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Oracle Rapid Planningインプリメンテーションおよびユーザー・ガイド
リリース12.1
B70973-01
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Oracle Rapid Planningの設定

アーキテクチャ

Oracle Rapid Planningは、次の環境で稼働できます。

配置

Oracle Rapid Planningを配置するには、構成およびその収集プロセスとリリース・プロセスを考慮します。

構成

この表は、Oracle Rapid Planningで使用できる構成を示しています。

インスタンス1 インスタンス2 インスタンス3
Oracle Rapid Planningおよび技術スタック - Oracle Advanced Planning and SchedulingおよびOracle Demantra/Oracle Demand Planning - Oracle e-Business Suite -
Oracle Rapid Planningおよび技術スタック Oracle Advanced Planning and SchedulingおよびOracle Demantra/Oracle Demand Planning Oracle e-Business Suite
- Oracle Rapid Planningおよび技術スタック - Oracle Advanced Planning and SchedulingおよびOracle Demantra/Oracle Demand Planning - Oracle e-Business Suite - -
- Oracle Rapid Planningおよび技術スタック - Oracle Advanced Planning and SchedulingおよびOracle Demantra/Oracle Demand Planning Oracle e-Business Suite -
Oracle Rapid Planningおよび技術スタック Oracle EnterpriseOne -
Oracle Rapid Planningおよび技術スタック サード・パーティ・システム -
Oracle Rapid Planningおよび技術スタック Oracle Advanced Planning and SchedulingおよびOracle Demantra/Oracle Demand Planning
Oracle e-Business Suite
Oracle e-Business Suite

収集およびリリース・プロセス

一般:

Oracle Rapid Planningインスタンスへの実行システム・データの収集では、Oracle Advanced Supply Chain Planningと同じ収集プロセスが使用されます。Oracle Advanced Supply Chain Planningのコンカレント要求フォームを使用してプロセスを起動します。『Oracle Advanced Supply Chain Planningインプリメンテーションおよびユーザーズ・ガイド』を参照してください。

提示内容は、Oracle Rapid PlanningからOracle e-Business Suiteにリリースされます。これには、新規、再計画、取消の各ショップ型製造オーダー、購買依頼、発注および転送に対する計画オーダーが含まれます。

ラピッド・プランニング・サーバーへのOracle Demantra予測の収集

Oracle Demantra予測をOracle Rapid Planningサーバーに収集するコンカレント・プログラムがあります。Sales and Operations Planningと統合するラピッド・プランニングとその計画の構成の詳細は、Oracle Demantra Implementation GuideのDemantra Sales and Operations Planningとラピッド・プランニングの統合に関する項を参照してください。

EBSからのパラレル収集

Oracle Rapid Planning収集では、Oracle e-Business Suiteソース・インスタンスからOracle Advanced Planning and SchedulingインスタンスとOracle Rapid Planningインスタンスへの二重データ収集を実行できます。

二重収集プロセス:

Advanced Planning and Schedulingインスタンスの収集コンカレント要求には、データをステージング表からOracle Rapid Planningインスタンスに転送するオプションが含まれています。これによって、工程データ格納ロードがOracle Rapid Planningインスタンスでも実行されます。

計画オーダーのリリース

Oracle Rapid PlanningとOracle Value Chain Planningを統合し、Oracle Advanced Supply Chain Planningのプランナ・ワークベンチから計画オーダーをリリースする場合は、この設定を実行する必要があります。

Oracle Supply Chainシミュレーション・プランナを作成します。ソース・インスタンスで、次の仕様に準拠する職責を作成する必要があります。

ソース・インスタンスで、この職責を、Oracle Rapid Planningリリース・プロセスの実行権限を付与するユーザー名に割り当てます。職責キーは、ADV_SUPPLY_CHAIN_SIM_PLANNERです。

