Oracle Service Parts Planningインプリメンテーションおよびユーザー・ガイド リリース12.1 B70972-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
この章では、次のトピックを説明します。
スペア部品の予測を生成するときに使用する履歴ソースと予測方法を決める予測ルールを指定します。適切な予測ルールに関連付けられた計画の範囲内のすべての部品が予測されます。
「予測ルール」ウィンドウで、予測方法と予測計算用のデータ・ストリームの基準を指定します。このフォームはヘッダー・リージョンと3つのタブから構成されています。
「使用数/出荷/返品予測」タブ
「製品の個数予測」タブ
「範囲詳細」タブ
この章では次の操作を説明します。
予測方法およびその他のパラメータを割り当てます。
予測計算用の基準を定義します。
導入ベースの母集団、故障率、除・売却率のパラメータを定義します。
予測方法およびその他のパラメータを割り当てます。
予測計算用の基準を定義します。
注意: 同じ品目に対して使用量基準と母集団基準の予測の両方を設定できます。二重出力レベルを参照してください。
予測ルールを品目に関連付けます。
それらの品目に割り当てられた予測ルールを更新または変更します。
「予測ルール」ウィンドウを使用して予測方法を割り当て、予測計算の基準を定義します。
使用量、出荷または返品基準の予測ルールを定義するには
「サービス・サプライ・チェーン・プランナ」職責から「需要予測ルール」ウィンドウへ移動します。
「設定」→「予測ルール」→「需要予測ルール」 – 「使用数/出荷/返品予測」タブ
「使用数/出荷/返品予測」タブが選択された状態で「予測ルール」ウィンドウが開きます。
予測ルール名と説明を定義します。
「使用数/出荷/返品予測」タブを選択します。
使用量および出荷基準の予測を有効にするには、「使用数/出荷/返品予測」チェック・ボックスをオンにします。
予測ルールのパラメータを定義します。これらのパラメータについては、この手順のすぐ後の表を参照してください。
値リストから「履歴基準」を選択します。インライン予測の概念を参照してください。
注意: インライン予測では、ゾーン・レベルまたは組織レベルのどちらかで品目の予測を生成します。
履歴ストリームが現場技術者の使用量に基づいている場合、予測はゾーン・レベルで行われます。
履歴ストリームが出荷または社内の修理デポ組織での使用(構成部品の出庫)に基づいている場合、予測は出荷元組織レベルで行われます。
値リストから予測方法を選択します。使用可能な予測方法を参照してください。
「需要予測間隔」を設定します。
値リストから次のいずれかの精度メトリックを選択します。
平均絶対誤差率(MAPE)
平均絶対偏差(MAD)
(オプション)予測方法のパラメータのデフォルト値を変更します。予測方法の基本パラメータの設定を参照してください。
「保存」をクリックします。
予測ルールの範囲詳細の定義へ進みます。
フィールド | 説明 | 検証 | デフォルト値 |
---|---|---|---|
(ヘッダー)名称 | ここで入力した予測ルール名が予測ルールの名称になります。 | ||
(ヘッダー)説明 | オプション。予測ルールの拡張定義を入力できます。 | ||
使用数 / 出荷基準予測使用可能 | 使用量および出荷のデータ・ストリームに基づいた予測を使用可能にするには、このチェック・ボックスをオンにします。 | オフ | |
履歴基準 | このフィールドには、製品およびサービス部品の返品から取得され、収集された使用履歴と出荷履歴のデータ・ストリームが表示されます。 | 値リスト、履歴データ・ストリーム | なし |
予測方法 | サポートされている予測方法を選択します。 インライン予測の概念を参照してください。 | 値リスト、サポートされている予測方法 | なし |
需要予測間隔 | 計画レコードには、個々の品目とグループの組合せの最新の予測日が保持されます。計画では、ここで指定された間隔に基づいて予測が再生成されます。 | 数値とバケット・サイズ(日、週または期間) | |
