Oracle Daily Business Intelligenceインプリメンテーション・ガイド リリース12 E06050-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
この章のトピックは、次のとおりです。
品目ディメンションでは、Oracle InventoryまたはOracle Advanced Product Catalogの定義どおりに、品目とそのカテゴリ割当ての間の階層関係が定義されます。次の表に、品目ディメンションを使用するダッシュボードと各ダッシュボードで使用する機能領域を示します。
ダッシュボード名 | 在庫管理機能領域 | 購買機能領域 | 製品機能領域 |
---|---|---|---|
商品費用管理 | Yes | ||
商品仕入先管理 | Yes | ||
顧客履行管理 | Yes | ||
顧客サポート管理 | Yes | ||
デポ修理管理 | Yes | ||
フィールド・サービス管理 | Yes | Yes | |
在庫管理 | Yes | ||
製造管理 | Yes | ||
商談管理 | Yes | ||
計画管理 | Yes | ||
調達管理 | Yes | ||
調達-支払管理 | Yes | ||
調達実績管理 | Yes | ||
調達ステータス | Yes | ||
製品管理 | Yes | ||
製品管理 - 設計 | Yes | ||
製品原価管理 | Yes | ||
製品収益記帳およびバックログ | Yes | ||
損益 | Yes | ||
マネージャ別損益 | Yes | ||
見積管理 | Yes | ||
販売予測管理 | Yes | ||
営業管理 | Yes | ||
サービス契約管理 | Yes | ||
サービス更改管理 | Yes | ||
出荷管理 | Yes | ||
サイト管理 | Yes | ||
サイト上位活動 | Yes | ||
サイト上位販売活動 | Yes | ||
輸送管理 | Yes | ||
倉庫管理 | Yes |
品目ディメンション・レポートを使用すると、1つのスキーマを現行データと履歴データの両方に対するソースにできるため、様々なインテリジェンス製品からダッシュボードを実装している場合でも、品目ディメンションをロードする必要があるのは設定時に1回のみです。
品目ディメンションの値の階層を説明するために、次の用語が使用されます。
親カテゴリ: 子カテゴリが割り当てられているカテゴリ。
子カテゴリ: 親カテゴリのあるカテゴリ。
最上位カテゴリ: 親カテゴリのないカテゴリ。最上位カテゴリは、階層内の最も上のカテゴリです。
リーフ・カテゴリ: 子カテゴリのないカテゴリ。
「製品レポート階層の例 」を参照してください。
通常、Oracle Daily Business Intelligenceで使用される用語は、Oracle Advanced Product Catalog(APC)で使用される用語に対応しています。APCは、製品カタログ階層の管理に使用する製品です。ただし、品目ディメンションの構成に使用する要素は、Oracle Inventoryにも存在します。次に、Oracle Inventoryで使用される用語をAPCとDBIで使用される用語にマップした表を示します。
Oracle Inventoryの用語 | Oracle APCの用語 | 定義 |
---|---|---|
カテゴリ・セット | カタログ | ディメンションのデータ移入に使用できる類似品目の集まり。 |
製品カテゴリ・セット | 製品カタログ | 販売用にカテゴリ分けされた品目(例「テニス・シューズ」)の集まり。 |
在庫カテゴリ・セット | 在庫カタログ | 在庫を構成する品目の集まり。 |
品目カタログ・グループ | 品目カタログ | 属性(たとえば「ものさし」、「青色」、「30cm」など)によって記述された品目の集まり。 |
品目ディメンションでは、次の3つの機能領域がサポートされます。
購買機能領域
在庫機能領域
製品レポート機能領域
次の図は、品目ディメンションにおけるこれら3つの機能領域の構造を示しています。これらの機能領域について、以降の項で詳しく説明します。
品目ディメンションの構造
この機能領域は、次のダッシュボードで使用されます。
商品費用管理
商品仕入先管理
調達管理
調達-支払管理
調達実績管理
調達ステータス
