Oracle Applicationsリリース11iから12.1.1へのアップグレード・ガイド リリース 12.1.1 B57077-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
この章の内容は次のとおりです。
この項では、アップグレードの必須タスクに関する全般的なチェックリストを示し、手動アップグレード・スクリプト(TUMS)を説明します。TUMSでは、現行の構成が検査され、指示に含まれるタスクのうち完了する必要があるタスクと無視してもよいタスクを示す詳細レポートが作成されます。
残りのアップグレード準備タスクを進める前に、11i.AD.I.6ミニパックを適用しておく必要があることを示すリマインダも記載されています。
注意: まだ第1章の「ビジネスへの影響および機能変更」の情報を確認していない場合は、開始前に確認してください。付録E、付録F、付録Gおよび付録Iには、システム停止時間の短縮とデータ移行の検証に役立つ情報が記載されているため、DBAとアプリケーション専門家がその内容をよく理解しておくことが特に重要です。
適用対象の11iリリース・レベル: すべて
TUMSステップ・キー: N/A
まだ適用していない場合は、すべてのアプリケーション層ノードに11i.AD.I.6ミニパックを適用します。リリース12.1.1にアップグレードするには、このミニパックがシステム上に存在する必要があります。
注意: 『About Oracle Applications DBA Minipack 11i.AD.I.6』(Doc ID: 233044.1)を参照してください。
適用対象の11iリリース・レベル: すべて
TUMSステップ・キー: N/A
TUMSレポートには、システムに適用されないためアップグレードから省略できるタスク(使用しない製品の必須タスクや適用済のパッチを適用するための必須タスクなど)がリストされます。TUMSはパッチに同梱されており、システムの検査とレポートの作成に必要なスクリプトが提供されます。アップグレードを開始する前に、TUMSレポートを作成して確認することをお薦めします。
パッチ7705743をダウンロードし、リリース11iのAPPL_TOP上の管理サーバー・ノードに適用します。このパッチには、TUMSレポート(tumsr12.html)の生成に必要なスクリプト(adtums.sql)が同梱されています。
TUMSレポートを生成します。
レポートを生成するには、次のコマンドを実行します。
UNIX:
$ cd $AD_TOP/patch/115/sql
$ sqlplus <APPS username> / <APPS password> @adtums.sql <DIRECTORY>
Windows:
C:\> cd %AD_TOP%\patch\115\sql
C:\> sqlplus <APPS username> / <APPS password> @adtums.sql <DIRECTORY>
<DIRECTORY>値には、レポートの書込み先ディレクトリのフルパスを入力します。TUMSでレポートを書き込むには、このディレクトリがinit.oraファイルのUTL_FILE_DIRパラメータにリストされている必要があり、適切なWRITE権限が必要です。
レポートを確認します。
tumsr12.htmレポートには、インストール環境に適用されないステップ(このマニュアルではTUMSステップ・キーで識別)がリストされます。このレポートにリストされたステップは、無視しても問題ありません。
これらのタスクは全ユーザーに関係します。この章で説明する製品固有のタスクに進む前に完了する必要があります。この項で説明する全ステップはシステムの実行中に実行でき、リリース11iのAPPL_TOPに対して実行します。
適用対象の11iリリース・レベル: すべて
TUMSステップ・キー: N/A
Oracle Applicationsデータベースのコールド・バックアップを作成します。アップグレード・プロセス中に問題が発生した場合は、バックアップを使用してデータベースをリストアできます。
注意: データベースの停止にはNORMALオプションを使用します。IMMEDIATEまたはABORTオプションを使用すると、データベースをバックアップからリストアできない場合があります。
データベース・ファイルのみでなく、APPL_TOP、製品のカスタマイズおよびカスタマイズしたヘルプ・ファイル(HTML形式)もバックアップします。
注意: アップグレード・プロセスでは、カスタマイズは保存されません。アップグレード後にカスタマイズを再適用できるように、カスタマイズしたファイルをすべてコピーして安全な場所に保管する必要があります。
適用対象の11iリリース・レベル: すべて
TUMSステップ・キー: N/A
システムをビジネス用にカスタマイズしている場合があります。カスタム・データベース・オブジェクトをアップグレードする前に、次の重要な考慮事項を確認してください。
『Oracle Applications開発者ガイド』には、カスタム・データベース・オブジェクトのアップグレードに関連するネーミング標準と問題に関する広範な指示が記載されています。アップグレードを開始する前に、この情報をよく理解してください。
テスト・アップグレードを数回実行し、カスタム・データベース・オブジェクトに対する影響を追跡します。
Oracleオブジェクト名と競合しないように、作成したアプリケーション接頭辞を使用してカスタム・データベース・オブジェクトを名称変更します。
注意: アップグレード前にカスタム・データベース・オブジェクトに対する影響をテストしないと、機能が失われることがあります。
システムのカスタマイズによっては、必要に応じて次のタスクも実行する必要があります。
CUSTOM.pllのバックアップ・コピーを作成して、CUSTOMライブラリを保持します。このコピーを後からアップグレード・プロセスで使用して、CUSTOMライブラリをリリース12.1.1に移行できます。
Oracle Forms 6iでフォームをカスタマイズした場合は、アップグレード後にOracle Forms 10iにアップグレードします。
適用対象の11iリリース・レベル: すべて
TUMSステップ・キー: FND_ENABLE_MULTI_ORG
複数組織アーキテクチャでは、すべてのOracle Applications間のパフォーマンス向上をサポートしています。また、複数組織アクセス管理もサポートしており、必要に応じてアプリケーションの職責で複数の営業単位にアクセスできます。このリリースでは、複数組織を有効化している必要があります。まだ実行していない場合は、ここで複数組織アーキテクチャに変換する必要があります。
複数組織に変換しても、複数営業単位または会計帳簿を使用する必要はありません。変換後には、この機能は将来いつでも使用できるようになります。単一組織アーキテクチャから複数組織アーキテクチャに変換する場合は、次の手順を実行してください。
営業単位を作成します。
プロファイル・オプション「MO: 営業単位」に作成した営業単位を割り当てます。
注意: 『Oracle Applications Multiple Organizations Implementation Guide』、『Use of Multiple Organizations (Multi-Org) in Release 11i』(Doc ID: 210193.1)および『MOAC in Oracle Purchasing』(Doc ID: 404800.1)を参照してください。また、HRMSユーザーの場合は、『Setting Up Multiple Organizations in Oracle HRMS』(Doc ID: 259546.1)も参照する必要があります。