精度メトリック | 予測精度を測定するための計算方法を選択します。 | 平均絶対偏差(MAD)または平均絶対誤差率(MAPE) | MAPE |
予測を計算するためのこの代替手法は、高い信頼性で予測を計算するのに十分な履歴データがない場合によく使用されます。
適切なデータが利用できる場合は、母集団基準の予測で使用される係数をシステムに計算させることができます。データが利用できない場合は、経験に基づいてユーザーがこれらの値の推定値を入力します。次のフロー図は、母集団基準の予測の要素を選択するときの決定プロセスを示しています。
前述の図に示したように、Oracle Installed Baseからの情報が利用できない場合は、予測需要の計算に必要な関連データをユーザーが入力します。関連データが入力されない場合は、次の条件が想定され、適切な警告メッセージがログ・ファイルに記録されます。
Oracle Install Baseが利用できる | Oracle Install Baseが利用できない | |
---|---|---|
現在の導入ベース | 手動入力(入力されていない場合) – ゼロと想定 | 手動入力(入力されていない場合) – ゼロと想定 |
除・売却率 | 手動入力(入力されていない場合) – ゼロと想定 | 手動入力(入力されていない場合) – ゼロと想定 |
予測導入ベース | 計算されているが、受注履歴が利用できない場合 – ゼロと想定し、ログ・ファイルに警告を記録 | 手動入力(入力されていない場合) – ゼロと想定し、ログ・ファイルに警告を記録 |
除・売却率 | 手動入力(入力されていない場合) – ゼロと想定し、警告を生成 | 手動入力(入力されていない場合) – ゼロと想定し、警告を生成 |
この項では、製品母集団基準の予測で使用する次の予測ルールのパラメータを手動で入力する方法を説明します。
製品とサービス部品の組合せの故障率および返品率(サービス品目の関連により決定)。
ユーザーは、通常、新規に導入された製品の返品予測は、故障率予測に基づいて行います。既存の製品については、使用量基準または出荷基準の予測を採用する場合もあります。この場合は、既存の製品の故障による需要が重複するのを避けるために、予測ルールに既存の製品の故障率と返品率を入力しないように注意してください。
導入ベースの母集団を減少させる製品の除・売却率。
Oracle Installed Baseからの情報が利用できない場合は、現在の導入ベースを入力する必要があります。
入力は、その性質上、グローバルです(つまり組織に依存しません)。
「設定」メニューから使用できる「故障率」ウィンドウでは、平均故障率、返品率、除・売却率および現在の導入ベースの母集団情報を取得します。
このウィンドウで新しい製品とサービス部品の関連を追加することはできません。サービス品目関連は、収集された情報に基づいて決まります。
この情報は組織に依存しないため、組織は検索基準に含まれません。
「サービス・サプライ・チェーン・プランナ」職責から「故障率」ウィンドウへ移動します。
「設定」→「故障率」>
ヘッダー・リージョンで製品を選択します。品目の範囲はサービス関連で親品目になっている品目に限られます。
「検索」をクリックします。
検索基準に従って故障率フォームの製品リージョンにデータが入力されます。
注意: 必要な場合は、ヘッダー・レベルで新製品を選択できます。
除・売却率および現在の導入ベースを設定するには
選択されている製品の除・売却率をタイムバケット当たりのパーセント単位で手動で入力できます。
現在導入されている単位数を表す選択されている製品の数量を手動で入力することもできます。
除・売却率および返品率を設定するには
製品を選択すると、サービス関連が確立されているすべての関連するサービス部品がサービス部品名リージョンに入力されます。
注意: サービス部品名リージョンでは、問合せ機能(F11およびCtrl+F11)が使用できます。
サービス部品を選択します。
選択されているサービス部品の平均故障率と平均返品率をタイムバケット当たりのパーセント単位で入力します。
「保存」をクリックします。