品目ディメンションでは、この機能領域に対するデフォルト・カタログがサポートされていますが、品目カテゴリ割当て、単発品目または仕入先品目はサポートされていません。発注明細または単発品目は、「未割当」の下にまとめられます。購買機能領域のカテゴリ値のリストは、ENI_ITEM_PO_CAT_Vビューで提供されます。
在庫機能領域は、在庫品目のレポートに使用します。次のダッシュボードで使用されます。
顧客履行管理
フィールド・サービス管理
在庫管理
製造管理
計画管理
製品原価管理
出荷管理
倉庫管理
品目ディメンションでは、この機能領域に対するデフォルト・カタログおよび品目カテゴリ割当てがサポートされています。カタログは、マスター品目レベルまたは組織品目レベルで管理できます。デフォルト・カタログ内のカテゴリに割り当てられていない品目は、「未割当」の下にまとめられます。在庫機能領域のカテゴリ値のリストは、ENI_ITEM_VBH_CAT_Vビューで提供されます。レポートの問合せは、ENI_ITEM_Vビューに基づきます。「品目管理レベル」を参照してください。
製品レポート機能領域は、Daily Business IntelligenceおよびEmbedded Data Warehouseのレポート専用に使用されます。この機能領域のみが複数レベル階層をサポートします。次のダッシュボードで使用されます。
顧客および製品管理
顧客履行管理
顧客サポート管理
デポ修理管理
フィールド・サービス管理
商談管理
製品原価管理
製品収益記帳およびバックログ
製品管理
損益
マネージャ別損益
見積管理
販売予測管理
営業管理
サービス契約管理
サービス更改管理
ストアー管理
ストアー上位活動
次の図は、複数レベル階層の例を示しています。
この機能領域に対するデフォルト・カタログは製品カタログです。製品カタログは品目レベルで管理されます。「品目管理レベル」を参照してください。
「顧客受注」または「社内発注」属性を「Yes」に設定して作成した新規品目は、製品レポート機能領域のデフォルト・カタログのデフォルト・カテゴリに自動的に割り当てられます。その他の品目は、カテゴリに手動で割り当てるか、または品目の属性を「顧客受注」または「社内発注」に変更します。
この機能領域のカテゴリ値のリストは、ENI_ITEM_VBH_CAT_Vビューで提供されます。レポートの問合せは、ENI_ITEM_V(マスター品目のみ格納)ビューとENI_ITEM_ORG_V(マスター品目と子品目を格納)ビューに基づきます。
次の図は、製品レポート機能領域に対する品目ディメンションの移入方法を示しています。
製品レポート機能領域への移入
品目および品目割当てのデータは、オープン・インタフェース・アーキテクチャを使用して品目ディメンションに伝播できます。
関連項目
『Oracle Inventoryユーザーズ・ガイド』
デフォルト・カタログは、品目レベルまたは組織品目レベルのいずれかで管理できます。カタログが品目レベルで管理される場合、その属性は全組織で共有され、割り当てられた値を中央で管理できます。属性が組織品目レベルで保守される場合は、品目が割り当てられている各組織で異なる値を設定できます。したがって、その属性を分散管理できます。
管理レベルは、次の機能領域に影響を与えます。
在庫機能領域: この機能領域のデフォルト・カタログは、マスター品目レベルまたは組織品目レベルのいずれかで管理されます。デフォルト・カタログは組織品目レベルで管理することをお薦めします。
製品レポート機能領域: この機能領域のデフォルト・カタログは、品目レベルで管理する必要があります。
注意: 製品レポート機能領域に対するデフォルト・カタログは、品目レベルで管理する必要があります。品目レベルで管理しない場合は、デフォルト・カタログを機能領域に割り当てることができません。
関連項目
『Oracle Inventoryユーザーズ・ガイド』の品目の設定と管理に関する項
デフォルト・カタログによって、機能領域の使用が決まります。機能領域に対するデフォルト・カタログを定義するときに、Intelligenceレポートでの使用を目的として設計してください。
関連項目
『Oracle Inventoryユーザーズ・ガイド』
複数品目カテゴリ割当ては、同じ品目が同じカタログ内の異なるカテゴリに割り当てられている場合に発生します。たとえば、スポーツ・ストアーでは、「テニス・シューズ」が「フットウェア」カテゴリと「スポーツウェア」カテゴリの両方に割り当てられる場合があります。