適用対象の11iリリース・レベル: すべて
TUMSステップ・キー: N/A
カスタム・スキーマ内のイベント・アラート・データベース・トリガーをすべて削除するには、リリース11iシステムの$ALR_TOP/admin/sqlにあるalrdtrig.sqlスクリプトを実行します。アップグレード完了後に、トリガーを再作成します。
適用対象の11iリリース・レベル: すべて
TUMSステップ・キー: N/A
十分な表領域を割り当てる必要があります。最大のOracle本番システム(oraprod)のアップグレードに基づくガイドラインについては、『E-Business Suite Release 12 Upgrade Sizing and Best Practices』(Doc ID: 399362.1)を参照してください。
適用対象の11iリリース・レベル: すべて
TUMSステップ・キー: N/A
Oracle Applications表領域モデル(OATM)機能用にシステムを準備するには、いくつかの準備スクリプトを実行する必要があります。新しいパッチ7197489をダウンロードして解凍します。READMEファイルに記載されている指示に従って、次のスクリプトを実行します。
このリリースの表領域モデル(OATM)は、製品提携ではなくデータベース・オブジェクト・タイプに基づいています。adgncons.sqlスクリプトを実行するとadcrtbsp.sqlが準備され、アップグレード中に追加される新製品を保持するようにデータベースが構成され、システムは新しい表領域モデルを使用するように切り替わります。
adgncons.sqlにより生成されるこのスクリプトでは、新規表領域の作成、全APPSユーザーへの表領域の無制限な割当、正しいデータおよび索引表領域情報によるfnd_product_installation表の更新、全APPSユーザーへのデフォルト表領域の割当、fnd_product_groupsにあるnew_ts_modeフラグの「Y」への設定が実行されます。
adcrtbsp.sqlにリストされている新しい表領域それぞれについて、dbfファイルの場所を確認し、必要に応じてスクリプトの場所を変更してください。adcrtbsp.sqlで行うすべての変更および追加に十分なディスク領域があることを確認してください。
注意: オラクル社によるテストは、小規模システム(100GBのデータベースまたはVisionデータベース)の場合はエクステント・サイズ128KB、大規模な数TBのシステムの場合はエクステント・サイズ4から10MBで正常に完了しています。
(Windowsの場合はadgrants_nt.sql)アプリケーションに必要なSYS権限を付与し、SYSに必須ビューを作成します。
注意: 準備スクリプトを実行すると、新製品についてのみ表領域が作成されてデータベース・オブジェクトが準備されます。既存の製品をOATMに移行するには、『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - 構成』に記載されている指示に従ってください。
アップグレードのこの部分は、全ユーザーに適用されます。これらのタスクは、この章で説明する製品固有のタスクを実行する前に完了してください。
Oracle Alertに対して次のタスクを実行します。
適用対象の11iリリース・レベル: すべて
TUMSステップ・キー: FND_WORKFLOW_TASKS
Oracle Alertでは、以前のEメール実装が廃止され、アラートEメール・メッセージの送信と応答の処理にワークフロー通知メーラーが利用されます。以前のOracle AlertのEメール実装で送信されたアラートに対する着信応答はすべて、アップグレード前に完了している必要があります。
応答処理アラートを使用しており、Oracle Alertをワークフロー通知メーラーに変換していない場合は、このステップでリリース11iのAPPL_TOPにOracle Applications Technology 11i.ATG_PF.H Rollup 6(パッチ5903765)を適用して変換する必要があります。この積上パッチにより、Oracle Alertでは新規アラートにワークフロー通知メーラーが使用されるようになりますが、変換前に送信された着信応答に対しては引き続きアラート応答プロセッサを実行できます。このような未処理応答がなくなるまでは、引き続き応答プロセッサを実行してください。
注意: 詳細は、『About Oracle Applications Technology 11i.ATG_PF.H Rollup 6』(Doc ID: 444524.1)を参照してください。
このタスクは、Customer Relationship Management製品を使用している場合にのみ完了してください。
これらのタスクは、Oracle MarketingかOracle Sales製品またはOracle Trade Management製品がシステムでアクティブになっている場合に実行してください。
適用対象の11iリリース・レベル: すべて
TUMSステップ・キー: AMS_OSO_PLM_CHK
このリリースでは、Oracle Sales、Oracle MarketingおよびOracle Intelligence製品間の機能と位置付けを展開する階層形式の製品カタログであるProduct Lifecycle Managementモジュールに大幅な変更が加えられています。新規製品カタログを作成するには、個々のシステム構成に応じて複数の方法があります。実装に必要なすべてのオプションとステップの詳細は、『Oracle E-Business Suite Sales & Marketing Product Catalog Upgrade』(Doc ID: 396079.1)を参照してください。
注意: 詳細は、『Oracle Product Lifecycle Management User's Guide』を参照してください。また、『Oracle Product Lifecycle Management Implementation Guide』も参照してください。
これらのタスクは、Oracle Incentive Compensationを使用している場合に実行してください。
適用対象の11iリリース・レベル: すべて
TUMSステップ・キー: CN_PAYRN_REP_CHK
営業報酬設定データのアップグレード準備が完了していることを確認するには、パッチ4963569をダウンロードしてリリース11iのAPPL_TOPに適用します。このパッチには、utl_file_dirの最初のディレクトリにあるcnupgchki.sqlが含まれています。このスクリプトは手動で実行する必要があり、どの事前アップグレード・ステップが必要かを通知するレポートを作成します。また、レポートの結果は、AutoPatchログ・ファイル(cnupgchki.log)でも連結形式で表示できます。
レポートに表示されるエラーについては、次の改善策を提案します。
エラー | アップグレード前に実行する処理 |
---|---|
Calculation processes are not completed | すべての計算処理をアップグレード前に完了します。 |
The following is a list of payruns that have not been paid | リストされた支払実行をアップグレード前に支払います。 |