「需要予測ルール」ウィンドウの「製品の個数予測」タブで、母集団基準の予測用の予測ルールのパラメータを指定します。製品母集団基準の予測以外のパラメータは「使用数/出荷/返品予測」タブに表示されます。使用量基準の予測ルールの定義を参照してください。
製品母集団基準の予測ルールのパラメータを指定するには
「サービス・サプライ・チェーン・プランナ」職責から「予測ルール」フォームへ移動します。
「設定」→「予測ルール」>
「製品の個数予測」タブを選択します。
予測ルール名と説明を定義します。
「製品の個数予測」タブを選択します。
予測ルールのパラメータを定義するには
導入ベースの母集団および故障率に基づいた予測を有効にするには、「製品の母集団基準予測使用可能」チェック・ボックスをオンにします。
導入ベース履歴の予測
現在の導入ベースおよび販売予測
「導入ベース履歴の予測」ラジオ・ボタンをオンにした場合
「販売予測計画の使用」ラジオ・ボタンと「履歴を使用した販売予測の計算」ラジオ・ボタンは無効になります。
「履歴基準」が自動的に「導入ベース」に設定されます。
「現在の導入ベースおよび販売予測」ラジオ・ボタンをオンにした場合は、次の2つのラジオ・ボタンが有効になります。&
販売予測計画の使用(フラット・ファイルのアップロード)
履歴を使用した販売予測の計算
「販売予測計画の使用」を選択した場合は、フラット・ファイルをアップロードし、「販売予測用の需要計画」をポイントします。次に、ネットワークからアップロードされるフラット・ファイルを選択します。フラット・ファイルをアップロードする場合は、ファイルが収集され、計画として提示されます。
販売予測のフラット・ファイル・ロード用のコントロール・ファイルは次のようになります。
品目 | 数量 | 開始日 | 終了日 | 単位 |
注意: 計画オプションの「需要予測」タブで定義されているバケットと同じバケットのデータをロードする必要があります。
「履歴を使用した販売予測の計算」ラジオ・ボタンをオンにした場合は、システムによって販売予測が計算されます。「履歴基準」フィールドで値リストから「使用数」または「出荷を選択します。
(オプション)0から1の範囲の「サービス調整ファクタ値を指定します。すべての製品売上が必ずしもサービス契約には結び付かないため、この係数を使用して販売予測を調整し、サービス市場占有率の推定値を求めることができます。
値リストから予測方法を選択します。前の手順で選択した項目に応じて、予測方法が導入ベース予測または販売予測に適用されます。使用可能な予測方法を参照してください。
(オプション)予測方法パラメータのデフォルト値を変更します。予測方法の基本パラメータの設定を参照してください。
次のいずれかのラジオ・ボタンをオンにして、断続的データ履歴用に設計された予測方法を使用するかどうかを示します。
履歴基準が断続的でないと仮定
履歴基準が断続的であると仮定
断続性のチェック
「断続性のチェック」ラジオ・ボタンをオンにした場合は、「データ中のゼロの最小%」フィールドが有効になります。しきい値を入力します。
「需要予測間隔」を設定します。
値リストから精度メトリックを選択します。
MAPE
MAD
「保存」をクリックします。
予測ルールの範囲詳細の定義へ進みます。
フィールド | 説明 | 検証 | デフォルト値 |
---|---|---|---|
製品の母集団基準予測使用可能 | 導入ベースの母集団データと故障率に基づいた予測を有効にするときにオンにします。 | オフ | |
予測基準 – 導入ベース履歴の予測 | 導入ベース履歴データ(のみ)に存在するパターンを予測することによって、この予測を作成するときにオンにします。 | ラジオ・ボタン | |
予測基準 – 現在の導入ベースおよび販売予測& | 現在の導入ベース履歴データおよび販売予測に基づいてこの予測を作成するときにオンにします。販売予測は需要計画として利用するか、システムで計算することができます。 | ラジオ・ボタン | |
販売予測計画の使用 | 「予測基準」が「現在の導入ベースおよび販売予測」の場合は、このラジオ・ボタンをオンにして販売予測計画を使用します。&このラジオ・ボタンをオンにすると、計画を選択するための値リストが有効になります。 | ラジオ・ボタン、値リスト | |
