Oracle Enterprise Performance Foundationユーザーズ・ガイド リリース11i B25757-01 | ![]() 目次 | ![]() 戻る | ![]() 次へ |
この章のトピックは、次のとおりです。
データセット・ディメンションは、データをタイプ別のグループ(データセット)に分類する手段を提供します。たとえば、予算、実績および予測というデータセットを作成し、各種のすべてのデータを対応するデータセットにロードできます。つまり、データセットはデータを編成する手段です。
データセット・グループを使用すると、計算に使用する入力データセットと出力データセットを指定できます。
データセット・グループは、1つ以上の入力データセットと1つの出力データセットで構成されます。ルールの実行時には、データセット・グループを選択します。データセット・グループにより、ルールの入力データが指定され、ルール実行後の出力データの格納場所も指定されます。
データセット・グループごとに、データセット・グループの入力データセットと出力データセットを指定した関連バージョンがあります。バージョンはデータセット・グループごとに1つのみです。
データセット・グループの入力データセットごとに、次のいずれか1つを指定する必要があります。
アプリケーション作業環境(グローバル・ツールバー領域の「アプリケーション作業環境」リンクを介して指定)で選択した元帳に関連する特定のカレンダ期間。
カレンダ期間は、元帳で定義された特定のカレンダに含まれている必要があります。たとえば、特定のカレンダ期間として入力データセット用に2005年1月という期間を指定できます。
カレンダ期間は、計算の実行時に提供される入力日からの相殺分です。
相殺には、計算の入力日以後または以前の特定のカレンダ期間数を使用できます。また、日数、週数、月数など、相殺のカレンダ期間のタイプを指定することもできます。
相殺の使用例を次に示します。
計算用に指定された入力日から1か月という期間を相殺として指定すると、常に前月の結果を今月の処理に確実に使用できます。
特定のデータセットの前月の行に統計を保存すると、1つのデータセット・グループでデータ行と統計行の両方を参照できます。
統計が年に1回のみ記録されて特定のデータセットの特定のカレンダ期間に格納される場合は、その入力データセットをデータセット・グループの1行で参照し、統計値を含む正確なカレンダ期間を参照できます。
計算にデータセット・グループが使用され、そのデータセット・グループで相対的な相殺を使用して入力カレンダ期間を指定している場合、相対的な相殺の計算に使用される基準日は、実行パラメータとして指定したカレンダ期間となります。たとえば、データセット・グループに-1か月という相対的な相殺が含まれており、カレンダ期間が2007年6月4日の場合、計算には入力カレンダ期間として前月(5月)が使用されます。
特殊ケースは相殺が0(ゼロ)の場合で、これは相殺がないことと、実行パラメータで指定された現行のカレンダ期間が使用されることを示します。この場合、特定のデータセット・グループで計算を実行するたびにカレンダ期間を更新する必要がないため、再利用可能な(汎用)データセット・グループを作成する際に役立ちます。
詳細は、次のトピックを参照してください。
新規のデータセット・グループおよびバージョンを作成する手順は、次のとおりです。
「データセット・グループ」ページで「データセット・グループの作成」アイコンをクリックします。
「データセット・グループの作成: ステップ1: データセット・グループ詳細」ページで次の操作を実行します。
「フォルダ」ボックスで、データセット・グループを保存するフォルダを選択します。
「データセット・グループ名」ボックスでデータセット・グループ名を指定します。指定した名称は、関連バージョンにも使用されます。
データセット・グループについて摘要テキストを提供する場合は、「摘要」ボックスに摘要を入力します。
データセット・グループに対するアクセス権限を指定します。自分以外のユーザー全員に対して、グループを表示できるが複製、更新または削除はできないように読取り専用アクセス権限を付与する場合は、「読取り」を選択します。他のユーザー全員に対して、グループを表示、複製、更新および削除できるように読取りおよび書込みアクセス権限を付与する場合は、「読取り/書込み」を選択します。
「続行」ボタンをクリックして「データセット・グループの作成: ステップ2: データセット・グループ定義」ページを表示します。
「データセット・グループの作成: ステップ2: データセット・グループ定義」ページで次の操作を実行します。
「出力データセット」ボックスで必要な出力データセットを選択します。
出力データセットとして指定したデータセットは、自動的に入力データセットとして定義されます。これにより、指定した出力データセットに含まれているデータがすべて確実に保持されます。
他にも入力データセットがあれば追加指定します。データセットを追加指定するには、「別の行の追加」ボタンをクリックします。
