Oracle Advanced Product Catalogインプリメンテーション・ガイド リリース11i B25746-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
タスク | 必須かどうか |
グループの定義 | |
品目カタログ・ロール・ベースのセキュリティの実施 | 必須 |
カタログ・ロール・ベースのセキュリティの実施 | 必須 |
変更管理ロール・ベースのセキュリティの実施 | 必須 |
内部ユーザー、仕入先、顧客を含む担当のグループを作成できます。グループは、品目、カタログおよび変更管理に対するロール割当の管理に特に役立ちます。また、変更管理の承認経路でも、グループ内の1人の担当または全担当が変更を承認する必要がある場合、またはグループ内の全担当に変更を通知する必要がある場合に役立ちます。同様のビジネス機能を果たす様々なチームまたは部門ごとに担当のグループを作成できます。また、異なる仕入先または顧客ごとにグループを作成することもできます。
グループは、1人以上のメンバーで構成されます。グループを作成した担当は、デフォルトでそのグループのメンバーとなり、グループ管理者となります。グループ内の各メンバーには、そのグループのメンバーに付与される権限を決定するグループ・ロールが割り当てられます。グループ・ロールによって、「グループ・ヘッダーの表示」、「グループ・メンバーの表示」および「グループの管理」の3つの権限をメンバーに付与できます。たとえば、全仕入先で構成された「仕入先」グループを作成する場合に、メンバーがグループ内の他のメンバーを参照できないようにする必要があるとします。この場合は、各メンバーに「グループ・レビュー担当」ロールを割り当てます。このロールでは、グループのヘッダー情報のみ表示でき、他のメンバーは表示できません。別の例として、「設計」グループを作成し、メンバーがグループ内の他のメンバーを参照できるようにする必要があるとします。この場合は、各メンバーに「グループ・メンバーの表示」ロールを付与できます。「グループ管理者」ロールを割り当てられている担当またはグループのみが、グループの管理もできます。「グループの管理」権限があるユーザーは、メンバーの追加/削除、およびメンバーのロールの変更を実行できます。
グループの詳細
APCが提供するロール・ベースのデータ・セキュリティによって、ユーザーは個々のデータ要素を保護できます。APC内のすべての品目は、ロール・ベースのデータ・セキュリティを使用して保護されます。ある品目の表示、編集および特定処理の実行が可能であるかどうかは、その品目に関するユーザーのロールで決まります。品目レベルでは、担当を追加できる権限のあるユーザーによって、ロールがユーザーに割り当てられます。ロールは、組織、品目カタログ・カテゴリまたは品目レベルで割り当てることができます。
権限
権限によって、品目に対するユーザーのアクセス権限が定義されます。たとえば、品目の表示、編集およびそのライフサイクル・フェーズの推進が可能であるかどうかは、その品目に関するユーザーの権限で決まります。ユーザー定義の属性グループを保護するために、追加の権限を定義できます。
ロール
ロールは権限の集合です。ロールは、複数の権限をグループ化しておき、後でユーザー、グループまたは会社に割り当てるための便利な方法です。たとえば、品目に関する「デザイン・エンジニア」ロールが割り当てられているユーザーには、「品目の表示」、「品目の編集」および「品目添付の追加/削除」などの権限が付与されます。ただし、「品目/品目改訂ライフサイクル・フェーズの推進」の権限は付与されません。
品目ロールは、担当、グループ、会社または全ユーザーに割り当てることができます。品目ロールは、品目セキュリティの保守を簡略化するために、組織、品目カタログ・カテゴリまたは品目レベルで割り当てることができます。組織内の全品目に対してデフォルト・ロールを指定できます。たとえば、「設計」グループに「品目レビュー担当」ロールを割り当てることで、すべてのエンジニアが品目カタログ内の全品目を検索および表示できます。各品目カタログ・カテゴリについては、「カタログ・カテゴリ・ユーザー」ロールを割り当てることで、品目を作成できる担当を指定できます。たとえば、NPIエンジニアに対しては、保守を担当している品目カタログ・カテゴリに関して「カタログ・カテゴリ・ユーザー」を割り当てることができます。次に、品目カタログ・カテゴリ内の全品目について、組織ごとにデフォルトのロール割当を担当に割り当てることができます。たとえば、「マザーボード」品目カタログ・カテゴリについて、マザーボード・エンジニアに「デザイン・エンジニア」ロールを割り当てることができます。マザーボードの購買担当には、「購買担当」ロールを割り当てることができます。特定の品目へのアクセスを可能にするには、品目レベルで直接ロールを割り当てることができます。たとえば、特定の品目に関してコラボレーションしている仕入先には、「仕入先エンジニア」のロールを割り当てることができます。
組織レベルの品目ロール割当
品目カタログ・カテゴリ担当
品目固有のロール割当
作成するカタログごとに、カタログを表示および管理できる担当を指定できます。「製品」カタログ、「購買」カタログ、「サービス」カタログを設定しているとします。「製品」カタログを保守するために、マーケティング・マネージャに「カタログ・マネージャ」ロールを割り当て、すべてのユーザーが「製品」カタログを表示できるように、「カタログ・ビューワ」ロールを「全ユーザー」に割り当てることができます。また、「購買」カタログを保守するために、購買担当に「カタログ・マネージャ」ロールを割り当てることができます。
カタログ・ロールの割当て
変更管理セキュリティは、ほとんどすべてのロール割当が、変更オブジェクトのヘッダーとラインの対象品目、承認経路およびデフォルト割当から継承されるように設定できます。また、サイト・レベル・プロファイル「ENG: 変更に対する内部ユーザーのデフォルト・ロール」を使用して、すべての内部ユーザーにデフォルト・ロールを割り当てることもできます。
品目の定義時には、懸案、変更要求および変更オーダーの各変更カテゴリに対してロール・マッピングを指定できます。たとえば、仕入先が「マザーボード」品目の変更要求を作成したとします。この場合は、「マザーボード」品目に関して「デザイン・エンジニア」ロールが付与されているすべての担当が、その変更要求に関する変更デザイン・エンジニア・ロールを取得します。これは、変更管理セキュリティを設定する最も効率的な方法です。
「ステップ4: 変更カテゴリと変更タイプの定義」で変更タイプを定義したときに、有効な承認経路を1つ以上指定しています。承認経路内の各担当は、承認経路アクティビティに基づいて変更オブジェクトに関するロールを受け取ります。承認の要求のすべての担当者は、「承認者」ロールを取得します。コメントの要求とFYIの担当者は、変更オブジェクトに関して「レビュー担当者」ロールを取得します。また、変更タイプの定義時には、担当/グループに対して「デフォルト割当先」ロールを指定することもできます。各変更オブジェクトの「割当先」担当は、「担当者」ロールを取得します。
品目ロールから変更ロールへのマッピング