履歴を使用した販売予測の計算 | 「予測基準」が「現在の導入ベースおよび販売予測」の場合、このラジオ・ボタンをオンにして、履歴に基づいた販売予測を計算します。 | ラジオ・ボタン | |
サービス調整ファクタ値 * | サービス契約の対象になっている販売済製品の推定比率 | 数値、0から1の間 | |
履歴基準 | このフィールドには、製品およびサービス部品の返品から取得された収集済の使用履歴と出荷履歴のデータ・ストリームが表示されます。 | 値リスト、データ・ストリーム | |
予測方法 | サポートされている予測方法を選択します。インライン予測の概念を参照してください。 | 値リスト、サポートされている予測方法 | なし |
需要予測間隔 | 計画には、品目とグループの個々の組合せの最新の予測日が保持されます。計画では、ここで指定された間隔に基づいて予測が再生成されます。 | 数値とバケット・サイズ(日、週または期間) | |
精度メトリック | 予測精度を測定するための計算方法を選択します。 | MADまたはMAPE | MAPE |
0から1の範囲で「サービス調整ファクタ値」を指定します。すべての製品売上が必ずしもサービス契約には結び付かないため、この係数を使用して販売予測を調整し、サービス市場占有率の推定値を求めることができます。
特定の品目について、次の両方の予測に対応する出力レベル情報を定義できます。
使用量または出荷基準の予測
製品母集団基準の予測
この機能では、次の典型的なシナリオをサポートします。
サービス部品の使用履歴がある確立された製品母集団のスペア部品の需要に対しては使用量基準の予測を使用し、その一方で、サービス部品の使用履歴のない新製品の母集団に対しては故障率の予測を使用したい場合があるとします。
使用量関連パラメータと製品母集団関連パラメータの両方が定義されていて、それらが互いに重複する場合は、数値を累算して最終的な予測を決定します。使用量基準の予測と製品母集団基準の予測の出力レベルが異なる可能性があるため、累算は、予測を配分した後、組織レベルで行います。
同じ品目に対して使用量基準の予測と母集団基準の予測の両方を設定できます。次に示す例では、新規に導入された製品についてのみ故障率と返品率を有効にするのが正しい戦略であるシナリオについて説明します。
カートリッジxはプリンタAとプリンタBの両方で使用されています。
カートリッジxの使用量基準の予測(プリンタAとプリンタBの合計)は月当たり100個です。
プリンタCが市場に導入されましたが、このプリンタもカートリッジxを使用します。
プリンタCが導入されたことにより、カートリッジxの使用量は月当たり25個増加する見込みです。
カートリッジxと3機種(A、B、C)すべてのプリンタについて、サービス部品と製品の関連が設定されています。&
「検索」ウィンドウでプリンタA、B、Cが選択され、「故障率」フォームの製品リージョンに入力されます。
サービス部品リージョンで、3機種すべてのプリンタについて「カートリッジxのサービスを製品に対して有効化」チェック・ボックスをオンにします。
正しくない結果: カートリッジxの予測合計は月当たりおよそ225個です。カウントが重複しているため、この結果は正しくありません。この例では、プリンタAとプリンタBの使用量基準の予測100個と、ここで設定された母集団基準の予測の125個が累算され、225個のカートリッジになっています。
正しい方法は、新製品(プリンタC)についてのみ故障率と返品率を有効にすることです。この設定を修正するには、プリンタAとプリンタBの「サービスを製品に対して有効化」チェック・ボックスをオフにします。
正しい結果: プリンタCのみについて故障率と返品率を使用可能にすれば、カートリッジxの予測合計は、x = 100 (使用量基準) + 25 (プリンタCからの製品母集団基準) = 月当たり125になります。
予測ルールの範囲詳細を定義するには
グレゴリオ暦
製造
パラメータを入力します。パラメータについては、この手順のすぐ後の表を参照してください。
「保存」をクリックします。
フィールド | 説明 | 値 | 単位 | デフォルト値 | デフォルト単位 |
