Oracle Applicationsリリース11iから12.1.1へのアップグレード・ガイド リリース 12.1.1 B57077-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
この章の内容は次のとおりです。
この項では、アップグレード・プロセスを開始するための必須タスクを説明します。すべてのタスクはアップグレードに伴う停止時間中に実行する必要があります。次の表に、この章で説明する必須タスクのチェックリストを示します。
適用対象の11iリリース・レベル: すべて
TUMSステップ・キー: N/A
Oracle Applications Object Libraryの監査証跡機能を使用している場合は、アップグレード前に無効化する必要があります。
11iのAPPL_TOPで、「システム管理者」職責を使用して「セキュリティ」->「監査証跡」->「グループ」にナビゲートします。「監査グループ」ウィンドウで、定義済の各監査グループについて「グループ状態」フィールドを「使用不可 - アーカイブの準備」に設定します。「要求の発行」ウィンドウ(「要求」->「実行」)から「監査証跡表等の更新」レポートを実行します。
アップグレード後に監査機能を再有効化する予定の場合は、この時点でシャドウ表をアーカイブしてパージします。このステップの実装後に行われたデータ変更は監査されません。
注意: 『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - セキュリティ』の監査証跡に関する項を参照してください。
アプリケーション層のリスナーとコンカレント・マネージャの停止(必須)
適用対象の11iリリース・レベル: すべて
TUMSステップ・キー: N/A
「コンカレント」->「要求」にナビゲートします。「要求の検索」ウィンドウで、「ユーザーの全要求」を選択します。「検索」をクリックし、必要に応じて「保留中の要求の取消」をクリックします。次に、「システム管理者」職責で「コンカレント・マネージャの管理」を選択し、「管理」フィールドにナビゲートして「無効化」を選択します。
アップグレードを開始する前に、Formsリスナー、Webリスナーおよびコンカレント・マネージャを停止します。この操作はリリース11iのAPPL_TOPから実行します。
Oracle10gリリース2以降のバージョンへのデータベースの移行(条件付き)
適用対象の11iリリース・レベル: すべて
TUMSステップ・キー: N/A
アップグレードには、バージョンOracle10gリリース2(10.2.0.2)以降のデータベースが必要です。まだ実行していない場合は、この時点でデータベースをアップグレードまたは移行します。『Database Preparation Guidelines for an Oracle E-Business Suite Release 12.1.1 Upgrade』(Doc ID: 761570.1)の指示に従ってください。
アップグレード・パラメータによるinit.oraの更新(必須)
適用対象の11iリリース・レベル: すべて
TUMSステップ・キー: N/A
アップグレードの各ステージで必須の初期化パラメータは、データベースをアップグレードするタイミングに応じて異なる場合があります。ここで該当するパラメータを設定します。
注意: 特定のパラメータについては、第1章「アップグレードの計画」のデータベース初期化パラメータを参照してください。また、『Database Initialization Parameters for Oracle Applications Release 12』(Doc ID: 396009.1)も参照してください。
適用対象の11iリリース・レベル: すべて
TUMSステップ・キー: N/A
Oracle Applications表のカスタム・トリガーまたは制約を無効化します。これらのトリガーは、アップグレード後に再び有効化します。アプリケーション表にカスタム索引がある場合は、アップグレード中のパフォーマンスに影響するかどうかを判別し、必要に応じて削除します。影響の有無が不明な場合は、索引を削除し、新リリースで同様の索引が作成されていない場合はアップグレード後に追加するのが最善の方法です。
適用対象の11iリリース・レベル: すべて
TUMSステップ・キー: N/A
すべてのプログラムとレポートは、APPSスキーマを使用するようになりました。MRC_APPSスキーマは不要になったため、削除すると領域が解放され、アップグレード中の処理オーバーヘッドが減少します。まだ削除していない場合は、この時点でMRCスキーマを削除します。
UNIX:
$ cd APPL_TOP/admin
