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Oracle Daily Business Intelligenceインプリメンテーション・ガイド
リリース12
E06050-01
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Daily Business Intelligenceの拡張

ディメンション、KPI、レポートおよびダッシュボードの作成の概要

「Daily Business Intelligenceデザイナ」職責を使用して、カスタム・ディメンション、KPI(メジャー)、レポートおよびダッシュボードを作成します。このドキュメントでは、これらのオブジェクトを総称して「カスタム・コンテンツ」と呼びます。

カスタム・コンテンツの作成プロセスには、次の2つのモードがあります。

この章では、カスタムのディメンション・オブジェクト、メジャー、レポートおよびダッシュボードをプロトタイプ・モードで作成し、これらのプロトタイプを本番モードに移行する方法について説明します。

カスタム・コンテンツの作成プロセスの所要時間を短縮するために、Daily Business Intelligenceに用意されている事前シード済コンテンツのライブラリを利用できます。たとえば、事前シード済のディメンション、KPIおよびレポートのみで構築されるカスタム・ダッシュボードを作成できます。ただし、カスタムのディメンション、KPIおよびレポートのみを使用するか、事前シード済のコンテンツとカスタム・コンテンツを組み合せて、カスタム・ダッシュボードを作成することも可能です。カスタム・コンテンツを作成すると、ライブラリに追加されます。このマニュアルでは、このコンテンツ・ライブラリを「既存のコンテンツ」と呼びます。Balanced Scorecardを実装済の場合は、そのアプリケーションで定義されているカスタムのスコアカード・ビュー、ディメンションおよびメジャーを利用することもできます。

すべてのコンテンツは機能領域別に編成されます。事前シード済のコンテンツは、インテリジェンス領域に対応する機能領域で使用できます。たとえば、損益ダッシュボード、費用レポートおよび収益KPIのようなDBI for Financialsのコンテンツは、会計機能領域で使用できます。

カスタム・コンテンツは任意の機能領域に作成できます。カスタム・コンテンツの作成時に、「会計」、「プロジェクト」または「サプライ・チェーン」などの該当する機能領域を選択します。他に使用できる適切な機能領域がない場合は、「顧客定義」を選択します。「顧客定義」機能領域は、使用可能な他の機能領域に関連のないカスタム・コンテンツの編成に使用します。

ディメンション、レポート、KPIおよびダッシュボードには、他のコンテンツ・タイプに対する様々な依存性があります。たとえば、ディメンション・オブジェクトをレポートまたはダッシュボードで使用する前に、まず定義してディメンションに割り当てる必要があります。このようにコンテンツには依存性があるため、カスタム・コンテンツは次の順序で作成する必要があります。

前提条件

カスタム・コンテンツを作成する前に、次の手順を実行します。

  1. カスタム・アプリケーションの作成

    カスタムのディメンション、メジャー、レポートおよびダッシュボードを作成する場合は、そのコンテンツをアプリケーションに割り当てる必要があります。このためにカスタム・アプリケーションを作成することをお薦めします。カスタム・アプリケーションを作成すると、アップグレード時のカスタム・コンテンツの保存が保証されます。『Oracle Applications開発者ガイド』のカスタマイズ標準に関する項を参照してください。

  2. カスタム職責の作成

    カスタム・コンテンツを公開する前に、カスタム職責を作成する必要があります。カスタム職責を使用して、カスタムのダッシュボードおよびレポートを事前シード済のダッシュボードおよびレポートと区別します。

    システム管理者に、自分のカスタム・コンテンツを割当て可能なカスタム職責を1つ以上作成するように依頼してください。『Oracle Applications開発者ガイド』のカスタマイズ標準に関する項を参照してください。

カスタム・ディメンション

カスタム・ディメンションの作成

本文の説明内容に関するイメージ

ディメンションおよびディメンション・オブジェクトは、各レポートのパラメータを制御する技術的なオブジェクトです。ディメンション・オブジェクトは、特定の営業グループまたは事業所など、レポートのデータを集計およびフィルタ処理する際に使用できる値です。ディメンションは、関連ディメンション・オブジェクトを論理的にグループ化したものです。たとえば、郡市区、都道府県および国ディメンション・オブジェクトはすべて、地理ディメンションに属します。

カスタム・ディメンションとディメンション・オブジェクトは、次の順序で作成する必要があります。

ディメンション・オブジェクトの作成

事前シード済のパラメータではカスタム・レポートのニーズが満たされない場合は、カスタム・ディメンション・オブジェクトを作成します。カスタム・ディメンション・オブジェクトを事前シード済のレポートに追加することはできません。

使用可能なディメンション・オブジェクトについては、「ディメンション、ディメンション・オブジェクトおよびKPIの検討」を参照してください。

ディメンション・オブジェクトを作成する手順は、次のとおりです。

  1. 「Daily Business Intelligenceデザイナ」職責で、「パフォーマンス測定」->「ディメンション・デザイナ」の順にナビゲートします。

  2. 「ディメンション・オブジェクト」をクリックします。

  3. 「作成」をクリックします。

  4. ディメンション・オブジェクトの次の主要属性を定義します。

  5. 「次」をクリックします。

  6. 「既存ソース」ディメンション・オブジェクトの表示属性を定義します。

    本文の説明内容に関するイメージ

  7. 「次」をクリックします。

  8. 「既存ソース」ディメンション・オブジェクトのデータ・ソースの属性を定義します。

    本文の説明内容に関するイメージ

  9. 「終了」をクリックして作業内容を保存します。

ディメンション・オブジェクトのソース・ビューまたは表が見つからない場合や、必須のID列とVALUE列が見つからない場合は、警告メッセージが表示されることがあります。ディメンションを保存する前に、ディメンション・オブジェクト定義のソース・ビューまたは表を検証する必要があります。データ・ソースに問題のあるディメンション・オブジェクトがカスタム・レポートおよびダッシュボードに含まれていると、エラー・メッセージが表示されます。

生成ソース・ディメンション・オブジェクトの作成については、『Oracle Balanced Scorecard管理者ガイド』を参照してください。

ディメンションの作成

本文の説明内容に関するイメージ

事前シード済のディメンションではレポート・ニーズが満たされない場合は、カスタム・ディメンションを作成します。

事前シード済のディメンションについては、「ディメンション、ディメンション・オブジェクトおよびKPIの検討」を参照してください。

ディメンションを作成する手順は、次のとおりです。

  1. 「Daily Business Intelligenceデザイナ」職責で、「パフォーマンス測定」->「ディメンション・デザイナ」の順にナビゲートします。

  2. 「ディメンション」をクリックします。

  3. 「作成」をクリックします。

  4. ディメンションの名称、内部名およびアプリケーションを定義します。カスタム・アプリケーションを選択する必要があります。ディメンションについて、コンテンツと用途を示すわかりやすい説明を入力します。

  5. ディメンションにディメンション・オブジェクトを割り当てます。ディメンション・オブジェクトをレポートで使用するには、事前にディメンションに割り当てておく必要があります。

  6. 「適用」をクリックして作業を保存します。

ディメンションに使用可能なディメンション・オブジェクトの属性を更新する手順は、次のとおりです。

  1. 「Daily Business Intelligenceデザイナ」職責で、「パフォーマンス測定」->「ディメンション・デザイナ」の順にナビゲートします。

  2. 「ディメンション」をクリックします。

  3. ディメンションを検索します。

  4. 「ディメンション・オブジェクトの表示」をクリックします。ディメンションにディメンション・オブジェクトが割り当てられていない場合、このアイコンは使用不可になっています。