---|---|---|---|---|---|
カレンダ・タイプ | 適用されるカレンダのタイプを定義します。 | 1 – グレゴリオ暦 2 – 製造 | なし | 2 – 製造 | なし |
履歴範囲 | 考慮されるデータの履歴期間 * | 正の整数 | 製造: 日、週、期 | 1 | 月 |
予測範囲 | 予測が生成される将来の期間 | 正の整数 | 製造: 日、週、期 グレゴリオ暦: 月、四半期、年 | 1 | 月 |
予測バケット | 生成される予測および履歴のタイムバケットのサイズ | 正の整数 | 製造: 日、週、期 グレゴリオ暦: 月、四半期、年 | 1 | 月 |
収集済履歴範囲 | この編集不可フィールドには「履歴範囲」の設定の最大値が表示されます。‘’ ** | ||||
カレンダ名 | 「カレンダ・タイプ」が「製造」の場合、この編集不可フィールドにはカレンダ名が表示されます。 |
* ユーザーが1つの品目に対して複数の予測方法を指定した場合は、ここで指定した履歴範囲がすべての方法に適用されます。ただし、たとえば、使用履歴がある部品の使用量基準の予測と、部品の使用履歴がない製品母集団基準の予測など、異なる収集ストリームに基づいて個々の予測方法を決めることができます。
** 収集済履歴範囲とは、使用されている個別のストリームのすべての範囲の中で最短のものです。
注意: 製造カレンダが指定されている場合、予測エンジンは「MSC: バケット用カレンダ参照」プロファイルで使用されているカレンダをバケットの設定に使用します。このプロファイルが設定されていない場合、予測エンジンは計画を所有している組織の製造カレンダを使用します。
次の予測方法を使用できます。
ブレンド
単一指数平滑法
二重指数平滑法(Holt)
統合された原因の指数平滑法(変更済Winters法)
季節的原因による再帰
季節的原因による乗法モンテカルロ再帰
断続的データ用のCroston
断続的データ用の季節的原因による再帰
断続的データ用の季節的原因による乗法モンテカルロ再帰
ブレンド予測は、ベイズ情報量基準で加重された複数の方法の組合せです。非断続的データの場合、予測エンジンは方法2〜6を使用します。断続的データの場合、予測エンジンは方法7〜9を使用します。
SPPの設定時に、個々の予測方法はインスタンス・レベルのデフォルト・パラメータ値のセットでシードされます。デフォルト値を設定する方法については、予測方法の拡張パラメータの設定.を参照してください。
次の手順に従って個々の予測方法の予測パラメータを指定できます。
基本パラメータを設定するには
「サービス・サプライ・チェーン・プランナ」職責から「予測パラメータ」ウィンドウへ移動します。
「設定」→「予測パラメータ」>
「基本」タブが選択された状態で「予測パラメータ」ウィンドウが開きます。
パラメータ・リージョンで、次のいずれかのラジオ・ボタンをオンにします。
最適な定数の自動決定
次の値未満の値を使用
「最適な定数の自動決定」をオンにした場合、次のパラメータ値は設定できません。
レベル係数(アルファ)
トレンド係数(ガンマ)
「次の値未満の値を使用」ラジオ・ボタンをオンにした場合は、選択されている予測方法に関連するパラメータ値を指定できます。次の表で、サポートされている個々の予測方法の基本予測パラメータを説明します。
パラメータ | デフォルト値 | 検証 / 値リスト | コメント |
---|---|---|---|
移動平均間隔 | 3 | 整数、 最小値 = 2 |
パラメータ | デフォルト値 | 検証 / 値リスト | コメント |
---|---|---|---|
アルファ(需要レベルの平滑定数) | なし | 有効な値の範囲: 0〜1 | このパラメータを省略すると、予測エンジンがこの平滑定数値を計算します。 |
パラメータ | デフォルト値 | 検証 / 値リスト | コメント |
---|---|---|---|
アルファ(需要レベルの平滑定数) | なし | 有効な値の範囲: 0〜1 | このパラメータを省略すると、予測エンジンがこの平滑定数値を計算します。 |