Oracle Applications 11i.8以降は、デフォルト・カタログ内の品目を同じカタログ内にある複数のカテゴリに割り当てることはできません(資産管理デフォルト・カタログは除きます)。ただし、デフォルト以外のカタログ内にある複数のカテゴリに品目を割り当てることはできます。
品目ディメンションでは、機能領域に対するデフォルト・カタログからのみ品目割当てがロードされるため、複数品目カテゴリ割当てはサポートされません。
この項では、Daily Business Intelligenceの品目ディメンション・レポートの設定前に検討する必要がある、実装に関する考慮事項について説明します。
この項では、製品レポート機能領域の実装に関する考慮事項について説明します。
デフォルト・カタログによって、製品レポート機能領域の機能が決まります。したがって、この機能領域に対するデフォルト・カタログを選択するときに、次の要件が満たされていることを確認してください。
品目レベルでの管理
複数品目カテゴリ割当ての非サポート
デフォルト・カタログに対する「カテゴリの階層の使用可能」チェック・ボックスが選択されている場合は、Oracle Inventoryを使用してカタログにアクセスすることはできません。
製品レポート機能領域に対するデフォルト・カタログには、デフォルト・カテゴリが設定されている必要があります。デフォルト・カテゴリの値リストには、リーフ・カテゴリのみが含まれます。
この機能領域に割り当てられているデフォルト・カタログに対して、「カテゴリの階層の使用可能」チェック・ボックスが選択されている場合は、品目ディメンションで、定義済の複数レベル階層がサポートされます。
機能領域のデフォルト・カタログの場合、品目はリーフ・ノードにのみ割り当てることができます。親ノードに割り当てることはできません。
在庫カタログまたは製品カタログでは、カタログ内に存在しない品目で、取引データがある品目は、未割当てとして分類されます。これらの品目は、「カタログのブラウズ」ウィンドウで参照することはできませんが、Daily Business Intelligenceでのレポートは可能です。
品目カタログでは、カタログ内に存在しない品目は未割当てとして分類されます。この場合、これらの品目を「カタログのブラウズ」ウィンドウで参照でき、Daily Business Intelligenceでレポート可能です。
この項では、在庫機能領域の実装に関する考慮事項について説明します。
デフォルト・カタログによって、機能領域の機能が決まります。したがって、在庫機能領域に対するデフォルト・カタログを選択するときに、『Oracle Inventoryユーザーズ・ガイド』のガイドラインに従って設定されていることを確認してください。
購買機能領域に対するデフォルト・カタログを定義する方法の詳細は、「購買機能領域」を参照してください。
Daily Business Intelligenceの品目ディメンション・レポートを実装する前に、使用しているシステムが次のソフトウェア要件を満たしていることを確認してください。
Daily Business Intelligenceの設定
次のアプリケーションの実装
Oracle Inventory(必須)
Oracle Advanced Product Catalog(オプション)
次の表に、Daily Business Intelligenceの品目ディメンション・レポートを設定するために実行する必要があるすべての手順を示します。
注意: これらの手順は、Daily Business Intelligenceに対して1回のみ実行します。実装している各ダッシュボードごとに繰り返す必要はありません。
ステップ | 必須 | 職責 |
---|---|---|
品目ディメンションのアップグレード | オプション | 品目マネージャ |
製品カタログ階層の設定 | ダッシュボードを 製品レポート機能領域に実装する場合は必須です。 および 製品レポート機能領域では製品カタログがデフォルトのカタログとなります。 | 品目マネージャ |
「DBI品目ディメンションの設定」要求セットの実行 | 必須 | Daily Business Intelligence管理者 |
以前のバージョンのDaily Business Intelligenceでは、品目ディメンションは値セットを使用して移入されていましたが、現在は、Oracle Advance Product Catalogで定義されたカタログを使用して移入されます。