  5. 「更新」をクリックし、既存ソース・ディメンション・オブジェクトの次の属性を変更します。

    本文の説明内容に関するイメージ

  6. 「適用」をクリックして変更内容を保存します。

ディメンション・オブジェクト関連の定義

本文の説明内容に関するイメージ

「Daily Business Intelligenceデザイナ」職責を使用して、ディメンション・オブジェクト間の階層関連を表示します。

次の3タイプの関連を定義できます。

各ディメンション・オブジェクトに、複数の親および複数の子を設定できます。

次は営業階層の例です。

ディメンション・オブジェクト間に階層を作成する手順は、次のとおりです。

  1. 「Daily Business Intelligenceデザイナ」職責で、「パフォーマンス測定」->「ディメンション・デザイナ」の順にナビゲートします。

  2. 「ディメンション・オブジェクト関連」をクリックします。

  3. カスタム・ディメンション・オブジェクトを問い合せて「更新」をクリックします。

  4. 「親」または「子」の「使用可能ディメンション・オブジェクト」リージョンで、ディメンション・オブジェクト階層に追加するディメンション・オブジェクトを問い合せます。事前シード済またはカスタムのディメンション・オブジェクトを選択できます。

  5. ディメンション・オブジェクトを、「親」または「子」の「選択したディメンション・オブジェクト」リージョンに移動します。

  6. 「続行」をクリックします。

  7. 「属性」ページでディメンション・オブジェクトのマッピングを確認します。既存ソース・ディメンション・オブジェクトには、対応する親値を示す追加列が必要です。この列は、子ディメンション・オブジェクトと同じソース・ビューで定義できます。既存ソース・ディメンション・オブジェクトに対して関連を定義する表またはビューと列を指定します。

  8. 「終了」をクリックして作業内容を保存します。

トラブルシューティング

カスタム・ディメンション・オブジェクトをレポートに追加できない場合

ディメンション・オブジェクトをレポートまたはダッシュボードに追加するには、事前にディメンションに割り当てておく必要があります。

カスタム・カレンダ

Oracle Balanced Scorecardを実装している場合はDaily Business Intelligenceデザイナ職責があればカスタム・カレンダを作成できます。カスタム・カレンダを使用すると学期や季節など独自の期間に基づくデータのレポートを作成できます。カスタム・カレンダは、生成ソースまたは既存データ・ソースの各レポートで使用できます。

カレンダの作成とカスタム期間の定義の詳細は、『Oracle Balanced Scorecard管理者ガイド』を参照してください。

KPIの作成

カスタムKPIの作成

本文の説明内容に関するイメージ

事前シード済のKPIでレポート・ニーズが満たされない場合は、KPIを作成します。

KPIの表示状態は、レポートとダッシュボードで少し異なることに注意してください。レポートの場合、KPIはレポート表の列として表示され、通常はメジャーと呼ばれます。ダッシュボードの場合、KPIはKPIリージョンに表示され、表リージョンには列として表示されます。また、ダッシュボードではKPIをクリックしてレポートにドリルできます。

各KPIは主レポートに基づきますが、KPIの作成前にレポートを定義する必要はありません。

KPIを作成する手順は、次のとおりです。

  1. 「Daily Business Intelligenceデザイナ」職責で、「実績管理」->「メジャー・デザイナ」の順にナビゲートします。

  2. 「作成」をクリックします。

  3. メジャーの主要属性を定義します。

  4. 「次」をクリックします。

  5. メジャーの次の属性を追加定義します。

    本文の説明内容に関するイメージ

  6. 「次」をクリックします。

  7. 「原因と結果」機能は、将来使用するために予約されています。

  8. メジャーのデータ・ソースを定義します。

    本文の説明内容に関するイメージ

    既存ソース・メジャーのデータ・ソースを選択します。データ・ソースは、このメジャーのデータが取得される主レポートです。データ・ソースとして任意の既存レポートを選択できます。このレポートは、メジャーのデフォルトのドリルダウン・レポートとなります。このドリルダウン・レポートにアクセスできるのは、メジャーがダッシュボードのKPIリージョンに追加されている場合のみです。

    注意: 既存ソース・メジャーのデータ・ソースとして使用するレポートが存在しなければ、データ・ソースを定義できません。

    データ・ソースを定義するには、データ・ソースとして既存のレポートを選択します。レポートで使用可能な1列を、実績値を収集するソース列として選択します。使用可能な列のリストは、レポートの基礎となるビューにある列に限定されています。もう1つの列を、増減を計算するための比較対象ソース列として選択します。

    このメジャー用のレポートが存在しない場合は、メジャーを保存し、レポートの作成後にメジャーのデータ・ソースの更新に戻ることができます。レポートの作成時にメジャーを列にマップした場合は、「ソース列名」フィールドに自動的に移入されます。

    メジャーのデフォルトのドリルダウン・レポートを変更するには、「アラート内の詳細レポート」フィールドでレポートを選択します。使用可能なレポートのリストは、メジャーと同じビューを使用するレポートに制限されます。

    メジャーがダッシュボードのKPIリージョンに追加されたときに、ユーザーがメジャーのドリルダウン・レポートにアクセスできるようにするには、「KPIリージョンでの詳細レポートの使用可能」チェック・ボックスを選択します。

    「マップ」をクリックすると、このメジャーに対してマップされているディメンションを表示できます。これは情報目的でのみ提供されていますが、特定のレポートまたはダッシュボードと同じディメンションが、メジャーで使用されているかどうかを理解するのに役立ちます。

カスタム・レポート

カスタム・レポートの作成

本文の説明内容に関するイメージ

事前シード済のレポートでビジネス要件が満たされない場合や、Oracle E-Business Suite以外のアプリケーションのデータに関するレポートが必要な場合は、カスタム・レポートを設計します。

「レポート・デザイナ」を使用すると、事前シード済のOracleレポートと同じ形式を使用するカスタム・レポートを特定のニーズに従って容易に作成できます。

カスタム・レポートを複製できます。複製レポートのタイトルおよびレイアウトは元のレポートと同じになりますが、一意の内部名を持つことになります。 事前シードされたレポートは複製できません。

カスタム・レポート設計には、次の3つの基本手順があります。

  1. レポートのデータ・ソースの定義

  2. メジャー、ディメンションおよび属性のデータ・ソース・マッピングの定義(レポートに既存のデータ・ソースがある場合)

  3. レポート・レイアウトの設計

また、カスタム・レポートを定義する際に次の操作を実行できます。

設計後に、レポートを職責とメニューに公開して本番モードに移行し、レポートのデータ・ソースに適したデータ・ロードおよびリフレッシュ方法を使用してレポートにデータを移入します。

レポートのデータ・ソースの定義

レポート設計の最初のステップは、レポートのデータ・ソースを定義することです。次の表に、使用可能なデータ・ソース、レポート作成の難易度、データ・ソースごとの特定の要件、データ・ソース用のデータのロードとリフレッシュに使用する方法を示します。

