Oracle Advanced Product Catalogインプリメンテーション・ガイド リリース11i B25746-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
品目構成は、次のタスクを使用して定義します。
タスク | 必須かどうか |
構成タイプの定義 | 必須 |
構成名の定義 | 必須 |
構成タイプに対する品目添付カテゴリの定義 | |
構成タイプに対する基準テンプレートの定義 | |
構成タイプに対する結果書式の定義 |
構成タイプを使用すると、品目のライフサイクル全体での品目構成を分類および特徴付けることができます。たとえば、設計、製造およびサービスに対して構成タイプを設定できます。1つの構成タイプに対して定義できる構成名の数に制限はないため、同じ構成タイプで複数の異なる構成を作成して比較できます。たとえば、構成タイプの設計BOMを使用し、異なる構成部品原価とBOMグレード属性を指定して、複数の異なる設計BOM(EBOM1、EBOM2、EBOM3)を作成できます。これらのBOMを比較することによって、製品のライフサイクルの早い段階で適切な意思決定ができます。
構成タイプには、品目添付カテゴリ、基準テンプレートおよび結果書式を関連付けることができます。構成タイプは階層構造になっているため、構成名、品目添付カテゴリ、基準テンプレートおよび結果書式は階層全体に継承されます。
各構成タイプには複数の構成名を定義できるため、異なる組織で使用できます。たとえば、構成タイプの設計BOMを使用する3つの設計BOM(EBOM1、EBOM2、EBOM3)を定義し、これらを使用して設計を比較できます。類似の部品を異なる仕入先から調達するため、製造BOMは地域によって多少異なる場合があります。このような場合は、構成タイプの製造BOMを使用して、各製造拠点ごとに異なる構成名(MBOM_US、MBOM_EMEA、MBOM_APAC)を設定できます。これによって、構成タイプ内の各構成は同じ特徴を共有できます。
添付カテゴリを構成タイプに関連付けると、BOM内の構成部品への品目添付を表示できます。たとえば、各設計BOMの主要な半組立品ごとに添付するCAD図面があるとします。この場合は、添付カテゴリ「CAD Drawing」を構成タイプの設計BOMに関連付けることができます。これによって、EBOM構成では、それぞれの半組立品に対してCAD図面が表示されます。
基準テンプレートを使用すると、属性リストに基づく検索基準を頻繁に実行する必要がなくなります。構成用の基準テンプレートを使用して構成内の構成部品を検索できます。特定の品目カタログ・カテゴリについて構成タイプを既存の基準テンプレートに関連付けたり、構成内の品目を検索するために新規の基準テンプレートを作成できます。
管理者が作成した基準テンプレートはすべてのユーザーが使用できます。これによって、ユーザーは、独自の基準テンプレートを作成せずに構成内の構成部品を迅速に検索できます。管理者は、構成タイプごとにデフォルトの基準テンプレートを指定できます。
結果書式を使用すると、構成タイプの検索結果ビューを事前定義できます。これらのビューを使用して、構成内の構成部品品目の別の属性セットを参照できます。結果書式は管理者およびユーザーのいずれも作成できます。管理者が作成した結果書式はすべてのユーザーが使用できます。ユーザーが作成した結果書式は、その結果書式を作成したユーザーのみが使用できます。必要な数の結果書式を定義でき、最も頻繁に使用する結果書式をデフォルトの結果書式として示すこともできます。
複数行の属性グループは結果書式を使用して表示できません。
結果書式は、構成内の構成部品に関して一般ユーザーが参照する可能性がある共通情報をリストすることで定義できます。たとえば、属性の「品目名」、「摘要」、「構成部品数量」、容量値または「許容範囲」を選択できます。構成用の結果書式によって、品目の使用箇所、第1レベル構成部品、階層内の構成部品の表示などの処理を実行するためのナビゲーション・リンクを表示できます。
関連項目: 結果書式の管理方法の詳細は、APCオンライン・ヘルプ(iHelp)を参照してください。
管理者は、特定の構成タイプに対して検索基準を定義できます。管理者が定義するすべての検索基準はすべてのユーザーが使用でき、その検索基準が関連付けられている特定の構成タイプの構成を表示できます。検索基準を選択すると、その基準を満たす構成部品のみが階層にリストされ、基準と一致しない構成部品は除外されます。下位レベルの構成部品の状況を維持して表示するために、中間ノードは基準を満たしていない場合でもリストに含まれます。検索基準が特に役立つのは、多数の構成部品が含まれる部品構成表から関連の構成部品のみを選択する場合です。検索基準テンプレートは、品目や構成部品の基本属性、およびユーザー定義属性を使用して作成できます。
管理者は、特定の構成タイプに対して表示書式を定義できます。管理者が定義するすべての表示書式はすべてのユーザーが使用でき、その表示書式が関連付けられている特定の構成タイプの構成を表示できます。ユーザーは、表示書式を使用して構成全体の属性情報を表示できます。表示書式には、品目や構成部品の基本属性、およびユーザー定義属性を含めることができます。
