ヘッダーをスキップ

Oracle Enterprise Performance Foundationユーザーズ・ガイド
リリース11i
B25757-01
目次へ
目次
前のページへ
戻る
次のページへ
次へ

インタフェース表と外部データ・ローダー

この付録のトピックは、次のとおりです。

概要

Enterprise Performance Foundationは、Oracle E-Business Suiteの統一データ・モデルの重要部分です。Enterprise Performance Foundationは製品プリフィクスFEMを使用し、すべてのアプリケーションの構築時に使用されるセントラル・データ・デポジトリです。このため、すべてのアプリケーションで共通データ・ストアを使用できます。

この項では、Enterprise Performance Foundationへのデータ・ロードの概要について説明します。また、この付録にはデータ・ローダー・プログラムの詳細も記載されています。

注意: 「DataXローダー」プログラムは段階的に廃止されつつあります。「詳細クライアント・データ・ローダー」プログラムは、「DataXローダー」プログラムの全機能に加えて付加的機能を提供します。データ表へのデータのロードには、「DataXローダー」プログラムのかわりに「詳細クライアント・データ・ローダー」プログラムを使用してください。

データ・ローダー・プログラムの詳細は、次の項を参照してください。

Enterprise Performance Foundationへのデータのロード

Enterprise Performance Foundationでは、Enterprise Performance Foundationシステムにビジネス・データをロードして変更する容易な手段が自動化されています。この場合のビジネス・データは、顧客、製品および収益など、業務を記述する情報を指します。Enterprise Performance Foundationインタフェース・アーキテクチャは、このような情報をすべてシステムに入れて各種のEnterprise Performance Foundationツールおよびアプリケーションを使用してビジネスを適切に把握できるようにするゲートウェイです。

Enterprise Performance Foundationインタフェース・アーキテクチャにより、次のタイプの情報をロードできます。

Enterprise Performance Foundationインタフェース・アーキテクチャには、情報のタイプごとに一連のインタフェース表が用意されています。インタフェース表はビジネス・データのステージング領域として機能します。また、一連のプログラムも用意されており、このステージング領域から公式なEnterprise Performance Foundationデータベースへとデータを移動する際に使用できます。

インタフェース・データ・フロー

次のダイアグラムに、外部システムからEnterprise Performance Foundationデータベースへのビジネス・データ・フローを示します。

テキストで説明されている画像

インタフェース・データ・フロー定義

次の表に、インタフェース・データ・フロー定義を示します。

一般的な概念

次の表に、Enterprise Performance Foundationインタフェース・アーキテクチャの一般的な概念とその定義を示します。

概念 定義
ディメンション ディメンションとは、ビジネス・データの分類に使用できる構造です。ディメンションにはメンバーが含まれています。Enterprise Performance Foundationでは、ユーザーがメンバーを1つ以上の階層に編成できるように、一部の(全部ではなく)ディメンションを階層ディメンションとして定義します。ディメンションの例は、顧客、製品および時間などです。
ディメンション属性 ディメンション属性とは、ディメンション・メンバーを詳細に記述するプロパティまたは修飾子です。属性には、日付、数値または文字列などを使用できます。たとえば、地域ディメンションに、その地域の居住人口を示す人口という属性を使用できます。したがって、地域ディメンションの各メンバーには人口が関連付けられます。Enterprise Performance Foundationでは、ディメンション属性がディメンション識別子とは完全に別個の概念とみなされます。
ディメンション属性バージョン ディメンション属性バージョン(単にバージョンと呼ぶこともあります)とは、あるメンバーについて同じディメンション属性の様々な割当を区別する識別子です。たとえば、テキサスという地域メンバーの人口が変化するにつれて、人口属性の新規バージョンを作成することで変化を追跡できます。バージョンAで1999年の人口を表し、バージョンBで2000年の人口を表すことができます。
ディメンション識別子 ディメンション識別子とは、ディメンションの各メンバーを一意に識別する文字列または文字列の組合せです。ディメンション識別子は、言語のコンテキストに関係なく同一であるため翻訳不可です。Enterprise Performance Foundationのインタフェース表には、ディメンションごとに、そのディメンションのディメンション識別子として機能する一意の列セットがあります。
表示コード 表示コードとは、ほとんどの(すべてではなく)ディメンションのディメンションIDのコンポーネントである翻訳不可の英数字文字列です。
階層定義 階層定義とは、指定の有効日の範囲について親子関連で編成されたディメンション・メンバーの構造です。階層定義は、階層の1インスタンスであるという点で階層バージョンのシノニムです。
階層オブジェクト 階層オブジェクトとは、階層定義の集合です。階層定義は、それぞれ階層オブジェクトの特定のイメージを表します。
レベル レベルとは、類似するメンバーのカテゴリを指定する階層ディメンションのプロパティです。たとえば、地域ディメンションに郡市区および州というレベルがあるとします。タルサやダラスなどの地域メンバーは郡市区レベルに属しますが、テキサスやオクラホマなどの地域メンバーは州レベルに属します。レベルの指定は、ディメンション内の全階層間で同一です。つまり、テキサスはすべての地域階層で常に州です。
単純ディメンション 単純ディメンションとは、階層や属性を持たないディメンションです。単純ディメンションは単なるメンバーのリストです。
翻訳可能な名称 翻訳可能な名称とは、言語ごとに変更できるユーザー・フレンドリな英数字名です。たとえば、特定のディメンション・メンバーをフランス語と英語で異なる名称で参照できます。翻訳可能な名称(または摘要)が格納される各行には、その名称や摘要の表示言語を指定する言語コンテキストがあります。
ユーザー構成可能なディメンション ユーザー構成可能なディメンションとは、Enterprise Performance Foundationで提供される標準ディメンションにカスタマイズ内容を追加できるディメンションです。Enterprise Performance Foundationには、ユーザー構成可能な単純ディメンションと、階層および属性をサポートするユーザー構成可能なディメンションが用意されています。
値セット 値セットとはディメンション・メンバーの集合であり、一部のディメンションではディメンション識別子のコンポーネントです。値セットの概念により、大規模組織で同じコードを使用して様々なリージョン間で複数のディメンションを識別できます。たとえば、ヨーロッパではコード123で顧客Aを識別し、アメリカでは同じコードで顧客Bを識別できます。

ロード・プロセス

Enterprise Performance Foundationインタフェース・アーキテクチャには、各種ビジネス情報をロードするために個別のプログラムが用意されています。これらのプログラムを併用して、ビジネス・データをEnterprise Performance Foundationシステムにロードできます。

標準的なロード・プロセスでは、すべてのタイプの情報(メンバー、階層、ファクトおよび一般会計データ)をロードします。Enterprise Performance Foundationシステムでは、必ず最初にディメンション・メンバーをロードする必要があることを除き、ロード・プロセスに特定の順序は必要ありません。

ロード例

次に示す標準的なロード・プロセスの例を使用します。

  1. ディメンション・メンバー・ローダーを使用してディメンション・メンバーをロードまたは更新します。

  2. ディメンション階層ローダーを使用して階層をロードまたは更新します。

  3. 詳細クライアント・データ・ローダーを使用して一般ファクト・データをロードします。

  4. 外部一般会計データ・ローダーを使用して一般会計データをロードします。

実行する必要があるのは、対象データがあるローダーのみです。たとえば、ある月には新規ディメンション・メンバーがないことがあります。その場合は、ディメンション・メンバー・ローダーの実行をスキップできます。同様に、一般会計データがないこともあります。その場合は外部一般会計データ・ローダー・プログラムを実行しません。

トラブルシューティングの例

ローダーでエラーが発生した場合は、次の例に示すトラブルシューティング・プロセスを使用します。

  1. プログラムにより生成されたメッセージをコンカレント・マネージャのログで確認します。

  2. インタフェース_T表の各行のSTATUS列を確認します。STATUS列のステータス・コードの説明は、この付録の該当する項でローダーの実行に関するトピックの出力情報を参照してください。

以降の各項では、データ・ロードの準備方法と各プログラムの実行方法について説明します。

ローダーのディメンションのデフォルト

デフォルト・メンバーを使用してインタフェース表にディメンション列を移入する操作が必要になることがあります。たとえば、FEM_DATAx_T表の1つに含まれるディメンションをデータでは使用していないが、ターゲット表FEM_DATAxの定義済ディメンション(処理キー)に含まれているため、そのディメンションの列に「不適用」を移入する操作が必要になることがあります。また、新規ディメンション・メンバーをロードする際に、一部の必須属性に移入する値がわからないことがあります。この場合は、属性ディメンションにデフォルト・メンバーを使用します。

属性ディメンションのデフォルト

属性の値リスト(「ソース・システム」や「フラグ」など)として使用されるディメンションの場合、シード済のデフォルト・メンバーが用意されています。このデフォルトは「ディメンション: 定義」ページで変更できます。

新規ディメンション・メンバーをロードする際に、ディメンション・メンバー・ローダーでは、そのディメンションの必須属性ごとに割当が必要です。この種の属性については、できるだけ意味のある割当値を探すことをお薦めします。ただし、属性ディメンションのデフォルト・メンバーに対する属性割当のデフォルト設定が必要になる場合があります。

そのためには、必須属性の属性ディメンションを識別する必要があります。これは、ディメンションおよび階層管理でディメンションの必須属性を検索することで識別できます。すべての属性が属性ディメンションを持つわけではありません。属性割当として他のディメンションからの値を必要とするのは、属性データ型が「ディメンション」に設定されている属性のみです。この種の属性の場合は、そのディメンションを識別し、「ディメンション: 定義」ページでデフォルト・メンバーを検索できます。

「フラグ」属性(YまたはNの割当を必要とする属性)の場合は、すべてのフラグ属性が意味のない割当を持つことを意味するため、デフォルト・メンバーを使用しないことをお薦めします。「フラグ」属性の場合は、候補がYまたはNの2つのみであるため、意味のある値としてYまたはNを割り当てることをお薦めします。

ディメンション・メンバー・ローダーは、この種の属性のデフォルトを直接参照しません。ユーザーが新規メンバーに対する属性割当を適切な_ATTR_Tインタフェース表に移入するときに、デフォルトを参照します。

値セット・ディメンションのデフォルト

値セット・ディメンションの場合、Enterprise Performance Foundationではシステム内で作成される値セットごとにデフォルト・メンバーが生成されます。このデフォルト・メンバーが生成されると、FEM_DATAx_Tインタフェース表の移入時に参照できます。詳細クライアント・データ・ローダーがこれらのデフォルトを直接参照することはありません。かわりに、これらのデフォルト・メンバーを使用して、意味のある値のないFEM_DATAx_T表にディメンション列を移入します。

Enterprise Performance Foundationでは、FEM_DATAx_T表に各ディメンション列の値を移入する必要はありません。単に、NULLまたはターゲットのFEM_DATAx表に定義されている処理キーの一部でないディメンション列を移入します。

コンカレント・マネージャの使用

外部ローダーの場合は、単にロード・パラメータを指定します。他の「コンカレント・マネージャ」ページ(計画用など)はすべてオプションです。このような他の各ステップでは、「次へ」を押してバイパスできます。これらのページで情報を指定する必要があるのは、指定のコンカレント・マネージャ機能を実装する場合のみです。これらのページの詳細は、『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』および『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド』の該当するコンカレント・マネージャの項を参照してください。

フォルダ要件

すべてのローダー・プログラムを正常に実行するには、「データ統合」フォルダを割り当てておく必要があります。

ディメンション・メンバー・ローダー

ディメンション・メンバー・ローダーを使用して、レベル、ディメンション・メンバーおよび属性をロードします。このプログラムは、次のタイプのロード操作をサポートしています。

ヒント: ディメンション・メンバー・ローダーを使用すると、メンバーの「有効化フラグ」属性を更新できます。多数のメンバーの場合は、この方法で「有効化フラグ」属性を更新するのが最も簡単です。

ロードのサポート対象ディメンション

ディメンション・メンバー・ローダーは、事前定義済のディメンション・セットのロードをサポートしています。このローダーで他のディメンションをロードすることはできません。この種のディメンションの構造はそれぞれ異なるため、次のカテゴリに分類できます。

時間ディメンション(属性ディメンション)

値セット・ディメンション(属性ディメンション)

単純ディメンション

時間ディメンション(属性ディメンション)

カレンダ期間のメンバーの識別

カレンダ期間は、次の4つの個別コンポーネントを組み合せた識別子を持つ唯一のディメンションです。

この4つのコンポーネントの組合せにより、インタフェース表内の各カレンダ期間メンバーが一意であることが保証されます。

新規のカレンダ期間ディメンション・メンバーを作成するか、既存のカレンダ期間メンバーのプロパティと属性を更新する場合は、次の列を使用してインタフェース表に時間を指定します。

たとえば、会社の会計年度が6月から始まって翌年の5月に終了し、各期間が月の1日から始まって月の最終日に終了する場合、会計年度、レベル(ディメンション・グループ表示コード)、終了日および期間番号の関係は次のようになります。

モジュールの会計年度 期間名 レベル(ディメンション・グループ) 終了日 期間番号
2004 May-FY04 31-May-2004 12
2005 Jun-FY05 30-Jun-2004 1
2005 Jul-FY05 31-Jul-2004 2
2005 Aug-FY05 31-Aug-2004 3
2005 Sep-FY05 30-Sep-2004 4
2005 Oct-FY05 31-Oct-2004 5
2005 Nov-FY05 30-Nov-2004 6
2005 Dec-FY05 31-Dec-2004 7
2005 Jan-FY05 31-Jan-2005 8
2005 Feb-FY05 28-Feb-2005 9
2005 Mar-FY05 31-Mar-2005 10
2005 Apr-FY05 30-Apr-2005 11
2005 May-FY05 31-May-2005 12
2005 Qtr1-FY05 四半期 31-Aug-2004 1
2005 Qtr2-FY05 四半期 30-Nov-2004 2
2005 Qtr3-FY05 四半期 28-Feb-2005 3
2005 Qtr4-FY05 四半期 31-May-2005 4
2005 Year-FY05 年度 31-May-2005 1
2006 Jun-FY06 30-Jun-2005 1

カレンダ期間の属性

ロードする新規メンバーごとに、カレンダ期間の必須属性すべての割当を指定する必要があります。カレンダ期間ディメンションの必須属性とすべてのディメンションの必須属性のリストは、「ディメンション属性」を参照してください。

値セット・ディメンション(属性ディメンション)

値セット・ディメンションは、識別子にコンポーネントとして値セットが含まれているディメンションです。

値セット・ディメンションのメンバーの識別

この種のディメンションのメンバーを識別するには、メンバーの英数字コード(メンバー表示コード)と値セットの英数字コード(値セット表示コード)の両方を組み合せて使用します。たとえば、製品ディメンションの識別子は次の列です。

通常は、すべての製品メンバーに対して値セットが1つのみ存在します。ただし、大規模実装の場合は、1つのディメンションに複数の値セットを使用できます。したがって、これらのディメンションのメンバーを一意に識別するために、常にVALUE_SET_DISPLAY_CODEを提供する必要があります。

ロードする新規メンバーごとに、そのディメンションの必須属性の割当を提供する必要があります。必須属性のセットは、ディメンションごとに異なります。各ディメンションの必須属性については、「ディメンション属性」を参照してください。

ディメンション・メンバー・ローダーのインタフェース表の値セットの識別

ディメンション・メンバー・ローダーのインタフェース表では、値セット・ディメンションのメンバーをロードする際に値セットを正しく識別できる必要があります。値セット・ディメンションは、値セットを使用してディメンション・メンバーを区別するディメンションとして定義されます。次の値セット・ディメンションがあります。

たとえば、製品ディメンションのメンバーをロードする場合は、各メンバーのターゲット値セットを識別する必要があります。さらに、属性割当が値セット・ディメンションのメンバーである場合は、割当の値セットも識別する必要があります。これは、値セット・ディメンション・リストの各ディメンションに該当します。

「ディメンション・メンバー」インタフェース表内の値セットを識別するには、翻訳不可の英数字識別子(表示コード)を使用します。システム内のすべての値セットには、このような識別子が付いています。使用する値セットの表示コードを確認した後、実行する操作のタイプに応じて、該当するインタフェース表にVALUE_SET_DISPLAY_CODE列またはATTR_ASSIGN_VS_DISPLAY_CODE列を移入します。