The following salesreps have calculated lines that are not posted | すべてのコミッション明細をアップグレード前に転記します。 |
There are non-zero posted transactions that are not loaded | すべての転記済取引をアップグレード前にロードして支払います。 |
The following salesreps have posted transactions that have not been paid | すべての転記済取引をアップグレード前に支払います。 |
The following salesreps have inconsistent data between commission lines and posted lines | リストされた不整合をアップグレード前に解決します。 |
これらのタスクは、Oracle TeleServiceを使用している場合に実行してください。
適用対象の11iリリース・レベル: すべて
TUMSステップ・キー: N/A
サービス・アップグレード・スクリプトは拡張されており、「サービス: アップグレード・リリース (開発使用のみ)」プロファイル・オプションの値に基づいて最も適切なアップグレード・パスを選択できます。このプロファイル・オプションの値は、アップグレード前の現行のサービス・バージョンを示します。有効な値は、1158、1159および11510です。
サービス・アップグレード・スクリプトでは、プロファイル・オプションに指定したバージョンから必要最小限のアップグレード・ロジックのみが実行されます。このプロファイル・オプションに使用可能な値がない場合は、アップグレード・スクリプトでは11.5.8以降のロジックがすべて実行されます。このプロファイル・オプションがない場合は、内部名CS_SR_UPDATE_RELEASEを使用して作成できます。システム・レベルで適切な値(1159、11510など)を設定してください。
これらのタスクは、Oracle Mobile Field Serviceを使用している場合にのみ実行してください。
適用対象の11iリリース・レベル: すべて
TUMSステップ・キー: CSM_SYNC_DATA
モバイル機器に保留中の変更のある全Mobile Field Serviceユーザーは、モバイル・サーバーを同期化する必要があります。アップグレードが完了し、全ユーザーが正常に再同期化されるまでは、Mobile Field Serviceアプリケーションで追加変更を行わないでください。
これらのタスクは、システムで有効になっているFinancialsおよびProcurement製品に対してのみ完了してください。
これらのタスクは、Oracle Financials for Indiaを使用している場合にのみ実行してください。
適用対象の11iリリース・レベル: IN60105D2より前のパッチ・レベル
TUMSステップ・キー: JAI_CHECK_CUST
このステップは、次のパッチ・レベルに達していない場合に適用されます。すでに指定のパッチ・セットまたはそれ以降のパッチ・セットを適用済の場合は、このステップを省略できます。
Oracle Financials for Indiaパッチ・セットIN60105D2(リリース11iパッチ4153130に同梱)
Oracle Financials for India Service Tax Solution(リリース11iスタンドアロン・パッチ4239736)
Oracle Financials for India Value Added Tax Solution(リリース11iスタンドアロン・パッチ4245089)
Oracle Financials for India Tax Deduction at Source Solution(リリース11iスタンドアロン・パッチ4860026)
パッチ・セットIN60105D2と3つのスタンドアロン・パッチを適用していない場合は、アップグレードする前に、このパッチ・セット(パッチ4153130に同梱)と連結パッチ4923208(スタンドアロン・パッチ用)を適用してください。
これらのタスクは、Oracle General Ledgerを使用している場合にのみ実行してください。
適用対象の11iリリース・レベル: すべて
TUMSステップ・キー: GL_MRC_REVIEW_SETUP
このリリースの会計設定マネージャでは、多数のフォームとユーザー・インタフェースが置き換えられています。「会計設定マネージャ更新前の診断レポート」を実行し、一部の新機能を使用する上で妨げとなるような潜在的な非互換性を識別することをお薦めします。このレポートでは、複数報告通貨、General Ledger、Global Accounting Engine、Assets、PayablesおよびReceivablesに関するリリース11iの設定が識別されます。このレポートを正常に実行するには、リリース11iのAPPL_TOPにパッチ5259121を適用します。
このレポートにアクセスするには、「一般会計」職責を使用して「標準要求発行」フォームで「会計設定マネージャ更新前の診断レポート」を実行します。レポートを検討し、問題として識別された設定を修正します。アップグレード完了後に設定構成を変更するのは容易ではないことに注意してください。
注意: このレポートの実行または設定変更なしで、アップグレードは正常に実行できます。すべての機能はリリース11iと同様に動作します。ただし、一部の新機能を利用できない場合があります。
特定のオブジェクトでアップグレードによる変更がある場合は、その変更内容もレポートに詳細に示されます。レポートの次の領域には、詳細が表形式で表示されます。表の各列には、報告会計帳簿名、通貨および未割当の報告会計帳簿の摘要など、必要な情報が表示されます。
会計帳簿: 副元帳にアップグレードする会計帳簿の検討
複数報告通貨: 未割当の報告会計帳簿
複数報告通貨: 複数の主要会計帳簿に割り当てられた単一報告会計帳簿
複数報告通貨: 換算済通貨を使用する報告会計帳簿
複数報告通貨: General Ledgerのみの報告会計帳簿
複数報告通貨: 矛盾したGeneral Ledger換算ルール
複数報告通貨: 矛盾した設定
複数報告通貨: 未完了の設定
これらのタスクは、Oracle iPaymentsを使用している場合にのみ実行してください。
適用対象の11iリリース・レベル: 条件に関する説明を参照
TUMSステップ・キー: IBY_SEC_UPGRADE
このステップは、リリース11iでクレジット・カード暗号化を使用している場合にのみ実行します。
Oracle Payments(リリース11iのiPaymentsから名称変更)では、他の支払カードやサード・パーティの銀行口座の暗号化とともに、クレジット・カード暗号化が処理されます。リリース11iでクレジット・カード暗号化を使用している場合は、新しい暗号化モデルにアップグレードできるようにデータを準備する必要があります。
推奨: Oracle Applicationsリリース11.5.10以降のパッチとして導入されたクレジット・カード暗号化機能を使用している場合は、パッチで提供されるクレジット・カード履歴データ移行プログラムをすべて実行することをお薦めします。詳細は、『Oracle Applications Credit Card Encryption』(Doc ID: 338756.1)のクレジット・カード暗号化のアップグレード・ステップに関する項を参照してください。
