Oracle Daily Business Intelligenceインプリメンテーション・ガイド リリース12 E06050-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
Daily Business Intelligenceを実装する前に、すべてのインテリジェンス製品に共通する次の事項を考慮してください。
実装する機能を決定します。
『Oracle Daily Business Intelligenceユーザー・ガイド』を確認して、実装するダッシュボード、KPI、レポート、各ダッシュボードまたはレポートにアクセスするユーザー、使用するKPI、およびカスタマイズまたは使用不可にする機能についてリストを作成します。
Daily Business Intelligenceの実装を開始する前に、次のような典型的な問題がいくつか考えられます。
どのダッシュボードとレポートを実装するか?
どのKPIをユーザーに対して非表示にするか?
どのような地理的エリアを設定する必要があるか?
どの職責が必要で、その職責をどのユーザーに割り当てるか?
実装する予定のダッシュボードとレポートにはバケット・セットのカスタマイズが必要か?
構成する必要のあるダッシュボードまたはレポートがあるか? ある場合、非表示にする必要のあるリージョンがダッシュボードにあるか?
レポート対象の期間を決定します。Daily Business Intelligenceでは、エンタープライズ・カレンダに定義されている全期間について、グローバル開始日から初期または増分ロードを実行した最終日までのデータを要約します。グローバル開始日とエンタープライズ・カレンダは、Daily Business Intelligenceの設定時に設定します。
ダッシュボードを効果的に使用するには、グローバル開始日からレポート対象の将来日付の取引までの期間がエンタープライズ・カレンダに定義されていることを確認する必要があります。たとえば、予算や予測などの将来日付の取引に対してレポートを作成する場合は、可能性のある将来日付と過去日付のすべての取引について、期間が定義されている必要があります。
タイムリなデータを保証するには、できるだけ頻繁に増分要求セットを実行することをお薦めします。データを最新の状態にしておくには、可能な場合は要求セットを毎日実行してください。
レポート対象の通貨を決定します。Daily Business Intelligenceでは、機能通貨とグローバル通貨、およびOracle General Ledgerに定義されている日次換算レートに基づいて通貨ディメンションが移入されます。Daily Business Intelligenceを使用するには、取引通貨、機能通貨、グローバル通貨のそれぞれに対して、エンタープライズ・カレンダに定義した会計期間ごとに日次換算レートが定義されていることを確認します。
予算や予測、またはサービス契約など、将来または過去日付の取引に関するレポートを作成する場合は、可能性のある将来日付と過去日付のすべての取引について、日次換算レートが定義されていることを確認してください。
特定の日に通貨の日次換算レートが存在しない場合、Daily Business Intelligenceでは、使用可能な直近の日付のレートが検索されます。レートが見つからない場合は、初期要求セットまたは増分要求セットの実行時に、レートの欠落を示すエラーが戻されます。
実装予定のダッシュボードとレポートに関するセキュリティ要件を検討し、それに応じてユーザー・アクセス権を変更します。
Daily Business Intelligenceでは、Oracle Applications全体および企業全体にわたるデータが要約されます。このマニュアルで説明する要件に従ってセキュリティを設定することで、ユーザーが不適切なデータや機密データ(従業員の給与や収益情報など)にアクセスできないことを確認します。
次の表に、Daily Business Intelligenceのフレームワーク、共通機能およびインテリジェンス・ダッシュボードなど、Daily Business Intelligenceの設定に必要な設定手順を示します。各手順には、必要な職責および各手順を実行するダッシュボードを示します。
注意: いくつかのダッシュボードでは、共通の設定手順を共有しています。特に注記しないかぎり、共通の設定手順は、すべてのダッシュボードを対象に1回のみ実行する必要があります。たとえば、「損益」、「費用管理」および「HR管理」の各ダッシュボードでは、「HR 全コスト・センター・マネージャのロード」コンカレント・プログラムを実行する必要がありますが、このプログラムは、これらすべてのダッシュボードを対象に1度実行するだけで済みます。
特に注記しないかぎり、これらの設定手順は並行して、かつ初期要求セットを実行する前であればいつでも実行できます。たとえば、グローバル・パラメータの設定とHRプロファイル・オプションの設定を並行して実行できます。
特に注記しないかぎり、損益のダッシュボードと記述されている場合、手順は「損益」と「マネージャ別損益」の両方のダッシュボードに適用されます。
一部の手順は、各ダッシュボードの設定方法によって任意の手順になります。詳細は、次の表に示す各手順の詳細説明を参照してください。
ステップ | 職責 | ダッシュボード |
---|---|---|
前提条件 | ||
ハードウェアとソフトウェアの前提条件の確認 | N/A |
|
実装計画の作成 | N/A |
|
実装者に対する職責の割当て | システム管理者 |
|
複数組織アーキテクチャの設定 | システム管理者 |
|
Daily Business Intelligenceフレームワークの設定 | ||
グローバル・パラメータの設定 | Daily Business Intelligence管理者 |
|
ダッシュボードとレポートの管理 | Daily Business Intelligence管理者 |
|
KPIの管理 | Daily Business Intelligence管理者 |
|
バケットのカスタマイズ | Daily Business Intelligence管理者 |
|
地理ディメンションの設定 | Daily Business Intelligence管理者 |
|
委任の使用可能化 | システム管理者 |
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営業単位セキュリティの設定 | システム管理者 |
|
Really Simple Syndication(RSS)フィードの使用可能化 | システム管理者 |
|
カスタム・ロゴの定義(オプション) | システム管理者 |
|
自分の承認レポートに関する通知の設定(オプション) | システム管理者 |
|
Eメールの使用可能化(オプション) | システム管理者 |
|
Web Conferencingの使用可能化(オプション) | システム管理者 |
|
リアルタイム・チャット(RTC)の使用可能化(オプション) | システム管理者 |
|
取引へのドリル機能の使用可能化(オプション) | システム管理者 |
|
機能とダッシュボードの設定 | ||
HRプロファイル・オプションの設定 | システム管理者 |
|
会社に対するプレースホルダ組織の作成 | HRMSマネージャ |
|
会社とコスト・センターの組合せに対する組織の作成 | HRMSマネージャ |
|
「GL会社コスト・センターをHRと同期化」要求セットの実行 | HRMSマネージャ |
|