ガンマ(トレンドの平滑定数) | なし | 有効な値の範囲: 0〜1 | このパラメータを省略すると、予測エンジンがこの平滑定数値を計算します。 |
パラメータ | デフォルト値 | 検証 / 値リスト | コメント |
---|---|---|---|
アルファ(需要レベルの平滑定数) | なし | 有効な値の範囲: 0〜1 | このパラメータを省略すると、予測エンジンがこの平滑定数値を計算します。 |
ガンマ(トレンドの平滑定数) | なし | 有効な値の範囲: 0〜1 | このパラメータを省略すると、予測エンジンがこの平滑定数値を計算します。 |
季節期間 * | 年 | 週、年 |
方法
季節的原因による再帰
季節的原因による乗法モンテカルロ再帰
断続的データ用の季節的原因による再帰、および
断続的データ用の季節的原因による乗法モンテカルロ再帰
パラメータ | デフォルト値 | 検証 / 値リスト | コメント |
---|---|---|---|
季節期間 * | 年 | 週、年 |
注意: * 季節期間
予測で製造カレンダを使用する場合は、週または年を選択します。
予測でグレゴリオ暦カレンダを使用する場合は、年を選択します。
選択されるバケット・サイズ値は、予測バケット・サイズより大きい(より集約的である)必要があります。たとえば、グレゴリオ暦カレンダを使用して月次バケットで予測を計算する場合、季節期間の値として選択できるのは、月次バケットより集約レベルの高い「年」に限られます。
季節期間値を省略した場合、または無効な値を指定した場合は、「年」が値として指定されたと想定します。
ブレンド・パラメータ
データが断続的でないことがわかっている場合は、次の予測方法で使用するパラメータを指定できます。
2. 単一指数平滑法
3. 二重指数平滑法(Holt)
4. 統合された原因の指数平滑法(変更済Winters法)
5. 季節的原因による再帰
6. 季節的原因による乗法モンテカルロ再帰
データが断続的であることがわかっている場合は、次の予測方法で使用するパラメータを指定できます。
7. 断続的データ用のCroston
8. 断続的データ用の季節的原因による再帰
9. 断続的データ用の季節的原因による乗法モンテカルロ再帰
前処理
次の基本的な前処理管理を利用してデータを調整できます。
パラメータ | デフォルト値 | 検証 / 値リスト |
---|---|---|
先頭のゼロを無視 | 断続的データの場合はNo 非断続的データの場合はYes | チェック・ボックス |
欠落した値の入力 | 値リスト 欠落した値にゼロを入力、線形補間による欠落した値の入力、除外 | |
異常値総計の訂正 | Yes(チェック・ボックスをオン) | チェック・ボックス |
拡張パラメータを設定することによって予測処理を細かく管理できます。
拡張パラメータを設定するには
「サービス・サプライ・チェーン・プランナ」職責から「予測パラメータ」ウィンドウへ移動します。
「設定」→「拡張予測パラメータ」>
「基本」タブが選択された状態で「予測パラメータ」ウィンドウが開きます。
「拡張」タブを選択します。
「一般」サブタブが選択された状態で「拡張」タブが開きます。
注意: インライン予測を使用して正確な予測を生成するには、これらのパラメータをある程度チューニングする必要があります。
これらの拡張パラメータの意味と影響の詳細は、『Oracle Demantra Demand Managementユーザー・ガイド』を参照してください。
「品目属性一括保守」フォームの「品目-組織」タブと「品目-ゾーンItem-Zone」タブの両方に「断続的実行需要」と呼ばれる品目属性が含まれています。この属性が「Yes」に設定されていて、ブレンド予測方法が選択されている場合、予測エンジンはデータが断続的であると想定し、断続的データ用に設計された予測方法を使用してブレンド予測を行います。
ユーザーが「断続的実行需要」を「自動」に設定しており、ゼロの数が「断続性しきい値」で指定されているしきい値より大きい場合にも、同じことが行われます。
次の項を参照してください。
品目シミュレーション・セット(一括保守)を使用して予測ルールを品目と組織の組合せに関連付けることができます。
予測ルールを品目に関連付けるには