以前のバージョンのDaily Business Intelligenceからアップグレードする手順は、次のとおりです。
「値セットからの品目カテゴリの作成」コンカレント・プログラムを実行します。「「値セットからの品目カテゴリの作成」コンカレント・プログラム」を参照してください。
「値セット階層からのカタログ階層のアップグレード」コンカレント・プログラムを実行します。「値セット階層からのカテゴリのアップグレード」コンカレント・プログラム」を参照してください。
注意: このプロセスは、アップグレード目的でのみ使用します。
製品レポート機能領域に対するデフォルト・カタログは製品カタログですが、デフォルト・カタログは、定義済の任意のカタログに変更できます。
注意: この項では、Oracle E-Business Suiteの共有インストールでの製品カタログ階層の設定方法について説明します。Oracle InventoryまたはOracle Advanced Product Catalogを完全に実装している場合、詳細は製品のドキュメントを参照することをお薦めします。
製品レポート機能領域を使用するダッシュボードを実装している場合は、次の手順を確認してください。
製品カタログおよびカタログに対する階層を定義するために必要な、高レベルの手順を次に示します。
製品カタログを定義する手順は、次のとおりです。
「品目マネージャ」職責を使用してOracle Applicationsにログインします。
「アドバンスト製品カタログ設定」->「設定ワークベンチ」->「カタログ」の順にナビゲートします。
使用可能なカタログのリストから製品カタログを選択します。「カタログ」ウィンドウが表示されます。
カタログの基本情報を変更するには、「基本情報」を選択し、「更新」を選択します。「カタログの編集」ウィンドウが表示されます。
製品カタログについて、次の詳細を変更できます。
名前
摘要
「適用」を選択して変更内容を保存します。
必要に応じて、カタログに対する階層を変更します。
サイド・バー・メニューから「カテゴリ」を選択します。
「カテゴリの追加」ボタンを選択して、カテゴリ(最上位カテゴリ)をカタログに追加します。
ドロップダウン・リストから「サブカテゴリの追加」を選択して、親および子の値を追加し、「進む」を選択します。
製品レポート機能領域に対するデフォルト・カタログと同じフレックス体系のサブカテゴリのみが表示されます。
階層へのサブカテゴリの追加時に、既存のノードに、そのサブカテゴリに割り当てられている品目がないことを確認してください。
サブカテゴリを最上位カテゴリにするには、サブカテゴリに対する「親カテゴリ」フィールドが空白であることを確認してください。
「カテゴリの編集」ウィンドウで、サブカテゴリを選択します。
「更新」を選択します。
親カテゴリ・フィールドのエントリを削除します。
必要な場合はカテゴリを削除します。
カテゴリを削除すると、そのサブカテゴリもすべて削除されます。品目割当てがあるカテゴリは削除できないことに注意してください。最初にすべての品目割当てをカテゴリとそのサブカテゴリから削除し、その後でカテゴリを削除してください。
「公開」を選択します。
カタログに対する「カテゴリの階層の使用可能」チェック・ボックスが選択されている場合は、Oracle Inventoryでカタログを変更することはできません。
関連項目
「Business Intelligence管理者」職責を使用して「DBI品目ディメンションの設定」要求セットを実行し、品目ディメンションを移入します。
「「DBI品目ディメンションの設定」要求セット」を参照してください。
このプログラムは、実装しているすべてのインテリジェンス製品に対して、1回のみ実行してください。アップグレードの目的でこのプログラムを実行しないでください。
製品レポート、購買または在庫機能領域のデフォルト・カタログを更新する場合は、このプログラムを再実行して品目ディメンションを再移入する必要があります。
このプログラムの実行後、影響を受けるダッシュボードに対して、必ず初期要求セットを実行してください。
このプログラムの実行後、ディメンションに対する更新(例: 品目の追加または階層の変更)は、階層の公開を選択するたびに自動的にアップロードされます。
Daily Business Intelligenceで品目ディメンション・レポートを使用している場合は、いくつかの保守および管理手順を実行する必要がある場合があります。この項では、実装完了後に、品目ディメンションおよび品目ディメンション・レポートを保守および管理する方法について説明します。また、各手順の実行方法を示すプロセス・フロー図も提供します。
