用している場合)。 ホスト名は入力しないでください

Generic HTTPおよびGeneric Email交換には、Generic識別子と名前識別子が必要です。

IPアドレスにワイルドカード文字は使用できません。

HL7バッチ・アプリケーションID

HL7バッチ・アプリケーションIDに基づいて取引パートナを識別します。BHS.3およびBHS.5の定義は、MSHセグメント内の対応するフィールドと同じです。

HL7バッチ・アプリケーション共通ID

HL7バッチ・アプリケーション共通IDに基づいて取引パートナを識別します。

HL7バッチ・アプリケーション共通IDタイプ

HL7バッチ・アプリケーション共通IDタイプに基づいて取引パートナを識別します。

HL7バッチ機能ID

HL7バッチ機能IDに基づいて取引パートナを識別します。

HL7バッチ機能共通ID

HL7バッチ機能共通IDに基づいて取引パートナを識別します。

HL7バッチ機能共通IDタイプ

HL7バッチ機能共通IDタイプに基づいて取引パートナを識別します。

HL7ファイル・アプリケーションID

HL7ファイル・アプリケーションIDに基づいて取引パートナを識別します。FSH.3およびFSH.5の定義は、MSHセグメント内の対応するフィールドと同じです。

HL7ファイル・アプリケーション共通ID

HL7ファイル・アプリケーション共通IDに基づいて取引パートナを識別します。

HL7ファイル・アプリケーション共通IDタイプ

HL7ファイル・アプリケーション共通IDタイプに基づいて取引パートナを識別します。

HL7ファイル機能ID

HL7ファイル機能IDに基づいて取引パートナを識別します。このフィールドは、送信元/受信先アプリケーションを示します。 機能IDには、組織のエンティティ、単位、製品またはベンダーの識別子を指定できます。

HL7ファイル機能共通ID

HL7ファイル機能共通IDに基づいて取引パートナを識別します。

HL7ファイル機能共通IDタイプ

HL7ファイル機能共通IDタイプに基づいて取引パートナを識別します。

HL7メッセージ・アプリケーションID

送信元/受信先アプリケーションを識別します。

HL7メッセージ・アプリケーション共通ID

アウトバウンド・メッセージの場合は、このフィールドを使用してメッセージ・アプリケーション共通ID(送信者の場合はMSH.3、受信者の場合はMSH.5)を上書きします。 インバウンド・メッセージの場合、このフィールドは参照用として使用されます。

HL7メッセージ・アプリケーション共通IDタイプ

アウトバウンド・メッセージの場合は、このフィールドを使用してメッセージ・アプリケーション共通IDタイプ(送信者の場合はMSH.3、受信者の場合はMSH.5)を上書きします。 インバウンド・メッセージの場合、このフィールドは参照用として使用されます。

HL7メッセージ機能ID

HL7メッセージ機能IDに基づいて取引パートナを識別します。

HL7メッセージ機能共通ID

アウトバウンド・メッセージの場合は、このフィールドを使用してメッセージ機能共通ID(送信者の場合はMSH.4、受信者の場合はMSH.6)を上書きします。 インバウンド・メッセージの場合、このフィールドは参照用として使用されます。

HL7メッセージ機能共通IDタイプ

アウトバウンド・メッセージの場合は、このフィールドを使用してメッセージ機能共通ID(送信者の場合はMSH.4、受信者の場合はMSH.6)を上書きします。 インバウンド・メッセージの場合、このフィールドは参照用として使用されます。

MLLP ID

TCP/IP Minimum Lower Layer Protocol(MLLP)は、HL7に対する標準です。 MLLP交換には、MLLP IDと名前識別子が必要です。

名前

取引パートナをその取引パートナの名前で識別します。 このタイプの値は、取引パートナ名(例: Acme、GlobalChips)を作成または編集すると自動的に入力されます。 Generic File、Generic FTP、Generic SFTP、Generic AQおよびGeneric JMSの各交換には、名前識別子が必要です。

ebMS識別子

このOASIS ebXML Messaging Services(ebXML)タイプは、HTTP、HTTPS、SOAP、XMLDsigおよびXMLEncryptを使用してメッセージを交換するためにセキュアで信頼性の高い方法を指定します。 ebMS交換には、ebMS識別子と名前識別子が必要です。


9.2 カスタム・コンタクト情報タイプの作成

Oracle B2Bでは、取引パートナのコンタクト情報を集中した場所で管理します。 タイプを作成した後は、取引パートナのプロファイルにそのタイプを追加して値を変更できます。

任意のタイプのコンタクト情報を作成できます。 たとえば、コンタクト名、電子メール・アドレス、電話番号、FAX番号などのタイプを作成できます。 さらに、不要なタイプを削除して、使用するB2B環境をカスタマイズできます。 ただし、取引パートナで使用されているタイプは削除できません。

コンタクト情報タイプを作成する手順は、次のとおりです。

  1. 「管理」リンクをクリックします。

  2. 「タイプ」タブをクリックします。

  3. 「コンタクト情報」領域で「追加」をクリックします。

  4. コンタクト情報タイプの名前および説明(オプション)を入力して、「保存」をクリックします。

    「名前」フィールドに入力した文字列は、「パートナ」 > 「プロファイル」ページの「タイプ」フィールドのリストに表示されます。

取引パートナのプロファイルに新しいタイプと値を追加する方法については、「タスク4: コンタクト情報の追加」を参照してください。

9.3 カスタム取引パートナ・パラメータ・タイプの作成

取引パートナ・パラメータ・タイプは文字列タイプです。 タイプを作成した後は、取引パートナのプロファイルにそのタイプを追加して値を変更できます。

取引パートナ・パラメータおよびデフォルト値を作成する手順は、次のとおりです。

  1. 「管理」リンクをクリックします。

  2. 「タイプ」タブをクリックします。

  3. 「取引パートナ・パラメータ」領域で「追加」をクリックします。

  4. 次の情報を入力して「保存」をクリックします。

    • 名前(必須)

    • デフォルト値(オプション)

    • グループ名(オプション)

    • 表示名(オプション。ただし、このタイプを取引パートナ・プロファイルに追加した場合は、「名前」ではなく「表示名」の値が表示されます。)

    • 説明(オプション)

    取引パートナのプロファイルに新しいタイプと値を追加する方法については、「タスク5: 取引パートナ・パラメータおよび値の追加」を参照してください。

事前定義された取引パートナ・パラメータ・タイプはありません。 たとえば、「」という名前のタイプを作成できます。これを作成すると、各取引パートナに特定の国コードを構成できます。 さらに、不要なタイプを削除して、使用するB2B環境をカスタマイズできます。 ただし、取引パートナで使用されているタイプは削除できません。