必須: Oracle iPaymentの暗号化機能を使用しており、拡張されたOracle Applicationsクレジット・カード暗号化機能にまだ移行していない場合は、リリース11iのAPPL_TOPにパッチ4607647を適用し、ホワイト・ペーパー『Oracle Applications Credit Card Encryption』に記載されているステップを完了する必要があります。
これらのタスクは、Oracle Internet Expensesを使用している場合にのみ実行してください。
適用対象の11iリリース・レベル: すべて
TUMSステップ・キー: OIE_IMPORT_INTERCOMPANY_CHECK
このステップは、Oracle Payablesへのインポートを必要とするInternet Expenses(OIE)インタフェース・レコードに会社間データが存在する場合にのみ実行します。
このリリースでは、「経費精算書インポート」コンカレント・プログラムが廃止となっています。したがって、Internet Expensesインタフェース・レコード内のすべての会社間データがOracle Payablesに確実にインポートされるように、アップグレード前にこのプログラムを発行する必要があります。拒否されたデータがあれば修正し、すべてのレコードが正常にインポートされるまで、このプログラムを再発行してください。
これらのタスクは、Oracle Payablesを使用している場合にのみ実行してください。
適用対象の11iリリース・レベル: すべて
TUMSステップ・キー: AP_IMPORT_INVOICES_CHECK
このリリースでは、グローバル付加フレックスフィールド(GDF)が廃止され、税金列と支払列に移動しています。これらのGDFについては、請求書のインポート元となった国に基づいて複数の検証が実行されます。GDFは、オープン・インタフェース表内でアップグレードされません。
11iのAPPL_TOPで「オープン・インタフェース・インポート」プログラムを実行して、まだインポートされていない請求書をすべてインポートします。拒否された請求書があれば問題を解決し、すべての請求書がインポートされるまでプログラムを再発行してください。
適用対象の11iリリース・レベル: すべて
TUMSステップ・キー: AP__CNFM_PAY_BATCH_CHECK
Oracle Paymentsの導入により、新しい支払バッチ・モデルには11iの支払バッチとの互換性がなくなっています。処理中の支払バッチがアップグレード処理に含まれないように、アップグレード開始前にすべての支払バッチを確認するかまたは取り消します。
これらのタスクは、Oracle Subledger Accountingおよび関連製品(ステップ1のリストを参照)を使用している場合にのみ実行してください。
適用対象の11iリリース・レベル: すべて
TUMSステップ・キー: N/A
アップグレード中に、補助元帳の既存の会計データが新しいOracle Subledger Accountingデータ・モデルにアップグレードされます。デフォルトでは、確実に6期間以上がアップグレード対象となるように(会計年度の上半期中にアップグレードを実行した場合に発生)、現行会計年度のデータと前の会計期間のデータが更新されます。
Oracle General Ledgerと1つ以上の補助元帳(Assets、Cost Management、E-Business Tax、Payables、ReceivablesまたはProjects Accounting)を使用している場合は、「SLA事前アップグレード・プログラム」の実行が必要になることがあります。このオプション・プログラムを実行すると、アップグレード対象となる履歴データのデフォルトの期間数を変更できます。
より大きい期間範囲をアップグレード対象として定義したり、停止時間フェーズ中にすべてまたはほとんどのデータのアップグレードを実行するように決定できます。会計逆仕訳やビジネス・フローなど、Oracle Subledger Accounting機能の一部は以前の会計データの存在に依存するため、これは重要な決定です。
会計データの完全アップグレードを実行しない場合、Oracle Subledger Accountingでは欠落データが必要になった時点でSLAアップグレード後プロセスを実行して、データの追加アップグレードを実行できます(付録Gの「Subledger Accounting」を参照)。このプログラムは日常操作と同時に実行されます。その結果、システム・パフォーマンス全体に影響を及ぼす可能性があります。
アップグレード対象とする履歴データのデフォルト期間数の変更が必要になった場合は、リリース11iのAPPL_TOPにパッチ5233248を適用し、「SLA事前アップグレード・プログラム」を発行する必要があります。このプログラムの発行時に、次のパラメータを入力できます。
全会計帳簿の移行: 可能な値は「Yes」(「SLA事前アップグレード・プログラム」により全会計帳簿の期間を更新)または「No」(「SLA事前アップグレード・プログラム」により選択した会計帳簿に属する期間を更新)です。
会計帳簿: 会計帳簿を1つアップグレードするように選択した場合にアップグレードされる会計帳簿。
開始日: アップグレード対象となる最初の期間を判別するために使用する日付。期間の開始日でなくてもかまいません。初期期間は、この日付が該当する最初の期間として決定されます。
これらの事前アップグレード・タスクは、Oracle Leasing and Finance Managementを使用している場合にのみ実行してください。
TUMSステップ・キー: OKL_LIC_CHK
次に、リリース12.1.1にアップグレードする前に完了する必要のある必須の事前アップグレード・ステップを示します。
11i OKLGからアップグレードする場合、11i OKLGコード行でOKLG事前アップグレード・パッチ(パッチ6027572)を適用します。11i OKLHからアップグレードする場合は、11i OKLHコード行でOKLH事前アップグレード・パッチ(パッチ6027561)を適用します。
注意: 現在11i OKLGを使用している場合、最低要件として、11i OKLG Rup3(パッチ4487651)にアップグレードする必要があります。また、現在11i OKLHを使用している場合は、最低要件として、11i OKLH Rup3(パッチ5350898)にアップグレードする必要があります。その他の11iコード行を使用している場合には、最低要件として、11i OKLHをインストールし、11i OKLH Rup3(パッチ5350898)にアップグレードする必要があります。
「OKL請求アップグレード前レポート」を実行して、Oracle Receivablesに転送されていない保留取引を確認します。保留取引があった場合、指定された順序で次のコンカレント・プログラムを実行して、保留取引を消去する必要があります。
マスター品目 -- プロセス請求可能ストリーム
マスター・プログラム -- 売掛金の準備
マスター・プログラム -- 売掛金請求連結
マスター・プログラム -- 売掛金請求書転送
自動インボイス・マスター・プログラム
AR請求書番号の抽出
これらのステップをすべての保留取引が消去されるまで繰り返します。
「OKL支出アップグレード前レポート」を実行して、Oracle Payablesに転送されていない保留取引を確認します。保留取引があった場合、指定された順序で次のコンカレント・プログラムを実行して、保留取引を消去する必要があります。
AP転送の支払請求書準備
AP請求書インタフェースへの支払請求書転送
投資者買掛金連結