たとえば、新規の製品メンバーをロードする場合は、FEM_PRODUCTS_B_T、FEM_PRODUCTS_TL_TおよびFEM_PRODUCTS_ATTR_Tの各表のVALUE_SET_DISPLAY_CODE列で該当する製品値セットを識別します。これは、新規メンバーのロード時、既存のメンバーの更新時、またはメンバーの属性割当のロードまたは更新時に必要です。

値セット・ディメンションからのメンバーを含む属性割当をロードする場合は、該当するATTR_T表にATTR_ASSIGN_VS_DISPLAY_CODE列を移入します。たとえば、属性に値セット・ディメンション(PRODUCTなど)からの割当が必要な場合は、製品メンバーが正しく識別されるように、その属性割当のATTR_ASSIGN_VS_DISPLAY_CODE列を移入する必要があります。

システム内の各値セット・ディメンションに使用できるように、初期値セットが用意されています。通常、複数の値セットを使用するディメンションがない実装では、この初期値セットを使用します。次の表に、システム内の各値セット・ディメンションと、対応するOracle初期値セットの表示コードを示します。

ディメンション名 値セット表示コード
チャネル CHANNEL
会社 COMPANY
会社コスト・センター組織 COMPANY_COST_CENTER_ORG
コスト・センター COST_CENTER
顧客 CUSTOMER
エンティティ ENTITY
財務要素 FINANCIAL_ELEMENTS
地域 GEOGRAPHY
明細項目 LINE_ITEM
勘定科目 NATURAL_ACCOUNT
製品 PRODUCT
プロジェクト PROJECT
タスク TASK
ユーザー・ディメンション1 USER_DIM1
ユーザー・ディメンション2 USER_DIM2
ユーザー・ディメンション3 USER_DIM3
ユーザー・ディメンション4 USER_DIM4
ユーザー・ディメンション5 USER_DIM5
ユーザー・ディメンション6 USER_DIM6
ユーザー・ディメンション7 USER_DIM7
ユーザー・ディメンション8 USER_DIM8
ユーザー・ディメンション9 USER_DIM9
ユーザー・ディメンション10 USER_DIM10

実装で初期値セットのみを使用する場合は、各値セット・ディメンションのリストに初期値セットを使用して、システム内の各値セットの表示コードを識別できます。ただし、実装でインストール時に提供される以外の値セットを使用する場合は、Administrationアプリケーションを使用してディメンション用の適切な値セットを1つ以上識別する必要があります。

ここでは、各ディメンションの適切な値セットを識別するプロセスの概要と手順の詳細を説明します。

プロセスをまとめると、次のようになります。

  1. ディメンション・メンバーに有効な元帳を識別します。

  2. その元帳用のグローバル値セット組合せを識別します。

  3. グローバル値セット組合せ内で各ディメンション用の値セットを識別します。

  4. 各値セットの表示コードを検索します。

手順の詳細は、次のとおりです。

  1. 「アプリケーション作業環境」で、処理する元帳を識別します。各元帳には、値セット・ディメンション・リスト内のディメンションごとに値セットが1つのみ割り当てられています。各ユーザー用に「アプリケーション作業環境」で選択した元帳には、グローバル値セット組合せが1つのみ関連付けられています。

  2. 「ディメンション: メンバー」ページにナビゲートして、ディメンションの視点を元帳ディメンションに切り替えます。

  3. 適切な元帳を識別した後、その元帳をクリックして属性割当を表示します。

  4. 「元帳グローバル値セット組合せ」属性の値をメモします。この値を次の手順5で使用して、元帳の値セットを個別に識別します。

  5. 「登録: グローバル値セット組合せ」ページにナビゲートし、該当する「更新」リンクをクリックして、手順4で識別したグローバル値セット組合せを選択します。このページには、ディメンションごとに各種の値セットが表示されます。ただし、値セットは表示コードではなく内部番号と翻訳可能な名称を連結したもので識別されます。たとえば、値セットを13 – Channelとして識別したとします。13は値セットの内部番号識別子で、Channelはその値セットの翻訳可能な名称です。

  6. 各値セットの表示コードを検索するには、「登録: 値セット」ページにナビゲートして、手順5で選択した適切な値セット名を検索します。たとえば、値セットが13– Channelとして識別された場合は、値セット名Channelを検索します。

  7. 検索結果の「コード」列の値は、値セットの表示コードであることに注意してください。これは、適切なディメンション・メンバー・ローダー・インタフェース表にVALUE_SET_DISPLAY_CODE列を移入するための値です。

複数の元帳で同じグローバル値セット組合せを共有できるため、各ディメンションに割り当てられている値セットは元帳間で同一です。この場合、どの元帳をグローバル値セット組合せの識別用に選択しても関係ありません。

単純ディメンション

単純ディメンションには、属性はありません。単純ディメンションについて指定する必要のある情報は、識別子と翻訳可能な名称のみです。

単純ディメンション・メンバーの識別

単純ディメンション・メンバーは、1つのメンバー・コード値で識別します。この値は、メンバーを表す翻訳不可の英数字識別子です。ただし、プログラムではすべての単純ディメンションのメンバーが1つのインタフェース表からロードされるため、ディメンションの識別子も個別に提供する必要があります。

たとえば、式の単純ディメンション・メンバーを識別する次の列を移入します。

ディメンション・メンバー・ローダーのインタフェース表の移入

この項では、ロード準備中にディメンション・メンバー・ローダーのインタフェース表を移入する方法について説明します。

レベル

レベルのロード用に次のインタフェース表を移入します。

FEM_DIMENSION_GRPS_B_T表は、レベルを識別する表です。この表には、個別レベルごとにレコードを1つ移入します。DIMENSION_GROUP_DISPLAY_CODEは、各レベルを識別する翻訳不可の英数字コードです。DIMENSION_VARCHAR_LABELは、レベルが属しているディメンションの識別子です。

FEM_DIMENSION_GRPS_B_T表とFEM_DIMENSION_GRPS_TL_T表でレベルを定義するときに、各レベルのDIMENSION_GROUP_SEQの値を指定する必要があります。これはレベルの階層関連を定義する連番で、最小番号が階層の最上位を表し、最大番号が最下位を表します。たとえば、国および郡市区という2つのレベルがあり、国のDIMENSION_GROUP_SEQが1で、郡市区の値が2であれば、国レベルは郡市区レベルのメンバーの親です。

FEM_DIMENSION_GRPS_TL_T表は、レベルの翻訳可能表です。この表に、個別レベルごとにインストール済の各言語のレコードを移入します。システムにインストールされている言語が1つのみであれば、この表にはレベルごとにレコードを1つ移入します。システムに10の言語がインストールされていれば、この表にはインストール済の言語ごとにレコードを1つ移入します。

プログラムでは、追加インストールされている言語用の言語行を必要としません。この種の行を提供しなければ、ローダーでは他の言語の名称と摘要が現行セッションのレコードの名称と摘要と同じになるようにデフォルト設定されます。たとえば、10の言語をインストールしていても、レベルが翻訳されているのは6つの言語のみであるとします。これは、他の4つの言語には言語行を使用するが、実際にはレベル名がまだ対象言語に翻訳されていないことを意味します。この場合は、FEM_DIMENSION_GRPS_TL_T表にレベルごとに4つの言語行を提供します。ローダーを実行すると、4つの言語で指定の名前を持つ新規レベルが作成されます。また、名称と摘要が現行セッションの言語による名称と摘要にデフォルト設定され、他の4つの言語用の行が作成されます。

ディメンション・メンバー

ローダーを実行してメンバーをEnterprise Performance Foundationに移動する前に、適切なインタフェース表セットを移入する必要があります。移入するインタフェース表は、ロードするディメンションおよび実行するロードのタイプに応じて異なります。

次のマトリクスに、各ディメンションの各種メンバーのインタフェース表を示します。

ディメンション メンバー表 翻訳可能な表 属性表
カレンダ期間 FEM_CAL_PERIODS_B_T FEM_CAL_PERIODS_TL_T FEM_CAL_PERIODS_ATTR_T
チャネル FEM_CHANNELS_B_T FEM_CHANNELS_TL_T FEM_CHANNELS_ATTR_T
会社コスト・センター組織 FEM_CCTR_ORGS_B_T FEM_CCTR_ORGS_TL_T FEM_CCTR_ORGS_ATTR_T
顧客 FEM_CUSTOMERS_B_T FEM_CUSTOMERS_TL_T FEM_CUSTOMERS_ATTR_T
エンティティ FEM_ENTITIES_B_T FEM_ENTITIES_TL_T FEM_ENTITIES_ATTR_T
地域 FEM_GEOGRAPHY_B_T FEM_GEOGRAPHY_TL_T FEM_GEOGRAPHY_ATTR_T
明細項目 FEM_LN_ITEMS_B_T FEM_LN_ITEMS_TL_T FEM_LN_ITEMS_ATTR_T
勘定科目 FEM_NAT_ACCTS_B_T FEM_NAT_ACCTS_TL_T FEM_NAT_ACCTS_ATTR_T
製品 FEM_PRODUCTS_B_T FEM_PRODUCTS_TL_T FEM_PRODUCTS_ATTR_T
プロジェクト FEM_PROJECTS_B_T FEM_PROJECTS_TL_T FEM_PROJECTS_ATTR_T
タスク FEM_TASKS_B_T FEM_TASKS_TL_T FEM_TASKS_ATTR_T
ユーザー・ディメンション1 FEM_USER_DIM1_B_T FEM_USER_DIM1_TL_T FEM_USER_DIM1_ATTR_T
ユーザー・ディメンション2 FEM_USER_DIM2_B_T FEM_USER_DIM2_TL_T FEM_USER_DIM2_ATTR_T
ユーザー・ディメンション3 FEM_USER_DIM3_B_T FEM_USER_DIM3_TL_T FEM_USER_DIM3_ATTR_T
ユーザー・ディメンション4 FEM_USER_DIM4_B_T FEM_USER_DIM4_TL_T FEM_USER_DIM4_ATTR_T
ユーザー・ディメンション5 FEM_USER_DIM5_B_T FEM_USER_DIM5_TL_T FEM_USER_DIM5_ATTR_T
ユーザー・ディメンション6 FEM_USER_DIM6_B_T FEM_USER_DIM6_TL_T FEM_USER_DIM6_ATTR_T
ユーザー・ディメンション7 FEM_USER_DIM7_B_T FEM_USER_DIM7_TL_T FEM_USER_DIM7_ATTR_T
ユーザー・ディメンション8 FEM_USER_DIM8_B_T FEM_USER_DIM8_TL_T FEM_USER_DIM8_ATTR_T
ユーザー・ディメンション9 FEM_USER_DIM9_B_T FEM_USER_DIM9_TL_T FEM_USER_DIM9_ATTR_T
ユーザー・ディメンション10 FEM_USER_DIM10_B_T FEM_USER_DIM10_TL_T FEM_USER_DIM10_ATTR_T
一般単純ディメンション FEM_SIMPLE_DIMS_B_T FEM_SIMPLE_DIMS_TL_T 該当なし

メンバー表

メンバー表の1行で、各ディメンション・メンバーが識別されます。各メンバーのレベルも、メンバー表で識別します。

翻訳可能な表

翻訳可能な表には、システムのインストール済言語ごとに各ディメンション・メンバー用の1行を移入します。システムに言語が1つしかインストールされていなければ、翻訳可能な表にはディメンション・メンバーごとに1行のみを移入します。ただし、複数の言語がインストールされている場合、ローダーではインストール済言語ごとに1行を指定できます。これにより、各メンバーの名称と摘要を該当言語に翻訳できます。

注意: 複数言語システムの場合、翻訳可能な表でインストール済言語ごとに1行を提供する必要はありません。言語ごとに1行を提供しなければ、ローダーでは欠落している言語の名称が現行セッションの言語の翻訳可能な表にあるメンバー名にデフォルト設定されます。ただし、新規メンバーごとに、現行セッションの言語の翻訳可能な表に常に1行を提供する必要があります。

属性表

属性表には、メンバーの属性割当ごとに1行を移入します。新規メンバーをロードするには、そのディメンションの必須属性ごとに割当行も必要になります。更新をロードする場合、割当行は不要です。

ATTRIBUTE_VARCHAR_LABEL列では、各割当行の属性が識別されます。ATTRIBUTE_VARCHAR_LABELに有効な値のリストは「ディメンション: 属性」ページから取得できます。「コード」列の情報が必要です。

VERSION_DISPLAY_CODEでは、属性割当のバージョンが識別されます。新規メンバーの場合、指定のバージョンは属性に指定されたデフォルト・バージョンである必要があります。各属性に指定できるのは、属性メタデータに定義されているバージョン1つのみです。また、属性がバージョニング不可の場合、その属性の割当に有効なVERSION_DISPLAY_CODEは1つのみです。

バージョニング不可のすべてのシード属性(すべてのシード属性でない場合はほとんど)では、Oracleに用意されているデフォルトのシード済VERSION_DISPLAY_CODEを使用して属性割当のバージョンを指定します。

属性割当に可能なデータ型は、次の4つのいずれかです。

ディメンション・メンバー・ローダーのローダー操作

この項では、ディメンション・メンバー・ローダーで実行できる各種のロードについて説明します。

注意: ディメンション・メンバー・ローダーを実行するたびに、後述するタイプのロードがすべて実行されます。つまり、新規メンバーおよびレベルの作成のみでなく、既存のメンバーおよびレベルの更新も同時に実行できます。実際にローダーで実行される操作は、インタフェース表にある実際のソース・データによって決まります。たとえば、新規レベルと新規メンバーのレコードを提供した場合、ローダーでは「新規レベルの作成」操作と「新規メンバーの作成」操作の両方が実行されます。

新規レベルの作成

ローダーでは、新規レベルを作成できます。新規レベルをロードする場合は、次の表を移入します。

有効な新規レベルを作成する場合、翻訳可能な表(セッションの言語用)内で必要なレコードは1つのみです。ただし、翻訳可能な表に他のインストール済言語用の行を移入すると、ローダーではその行もシステムにロードされます。

レベルの名称と摘要の更新

ローダーでは、既存のレベルの翻訳可能な名称および摘要を変更できます。「レベル名の更新」ロードの場合は、次の表を移入します。

この種のロードの場合、他の表を移入する必要はありません。

新規メンバーの作成

ローダーでは、サポート対象ディメンションについて新規ディメンション・メンバーを作成できます。「新規メンバー」ロードの場合は、次の表を移入します。

新規の予算メンバーをロードする場合、ローダーではBUDGET_FIRST__PERIOD属性とBUDGET_LAST_PERIOD属性の割当が必要です。この2つの属性には、それぞれ割当として有効なカレンダ期間メンバーが必要です。この時点でカレンダ期間を指定するには、32桁の数値識別子を使用する必要があります。この識別子を取得するには、使用するカレンダ期間のディメンションおよび階層マネージャの「メンバー」タブで問い合せます。FEM_BUDGETS_ATTR_T表のATTRIBUTE_ASSIGN_VALUE列を、BUDGET_FIRST_PERIOD属性とBUDGET_LAST_PERIOD属性の両方について該当するカレンダ期間の数値識別子で更新する必要があります。

属性割当を適用できないディメンションもあります。有効な新規メンバーを作成する場合、翻訳可能な表(セッションの言語用)内で必要なレコードは1つのみです。ただし、翻訳可能な表に他のインストール済言語用の行を移入すると、ローダーではその行もシステムにロードされます。

メンバーの名称と摘要の更新

ローダーでは、既存のメンバーの翻訳可能な名称および摘要を変更できます。「メンバー名の更新」ロードの場合は、次の表を移入します。

この種のロードの場合、他の表を移入する必要はありません。

既存メンバーの割当済レベルの更新(時間以外のディメンションのみ)

ローダーでは、既存のメンバーに割り当てられているレベルを変更できます。「割当済レベルの更新」ロードの場合は、次の表を移入します。

この種のロードの場合、他の表を移入する必要はありません。メンバーのレベルを更新するには、更新する既存の値セットとメンバー表示コードの組合せごとに表に1行を移入します。次に、メンバーを割り当てるDIMENSION_GROUP_DISPLAY_CODE列で値を指定します。