入力データセットごとに、「カレンダ期間」ボックスで特定のカレンダ期間を選択するか、「相殺」ボックスを選択し、「期間タイプ」ボックスで相殺の期間タイプを選択して「期間相殺」ボックスで必要な相殺を指定する必要があります。
相殺を使用する場合は、「期間相殺」ボックスで、「期間タイプ」ボックスで選択したタイプに必要な相殺期間数を定義する数値を指定します。計算の入力日以降の相殺を指定するにはプラスの数値を使用し、計算日以前の相殺を指定するにはマイナスの数値を使用します。相殺0(ゼロ)を指定することもできます。これは、実行パラメータで指定したカレンダ期間が使用されることを示します。
たとえば、計算用にカレンダ期間以降2か月という相殺を指定するには、「期間タイプ」ボックスで「月」を選択し、「期間相殺」ボックスで2を指定します。計算用に入力日以前2か月という相殺を指定するには、「期間タイプ」ボックスで「月」を選択し、「期間相殺」ボックスで-2を指定します。
計算の実行時に「出力カレンダ期間」に指定したタイプと同じ期間タイプを使用する場合は、「出力カレンダ期間と同じ」を選択します。
必要な入力データセットをすべて定義した後、「終了」ボタンをクリックしてデータセット・グループとバージョンの定義を完了します。
「データセット・グループ」ページで既存のデータセット・グループを検索して表示する手順は、次のとおりです。
「フォルダ」ボックスで、データセット・グループを検索するフォルダを選択します。
検索基準を名称で絞り込む場合は、データセット・グループ名の一部または全体を指定します。
「実行」ボタンをクリックして、検索基準と一致するデータセット・グループとバージョンのリストを表示します。
リスト内でデータセット・グループまたはバージョンの名称をクリックすると、そのグループまたはバージョンの情報を表示できます。
データセット・グループ・バージョンを複製して、新規のグループおよびバージョンを作成できます。手順は次のとおりです。
「データセット・グループ」ページで、複製するバージョンを表示します。
バージョンの「複製」アイコンをクリックします。
「ビジネス・オブジェクトの複製」ページで次の操作を実行します。
新規のグループおよびバージョンを作成するフォルダを選択します。
新規グループの名称を指定します。指定した名称は関連バージョンにも使用されます。
グループについて摘要テキストを提供する場合は、「摘要」ボックスに摘要を入力します。
「終了」ボタンをクリックします。
新規のデータセット・グループとバージョンが「データセット・グループ」ページに表示されます。
データセット・グループの名称、摘要および入力データセットを更新できます。既存のデータセット・グループの出力データセットは変更できないことに注意してください。
データセット・グループを更新する手順は、次のとおりです。
「データセット・グループ」ページで、更新するデータセット・グループのバージョンを表示します。
バージョンの「更新」アイコンをクリックします。
「データセット・グループの更新」ページで、必要に応じて次のいずれかの操作を実行します。
データセット・グループの名称または摘要を更新するには、必要に応じて「データセット・グループ名」または「摘要」ボックスで変更します。
データセット・グループに入力データセットをさらに追加するには、「別の行の追加」ボタンをクリックします。
入力データセットごとに、「カレンダ期間」ボックスで特定のカレンダ期間を選択するか、「相殺」ボックスを選択し、「期間タイプ」ボックスで相殺の期間タイプを選択して「期間相殺」ボックスで必要な相殺を指定する必要があります。
相殺を使用する場合は、「期間相殺」ボックスで、「期間タイプ」ボックスで選択したタイプに必要な相殺期間数を定義する数値を指定します。計算の入力日以降の相殺を指定するにはプラスの数値を使用し、計算日以前の相殺を指定するにはマイナスの数値を使用します。
たとえば、計算用に入力日以降2か月という相殺を指定するには、「期間タイプ」ボックスで「月」を選択し、「期間相殺」ボックスで2を指定します。計算用に入力日以前2か月という相殺を指定するには、「期間タイプ」ボックスで「月」を選択し、「期間相殺」ボックスで-2を指定します。
計算の実行時に「出力カレンダ期間」に指定したタイプと同じ期間タイプを使用する場合は、「出力カレンダ期間と同じ」を選択します。
データセット・グループから入力データセットを削除するには、削除する入力データセットを選択して「削除」ボタンをクリックし、プロンプトに対して「Yes」をクリックします。
「適用」ボタンをクリックして更新内容を保存します。
データセット・グループを削除するには、そのグループの関連バージョンを削除します。データセット・グループのバージョンを削除する手順は、次のとおりです。
「データセット・グループ」ページで、削除するバージョンの「削除」アイコンをクリックします。
バージョンの削除プロンプトに対して「Yes」をクリックします。