買掛/未払金オープン・インタフェース・インポート
これらのステップをすべての保留取引が消去されるまで繰り返します。
「OKL会計アップグレード前レポート」を実行して、Oracle General Ledgerに転送されていない保留取引を確認します。また、会計設定の不一致についても確認します。保留取引または設定の不一致があった場合には、次のステップを完了して、保留取引および設定の不一致を消去する必要があります。
「会計仕訳プロセス」を実行します。
「会計仕訳の修正」画面を使用して、OKL補助元帳に転記済のエラーを含む会計仕訳を修正します。
「GL転送」を実行します。
3つ以上のテンプレート明細を含む会計テンプレートが見つかった場合、3つ以上の会計テンプレート明細を含む会計テンプレートを更新し、配賦パーセントを削除します。
OKL複数GAAPアップグレード前レポートを実行し、複数GAAP用「自動会計」にアップグレードが可能な営業単位を決定します。レポートには、複数GAAP用「自動会計」にアップグレード可能な営業単位とアップグレードできない営業単位がリストされます。また、レポートには、特定の営業単位が「自動会計」にアップグレードできない理由、および営業単位を「自動会計」にアップグレードする前に満たす必要のある条件もリストされます。営業単位を「自動会計」へのアップグレードに適格であるようにするには、アップグレード前の環境で次の条件を満たしていることを確認してください。
11iで「レポート製品資産台帳」プロファイル・オプションが定義されている。
「レポート製品資産台帳」に関連付けられている会計帳簿が、対応する「会計用資産台帳」に関連付けられている会計帳簿と同じでない。
すべての複数GAAP契約について、ローカル製品およびレポート製品が次の条件を満たしている。
ローカル製品とレポート製品の収益認識方法が同じである。
ローカル製品とレポート製品の利息計算基準が同じである。
ローカル製品の台帳分類が「リース」(「直接ファイナンス・リース」または「販売タイプ・リース」)の場合、レポート製品の台帳分類も「リース」(「直接ファイナンス・リース」または「販売タイプ・リース」)である。
ローカル製品の台帳分類が「ローン」の場合、レポート製品の台帳分類も「ローン」である。
ローカル製品の台帳分類がリボルビング・ローンの場合、レポート製品の台帳分類もリボルビング・ローンである。
ローカル製品とレポート製品の対応する会計テンプレートに関連付けられている「ストリーム生成テンプレート」の価格設定エンジンが同じである。
「営業単位」のすべての契約上の全資産の会計用資産台帳は同じである。
複数GAAP契約について、「営業単位」の複数GAAP契約上の全資産は、「レポート製品資産台帳」プロファイル・オプションで定義された同じ税金資産台帳で作成されている。
アップグレード前の環境で変更を行う際にOKL複数GAAPアップグレード前レポートを再実行すると、特定の営業単位が「自動会計」へのアップグレードに適格であるかどうかを確認できます。
「自動会計」にアップグレードする1つ以上の営業単位を選択するには、次のステップを完了する必要があります。
「設定」->「操作オプション」にナビゲートします。
「アップグレード」ボタンをクリックして、新しい「アップグレード」ユーザー・インタフェースを開きます。
「自動会計」にアップグレードする必要のある営業単位に対して、値のリストから「自動会計」値を選択します。
「適用」ボタンをクリックして、変更内容を保存します。
特定の営業単位が「自動会計」へのアップグレードに適格でない場合は、ユーザー・インタフェースにより適切なエラー・メッセージが表示されます。
前述の条件を満たしている営業単位についてのみ、二次表示方法は「自動会計」として定義することができます。
営業単位に対する二次表示方法の値の定義は、オプションの事前アップグレード・ステップです。アップグレード前の11i環境で二次表示方法が定義されていない場合には、二次表示方法に次のデフォルト値を使用して、営業単位はアップグレードされます。
11iで営業単位が複数GAAP営業単位でない場合、このリリースでは二次表示方法は「適用不可」にアップグレードされます。
11iで営業単位が複数GAAP営業単位の場合、このリリースでは二次表示方法は「レポート」にアップグレードされます。
これらのタスクは、Oracle Projectsを使用している場合にのみ実行してください。
適用対象の11iリリース・レベル: すべて
TUMSステップ・キー: PA_COMPLETE_DIST_TIEBACK_EXP
事前承認済支出入力を使用して経費精算書を作成するか、外部システムから会計未処理の経費精算書をインポートする場合は、経費精算書の作成または調整(あるいはその両方)のソース・エントリ・ポイントとしてOracle Projectsを使用する営業単位ごとに、次のコンカレント・プログラムを実行します。
PRC: 経費精算書原価の配分
PRC: 買掛管理への経費精算書のインタフェース
経費精算書インポート(必ず「買掛管理」職責で実行)
PRC: 買掛管理からの経費精算書のタイバック
Projectsアプリケーション専門家は、すべての取引が正常にインタフェースされたことと、例外が残っていないことを確認する必要があります。
適用対象の11iリリース・レベル: すべて
TUMSステップ・キー: PA_JRNL_IMPORT_TIEBACK_REV
Oracle ProjectsとOracle Grants Accountingに実装されている営業単位ごとに、次のコンカレント・プログラムを実行します。例外がないようにしてください。
仕訳インポート: すべてのプロジェクト仕訳ソースに対してGeneral Ledgerで「仕訳インポート」を完了
PRC: 一般会計からの労務費のタイバック
PRC: 一般会計からの使用費のタイバック
PRC: GLからの合計総原価のタイバック
PRC: 一般会計からの相互賦課配分のタイバック(Grants Accountingは適用外)
PRC: 一般会計からの収益のタイバック
これらのタスクは、システムで有効になっているPublic Sector/University製品に対してのみ完了してください。
これらのタスクは、Oracle Student Systemsを使用している場合にのみ実行してください。
適用対象の11iリリース・レベル: すべて
TUMSステップ・キー: IGS_UNV_CHECK_CUST
Oracle Applicationsの今後のリリースで学生採用機能を使用する計画の場合は、このタスクの指示に従って製品カタログ関連のキー・フレックスフィールドを未検証の単一英数字セグメントとして設定します。これにより、アップグレード・スクリプトでアカデミック情報(入力ステータス、プログラムおよび単位設定コード・データ)を製品カタログに移行できるようになります。各ステップをリリース11iのAPPL_TOPに対して実行します。
フレックス体系の決定
製品カタログに関連したフレックス体系を決定するステップは、次のとおりです。
「開発マネージャ」職責で「デフォルト・カテゴリ・セット」フォーム(「設定」->「品目カテゴリ」)を開き、全レコードを問い合せます。
「機能領域」の値が「製品レポート」(FUNCTIONAL AREA_ID = 11)になっているレコードにナビゲートし、「カテゴリ・セット」と「摘要」の値をメモします。
「開発マネージャ」職責(「設定」->「設定ワークベンチ」->「カタログ」)で、ステップ2でメモしたカテゴリ・セットまたは摘要を指定してカタログを検索します。
取得したレコードをクリックし、関連付けられているフレックス体系を検索します。