$ sqlplus <SYSTEM username>/<SYSTEM password> @addrpmrc.sql
<APPLSYS username> FORCE
Windows:
C:\> cd %APPL_TOP%\admin
C:\> sqlplus <SYSTEM username>/<SYSTEM password> @addrpmrc.sql
<APPLSYS username> FORCE
適用対象の11iリリース・レベル: すべて
TUMSステップ・キー: N/A
Oracle Applicationsデータベースのコールド・バックアップを作成します。アップグレード・プロセス中に問題が発生した場合は、このバックアップを使用してシステムをアップグレード開始前と同じ状態にリストアできます。
注意: 停止にはNORMALオプションを使用します。IMMEDIATEまたはABORTオプションを使用すると、データベースをバックアップからリストアできない場合があります。
適用対象の11iリリース・レベル: すべて
TUMSステップ・キー: N/A
保守モードでは、ログインとシステムで実行できる操作のタイプが制限されます。先に進む前に、保守モードが有効化されていることを確認します。
「AD Administration」メイン・メニューから「Change Maintenance Mode」オプションを選択します。
「Change Maintenance Mode」メニューでは、画面最上部に現行の保守モード・ステータスが表示されます。この時点では、ステータスは「Disabled」である必要があります。
「Option 1, Enable Maintenance Mode」を選択します。
適用対象の11iリリース・レベル: すべて
TUMSステップ・キー: N/A
12.1.1用ADアップグレード・ドライバ(パッチ7461070)をダウンロードして解凍します。AutoPatchを使用して、このアップグレード・ドライバをリリース12.1.1のAPPL_TOP上の全アプリケーション層サーバー・ノードで実行します。
適用対象の11iリリース・レベル: すべて
TUMSステップ・キー: N/A
データベースを完全なOracle Applicationsリリース12.1.1レベルにするには、AutoPatchを使用して(アメリカ英語)統合ドライバ((u6678700.drv)を実行します。このドライバは$AU_TOP/patch/115/driverにあります。
次のコマンドを使用して、このドライバをリリース12.1.1のAPPL_TOP上の管理サーバー・ノードで実行します。
$ adpatch options=nocopyportion,nogenerateportion
適用対象の11iリリース・レベル: すべて
TUMSステップ・キー: N/A
アメリカ英語がシステムで有効な唯一の言語の場合は、このステップを省略できます。
アメリカ英語統合ドライバを正常に適用した後、システムで有効な言語ごとにNLSリリース12.1.1ソフトウェアをダウンロードし、各ドライバ(u6678700.drv)をリリース12.1.1のAPPL_TOP上で実行します。NLSパッチ・ドライバの名称がアメリカ英語パッチ・ドライバと同じであることに注意してください。
複数の言語をダウンロードして実行する場合は、パッチをマージして単一のマージ済パッチとして適用できます。
注意: 詳細は、使用しているリリース・レベルの『Oracle Applications NLSリリース・ノート』を参照してください。NLSパッチのマージについては、『Oracle Applicationsパッチ・プロシージャ』も参照してください。
適用対象の11iリリース・レベル: すべて
TUMSステップ・キー: N/A
最新の製品固有パッチを判別します。次に、アメリカ英語パッチをダウンロードします。AD Merge Patchを使用してマージ済パッチを作成し、リリース12.1.1のAPPL_TOPに適用します。
注意: 『Oracle Applicationsパッチ・プロシージャ』の第2章のPatch Wizardメイン・ページに関する項を参照してください。『Oracle Applicationsパッチ・プロシージャ』のAD Merge Patchに関する項も参照してください。
システムに翻訳版パッチが必要な場合は、ステップ13の手順を実行します。
適用対象の11iリリース・レベル: すべて
TUMSステップ・キー: N/A
ステップ12で製品固有のパッチを適用しており、システムでNLS機能を使用している場合は、アメリカ英語の各製品固有パッチに対応するNLSパッチを適用する必要があります。最新のNLSパッチを取得してアメリカ英語パッチと同期化するには、次の手順でNLS Translation Synchronization patchを実行します。