レポートのデータ・ソース
レポートの
データ・ソース
説明 難易度 BSCの必要性 表のカスタム・ビューの
必要性
データのロードとリフレッシュの方法
データ・ソースの生成 レポート・プロトタイプに基づくレポートをサポートするのに必要なビューと表は自動生成されます。
このタイプのレポートの利点はモックアップが簡単に作成でき、データ・モデルの理解やETLプログラムの作成方法などの技術知識が必要なく、レポートの作成時にカスタムKPIやディメンション・オブジェクトを作成できることです。
Yes、Oracle Balanced Scorecard リリース5.3 No レポートが本番モードに移行した後に、要求セットによってデータがバランス・スコアカードのデータ・ローダーを使用してレポートにロードされ、要約がリフレッシュされます。
既存のデータ・ソースの選択 デザイナは事前シードまたはカスタムの表、ビュー、PL/SQLファンクションを使用してレポートを定義します。
このタイプのレポートの利点は表、ビュー、PL/SQLファンクションを最適に設計してレポートをサポートし、要求セットを通じてカスタム・コンテンツのデータ・ロードが簡単に処理できるようになる点です。このタイプのレポートを設計するには、デザイナはデータ・モデルとともに機能プロセスへの理解が必要です。
No Yes 要求セット・ジェネレータを使用してレポートのデータのロードやリフレッシュを実行する要求セットを作成するか、データのロードとリフレッシュを実行するカスタム・スクリプトを作成します。このレポートに対しては要求セットの作成をお薦めします。
KPIをデータ・ソースとして選択 デザイナは事前シードされたKPIまたはカスタムKPIを選択してレポートを生成します。各KPIはレポートの表の1列に対応します。
このタイプのレポートの利点は、レポートに可重KPIを追加できる点です。既存の要求セットですでに更新済の既存コンテンツを簡単に活用できます。
このタイプのレポートで使用できるKPIは同一のディメンションを共有しているKPIに限られます。
No No これらのレポートのデータが更新されるのは、選択したKPIが最初に含まれていたダッシュボードやレポートに対する既存の要求セットが実行されたときになります。これらのレポートのための要求セットを別途用意する必要はありません。

レポートのデータ・ソース・タイプを選択した後レポートの設計中にレポートのデータ・ソースを切り替えることはできません。生成ソース・レポートの場合は、プロトタイプの保存後にのみデータ・ソースをビューに切り替えることができます。それ以外の場合は、いずれも追加レポートを設計します。

レポートのデータ・ソースを定義する手順は、次のとおりです。

  1. 「Daily Business Intelligenceデザイナ」職責で、「レポート」->「レポート・デザイナ」の順にナビゲートします。

  2. 「作成」をクリックします。

  3. レポートの名称、内部名、アプリケーション、機能領域および摘要を定義します。カスタム・アプリケーションを選択する必要があります。その後「続行」をクリックします。

  4. レポートのデータ・ソースとして次の中から1つ選択します。

  5. 「データ・ソースの生成」を選択した場合は、「終了」をクリックしてレポート・プロトタイプの設計を開始します。

  6. 「既存のデータ・ソースの選択」を選択した場合は、データ・ソースとして使用する表またはビューを選択します。その後、レポートのメジャーとディメンション・オブジェクトのマッピングを開始します。

  7. 「KPIをデータ・ソースとして選択」を選択した場合は、レポートに追加するKPIを選択します。事前シード済またはカスタムのKPIを選択できます。「終了」をクリックしてレポート・プロトタイプの設計を開始します。

    選択したKPIは、「時間」と「通貨」以外に少なくとも1個の期間と1個のディメンションを共有する必要があります。2個以上のKPIをレポートに追加する場合は、それらのKPIが少なくとも1個の共通ディメンションを共有しているかどうかシステムによって評価されます。

既存データ・ソース・レポートのデータ・ソース・マッピングの定義

本文の説明内容に関するイメージ

既存データ・ソース・レポートを作成する場合は、データ・ソースからレポートに列をマップします。各データ・ソース列を次のいずれかの列タイプにマップできます。

データ・ソース・マッピングを定義する手順は、次のとおりです。

  1. 「列」フィールドでデータ・ソース列を1つ選択します。

  2. 「列タイプ」フィールドで、マッピングするコンテンツのタイプを選択します。「ディメンション・オブジェクト」、「メジャー」、「前回」または「ブランク」を選択できます。

  3. 列タイプが「ディメンション・オブジェクト」の場合は、「メジャー/ディメンション・オブジェクト・マッピング」フィールドで列のマップ先となるディメンション・オブジェクトを選択します。ディメンション・オブジェクトを定義してディメンションに割り当てておく必要があります。

  4. 列タイプが「メジャー」で、列を既存のメジャーにマップする場合は、「メジャー/ディメンション・オブジェクト・マッピング」フィールドでメジャーを選択します。メジャー名が自動的に移入されます。列を新規メジャーにマップする場合は、このフィールドを空白のままにします。レポートの設計を完了した後、「メジャー・デザイナ」を使用して新規メジャーを作成し、このレポートをデータ・ソースとして指定できます。

  5. 必要に応じて、マップした各列の表示ラベルを変更します。

  6. 「終了」をクリックして作業内容を保存します。次にレポート・レイアウトを設計します。

レポート・レイアウトの設計

本文の説明内容に関するイメージ

レポート・プロトタイプの設計時には、選択したデータ・ソースに基づいてパラメータ・リージョンと表リージョンにすでに項目が移入されています。次の表に、各リージョンに自動的に移入される項目をレポート・タイプ別に示します。

自動的に移入されるレポート項目
レポート・タイプ 「パラメータ」リージョンに自動的に移入される項目... 「表」リージョンに自動的に移入される項目...
データ・ソースの生成 次のパラメータ:
  • 現在の日付



  • 期間



  • 比較



  • 表示別

時間別表示用の1列
既存のデータ・ソースの選択 各マップ済ディメンション・オブジェクトにつき1個のパラメータ 少なくとも1個のディメンション・オブジェクトがマップ済であれば、各列のうちある列がメジャーに、別の列が「表示別」パラメータに、それぞれマップ済です。
KPIをデータ・ソースとして選択 選択したすべてのKPIで共有されるパラメータ。選択したKPIのベース・レポートにあるすべてのパラメータを比較し、共通パラメータに基づいて新しいパラメータ・リージョンを生成します。 各KPIについて1列ずつ表示し、ベース・レポートが「表示別」パラメータを含む場合は「表示別」パラメータに1列を使用して表示します。

以降の各項では、レポートの各種リージョンを定義する方法について説明します。

タイトル・リージョンの編集

タイトル・リージョンは、レポートの最初のリージョンです。このリージョンには、ロゴ、レポート・タイトルおよびグローバル・リンク(「ホーム」、「ログアウト」および「ヘルプ」)が含まれています。レポート・タイトルは、「主要属性」ウィンドウでレポートについて定義した名称にデフォルト設定されます。このリージョンを編集し、よりわかりやすいレポート・タイトルに変更できます。

パラメータ・リージョンの編集

パラメータ・リージョンはレポートの第2リージョンです。このリージョンでは、レポートに表示されるデータを制御します。レポートについて定義したパラメータ・リージョンは、カスタム・ダッシュボードでも使用可能になります。

パラメータ・リージョンに含まれるパラメータは、レポートのタイプに応じて異なります。

パラメータ・リージョンを編集する手順は、次のとおりです。

  1. レポート・プロトタイプのパラメータ・リージョンで「編集」を選択します。

  2. パラメータ・レイアウトを定義します。次のいずれかを選択できます。

    どの書式の場合も、ユーザーがレポート・パラメータを変更するたびに、レポートのコンテンツが自動的にリフレッシュされます。

  3. 「現在の日付」および「期間」パラメータを定義します。Daily Business Intelligenceでは、この2つのパラメータに関連して様々なレポート形式がサポートされています。

    第1の形式は「現在の日付」形式です。通常、生成ソース・レポートの定義には、現行データの表示方法および前期間との比較方法に関連した3つの基本パラメータを使用します。生成ソース・レポートのデフォルト定義では、次の3つのパラメータの組合せが考慮されます。

