Oracle Enterprise Planning and Budgetingユーザーズ・ガイド リリース11i B25756-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
Enterprise Planning and Budgeting文書のデータは、Oracle Reportsの.xmlファイル形式でエクスポートできます。このファイルを使用して、バージョン9i以降のOracle Reportsで概要書を作成できます。
注意: Enterprise Planning and Budgeting文書のデータのエクスポート方法については、「クロス集計のデータのエクスポート」または「グラフのデータのエクスポート」を参照してください。
Oracle Reportsの.xmlエクスポート・ファイルの各<row>タグと対応する</row>タグの間にある情報は、Enterprise Planning and Budgeting文書の単一のデータ・ポイントを表します。たとえば、次のレイアウトのクロス集計データをOracle Reportsの.xmlファイルにエクスポートすると仮定します。
製品と時間はページ位置のディメンション
地域は行位置のディメンション
ビューと明細は列位置のディメンション(明細ディメンションはビュー・ディメンション内にネスト)
次の.xmlファイルの抜粋は、クロス集計の1つのセルを表します。
-<row>
<G1_Product>Beverages</G1_Product>
<s_Product>0000000</s_Product>
<G2_Time>YR02</G2_Time>
<s_Time>0000000</s_Time>
<R1_Geography>CALAIS</R1_Geography>
<s_Geography>0000000</s_Geography>
<C1_View>Actuals as of Jan. 01</C1_View>
<s_View>0000000</s_View>
<C2_Line>Distribution Cost</C2_Line>
<s_Line>0000000<s_Line>
<celldata>6740549.62091051<celldata>
</row>
G、RおよびCが最初に付いているタグは、グループ(Group: ページ位置)、行(Row: 行位置)および列(Column: 列位置)ディメンションに対応しています。たとえば、<R1_Geography>タグが付いている明細は、地域ディメンションのCALAISメンバーを表し、クロス集計の行位置に表示されます。
最初にsが付くフィールド(s_Productなど)は、Oracle Reportsでデータ・モデルの定義に使用されるソート・フィールドです。
列位置には2つのディメンションのタグがあります。ビュー・ディメンションのタグには最初にC1が付き、明細ディメンションのタグには最初にC2が付きます。これは、列位置内で明細ディメンションがビュー・ディメンション内にネストされることを示します。列位置内の明細ディメンションの下に第3のディメンションがネストされる場合は、そのディメンションのタグの最初にC3が付くことになります。
<celldata>タグが付いている行は、この抜粋で表現されるセルの数値データを表します。
Enterprise Planning and BudgetingからOracle Reportsのxml形式にエクスポートされたファイルに基づいてレポートを作成する場合、Oracle Report Builderのユーザーは、次の操作を実行する必要があります。
グループ付きマトリックス・レポート・スタイルを使用します。
XML問合せのデータ・ソース・タイプを選択します。
XML問合せを定義する場合は、データ定義とデータ・ソースの両方の格納場所として、Enterprise Planning and Budgetingからエクスポートされた.xmlファイルを指定します。
マトリックス・フィールドを定義する場合は、次のようにします。
マトリックス・グループ・フィールドには、各フィールドの最初にG(G1_Productなど)を指定します。
マトリックス行フィールドには、各フィールドの最初にR(R1_Geographyなど)を指定します。
マトリックス列フィールドには、各フィールドの最初にC(C1_Viewなど)を指定します。
マトリックス・セル・フィールドにはcelldataを指定します。
ネストしたディメンションがある場合は、マトリックス・フィールドにディメンションをリストする際に、ディメンションの順序を保持します(前述の例では、C2_Lineの上にC1_Viewがあります)。
レポートを作成した後は、次の手順でソートを定義する必要があります。
データ・モデルで、各ディメンションの分類順序を「なし」に設定します。たとえば、G1_Productの分類順序を「なし」に設定します。
データ・モデルで、最初にsが付く(s_Productなど)各フィールドを、celldataボックスから関連するディメンションのボックスに移動します。たとえば、s_ProductフィールドをG1_Productが含まれているボックスに移動します。
データ・モデルで、最初にsが付く(s_Productなど)各フィールドに対して、分類順序を「昇順」に設定します。
この時点で、データ・モデルは適切に構造化されますが、データはRAWデータ形式のままです。データの書式を設定するには、次の手順を実行する必要があります。
celldataフィールドに新しいフォーミュラ(CF_1)を作成し、PL/SQLエディタを使用してCF_1フォーミュラを次のように編集します。
function CF_1Formula return Number is
begin
if :celldata != 'NA' then
return to_number(:celldata);
else
return 0;
end if;
end;
作成したフォーミュラの名前(CF_1)をcelldataフィールドのソースに設定します。
書式設定ツールを使用して、Enterprise Planning and Budgetingの元の文書で使用されている書式と同様の数値書式(小数点以下の桁数など)を再作成します。
Oracle Reportsで作成したレポートに、Enterprise Planning and Budgetingの元の文書の構造および内容が反映されます。