既存の属性割当の更新

ローダーでは、既存の属性割当を変更できます。「属性割当の更新」ロードの場合は、次の表を移入します。

この種のロードの場合、他の表を移入する必要はありません。ローダーでは、指定のメンバーにATTRIBUTE_VARCHAR_LABELとVERSION_DISPLAY_CODEの組合せに関する既存の割当があるかどうかがチェックされます。割当が存在する場合は、属性インタフェース表からの新規の割当値で更新されます。

注意: 複数の割当が可能な属性の場合、ローダーでは既存の割当が更新されるのではなく、常に同一バージョンの新規割当が作成されます。この場合、選択可能な割当は複数存在するため、ユーザーが新規割当の作成を必要としているのか、既存の割当の更新を必要としているのかを知ることはできません。

新規の属性割当バージョンの作成

ローダーでは、既存のメンバーの属性割当の新バージョンをロードできます。この種のロードを使用できるのは、バージョニング可能な属性(複数のバージョンが可能な属性)の場合のみです。また、この種のロードは割当専用です。ロードを実行する前に、Enterprise Performance Foundationのメタデータに新規バージョンを定義しておく必要があります。この操作は、「管理」の「ディメンション属性」ページで実行できます。「新規の属性割当バージョンの作成」ロードの場合は、次の表を移入します。

この種のロードの場合、他の表を移入する必要はありません。ただし、ローダーでは属性(ATTRIBUTE_VARCHAR_LABELで識別)に複数バージョンが可能かどうかがチェックされます。複数バージョンが可能な場合、バージョンがEnterprise Performance Foundationのメタデータに定義されていれば、ローダーにより新バージョン用の割当がロードされます。

ディメンション・メンバー・ローダーの実行

この項では、ローダーをコンカレント・マネージャから起動する方法について説明します。

コンカレント・プログラム

「ディメンション・メンバー・ローダー」コンカレント・プログラムを選択します。

制限

ディメンション・メンバー・ローダーでは、複数のユーザーが同じディメンションからレベル、メンバーまたは属性を同時にロードすることはできません。ただし、ロードするディメンションが異なる場合は、複数のユーザーがローダーを同時に実行できます。

実行済ルール

ディメンション・メンバー・ローダーからロード済のレベル、メンバーまたは属性割当を削除することはできません。ローダーでは、ロード済のレベル、メンバーおよび属性割当に関連付けられているプロパティ、名称または値を更新できます。したがって、ほとんどのエラー・データは、以降に同じレベル、メンバーまたは属性に対して更新操作を実行することで訂正できます。

レベル、メンバーまたは属性割当を完全に削除する場合は、ディメンションおよび階層管理インタフェースを使用する必要があります。

注意: Enterprise Performance Foundationは、レベルやメンバーの物理的な削除をサポートしていません。この種の識別子は、システム内の履歴データの整合性を維持するために論理的に削除されます。

入力パラメータ

ディメンション・メンバー・ローダーには、次の入力パラメータが必要です。

出力

ローダーでは、正常にロードできたレベル、メンバーおよび属性割当が削除されます。

ローダーでは、標準的なコンカレント・マネージャのエラー・メッセージとログ・メッセージの他に、ソース・インタフェース表のエラー行のSTATUS列が、レコードの問題を示すコードで更新されます。

ステータス・コード 意味
DIMENSION_GROUP_SEQ_NOT_ UNIQUE インタフェース表に重複するグループ連番が存在します。ディメンション・グループの連番は、指定のディメンション内で一意である必要があります。
DIMGRP_NAME_EXISTS ディメンション・グループ名がすでに異なるディメンション・グループについて存在します。
GROUP_EXISTS ディメンション・グループがEnterprise Performance Foundationデータベースに存在するため、インポートできませんでした。
INVALID_ATTRIBUTE_LABEL _ATTR_T表内で属性を識別するATTRIBUTE_VARCHAR_LABELの値が無効です。
INVALID_DATE DATE属性割当の値が無効です。
INVALID_DIM_ ASSIGNMENT 属性割当の値が無効です。
INVALID_DIMENSION_GROUP ディメンション・グループがEnterprise Performance Foundationデータベースに存在しません。
INVALID_DIMENSION_LABEL ディメンション・ラベルがEnterprise Performance Foundationに存在しません。
INVALID_GL_PERIOD_NUM GL_PERIOD_NUM属性の値が無効です。
INVALID_GROUP_SEQ_ENFORCED_CODE グループ連番強制コードが無効です。
INVALID_LVL_SPEC_ATTR_LABEL ロード対象の属性は、現行のメンバーが属していないレベルに割り当てられたレベル固有の属性です。
INVALID_MEMBER ディメンション・メンバーがEnterprise Performance Foundationに存在しません。
INVALID_NUMBER NUMBER属性割当の値が無効です。
INVALID_OBJ_DEF_ID 「オブジェクト定義ID」入力パラメータがEnterprise Performance Foundationに存在しません。
INVALID_REQUIRED_ATTRIBUTE ディメンション・メンバーの必須属性の1つが無効なため、ディメンション・メンバーをインポートできません。
INVALID_VALUE_SET 値セットがEnterprise Performance Foundationに存在しません。
INVALID_VERSION VERSION_DISPLAY_CODEで既存の属性バージョンが識別されていません。
LOAD レコードはロード準備が完了しています。
MEMBER_IS_READ_ONLY ディメンション・メンバーが読取り専用に指定されているため、属性をロードできません。
MISSING_NAME レコードは、対応するTL_Tレコードのない新規メンバーまたはグループです。
MISSING_REQUIRED_ATTRIBUTE 作成対象のディメンション・メンバーの必須属性が、該当する属性インタフェース表にありません。
MULT_VERSION_NOT_ALLOWED この属性には、複数バージョンでの割当が許可されていません。
OVERLAP_EXIST_START_DATE インタフェース表にあるカレンダ期間の開始日または終了日の範囲が、既存のカレンダ期間の開始日または終了日の範囲と矛盾しています。
OVERLAP_START_DATE_IN_LOAD インタフェース表にある2つのカレンダ期間の開始日または終了日の範囲が相互に矛盾しています。
PROTECTED_ATTR_ASSIGN 属性割当の値は保護されており、変更できません。

ディメンション属性

この項では、各属性ディメンションの属性について説明します。

インストール時に最初に「必須」に設定されている属性は、必須列の値Yで示されます。ただし、特定レベルのメンバーにのみ必須になるように、ユーザーが属性をEnterprise Performance Foundationで構成できます。したがって、ディメンションおよび階層管理でそのように構成されている場合、「必須」として指定された属性が特定のインストールではオプションになることがあります。

ラベルは、属性割当行に該当するFEM_xName_ATTR_TインタフェースのATTRIBUTE_VARCHAR_LABEL列で指定する値です。

ユーザーはディメンションおよび階層管理を使用して独自の属性を定義できるため、この種の属性のラベルはリストに含まれていません。ユーザーが必須属性を定義することはできないため、この種のユーザー定義属性は新規メンバーの作成時には常にオプションとなります。

カレンダ期間

属性 必須 ラベル 属性の説明
カレンダ期間会計年度 Y CAL_PERIOD_ ACCOUNTING_YEAR 期間に適用する会計年度を識別します。たとえば、会計年度が5月から5月までの場合、2002年6月30日の会計年度は2003年となります。
カレンダ期間開始日 Y CAL_PERIOD_ START_DATE 時間ディメンション・メンバーで定義されている期間の開始日。
カレンダ期間終了日 Y CAL_PERIOD_ END_DATE 時間ディメンション・メンバーで定義されている期間の最終日。
カレンダ期間調整期間フラグ Y CAL_PERIOD_ ADJ_PERIOD_ FLAG ディメンション・メンバーが調整期間かどうかを識別します。Yは調整期間であることを示し、Nは調整期間でないことを示します。
カレンダ期間現行期間フラグ Y CAL_PERIOD_ CUR_PERIOD_ FLAG ディメンション・メンバーが現行期間かどうかを識別します。Yは現行期間であることを示します。レベル内の1期間のみを現行期間として指定する必要があります。
カレンダ期間GL起点フラグ Y CAL_PERIOD_ GL_ORIGIN_ FLAG カレンダ期間が最初にGLからインポートされたかどうかを指定します。GLカレンダからインポートされた全期間について、この属性にYが自動的に割り当てられます。また、当初はGLからインポートされて階層エディタでクローン化された期間の場合も、この属性にYが割り当てられます。この属性にYが割り当てられないのは、GLからインポートされたことがなく、階層エディタで新規に作成した期間の場合のみです。
カレンダ期間GL期間番号 Y CAL_PERIOD_ GL_PERIOD_ NUM これは、CAL_PERIOD_NUMBER(カレンダ期間識別子のコンポーネントの1つ)と同じ値です。
カレンダ期間ソース・システム・コード Y SOURCE_SYSTEM_CODE メンバーのインポート・ソースを識別します。
カレンダ期間プリフィクス Y CAL_PERIOD_PREFIX これは、カレンダ期間名のプリフィクスとして使用される自由形式の英数字属性です。

会社コスト・センター組織ディメンション

属性 必須 ラベル 属性の説明
非表示フラグ Y HIDDEN_FLAG 計画にのみ使用され、Enterprise Performance Foundationアプリケーションの外部では使用されないディメンション・メンバーを識別します。Yはこの種のメンバーを示します。
消込子専用フラグ Y RECON_LEAF_NODE_FLAG 会社コスト・センター組織を消込に含めるかどうかを指定します。値がYの場合、会社コスト・センター組織は親ではないため、最下位レベルの消込の計算に含まれます。会社コスト・センター組織のこの属性に値が割り当てられていない場合は、親であるとみなされるため、この種の計算には含まれません。
会社コスト・センター組織ソース・システム・コード Y SOURCE_SYSTEM_ CODE メンバーのインポート・ソースを識別します。
会社コスト・センター組織タイプ N CCTR_ORG_TYPE セレクタ、レポートおよびワークシートに使用できるように、組織単位を機能グループにまとめることができます。
この属性の値リストは、会社コスト・センター組織タイプ・ディメンションから取り込まれます。
会社 N COMPANY 会社コスト・センター組織のペアの作成に使用された会社メンバーを識別します。この属性の値リストは会社ディメンションから取り込まれます。
コスト・センター N COST_ CENTER 会社コスト・センター組織のペアの作成に使用されたコスト・センター・メンバーを識別します。これらの属性の値リストはコスト・センター・ディメンションから取り込まれます。

チャネル・ディメンション

属性 必須 ラベル 属性の説明
チャネル・ソース・システム・コード Y SOURCE_SYSTEM_ CODE メンバーのインポート・ソースを識別します。
消込子専用フラグ Y RECON_LEAF_NODE_FLAG メンバーを消込に含めるかどうかを指定します。値がYの場合、メンバーは親ではないため、最下位レベルの消込の計算に含まれます。メンバーのこの属性がNの場合は、親であるとみなされるため、この種の計算には含まれません。

顧客ディメンション

属性 必須 ラベル 属性の説明
消込子専用フラグ Y RECON_LEAF_NODE_FLAG メンバーを消込に含めるかどうかを指定します。値がYの場合、メンバーは親ではないため、最下位レベルの消込の計算に含まれます。メンバーのこの属性がNの場合は、親であるとみなされるため、この種の計算には含まれません。
顧客ソース・システム・コード Y SOURCE_SYSTEM_ CODE メンバーのインポート・ソースを識別します。

エンティティ・ディメンション

属性 必須 ラベル 属性の説明
エンティティ・ソース・システム・コード Y SOURCE_SYSTEM_ CODE メンバーのインポート・ソースを識別します。
消込子専用フラグ Y RECON_LEAF_NODE_FLAG メンバーを消込に含めるかどうかを指定します。値がYの場合、メンバーは親ではないため、最下位レベルの消込の計算に含まれます。メンバーのこの属性がNの場合は、親であるとみなされるため、この種の計算には含まれません。
エンティティ・タイプ・コード Y ENTITY_TYPE_CODE エンティティ・ディメンションのメンバーの各種カテゴリを区別します。エンティティ・タイプ・コード・ディメンションから取り込まれます。可能なエンティティ・タイプは、次のとおりです。
  • C: 連結

  • E: 消去

  • O: 営業

営業エンティティID N OPERATING_ENTITY_ID 連結エンティティ専用: コア営業エンティティを識別します。営業エンティティは、連結エンティティによる完全所有の子会社です。
消去エンティティID N ELIMINATION_ENTITY_ID 連結エンティティ専用: 消去エンティティは、特定の連結エンティティに関する消去内容をすべて保持する関連エンティティです。
イメージ名 N IMAGE_NAME (OA_HTML/p)の下の中間層にあり、Advanced Global Consolidationsユーザー・インタフェースで表示に使用されるファイルのファイル名です。

地域ディメンション

属性 必須 ラベル 属性の説明
消込子専用フラグ Y RECON_LEAF_NODE_FLAG メンバーを消込に含めるかどうかを指定します。値がYの場合、メンバーは親ではないため、最下位レベルの消込の計算に含まれます。メンバーのこの属性がNの場合は、親であるとみなされるため、この種の計算には含まれません。
地域ソース・システム・コード Y SOURCE_SYSTEM_ CODE メンバーのインポート・ソースを識別します。

明細項目ディメンション

属性 必須 ラベル 属性の説明
デフォルト総計方法 N DEFAULT_AGG_ METHOD 分析ワークスペース用の属性。
予算登録の許可フラグ Y BUDGET_ ALLOWED_ FLAG 明細項目の予算登録が許可されるかどうかを指定します。
非表示フラグ Y HIDDEN_FLAG 計画にのみ使用され、Enterprise Performance Foundationアプリケーションの外部では使用されないディメンション・メンバーを識別します。Yはこの種のメンバーを示します。
勘定タイプ Y EXTENDED_ ACCT_ TYPE 処理中に出力される財務要素の決定に使用されます。また、Enterprise Performance Foundationに書き込まれる借方と貸方の符号の決定にも使用されます。
明細項目ソース・システム・コード Y SOURCE_SYSTEM_CODE メンバーのインポート・ソースを識別します。
消込子専用フラグ Y RECON_ LEAF_NODE_FLAG 明細項目を消込に含めるかどうかを指定します。フラグ・コードの値がYesの場合、明細項目は親ではないため、最下位レベルの消込の計算に含まれます。明細項目のこの属性に値が割り当てられていない場合は、親であるとみなされるため、この種の計算には含まれません。
時間総計方法 N TIME_AGG_ METHOD 分析ワークスペース用の属性。
デフォルト数値書式 N DEFAULT_NUMBER_FORMAT 明細項目の値の表示に使用するOracle標準問合せ言語の数値書式マスクを指定します。
プラス・フラグ Y BETTER_FLAG Yは明細項目にプラス・インディケータ(+1)が使用されることを示し、Nはマイナス・インディケータが使用されることを示します。

勘定科目ディメンション

属性 必須 ラベル 属性の説明
拡張勘定タイプ Y EXTENDED_ACCT_ TYPE CCEには、明細項目ディメンションと勘定科目ディメンションで結果の符号(+または-)を指定するためのメカニズムが必要です。このメカニズムは、勘定タイプ属性(「収益」、「費用」、「資産」など)により駆動します。
予算登録の許可フラグ Y BUDGET_ ALLOWED_FLAG 勘定科目の予算登録が許可されるかどうかを指定します。
費用タイプ・コード N NAT_ACCT_EXPENSE_TYPE_ CODE 費用勘定の性質を指定します。費用勘定はFIXEDまたはVARIABLEでラベル付けされます。費用勘定でない勘定の場合、属性行は存在しません。
棚卸資産フラグ Y INVENTORIABLE_ FLAG 勘定科目を棚卸資産または非棚卸資産として指定できます。この属性は原価計算プロセス全体で継承され、原価計算対象の棚卸資産コンポーネントを指定できます。
消込子専用フラグ Y RECON_LEAF_NODE_FLAG メンバーを消込に含めるかどうかを指定します。値がYの場合、メンバーは親ではないため、最下位レベルの消込の計算に含まれます。メンバーのこの属性がNの場合は、親であるとみなされるため、この種の計算には含まれません。
勘定科目ソース・システム・コード Y SOURCE_ SYSTEM_CODE メンバーのインポート・ソースを識別します。

