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Oracle Enterprise Performance Foundationユーザーズ・ガイド
リリース11i
B25757-01
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要求の処理

この章のトピックは、次のとおりです。

コンカレント・プログラムと要求

コンカレント・プログラムとは、ユーザー側の継続的な対話を必要とせずに実行できるプログラムです。

コンカレント・プログラムを実行するには、Oracle Applicationsの標準要求発行機能を使用して要求を発行します。この機能は、Enterprise Performance Foundationを介して使用できます。Enterprise Performance Foundationでは、既存の要求を表示することも可能です。

要求の処理の詳細は、次のトピックを参照してください。

Oracle Applicationsで要求を発行および監視する方法の詳細は、『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』を参照してください。

要求の発行

この項では、「要求の計画」ページを使用してコンカレント・プログラムの実行要求を発行するプロセスについて説明します。

まず、「要求の計画: 名称」ページにナビゲートします。

要求発行プロセスのステップは、次のとおりです。

ステップ1: 名称

「要求の計画: 名称」ページで、次の手順を実行します。

  1. 「プログラム名」ボックスで、要求を発行するプログラムを選択します。

  2. 要求名を指定する場合は、「要求名」ボックスで指定します。

  3. 「次へ」ボタンをクリックします。

ステップ2: パラメータ

「要求の計画: パラメータ」ページで、要求のパラメータ値を指定して「次へ」ボタンをクリックします。パラメータの説明は、「プログラム」を参照してください。

一連のパラメータを必要としないプログラムもあります。要求を発行するプログラムがパラメータを必要としない場合は、この手順の次のステップに進んでください。

ステップ3: 計画

「要求の計画: 計画」ページでは、次のように簡単な計画フォームを使用できます。

  1. 「計画」セクションで、要求を発行する時期に応じて「可能な限り早く」または「特定日時に開始」を選択します。「特定日時に開始」を選択した場合は、要求発行の開始日時を指定します。

  2. 「再発行」セクションで、要求を発行するのが1回のみであれば「繰返しなし」、2回以上発行するのであれば「繰返し」を選択します。

    「繰返し」を選択した場合は、要求発行の繰返し間隔と発行の終了日時を指定します。終了日を指定しなければ、要求は取り消すまで繰り返し再発行されます。

  3. 「計画名」セクションで計画名を選択します。

または、「事前スケジュール」ボタンをクリックして要求の計画フォームの拡張バージョンを表示することもできます。これにより、要求の開始日時と終了日時および要求の発行月数と日数を指定できます。

要求に日付パラメータが含まれており、再発行間隔にあわせてパラメータ値を調整する必要がある場合は、「増分日付パラメータ」を選択します。たとえば、パラメータの値が2005年4月1日午前7:00で間隔が月次の場合、次回の発行についてはパラメータが調整されて2005年5月1日午前7:00になります。

「要求の計画: 計画」ページでの作業を完了した後、「次へ」ボタンをクリックします。

ステップ4: 通知

「通知」ページで、要求に関する通知の受信者を指定します。受信者ごとに、生成する通知のタイプを選択できます。

さらに受信者を追加するには、「別の行の追加」ボタンを使用して行を追加します。受信者を削除するには、その受信者の「選択」ボックスをクリックして「削除」ボタンをクリックします。

「要求の計画: 通知」ページでの作業を完了した後、「次へ」ボタンをクリックします。

ステップ5: 印刷

「要求の計画: 印刷中」ページで、次の手順を実行します。

  1. 「印刷形式」ボックスで、使用する形式を選択します。使用可能な形式は、要求を発行するプログラムに応じて異なります。

  2. 「プリンタ」ボックスで、要求のコピーの印刷に使用するプリンタを選択します。

  3. 「部数」ボックスで印刷部数を指定します。コピーを印刷しない場合は、「部数」ボックスで0(ゼロ)を指定します。

  4. 要求情報をファイルに保存する場合は、「出力ファイルの保存」を選択します。

  5. 「次へ」ボタンをクリックします。

ステップ6: 検討

「要求の計画: 検討」ページで、要求の指定内容を検討します。変更が必要な場合は、「戻る」ボタンを使用して該当ページに戻ります。それ以外の場合は、「発行」ボタンをクリックして要求を発行します。

プログラム

この項では、「要求の計画」ページから使用可能な次のプログラムについて説明します。

「詳細クライアント・データ・ローダー」プログラム

「詳細クライアント・データ・ローダー」プログラムの目的は、クライアント・データをEnterprise Performance Foundationの表(FEM_CHECKING、FEM_COLLATERALおよびFEM_DATA1〜FEM_DATA20など)にロードすることです。

次の表に、「詳細クライアント・データ・ローダー」プログラムのパラメータを示します。

パラメータ 説明 必須?
ルール データのロード先となる表を指定します。 Yes
実行モード データ・ロードのタイプを指定します。「エラー再処理」は前回のロードがエラーで終了した場合に使用し、「スナップショット」は、特定時点のデータ・ロードに使用します。 Yes
元帳 データをロードする元帳を指定します。 Yes
カレンダ期間 選択した元帳でフィルタされたデータをロードするカレンダ期間。 Yes
データセット データのロード先となるデータセットの名称。 Yes
ソース・システム ロードされた行のグループ化に使用できる識別子を定義します。 Yes