「開発マネージャ」職責で、「設定」->「設定ワークベンチ」->「カタログ」(タブ)->「カテゴリ」(サブタブ)->「カテゴリの作成」(サイド・ナビゲーション・バー)にナビゲートします。
「カテゴリの作成」ページで、前のステップで取得したフレックス体系値を入力して「続行」をクリックします。
次のページで、「Product Cat」と摘要「OSS Academic Interest」を正確に入力し、「適用」をクリックします。
フレックス体系の変更
フレックス体系を変更するステップは、次のとおりです。
「システム管理者」職責で、「Inventory」および「フレックスフィールド・タイトル: 品目カテゴリ」フィルタを使用して、「キー・フレックスフィールド・セグメント」フォーム(「アプリケーション」->「フレックスフィールド」->「キー」->「セグメント」)にナビゲートします。
リストで、問合せで取得したID_FLEX_STRUCTURE_CODEと一致する体系に関連付けられている体系を検索します。
必要な場合は、「フレックスフィールド定義の確定」チェック・ボックスの選択を解除して「セグメント」をクリックします。
「セグメント1」列に割り当てられたフレックス体系に関連付けられているセグメントが1つのみであることを確認します。「値セット」をクリックし、この単一セグメントに関連付けられている値セットを検査します。
書式タイプが「文字」、最大サイズが40、検証タイプが「なし」であることと、すべての検証チェック・ボックス(「数値のみ」など)が有効化されていないことを確認します。これは、シード済の「40文字値セット」をセグメントに割り当てると簡単に確認できます。
フレックスフィールド情報を保存し、定義を確定してコンパイルします。
注意: 「入力ステータス」が「クローズ」の場合、データは移行されません。「入力ステータス」と「テスト・タイプ」および「組織単位」に対する関連は廃止になりました。したがって、古い採用表(IGS_RC_I_E_ORGUNITSおよびIGS_RC_I_E_TESTTYOS)から新しい学生採用表(IGR__I_E_ORGUNITSおよびIGR_I_E_TESTTYPS)にはデータは移行されません。
この項のタスクは、Oracle Supply Chain Management製品を使用している場合にのみ必須です。
これらのタスクは、Oracle Depot Repairを使用している場合にのみ実行してください。
適用対象の11iリリース・レベル: 11.5.9
TUMSステップ・キー: CSD_DATA_CHECK
リリース11iのAPPL_TOPにデータ検証パッチ5382135を適用します。このパッチは、AutoPatchの実行時にoptions=hotpatchを設定してホット・パッチとして適用できます。ホット・パッチとして適用する場合は、他のパッチとマージしないでください。
このパッチによりスクリプト(csdpremr.sql)が実行され、utl_file_dirパラメータで定義した最初のディレクトリに出力ファイル(csdpremr.lst)が生成されます。出力ファイルには、問題データのリストと解決策が示されます。
必要な訂正処理を完了した後、SQL*Plusを使用して$CSD_TOP/patch/115/sqlディレクトリにあるcsdpremr.sqlを再実行し、エラーが報告されなくなるまでデータの訂正を続けます。
これらのタスクは、Oracle Process Manufacturingを使用している場合にのみ実行してください。
適用対象の11iリリース・レベル: すべて
TUMSステップ・キー: GMA_PREP_MIGRATE
Oracle Process Manufacturing(OPM)の在庫データをOracle Inventoryに正常に移行するには、アップグレード前にデータのクリーン・アップおよび設定ステップを完了する必要があります。
後続の項で説明するタスクに進む前に、各ステップを順番に実行してください。
注意: 詳細は、『OPM Release 12 Migration』(Doc ID: 376683.1)を参照してください。この参照は単一マニュアルではないことに注意してください。OPM移行マニュアルのリポジトリです。
データをマップします(全リリース)。
「OPMシステム管理」職責で「収束移行設定」ユーザー・インタフェースを使用してデータをマップします。このユーザー・インタフェースについて、リリース11iのAPPL_TOPにパッチ4563075と6694260を適用します。詳細は、『OPM Migration Reference Guide』(Doc ID: 376683.1)を参照してください。
SQL検証スクリプトを実行します(全リリース)。
SQL検証スクリプトについて、リリース11iのAPPL_TOPにパッチ4699061と6696828を適用します。詳細は、『OPM Migration Reference Guide』(Doc ID: 376683.1)を参照してください。
OPMの組織と品目を移行します(全リリース)。
リリース11iのAPPL_TOPにパッチ4582937を適用し、READMEファイルの指示に従います。アップグレード前にOPMの組織と品目を個別に移行すると、停止時間を短縮できます。
予測セット内の予測ヘッダーを更新します(全リリース)。
リリース11.5.9またはファミリ・パックKより前のリリース。リリース11iのAPPL_TOPにパッチ4268525を適用し、READMEの指示に従います。他の全リリース。予測セットに値が入力されるように予測ヘッダーを更新します。このフィールドに値のある予測のみが移行されます。
注意: 詳細は、『Oracle Process Manufacturing Migration Reference Guide』を参照してください。
適用対象の11iリリース・レベル: すべて
TUMSステップ・キー: GMA_PREP_MIGRATE_FINISH
このタスクを開始する前に、前のタスクの全ステップを完了したことを確認します。各ステップは順番に実行してください。ユーザーをシステムからログオフさせる必要があります。
Oracle ASCP表の情報を検討、処理および処分します(ASCPを使用する全リリースに必須)。
Oracle Advanced Supply Chain Planningアプリケーション表(GMP_APS_OUTPUT_TBLおよびGMP_APS_OUTPUT_DTL)で提供されている情報を検討、処理および処分します。
OPM MRP表の情報を検討、処理および処分します(OPM MRPを使用する全リリース)。
OPM表(MR_ACTN_TBL)の情報を検討、処理および処分します。
バッチ・スナップショットのために準備します(オープン・バッチがある場合)。
スナップショットを取得し、すべてのオープン・バッチを再作成して、Release 11iのAPPL_TOPにパッチ4458024を適用します。
「完了」ステータスのバッチをすべてクローズします(全リリース)。
「移行設定」ユーザー・インタフェースの「バッチ」タブにナビゲートします。「処理」メニューから「バッチ一括クローズ」を選択します。詳細は、『OPM Migration Reference Guide』(Doc ID: 376683.1)を参照してください。
スナップショットを取得します(全リリース)。
「収束移行設定」ユーザー・インタフェースで「移行用にバッチを処理」ボタンをクリックし、移行後プロセス(バッチ再作成プロセス)中に使用するオープン・バッチのスナップショットを取得します。詳細は、『OPM Migration Reference Guide』(Doc ID: 376683.1)を参照してください。
