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Oracle Payablesユーザーズ・ガイド
リリース12
E06002-01
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生産資源管理

この章のトピックは、次のとおりです。

レコードのパージ

データベース記憶域を最適化するために、オンラインでアクセスする必要のなくなったOracle Payables、Oracle PurchasingおよびOracle Supplier Schedulingのレコードを削除できます。請求書、発注、仕入先、および請求書支払、仕入先計画、購買領収書などの関連レコードもパージできます。

パージされたレコードは問い合せたり、表示することができなくなります。ただし、重複する請求書や発注書を入力しないように、削除されたレコードの要約情報が保守されます。

注意: Oracle PayablesとOracle Purchasingからの情報をパージする「職責」を作成して、この「職責」をデータベースからの情報パージの責任者に割り当てます。

関連項目

レコード・パージ基準

パージの発行

パージ・レポート

レコード・パージ基準

レコードをパージ・プログラムで削除するには、選択した「レコード・カテゴリ」と「前回処理日」の条件を満たすだけでなく、他のシステム条件を満たさなければなりません。これにより、有効なレコードや他の理由で保管が必要なレコードを、不注意によりパージする危険性がなくなります。

請求書パージ基準

支払パージ基準

仕入先パージ基準

購買依頼パージ基準

発注パージ基準

仕入先計画パージ基準

累計期間パージ基準

請求書パージ基準

請求書をパージすると、それに関連する請求書バッチおよび請求書配分、関連する請求書検証、請求書検証履歴レコード、会計仕訳および支払が、パージ・プログラムによってパージされます。次の条件を満たす請求書をパージできます。

支払パージ基準

請求書をパージすると、それに関連する支払および支払に関連付けられた会計仕訳の両方がパージ・プログラムによって削除されます。 次の条件を満たす支払をパージできます。

仕入先パージ基準

銀行口座が割り当てられている仕入先をパージする場合は、銀行口座へのリンクのみが削除されます。銀行口座自体は削除されません。次の基準を満たす仕入先をパージできます。

購買依頼パージ基準

次の条件を満たす購入依頼をパージできます。

発注パージ基準

発注書をパージすると、それに関連する発注購入依頼と受入がパージ・プログラムによって削除されます。

受入取引とそれに関連する会計情報をいったんパージすると、その会計仕訳の原価計算は再度できなくなることに注意してください。

次の条件を満たす発注書はパージできます。

仕入先計画基準

Oracle Supplier Schedulingがインストールされている場合は、次の基準を満たす仕入先計画をパージできます。

累計期間基準

Oracle Supplier Schedulingがインストールされている場合は、以下の基準を満たす「累計期間」をパージできます。

パージの発行

「パージの発行」ウィンドウを使用して、オンライン・アクセスが不要になったレコードを削除します。

効率的パージの提案

前提条件

パージ処理を完了する手順は、次のとおりです。

  1. 「パージの発行」ウィンドウで、次のパージ・パラメータを入力します。

    名称 一意のパージ名

    カテゴリ 削除する文書のカテゴリ

    前回処理日 パージ・プログラムでは、入力した前回処理日以降に更新されていないレコードが削除されます。

    組織コード CUM期間による文書カテゴリ計画と組織計画には、組織を選択する必要があります。

  2. 「実行」を選択します。パージ・プログラムでは、すべてのパージ候補が識別およびリストされます。パージ候補とは、「カテゴリ」、「前回処理日」および「組織コード」の発行基準と一致するすべてのレポートです。レコードをパージする前に、各パージ候補は、カテゴリの他のシステム基準を満たす必要があることに注意してください。

  3. 「第一次パージ済一覧」レポートを確認し、パージしないパージ候補を識別します。

    パージしない各パージ候補では、発行基準を満たさなくなるように、レコードを若干修正します。たとえば記録を保存するときに、「請求書」ウィンドウで請求書摘要の最後に期間を追加すると、最終更新日を今日の日付に更新するため、パージ候補リストから外されます。

  4. 「パージの発行」ウィンドウでパージを問い合せ、「確認」を選択して、パージを確認します。次に、パージ・プログラムでは、発行基準(「カテゴリ」、「前回処理日」および「組織コード」)を満たしているかどうかを確認するために、システムの各レコードが再評価されます。これらのパージ候補は、カテゴリの発行基準を満たす必要があります。次に、発行基準とカテゴリのパージ基準の両方を満たしている場合に、パージ・プログラムによって、各パージ候補とその関連レコードがパージされます。

    次に、パージ・プログラムによって、次のレポートを印刷するためのコンカレント要求が自動的に発行されます。

  5. データベース管理者にパージ統計レポートを提出し、パージ済データからデータベース表およびインデックスをエクスポート、インポートするように依頼します。関連項目: パージするオブジェクトからのデータベース・オブジェクトの再作成