「詳細クライアント・データ・ローダー」プログラムの詳細は、「詳細クライアント・データ・ローダー」を参照してください。

「ディメンション階層ローダー」プログラム

「ディメンション階層ローダー」プログラムの目的は、階層定義を含むインタフェース表から階層をロードすることです。

次の表に、「ディメンション階層ローダー」プログラムのパラメータを示します。

パラメータ 説明 必須?
ルール名 ロードを階層のロードとして指定します。 Yes
実行モード データ・ロードのタイプを指定します。「エラー再処理」は前回のロードがエラーで終了した場合に使用し、「スナップショット」は、特定時点のデータ・ロードに使用します。 Yes
ディメンション 階層をロードするディメンション。 Yes
階層名 ロードする階層オブジェクト名。 Yes
階層定義名 ロードする階層定義。 Yes

「ディメンション階層ローダー」プログラムの詳細は、「ディメンション階層ローダー」を参照してください。

「ディメンション階層移行」プログラム

「ディメンション階層移行」プログラムは、ディメンション階層をソース・システムからターゲット・システムに移行します。このプログラムはターゲット・システムから実行する必要があります。

次の表に、「ディメンション階層移行」プログラムのパラメータを示します。

パラメータ 説明 必須?
データベース・リンク ソース・システムをターゲット・システムに接続するデータベース・リンク。 Yes
ディメンション メンバーを移行するディメンション。プログラムでは、ディメンション・メンバーが1度に1ディメンションずつ移動します。 Yes
階層 移行する階層の名称。 Yes
階層バージョン 移行する階層バージョンの名称。バージョンを指定しなければ、全バージョンが移行します。 No
ユーザー・ディメンション名 ソース・システムからのユーザー構成可能ディメンション名(たとえば、ターゲット・システム内のユーザー構成可能ディメンション1に、ソース・システム内のユーザー構成可能ディメンション8のデータを移入するには、「ユーザー・ディメンション名」でユーザー構成可能ディメンション8を指定します)。 No

「ディメンション・メンバー・ローダー」プログラム

「ディメンション・メンバー・ローダー」プログラムの目的は、ディメンション定義を含むインタフェース表からディメンションをロードすることです。

次の表に、「ディメンション・メンバー・ローダー」プログラムのパラメータを示します。

パラメータ 説明 必須?
実行モード データ・ロードのタイプを指定します。「エラー再処理」は前回のロードがエラーで終了した場合に使用し、「スナップショット」は、特定時点のデータ・ロードに使用します。 Yes
ディメンション ロードするディメンション。 Yes

「ディメンション・メンバー・ローダー」プログラムの詳細は、「ディメンション・メンバー・ローダー」を参照してください。

「ディメンション・メンバー移行」プログラム

「ディメンション・メンバー移行」プログラムは、ディメンションの全メンバーおよび属性情報をソース・システムからターゲット・システムに移行します。このプログラムはターゲット・システムから実行する必要があります。

次の表に、「ディメンション・メンバー移行」プログラムのパラメータを示します。

パラメータ 説明 必須?
ソース・データベース ソース・システムをターゲット・システムに接続するデータベース・リンク。 Yes
ディメンション メンバーを移行するディメンション。プログラムでは、ディメンション・メンバーが1度に1ディメンションずつ移動します。 Yes
ユーザー・ディメンション名 ソース・システムからのユーザー構成可能ディメンション名(たとえば、ターゲット・システム内のユーザー構成可能ディメンション1に、ソース・システム内のユーザー構成可能ディメンション8のデータを移入するには、「ユーザー・ディメンション名」でユーザー構成可能ディメンション8を指定します)。 No

「実行済ルール削除」プログラム

「実行済ルール削除」プログラムの目的は、実行済ルールのオブジェクトIDと要求IDがわかっている場合に、実行済ルールを削除することです。

次の表に、「実行済ルール削除」プログラムのパラメータを示します。

パラメータ 説明 必須?
オブジェクト 要求IDのビジネス・ルール摘要。 No
要求ID 実行済ルールの要求ID。 Yes
依存を含む 要求に連鎖した依存性がある場合は、このオプションを選択すると依存性も元に戻ります。 Yes
依存エラーを無視 このオプションにより、要求が依存エラーになる場合、エラーの発生時にプログラムが処理を続行するか停止するかが決まります。 Yes

「実行済ルール要求削除」プログラム

「実行済ルール要求削除」プログラムの目的は、実行済ルールの要求IDのみがわかっている場合に、実行済ルールを削除することです。

次の表に、「実行済ルール要求削除」プログラムのパラメータを示します。

パラメータ 説明 必須?
要求ID 実行済ルール要求の要求ID。 Yes
依存を含む 要求に連鎖した依存性がある場合は、このオプションを選択すると依存性も元に戻ります。 Yes
依存エラーを無視 このオプションにより、要求が依存エラーになる場合、エラーの発生時にプログラムが処理を続行するか停止するかが決まります。 Yes