デフォルト・カタログのデフォルト・カテゴリを設定する手順は、次のとおりです。
「品目マネージャ」職責を使用してOracle Applicationsにログインします。
「アドバンスト製品カタログ設定」->「設定ワークベンチ」->「カタログ」の順にナビゲートします。
使用可能なカタログのリストからデフォルト・カタログを選択します。「カタログ」ウィンドウが表示されます。次の例では、製品カタログがデフォルト・カタログです。
カタログの基本情報を変更するには、「基本情報」を選択し、「更新」を選択します。「カタログの編集」ウィンドウが表示されます。
デフォルト・カタログについて、次の詳細を変更できます。
名前
摘要
デフォルト・カテゴリ
「適用」を選択して変更内容を保存します。
注意: 「カテゴリの階層の使用可能」チェック・ボックスを選択すると、フレックス体系は変更できません。
階層の公開を選択するたびに、親なしカテゴリと最上位カテゴリは品目ディメンションに自動的にロードされます。
新規子カテゴリは、階層を公開するたびに自動的にアップロードされます。
新規の子を追加する場合は、子に対する品目割当てを行う前に必ず階層を公開してください。
「カタログ階層のロード」コンカレント・プログラムを実行すると、階層の変更を公開できます。
Oracle Inventoryの「カテゴリ」ウィンドウではなく、「カタログ」ウィンドウを使用して、カテゴリを更新または使用禁止にすることをお薦めします。
カタログが強制されている(「カテゴリの階層の使用可能」オプションが選択されている)場合、使用できるのは「カタログ」ウィンドウのみです。
品目ディメンションの移入後、次の変更が可能です。
子カテゴリの追加
親カテゴリの追加
カテゴリの削除
階層内のカテゴリの移動
階層からのカテゴリの削除
階層を変更した場合は、Intelligenceのダッシュボードで変更が反映されるように必ず公開してください。
関連項目
製品レポート機能領域に対するデフォルト・カタログを変更する場合は、「DBI品目ディメンションの設定」要求セットを実行します。
製品レポート機能領域に対する新規デフォルト・カタログでは、すべての品目に定義属性が割り当てられていない場合があります。
品目割当てを変更、更新または削除した場合は、Daily Business Intelligenceのダッシュボードまたはレポートに変更を反映するために、手動で処理を実行する必要はありません。変更は品目ディメンションに自動的に反映されます。
関連項目
『Oracle Inventoryユーザーズ・ガイド』
この章では、次のコンカレント・プログラムについて説明します。
このプログラムでは、製品カテゴリ・フレックス体系と関連付けられている値セットからOracle Inventoryのカテゴリが作成されます。
このプログラムは、値セットから品目ディメンションをアップグレードする前に実行します。
このプログラムを使用して、値セットから品目ディメンションをアップグレードします。このプログラムは、「品目マネージャ」職責を使用して単一要求として発行する必要があります。
「値セット階層からのカテゴリのアップグレード」コンカレント・プログラムでは、製品レポート機能領域のデフォルト・カタログに、指定した値セットから値と階層が移入されます。指定した値セットは、製品レポート機能領域に対するデフォルト・カタログのフレックス体系のセグメント1に割り当てられます。
このプログラムを使用できるのは、製品レポート機能領域のデフォルト・カタログに対して、値セットからアップグレードする場合のみです。
このプログラムには次の2つのパラメータがあります。
最上位ノード: 値セット内の任意のノードを階層の最上位ノードとして選択します。最上位ノードの下の値のみがカタログに移入されます。
検証: 値セットの検証のみを行う場合は「Yes」を選択します。プログラムのログによって、問題が識別されます。識別された検証の問題を修正した後で、プログラムを再実行し、このパラメータを「No」に設定してください。
検証を実行せずに階層を移入する場合は、「No」を選択します。次の検証事項に合格しない値は、階層に移入されないことに注意してください。
次の検証が実行されます。
製品レポート機能領域のデフォルト・カタログのフレックス体系に対して、セグメント1のみが使用可能であるか?