マニフェストを生成します。
管理ノードにapplmgrユーザーとしてログオンし、環境を設定します。マニフェスト生成スクリプトを実行し、ファイル・マニフェストを生成します。
perl $AD_TOP/bin/adgennls.pl
マニフェストは、$APPL_TOP/admin/$TWO_TASK/out/adgennls.txt形式になっています。使用言語に翻訳されていない製品からファイルが含められているかどうかは問題になりません。
マニフェスト・ファイルをアップロードし、Translation Synchronization patchを要求します。
http://updates.oracle.com/TransSyncに(My Oracle Supportのユーザー名とパスワードを使用)アクセスします。画面に表示される指示に従ってマニフェスト・ファイルをアップロードし、Translation Synchronization patchを要求します。
「Translation Level Updates」チェック・ボックスがあることに注意してください。アップグレード・プロセスの所要時間が長くなることがあるため、ここではこのチェック・ボックスを選択しないでください。ただし、後日このチェック・ボックスを使用してマニフェストを要求できます。このマニフェストにより、システムでは新規だがファイルとアメリカ英語ファイルとの同期化には不要な翻訳ファイルの拡張の有無がチェックされます。
パッチをダウンロードして適用します。
パッチの準備が完了すると、使用可能になったことを示すEメールを受け取ります。パッチをダウンロードし、READMEファイルの指示に従って適用します。
翻訳版のインストールを確認します。
AutoPatchにより生成されるログ・ファイルをチェックし、翻訳版が正常にインストールされたことを確認します。インストールが完了したことが確実な場合は、ダウンロードしたパッチを削除できます。
注意: 最新のNLS製品固有パッチは、Translation Synchronization patchを要求しなくてもダウンロードできます。ただし、この処理ではシステム用の最新パッチが提供されないことがあります。
注意: 詳細は、『Requesting Translation Synchronization Patches』(Doc ID: 252422.1)を参照してください。
適用対象の11iリリース・レベル: すべて
TUMSステップ・キー: N/A
保守モードでは、ユーザー・ログオンを管理することでシステム停止時間を制御します。保守モードを無効にするには、AD Administrationの「Change Maintenance Mode」メニューを使用します。
「AD Administration」メイン・メニューから「Change Maintenance Mode」オプションを選択します。
「Change Maintenance Mode」メニューでは、画面最上部に現行の保守モード・ステータスが表示されます。ステータスは「Enabled」である必要があります。
「Option 2, Disable Maintenance Mode」を選択します。
注意: 保守モードが無効化されているときにパッチを適用するホットパッチ方法については、『Oracle Applicationsパッチ・プロシージャ』を参照してください。
適用対象の11iリリース・レベル: すべて
TUMSステップ・キー: N/A
『Database Initialization Parameters for Oracle Applications Release 12』(Doc ID: 396009.1)の指示に従い、必要に応じてinit.oraのパラメータを再設定します。
Oracle Applicationsのバックアップ(推奨)
適用対象の11iリリース・レベル: すべて
TUMSステップ・キー: N/A
停止時間: Yes
システム管理者に、Oracle Applications製品ファイルのバックアップを依頼します。サーバーまたはスタンドアロン・マシン上で、データベース管理者にOracle Applicationsデータベースのバックアップを依頼します。
アップグレードを終了するには、この項のタスクを完了する必要があります。すべてのタスクはリリース12.1.1のAPPL_TOP上で実行し、システム停止時間中に完了する必要があります。
タスク | 参照先ページ |
---|---|
ORACLEスキーマのパスワードの再設定(推奨) | |
サーバー・プロセスの構成と開始(必須) | |
Formsアプレット用アプリケーション・クライアント・ソフトウェアの構成(必須) | |