機能およびデータ・セキュリティ

Oracle Rapid Planningのセキュリティ機能を使用するのは、次の場合です。

Oracle Rapid Planningのセキュリティ・タイプは次のとおりです。

機能セキュリティ

次の機能を各職責に対して許可または拒否できます。

更新/編集権限を職責に許可しない場合、その職責のユーザーは次のようになります。

シード職責はOracle Supply Chainシミュレーション・プランナで、この職責はすべての機能を使用できます。

アクセスを許可または拒否するには、システム管理者職責を使用します。

データ・セキュリティ

計画および組織を職責に割り当てることができます。

データ・セキュリティ: 組織セキュリティ

職責に組織を割り当てると、その職責のユーザーは、割り当てられた組織のパブリック計画のすべての品目にアクセスできます。

たとえば、Oracle Rapid Planningに4つの計画があり、次の組織が計画するとします。

User_1は職責Res_1に属し、この職責には組織SLC:D1が割り当てられています。User_1は、Plan_1とPlan_2にアクセスできます。

User_2は職責Res_2に属し、この職責には組織SLC:D1、SLC:D2、SLC:M1およびSLC:M2が割り当てられています。User_2は、4つの計画すべてにアクセスできます。

特定の職責に組織を割り当てるには、アドバンスト・プランニング管理者職責を使用します。

データ・セキュリティ: 計画セキュリティ

2つのセキュリティ・タイプの計画を作成できます。

パブリック計画を表示できるのは、適切な組織セキュリティが付与されたユーザーです。

計画をパブリックに設定するには、「計画オプション」ウィンドウ > 「メイン」タブを使用します。「パブリック」チェック・ボックスを選択します。

プライベート計画の場合:

次に例を示します。

User_Bは、Plan_Bをプライベートで作成してUser_Aに割り当てます。User_Aは次のようになります。

User_Bは、計画組織がSLC:M1、SLC:M2、SLC:S1、SLC:S2、SLC:D1およびSLC:D2のPlan_Pをパブリックで作成します。User_Aは次のようになります。

エンティティのセキュリティ・チェック

この表は、セキュリティ・チェックの対象であるユーザーが表示可能または表示不可能な情報を示しています。

エンティティのセキュリティ・チェック: 計画処理

これらは機能セキュリティによって制御されます。

計画処理 機能セキュリティのチェック データ・セキュリティのチェック コメント
計画の作成 Yes Yes 「組織」フィルタは、データ・セキュリティによって制御されます。
計画のロード Yes Yes 計画のリストは、データ・セキュリティによって制御されます。
計画のコピー Yes Yes 「計画:自」フィルタは、データ・セキュリティによって制御されます。
計画の保存 Yes Yes 「計画」フィルタは、データ・セキュリティによって制御されます。
計画の起動 Yes Yes 「計画」フィルタは、データ・セキュリティによって制御されます。
計画のリリース Yes No -
計画のクローズ Yes No -
計画の削除 Yes Yes 「計画」フィルタは、データ・セキュリティによって制御されます。
計画の比較 No Yes 「計画名」フィルタは、データ・セキュリティによって制御されます。
計画オプション Yes Yes - 「組織」フィルタは、データ・セキュリティによって制御されます。
- 機能セキュリティが作成または更新の場合はアクセスできます。

エンティティのセキュリティ・チェック: 計画リンク

これらは機能セキュリティによって制御されます。

編集/更新処理にアクセスできる場合は、これらの計画リンクで編集できます。

検索の場合:

「供給および需要」ページの場合:

契約製造またはサポートしている外部組織の場合、ペギング情報を表示するかどうかはフラグを設定して制御します。デフォルトでは選択解除されています。

計画リンク 機能 データ・セキュリティのチェック コメント
供給および需要 検索 Yes 「組織」フィルタは、データ・セキュリティによって制御されます。
供給および需要 結果 Yes - フル・ペギング情報が表示されます。
- データ・セキュリティに基づいてコンテキスト依存のドリルダウンが許可されます。
- アクセス権のない組織の情報に対する表示のみのアクセスが許可されます。
資材計画 検索 Yes 「組織」フィルタは、データ・セキュリティによって制御されます。
資材計画 結果 Yes - カテゴリ-品目レベルおよび品目レベルで表示される情報には、データ・セキュリティが適用されません。
- 品目-組織レベルおよび組織レベルで表示される情報には、データ・セキュリティが適用されます。
- データ・セキュリティに基づいてコンテキスト依存のドリルダウンが許可されます。
分析 検索 Yes 「組織」フィルタは、データ・セキュリティによって制御されます。
分析 結果 Yes - メトリックには、計画レベルの情報が表示されます。
- 組織が特にレポートの一部である場合は、組織レベルの情報のみが表示されます。
- データ・セキュリティに基づいてコンテキスト依存のドリルダウンが許可されます。
次に例を示します。
- 品目の例外件数: データ・セキュリティが適用されません。
- 組織における品目の例外件数: データ・セキュリティが適用されます。
例外 検索 Yes 「組織」フィルタは、データ・セキュリティによって制御されます。
生産資源可用性 検索 Yes 「組織」フィルタは、データ・セキュリティによって制御されます。
生産資源計画 検索 Yes 「組織」フィルタは、データ・セキュリティによって制御されます。
生産資源所要量 検索 Yes 「組織」フィルタは、データ・セキュリティによって制御されます。
品目 検索 Yes 「組織」フィルタは、データ・セキュリティによって制御されます。
生産資源 検索 Yes 「組織」フィルタは、データ・セキュリティによって制御されます。
サプライ・チェーン構成表 検索 Yes 「組織」フィルタは、データ・セキュリティによって制御されます。
部品構成表 検索 Yes 「組織」フィルタは、データ・セキュリティによって制御されます。
仕入先 検索 Yes 「組織」フィルタは、データ・セキュリティによって制御されます。
制約詳細 検索 Yes 「組織」フィルタは、データ・セキュリティによって制御されます。
プロセス 検索 Yes 「組織」フィルタは、データ・セキュリティによって制御されます。

エンティティのセキュリティ・チェック: 計画入力リンク

これらは機能セキュリティによって制御されます。

次のリンクには、収集およびシミュレーション・セット・データが表示されます。このセクションのリンクは、「計画リンク」セクションに類似しており、動作も類似しています。これらは、一意の計画入力リンクです。

計画入力リンク 機能 データ・セキュリティのチェック コメント
カレンダ 検索 No -
カレンダ関連 検索 Yes 「組織」フィルタは、データ・セキュリティによって制御されます。

計画オプション

このビューでは、計画オプションを保守します。

この計画オプション・ビューには、次のタブがあります。

プランニング・ソルバーによる一部の計画オプションの使用の詳細は、「プランニング・ソルバーのロジック」 の 「計画オプション」を参照してください。

計画タイプ

Oracle Rapid Planningの計画はタイプで区別されません。RP計画品目タイプという計画オプションがありますが、このオプションは、「計画タイプ」がOracle Advanced Supply Chain Planningの計画に影響を与えるのと同じ方法で、計画出力に影響を与えます。値は次のとおりです。

計画オプションの「メイン」タブ

予測の展開: プランニング・ソルバーが受注構成の予測を展開するように指定します。事前展開した予測を使用して計画を操作している場合は、このオプションを選択しないでください。