プロジェクト・ディメンション

このディメンションの属性は、この時点では定義されていません。

製品ディメンション

属性 必須 ラベル 属性の説明
単位 N PRODUCT_ UOM 製品メンバーに添付される単位を識別します。コンポーネント・ディメンションとして製品ディメンションを持つ原価計算対象複合メンバーの作成時に、この属性割当が原価計算対象の単位として使用されます。
材料フラグ Y PRODUCT_ MATERIAL_FLAG 製品が材料であるか原価計算対象であるかを識別します。Yは、製品が材料であることを意味します。Nは、製品が原価計算対象であることを意味するとはかぎりません。原価計算対象が追加ディメンションを含み、製品を含まないことがあります。
消込子専用フラグ Y RECON_LEAF_NODE_FLAG メンバーを消込に含めるかどうかを指定します。値がYの場合、メンバーは親ではないため、最下位レベルの消込の計算に含まれます。メンバーのこの属性がNの場合は、親であるとみなされるため、この種の計算には含まれません。
製品ソース・システム・コード Y SOURCE_ SYSTEM_CODE メンバーのインポート・ソースを識別します。

ユーザー構成可能なディメンション(1〜10)

属性 必須 ラベル 属性の説明
ユーザー・ディメンションx消込子専用フラグ Y RECON_LEAF_NODE_FLAG メンバーを消込に含めるかどうかを指定します。値がYの場合、メンバーは親ではないため、最下位レベルの消込の計算に含まれます。メンバーのこの属性がNの場合は、親であるとみなされるため、この種の計算には含まれません。
ユーザー・ディメンションxソース・システム・コード Y SOURCE_SYSTEM_CODE ユーザー構成可能なディメンションのインポート・ソースを識別します。

表の説明

FEM_xName_B_T

このインタフェース表には、Enterprise Performance Foundationにインポートされるディメンション・メンバーが格納されます。これらのインタフェース表の名称の例を次に示します。

主キーは次の列にあります。

FEM_xName_TL_T

このインタフェース表には、Enterprise Performance Foundationにインポートされるディメンション・メンバーの名称と摘要が格納されます。これらのインタフェース表の名称の例を次に示します。

主キーは次の列にあります。

FEM_SIMPLE_DIMS_B_T

このインタフェース表には、Enterprise Performance Foundationにインポートされるディメンション・メンバーが格納されます。

列名 データ型 NULL値可能 列の説明
DIMENSION_VARCHAR_ LABEL VARCHAR2(30) Not Null ディメンションを識別する英数字コード。
MEMBER_CODE VARCHAR2(150) Not Null ディメンション・メンバーを識別する英数字コード。
STATUS VARCHAR2(30) Not Null ロード対象となる行のステータスを示します。STATUS = LOADのレコードは、Enterprise Performance Foundationのディメンション・メンバー・ローダーによりロードされます。他のすべてのSTATUSコードは、ロードによるなんらかのエラーを示します。

主キーは次の列にあります。

FEM_SIMPLE_DIMS_TL_T

このインタフェース表には、Enterprise Performance Foundationにインポートされる一般単純ディメンションのディメンション・メンバー名と摘要が格納されます。一般単純ディメンションは、階層や属性を持たずメンバー識別子に値セットを必要としない200個のVARCHARディメンションです。この種の一般ディメンションは、値リスト・ディメンションとして使用できます。

この表は、データをディメンション別に区別するためのDIMENSION_VARCHAR_LABEL列があるため、一度に複数ディメンションのデータをサポートします。

列名 データ型 NULL値可能 列の説明
DIMENSION_VARCHAR_ LABEL VARCHAR2(30) Not Null ディメンションを識別する英数字コード。
MEMBER_DISPLAY_CODE VARCHAR2(150) Not Null ディメンション・メンバーを識別する英数字コード。
LANGUAGE VARCHAR2(4) Not Null 名称および摘要の言語を識別します。
MEMBER_NAME VARCHAR2(150) Not Null メンバーの翻訳可能な名称。
DESCRIPTION VARCHAR2(255) Not Null メンバーの翻訳可能な摘要。
STATUS VARCHAR2(50) Not Null ロード対象となる行のステータスを示します。STATUS = LOADのレコードは、Enterprise Performance Foundationのディメンション・メンバー・ローダーによりロードされます。他のすべてのSTATUSコードは、ロードによるなんらかのエラーを示します。

主キーは次の列にあります。

FEM_CAL_PERIODS_B_T

このインタフェース表には、Enterprise Performance Foundationにインポートされるカレンダ期間ディメンションのメンバーが格納されます。

列名 データ型 NULL値可能 列の説明
CALENDAR_DISPLAY_CODE VARCHAR2(150) Not Null カレンダを識別します。
DIMENSION_GROUP_ DISPLAY_CODE VARCHAR2(80) Not Null メンバーのレベル(ディメンション・グループ)を識別します。
CAL_PERIOD_END_DATE DATE Not Null 期間の終了日。
CAL_PERIOD_NUMBER NUMBER(15) Not Null 期間の期間番号。たとえば、月の場合、1月=1、2月=2、3月=3となります。日の場合は、1月1日=1、1月2日=2、1月3日=3となります。この番号は、年度ごとにリセットされます。
STATUS VARCHAR2(30) Not Null ロード対象となる行のステータスを示します。STATUS = LOADのレコードは、Enterprise Performance Foundationのディメンション・メンバー・ローダーによりロードされます。他のすべてのSTATUSコードは、ロードによるなんらかのエラーを示します。

主キーは次の列にあります。

FEM_CAL_PERIODS_TL_T

このインタフェース表には、Enterprise Performance Foundationにインポートされるカレンダ期間ディメンションのメンバーの名称と摘要が格納されます。

列名 データ型 NULL値可能 列の説明
CALENDAR_DISPLAY_CODE VARCHAR2(150) Not Null カレンダを識別します。
DIMENSION_GROUP_DISPLAY_CODE VARCHAR2(80) Not Null メンバーのレベル(ディメンション・グループ)を識別します。
CAL_PERIOD_END_DATE DATE Not Null 期間の終了日。
CAL_PERIOD_NUMBER NUMBER(15) Not Null 期間の期間番号。たとえば、月の場合、1月=1、2月=2、3月=3となります。日の場合は、1月1日=1、1月2日=2、1月3日=3となります。この番号は、年度ごとにリセットされます。
LANGUAGE VARCHAR2(4) Not Null 名称、摘要およびカレンダの言語を識別します。
CAL_PERIOD_NAME VARCHAR2(150) Not Null メンバーの翻訳可能な名称。
DESCRIPTION VARCHAR2(255) Not Null メンバーの翻訳可能な摘要。
STATUS VARCHAR2(30) Not Null ロード対象となる行のステータスを示します。STATUS = LOADのレコードは、Enterprise Performance Foundationのディメンション・メンバー・ローダーによりロードされます。他のすべてのSTATUSコードは、ロードによるなんらかのエラーを示します。

主キーは次の列にあります。

FEM_xName_ATTR_T

このインタフェース表には、Enterprise Performance Foundationデータベースにインポートされるディメンション属性が格納されます。属性は、「ディメンション: 属性」ページで指定したATTRIBUTE_VARCHAR_LABELで識別されます。「コード」列の情報が必要です。

VERSION_DISPLAY_CODEは、すべての属性割当に必須です。指定した言語のVERSION_DISPLAY_CODEがEnterprise Performance Foundationにすでに存在する場合は、属性割当により該当バージョンの既存の属性割当が上書きされます。VERSION_DISPLAY_CODEが存在しない場合、ローダーでは割当がロードされず、レコードのSTATUSが適切に更新されます。

これらのインタフェース表の名称の例を次に示します。

主キーは次の列にあります。

FEM_CAL_PERIODS_ATTR_T

このインタフェース表には、Enterprise Performance Foundationデータベースにインポートされるカレンダ期間ディメンションの属性が格納されます。属性は、「ディメンション: 属性」ページで指定したATTRIBUTE_VARCHAR_LABELで識別されます。「コード」列の情報が必要です。

注意: VERSION_NAMEは、すべての属性割当に必須です。指定した言語のVERSION_NAMEがすでにFEMに存在する場合は、属性割当により該当バージョンの既存の属性割当が上書きされます。VERSION_NAMEが存在しない場合は、新バージョンが作成されます。

列名 データ型 NULL値可能 列の説明
CALENDAR_DISPLAY_CODE VARCHAR2(150) Not Null カレンダを識別します。
DIMENSION_GROUP_ DISPLAY_CODE VARCHAR2(80) Not Null メンバーのレベル(ディメンション・グループ)を識別します。
CAL_PERIOD_END_DATE DATE Not Null 期間の終了日。
CAL_PERIOD_NUMBER NUMBER(15) Not Null 期間の期間番号。たとえば、月の場合、1月=1、2月=2、3月=3となります。日の場合は、1月1日=1、1月2日=2、1月3日=3となります。この番号は、年度ごとにリセットされます。
ATTRIBUTE_VARCHAR_ LABEL VARCHAR2(30) Not Null 属性を識別します。Enterprise Performance Foundationのディメンション・メンバー・ローダーでは、この値を使用してFEM_DIM_ATTRIBUTES_B内のATTRIBUTE_IDが参照されます。
ATTRIBUTE_ASSIGN_ VALUE VARCHAR2(1000) Not Null これは属性割当です。この列には、すべての型(NUMBER、VARCHAR2およびDATE)の属性割当が格納されます。Enterprise Performance Foundationのディメンション・メンバー・ローダーでは、属性割当が正しいデータ型に変換されてから、ATTR表の該当列に格納されます。
DATE値は、ディメンション・メンバー・ローダーの「日付書式マスク」入力パラメータで指定した書式で格納する必要があります。この書式でないDATE属性の値は、エラー行としてフラグが付けられます。
VERSION_DISPLAY_CODE VARCHAR2(80) Not Null VERSION_DISPLAY_CODEでは、属性割当のVERSION_IDを識別します。属性と一致する既存のバージョンがなければ、Enterprise Performance Foundationのディメンション・メンバー・ローダーではSTATUSエラーが戻されます。
ATTR_ASSIGN_VS_ DISPLAY_CODE VARCHAR2(150)   属性割当が値セット必須(VSR)のディメンション・メンバーの場合、この列はメンバーの値セットを示します。
STATUS VARCHAR2(30) Not Null ロード対象となる行のステータスを示します。STATUS = LOADのレコードは、Enterprise Performance Foundationのディメンション・メンバー・ローダーによりロードされます。他のすべてのSTATUSコードは、ロードによるなんらかのエラーを示します。

主キーは次の列にあります。

FEM_DIMENSION_GRPS_B_T

このインタフェース表には、ロード対象のレベル(ディメンション・グループ)が格納されます。この表は、Enterprise Performance Foundationにロードする新規レベルがある場合にのみ移入されます。

列名 データ型 NULL値可能 列の説明
DIMENSION_GROUP_ DISPLAY_CODE VARCHAR2(80) Not Null ロード対象のレベル(ディメンション・グループ)を識別します。
DIMENSION_VARCHAR_LABEL VARCHAR2(30) Not Null レベルのディメンションを識別します。
DIMENSION_GROUP_SEQ NUMBER(9) Not Null ディメンション内のレベルの相対的な階層関連を示します。
STATUS VARCHAR2(30) Not Null ロード対象となる行のステータスを示します。STATUS = LOADのレコードは、Enterprise Performance Foundationのディメンション・メンバー・ローダーによりロードされます。他のすべてのSTATUSコードは、ロードによるなんらかのエラーを示します。

主キーは次の列にあります。

FEM_DIMENSION_GRPS_TL_T

このインタフェース表には、レベル(ディメンション・グループ)のロードに使用される翻訳可能な名称および摘要が格納されます。この表は、Enterprise Performance Foundationにロードする新規レベルがある場合にのみ移入されます。ディメンション・メンバー・ローダーは、このインタフェース表を使用した既存レベルの名称および摘要の更新をサポートしています。

列名 データ型 NULL値可能 列の説明
DIMENSION_GROUP_ DISPLAY_CODE VARCHAR2(150) Not Null ディメンション・グループを識別します。
DIMENSION_VARCHAR_LABEL VARCHAR2(30) Not Null グループのディメンションを識別します。
DIMENSION_GROUP_ NAME VARCHAR2(80) Not Null ディメンション・グループの翻訳可能な名称。
LANGUAGE VARCHAR2(4) Not Null DIMENSION_GROUP_NAMEの言語を示します。
DESCRIPTION VARCHAR2(255)   ディメンション・グループの摘要。
STATUS VARCHAR2(30) Not Null ロード対象となる行のステータスを示します。STATUS = LOADのレコードは、Enterprise Performance Foundationのディメンション・メンバー・ローダーによりロードされます。他のすべてのSTATUSコードは、ロードによるなんらかのエラーを示します。

主キーは次の列にあります。

次の列には代替一意索引があります。

ディメンション・メンバー・インタフェース表のSQL*Loader DATファイルとCTLファイルのサンプル

この項では、ディメンション・メンバー・インタフェース表へのロードに使用するSQL*LoaderのDATファイルとCTLファイルの例を提供します。

レベルのベース・インタフェース表

明細項目のベース・インタフェース表

明細項目のTLインタフェース表

明細項目のATTRインタフェース表

カレンダ期間のベース・インタフェース表

カレンダ期間のTLインタフェース表

カレンダ期間のATTRインタフェース表

ディメンション階層ローダー

「ディメンション階層ローダー」を使用して階層定義をロードします。「ディメンション階層ローダー」プログラムは、階層に関して次の操作をサポートしています。

警告: ディメンション階層ローダーは、個人メンバーを含む階層のロードをサポートしていません。階層のインタフェース表にこの種のメンバーが含まれていると、ロードに失敗します。個人メンバーの詳細は、『Enterprise Planning and Budgetingユーザーズ・ガイド』を参照してください。

注意: 処理ロックされていた階層バージョンは再ロードできません。

階層ディメンション

ディメンション階層ローダーは、事前定義済のディメンション・セットの階層のロードをサポートしています。このローダーで他のディメンションの階層をロードすることはできません。この種のディメンションの構造はそれぞれ異なるため、次のカテゴリに分類できます。

時間ディメンション

値セット・ディメンション

時間ディメンション

カレンダ期間ディメンションは、このカテゴリの唯一のディメンションです。

カレンダ期間のメンバーの識別

カレンダ期間は、次の4つの個別コンポーネントを組み合せた識別子を持つ唯一のディメンションです。

この4つのコンポーネントの組合せにより、インタフェース表内の各カレンダ期間メンバーが一意であることが保証されます。

カレンダ期間階層の親子関連を指定する際には、次の列を使用してカレンダ期間のメンバーを個別に識別します。

説明
CALENDAR_DISPLAY_CODE(カレンダ) 各カレンダ期間メンバーは、1つのカレンダにのみ属します。通常、インストールではシステム全体でカレンダが1つのみ定義されています。ただし、より大規模な実装では、複数のカレンダを定義できます。したがって、カレンダ期間ディメンションのメンバーを識別するときには、常にカレンダを1つ提供する必要があります。
PARENT_DIM_GRP_DISPLAY_CODEおよびCHILD_DIM_GRP_DISPLAY_CODE(レベル) これは、カレンダ期間が属しているレベルです。たとえば、28日、30日および31日にわたるカレンダ期間を「月」レベルに属する期間として指定し、24時間にわたるカレンダ期間を「日」レベルに属する期間として指定します。
PARENT_CAL_PERIOD_END_DATEおよびCHLID_CAL_PERIOD_END_DATE(終了日) これは、カレンダ期間の終了日です。たとえば、2004年の3月の期間を指定するには、終了日を2004年3月31日とします。
PARENT_CAL_PERIOD_NUMBERおよびCHILD_CAL_PERIOD_NUMBER(期間番号) これは、指定の会計年度中のカレンダ期間の相対番号です。期間番号は、同じレベルの期間に対するカレンダ期間の順序を指定する一意の番号です。

たとえば、会社の会計年度が6月から始まって翌年の5月に終了し、各期間が月の1日から始まって月の最終日に終了する場合、会計年度、レベル(ディメンション・グループ表示コード)、終了日および期間番号の関係は次のようになります。