    他のレポート形式は、データを日次または特定の日付現在で視覚化する必要がない場合など、その他の要件に使用できます。

    第2のレポート形式は「自-至」形式で、期間内の範囲を選択できます。たとえば、「月次」期間タイプの場合、2006年1月から2006年3月までの月を選択します。

    第3のレポート形式は第1の形式のバリエーションで、「期間タイプ」および「比較」パラメータを使用しますが、「現在の日付」は非表示になります。この形式を使用するのは、「現在の日付」パラメータを必要としない場合です。

    生成ソース・レポートはデフォルトで「現在の日付」形式ですが、「自-至」形式に切り替えたり「現在の日付」を非表示にすることができます。レポート形式を切り替えるには、パラメータ・リージョンを編集して「日付」行で「現在の日付」または「自-至」形式を選択します。選択した形式に応じて、「比較」や「期間タイプ」などに対するなんらかの検証が強制的に実行されます。たとえば、「自-至」形式を選択した場合、「比較」オプションは無効です。

    通常、ビューまたは表に基づくレポートは「自-至」形式です。

    データ・ソースとしてKPIを使用するレポートの場合、形式はベース・レポートから導出されます。

  4. 「パラメータの編集」リージョンでレポートのパラメータ・リージョンに必要に応じてパラメータを追加します。生成ソース・レポートを選択した場合、次のオプションを使用してディメンションを追加できます。

  5. 期間レベルを定義します。

    「パラメータの編集」ページで、対応する「期間」行を更新して使用可能なオプションを表示します。

    必要に応じて値を使用可能または使用不可にします。たとえば、デフォルトでは「期間」パラメータの「日」期間は使用不可です。

    同じカレンダから、必要な数の期間を使用可能にすることができます。ただし、異なるカレンダからの期間を使用可能にすることはできません。

  6. 「比較」値を定義します。

    「パラメータの編集」ページで、対応する「比較」行を更新して使用可能なオプションを表示します。

    「比較」のデフォルト値は「前期間」および「前年度」です。値の1つとして「予算」を使用可能にすることもできます。

    システムでは、使用可能なすべての値のデータが使用できるかどうかは検証されません。したがって、実装チームに次のことを確認してください。

  7. 必要に応じてラベルとパラメータ選択形式を定義し、その他のレポート・パラメータを更新します。

    パラメータ・ラベル(レポートに表示されるパラメータ名)を更新できます。このページで表示名を変更すると、「データ・ソース・マッピング」ページで指定した表示名が上書きされます。

    パラメータ選択形式も変更できます。レポート内のカスタム・ディメンション・オブジェクトには、次の選択形式が使用可能です。

    事前シード済ディメンション・オブジェクトの場合、選択形式オプションはディメンション・オブジェクト定義に応じて異なります。

  8. レポート・コンテキスト内の他のパラメータのプロパティを指定します。

  9. プロトタイプでレポート・パラメータの定義を完了した後、「適用」をクリックしてレポートの変更内容を保存します。

  10. 作業内容を保存します。レポートの変更内容は、「レポート・レイアウト」ページで「保存」をクリックするまで保存されません。

表リージョンの編集

本文の説明内容に関するイメージ

表リージョンはレポートの第4リージョンです。このリージョンにはレポートの詳細データが表示されます。

生成済データ・ソース・レポートの場合、レポート・プロトタイプには自動的に時間別表示用の1列が含まれます。

既存データ・ソース・レポートの場合、レポート・プロトタイプには自動的に次の列が含まれます。

データ・ソースとしてKPIを使用するレポートの場合、レポート・プロトタイプには、レポート・データ・ソースを定義するときにレポートに追加したKPIごとに1列が自動的に含まれます。

表リージョンを編集する手順は、次のとおりです。

  1. レポート・プロトタイプの表リージョンで「編集」を選択します。

  2. 表リージョンにKPIを追加します。

    「追加」フィールドで次のオプションを1つ選択して「進む」をクリックします。

    表リージョンに新規KPIを追加すると、即時にグラフ・リージョンにも使用可能になります。

  3. 列ラベルを編集します。

    必要に応じて列ヘッダーを編集します。列ヘッダーを編集すると、KPIの表示名が更新されます。表またはビューに基づくレポートの場合は、このページで表示名を更新すると、「データ・ソース・マッピング」ページに入力した表示名が上書きされます。

  4. 列のスパンを指定します。

    複数の列をスパン列にグループ化するには、次の手順を実行します。

  5. 表リージョンで、列を非表示または表示します。

    列を表に表示する場合は「表示」チェック・ボックスを選択します。デフォルトでは、すべてのメジャー列が表示されます。列を表に表示しないように選択できます。たとえば、メジャーを計算済KPIには含めてもレポートに別の列として表示しない場合や、メジャーをグラフ化しても表リージョンに表示しない場合は、列を非表示にすることができます。

  6. 表のソートを指定します。

    各列でソート可能にする場合は、その列の「ソート可能」チェック・ボックスを選択します。

    表のデフォルト・ソート列として使用する列も定義できます。カスタム・レポートの場合、デフォルトのソート列は「時間」です。

  7. 増減の計算を設定します。

    「比較」での選択に基づいてメジャーの増減値を表示する場合は、「増減」チェック・ボックスを選択します。「比較」パラメータを表示しないように選択した場合は、「増減」チェック・ボックスを選択できません。

  8. 総合計、合計および小計オプションを指定します。

    メジャーの総合計を表示する場合は、「総合計」チェック・ボックスを選択します。総合計には、表リージョンに表示されない行も含まれます。

    合計または小計を使用可能にするには、必要な列を更新します。混乱が生じないように、すべての列について合計または総合計を一貫して表示するように選択する必要があります。

    属性を含むレポートの場合は、「小計の表示」チェック・ボックスを選択できます。たとえば、ビューの現在日に基づくレポートは、この機能をサポートしています。二重表示基準を指定した場合は、常に小計が表示されます。

  9. レポートの表の行数を指定します。

    表に表示する行数を選択します。デフォルトの標準行数は12です。この値は、レポートのコンテンツに基づき要件にあわせて変更できます。グラフに表示される項目数は表の行数と同じですが、円グラフには最大12項目まで含めることができます。

  10. 列の拡張プロパティを指定します。

    列がメジャーの場合は、「更新」をクリックして拡張プロパティを変更します。

  11. 表の「表示別」列を更新します。

    列が「表示別」の場合は、「更新」をクリックして各「表示別」のドリルダウン・レポート・リンクを変更します。「表示別」列をソートしない場合や、列のデフォルトのソート順を選択している場合は、「ソート可能」チェック・ボックスの選択を解除することもできます。

  12. 列の順序を変更します。

    表列の順序を必要に応じて変更できます。スパンを定義した列の順序を変更すると、スパン列のグループ全体の順序が変更されます。

  13. 「適用」をクリックして作業を続行します。

計算済KPIの作成

計算済KPIを作成すると、表リージョンに追加された 2つ以上のKPI間の算式を作成できます。たとえば、従業員数当たりの収益を「収益」および「従業員数」の2列で示すKPIを作成する場合は、第3の列を追加して、そこで列間の式を列 1=収益/列2=従業員数として定義できます。この例では、ユーザーが既存の「収益」および「従業員数」列に基づいてレポートを実行すると、第3列の計算値が自動的に計算されます。