関連項目

レコード・パージ基準

レコードのパージ

標準レポート、プログラムおよび一覧の発行

パージ・レポート

パージのステータスの表示

パージ・プログラムでは、事前定義済みの順序で実行される一連のパージ・コンカレント要求を使用して、パージ処理を完了します。

パージのステータスを表示する手順は、次のとおりです。

「パージの発行」ウィンドウ内で、「パージ処理名」と他の識別情報を使用してパージを問い合せます。「パージの発行」ウィンドウには、次のいずれかのパージ・ステータスが表示されます。

変数説明
実行 パージ処理をまもなく開始
実行中 パージ候補を選択処理中
実行済パージ候補の選択処理完了
印刷済「第一次パージ済一覧」レポートの印刷終了
再検証候補パージの適格性の再検証
確認済再検証の完了
印刷中「最終パージ済一覧」レポートを実行中
印刷確認済「最終パージ済一覧」レポートの印刷済
処理不能分印刷中「パージ処理不能一覧」レポートを実行中
処理拒否分印刷「パージ処理不能一覧」レポートの印刷済
要約中パージ候補の要約中
要約済要約プロセス完了
削除中レコードを削除中
パージ完了パージが正常に完了し確認済
異常終了中ユーザー起動の異常終了処理中
中止完了パージ中止

パージ異常終了

パージを実行してから、パージ・プログラムによってレコードの削除が始まるまでは、パージ処理を中止できます。パージが実行中、再検証、要約中のいずれかのステータスである場合、そのフェーズが完了するまで中止できません。

パージを中止する手順は、次のとおりです。

パージの再起動

コンピュータ・システムにエラーが発生するか、パージ処理にエラーが発生して終了した場合は、パージ処理の最後の有効な処理を再開できます。

パージを再開する手順は、次のとおりです。

  1. 「パージの発行」ウィンドウで、パージを問い合せます。

  2. 「再起動」を選択します。パージ・プログラムにより選択した最終処理(「実行」、「確認」または「中止」)が再開されます。

パージするオブジェクトからのデータベース・オブジェクトの再作成

データベースからレコードをパージし終わったら、次のステップを実行してデータをパージした表と索引をエクスポートし、インポートするように、データベース管理者に頼みます。これらのオブジェクトを再作成すると、データベース内で各オブジェクトが占めるメモリーが減少するので、システム・パフォーマンスが改善されます。

詳細は、オラクル社カスタマ・サポート・センターにお問合せください。

パージ済みオブジェクトからデータベース・オブジェクトを再作成する手順は、次のとおりです。

  1. ユーザーによるデータベースのアクセスを禁止します。

  2. 再作成する必要のある表および索引それぞれに対して、必要なサイズを分析します。次の情報を参照してください。

  3. 削除および再作成する表からパージされていないデータをエクスポートします。

  4. データベースから索引と表を削除します。

  5. 各表と索引を再作成します。理想的には、各オブジェクトの初期エクステントは、そのオブジェクトにすべてのデータを格納できるだけの十分な領域を指定し、次エクステントはそれよりやや小さくします。次エクステントをパーセンテージ単位で増加させないでください。データベース構成によっては、特定のオブジェクトを異なる表領域上で作成し、記憶デバイスの入出力効率を最大限に高めることができます。たとえば、大きく、使用頻度の高い表と索引を、別の表スペースに分離できます。

  6. パージされないデータを元のデータベースにインポートし、結果を検証します。

  7. ユーザーをオンラインに戻します。

関連項目

パージ・レポート

レポート(『Oracle Payables Applications Technical Reference Manual』)

パージ・レポート

レコードをパージする際、次のレポートが自動的に印刷されます。「要求の発行」ウィンドウからは、パージ・レポートは発行できません。

第一次パージ一覧

第一次パージ済一覧を使用し、買掛/未払金パージ・プログラムの発行時に指定する基準(「カテゴリ」、「前回処理日」および「組織コード」)に基づいて、Payablesによりパージ候補として選択される項目(請求書、支払、発注、受入、購買依頼および仕入先)を検討します。選択された各項目(パージ候補)は、前項にリストされたシステム・パージ基準を満たしていないと、パージされません。

Oracle Payablesではレポートが8つの項に分類されます(パージする項目のタイプにより1項ずつ)。

このいずれかのタイプの項目がまったくパージされない場合は、その項は印刷されません。

レポートの発行

Oracle Payablesでは、パージを実行するとこのレポートが自動的に印刷されます。関連項目: パージの発行

パージ・レポートに含まれるレポート見出しの選択

「第一次パージ済」、「最終パージ」、「パージ処理不能」それぞれの一覧レポートには、同じフォーマット、列構造およびレポート見出しが使用されます。

請求書一覧

最新支払日 Oracle Payablesにより、パージ候補となりうるそれぞれの請求書の最後の支払日付が印刷されます。請求書を全額支払うか、支払残高を0に更新しない限りどの請求書もパージされることはありません。