Oracle PLMには、システム定義の次の表示書式が用意されています。
表示書式名 | 表示書式に含まれているフィールド |
構成部品情報 | 構成部品名、摘要、改訂、カテゴリ |
構成部品詳細 | 構成部品名、摘要、改訂、品目連番、工程連番、単位、数量、計画%、歩留、品目タイプ |
変更オーダー | 構成部品名、摘要、改訂、実施、変更オーダー |
コメント | 構成部品名、摘要、改訂、コメント |
有効 | 構成部品名、摘要、改訂、有効性管理、有効日:自、有効日:至、変更オーダー |
ライフサイクル・ステータス | 構成部品名、摘要、改訂、ライフサイクル・フェーズ、承認ステータス、品目ステータス、完了率、計画終了日、進捗状況 |
詳細摘要 | 構成部品名、摘要、改訂、詳細摘要 |
資材管理 | 構成部品名、摘要、改訂、供給タイプ、保管場所、保管棚、資材の自動要求、整数所要量の使用 |
受注管理 | 構成部品名、摘要、改訂、ATPチェック、オプション、相互排他、最小数量、最大数量、基準 |
参照指標 | 構成部品名、摘要、改訂、数量、数量関連、参照指標 |
出荷 | 構成部品名、摘要、改訂、出荷可能、出荷文書を含む、出荷対象、出荷後請求 |
ユーザーは、構成または構成部品(あるいはその両方)に関するユーザー定義属性を使用して、構成または構成部品に関する特定の詳細を取得できます。構成に関する値が取得可能な属性は、管理者が構成タイプの定義時に定義します。ユーザー定義属性には管理ワークベンチがあり、属性グループ、属性、および属性に関連付けられた値セット(存在する場合)を設定するのに役立ちます。構成およびその構成部品のタイプが異なると、必要な属性も異なります。たとえば、複数の設計例を分析する場合は、すべての構成で重量と原価の属性を取得する必要があります。構成部品の場合も同様に、「平均障害時間」など、特定の構成における構成部品の使用に固有の属性を取得する必要があります。
管理者は、構成タイプを設定するとき、その構成タイプに関連する属性グループを設定できます。
管理設定
構成タイプと構成部品タイプに関する属性グループ・リスト
管理者は、属性グループを追加して、その属性グループの関連レベル(構成または構成部品のいずれか)を定義できます。
構成タイプと構成部品タイプに関する属性グループ定義
エンド・ユーザー・ビュー
拡張可能属性のエンド・ユーザー・ビューは、属性グループ/属性およびそれに関連付けられた値セットの管理定義に基づいています。ページは動的に生成されます。
エンジン仕様のエンド・ユーザー・ビュー例:
拡張可能属性グループのユーザー・ビュー
管理者は、有効な構成部品ユーザー品目を構成に追加できます。また、品目値リストに、親品目タイプに対して構成部品タイプを定義した有効な品目のみが含まれている場合は、構成を新規の構成にコピーできます。
構成への構成部品の追加
右クリック・メニューの「追加」を使用して構成部品を構成に追加する場合は、品目検索および品目拡張検索によって、構成部品として品目に追加できる構成部品品目のリストを絞り込むことができます。このリストに含まれるのは、親/半組立品の品目タイプ用に構成された有効な構成部品ユーザー品目のみです。
「お気に入り」や「品目検索結果」から構成部品をドラッグ・アンド・ドロップして構成部品を構成に追加する場合、構成部品として品目に追加できる構成部品品目は制限されます。ドラッグ・アンド・ドロップできる構成部品品目は、親/半組立品の品目タイプ用に構成された有効な構成部品ユーザー品目のみです。
構成のコピー
構成を新規の構成にコピーすると、コピー先の構成の品目値リスト(LOV)には、親品目タイプに対して構成部品タイプを定義した有効な品目のみが含まれます。したがって、親品目タイプに対して有効な構成部品品目タイプを定義するとき、親品目タイプも有効な構成部品品目タイプである場合は、その親品目タイプも構成部品品目タイプとして定義してください。別の構成ウィンドウからドラッグして半組立品の構成をコピーする場合も、同様の検証を行ってください。
構成のバルクロードとオープン・インタフェース
バルクロードまたはオープン・インタフェースを介して構成をインポートすると、品目タイプ検証が自動的に実行されます。
機能ルール
ユーザー品目タイプを品目マスターに定義します。
親ユーザー品目タイプに対して有効な構成部品品目タイプを定義します。
親品目タイプは、複数の構成部品タイプを使用してOR条件で検証します。
構成部品の追加および品目拡張検索を実行した品目値リストでは、構成部品が追加される親品目タイプに対して有効な構成部品品目タイプが検証されます。
コピー先の構成の品目値リストでは、親品目タイプに対して有効な構成部品品目タイプが検証されます。
バルクロードまたはオープン・インタフェースを介して作成された構成では、有効な構成部品品目タイプを検証する必要があります。
既存の有効な構成部品タイプを使用して構成を定義した後に親品目タイプの構成部品ユーザー品目タイプを削除すると、新規の構成ではすべて、新規の構成部品ユーザー品目タイプの定義が使用されます。