保留中の転送を完了するか取り消します(11.5.10またはファミリ・パックK以降)。
保留中の転送を完了する方法の詳細は、『Oracle Process Manufacturing Inventory Managementユーザーズ・ガイド』を参照してください。または、リリース11iのAPPL_TOPにパッチ4350832を適用し、保留中の転送を取り消します。
移行前に、ピック確認済またはステージ済のOPM受注管理履行の受注をバックオーダーまたは出荷します(全リリース)。
これらの受注明細が移行前に出荷されない場合、Oracle Inventoryで更新対象として参照可能にするには、移行前にバックオーダーしておく必要があります。
全OPM会社の全倉庫に対して「暫定在庫クローズ処理」を実行します(全リリース)。アップグレードを実行する期間は、「最終在庫クローズ」を実行しないでください。
手順については、次の表を参照してください。
ユーザー | 手順 |
---|---|
標準原価計算ユーザー | 在庫取引と生産資源取引をOPM補助元帳に転記し、GLにエクスポートします。 「OPM補助元帳更新」、「OPM GLエクスポート」および「GL仕訳インポート」を実行します。詳細は、『Oracle Process Manufacturing Manufacturing Accounting Controllerユーザーズ・ガイド』および『Oracle General Ledgerユーザーズ・ガイド』を参照してください。 注意: アップグレード後は、アップグレード前に作成した取引を転記できません。 |
実際原価計算ユーザー | 「実際原価計算処理」を実行して原価を計算し、在庫取引と生産資源取引をOPM補助元帳に転記して、GLにエクスポートします。 「OPM実際原価処理」、「OPM原価更新処理」、「OPM補助元帳更新」、「OPM GLエクスポート」および「GL仕訳インポート」を実行します。詳細は、『Oracle Process Manufacturing Manufacturing Accounting Controllerユーザーズ・ガイド』および『Oracle General Ledgerユーザーズ・ガイド』を参照してください。 注意: リリース12.1.1にアップグレードすると、「実際原価」プログラムでは、Oracle Inventoryにのみ記録されたプロセス組織の取引が参照されます。アップグレード後の平均原価計算では、リリース11iのOPM在庫システムで作成された取引は考慮されません。そのため、原価計算期間の途中でアップグレードを実行した場合に、同じ原価計算期間中にOPM在庫に取引があると、平均原価が正確に計算されない可能性があります。 可能な場合は、アップグレードを原価計算期間の開始時に実行することを考慮してください。これにより、その原価計算期間中の大多数の取引がこのリリースで確実に記録され、「OPM実際原価処理」の実行時に正確な平均原価が得られます。 アップグレード後は、アップグレード前に作成した取引を転記できません。 |
ロット原価計算ユーザー | 「ロット原価処理」を実行して原価を計算し、在庫取引と生産資源取引をOPM補助元帳に転記して、GLにエクスポートします。 「OPMロット原価処理」、「OPM原価更新処理」、「OPM補助元帳更新」、「OPM GLエクスポート」および「GL仕訳インポート」を実行します。詳細は、『Oracle Process Manufacturing Manufacturing Accounting Controllerユーザーズ・ガイド』および『Oracle General Ledgerユーザーズ・ガイド』を参照してください。 注意: アップグレード後は、アップグレード前に作成した取引を転記できません。 ロット原価シミュレーション・ユーザー向けの注意: ロット原価をシミュレーション用の追加原価方法として使用している場合は、移行前に「ロット原価処理」を最終モードで実行します。最終モードで実行しないと、この処理をアップグレード後のシステムで再実行するときに、テスト・モードで作成された原価が消去される可能性があります。 |
GMF検証スクリプトを実行します(全リリース)。
詳細は、『OPM Release 12 Migration』(Doc ID: 376683.1)を参照してください。
OPM受注履行を受注管理に移行します(OPM受注履行を使用する全リリース)。
詳細は、『OPM Migration Reference Guide』(Doc ID: 376683.1)を参照してください。
注意: 移行処理はバージョンに応じて異なります。
これらタスクは、Oracle Service Contractsを使用している場合にのみ実行してください。
適用対象の11iリリース・レベル: すべて
TUMSステップ・キー: OKS_VALIDATE_GCD
リリース11iの場合、グローバル契約のデフォルト(GCD)設定では、3つのしきい金額(有効、クレジット・カードおよび電子更改)にそれぞれ異なる3つの通貨コードを使用していました。このリリースでは、3つの金額すべてに通貨(基準通貨)コードを1つのみ使用します。
「グローバル契約のデフォルト」ユーザー・インタフェースで、これらの金額フィールドに異なるタイプの通貨コードが指定されていると、アップグレード時に基準通貨コードが移入されません。3つの通貨コードが同一であれば、「有効」しきいの通貨コードが新しい基準通貨となります。
コードが異なる場合は、移行前に「グローバル契約のデフォルト」ユーザー・インタフェースに単一タイプの通貨コードを移入します。「ナビゲータ」に移動し、「設定」->「サービス契約」->「グローバル契約のデフォルト」を選択して、契約のデフォルトを更新してください。
適用対象の11iリリース・レベル: 11.5.9
TUMSステップ・キー: OKS_VALIDATE_RULE
『Service Contracts 12.0 Rules and Time Values Migration』(Doc ID: 372469.1)に記載されている停止時間短縮テクニックのステップにすでに従っている場合、このステップは不要です。詳細は、付録E「停止時間の短縮」を参照してください。
Oracle Applications 11.5.10までのOracle Service Contractsでは、一連のルールおよび時間値表を使用して、ベースのOracle Core ContractsやOracle Service Contractsのヘッダーおよび明細表に含まれていない契約属性を格納していました。Oracle Applicationsリリース11.5.10以降では、新しいアーキテクチャにより汎用のルールおよび時間値データ構造が不要になっています。
データを検証するステップは、次のとおりです。
Oracle Applicationsにログインし、「サービス契約マネージャ」職責を選択します。
「サービス契約ルール・データの検証」コンカレント要求をヘッダー・レベルに対して実行します(レベルは「コンカレント要求パラメータ」画面で選択できます)。
要求が正常に完了した後、出力ログ・ファイル内でデータに問題があるために検証に失敗したレコードの有無をチェックします。メイン要求に対応する行を選択して「出力の表示」ボタンをクリックし、エラーを表示します。エラーがない場合は、ステップ6に直接進むことができます。
出力ログ・ファイルにエラーが存在する場合は、メニューで「ナビゲータの表示」にナビゲートし、「ルール移行ユーティリティ」フォームを選択して、データ検証エラーのあるフィールドを表示します。これらのレコードについて、正しい値をこのフォームで直接入力し、変更内容を保存します。識別されたエラーがすべて訂正されていることを確認してください。