支払一覧

無効 支払が無効になると、Oracle Payablesにより「Yes」が印刷されます。

購買依頼一覧

購買依頼番号/タイプ パージ候補となりうるそれぞれの購買依頼の番号またはタイプ。

作成者 パージ候補となりうるそれぞれの購買依頼の作成者の名前。

作成日 購買依頼が作成された日付。

発注書一覧

保留解除 保留解除番号。

印刷日 発注書が印刷された日付。

受入一覧

明細 受入が記録された発注書の明細番号。

受入日および受入担当者 発注に対して受入が記録された日付よび発注書受入を記録した担当者の名前。

仕入先一覧

無効日 Oracle Payablesにより、仕入先の無効日が印刷されます。無効にされない限り、仕入先を選択してパージすることはできません。

仕入先計画一覧

組織 計画が発行された対象の組織。

累計期間一覧

組織 累計期間情報がパージされる対象の組織。

最終パージ一覧

最終パージ済一覧を使用して、Payablesによりデータベースからパージされる項目(請求書、支払、購買依頼、発注、受入、仕入先、仕入先計画および累計期間)を検討します。データベースの各表からパージされたレコード数の要約情報は、最終パージ・データ・レポートで検討できます。

Oracle Payablesではレポートが8つの項に分類されます(パージする項目のタイプにより1項ずつ)。

このいずれかのタイプの項目がまったくパージされない場合は、その項は印刷されません。

レポートの発行

Oracle Payablesでは、パージを確認すると自動的にこのレポートが印刷されます。関連項目: パージの発行

レポート見出し

最終パージ済一覧レポートは、第一次パージ済一覧と同じフォーマット、列構造、および見出しを使用します。関連項目: パージ・レポートに含まれるレポート見出しの選択

パージ処理不能一覧

パージ処理不能一覧を使用して、Payablesにより当初はパージ対象として選択されていながら、パージの実行と確認の間にレコードを更新したことが原因でパージされない請求書と支払のレコードを検討します。

レポートは、「請求書」、「支払」、「購買依頼」、「発注」、「受入」、「仕入先」、「仕入先計画」および「累計期間」の8つの項(パージを拒否された項目のタイプにより1項ずつ)に分かれています。

あるタイプについていずれの項目も拒否されない場合は、Oracle Payablesによりその項は印刷されません。

レポートの発行

パージを実行するとこのレポートが自動的に印刷されます。関連項目: パージの発行

レポート見出し

パージ処理不能一覧では、第一次パージ済一覧と同じフォーマット、列構造、および見出しが使用されます。関連項目: パージ・レポートに含まれるレポート見出しの選択

最終パージ統計レポート

データベースの各表からパージにより削除されたレコードの数を検討するには、最終パージ・データ・レポートを使用します。

レポートの発行

パージを確認すると自動的にこのレポートが印刷されます。関連項目: パージの発行

レポート見出しの選択

表名 Oracle Payablesにより、レコードが削除されたデータベースの表の名称が印刷されます。

削除された行 Oracle Payablesにより、データベースの表から削除されたレコードの数が印刷されます。この数は、データベースからの削除を開始する前と後のレコードの数の差を取って計算されます。パージ処理の途中でデータベースを更新すると、パージ処理以外で追加または削除したレコードのために、この数は実際にパージしたレコード数と一致しない可能性が生じます。

買掛管理のパージ処理によってパージされた表

Oracle PayablesおよびOracle Purchasingでは、データベースから文書および関連レコードをパージできます。パージ基準と一致する発注、購買依頼、請求書、受入、および仕入先はすべて容易にパージできますが、対応する文書をすべてパージできる場合にかぎります。データベースから情報をパージすると、Oracle PayablesまたはOracle Purchasingでは、無効な文書、無効な仕入先と、他の表でのパージする文書および仕入先へのすべての参照が削除されます。Oracle PayablesおよびOracle Purchasingでは、個別の表にパージする仕入先および文書に関する基本情報を保存します。

正常にパージした仕入先および文書の要約情報を含む表のリストを次に示します。仕入先や特定の文書タイプをパージする際に「パージ」ルーチンが影響を与える表も確認できます。Oracle PayablesまたはOracle Purchasingでパージに使用するすべての表の詳細は、ご使用のテクニカル・リファレンス・マニュアルを参照してください。

発注のパージに影響される表

購買依頼のパージに影響される表

請求書のパージに影響される表

仕入先のパージに影響される表

仕入先予定のパージに影響される表

CUM期間のパージに影響される表

関連項目

パージの発行

表定義(『Oracle Purchasing Applications』Technical Reference Manual)

表定義(『Oracle Payables Applications Technical Reference Manual』)