カスタマイズの再適用(条件付き) | |
カスタム・オブジェクトとスキーマの統合(条件付き) | |
カスタム・トリガー、制約および索引の再有効化(条件付き) |
適用対象の11iリリース・レベル: すべて
TUMSステップ・キー: N/A
アップグレード中には、既存の製品について以前に設定したパスワードがRapid Installにより保持されます。ただし、インストール対象の新規製品ごとにスキーマが作成されるため、製品略称(短縮名)から導出されたデフォルト・パスワードが設定されます。製品のセキュリティを保守するには、このデフォルト・パスワードをこのステップで再設定します。「システム管理者」職責で「Oracleユーザー」ウィンドウを使用します。
注意: 『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - セキュリティ』のOracle Applicationsスキーマ・パスワード変更ユーティリティに関する項を参照してください。
適用対象の11iリリース・レベル: すべて
TUMSステップ・キー: N/A
第2章の「アップグレードの準備」でRapid Installを実行したとき、ウィザード画面に入力したシステム変数が構成ファイル(config.txt)に保存した特定の値で置き換えられ、インスタンス固有のコンテキストが作成および格納されました。アップグレードのこの時点で、Rapid Installに対してアプリケーション・コンテキスト・ファイルを指定します。Rapid Installでは、コンテキスト・ファイル内で検出された値を使用してシステム構成が更新されます(AutoConfigを使用)。
Rapid Installでは、適切なサーバー・プロセス制御スクリプトが作成され、すべてのサーバー・プロセス(コンカレント・マネージャなど)が開始されます。アップグレード中に作成されたコンカレント・プログラムは、この時点で自動的に実行されます。
コンカレント処理(CP)では、utl_fileパッケージを使用して出力およびログ・ファイルを作成するPL/SQLが(データベース内で)実行される場合があります。すべてのCPノード上で、$APPLPTMP環境変数がデータベースのinit.oraのUTL_FILE_DIRパラメータにリストされた最初のディレクトリに設定されていることを確認してください。RACデータベースを使用している場合、$APPLTMP環境変数ではすべてのRACノードで参照可能な共有ファイル・システム上のディレクトリを指す必要があります。これにより、CPではPL/SQLにより作成された出力およびログ・ファイルを確実に検出できます。
RDBMS ORACLE_HOMEファイル・システムをAutoConfigファイルで更新します。
アプリケーション層で(APPLMGRユーザーとして)APPL_TOP環境にログオンし(環境ファイルをソースとして使用し)、次のPerlスクリプトを実行して、<INST_TOP>/admin/outにappsutil.zipを作成します。
perl <AD_TOP>/bin/admkappsutil.pl
データベース層で(ORACLEユーザーとして)appsutil.zipファイルを<RDBMS ORACLE_HOME>にコピーまたはFTPし、ファイルを解凍します。次のように、ディレクトリをRDBMS Oracle Homeに変更します。
cd <RDBMS ORACLE_HOME>
次のコマンドを使用してファイルを解凍します。
unzip -0 appsutil.zip
データベース層にJREをインストールして、アプリケーション層とデータベース層が一致していることを確認します。
完全認証済のプラットフォームを使用している場合、「My Oracle Support」(Doc ID: 418664.1)を参照して、<RDBMS_ORACLE_HOME>/appsutilディレクトリにJREをインストールします。
データベース層のみのプラットフォームを使用している場合、「My Oracle Support」(Doc ID: 456197.1)を参照して、<RDBMS_ORACLE_HOME>/appsutilディレクトリにJREをインストールします。
$ORACLE_HOME/network/adminの下に<CONTEXT_NAME>ディレクトリを作成します。ここで、CONTEXT_NAMEは<ORACLE_SID>_<DB_hostname>です。listener.oraおよびtnsnames.oraを、$ORACLE_HOME/network/adminディレクトリから$ORACLE_HOME/network/admin/<CONTEXT_NAME>ディレクトリにコピーします。