ヘッダー履歴レベル、明細レベルおよび明細履歴レベルに対して、コンカレント要求を実行します。すべてのエラーが訂正されるまで、訂正して要求を再実行します。
この項では、既存のリリース11iシステムに対する最終準備タスクを完了し、Oracle Applicationsリリース12.1.1用の新しい環境を作成します。
適用対象の11iリリース・レベル: すべて
TUMSステップ・キー: N/A
このリリースではコスト・ベース最適化が採用されており、FND表の統計を検査することでSQL文の実行に最も効率的なアクセス・パスと結合方法が判別されます。これらの統計はFND_STATSプロセスにより収集されます。このプロセスを開始するには、「スキーマ統計の収集」コンカレント・プログラムを実行します。
注意: コスト・ベース最適化機能を完全に利用するには、スキーマ統計を定期的に収集する必要があります。アップグレードの準備中には、最新の統計が得られるように、このタスクをアップグレードに伴う停止時間を開始するための最終タスクとして実行する必要があります。
リリース11iのAPPL_TOPから次のステップを実行します。
「システム管理者」職責でOracle Applicationsにログインします。
「要求の発行」ウィンドウ(「要求」->「実行」)にナビゲートします。
「統計の収集」プログラムを発行します。
スキーマ名を「ALL」に設定し、すべてのOracle Applicationsスキーマ(FND_PRODUCT_INSTALLATIONS表にエントリを持つ)に関する統計を収集します。このプログラムでは、索引および表レベルの統計のみでなく、FND_HISTOGRAM_COLS表にリストされる列すべてについて列レベルのヒストグラム統計も収集されます。
注意: データベースがすでにOracle10gにアップグレードされている場合は、このコンカレント・プログラムに「自動収集」オプションを使用することをお薦めします。このオプションを使用すると、統計のないオブジェクトや、前回の統計収集以後に行が大幅に(デフォルトでは10%)変更されたオブジェクトに関する統計が収集されます。
注意: 詳細は、『Oracle Applications概要』の問合せの最適化に関する項を参照してください。
適用対象の11iリリース・レベル: すべて
TUMSステップ・キー: N/A
Oracle Applicationsデータベースのコールド・バックアップを作成します。アップグレード・プロセス中に問題が発生した場合は、このバックアップを使用してシステムをアップグレード開始前と同じ状態にリストアできます。
注意: 停止にはNORMALオプションを使用します。IMMEDIATEまたはABORTオプションを使用すると、データベースをバックアップからリストアできない場合があります。
適用対象の11iリリース・レベル: すべて
TUMSステップ・キー: N/A
Rapid Installウィザードを使用してファイル・システムを配置し、リリース12.1.1のOracle Applicationsシステム用の新規テクノロジ・スタックをインストールします。ウィザードでは、構成パラメータが収集されてアプリケーション・ファイル・システムの構成ファイル(config.txt)に格納されます。Rapid Installを実行すると、これらの値を使用してファイル・システム構造とテクノロジ・スタック・コンポーネントが構成にあわせて配置されます。実行時には、システムを記述する全パラメータを含むコンテキスト・ファイル(<CONTEXT_NAME>.xml)が作成されます。このコンテキスト・ファイルは、AutoConfigにより作成され管理されます。
注意: AutoConfigの詳細は、『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - 構成』を参照してください。
ポート指定、既存および新規データベース・ノードの摘要(マウント・ポイントなど)、ユーザー名とパスワード、製品ライセンス・タイプ、国際化設定と言語設定、システムの他のノードのマウント・ポイントなど、システムに関する基本情報を提供できるように準備します。
『Oracle Applicationsインストレーション・ガイド: Rapid Installの使用方法』の第1章の指示に従って、新規システム用の環境を準備します。次に、コマンドラインにrapidwizと入力してRapid Installを起動します。「Welcome」画面に、このリリースのOracle Applicationsに同梱されているかサポートされているコンポーネントが表示されます。「Next」をクリックします。
「Wizard Operation」画面で、「Upgrade to Oracle Applications Release 12.1.1」を選択して「Next」をクリックします。
「Select Upgrade Action」画面で「Create Upgrade File System」を選択します。
関連画面フローで新しい環境の設定に必要なパラメータを入力してから、Rapid Installを実行します。
注意: Rapid Installでは(AutoConfigが実行されるため)、エラーがAutoConfigログ・ファイルに記録されます。これらのエラーが発生するのは、データベースがまだアップグレードされていないためです。エラーは無視してかまいません。第3章の「アップグレードの終了」のステップ2でRapid Install(およびAutoConfig)を実行すると、エラーが解決されます。
注意: 新規インストールとアップグレードの両方に対するRapid Installの実行手順の詳細は、『Oracle Applications インストレーション・ガイド: Rapid Installの使用方法』を参照してください。アップグレードの実行に固有の情報は第3章に記載されています。
アップグレード後にRapid Installを再実行し、サーバーとサービスを構成して起動します。Rapid Installには、後でアップグレードの実行に使用する統合アップグレード・ドライバも組み込まれています。
適用対象の11iリリース・レベル: 10gリリース2用11.5.9(CU2)、10gリリース2および11gリリース1用11.5.10(CU2)
TUMSステップ・キー: N/A
Oracle Applicationsリリース11.5.9(CU2適用済)およびリリース11.5.10(CU2適用済)は、Oracle10gリリース2での使用が動作保証されているのに対し、11.5.10(CU2を含む)はOracle 11gリリース1での使用が動作保証されています。まだアップグレードしていない場合は、アップグレードに伴う停止時間の前に、ここで本番データベースを10g以降にアップグレードできます。『Database Preparation Guidelines for an Oracle E-Business Suite Release 12.1.1 Upgrade』(Doc ID: 761570.1)の指示に従ってください。
注意: アップグレード・プロセスのこの時点におけるデータベースのアップグレードは、記載のOracle Applicationsリリース・レベルにのみ適用されます。まだ実行していない場合は、第3章の説明に従って、停止時間ウィンドウ中にデータベース・アップグレードを実行できます。
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