製品レポート機能領域に対するデフォルト・カタログのフレックス体系のセグメント1に、値セットが割り当てられているか?
値セット内のすべての値に、対応するカテゴリがあるか?
(子ノードまたは親ノードとして)品目割当がないのはどのカテゴリか? 品目割当てがないカテゴリはカタログから削除されます。
(子ノードまたは親ノードとして)品目割当てがあるのはどのカテゴリか? 値セット内に存在せず、品目割当てがあるカテゴリは、親なしカテゴリとみなされます。値セット内に存在し、品目割当てがあるカテゴリは、階層の一部とみなされます。
値セット内の単一の値に対して複数の親がないか?
品目割当てがある親ノードはないか?
複数品目割当てはないか?
有効かどうかに関係なく、すべての値が移入されているか?
このプログラムを使用して、製品レポート機能領域のデフォルト・カタログから、選択した値セットに値および階層を移入します。
「基本情報」ウィンドウで、更新に使用する値セットを選択します。必要な場合は最上位ノードも選択できます。最上位ノードを選択した場合は、カタログ内のカテゴリ階層が、指定した値セットの最上位ノードの下に挿入されます。
このプログラムは、値セットの階層構造に独自の製品階層を使用することを希望する顧客用です。たとえば、勘定体系内に1つのセグメントがある場合などです。このプログラムを使用すると、製品階層の中央管理が可能になりますが、Oracle General Ledgerでのレポートなど、他の目的にも使用できます。
この要求セットでは、デフォルトの機能領域に対する品目カテゴリ階層が移入され、品目ディメンションのSTAR表がロードされます。次のコンカレント・プログラムが含まれています。
カタログ階層のロード: 製品レポート機能領域用のカタログ階層がdenorm_hierarchies表にロードされます。
注意: Daily Business Intelligenceレポートで使用されるdenorm_hierarchies表では、カタログが強制されている場合は、MTL_CATEGORY_SET_VALID_CATS表が参照されます。それ以外の場合は、MTL_CATEGORIES_B表が参照されます。非階層の単一レベルのカタログについては、カタログが強制されている場合は、必要なカテゴリをMTL_CATEGORY_SET_VALID_CATS表に格納していることを確認してください。
このプログラムは、初期ロードまたは増分ロードとしての実行を選択できます。
重要: アップグレードの目的で「カタログ階層のロード」プログラムを実行しないでください。
品目ディメンションのロード: 品目とそのカテゴリ割当てがENI_ITEM_STAR表にロードされます。
注意: 「品目ディメンションのロード」プログラムは、次の場合に警告付きで完了する場合があります。
複数品目割当てが存在する場合
複数の品目の名称が同じ場合
このプログラムが警告付きで完了した場合は、エラー・ログを確認してください。ログには、準拠違反のすべての品目がリストされます。準拠違反の品目を修正した後、プログラムを再実行してください。
プログラムは、次の場合にエラーで完了します。
製品レポート機能領域のデフォルト・カタログと関連付けられているフレックスフィールドがコンパイルされていない場合
このエラーを解決するには、Oracle Inventoryのドキュメントの指示に従い、プログラムを再実行してください。このプログラムは、「DBI品目ディメンションの設定」要求セットとは別の単一要求として再実行できます。
製品レポート、購買または在庫機能領域のいずれかのデフォルト・カタログを変更した場合は、この要求セットを再実行してください。
重要: ENI_ITEM_STAR表が完全に再ロードされることを保証するには、表を切り捨てた後で、「DBI品目ディメンションの設定」要求セットを実行する必要があります。