本文の説明内容に関するイメージ

また、純利益を計算するために、収益および費用KPIを使用して、(収益–費用)として定義される計算済KPIを作成できます。

計算済KPIはカスタム・レポート内で作成します。カスタム・レポートは、計算済KPIに含めるKPIをすべて含んでいる必要があります。

計算済KPIはどのレポートでも作成できます。データ・ソース・タイプが「データ・ソースの生成」、「既存のデータ・ソースの選択」、「KPIをデータ・ソースとして選択」のいずれであってもかまいません。

計算済KPIを作成する手順は、次のとおりです。

  1. 「Daily Business Intelligenceデザイナ」職責で、「レポート・デザイナ」にナビゲートします。

  2. レポートを問い合せます。

  3. 表リージョンで「編集」をクリックします。

  4. 「追加」フィールドで「新規計算済KPI」を選択して「進む」をクリックします。

  5. 計算済KPIの名称と定義を入力します。

  6. KPIを「使用可能列」リージョンから「フォーミュラ」リージョンに追加し、オペランドを選択して、フォーミュラを定義します。「定義」リージョンに内部名を使用してKPIフォーミュラが表示されます。

  7. 「検証」をクリックしてフォーミュラが正しいことを確認します。

  8. 「適用」をクリックして作業内容を保存します。計算済KPIが表リージョンに自動的に追加されます。計算済KPIのプロパティは、他のKPIの場合と同様に変更できます。

加重KPIの作成

加重KPIは計算済KPIの一種で、複数の関連KPIの加重平均を表示できるようにするものです。各KPIに対して特定のディメンションに基づく加重とスコアを割り当てられます。

たとえば、仕入先に対して、拒否回数、納期搬送、仕入先品質の各メジャーに基づくスコアを付ける場合を検討します。各KPIへの重み付けを次に示します。

加重KPI 構成要素 . . . 加重
仕入先スコア   100%
  拒否回数 20%
  納期搬送 40%
  仕入先品質 40%

「Daily Business Intelligenceデザイナ」職責を使用して、拒否回数、納期搬送、仕入先品質の各KPIを含むデータ・ソース・レポートとなるKPIを作成します。このタイプのレポートに追加するすべてのKPIは、「時間」以外の共通ディメンションを共有している必要があります。この例では「仕入先」がその共通ディメンションに該当します。

次に、レポートの表リージョンを編集して加重KPIを追加し、この新規KPIに「仕入先スコア」という名前を付けます。

「スコアリング・マネージャ」職責を使用して各KPIに重み付けします。たとえば、仕入先の評価において納期搬送と品質を拒否回数よりも重視する場合を想定します。この場合、納期搬送と仕入れ先品質のKPIにそれぞれ40%の重みを割り当て、拒否回数のKPIに20%の重みを割り当てます。KPIの重み付けの合計は100%にします。

次に、各KPIのスコアを定義します。たとえば、納期搬送率が100%の仕入先にスコア1を、また納期搬送率が99%から70%の仕入先にスコア2を割り当てます。割り当てるスコアの値と、各値が対応するディメンションの範囲は任意に定義できます。たとえば、12月にハードウェアを仕入れる仕入先に対して異なるスコアを割り当てられます。

加重KPIを作成する手順は、次のとおりです。

  1. 「Daily Business Intelligenceデザイナ」職責で、「レポート・デザイナ」にナビゲートします。

  2. 「KPIをデータ・ソースとして選択」レポートを作成または編集します。

  3. レポートで使用したいKPIを選択します。

    加重平均KPIに使用する全KPIが、スコアリングに使用するのと同じディメンション・オブジェクトを共有する必要があります。

  4. 表リージョンを編集します。

  5. 「追加」フィールドで「スコアを基準とした新規加重KPI」を選択して「進む」をクリックします。

  6. 加重KPIの名称と摘要を入力します。

  7. 次のスコアリング・パラメータを定義します。

  8. スコアの数値書式を定義します。たとえば、スコアの精度を上げるためにスコアの書式を小数点以下1桁までと定義します。

  9. KPIについてプロトタイプ・データ機能である「形式」、「トレンド」、「最小値」および「最大値」を定義します。

  10. 「適用」と「保存」をクリックしてレポートを保存します。

加重とスコアを入力する手順は、次のとおりです。

  1. 「スコアリング・マネージャ」職責に切り替えます。

  2. 「加重とスコアの定義」にナビゲートします。

  3. 加重KPIを問い合せます。

  4. 「加重とスコアの更新」をクリックします。

  5. 「加重」タブで計算済KPIの各KPIに対する加重%を割り当てます。割り当てる%の合計を100と一致させます。

    たとえば、あるKPIに40%の重みを、また別のKPIに60%の重みを割り当てます。「再計算」をクリックして加重の合計が100%と一致することを確認します。

  6. 「スコア」タブにナビゲートします。

  7. KPIを選択します。

  8. 特定の期間タイプのスコアを定義するには、期間タイプを選択します。

  9. そのスコアの期間タイプを選択します。

  10. スコアを定義するディメンション・オブジェクトを選択します。たとえば「商品」を選択している場合、「ハードウェア仕入先のスコアを定義するには「ハードウェア」を選択します。

  11. 「スコアリング値範囲」表で各スコアについて次の情報を入力します。

  12. 「適用」をクリックして作業を保存します。

スコアの一括更新

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一括更新の機能を使用するとすべてのディメンション値のスコア範囲とあるKPIのスコアリング対象期間を一度にロードできます。期間とディメンション・オブジェクトの値を複数一度に指定し、選択した値をスコア範囲として保存します。

この機能は同一のスコア範囲を複数の期間や複数のディメンション・オブジェクトの値に対して繰り返し適用したいときに便利です。

例外がある場合は一括更新の実行後に、個別のディメンション・オブジェクトの値や期間に対して特別のスコア範囲を定義できます。たとえば、特定の仕入先に対して特別のスコア範囲を定義することも可能です。特定の期間とディメンション値の組合せに対してスコア範囲を保存すると、常に最新の値が最初に実行した一括更新の設定値を上書きします。

シミュレーション・ビューの作成

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シミュレーション・ビューを使用すると、計算済KPIに対する1つ以上のKPIの効果を示すWhat-Ifシナリオを作成できます。

シミュレーション・ビューを作成する手順は、次のとおりです。

  1. 「Daily Business Intelligenceデザイナ」職責で、「レポート・デザイナ」にナビゲートします。

  2. カスタム・レポートを作成または編集します。

  3. 表リージョンで、計算済KPIを1つ以上定義します。「計算済KPIの作成」を参照してください。

    意味のあるシミュレーションを作成するには、通常、相関関係のあるフォーミュラを含む複数の計算済KPIを使用する必要があります。これにより、あるKPIがシミュレーションされると、フォーミュラに基づいてその他のKPIに影響が示されます。

  4. 計算済KPIを追加した後、「レポート・デザイナ」のレイアウト・ページに戻って作業内容を保存します。計算済KPIを作成した直後に、「シミュレーション・ビュー」ボタンが使用可能になります。「シミュレーション・ビューの作成」をクリックします。

  5. 「シミュレーション・ビュー」をクリックします。

  6. シミュレーション・ビューの定義を開始するには、ビューの背景イメージを選択します。選択できるイメージ・ファイルのタイプは、*.gif、*.jpeg、*.jpg、*.swfまたは*.svgです。

    グラフィックの大きさは少なくとも196×30ピクセル以上必要です。画像はダッシュボードのビューに収まる必要があります。画像が大きすぎるとダッシュボードの他のリージョンの配置を乱す場合があります。

