Oracle General Ledgerユーザーズ・ガイド リリース12 E05999-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
「添付」機能では、図やスプレッドシートのようなオブジェクトをOracle General Ledgerデータにリンクできます。たとえば、仕訳の値を求める方法をサポートするためにスプレッドシートを仕訳に添付できます。添付データは仕訳にリンクされ、「仕訳データの入力」フォーム内で仕訳と並べて参照できます。
関連項目
添付データ機能のあるOracle General Ledgerウィンドウ
Oracle General Ledgerでの添付データ機能は、次の表で詳しく説明されるウィンドウで使用できるようにすでに準備されています。これらのウィンドウをオープンすると、メニュー・バー上の「クリップ」アイコンがハイライトされます。各ウィンドウには少なくとも1つの「添付カテゴリ」が割り当てられています。「フォーム・レベル・セキュリティ」と「添付カテゴリ」割当では、「添付カタログ」を通して異なるウィンドウで作成された添付データを共有できるかどうかが決定されます。「方法」では、特定のウィンドウに関連する添付データを変更できるか、または問合せのみができるかが特定されます。
また添付データ機能があると便利な他のウィンドウにも、この機能を柔軟に使用可能にできます。追加のウィンドウで添付データ機能を有効化するために、システム管理者はシード・データ表を更新できます。
ウィンドウ名 | フォーム・レベル・セキュリティ | 添付 | 方法 |
---|---|---|---|
予算の定義 | 元帳 | 予算、その他、組織表 | 変更 |
仕訳データの入力(バッチ) | 元帳 | 仕訳、その他 | 変更 |
仕訳データの入力(ヘッダー) | 元帳 | 仕訳、その他 | 変更 |
予算引当の入力(バッチ) | 元帳 | 仕訳、その他 | 変更 |
予算引当の入力(ヘッダー) | 元帳 | 仕訳、その他 | 変更 |
連結の定義 | 元帳 | 連結、その他、組織表 | 変更 |
定型仕訳算式の定義(バッチ) | 元帳 | 仕訳、その他 | 変更 |
定型仕訳算式の定義(ヘッダー) | 元帳 | 仕訳、その他 | 変更 |
予算算式の定義(バッチ) | 元帳 | 予算、その他 | 変更 |
予算算式の定義(ヘッダー) | 元帳 | 予算、その他 | 変更 |
予算組織の定義 | 元帳 | 予算、その他、組織表 | 変更 |
予算確定 | 元帳 | 予算、その他、組織表 | 問合せ |
一括配賦の定義(バッチ) | 元帳 | 仕訳、その他、 配賦 | 変更 |
一括配賦の定義(ヘッダー) | 元帳 | 仕訳、その他、 配賦 | 変更 |
一括予算配賦の定義(バッチ) | 元帳 | 予算、その他、 配賦 | 変更 |
一括予算配賦の定義(ヘッダー) | 元帳 | 予算、その他、 配賦 | 変更 |
レポート・セットの定義 | 元帳 | レポート、その他 | 変更 |
財務レポートの定義 | 元帳 | レポート、その他 | 変更 |
行セット | 元帳 | レポート、その他 | 変更 |
列セット | 元帳 | レポート、その他 | 変更 |
予算金額の入力 | 予算組織 | 予算金額 | 変更 |
予算仕訳の入力 | 予算組織 | 予算金額 | 変更 |
関連項目
「添付」機能が使用可能になっているOracle General Ledgerのウィンドウで作業をしている場合は、クリップ・アイコンを選択して「添付」ウィンドウにナビゲートできます。文書連番、カテゴリを指定して摘要を入力し、添付タイプを選択します。
「文書カタログ」では、既存の文書を添付データとして使用できます。新規添付データが作成されるたびに、「文書カタログ」が更新されます。「カタログ」から添付データを使用する際には、使用中のOracle General Ledgerのウィンドウに適合するカテゴリ別に分類された文書の一覧が現れます。「カタログ」の検索機能を使用して、指定した基準に合致する添付データのみを選んでください。
文書を1つ添付するか、または[Ctrl]キーを押しながらいくつかを選んで、複数の文書を添付します。「プレビュー」ボタンを使用して、添付する前に文書を表示します。
添付データを削除するには、「削除」ボタンを使用するか、または「編集」>>「レコード削除」をメニューで選択します。特定のレコードの添付データのみを削除することも、添付データと関連文書の両方を削除することもできます。「取消」を選択して、添付データを削除せずに「削除」ウィンドウをクローズします。