モジュールの会計年度 期間名 レベル(ディメンション・グループ) 終了日 期間番号
2004 May-FY04 31-May-2004 12
2005 Jun-FY05 30-Jun-2004 1
2005 Jul-FY05 31-Jul-2004 2
2005 Aug-FY05 31-Aug-2004 3
2005 Sep-FY05 30-Sep-2004 4
2005 Oct-FY05 31-Oct-2004 5
2005 Nov-FY05 30-Nov-2004 6
2005 Dec-FY05 31-Dec-2004 7
2005 Jan-FY05 31-Jan-2005 8
2005 Feb-FY05 28-Feb-2005 9
2005 Mar-FY05 31-Mar-2005 10
2005 Apr-FY05 30-Apr-2005 11
2005 May-FY05 31-May-2005 12
2005 Qtr1-FY05 四半期 31-Aug-2004 1
2005 Qtr2-FY05 四半期 30-Nov-2004 2
2005 Qtr3-FY05 四半期 28-Feb-2005 3
2005 Qtr4-FY05 四半期 31-May-2005 4
2005 Year-FY05 年度 31-May-2005 1
2006 Jun-FY06 30-Jun-2005 1

値セット・ディメンション

値セット・ディメンションは、識別子にコンポーネントとして値セットが含まれているディメンションです。

値セット・ディメンションのメンバーの識別

この種のディメンションのメンバーを識別するには、メンバーの英数字コード(メンバー表示コード)と値セットの英数字コード(値セット表示コード)の両方を組み合せて使用します。たとえば、製品ディメンションの識別子は次の列です。

通常は、すべての製品メンバーに対して値セットが1つのみ存在します。ただし、大規模実装の場合は、1つのディメンションに複数の値セットを使用できます。したがって、これらのディメンションのメンバーを一意に識別するために、常にVALUE_SET_DISPLAY_CODEを提供する必要があります。

ディメンション階層ローダーのインタフェース表の移入

この項では、ロード準備中にディメンション階層ローダーのインタフェース表を移入する方法について説明します。

階層をEnterprise Performance Foundationにロードするには、適切なインタフェース表セットを移入する必要があります。移入するインタフェース表は、ロードするディメンションおよび実行するロードのタイプに応じて異なります。

階層定義表

階層定義情報について次の表を移入します。これらの表には、階層のタイプおよび関連する可能性のあるレベルと値セットに関する情報が格納されます。

どの階層をロードする場合も、新規の階層定義を作成するのか既存の定義を更新するのかに関係なく、ロード対象の階層定義を識別するためにFEM_HIERARCHIES_T表を移入する必要があります。更新の場合は、識別名の列を除く列がすべて無視されます。

新規の階層定義(新規階層オブジェクトの定義または既存の階層オブジェクトの定義)を作成する場合は、FEM_HIER_DIM_GRPS_T表とFEM_HIER_VALUE_SETS_T表も移入する必要があります。この2つの表では、階層に関連する可能性のあるディメンション・メンバーのセットを制御するレベルと値セットが定義されています。既存の階層定義を更新(置換)する場合は、FEM_HIER_VALUE_SETS_TまたはFEM_HIER_DIM_GRPS_Tを移入しないでください。

親子関連表

すべての階層ロードでは、ロード対象のディメンションに関する親子関連表を移入する必要があります。次のマトリクスに、これらの表をディメンションごとに示します。

ディメンション 親子表
カレンダ期間 FEM_CAL_PERIODS_HIER_T
チャネル FEM_CHANNELS_HIER_T
会社コスト・センター組織 FEM_CCTR_ORGS_ HIER _T
顧客 FEM_CUSTOMERS_ HIER _T
エンティティ FEM_ENTITIES_ HIER _T
地域 FEM_GEOGRAPHY_ HIER _T
明細項目 FEM_LN_ITEMS_ HIER _T
勘定科目 FEM_NAT_ACCTS_ HIER _T
製品 FEM_PRODUCTS_ HIER _T
プロジェクト FEM_PROJECTS_ HIER _T
タスク FEM_TASKS_ HIER _T
ユーザー・ディメンション1 FEM_USER_DIM1_ HIER _T
ユーザー・ディメンション2 FEM_USER_DIM2_ HIER _T
ユーザー・ディメンション3 FEM_USER_DIM3_ HIER _T
ユーザー・ディメンション4 FEM_USER_DIM4_ HIER _T
ユーザー・ディメンション5 FEM_USER_DIM5_ HIER _T
ユーザー・ディメンション6 FEM_USER_DIM6_ HIER _T
ユーザー・ディメンション7 FEM_USER_DIM7_ HIER _T
ユーザー・ディメンション8 FEM_USER_DIM8_ HIER _T
ユーザー・ディメンション9 FEM_USER_DIM9_ HIER _T
ユーザー・ディメンション10 FEM_USER_DIM10_ HIER _T

階層定義に含まれる親子関連ごとに、各HIER表に行を移入します。また、ローダーでは、階層のすべてのルート・ノードを識別するレコードを提供する必要があります。

たとえば、値セットディメンションの階層定義が次のとおりであるとします。

テキストで説明されている画像

この階層の親子行は、_HIER_T表では次のようになります。

親値セット 親表示コード 子値セット 子表示コード
123 A 123 A
123 A 123 B
123 A 123 C
123 B 123 D
123 B 123 E
123 C 123 F

カレンダ期間ディメンションの場合、同じ階層が次のようになります。

テキストで説明されている画像

親子関連表におけるカレンダ期間ディメンションの階層表現の違いは、メンバーの識別に4列が使用されることのみです。次に例を示します。

カレンダ表示コード 親ディメンション・グループ 親終了日 親期間番号 子ディメンション・グループ 子終了日 子期間番号
Fiscal_Year 年度 31-May-2005 1 年度 31-May-2005 1
Fiscal_Year 年度 31-May-2005 1 四半期 31-Aug-2004 1
Fiscal_Year 年度 31-May-2005 1 四半期 30-Nov-2004 2
Fiscal_Year 年度 31-May-2005 1 四半期 28-Feb-2005 3
Fiscal_Year 年度 31-May-2005 1 四半期 31-May-2005 4
Fiscal_Year 四半期 28-Feb-2005 3 31-Dec-2004 7
Fiscal_Year 四半期 28-Feb-2005 3 31-Jan-2005 8
Fiscal_Year 四半期 28-Feb-2005 3 28-Feb-2005 9

ディメンション階層ローダーのローダー操作

この項では、ディメンション階層ローダーで実行できる各種のロードについて説明します。

注意: ディメンション階層ローダーでは、実行ごとにロードされる階層定義は1つのみです。

新規階層オブジェクトの作成

ローダーでは、新規の階層オブジェクトに関する新規の階層定義を作成できます。この種のロードの場合は、次の表を移入します。

ローダーでは、ロード用に指定された階層オブジェクト名がチェックされます。階層オブジェクト名がLANGUAGE(FEM_HIERARCHIES_T内)についてEnterprise Performance Foundationに存在しなければ、新規の階層オブジェクトと新規の階層オブジェクト定義が作成されます。

既存の階層オブジェクトに関する新規の階層定義の作成

ローダーでは、既存の階層オブジェクトに関する新規の階層定義を作成できます。この種のロードの場合は、次の表を移入します。

ローダーでは、ロード用に指定された階層オブジェクト名がチェックされます。階層オブジェクト名がLANGUAGE(FEM_HIERARCHIES_T内)についてEnterprise Performance Foundationに存在する場合は、指定の階層定義名もチェックされます。指定の階層オブジェクト名について階層定義名が存在しなければ、指定の階層オブジェクトについて新規の階層オブジェクト定義が作成されます。

階層定義の置換

ローダーでは、既存の階層定義の親子関連を置換できます。この種のロードの場合は、次の表を移入します。

ローダーでは、ロード用に指定された階層オブジェクト名がチェックされます。階層オブジェクト名がLANGUAGE(FEM_HIERARCHIES_T内)についてEnterprise Performance Foundationに存在する場合は、指定の階層定義名もチェックされます。指定の階層オブジェクト名について階層定義名が存在する場合は、その定義名に関する親子関連が置換されます。

ディメンション階層ローダーの実行

この項では、ローダーをコンカレント・マネージャから起動する方法について説明します。

コンカレント・プログラム

「ディメンション階層ローダー」コンカレント・プログラムを選択します。

制限

ディメンション階層ローダーでは、複数のユーザーが同じ階層オブジェクトの階層定義を同時にロードすることはできません。ただし、異なる階層オブジェクトの定義をロードする場合は、複数のユーザーがローダーを同時に実行できます。

実行済ルール

ローダーを使用して階層定義を削除することはできません。更新できるのは、ロード済の階層定義の親子関連のみです。

階層定義を完全に削除する場合は、ディメンションおよび階層管理インタフェースを使用する必要があります。

入力パラメータ

ディメンション階層ローダーには、次の入力パラメータが必要です。

出力

ロードに成功すると、ローダーでは各種インタフェース表から階層定義の行がすべて削除されます。

ローダーでは、標準的なコンカレント・マネージャのエラー・メッセージとログ・メッセージの他に、ソース・インタフェース表のエラー行のSTATUS列が、レコードの問題を示すコードで更新されます。

次の表に、可能性のあるSTATUSコードを示します。

ステータス・コード 意味
CHILD_WITH_MULTIPLE_PARENTS 親が1つしか許可されていない階層タイプの子が複数の親を持っています。
CIRCULAR_REFERENCE 子が他のメンバーとの関連を介して自身の親になっています。
GROUP_SEQ_RULE_VIOLATED 親子関連が階層のグループ連番の順序に違反しています。
INCONSISTENT_ROOT_NODE ルート・ノードが階層内で一貫してルート・ノードとして識別されています。Yに設定されているレコードとNに設定されているレコードがあります。
INVALID_CAL_PERIOD_ID 入力データから生成されるCAL_PERIOD_IDがEnterprise Performance Foundationに存在しません。
INVALID_DIMENSION_LABEL ディメンション・ラベルがEnterprise Performance Foundationに存在しません。
INVALID_GROUP_SEQ_ENFORCED_CODE ディメンション・グループ連番強制コードが無効です。
INVALID_HIERARCHY 階層をロードできないため、依存データをロードできません。
INVALID_LOWEST_LEVEL_ MEMBER 消込子メンバーを必要とする階層タイプですが、階層の最下位レベルに消込子メンバーでないメンバーがあります。
INVALID_MEMBER ディメンション・メンバーがEnterprise Performance Foundationに存在しません。
INVALID_ROOT_NODE 識別されたルート・ノードは同じ階層内の子です。
LOAD レコードはロード準備が完了しています。
MISSING_ROOT_NODE トップレベルのルート・ノードは、階層の再ロード時に置換できません。元のルート・ノードを使用する必要があります。
MULTIPLE_TOP 階層は単一の最上位階層として指定されていますが、親子関連には複数の最上位階層があります。

表の説明

FEM_HIERARCHIES_T

この表は、階層用のヘッダー・インタフェース表です。この表では、ロード可能なすべての階層定義と、関連階層オブジェクトのプロパティが識別されます。

列名 データ型 NULL値可能 列の説明
HIERARCHY_OBJECT_ NAME VARCHAR2(150) Not Null インポートされる新規階層のオブジェクト名。
FOLDER_NAME VARCHAR2(150) Not Null 新規階層のフォルダを示します。
LANGUAGE VARCHAR2(4) Not Null 階層オブジェクト名とフォルダ名の言語を示します。
DIMENSION_VARCHAR_LABEL VARCHAR2(30) Not Null 階層のディメンションを示します。
HIERARCHY_TYPE_CODE VARCHAR2(30) Not Null 階層内の親子関連を定義するルールを示します。可能な値は次のとおりです。
  • OPEN

  • RECONCILIATION

GROUP_SEQUENCE_ ENFORCED_CODE VARCHAR2(30) Not Null 階層でグループを使用してグループ連番で制約するか、またはグループを使用しないかを指定します。次の3つの選択肢があります。
  • NO_GROUPS

  • SEQUENCE_ENFORCED

  • SEQUENCE_ENFORCED_SKIP_LEVEL

MULTI_TOP_FLAG VARCHAR2(1) Not Null 階層の最上位の深度が1ノードであるか、最上位の深度に複数のノードが存在するかを示します。
MULTI_VALUE_SET_FLAG VARCHAR2(1) Not Null 階層が複数の値セットからのメンバーで構成されるかどうかを示します。Yの場合、階層はFEM_HIER_VALUE_SETSに複数の行を持ちます。Nの場合、階層はFEM_HIER_VALUE_SETSに1行を持ちます。
HIERARCHY_USAGE_ CODE VARCHAR2(30) Not Null システムにおける階層の使用方法を示します。選択肢は次のとおりです。
  • PLANNING(Oracle Enterprise Planning and Budgetingでのみ使用)

  • STANDARD(全アプリケーションで使用可能)

FLATTENED_ROWS_FLAG VARCHAR2(1) Not Null Yは、HIER表内で階層関連が水平化(展開)されることを示します。Nは、階層の親子関連の行のみが格納されることを示します。
STATUS VARCHAR2(30) Not Null ロード対象となる階層の行のステータスを示します。STATUS = LOADのレコードは、ディメンション階層ローダーによりロードされます。他のすべてのSTATUSコードは、ロードによるなんらかのエラーを示します。
HIERARCHY_OBJ_DEF_NAME VARCHAR2(150) Not Null 階層のオブジェクト定義を識別します。これが既存のオブジェクト定義名の場合、ディメンション階層ローダーではHIER表内の親子レコードが該当する_T表からの新規の親子関連で置換されます。
EFFECTIVE_START_DATE DATE   階層オブジェクト定義が有効になる日付を示します。ディメンション階層ローダーでは、開始日と終了日の両方が検証され、既存の階層オブジェクト定義の開始日および終了日の範囲と矛盾しないことが確認されます。
EFFECTIVE_END_DATE DATE   階層オブジェクト定義が無効になる日付を示します。ディメンション階層ローダーでは、開始日と終了日の両方が検証され、既存の階層オブジェクト定義の開始日および終了日の範囲と矛盾しないことが確認されます。

主キーは次の列にあります。

FEM_HIER_DIM_GRPS_T

このインタフェース表は、新規階層に適用されるレベル(ディメンション・グループ)を示します。GROUP_SEQUENCE_ENFORCED_CODEの値がSEQUENCE_ENFORCEDまたはSEQUENCE_ENFORCED_SKIP_LEVELになっているFEM_HIERARCHIES_Tから新規階層をロードする際には、この表を移入する必要があります。

グループ・ファイルにロードされたレベルにより、階層のブランチで使用可能なレベルが決まります。断続的なレベルをロードするように選択した場合も階層をロードでき、ロードした全レベルに連番が強制されます。たとえば、レベルの順序がレベルA、B、CおよびDで構成され、階層にはレベルA、BおよびDのみを含める場合は、その順序(A、BおよびD)に必要な全レベルをロードする必要があり、階層ブランチに含めることができるのは、レベルA、BおよびDからのディメンション・メンバーのみとなります。

SEQUENCE_ENFORCEDオプションは、階層内のディメンション・メンバーがグループ・ローダー表で指定されたレベルから相互にリンクされていることを、ローダーで検証するように指定します。また、ローダーでは、メンバーが該当ディメンションのディメンション・レベルで指定されたとおり、レベルの絶対順序でリンクされているかどうかも検証されます。そのため、前述の例では、AはBにリンクしてからDにリンクします。ただし、有効なレベルがA、BおよびDであっても、AはB、CおよびDよりも上位レベルであるため、DはAにリンクできません。

SEQUENCE_ENFORCED_SKIP_LEVELが指定されている場合は、各レベルを各階層ブランチで使用する意図がなくても、使用する順序に含まれるレベルをすべてロードする必要があります。たとえば、レベルの順序がレベルA、B、CおよびDで構成されており、レベルA、CおよびDからのディメンション・メンバーで構成される階層ブランチを作成し、一部のブランチではAからのメンバーをDに直接リンクするとします。この場合、グループ・ローダー・ファイルにはレベルA、CおよびDをロードする必要があります。レベル間でスキップ・レベルの局面が強制され、連番強制の局面はメンバーがA->C->DまたはA->Dにリンクする必要があることで表されます。