    計算済KPIの名称と値、およびフォーミュラに含まれる他のKPIの名称、値および編集可能フィールドが、自動的に背景イメージに追加されます。

  7. 背景イメージがロードされた後、シミュレーション・ビューの設計ページが表示されます。

    オブジェクトをドラッグ・アンド・ドロップしてイメージ上にKPIを配置します。名称、値および編集可能フィールドは個別エンティティであり、独立して配置する必要があることに注意してください。

  8. KPIごとに次のプロパティを編集します。

  9. テキストを書式設定し、必要に応じてビューにKPIを追加します。

  10. 「適用」をクリックして作業内容を保存し、ビューを完了します。「シミュレーション・ビューの更新」ボタンが表示されます。

    シミュレーション・ビューを表示するには、ビューをダッシュボードに追加する必要があります。「ダッシュボード・デザイナ」でレポートにアクセスすると、シミュレーションがリージョンの1つとして使用可能になります。そのため、どのレポートにシミュレーション・ビューが含まれているかに注意することが重要です。

グラフ・リージョンの編集(オプション)

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グラフ・リージョンはレポートの第3リージョンです。このリージョンには、表リージョンのメジャーがグラフ表示されます。このリージョンはオプションです。レポート・レイアウトでは表リージョンの前に表示されます。

各レポートには、行ごとに3つずつ最大6つまでグラフを追加できます。各グラフはレポートのメジャーに基づきます。

グラフは、表で使用可能なKPIに基づいて自動的に作成されます。たとえば、表に6列があると、最初のグラフは第1のKPI列に基づいて、第2のグラフは第2のKPI列に基づいてというように自動的に作成されます。オプションでデフォルトKPIの選択を変更したり、1つのグラフに複数のKPIを組み合せることができます。

1つのグラフに複数のメジャーを組み合せて使用できます。ただし、同じレポートで同じメジャーを2度グラフ化することはできません。

表リージョンに定義されているラベルに影響を与えずに、グラフ・シリーズのラベルを変更できます。

グラフでは「比較」シリーズを使用不可にする一方で表リージョンには引き続き表示するように選択することもできます。

グラフのサイズ、色および書式は、システムにより自動的に制御されます。矢印アイコンを使用すると、グラフ・リージョン内でグラフを並べ替えることができます。

レポートにグラフを追加する手順は、次のとおりです。

  1. レポート・プロトタイプのグラフ・リージョンで「新規」をクリックします。レポートの第1メジャーのグラフが自動的に作成されます。レポートのデフォルトの「表示別」が「時間」の場合は、トレンド・グラフが生成されます。レポートのデフォルトの「表示別」が別のディメンションの場合は、比較グラフが生成されます。

  2. 「編集」をクリックして、次のグラフ・プロパティを変更します。

  3. 「実績」チェック・ボックスはデフォルトで選択されます。

  4. レポートにない追加のKPIをグラフ化する場合は、必要に応じて既存または新規のKPIを追加します。すでにレポートに含まれているKPIは追加できないことに注意してください。グラフ・リージョンに追加したKPIは、表リージョンにも自動的に列として追加されます。

  5. 「適用」をクリックして作業を保存します。

  6. 「保存」をクリックしてレポート定義を保存します。

  7. さらにグラフを追加するには「新規」をクリックします。レポートに使用されていない次のメジャーのグラフが自動的に作成されます。このグラフについて手順2から6を繰り返します。

    グラフは最大6つまで追加できます。

  8. レポート内でグラフの順序を変更するには、「グラフの編集」ページで「上へ移動」および「下へ移動」アイコンを使用するか、「レポート・レイアウト」ページで「左へ移動」および「右へ移動」アイコンを使用します。

リンク・リージョンの編集(オプション)

リンク・リージョンはレポートの第5リージョンです。リンク・リージョンの定義はオプションです。

リンク・リージョンの編集方法は、「リンク・リージョンの作成」を参照してください。

トラブルシューティング

カスタム・レポートでパラメータを渡すことができない場合

ドリル元またはドリル先のダッシュボードおよびレポートで、同じパラメータを共有していることを確認してください。

「データ・ソース・マッピング」ウィンドウでディメンション・オブジェクトを使用できない場合

ディメンション・オブジェクトがディメンションに割り当てられていることを確認してください。

レポート・レイアウトの更新内容が表示されない場合

変更後に「レイアウト」ウィンドウを完全にリフレッシュしてください。

最新のレポートが見つからない場合

レポートは特定の機能領域に作成されます。新規のカスタム・レポートが見つからない場合は、すべての機能領域を検索してみてください。

表内のKPIをユーザー要件に従って移動または順序変更できない場合

「上へ移動」および「下へ移動」アイコンを使用すると、表の同一レベルにある表列またはKPIの順序を変更できます。変更内容と「比較」列は対応するKPIに自動的に関連付けられ、表内でKPIを移動または順序変更するときには関連付けを解除できません。

KPIまたは列は列グループ内の別のKPIの直後に配置できません。このようなKPIの順序を変更するには、列グループまたはヘッダー列の「更新」アイコンをクリックし、必要に応じてKPIを追加または削除します。

計算済KPIを定義できない場合

計算済KPIを定義するには、メジャーに関連付けられている列を使用する必要があります。既存ソース・レポートの場合は、計算済KPIを定義する前に、メジャーとしてマップされている各列がメジャーに関連付けられていることを確認してください。

カスタム・ダッシュボード

カスタム・ダッシュボードの作成

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事前シード済のダッシュボードでビジネス要件が満たされない場合、または事前シード済のダッシュボードに大幅変更が必要な場合は、カスタム・ダッシュボードを設計します。

事前シード済のダッシュボードを変更する場合は、ダッシュボードの複製を作成し、それを使用して作業できます。複製したダッシュボードでは、タイトルとレイアウトは元のダッシュボードと同じですが、一意の内部名が設定されます。

「ダッシュボード・デザイナ」を使用すると、ダッシュボードのプロトタイプを設計するのみでなく、次の操作も実行できます。

ダッシュボードの設計後に、それを職責とメニューに公開して本番モードに移行します。カスタム・ダッシュボードのデータをロードしてリフレッシュするには、「要求セット・ジェネレータ」を使用して要求セットを作成します。

ダッシュボード・プロトタイプの設計

ダッシュボード・プロトタイプでは、Daily Business Intelligenceに用意されている事前シード済のダッシュボードと同じ基本構造を使用します。カスタム・ダッシュボードの作成時には、ダッシュボード・プロトタイプに次の基本リージョンが自動的に移入されます。これらのリージョンは必要に応じて更新できます。

ダッシュボード・プロトタイプには、必要に応じて新規のリージョン・グループとリージョンを追加できます。次のタイプのリージョンを追加できます。

ダッシュボード・プロトタイプを設計する手順は、次のとおりです。

  1. 「Daily Business Intelligenceデザイナ」職責で、「レポート」->「ダッシュボード・デザイナ」の順にナビゲートします。

  2. 「作成」をクリックします。

  3. ダッシュボードの主要属性(名称、内部名およびアプリケーション)を定義します。カスタム・ダッシュボードの機能領域を選択します。他に該当する機能領域がない場合は、「顧客定義」機能領域を選択します。

  4. 「続行」をクリックします。

  5. タイトル・リージョンで「編集」をクリックして、ダッシュボード・タイトルを定義します。タイトル・リージョンは、ダッシュボードの第1リージョンです。

    ダッシュボード・タイトルは、「主要属性」ページで指定した名称に基づいて自動的に移入されます。ダッシュボード・タイトルを定義するには、「主要属性」をクリックし、そのページで名称を編集する方法もあります。

