設計時データの場合は、Oracle B2Bインタフェースを使用してB2Bリポジトリをインポートおよびエクスポートします。
項目は次のとおりです。
ant
を使用したインポートおよびエクスポートの詳細は、第18章「B2Bコマンドライン・ツール」を参照してください。
Oracle B2B設計時データは、エクスポートしてZIPファイルに保存できます。 このZIPファイルを再度Oracle B2Bにインポートすると、そのデータをB2Bインタフェースで利用できます。 これは、テスト環境から本番環境にデータを移行する場合に便利です。
データは、Oracle B2Bインタフェースの他の領域からもエクスポートできます。
「パートナ」 > 「プロファイル」をクリックして、取引パートナ・データをエクスポートします。 詳細は、第5.2項「取引パートナ・プロファイルの作成」を参照してください。
「パートナ」をクリックし、エクスポートするアグリーメントを選択します。 詳細は、第6.4項「アグリーメントの削除およびエクスポート」を参照してください。
「管理」 > 「デプロイメントの管理」をクリックして、デプロイ済アグリーメントをエクスポートします。 詳細は、第8.2.3項「アクティブなアグリーメントのエクスポート」を参照してください。
カスタム、EDI EDIFACT、EDI X12、HL7およびRosettaNetのドキュメント・タイプを使用するサンプル・ファイルをインポートできます。 サンプルで示されるシナリオのダウンロード場所および詳細は、第1.7項「Oracle B2Bのサンプルとクックブック」を参照してください。
図10-1に、「インポート/エクスポート」タブを示します。このタブで、設計時データのインポートとエクスポートを行います。
メタデータをインポートするときに、「既存のメタデータの置換」オプションを選択しないと、既存のB2Bへの更新内容は累積されます。 既存のデータをすべて削除してからメタデータをインポートするには、「管理」リンクにある「パージ」タブを使用します。 詳細は、第13章「データのパージ」を参照してください。
注意: エクスポート操作は、中断またはアイドル時間なしで完了してください。 エクスポート操作中にブラウザが数分以上アイドル状態のままになると、ファイルが破損する可能性があります。 |
「管理」リンクをクリックします。
「インポート/エクスポート」タブをクリックします。
「参照」をクリックして、メタデータ・リポジトリのZIPファイルを検索します。
エクスポートしたメタデータのデフォルトの名前はMDS_EXPORT
_DD_MM_YEAR
.zip
です。
複数のZIPファイルが含まれるZIPファイルをインポートする場合は、複数のZIPファイルが含まれているZIPファイルを解凍し、各ZIPファイルを個別にインポートする必要があります。 各ZIPファイルは、複数のアグリーメントをエクスポートするときに同時に作成されます。
「既存のメタデータの置換」を選択した場合は、メタデータ・サービス(MDS)リポジトリ内の現在のメタデータが上書きされます。 選択しない場合は、新規データのみがMDSリポジトリにコピーされます。
「インポート」をクリックします。
設計時リポジトリのコンテンツ・サイズによっては、このプロセスに時間を要する場合があります。
注意: アクティブなアグリーメントをエクスポートする際、リストに複数のアグリーメントが含まれている場合、エクスポート・ファイルall.zip は多数のZIPファイル(たとえば、a.zip 、b.zip など)で構成され、各ZIPファイルは個別のアグリーメントで構成されます。 基礎となるZIPファイル(a.zip 、b.zip など)は個別にインポートする必要があります。 all.zip をインポートしようとすると、インポート処理で次のエラーが戻されます。
Import of file all.zip failed. Error -: B2B-52321: No meta data found to import |
注意: エクスポートしたファイルを手動で編集しないでください。 |
「管理」リンクをクリックします。
「インポート/エクスポート」タブをクリックします。
「リポジトリ全体」または「アクティブなアグリーメント」を選択します。
リポジトリ全体の場合は、B2B設計時リポジトリのすべてのデータ(あらゆる状態のアグリーメント、すべての取引パートナ構成など)が含まれます。
アクティブなアグリーメントの場合は、非アクティブ、リタイアまたはパージ以外のすべてのデプロイ済アグリーメントが含まれます。
(オプション)「検索」オプションを使用して、アグリーメントのリストを絞り込みます。