列名 データ型 NULL値可能 列の説明
DIMENSION_GROUP_ DISPLAY_CODE VARCHAR2(150) Not Null レベル(ディメンション・グループ)を識別します。
HIERARCHY_OBJECT_ NAME VARCHAR2(150) Not Null インポートされる新規階層のオブジェクト名。
LANGUAGE VARCHAR2(4) Not Null DIMENSION_GROUP_NAMEおよびHIERARCHY_OBJECT_NAMEの言語を示します。
STATUS VARCHAR2(30) Not Null ロード対象となる行のステータスを示します。STATUS = LOADのレコードは、ディメンション階層ローダーによりロードされます。他のすべてのSTATUSコードは、ロードによるなんらかのエラーを示します。

主キーは次の列にあります。

FEM_HIER_VALUE_SETS_T

このインタフェース表は、新規階層の値セットを示します。この表は、FEM_HIERARCHIES_Tから新規階層をロードする場合にのみ移入されます。

列名 データ型 NULL値可能 列の説明
HIERARCHY_OBJECT_ NAME VARCHAR2(150) Not Null インポートされる新規階層のオブジェクト名。
VALUE_SET_DISPLAY_ CODE VARCHAR2(150) Not Null 値セットの英数字コード。
LANGUAGE VARCHAR2(4) Not Null HIERARCHY_OBJECT_NAMEの言語を示します。
STATUS VARCHAR2(30) Not Null ロード対象となる行のステータスを示します。STATUS = LOADのレコードは、Enterprise Performance Foundationのディメンション階層ローダーによりロードされます。他のすべてのSTATUSコードは、ロードによるなんらかのエラーを示します。

主キーは次の列にあります。

FEM_xName_HIER_T(値セット・ディメンションの親子関連表)

このインタフェース表には、階層定義の親子関連が格納されます。親子関連は、階層オブジェクト名と階層定義名で識別されます。ディメンション階層ローダーでは、指定のLANGUAGEの階層オブジェクト名と階層定義名の組合せを使用して、親子行の特定の階層オブジェクト定義を識別します。既存の階層定義が検出されると、インタフェース表にある新規の親子行で完全に置換されます。それ以外の場合は、階層オブジェクト名の新規階層定義が作成されます。

カレンダ期間ディメンションのHIER_T表の構造は、値セット・ディメンションの場合とは異なります。カレンダ期間ディメンションの親子関連表の詳細は、「FEM_CAL_PERIODS_HIER_T」を参照してください。

注意: _HIER_T表に格納されるのは、connect by関連行と、すべてのルート・ノードを識別するためのparent=child行のみです。ディメンション階層ローダーでは、FLATTENED_ROWS_FLAG = Yの階層についてのみ、FEM_xName_HIER表にflattened/exploded行が追加作成されます。

注意: Oracle Applicationsでは、この時点で階層を水平化する必要はありません。この機能は、Enterprise Performance Foundationを使用する将来のアプリケーションでパフォーマンス上の理由から使用できます。

これらのインタフェース表の名称の例を次に示します。

主キーは次の列にあります。

FEM_CAL_PERIODS_HIER_T(カレンダ期間の親子関連表)

このインタフェース表には、カレンダ期間ディメンション階層の親子関連が格納されます。親子関連は、階層オブジェクト名と階層定義名で識別されます。ディメンション階層ローダーでは、指定のLANGUAGEの階層オブジェクト名と定義名の組合せを使用して、親子行の特定の階層オブジェクト定義を識別します。既存の階層定義が検出されると、インタフェース表にある新規の親子行で完全に置換されます。それ以外の場合は、階層オブジェクト名の新規階層定義が作成されます。

注意: _HIER_T表に格納されるのは、connect by関連行と、すべてのルート・ノードを識別するためのparent=child行のみです。ディメンション階層ローダーでは、FLATTENED_ROWS_FLAG = Yの階層についてのみ、FEM_CAL_PERIODS_HIER表にflattened/exploded行が追加作成されます。

列名 データ型 NULL値可能 列の説明
HIERARCHY_OBJECT_ NAME VARCHAR2(150) Not Null インポートされる階層のオブジェクト名。
HIERARCHY_OBJ_DEF_ DISPLAY_NAME VARCHAR2(150) Not Null インポートされる階層のオブジェクト定義の表示名。
CALENDAR_DISPLAY_CODE VARCHAR2(150) Not Null 親ノードと子ノードのカレンダを識別します。
PARENT_DIM_GRP_DISPLAY_CODE VARCHAR2(150) Not Null 親メンバーのレベル(ディメンション・グループ)を識別します。
PARENT_END_DATE DATE Not Null 親期間の終了日。
PARENT_PERIOD_NUMBER NUMBER(15) Not Null 親期間の期間番号。たとえば、月の場合、1月=1、2月=2、3月=3となります。日の場合は、1月1日=1、1月2日=2、1月3日=3となります。この番号は、年度ごとにリセットされます。
CHILD_DIM_GRP_DISPLAY_CODE VARCHAR2(150) Not Null 子メンバーのレベル(ディメンション・グループ)を識別します。
CHILD_END_DATE DATE Not Null 子期間の終了日。
CHILD_PERIOD_NUMBER NUMBER(15) Not Null 子期間の期間番号。たとえば、月の場合、1月=1、2月=2、3月=3となります。日の場合は、1月1日=1、1月2日=2、1月3日=3となります。この番号は、年度ごとにリセットされます。
LANGUAGE VARCHAR2(4) Not Null HIERARCHY_OBJECT_NAME列とHIERARCHY_OBJ_DEF_DISPLAY_NAME列の言語コードを示します。
DISPLAY_ORDER_NUM NUMBER Not Null UIにおける関連の表示順序を示します。表示順序は親に対する相対順です。
WEIGHTING_PCT NUMBER(3,2)   関連の加重率を示します。
STATUS VARCHAR2(30) Not Null ロード対象となる行のステータスを示します。STATUS = LOADのレコードは、Enterprise Performance Foundationのディメンション階層ローダーによりロードされます。他のすべてのSTATUSコードは、ロードによるなんらかのエラーを示します。FEM_DIM_LOAD_STATUSのエラー再処理フラグを使用すると、エラー・ステータスになっているレコードを、STATUS列をLOADに更新せずにロードできることに注意してください。

主キーは次の列にあります。

階層インタフェース表のSQL*Loader DATファイルとCTLファイルのサンプル

この項では、階層インタフェース表へのロードに使用するSQL*LoaderのDATファイルとCTLファイルの例を提供します。

階層プロパティ・インタフェース表

階層レベル・インタフェース表

階層値セット・インタフェース表

明細項目階層関連インタフェース表

カレンダ期間階層関連インタフェース表

外部一般会計データ・ローダー

「外部一般会計データ・ローダー」プログラムは、Enterprise Performance Foundation統合プロセスの一部であり、インタフェース表からFEM_BALANCESに残高データを転記する処理を受け持ちます。データをインタフェース表にロードして転記処理を発行した後は、すべての操作がデータベース内で発生し、それ以上のユーザー介入は不要です。

注意: FEM_BALANCES表の場合、特定の元帳およびカレンダ期間にロードできるデータセットは1つのみです。たとえば、データを元帳1、データセット1にロードする場合に、カレンダ期間が2005年1月であれば、元帳1と2005年1月の追加データをFEM_BALANCES表の別のデータセットにロードすることはできません。FEM_BALANCES表は、1つの元帳とカレンダ期間について提供されるソースが1つのみになるように保護されています。元帳とカレンダ期間の組合せを指定し、そのデータを複数のデータセットにロードするには、FEM_DATAx(FEM_DATA1〜FEM_DATA20)表を使用します。これらの表には、FEM_BALANCES表のような制限がないためです。

システム・フロー

システム・フロー中に次の手順を実行する必要があります。

  1. 残高データをインタフェース表にロードします。

  2. 残高データに使用されているすべてのディメンション値と属性を、ディメンション・インタフェース表にロードします。

  3. ディメンション・メンバー・ローダー・プロセスを実行して、ディメンション値をEnterprise Performance Foundationにロードします。

  4. 「外部一般会計データ・ローダー」プログラムを実行して、インタフェース表からFEM_BALANCESに残高をロードします。

このプロセスは、ビジネス・プロセスに必要な頻度で繰り返すことができます。手順2および3を実行する必要があるのは、新規のディメンション値を使用する場合のみです。

外部一般会計インタフェース表の説明

この項では、外部一般会計インタフェース表の種類について説明します。

FEM_BAL_INTERFACE_T

FEM_BAL_INTERFACE_Tは、Enterprise Performance Foundation統合プロセスを介して残高をFEM_BALANCESにインポートする際に使用する表です。すべてのNOT NULL列の値を指定する必要があります。

初回ロードの前に、FEM_BALANCESとインタフェース表(FEM_BAL_INTERFACE_T)に一意の処理キー索引を作成し、FEM_BALANCESの処理キーを定義する必要があります。だたし、FEM_BAL_INTERFACE_T表の処理キーを定義する必要はありません。

FEM_BAL_INTERFACE_Tの一意索引には、常に次の列を(順番どおりに)含める必要があります。

  1. CAL_PERIOD_NUMBER

  2. CAL_PERIOD_END_DATE

  3. CAL_PER_DIM_GRP_DISPLAY_CODE

  4. LEDGER_DISPLAY_CODE

  5. DS_BALANCE_TYPE_CODE

  6. LOAD_SET_ID

  7. CCTR_ORG_DISPLAY_CODE

  8. その他の表示コード列は、FEM_BALANCESの処理キー列に対応します。

  9. SOURCE_SYSTEM_DISPLAY_CODE

  10. CURRENCY_TYPE_CODE

  11. CURRENCY_CODE

  12. BUDGET_DISPLAY_CODE

  13. ENCUMBRANCE_TYPE_CODE

次の表に、列名、データ型、サイズ、NOT NULLおよび列の説明を示します。

列名 データ型 サイズ Not Null 列の説明
LOAD_SET_ID NUMBER   Not Null 特定のロードを識別するユーザー定義データ・グループ。
LOAD_METHOD_CODE VARCHAR2 30 Not Null レコードの操作モード。この値は「外部一般会計データ・ローダー」プログラムで処理に使用されます。
可能な値は次のとおりです。
  • S: スナップショット

  • I: 増分

BAL_POST_TYPE_CODE VARCHAR2 30 Not Null 残高の転記方法を示します。
可能な値は次のとおりです。
  • R: 既存の残高を置換

  • A: 既存の残高に追加


ロード順序の潜在的エラーを防止するために、すべてのスナップショット行(LOAD_METHOD_CODE値がS)には値Aを使用します。
CAL_PER_DIM_GRP_DISPLAY_CODE VARCHAR2 150 Not Null カレンダ期間ディメンション・グループ。
CAL_PERIOD_NUMBER NUMBER 15 Not Null カレンダ期間番号は、元帳ID、カレンダ期間終了日およびカレンダ期間ディメンション・グループ名とともに、カレンダ期間の代替識別子となります。
CAL_PERIOD_END_DATE DATE   Not Null カレンダ期間の終了日。
CCTR_ORG_DISPLAY_CODE VARCHAR2 150 Not Null 会社コスト・センター組織ディメンション・値の一意の表示コード。
CURRENCY_CODE VARCHAR2 15 Not Null 通貨。
CURRENCY_TYPE_CODE VARCHAR2 30 Not Null 通貨タイプ。
可能な値は次のとおりです。
  • ENTERED

  • TRANSLATED

DS_BALANCE_TYPE_CODE VARCHAR2 30 Not Null 残高タイプ。
可能な値は次のとおりです。
  • ACTUAL

  • BUDGET

  • ENCUMBRANCE

SOURCE_SYSTEM_DISPLAY_CODE VARCHAR2 150 Not Null ソース・システム・ディメンション値の一意の表示コード。
LEDGER_DISPLAY_CODE VARCHAR2 150 Not Null 元帳ディメンション値の一意の表示コード。
BUDGET_DISPLAY_CODE VARCHAR2 150 Null 予算ディメンション値の一意の表示コード。DS_BALANCE_TYPE_CODEがBの場合は必須です。
ENCUMBRANCE_TYPE_CODE VARCHAR2 150 Null 予算引当ディメンション値の一意の表示コード。DS_BALANCE_TYPE_CODEがEの場合は必須です。
FINANCIAL_ELEM_DISPLAY_CODE VARCHAR2 150 Null 財務要素ディメンション値の一意の表示コード。
PRODUCT_DISPLAY_CODE VARCHAR2 150 Null 製品ディメンション値の一意の表示コード。
NATURAL_ACCOUNT_ DISPLAY_CODE VARCHAR2 150 Null 勘定科目ディメンション値の一意の表示コード。
CHANNEL_DISPLAY_CODE VARCHAR2 150 Null チャネル・ディメンション値の一意の表示コード。
LINE_ITEM_DISPLAY_CODE VARCHAR2 150 Null 明細項目ディメンション値の一意の表示コード。
PROJECT_DISPLAY_CODE VARCHAR2 150 Null プロジェクト・ディメンション値の一意の表示コード。
CUSTOMER_DISPLAY_CODE VARCHAR2 150 Null 顧客ディメンション値の一意の表示コード。
ENTITY_DISPLAY_CODE VARCHAR2 150 Null エンティティ・ディメンション値の一意の表示コード。
INTERCOMPANY_DISPLAY_CODE VARCHAR2 150 Null 会社間ディメンション値の一意の表示コード。
TASK_DISPLAY_CODE VARCHAR2 150 Null タスク・ディメンション値の一意の表示コード。
USER_DIM1_DISPLAY_CODE VARCHAR2 150 Null ユーザー定義ディメンション値の一意の表示コード。
USER_DIM2_DISPLAY_CODE VARCHAR2 150 Null ユーザー定義ディメンション値の一意の表示コード。
USER_DIM3_DISPLAY_CODE VARCHAR2 150 Null ユーザー定義ディメンション値の一意の表示コード。
USER_DIM4_DISPLAY_CODE VARCHAR2 150 Null ユーザー定義ディメンション値の一意の表示コード。
USER_DIM5_DISPLAY_CODE VARCHAR2 150 Null ユーザー定義ディメンション値の一意の表示コード。
USER_DIM6_DISPLAY_CODE VARCHAR2 150 Null ユーザー定義ディメンション値の一意の表示コード。
USER_DIM7_DISPLAY_CODE VARCHAR2 150 Null ユーザー定義ディメンション値の一意の表示コード。
USER_DIM8_DISPLAY_CODE VARCHAR2 150 Null ユーザー定義ディメンション値の一意の表示コード。
USER_DIM9_DISPLAY_CODE VARCHAR2 150 Null ユーザー定義ディメンション値の一意の表示コード。
USER_DIM10_DISPLAY_CODE VARCHAR2 150 Null ユーザー定義ディメンション値の一意の表示コード。
XTD_BALANCE_E NUMBER   Null 入力通貨による期間累計の終了残高または平均残高。
XTD_BALANCE_F NUMBER   Null 現行会計帳簿の機能通貨による、期間累計の終了残高または平均残高。
YTD_BALANCE_E NUMBER   Null 入力通貨による、期間終了日現在の年累計の終了残高または平均残高。
YTD_BALANCE_F NUMBER   Null 現行会計帳簿の機能通貨による、期間終了日現在の年累計の終了残高または平均残高。
QTD_BALANCE_E NUMBER   Null 入力通貨による、期間終了日現在の四半期累計の終了残高または平均残高。
QTD_BALANCE_F NUMBER   Null 現行会計帳簿の入力通貨による、期間終了日現在の四半期累計の終了残高または平均残高。
PTD_DEBIT_BALANCE_E NUMBER   Null 入力通貨による借方金額。
PTD_CREDIT_BALANCE_E NUMBER   Null 入力通貨による貸方金額。
YTD_DEBIT_BALANCE_E NUMBER   Null 入力通貨による年累計の借方金額。
YTD_CREDIT_BALANCE_E NUMBER   Null 入力通貨による年累計の貸方金額。
POSTING_REQUEST_ID NUMBER   Null 内部使用のみ。これは、このレコードを現在ロード中のロード・プロセスのコンカレント要求IDです。
POSTING_ERROR_CODE VARCHAR2 30 Null 内部使用のみ。これはレコードのエラー・ステータスを示します。この列は、エラーがないか未処理の場合はNULLとなります。NULL以外の値は、行をロードできなかった理由を示します。
PREVIOUS_ERROR_FLAG VARCHAR2 1 Null 内部使用のみ。これは、レコードに転記の実行開始時点で未処理のエラーがあるかどうかを示します。