  6. パラメータ・リージョンで「選択」をクリックして、ダッシュボード・パラメータを定義します。パラメータ・リージョンは、ダッシュボードの第2リージョン・グループの唯一のリージョンです。

    標準のリージョン検索ページで、既存のパラメータ・リージョンを検索して選択するか、レポートからパラメータ・リージョンを選択できます。各ダッシュボードに追加できるパラメータ・リージョンは1つのみです。

  7. 「保存」をクリックして、ダッシュボード・プロトタイプを保存します。

    パラメータ・リージョンを追加した後でダッシュボード・プロトタイプを保存すると、標準のリージョン検索ページに「パラメータの一致」フィルタが追加されます。このフィルタを使用すると、ダッシュボードと同じパラメータを使用するリージョンのみを問い合せることができます。

  8. KPIリージョンで「選択」をクリックして、ダッシュボードのKPIを定義します。KPIリージョンは、ダッシュボードの第3リージョン・グループの第1リージョンです。KPIリージョンを定義するには、次の3つの方法があります。

    ダッシュボード・プロトタイプにKPIリージョンを追加するときには、「パラメータの一致」フィルタを使用して、リージョン内のKPIにダッシュボードと同じパラメータが使用されていることを確認します。

  9. 必要に応じてダッシュボードに他のリージョンを追加します。

    レポートからリージョンを選択すると、任意のカスタム・レポートまたは事前シード済レポートから任意のリージョンをダッシュボードに取り込むことができます。既存のレポートからパラメータ、表、グラフ、シミュレーション・ビューまたはリンク・リージョンを選択できます。レポートに複数のグラフが含まれている場合は、そのレポートの任意のグラフを選択できます。レポートからダッシュボードにリージョンを追加した後、レポートを削除するには、最初にダッシュボードからリージョンを削除する必要があります。

    既存のレポートからリージョンを選択する手順は、次のとおりです。

    リージョンを追加した後、そのリージョンの主要属性を編集したり、引き続き他のレポートからリージョンを選択できます。

  10. 「終了」をクリックして、ダッシュボード・プロトタイプを完了します。

KPIリージョンの作成

本文の説明内容に関するイメージ

KPIリージョンはKPIのリストです。事前シード済ダッシュボードの場合、KPIリージョンには、ダッシュボードの他のリージョンで使用可能なコンテンツを要約したKPIのリストが表示されます。たとえば、「損益」ダッシュボードの「収益」KPIには、ダッシュボードの「収益」表リージョンおよびグラフ・リージョンで使用可能なデータが要約されます。また、KPI値はダッシュボード・パラメータに基づいて変化します。たとえば、「損益」ダッシュボードでは、「マネージャ」パラメータを変更すると、選択したパラメータ値に基づいて「収益」KPIの値が変化します。

カスタムKPIリージョンを作成する場合は、事前シード済のKPIリージョンと同様に動作するリージョンを作成することをお薦めします。したがって、カスタムKPIリージョンの要件は次のようになります。

カスタムKPIリージョンの定義には、次の2つの基本手順があります。

「KPIリストの作成」ページでは、KPIリージョンの設計のみでなく次のこともできます。

新規KPIリージョンを作成する手順は、次のとおりです。

  1. 「Daily Business Intelligence」職責で、「レポート」->「ダッシュボード・デザイナ」の順にナビゲートします。

  2. 「作成」をクリックします。

  3. KPIリージョンで「選択」をクリックします。

  4. 「リージョンの選択」ページで「作成」をクリックします。

  5. KPIリージョンのプロトタイプ・プロパティを定義します。これらの値は、ダッシュボードがプロトタイプ・モードの間にKPIリージョンに表示され、プロトタイプ・ダッシュボードの予備テストを実行できます。

    本文の説明内容に関するイメージ

  6. 「実装プロパティ」をクリックします。

    本文の説明内容に関するイメージ

  7. KPIリージョンの実装プロパティを定義します。次のプロパティは、ダッシュボードを公開して本番モードに移行した後にのみ参照可能になります。

  8. 「適用」をクリックして作業を保存します。

リンク・リージョンの作成

ダッシュボードとレポートにリンク・リージョンを追加できます。リンク・リージョンには、次のコンテンツへのリンクが含まれます。

リンク・リージョンを作成する手順は、次のとおりです。

  1. 「Daily Business Intelligenceデザイナ」職責で、「レポート」->「ダッシュボード・デザイナ」の順にナビゲートします。

  2. 「作成」をクリックします。

  3. 任意のリージョンで「選択」をクリックします。

  4. 「タイプ」フィールドで「リンク」を選択します。「作成」ボタンが表示されます。

  5. 「作成」をクリックします。

  6. リンク・リージョンの主要属性である名称、内部名、アプリケーション、機能領域および摘要を定義します。

  7. 「適用」をクリックして主要属性を保存します。「関連リンクの編集」ページが表示されます。

    本文の説明内容に関するイメージ

  8. レポート、ダッシュボード、スコアカードまたはOracle Applications機能へのリンクを追加するには、次の手順を実行します。

  9. URLへのリンクを追加するには、次の手順を実行します。

  10. リンクの順序を変更するには「順序の変更」をクリックします。必要に応じて矢印アイコンを使用してリンクを並べ替えます。「適用」をクリックして作業内容を保存します。

  11. 「適用」をクリックして作業を保存します。

RSSフィードの登録

シンジケート・コンテンツをダッシュボードにリージョンとして追加する場合は、RSSフィードを登録します。たとえば、ニュース・ヘッドライン、株価または通貨換算レートのRSSフィードを登録し、そのRSSフィードをダッシュボードにリージョンとして追加できます。

登録したフィードは必要に応じて更新または削除できます。

RSSフィードを登録する手順は、次のとおりです。

  1. 「Daily Business Intelligenceデザイナ」職責で、「レポート」->「RSSフィードの登録」の順にナビゲートします。

  2. 「作成」をクリックします。

  3. フィード名を入力します。

  4. フィードのXML URLを入力します。

  5. オプションでフィードのXSL URLと摘要を追加します。

  6. 「適用」をクリックして作業を保存します。

コンテンツの公開

ユーザーに対してカスタム・コンテンツを提供するにはこれを公開する必要があります。コンテンツを公開する手順は、次のとおりです。

  1. メニューにコンテンツを追加します

    カスタム・ダッシュボード、カスタム・レポート、その他にもスコアカードやその他のOracle Applicationsフォームなどはメニューに追加できます。

    自作のカスタム・コンテンツのためのメニューを少なくとも1個作成することを強くお薦めします。機能のシンプルな一覧のメニューを作成したり、親メニューの下に子メニューを対応付けて階層化されたメニューを作成したりできます。カスタム・メニューは必要に応じて更新したり削除したりできます。

    事前シードされたメニューは更新できませんが、事前シードされたメニューを複製して複製をカスタマイズするのは可能です。

  2. メニューに職責を割り当てます

    カスタマイズしたメニューをOracle Applicationsの職責に割り当てます。メニューを職責に対して割り当てると、その職責はそのメニューに割り当てられたすべての機能にアクセスできるようになります。

    事前シード済の職責は更新できません。更新できるのはカスタム職責のみです。必要なカスタム職責を設定するように、システム管理者に依頼してください。

メニューと職責の作成の詳細は、『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - セキュリティ』の機能セキュリティの概要に関する項、『Oracle Applications開発者ガイド』のメニューと機能セキュリティの概要に関する項、『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - セキュリティ』の「メニュー」ウィンドウに関する項を参照してください。