次の環境変数を設定しエクスポートします。
ORACLE_HOME=<RDBMS_ORACLE_HOME>
LD_LIBRARY_PATH = $ORACLE_HOME/lib:$ORACLE_HOME/ctx/lib
ORACLE_SID = <instance name for current database node>
PATH = $PATH:$ORACLE_HOME/bin
TNS_ADMIN = $ORACLE_HOME/network/admin/<CONTEXT_NAME>
次のように、新しいデータベース・コンテキスト・ファイルを生成します。
UNIX:
cd <RDBMS ORACLE_HOME>/appsutil/bin perl adbldxml.pl
Windows:
cd /d <RDBMS ORACLE_HOME>\appsutil\bin perl adbldxml.pl
データベース層のノード上でAutoConfigを実行します。
UNIX:
<RDBMS ORACLE_HOME>>/appsutil/bin/adconfig.sh contextfile=<context file created in step 7>
Windows:
<RDBMS ORACLE_HOME>\appsutil\bin\adconfig.cmd contextfile=<context file created in step 7>
注意: Rapid Install画面フローの詳細と例は、『Oracle Applicationsインストレーション・ガイド: Rapid Installの使用方法』の第3章を参照してください。
Formsアプレット用アプリケーション・クライアント・ソフトウェアの構成(必須)
適用対象の11iリリース・レベル: すべて
TUMSステップ・キー: N/A
クライアントとOracle Applicationsのフォームとの接続は、クライアントWebブラウザのアプレットを介して提供されます。Oracle Applicationsでは、ブラウザ独自のJVMを使用するかわりにSun Java(J2SE)ネイティブ・プラグインを使用します。ダウンロード関連の指示については、『Upgrading Sun J2SE (Native Plug-in) with Oracle Applications 12.0 Windows Clients』(Doc ID: 393931.1)を参照してください。
適用対象の11iリリース・レベル: すべて
TUMSステップ・キー: N/A
アプリケーション環境ファイル(APPLSYS.envまたはdevenv)をカスタマイズした場合は、devenv.envまたはadovars.envファイル(Unixの場合は$APPL_TOP/admin、Windowsの場合は%APPL_TOP%\admin)内で再統合します。変更内容が有効になるように、アプリケーション・サーバー・プロセスを再開します。
注意: 『Oracle Applicationsメンテナンス・プロシージャ』のサーバー・プロセスの管理に関する項を参照してください。
システムにカスタマイズされたフォーム、レポート、プログラム、ライブラリまたは他のアプリケーション・ファイルが含まれている場合は、このリリースに必要な変更内容をすべて再適用します。
適用対象の11iリリース・レベル: すべて
TUMSステップ・キー: N/A
前にカスタム・オブジェクトを作成したか、Oracle Applicationsとの緊密な統合を必要とするカスタム・スキーマが存在する場合は、『Oracle Applications開発者ガイド』に記載されているステップに従って、これらのカスタマイズをAPPSスキーマと再統合します。
このリリースでは、ほとんどのPL/SQLパッケージに起動者権限を使用します。これらのパッケージをカスタム・スキーマから実行するには、APPSスキーマ・オブジェクトからの追加付与とAPPSスキーマ・オブジェクトに対するシノニムが必要な場合があります。カスタムPL/SQLパッケージについては、起動者権限または定義者権限を明示的に宣言することをお薦めします。詳細は、『PL/SQLユーザーズ・ガイドおよびリファレンス・マニュアル』を参照してください。
カスタム・データベース・オブジェクトは、Oracle Applicationsとの競合を回避するために、カスタム・オブジェクト名のネーミング標準に従う必要があります。
注意: データベース・オブジェクト名を指定する場合は、短縮名の一部としてXXを使用します。たとえば、カスタム・アプリケーションが短縮名XXGLを使用するように定義したり、データベース・オブジェクトがXXGL_接頭辞で始まるように定義できます。