外部一般会計データ・ローダーのインタフェース表の移入

この項では、ロード準備中に外部一般会計データ・ローダーのインタフェース表を移入する方法について説明します。

時間の指定

時間は、次の列を使用してインタフェース・レコードに指定します。

次の表に、カレンダ期間の終了日、レベル(ディメンション・グループ表示コード)およびカレンダ期間番号の各列を示します。

CAL_PERIOD_END_DATE CAL_PER_DIM_GRP_DISPLAY_CODE CAL_PERIOD_NUMBER
31-May-2004 12
30-Jun-2004 1
31-Jul-2004 2
31-Aug-2004 3
30-Sep-2004 4
31-Oct-2004 5
30-Nov-2004 6
31-Dec-2004 7
31-Jan-2005 8
28-Feb-2005 9
31-Mar-2005 10
30-Apr-2005 11
31-May-2005 12
31-Aug-2004 四半期 1
30-Nov-2004 四半期 2
28-Feb-2005 四半期 3
31-May-2005 四半期 4
31-May-2005 年度 1
30-Jun-2005 1

入力残高と換算残高の処理

「外部一般会計データ・ローダー」プログラムでは、インタフェース表に存在する入力残高と換算残高の両方が処理されます。列CURRENCY_TYPE_CODEは、この2つのタイプの区別に使用されます。CURRENCY_TYPE_CODEには、入力残高または累計機能残高の場合はENTERED、換算残高の場合はTRANSLATEDを使用する必要があります。

この2種類の残高に必要な残高情報は、次のとおりです。

インタフェース・レコードに移入された必須でない残高列は、それ以上の検証なしでFEM_BALANCESにロードされます。

期間固有のQTDデータとYTDデータ

インタフェース・レコードごとにQTD_BALANCE_E、QTD_BALANCE_F、YTD_BALANCE_EおよびYTD_BALANCE_Fの各列を移入して、期間ごとの現行QTD残高と現行YTD残高を提供できます。「外部一般会計データ・ローダー」プログラムでは、これらの列のデータがユーザー入力パラメータ「指定された期間固有の金額」に基づいてチェックされます。

パラメータ値 移入されると思われる列
PTDのみ移入 XTD_BALANCE_E、XTD_BALANCE_F
PTDおよびQTDのみ移入 XTD_BALANCE_E、XTD_BALANCE_F、QTD_BALANCE_E、QTD_BALANCE_F
PTDおよびYTDのみ移入 XTD_BALANCE_E、XTD_BALANCE_F、TD_BALANCE_E、YTD_BALANCE_F
PTD、 QTDおよびYTDを移入 XTD_BALANCE_E、XTD_BALANCE_F、QTD_BALANCE_E、QTD_BALANCE_F、TD_BALANCE_E、YTD_BALANCE_F

このプログラムでは、前項に示した入力残高および換算残高ルールに基づいて、各残高のペアが検証されます。

勘定タイプと符号

「外部一般会計データ・ローダー」プログラムは、勘定タイプに基づく符号の変換をサポートしていません。データを正しい符号とともに移入する必要があります。

データ・ロード実行モード

「外部一般会計データ・ローダー」プログラムは、スナップショットおよび増分という2つの実行モードをサポートしています。実行モードは、データ・ロード処理の発行時に指定します。データ・レベルでは、スナップショット・ロードのデータと増分ロードのデータを列LOAD_METHOD_CODEで区別します。

「外部一般会計データ・ローダー」プログラムをスナップショット・モードで実行すると、パフォーマンス向上のためにFEM_BALANCESへのダイレクトINSERTが実行されます。このモードでは、指定の元帳、期間およびデータセットの組合せに関するデータがFEM_BALANCESに存在しないものとみなされます。プロセス登録ルーチンでは、指定の元帳、期間およびデータベースに関して以前に正常終了した処理がシステムに記録されていない場合にのみ、スナップショットを実行できることがチェックされます。

すべてのデータ行が検証不合格になった場合や、データベース・エラーが存在した場合などは、スナップショット・ロードが「エラー - 再実行」ステータスで終了することがあります。この場合は、データ・エラーを訂正するか、データベース・エラーの原因を解決した後に、スナップショット・ロードをスナップショット・モードで再実行できます。

プログラムを増分モードで実行すると、新規のデータがFEM_BALANCES内の既存のデータにマージされます。インタフェース・レコードごとにBAL_POST_TYPE_CODE列を移入することで、既存のデータを置換するか既存のデータに行レベルで追加するかを選択できます。値Rは置換を表し、値Aは追加を表します。

処理要件

「外部一般会計データ・ローダー」プログラムは、Enterprise Performance Foundationアーキテクチャによる次の処理要件に従います。

ロード・セット別のデータ・ロード

データ・ロード処理を発行する前に、複数の増分残高データセットをロードできます。この場合、データの転記順序が実際に問題になる状況が生じます。

たとえば、最初にインタフェース表にディメンション組合せAについて$10の追加を移入した後、Aの残高全体を$500で置換することになったとします。$10の追加行をインタフェース表から削除してから第2行をロードすると、すべて正常に処理されます。ただし、両方の行をインタフェース表に残しておくことができます。そのため、プログラムでは、残高全体を$500で置換する前に$10の加算を転記する必要があると判別できることが重要です。

したがって、データ・レベルで転記順序の指定が必要な場合があるため、ロード・セットという概念が使用されます。ロード・セットはLOAD_SET_ID列で表されます。各ロード・セットには、一緒に処理する必要のある残高行のグループが含まれています。

増分ロードの場合、「外部一般会計データ・ローダー」プログラムは、インタフェース表内のロード・セットのリストをスキャンしてLOAD_SET_ID列の昇順で処理を開始します。

LOAD_SET_IDには、インタフェース表にロードする残高データのバッチごとに一意の値を使用する必要があります。

パラレル処理

同じ元帳、期間およびデータセットの組合せについて発行したデータ・ロード要求をパラレルに実行することはできません。これは、複数の要求が同じデータセットを処理しようとするのを回避するためです。

ただし、異なる元帳、期間またはデータセットに関するデータ・ロード要求はパラレルに実行できます。これは、異なるインタフェース行セットを処理して、FEM_BALANCES内の異なる行セットに書き込むためです。

この処理メカニズムは、最初にコンカレント・マネージャ・レベルの競合ドメインと、「外部一般会計データ・ローダー」プログラム内のプロセス登録論理により強制されます。

さらに、インタフェース表内のデータはデータ・ロード・プロセスのコンカレント要求IDでマーク付けされるため、ロード処理の実行中に新規の行をインタフェース表にロードできます。

処理キー定義情報のロード

すべてのFEM_BALANCES処理キー・ディメンションを、インタフェース表に移入する必要があります。

エラー再処理

「外部一般会計データ・ローダー」プログラムでは、修正済のすべてのエラー・レコードが再処理されます。データ・ロード要求の実行モードに基づき、新規データが処理されるのみでなく、エラー再処理の対象となるレコードも選択されます。

次の表に、実行モード、LOAD_METHOD_CODEフィルタおよびその他の行条件を示します。この表は、ロード・プログラムでロード対象のインタフェース・レコード・セットがどのように判別されるかを示しています。

実行モード LOAD_METHOD_CODEフィルタ その他の行条件
スナップショット S なし。プログラムでは、新規と既存の両方のエラー・スナップショット行が選択されます。エラー行が存在するのは、これが失敗した実行の再実行の場合のみです。
増分 IおよびS LOAD_METHOD_CODEがIの場合、プログラムでは新規の行とエラー行の両方が選択されます。
LOAD_METHOD_CODEがSの場合は、エラー行のみが選択されます。

前項のとおり、スナップショット・ロードを発行できるのは元帳、期間およびデータセットの組合せごとに1回のみで、初回ロードとして実行する必要があります。スナップショット・ロードの場合、再処理を必要とするエラー・レコードは存在しません。これはほとんどの場合に該当しますが、「データ・ロード実行モード」で前述したようにスナップショット・ロードが「エラー - 再実行」ステータスで失敗した場合は例外です。この場合は、スナップショット・ロードを再発行できます。これにより、すべてのスナップショット・レコード(新規レコードまたは前回失敗したレコード)が処理対象として選択されます。

増分ロードの場合、プログラムでは新規の増分レコードとエラー・レコード(スナップショットまたは増分)がデータ・ロード用に選択されます。増分レコードに移動する前にスナップショット・エラー・レコードが再処理されてから、LOAD_SET_IDの昇順でロードされます。

エラーの追跡と監視

現在、データ・エラーは各レコードのPOSTING_ERROR_CODE列で追跡されています。データ・エラーが検出されると、プログラムではこの列が該当するエラー・コードで更新されます。プログラム要求は「警告」ステータスで完了し、データ・エラーが検出されたことを示すメッセージが戻されます。レポートされるのは、各行の最初のデータ・エラーのみです。

「失敗」完了ステータスと「警告」完了ステータス

前述のように、データ・ロード要求が「失敗」または「警告」ステータスで完了することがあります。

要求が「失敗」ステータスで完了するのは、次のいずれかのイベントが発生した場合です。

要求が「警告」ステータスで完了するのは、処理中に無効なデータが検出された場合です。

ロード済データの削除

データ検証エラー

インタフェース表の1行に不十分または無効なデータが含まれていると、「外部一般会計データ・ローダー」プログラムではその行の転記エラー・コード列に次のいずれかの値が移入されます。

データ・ロードのエラー・コード値 意味
FEM_GL_POST_DUP_PROC_KEYS
FEM_BAL_INTERFACE_T
エラー: ディメンションの処理キーの一意の組合せに重複する行がみつかりました。
FEM_GL_POST_INVALID_CURR_TYPE エラー: 通貨タイプ・コードが無効です。有効な通貨タイプ・コード(ENTEREDまたはTRANSLATED)を使用してください。
FEM_GL_POST_INVALID_DIM_MEMBER エラー: このレコード内に無効なディメンション・メンバーがみつかったか、またはディメンション・メンバーがありません。
FEM_GL_POST_INVALID_POST_TYPE エラー: 残高転記タイプ・コードが無効です。有効な残高転記タイプ・コード: 「A」(加算)または「R」(置換)を使用してください。
FEM_GL_POST_MISSING_BAL_COL エラー: QTD-YTDパラメータおよび通貨タイプの仕様によると、XTD/QTD/YTD列の一部の値が欠落しています。
FEM_GL_POST_MIX_LOAD_METHOD エラー: 現行のロード・セットではロード方法が混在しています。
FEM_GL_POST_PREV_SET_ERROR エラー: この処理キーの組合せには前のロード・セットでエラーがあります。残高をロードする前に、そのエラーを訂正する必要があります。
FEM_GL_POST_TO_BE_REPROCESSED エラー: 予期せぬデータベース・エラーが発生しました。このレコードは、次回の実行中に再度処理されます。

エラー行はインタフェース表から削除されるのではなく、エラーの訂正後の実行時に再処理されるように残されます。各行のエラーを訂正するには、欠落している値を入力するか、無効な値を訂正するか、ディメンション・ローダー・プログラムを使用して欠落しているディメンション値をロードします。また、エラー行をインタフェース表から削除し、訂正済の行として再ロードする方法もあります。

プログラム・パラメータ

「外部一般会計データ・ローダー」プログラムは、外部一般会計システムからFEM_BALANCES表に金額データと統計データをロードする際に使用します。このプログラムは次のパラメータを受け入れます。

パラメータ名 必須 説明 検証
実行モード Y ロードの実行モード(「スナップショット」または「増分」)  
元帳 Y ロード対象の元帳 この値は元帳ディメンションに存在する必要があります。
カレンダ期間 Y ロード対象のカレンダ期間 この値がカレンダ期間ディメンションに存在し、カレンダIDが元帳に割り当てられたカレンダIDと一致する必要があります。
予算 N ロード対象の予算 この値が予算ディメンションに存在し、データセットの「予算ID」属性として割り当てられている必要があります。「予算元帳属性」値に割り当てられた値が「元帳」パラメータと一致する必要があります。
予算引当タイプ N ロード対象の予算引当タイプ この値が予算引当タイプ・ディメンションに存在し、データセットの「予算引当タイプID」属性に割り当てられている必要があります。
データセット Y ロード対象のデータセット この値がデータセット・ディメンションに存在する必要があります。データセットの「残高タイプ・コード」属性が「ACTUALS」の場合は、「予算」パラメータも「予算引当タイプ」パラメータも入力しないでください。「BUDGET」の場合は「予算」パラメータのみを入力し、「ENCUMBRANCE」の場合は「予算引当タイプ」パラメータのみを入力します。
指定された期間固有の金額 Y 指定された期間固有の金額のタイプ
  • PTDのみは、QTD列もYTD列もFEM_BALANCESに移入しないことを示します。

  • PTDおよびYTDは、PTD列とYTD列のみを移入することを示します。

  • PTDおよびQTDは、PTD列とQTD列のみを移入することを示します。

  • PTD、QTDおよびYTDは、PTD列、QTD列およびYTD列を移入することを示します。

 

注意: ディメンションの値リスト(LOV)に基づくパラメータの場合、パラメータのLOVには値「使用可能」および「グローバル」(「個人」ではなく)のみが表示されます。

ロード・プロセスの予備ステップ

ロード・プロセスを開始する前に、次のステップを完了しておきます。

  1. FEM_BALANCESに一意の索引を作成します。

  2. 新規に作成した一意の索引を使用して、FEM_BALANCESの処理キーを登録します。

  3. FEM_BALANCESの処理キー列に対応するすべての表示コード列など、「外部一般会計インタフェース表」に示した列をすべて含むFEM_BAL_INTERFACE_Tの一意の索引を作成し、これらの列をインタフェース表内でNOT NULLに設定します。

  4. ディメンションおよび階層管理を使用し、「プログラム・パラメータ」の説明に従って、元帳、期間およびデータセットとすべての必須属性を定義します。また、これらのディメンションと属性をディメンション・メンバー・ローダーでロードする方法もあります。

FEM_BALANCESへのデータのロード

  1. 「外部一般会計インタフェース表」および「インタフェース表の移入」の説明に従って、残高データをFEM_BAL_INTERFACE_T表にロードします。

  2. インタフェース表内で残高データに使用される他のすべてのディメンション値について、ディメンションおよび階層管理またはディメンション・メンバー・ローダーを使用して、これらのディメンション・メンバーをEnterprise Performance Foundationデータベース内のそれぞれのディメンション・メンバー表に作成またはロードします。これらの値が作成またはロードされた後、このステップを実行する必要があるのは、新規ディメンション・メンバーの場合のみです。

  3. 企業実績管理統合マネージャ職責で、「外部一般会計データ・ローダー」プログラムを実行します。「プログラム・パラメータ」の説明に従ってプログラム・パラメータを入力します。

  4. コンカレント要求をモニターし、実行が完了した時点でログ・ファイルを表示します。

    プログラムがデータベース・エラーで終了した場合は、エラーを訂正し、同じパラメータを指定してプログラムを再実行します。

    処理制限関連のエラーで完了した場合は、「データ・ロード実行モード」および「処理制限」を確認します。

    なんらかのレベルのデバッグ・メッセージを有効化して実行した場合は、デバッグ・ログ内のデバッグ・メッセージを参照できます(「外部一般会計データ・ローダー」プログラムからのメッセージをすべて表示するには、表示するモジュール・フィールドで文字列FEM_%GL_POST%を使用します)。

  5. プロセスがデータ・エラーの存在を示す警告で終了した場合は、インタフェース表の各行のPOSTING_ERROR_CODE列を確認し、「データ検証エラー」でその説明を参照してください。各行のエラーを訂正するには、欠落しているデータを入力するか、無効なデータを訂正するか、Enterprise Performance Foundationデータベース内で欠落しているディメンション値を作成またはロードします。