関連項目
添付データ機能のあるOracle General Ledgerウィンドウ
添付データには3つの異なるタイプがあります。
テキスト: データベースに保存されているテキスト。この添付データ・タイプ用に、添付データ・ビュー・ウィンドウで情報を直接入力できます。
ファイル: 任意のタイプのファイル。「ブラウザ」ウィンドウを使用して、一致するファイルを選択します。
Webページ: Webページに保存された文書の参照に使用される、指定されたアドレス(URLなど)。「Webブラウザ」プロファイル・オプションを使用して、Webページの表示に使用するブラウザ・プログラムのパスおよびファイル名を指定します。
関連項目
添付データ機能のあるOracle General Ledgerウィンドウ
添付データへのアクセスは、3つのタイプのセキュリティに管理されています。これらは、ウィンドウ・レベルで使用可能に設定されたセキュリティ、カテゴリの割当に基づいたセキュリティ、およびレコード・ステータスに基づいたセキュリティです。任意の添付データを異なるウィンドウで共有するためには、ウィンドウに基づいたセキュリティとカテゴリに基づいたセキュリティの両方の条件を満たしている必要があります。レコード・ステータス・セキュリティ管理の添付データでは、転記済みの仕訳と確定済みの予算の制限が更新されます。
他のウィンドウで作成された添付データにアクセスするウィンドウでは、同じセキュリティが使用可能になっている必要があります。
「添付」機能が使用できるウィンドウのほとんどには、元帳に基づいたセキュリティがあります。例外は、セキュリティが予算組織に基づいている「予算金額の入力」ウィンドウと「予算仕訳の入力」ウィンドウ、そしてセキュリティのない「元帳」ウィンドウです。
元帳セキュリティは単一の値に基づいています。添付データが作成されたレコードに関連する元帳には、このセキュリティが使用できるウィンドウがすべて割り当てられます。この元帳を共有するすべてのウィンドウから、文書カタログの添付データにアクセスできます。
予算組織は、「予算金額の入力」または「予算仕訳の入力」ウィンドウのそれぞれのレコードに関連付けられています。予算組織セキュリティはこれに基づいています。これらのウィンドウで作成された「添付データ」は、同じ予算組織の「予算金額の入力」または「予算仕訳の入力」レコードでアクセスできます。
ウィンドウに特定の「カテゴリ」が割り当てられている場合、そのウィンドウは同じカテゴリで区別された添付データにアクセスできます。すべてのウィンドウには、1つ以上のカテゴリが割り当てられています。異なったウィンドウで同じ「カテゴリ」割当が使用できます
たとえば、「組織体系のカテゴリ」で分類された添付データは、「予算の定義」、「連結の定義」および「予算組織の定義」ウィンドウの文書カタログでアクセスできます。
すべての添付データは、作成者が選ぶ「カテゴリ」で分類されます。特定のウィンドウで新規添付データを使用するときには、そのウィンドウに割り当てられているカテゴリが新規添付データを分類する「カテゴリ」となります。たとえば、「仕訳データの入力」ウィンドウで添付データを作成する場合、「仕訳」または「その他」の「カテゴリ」でレコードを分類できます。他のどのウィンドウで添付データにアクセスできるかを確認するために、この分類を使用します。
ウィンドウのためにシードされた「カテゴリ」割当は、一般に予算、仕訳またはレポートの作業など、ウィンドウのコンテキストと一致します。システム管理者は、ユーザーの環境にあわせてこれらの「カテゴリ」割当を修正できます。ユーザーに合せて、新規カテゴリを作成することもできます。
セキュリティが元帳に基づいているすべてのウィンドウで「その他」と呼ばれるカテゴリが割り当てられています。この広義なカテゴリにより、ウィンドウの機能コンテキストにかかわらず、このタイプのセキュリティに基づいたウィンドウの間で添付データを共有できます。
仕訳が転記されたり、予算が確定されると、その品目は表示専用となり、そのレコードは更新できなくなります。この制約は、仕訳または予算に関連する添付データにも適用されます。
転記済仕訳または確定予算を選択した場合には、新規に作成しても文書カタログからコピーしても、添付データはレコードには付加できません。また、添付データを削除することもできません。さらに、「ショート・テキスト」または「ロング・テキスト」タイプの添付データの文書それ自体にも変更が加えられないよう保護されています。
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