注意: 『Oracle Applications開発者ガイド』のカスタム・アプリケーションの定義に関する項を参照してください。
適用対象の11iリリース・レベル: すべて
TUMSステップ・キー: N/A
アップグレード中に、カスタム・トリガーまたは制約が変更されることがあります。これらのトリガーと制約を無効化した場合は、再有効化する前に必要なデータ更新を識別してください。
カスタム索引を削除した場合は、再定義する前に新規のデータ・モデルを検討し、その索引が必要かどうかを判断します。
これらのタスクは、第4章「アップグレード後のタスク」のタスクに進む前に完了してください。
タスク | 参照先ページ |
---|---|
Webサービス用SSLの構成(条件付き) | |
ワークフロー通知メーラー構成の完了(必須) | |
Transport Agent設定の完了(条件付き) | |
Oracle XML Gatewayの設定の完了(必須) | |
PDF印刷の有効化(必須) | |
XML Publisher用一時ディレクトリの指定(必須) |
この項は、有効として登録されている製品に関係なく全ユーザーに適用されます。
適用対象の11iリリース・レベル: すべて
TUMSステップ・キー: N/A
Secure Sockets Layer(SSL)を実装しており、Webサービスを使用する計画の場合は、Oracle Applicationsサーバーのホーム($IAS_ORACLE_HOME)からOracle Wallet Managerを使用して証明書を生成する必要があります。証明書を保護するためにパスワードを設定します。
注意: 詳細は、『Enabling SSL in Release 12』(Doc ID: 376700.1)を参照してください。
Oracle Wallet Managerを使用してWalletファイルを生成した後、次のステップに従って構成を完了します。
アプリケーション・コンテキスト・ファイルのs_websrv_wallet_fileパラメータを、WebサービスWalletファイルの場所に設定します。この値がURLではなくファイルの場所であることに注意してください。
UNIX:
/etc/ORACLE/Wallets/system1/exported_wallet
Windows:
d:\oracle\system1\exported_wallet
エクスポートしたファイルをこの場所に置きます。
次のスクリプトを実行して、エクスポートしたWalletファイルのパスワードを指定します。
$FND_TOP/patch/115/sql/txkSetWalletPass.sql
適用対象の11iリリース・レベル: すべて
TUMSステップ・キー: MP_WORKFLOW_TASKS
Oracle WorkflowのEメール通知を送信する前に、Oracle Applications Managerの「Notification Mailer Configuration」ウィザードを使用して、ワークフロー通知メーラー構成を完了する必要があります。
Oracle Applications Managerにログオンします。
「Applications Dashboard」で、「Navigate to」プルダウン・メニューから「Workflow Manager」を選択して「Go」をクリックします。
「Workflow System」リージョンで、「Notification Mailers」ステータス・アイコンをクリックして「Service Components」ページにナビゲートします。「Notification Mailers」ステータス・アイコンが「Down」ステータスを示す必要があります。
「Service Components」ページで、「Workflow Notification Mailer」サービス・コンポーネントを選択し、「Edit」ボタンをクリックして「Notification Mailer Configuration」ウィザードにナビゲートします。
「Outbound Email Account (SMTP)」リージョンで、アウトバウンドSMTPメール・サーバーの名称を入力します。
インバウンドEメール処理を有効化する場合は、「Inbound Email Account (IMAP)」リージョンで「Inbound Processing」パラメータを選択し、インバウンドIMAPメール・サーバー名、通知メーラーでEメール・メッセージの受信に使用するメール・アカウントのユーザー名とパスワード、着信メッセージを受信するEメール・アカウントの返信先アドレスを入力します。この返信先アドレスは、通知応答の送信先となります。
「Apply」をクリックします。