「外部一般会計データ・ローダー」プログラム

「外部一般会計データ・ローダー」プログラムの目的は、Oracle General Ledger以外の一般会計システムのデータの定義を含むインタフェース表からデータをロードすることです。

次の表に、「外部一般会計データ・ローダー」プログラムのパラメータを示します。

パラメータ 説明 必須?
実行モード データ・ロードのタイプを指定します。「エラー再処理」は前回のロードがエラーで終了した場合に使用し、「スナップショット」は、特定時点のデータ・ロードに使用します。 Yes
元帳 データをロードする元帳を指定します。 Yes
カレンダ期間 選択した元帳でフィルタされたデータをロードするカレンダ期間。 Yes
予算 データ・ロードに割り当てられている予算のリスト。 No
予算引当タイプ データ・ロードに割り当てられている予算引当タイプのリスト。 No
データセット データのロード先となるデータセットの名称。 Yes
指定された期間固有の金額 移入するデータ列(PTD、QTDおよびYTD)を指定します。 Yes

「外部GLデータ・インポート」プログラムの詳細は、「外部一般会計データ・ローダー」を参照してください。

「拡張勘定タイプの符号付け」プログラム

「拡張勘定タイプの符号付け」プログラムの目的は、拡張勘定タイプに符号を割り当てることです。データ・ロード操作または計算を実行する前に、次の手順で実行します。

  1. インストール環境に応じて、「FEM: 符号方法」プロファイル・オプションを該当する値に設定します。

  2. 「拡張勘定タイプの符号付け」プログラムを実行します。

「拡張勘定タイプの符号付け」プログラムには、パラメータはありません。

「プログラム - Enterprise Performance Foundation Discoverer階層変換エンジン」プログラム

Discoverer階層変換エンジン・プログラムは、「Enterprise Performance Foundation管理者」ユーザー職責で使用可能です。このプログラムの目的は、階層をEnterprise Performance Foundationの書式からOracle Discovererに必要な書式に変換することです。このプログラムにより、指定したディメンションまたは全ディメンションの全階層が変換され、結果がEPF - コア・ビジネス・エリア・ビジネス・エリアに置かれます。このプログラムを実行する前に、Discoverer End User Layerをインストールしておく必要があります。

次の表に、Discoverer階層変換エンジン・プログラムのパラメータを示します。

パラメータ 説明 必須?
ディメンション名 階層の変換対象となるディメンションを指定します。階層の変換対象として特定のディメンションを指定するか、「全て」(全ディメンション)を指定します。 Yes

「プログラム - Enterprise Performance Foundation General Ledger残高ルール・エンジン」プログラム

General Ledger残高ルール・エンジン・プログラムの目的は、ユーザー(管理者)がビジネス・ルールを使用して、Oracle General LedgerからEnterprise Performance Foundationにデータを移行できるようにすることです。ルールを使用すると、各元帳からロードする残高のタイプや金額タイプおよび換算済残高情報など、各種の設定を指定して格納できます。最終的には、残高転送計画を作成するためのメカニズムにもなります。

General Ledger残高ルール・エンジン・プログラムの使用方法は、「残高ルールの実行」を参照してください。

プログラム - Enterprise Performance Foundation General Ledgerカレンダ・ルール・エンジン・プログラム

General Ledgerカレンダ・ルール・エンジン・プログラムの目的は、Oracle General LedgerのカレンダをEnterprise Performance Foundationに転送することです。

General Ledgerカレンダ・ルール・エンジン・プログラムの使用方法は、「カレンダ」を参照してください。

「プログラム - Enterprise Performance Foundation General Ledgerディメンション・ルール・エンジン」プログラム

General Ledgerディメンション・ルール・エンジン・プログラムの目的は、選択したディメンション・ルールに基づいてEnterprise Performance Foundationにディメンション・メンバー詳細を移入することです。移入したディメンション情報は、レポート処理と分析処理のためにOracle General Ledger残高を転送する際に使用されます。

General Ledgerディメンション・ルール・エンジン・プログラムの使用方法は、「ディメンション・ルールの実行」を参照してください。

「プログラム - Enterprise Performance Foundation General Ledger階層ルール・エンジン」プログラム

General Ledger階層ルール・エンジン・プログラムの目的は、選択した階層ルールに指定されている階層情報をEnterprise Performance Foundationに移入することです。これらの階層は、Oracle General Ledger残高転送プロセス中には使用されませんが、連結や予算処理などの分析プロセスに必要です。

General Ledger階層ルール・エンジン・プログラムの使用方法は、「階層ルールの実行」を参照してください。

要求の表示

「要求」ページを介して発行済の要求を表示し、その情報を参照できます。他のユーザーが発行した要求は参照できません。

「要求」ページの「表示」ボックスを使用して、表示する要求を次のように選択します。