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Oracle Enterprise Performance Foundationユーザーズ・ガイド
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B25757-01
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ルール承認ステータスの処理

この章のトピックは、次のとおりです。

ルール承認と本番データセット

Enterprise Performance Foundationでは、Oracle Approvals Management(AME)とOracle Workflowを使用してルールの承認ステータスを管理します。

注意: 承認プロセスは、実際にはルール自体ではなくルールのバージョンに適用されます。ただし、単純化するために、この章で使用する「ルール」という用語はルールのバージョンを指しています。

ルールで結果を本番データセットに書き込むことができるのは、そのルールが「承認済」ステータスの場合のみです。未承認のルールによる結果の書込み先は、本番以外のデータセットのみです。本番データセットは、メンバーに適切な属性が設定されているデータセットとして定義されることに注意してください。

本番データセットを使用する場合は、Oracle Approvals Management(AME)を介して承認階層を設定する必要があります。AMEでは、取引タイプに「FEM承認」を指定してください。承認階層を定義した後は、Enterprise Performance FoundationでOracle Workflowを使用して、承認要求が適切な承認者にルートされます。

ルールが実行され、そのルールにより生成された結果が保存されると、ルール定義がロックされ、ルール定義を変更または削除できなくなります。ルール定義を変更または削除できるのは、そのルールの結果が存在しない場合のみです。

Oracle Approvals ManagementとOracle Workflowの詳細は、次のマニュアルを参照してください。

ルールの承認プロセスと削除プロセスの詳細は、次のトピックを参照してください。

ルール承認プロセス

ルールは、最初に作成した時点では「新規」ステータスになっています。ルールを使用して結果を本番データセットに書き込む前に、ルールについて承認を受ける必要があります(ただし、未承認のルールを本番以外のデータセットでテストすることはできます)。

ルールを承認のために発行すると、「承認の発行」ステータスになります。承認者は、ルールを承認または否認できます。「承認の発行」ステータスのルールは、本番データセットまたは本番以外のデータセットに対して実行できないことに注意してください。

承認者がルールを承認すると、ルール・ステータスが「承認済」に変わり、そのルールを使用して結果を本番データセットに書き込めるようになります。

承認者がルールを否認すると、ルール・ステータスが「未承認」に変わります。そのルール定義に既存の結果が存在しない場合は、ルール定義を変更してルールを承認のために再発行できます。

既存の結果がない承認済ルールの定義を変更しようとすると、承認済ルール定義のバックアップ・コピーが作成されます。この定義のバックアップ・コピーのステータスは「未承認」です。このバックアップ・コピーに戻し、必要に応じて編集し、改訂した定義を承認のために発行できます。

ルール削除プロセス

「承認済」ステータスになっているルール定義を削除するには、削除前にルールの削除について承認を取得する必要があります。したがって、承認済ルールを削除するには、ルール定義を削除承認のために発行する必要があります。

ルールのホーム・ページでルールの「削除」アイコンをクリックすると、ルール定義が削除承認のために発行されます。この処理により承認プロセスが起動し、削除要求が適切な承認者にルートされます。

ルールを削除承認のために発行すると、ルール定義が削除の発行ステータスになります。削除の発行ステータスになっているルールは、本番データセットまたは本番以外のデータセットに対して実行できないことに注意してください。

承認者が承認済ルールの削除を承認すると、そのルールは自動的に削除されます。承認者が削除を否認すると、ルール定義のステータスが「承認済」に再設定されます。

「新規」ステータスのルール(承認プロセスを介して未発行のルール)の場合、削除について承認を取得する必要はありません。この種のルールの実行結果が本番以外のデータセット内に存在しなければ、単にそのルールを削除できます。