このプロセスを必要に応じて繰り返し、各期間のデータをロードします。期間ごとに、最初にスナップショット・ロードを実行する必要があることに注意してください。同じ期間に対する以降の実行はすべて、増分ロードにする必要があります。各増分ロード処理では、前回データ検証エラーで拒否された行の再処理が自動的に試行されます。

詳細クライアント・データ・ローダー

他のOracle Enterprise Performance Foundationエンティティ(ディメンション・メンバーや階層など)と同様に、クライアント・データ表にも外部システムからデータを移入するメカニズムが必要です。各詳細クライアント表ローダー表には異なる列セットがあり、ディメンション列の検証結果を詳細にレポートするためのプロファイル・オプションが用意されています。

クライアント・データ表

詳細クライアント・データ・ローダーは、次のようなクライアント・データ表へのデータのロードをサポートしています。

概要

詳細クライアント・データのインポート・プロセスには、次の3つの主要ステップがあります。

  1. 準備ステップとして、入力データの一部である全ディメンション・メンバーをディメンション表に移入します。これにはグループやレベルの移入が含まれ、階層の作成も含まれる場合があります(ディメンション・メンバー・ローダーとディメンション階層ローダーの使用手順は、関連する項を参照してください)。

  2. 関連ターゲット表に使用する予定のデータをインタフェース表に(通常はSQL*Loaderを使用して)移入します。

  3. 「詳細クライアント・データ・ローダー」プログラムを実行します。このローダーは、インタフェース表からデータを読み取ってなんらかの検証を実行し、有効なデータを関連ターゲット表にインポートするか、必須値が欠落していたり無効なデータを含む行にインタフェース表内でマーク付けします。すべてのエラーが解決された後、データ・ロードを完了できます。

詳細クライアント・データ・ローダーのインタフェース表の移入

この項では、関連ターゲット表へのロード準備中に詳細クライアント・データ・ローダーのインタフェース表を移入する方法について説明します。

詳細クライアント・データ・インタフェース表

詳細クライアント・データ表ごとに、対応するインタフェース表があります。ロードする詳細クライアント・データ表を選択すると、詳細クライアント・データ・ローダーでは対応するインタフェース表からのみロードされます。次に例を示します。

列マッピング

カレンダ期間メンバーの識別に使用される列を除き、インタフェース表の各列はターゲット・クライアント・データ表の1列にマップされます。次に例を示します。

ローダーでは、ロード中にメンバーの表示コード識別子が内部の数値識別子に変換されます。したがって、ターゲット_ID列に表示される数値データ値は入力の表示コード値(通常は英数字)とは異なります。数値はシステム生成です。これらをインタフェース表内でマップする必要はなく、参照専用です。

ディメンション列

この項では、カレンダ期間ディメンションの列など、各種のディメンション列をロード準備中に移入する方法を示す例を提供します。次に示すのはあくまでも一部分です。

注意: 表示コード値は、ディメンション階層マネージャを介して作成した(元帳やデータセットなど)のコードと一致する必要があります。

処理キー

処理キーはターゲット表の列セットで、その表のデータのディメンションを指定します。ターゲット表の処理キーを定義するにはAdministrationアプリケーションを使用します。

重複行が存在しないことを保証するために、ターゲット表の処理キーと同じ列リストを持つソース表に、対応する一意の索引を作成する必要があります。ローダーでは、ソース表の列の組合せを使用してカレンダ期間メンバーが識別されますが、ターゲット表には1列(CAL_PERIOD_ID)しかないため、ソース表のすべての時間列を一意の索引に含める必要があります。

たとえば、ロード対象のデータに次のディメンションがあるとします。

したがって、ターゲット表の処理キーの定義は次のようになります。

ローダーでは、ソース表の一意の索引の1つが次のように定義されている必要があります。

詳細クライアント・データ・ローダーの実行

詳細クライアント・データ・ローダーの目的は、指定のターゲット表にデータをロードすることです。詳細クライアント・データ・ローダーで実行されるのはレコードの挿入のみです。ターゲット表のレコードは更新されず、スナップショット・ロードがエラーなしで正常に実行された後に同じデータセットおよびカレンダ期間に対して増分ロードを実行することもできません。

ローダーでなんらかのデータ・エラーが発生した場合は、インタフェース表内の無効なレコードを削除するか訂正して、エラー再処理モードで再ロードする必要があります。エラー再処理モードを使用すると、ローダーではLOADステータスに設定されていない該当するデータ行がすべてロードされます。

最初のスナップショットがエラーなしに完了すると、データはそのデータセットとカレンダ期間に関してロックされます。さらにレコードを追加する場合は、前回のロードを削除してレコード・セット全体を再ロードする必要があります(「実行済ルール削除」プログラムでは、データがロック解除され、ターゲット表からレコードが削除されます。インタフェース・レコードのステータスがLOADに設定されているため、その後にインタフェース表を再ロードし、スナップショット・モードを選択してデータ・ローダーを実行できます)。

ローダーを起動する前に

ローダーを起動する前に、次の手順を完了していることを確認します。

  1. 元帳、期間、データセットおよびその他のディメンションについて、ディメンション値と階層(該当する場合)が定義されていること。これらの値のロード後は、このステップを実行する必要があるのは新規ディメンション・メンバーの場合のみです。

    詳細クライアント・データ・ローダーでは、詳細クライアント・データをロードする前に、ソース・インタフェース表に指定されている全ディメンション・メンバーの値をロードする必要があります。これは、検証プロセス中に既存のディメンション・メンバーの値が使用されるためです。

  2. データがインタフェース(<Detail Client Data>_T)表にロードされていること。

  3. ロードするデータの入力パラメータが<Detail Client Data>_T表内のデータと一致していること。

制限

詳細クライアント・データ・ローダーでは、複数のユーザーが同じターゲット<Detail Client Data>表に同時にデータをロードすることはできません。ただし、異なるターゲット表にロードする場合や、異なるロード・パラメータ(異なる元帳、カレンダ期間など)を使用する場合は、同時に複数のユーザーがローダーを実行できます。

ロード済データの削除

ロード済のデータは、「要求の計画」ページを介してクライアント・データ表から削除できます(「実行済ルール」ページを使用してクライアント・データ・ローダー・プロセスを元に戻すことはできません)。要求の処理の詳細は、「コンカレント・プログラムと要求」を参照してください。

コンカレント・マネージャ・プログラム

ロードを開始するには「詳細クライアント・データ・ローダー」コンカレント・プログラムを選択します。

入力パラメータ

詳細クライアント・データ・ローダーでは、次の入力パラメータを選択する必要があります。前述のように、これらのパラメータには既存のディメンション値を指定し、値はロードするデータと一致する必要があります。

ロギング

コンカレント・マネージャにより、標準的なエラーおよびログ・メッセージ・レポートが生成されます。また、ユーザー・レベルの「システム管理デバッグ・ロギング」でデバッグ・メッセージを設定することもできます。FEM%モジュールには文レベルのロギングをお薦めします。

ローダーでは、ソース・インタフェース表内のエラー行のSTATUS列が、レコードの問題を示すコードで更新されます。たとえば、移入されていない必須列やディメンション列の無効なエントリの有無がチェックされます。

ディメンション検証中にレポートされるエラーの詳細レベルは、FNDプロファイル「FEM: ローダー・ディメンション・グループ化サイズ」により決定されます。このプロファイル・オプションは、ユーザーの「システム管理プロファイル」オプションで設定できます。このオプションは、処理速度に直接影響します。

出力

コンカレント要求をモニターし、実行が完了した時点でコンカレント・マネージャのログ・ファイルを表示します。なんらかのレベルのデバッグ・メッセージを有効化して実行した場合は、デバッグ・ログ内のデバッグ・メッセージを参照できます。

ロードに成功すると、ローダーでは各種インタフェース表から詳細クライアント・データの行がすべて削除されます。

プログラムがデータベース・エラーで終了した場合は、エラーを訂正し、同じパラメータを指定してプログラムを再実行します。

プロセスがデータ・エラーの存在を示す警告で終了した場合は、デバッグ・ログを参照してください。また、インタフェース表の各行のSTATUS列を確認し、「処理エラーとデータ検証エラー」でその説明を参照してください。各行のエラーを訂正するには、欠落しているデータを入力するか、無効なデータを訂正するか、欠落しているディメンション値をデータベースに作成またはロードします。その後、詳細クライアント・データ・ローダーをエラー再処理モードで実行します。

次の表に、可能なSTATUSコードを示します。実行モードが「スナップショット」の場合、詳細クライアント・データ・ローダーではSTATUS = LOADのレコードがロードされます(注意: STATUSコードには大/小文字区別があり、大文字のみを使用する必要があります)。他のすべてのSTATUSコードは、なんらかのロード・エラーを示します。

処理エラーとデータ検証エラー

インタフェース表の1行に不十分または無効なデータが含まれていると、詳細クライアント・データ・ローダーではその行のステータス・エラー・コード列に次のいずれかの値が移入されます。書き込まれるエラーの詳細レベルを設定するプロファイル・オプションについては、「ロギング」も参照してください。

処理エラーまたはインタフェース行のステータス・コード 意味
FEM_SD_LDR_DUPLICATE_ROW この行や、このエラーの出た他の行は、ターゲット表の一意性制約に違反している可能性があります。
FEM_SD_LDR_INV_BAL_TYPE データセット・コード<DATASET>には有効な残高タイプ属性割当がありません(このエラーは発生しないはずです。オラクル社カスタマ・サポート・センターに連絡してください)。
FEM_SD_LDR_INV_CAL_PER カレンダ期間ID <CAL_PER>、またはその表示が、みつからないか承認されていません。
FEM_SD_LDR_INV_DATASET データセット・コード<DATASET>、またはその表示が、みつからないか承認されていません。
FEM_SD_LDR_INV_DIM_MEMBR この行は、そのディメンション列の少なくとも1つがディメンション検証に失敗したため、ロードされませんでした。
ローダー・ディメンション・グループ化合図がデフォルト値の場合に使用されます(「ロギング」を参照)。
FEM_SD_LDR_INV_EXEC_MODE 実行モードはスナップショット(S)またはエラー再処理(E)にしてください(このエラーは発生しないはずです。オラクル社カスタマ・サポート・センターに連絡してください)。
FEM_SD_LDR_INV_LEDGER 元帳ID <LEDGER>、またはその表示が、みつからないか承認されていません。
FEM_SD_LDR INV_OBJ_DEF ルールまたはその表示が、みつからないか承認されていません(このエラーは発生しないはずです。オラクル社カスタマ・サポート・センターに連絡してください)。
FEM_SD_LDR_INV_SOURCE システム・ソース・コード<SOURCE>、またはその表示が、みつからないか承認されていません。
FEM_SD_LDR_MISMATCH_CALENDAR 元帳ID <LEDGER>、またはカレンダ期間ID <CAL_PER>パラメータが無効です。元帳に割り当てられたカレンダは、カレンダ期間に割り当てられたカレンダに一致しません。
FEM_SD_LDR_NO_SLICES FEM多重処理フレームワークは、プログラム・パラメータでデータ・スライスを生成できませんでした。多くの場合これは、この実行のために入力されたパラメータに一致する行がインタフェース表に存在しなかったことによります。また、データ・スライス列がNULL値を持っていた可能性もあります(データ・スライスは、「管理タスクの実行」のチューニング・オプションの処理に関する項で設定します)。入力されたパラメータは、次のとおりです。
  • CALP_DIM_GRP_DISPLAY_CODE: <DIM_GRP>

  • CAL_PERIOD_NUMBER: <PER_NUM>

  • CAL_PERIOD_END_DATE: <END_DATE>

  • LEDGER_DISPLAY_CODE: <LEDGER_DC>

  • DATASET_DISPLAY_CODE: <DATASET_DC>

  • SOURCE_SYSTEM_DISPLAY_CODE: <SOURCE_DC>


実行モードは<EXEC_MODE>です。これがスナップショット(S)実行の場合、STATUSがLOADの行のみが処理されます。エラー再処理モード(E)実行の場合、STATUSがLOADではない行のみが処理されます。
FEM_SD_LDR_OBJ_DEF_INV_OBJ ルール<OBJ_DEF_ID>はオブジェクト・カタログ内にもなく、SOURCE_DATA_LOADERのオブジェクト・タイプでもありません(このエラーは発生しないはずです。オラクル社カスタマ・サポート・センターに連絡してください)。
FEM_SD_LDR_PER_NOT_IN_LEDGER 元帳ID <LEDGER>、またはカレンダ期間ID <CAL_PER>パラメータが無効です。カレンダ期間が元帳に割り当てられたカレンダ期間階層内にありません。
FEM_SD_LDR_PROCESS_SUMMARY <LOADNUM>行は正常にロードされました。
<REJECTNUM>行は正常にロードされませんでした。
FEM_SD_LDR_INV_DIM_MEMBER: <COLUMN NAME> 現在の行でディメンション検証に失敗した最初のディメンション列が識別されます。
ローダー・ディメンション・グループ化サイズの値が1の場合に使用されます(「ロギング」を参照)。
LOAD レコードはロード準備が完了しています。

表の説明

詳細クライアント・データ・ローダーでは、Enterprise Performance Foundationに登録済で、対応するインタフェース表を持つ表をすべてロードできます。次のリストに、詳細クライアント・データ・ローダーがサポートしている表の一部を示します。

ソース・データ
(顧客が作成して挿入したデータの抜粋)
ターゲット・データ
(詳細クライアント・データ・ローダーにより挿入)
FEM_CHECKING_T FEM_CHECKING
FEM_COMMERCIAL_LOANS_T FEM_COMMERCIAL_LOANS
FEM_CONSUMER_LOANS_T FEM_CONSUMER_LOANS
FEM_COLLATERALS_T FEM_COLLATERALS
FEM_CREDIT_CARDS_T FEM_CREDIT_CARDS
FEM_CREDIT_LIMITS_T FEM_CREDIT_LIMITS
FEM_CREDIT_LINES_T FEM_CREDIT_LINES
FEM_CUST_BOND_PRICES_T FEM_CUST_BOND_PRICES
FEM_CUST_FINANCIAL_INFO_T FEM_CUST_FINANCIAL_INFO
FEM_CUST_SHARE_PRICES_T FEM_CUST_SHARE_PRICES
FEM_DATAx_T(FEM_DATA1_T〜FEM_DATA20_T) FEM_DATAx(FEM_DATA1〜FEM_DATA20)
FEM_INVESTMENTS_T FEM_INVESTMENTS
FEM_LEASES_T FEM_LEASES
FEM_LOAN_LOSS_T FEM_LOAN_LOSS
FEM_MERCHANT_CARDS_T FEM_MERCHANT_CARDS
FEM_MORTGAGE_BACK_SEC_T FEM_MORTGAGE_BACK_SEC
FEM_MORTGAGES_T FEM_MORTGAGES
FEM_OFF_BALANCE_SHEET_T FEM_OFF_BALANCE_SHEET
FEM_OTHER_SERVICES_T FEM_OTHER_SERVICES
FEM_RETIREMENT_ACCOUNTS_T FEM_RETIREMENT_ACCOUNTS
FEM_SAVINGS_T FEM_SAVINGS
FEM_TERM_DEPOSITS_T FEM_TERM_DEPOSITS
FEM_TRADING_VAR_T FEM_TRADING_VAR
FEM_TRUSTS_T FEM_TRUSTS
FEM_WHOLESALE_FUNDING_T FEM_WHOLESALE_FUNDING
RCM_BANKING_MR_T RCM_BANKING_MR
RCM_IRB_RISK_COMPONENTS_T RCM_IRB_RISK_COMPONENTS
RCM_MASTER_NETTING_AGRMNT_T RCM_MASTER_NETTING_AGRMNT

FEM_DATAx_T

このインタフェース表には、Enterprise Performance Foundationにインポートされるデータが格納されます。これらの表は、システム内のFEM_DATAx表ごとに1つずつ、合計20存在します。

これらのインタフェース表の名称の例を次に示します。

主キーは、ユーザーが実装時に定義します。対応するFEM_DATAx表の主キーと同一です。

詳細クライアント・データ・インタフェース表のSQL*Loader DATファイルとCTLファイルのサンプル

この項では、詳細クライアント・データ・インタフェース表へのロードに使用するSQL*LoaderのDATファイルとCTLファイルの例を提供します。

詳細クライアント・データ・インタフェース表