メニューに内容を追加するには、次の手順を実行します。

  1. 「Daily Business Intelligenceデザイナ」職責で、「レポート」->「公開」の順にナビゲートします。

  2. 既存メニューを問い合せるか、または「作成」をクリックして新しいメニューを作成します。事前シードされたメニューについては「更新」アイコンがグレー表示されて選択できません。事前シードされたメニューはカスタマイズできませんが、いったん複製して複製したメニューを必要にあわせてカスタマイズできます。

    新しいメニューを作成する手順は、次のとおりです。

    1. 「メニュー」ウィンドウで「作成」をクリックします。

    2. メニューの名称、内部名および摘要を定義します。

    3. 「適用」をクリックして作業を保存します。

  3. メニューにコンテンツを追加するには「更新」をクリックします。

    本文の説明内容に関するイメージ

  4. 「内容の追加」をクリックします。メニューに対して、ダッシュボード、レポート、その他のコンテンツ(Oracle Applicationsフォーム機能)を追加します。

    内容を問い合せて選択します。

  5. サブメニューを追加するには、「メニューの追加」をクリックします。すべての既存メニューから選択したり、新規メニューを作成できます。

  6. メニューの名前、説明、コンテンツ、サブメニューを変更するには「更新」、をクリックします。

  7. メニュー内のコンテンツを再構成します。「内容の順序変更」をクリックし、必要に応じてメニュー内のコンテンツを上下の矢印アイコンを使用して移動します。

メニューを職責に割り当てるには、次の手順を実行します。

  1. 職責を作成するようにシステム管理者に依頼します。

  2. 「メニュー」ウィンドウで「職責」をクリックします。

  3. 職責を問い合せて「更新」をクリックします。

  4. 「メニュー」フィールドでメニューを問い合せて選択します。

  5. 「適用」をクリックして作業を保存します。

    職責を割り当てられているすべてのユーザーはメニューとその下のコンテンツにアクセスできます。

ダッシュボードとレポートのエクスポートとインポート

カスタム・ダッシュボードとカスタム・レポートは、ソース・インスタンスからターゲット・インスタンスにインポートおよびエクスポートできます。

事前シードされたコンテンツはエクスポートもインポートもできません。しかし、カスタム・ダッシュボードやカスタム・レポートから事前シードされたコンテンツを参照している場合、コンテンツへの参照データはエクスポートされます。そのため、ターゲット・インスタンスがエクスポート・システムと同一のパッチ・レベルにあることが重要になってきます。その場合、事前シードされたコンテンツへの参照はダッシュボードやレポートをターゲット・インスタンスへインポートしたときに保持されます。たとえば、事前シードされた収益KPIや仕入先ディメンションを含むカスタム・レポートを作成した場合、インポート処理の開始前に収益KPIや仕入先ディメンションがターゲット・インスタンス上に存在することを確認する必要があります。これらが存在しないとインポート処理は機能しません。

エクスポートとインポートの処理は、インポート対象がダッシュボードとレポートのどちらであるかによって少し異なります。

ソース・インスタンスにおいてユーザーがダッシュボードやレポートへのアクセスする権限を付与するときに委任機能を使用している場合、委任はエクスポートされません。インポート終了後に、ターゲット・インスタンスにおいてダッシュボードやレポートに対するアクセス権限をあらためて付与する必要があります。

ダッシュボードまたはレポートをソース・インスタンスからエクスポートする手順は、次のとおりです。

  1. ソース・インスタンスで「Daily Business Intelligenceデザイナ」職責を使用して、「レポート」->「ダッシュボード・デザイナ」または「レポート」->「レポート・デザイナ」の順にナビゲートします。

  2. エクスポートするダッシュボードまたはレポートを問い合せて「更新」をクリックします。

  3. 「更新」ウィンドウで「エクスポート」をクリックします。

    コンテンツを正常にインポートするためにはターゲット・インスタンス側で存在している必要がある事前シード・オブジェクト(表、ビュー、カレンダ)を一覧したメッセージが表示されます。

  4. ダッシュボードをエクスポートする場合、エクスポートしたいリージョンを選択できます。「続行」をクリックします。

  5. 「エクスポート」ウィンドウでエクスポート・ファイルのタイプ「XMLファイル (*.zip)」を選択して「エクスポート」をクリックします。

    エクスポートしようとするダッシュボードやレポートのXML定義を含む.ZIPファイルが生成されます。

  6. エクスポート・ファイルを一時的にローカル・ドライブに保存します。

ダッシュボードをターゲット・インスタンスにインポートする手順は、次のとおりです。

  1. 次に示す前提条件が満たされていることを確認します。

  2. ターゲット・インスタンスで「Daily Business Intelligenceデザイナ」職責を使用して、「レポート」->「ダッシュボード・デザイナ」の順にナビゲートします。

  3. 「インポート」をクリックします。

  4. 「ファイル名」フィールドでローカル・ドライブからエクスポート・ファイルを選択します。「適用」をクリックするとインポート処理が開始されます。

    システムにインポートされるコンテンツが一覧表示されます。事前シードされたコンテンツはインポートされません。

  5. 「続行」をクリックします。

  6. 必要に応じて主要属性を更新します。

  7. インポートされたダッシュボードは「ダッシュボードの更新」ウィンドウに表示されます。「終了」をクリックすればインポートを完了します。

ダッシュボードまたはレポートをターゲット・インスタンスにインポートする手順は、次のとおりです。

  1. 次に示す前提条件が満たされていることを確認します。

  2. ターゲット・インスタンスではターゲット・インスタンスで「Daily Business Intelligenceデザイナ」職責を使用して、「レポート」->「レポート・デザイナ」の順にナビゲートします。

  3. 「インポート」をクリックします。

  4. 「ファイル名」フィールドでローカル・ドライブからエクスポート・ファイルを選択します。「適用」をクリックするとインポート処理が開始されます。

    システムにインポートされるコンテンツが一覧表示されます。事前シードされたコンテンツはインポートされません。

  5. 内部名の同じレポートがターゲット・インスタンス内に存在すると、「既存のレポート属性を再使用してください」オプションが自動的に選択されます。このオプションを選択すると、システムにインポートするレポートによって既存のレポートが上書きされます。

    あるいは「新規レポートの作成」オプションを選択する方法もあります。既存のレポート属性を再使用したくない場合にこちらのオプションを選択すると、ターゲット・インスタンスにはまったく新しいレポートが作成されます。新規作成したレポートの主要属性を必要に応じて変更します。

  6. 「続行」をクリックします。

  7. レポートのマッピング内容を確認します。

    メジャー、ディメンション・オブジェクト、カレンダはターゲット・インスタンスの既存コンテンツに自動的にマップされます。ターゲット・インスタンス内で適合するマップ先コンテンツを探すのにコンテンツの名前と内部名が使用されます。たとえば、インポートされたレポート内にカスタム収益KPIがあると、ターゲット・インスタンスの別の収益KPIに対応させようと試みます。

    マッピングが正しく処理されている場合は「次」をクリックします。そうでない場合はインポートされたコンテンツを別の既存コンテンツに手動でマップし直すか、「新規作成」オプションを選択してターゲット・インスタンス内に新規オブジェクトを作成します。

  8. インポートされたレポートは「レポートの更新」ウィンドウに表示されます。「終了」をクリックすればインポートを完了します。

トラブルシューティング

カスタム・ダッシュボードでパラメータを渡すことができない場合

ダッシュボードとレポートで同じパラメータを共有していることを確認してください。

インポートが失敗する場合

環境に同じレベルのパッチが適用されていることを確認してください。