「サービス・サプライ・チェーン・プランナ」職責から「品目属性一括保守」ウィンドウへ移動します。
「設定」→「品目属性一括保守」>
ヘッダー・リージョンで「品目シミュレーション・セット名」を入力します。範囲リージョンで「組織」ラジオ・ボタンをオンにします。品目検索リージョンで「すべて」ラジオ・ボタンをオンにします。
「検索」をクリックします。
これらの品目属性を設定する品目と組織の組合せを取得するための条件を指定します。
「検索」をクリックします。
「品目検索」ウィンドウが閉じます。「検索」条件と一致する品目と組織の組合せがシステムによって「品目属性一括保守」ウィンドウに入力されます。
1つ以上の品目を選択します。
更新リージョンで使用できる品目属性については、問合せを実行して目的とする属性を取得します。
選択されている品目と組織の組合せについて収集されたすべての品目属性が品目-組織の詳細リージョンに表示されます。このリージョンには宛先専用フィールドがあります。
次の属性を更新します。
「適用」をクリックします。
属性名 | 説明 | 検証 | デフォルト値 |
---|---|---|---|
需要の予測ルール | このルールは、品目に割り当てられ、需要予測の計算に使用される方法とデータ・ストリームを管理します。 | 値リスト 事前定義済予測ルール | |
返品の予測ルール | このルールは、品目に割り当てられ、返品される障害品の予測の計算に使用される方法とデータ・ストリームを管理します。 | 値リスト 事前定義済予測ルール |
次の項を参照してください。
製品が廃止されたとき、残りのサービス可能期間中に適切な供給が確保されるように、まず、部品の残りのサービス可能期間(範囲)を計算します。次に、範囲を超える平均需要と範囲を超える平均返品数の概算を求めます。
SPPは、これらの品目属性値を耐用期間購買日および耐用期間終了日とともに使用して製品のサービスに必要な総所要量を計算します。
次の計算式を使用します。
所要量 = (耐用期間購買日と計画範囲終了日との間に発生する総需要推定値) + [(範囲を超える平均需要 – 範囲を超える平均返品数) * (耐用期間終了日 – 範囲終了日)]
次に、SPPは、耐用期間購買日に純所要量(純使用可能部品)の購買依頼を発行します。
耐用期間購買を設定するには
「サービス・サプライ・チェーン・プランナ」職責から「品目属性一括保守」ウィンドウへ移動します。
「設定」→「品目属性一括保守」>
ヘッダー・リージョンで「品目シミュレーション・セット名」を入力します。範囲リージョンで「組織」ラジオ・ボタンをオンにします。品目検索リージョンで「すべて」ラジオ・ボタンをオンにします。
「検索」をクリックします。
「品目検索」ウィンドウが表示されます。
これらの品目属性を設定する品目と組織の組合せを取得するための条件を指定し、「検索」をクリックします。
「品目検索」ウィンドウが閉じます。「検索」条件と一致する品目と組織の組合せがシステムによって「品目属性一括保守」ウィンドウに入力されます。
1つ以上の品目を選択します。
更新リージョンで使用できる品目属性については、問合せを実行して目的の属性を取得します。
選択されている品目と組織の組合せについて収集されたすべての品目属性が品目-組織の詳細リージョンに表示されます。このリージョンには宛先専用フィールドがあります。
次の属性を更新します。
耐用期間購買日
耐用期間終了日
計画範囲を超える平均需要
計画範囲を超える平均返品数
「適用」をクリックします。
属性名 | 説明 | 検証 | デフォルト値 |
---|---|---|---|
耐用期間購買日 | 耐用期間購買の購買依頼日。 | 日付 | |
耐用期間終了日 | この日付以降はスペア部品が廃棄されたと見なされます。 | 日付 > 耐用期間購買日 | |
計画範囲を超える平均需要 | 計画範囲を超えて発生する見込みの平均需要数。 | 数値 | |
計画範囲を超える平均返品数 | 計画範囲を超えて発生する見込みの障害品返品の平均供給数。 | 数値 |
次の項を参照してください。
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