「アグリーメント」または「ドキュメント・タイプ」を選択します。
アグリーメント名またはドキュメント・タイプ名の一部または全部を入力し、「検索」をクリックします。
「検索」をクリックします。
検索結果から1つ以上のアグリーメントを選択します。
複数のアグリーメントを選択すると、各アグリーメントはそれぞれのZIPファイルにエクスポートされ、すべての個別ZIPファイルがエクスポートZIPファイルに含まれます。
「エクスポート」をクリックします。
次で開くまたはディスクに保存を選択します。
システム設定のファイル名はMDS_EXPORT_
DD_MM_YYYY
.zip
です。 図10-2に示すように、ファイルを開くか、保存するかを選択できます。保存する場合は、ファイル名とダウンロード場所を指定できます。
「インポート」をクリックすると、エクスポート・ファイル(つまり、以前にエクスポートされたファイル)内のすべての内容がインポートされるため、B2BUserおよびParameterValueオブジェクトも含まれている可能性があります。 ファイルに資格証明とポリシーに関連するデータが含まれている場合は、そのことを示す警告メッセージが表示されます。この場合は、資格証明ストアとポリシー・ストアもインポートする必要があります。
リポジトリをエクスポートする際、ドキュメント・タイプへのユーザーのアクセス権限(第1.4.2項「ドキュメント・タイプへのアクセスの制限」を参照)を含めて、ユーザー情報はコピーされません。
パスワードのParameterValueオブジェクトは、リポジトリをエクスポートする際にコピーされます。
B2Bのインポート/エクスポート機能は、資格証明ストアとポリシー・ストアのインポート/エクスポート機能と異なります。 アイデンティティ・ストア、資格証明ストアおよびポリシー・ストアは、Oracle WebLogic Serverツールを使用してインポート/エクスポートします。
リポジトリをインポートする際、パスワードはコピーされません。宛先B2Bインスタンスでパスワードを再作成する必要があります。設計時リポジトリをエクスポートする際、パスワードはコピーされません。
コールアウト・ライブラリJARファイルは、インポートまたはエクスポート時にコピーされません。 詳細は、表12-1「コールアウトの詳細」を参照してください。
設計時リポジトリをエクスポートし、続けてOracle B2Bインタフェースでリポジトリの内容を変更し、さらにその後でエクスポートしたファイル(その内容はすでに古くなっています)をインポートした場合、更新内容は次のようになります。
インポート時に「既存のメタデータの置換」が選択されていない場合、ファイルのエクスポート後にOracle B2Bインタフェースで作成した新規データは、未変更のままです。
インポート時に「既存のメタデータの置換」が選択されている場合、ファイルのエクスポート後に更新または削除したデータは、インポートしたファイルの古い内容によって上書きされます。
インポートが失敗した場合、変更はロールバックされ、設計時リポジトリは未変更状態に戻ります。インポートが成功しなかったことを示すメッセージが表示されます。
設計時リポジトリの内容をエクスポートしたファイルは、最新データのコピーを意味します。このファイルを再度Oracle B2Bにインポートしないかぎり、Oracle B2Bユーザー・インタフェースを使用してこのファイルにアクセスして変更することはできません。エクスポートしたファイルを手動で編集しないでください。
エクスポートするアグリーメントを複数選択し、その中に名前にマルチバイト文字言語を使用したアグリーメントが含まれている場合、各アグリーメントの個別のZIPファイルを含むエクスポートZIPファイルでは、マルチバイト文字を使用したアグリーメント名に対するZIPファイル名で文字化けが発生します。 これは、ZIPファイルをOracle B2Bに再度インポートする機能に影響を与えます。 このタイプのファイルは、次のいずれかの方法を使用して処理してください。
複数のアグリーメントを含むZIPファイルをインポートする際、1つ以上のアグリーメントの名前にマルチバイト文字言語が使用されている場合は、UTF-8ベースの解凍ツール(WinZipバージョン11.2など)を使用してエクスポート・ファイルを解凍します。 次に、個別のZIPファイルをB2Bにインポートします。
あるいは、名前にマルチバイト文字言語を使用しているアグリーメントを一度に1つずつ(ZIPファイルごとに)エクスポートすることもできます。 次に、個別のZIPファイルを通常の方法でインポートします。