計画オプションの「組織」タブ

計画オプションの「組織」タブには複数のリージョンがあります。

保管場所算入の各フィールドは、個別のウィンドウに表示されます。

出荷先消込レベル

: プランニング・ソルバーで消し込む予測を指定します。有効な値は次のとおりです。

すべての値は、グローバル予測に適用されます。ローカル予測の場合は、「顧客」、「顧客サイト」、「需要区分」および「品目-組織」を使用できます。

計画オプションの「詳細」タブ

計画オプションの「詳細」タブには、次のような計画オプションがあります。

次に、プロファイル・オプションからデフォルト設定される計画オプションを示します。

MSC: 自動リリース圧縮日数許容範囲

MSC: 需要タイムフェンス内予測消込

MSC: 需要区分のない需要予測の消込

MSC: 社内受注を使用した需要予測の消込

MSC: デフォルト予測優先度

MSC: デフォルト受注優先度

MSC: 受注入力へ転送された社内購買依頼の確定

MSC: WIP生産資源所要量の水増し

MSC: リリース済WIP製造オーダー: 製造可能での考慮

MSC: ユーザーによるリリースのみ

MSC: 購買依頼ロード・グループ・オプション

MSC: RPグループ計画オーダー

MSO: 安全リード・タイムの使用

『Oracle Advanced Supply Chain Planningインプリメンテーションおよびユーザーズ・ガイド』も参照してください。

プロファイル・オプション

この表は、Oracle Rapid Planningのプロファイル・オプションを示しています。

プロファイル名 デフォルト値 摘要
MSC: ラピッド・プランニング需要区分のない需要予測の消込 Null 各バケット内、需要区分固有の予測の消込後、Null このプロファイル・オプションは、予測入力の一部に需要区分がある場合とない場合に、予測消込プロセスで予測入力を消し込むために使用するオーダーを指定します。有効な値は次のとおりです。
- 各バケット内: 受注日の予測入力を消し込みます。最初に一致する需要区分がある入力を消し込み、次に需要区分のない入力を消し込みます。さらに、バックワード消込日数とフォワード消込日数内の予測入力を日ごとに消し込みますが、最初に一致する需要区分を使用し、次に需要区分なしを使用します。
- 需要区分固有の予測の消込後: 予測消込プロセスは、一致する需要区分がある受注日の予測入力のみを消し込みます。次に、一致する需要区分があるバックワード消込日数とフォワード消込日数内の予測入力のみを消し込みます。受注数量が残っている場合は、最初に需要区分のない受注日の予測入力に対して、次に需要区分のないバックワード消込日数とフォワード消込日数内の予測入力に対して処理を繰り返します。
MSC: ラピッド・プランニング・グループ計画オーダー なし なし: 計画オーダーは結合されません。
需要レベル: 計画オーダーを単一品目需要の計画時に作成した場合は結合されます。
品目レベル: 品目のすべての計画オーダーが結合されます。
プランニング・ソルバーで同じタイプの計画オーダーをグループ化するかどうかを決定します。
次のようになります。
- 計画オーダーの開始日と終了日が同一の場合は、計画オーダーの購買元と移動元をグループ化します。
- 計画オーダーではグループ化しません。
- オーダー・モディファイアを適用します。
ラピッド・プランニングWebLogicサーバー・ホーム Null 例: /slot/xyz/abc/WLS/11gNN/WLS_Home Oracle Rapid Planning Weblogicサーバー・ホームのパス。
リリース済WIP製造オーダー: 製造可能での考慮 No Yes/No このプロファイル・オプションは、リリース済のショップ型製造オーダーに対して製造可能の計算を実行するかどうかをプランニング・ソルバーに指示するために使用します。有効な値は次のとおりです。
- Yes: リリース済のショップ型製造オーダーに対して製造可能の計算を実行します。
- No: リリース済のショップ型製造オーダーに対して製造可能の計算を実行しません。
安全在庫リード・タイム方法 安全在庫比率
  • 安全在庫の計算をしない

  • 安全在庫率の使用

  • 安全在庫数量の使用

安全在庫を数量で計算する場合に使用します。

注意: 「安全在庫計算方法」は「MRP計画比率」に設定されています。

Oracle Rapid Planningでは、「計画オプション」 > 「詳細」タブで設定したMSC: プロファイル・オプションが使用されます。「計画オプション」を参照してください。

プランニング・ソルバーでは、次の技術的なプロファイル・オプションが使用されます。これらは、「計画オプション」 > 「詳細」タブに含まれません。

次に、プランニング・ソルバーで使用する他のプロファイル・オプションを示します。『Oracle Advanced Supply Chain Planningインプリメンテーションおよびユーザーズ・ガイド』を参照してください。