「Service Components」ページに戻り、「Workflow Notification Mailer」サービス・コンポーネントのステータスが「Running」であることを確認します。
注意: 詳細は、『Oracle Workflow管理者ガイド』を参照してください。
以前に「Cベース通知メーラー」コンカレント・プログラムまたは一般サービス管理通知メーラーを実装した場合は、引き続き適用可能なパラメータのタグ定義と構成パラメータ設定が自動的にJavaベース・ワークフロー通知メーラーの構成パラメータに転送されます。
適用対象の11iリリース・レベル: すべて
TUMSステップ・キー: N/A
アウトバウンドのOracle Transport Agent要求を処理するためにプロキシ・サーバーを使用している場合は、コンテナ構成で次のOXTAパラメータを設定します。
OXTAOutUseProxy=True
OXTAOutProxyHost=<プロキシ・サーバー名>
OXTAOutProxyPort=<プロキシ・サーバーのポート>
各パラメータを設定するには、Oracle Applications Managerの「Site Map」にナビゲートして「AutoConfig」->「Applications Node」->「Edit Parameters」を選択します。次に、「Search」フィールドを使用してOXTAを検索します。パラメータの設定後にAutoConfigを実行し、oc4j.propertiesファイル($INST_TOP/ora/10.1.3/j2ee/oafm/config/oc4j.properties)を再生成します。
注意: 詳細は、『Oracle XML Gatewayユーザーズ・ガイド』を参照してください。
適用対象の11iリリース・レベル: すべて
TUMSステップ・キー: N/A
Oracle XML Gatewayエンジンでは、UTL_FILE_DIRデータベース初期化パラメータに指定したオペレーティング・システム・ディレクトリから、アプリケーション・インスタンス用にスタイルシートが使用されます。同じディレクトリを「ECX: XSLTファイル・パス」プロファイル・オプションでも指定する必要があります。パラメータとプロファイル・オプションの両方に値として絶対パスを指定する必要があり、シンボリック・リンクや他のオペレーティング・システム固有のパラメータを含めることはできません。
また、次のプロファイル・オプションがOracle XML Gatewayについてサイト・レベルで設定されていることを確認します。これらのプロファイル・オプションを以前に設定している場合、アップグレードではこれらの値が保持されるため処理は不要です。
プロファイル・オプション | 説明 |
---|---|
ECX: XSLTファイル・パス | XSLT変換に使用するスタイルシートの場所として指定したディレクトリへのパス。UTL_FILE_DIRデータベース初期化パラメータに指定した有効値の1つを指定する必要があります。ディレクトリ名の末尾にスラッシュがないことを確認してください。 |
ECX: システム管理者Eメール・アドレス | Oracle XML Gatewayのエラー通知の送信先アドレス。 |
ECX: サーバー・タイム・ゾーン | データベース・サーバーが稼働しているタイムゾーン。 |
注意: 詳細は、『Oracle XML Gatewayユーザーズ・ガイド』を参照してください。
これらのタスクは、製品が有効として登録されているかどうかに関係なく全ユーザーに適用されます。
適用対象の11iリリース・レベル: すべて
TUMSステップ・キー: N/A
「PDFパブリッシャ」印刷形式とPASTA_PDFプリンタ・ドライバは、サード・パーティ・ユーティリティを使用してPDFファイルを印刷する機能を提供します。この形式とドライバを使用すると、生成されたPDFを印刷できます。使用しやすいように、この形式とドライバにはPasta汎用プリンタタイプが関連付けられています。
注意: 構成ステップについては、『Oracle XML Publisher管理および開発者ガイド』を参照してください。
適用対象の11iリリース・レベル: すべて
TUMSステップ・キー: N/A
Oracle XML Publisherの「管理」インタフェースを使用して、サイト・レベルの一時ディレクトリを割り当てます。この一時ディレクトリによりパフォーマンスが向上し、XMLファイルのサイズ制限がなくなります。
注意: このディレクトリの詳細は、『Oracle XML Publisher管理および開発者ガイド』を参照してください。
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