会社コスト・センター組織分類が使用可能であることの検証 | HRMSマネージャ |
|
組織へのマネージャの割当て | HRMSマネージャ |
|
「HRI 全コスト・センター・マネージャのロード」の実行 | Daily Business Intelligence管理者 |
|
品目ディメンションのアップグレード | 品目マネージャ |
|
製品カタログ階層の設定 | 品目マネージャ |
|
| ||
「DBI品目ディメンションの設定」要求セットの実行 | Daily Business Intelligence管理者 |
|
フィールド・サービス地区階層の設定 | フィールド・サービス管理者 |
|
フィールド・サービス地区へのリソースの割当て | フィールド・サービス管理者 |
|
故障修理タスク・タイプの指定 | Daily Business Intelligence管理者 |
|
フィールド・サービス地区の導出方法の指定 | システム管理者 |
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ソース元帳グループの定義 | Daily Business Intelligence管理者 |
|
財務ディメンションの定義 | Daily Business Intelligence管理者 |
|
ディメンションの値と階層の管理 | Daily Business Intelligence管理者 |
|
予算と予測の設定 | デスクトップ・インテグレータ |
|
General Ledgerと経費計算書データの保護 | Daily Business Intelligence管理者 |
|
Financialsに関するプロファイル・オプションの設定 | Daily Business Intelligence管理者 |
|
Email Centerに関するプロファイル・オプションの設定 | システム管理者 |
|
インバウンド・テレフォニに関するプロファイル・オプションの設定 | システム管理者 |
|
在庫組織セキュリティの設定 | Oracle Inventory |
|
引合ランクの設定 | Oracle Marketing管理者 |
|
リージョンの設定 | Business Intelligence Systems |
|
DBI for Marketingプロファイル・オプションの定義 | システム管理者 |
|
DBI for Projectsセキュリティ・プロファイルの設定 | Daily Business Intelligence管理者 |
|
DBI for Projectsの設定 | Daily Business Intelligence管理者 |
|
従業員としてのユーザーの設定 | 購買 HR システム管理者 |
|
「POA: DBI実装」プロファイル・オプションの確認 | 購買 |
|
文書表示の設定 | 購買 システム管理者 |
|
商品の設定 | iProcurementスーパーユーザー、購買スーパーユーザー、Public Sector Purchasingスーパーユーザー |
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会社とコスト・センターのディメンションの設定 | Daily Business Intelligence管理者 |
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DBI for Financialsプロファイル・オプションとソース元帳グループ割当ての設定 | Daily Business Intelligence管理者 |
|
DBI for Salesプロファイル・オプションの設定 | システム管理者 |
|
「商談ログ表の初期ロード」コンカレント・プログラムの実行 | Oracle Sales管理者 |
|
DBI for Service Contractsの営業グループ階層の設定 | Daily Business Intelligence管理者 |
|
収集開始日の決定 | Daily Business Intelligence管理者 |
|
Service Contracts Intelligence用のOracle Discovererビジネス・エリアの設定 | システム管理者 |
|
在庫組織セキュリティの設定 | Oracle Inventory |
|
エンタープライズ・カレンダの同期化 |
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確定日のデフォルト・ルールの設定 |
|
|
財務カテゴリ・ディメンションの設定 |
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|
財務データの同期化 |
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|
財務勘定科目のマップ |
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|
品目ディメンションの設定 |
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「OM: DBI導入」プロファイル・オプションの設定 | システム管理者 |
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在庫カテゴリ・セットまたは製品カテゴリ・セットと品目との関連付け |
|
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補助元帳への転記完了の確認 |
|
|
レポートの測定単位の設定 | Daily Business Intelligence管理者 |
|
リソース・グループの設定 | Oracle Engineering(アプリケーション) |
|
時間ベースのリソースの識別 | システム管理者 |
|
Advanced Supply Chain Planningでのペギングの使用可能化 | Advanced Supply Chainプランナ |
|
計画インスタンスの設定 | システム管理者 |
|
計画収集スケジュールの設定 | Daily Business Intelligence管理者 |
|
時間の測定単位の設定 | システム管理者 |
|
基本編成計画の設定 | Daily Business Intelligence管理者 |
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「ISC: 出荷/輸送実行」プロファイル・オプションの設定 | システム管理者 |
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「FTE: 運送業者定時到着ウィンドウ」プロファイル・オプションの設定 | システム管理者 |
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設定後の手順 | ||
営業グループおよび地区階層の更新 | CRM管理者 |
|
初期および増分要求セットの作成 | Daily Business Intelligence管理者 | すべて |
初期要求セットの実行 | Daily Business Intelligence管理者 | すべて |
ユーザーの設定 | システム管理者 | すべて |
増分要求セットのスケジュール | Daily Business Intelligence管理者 | すべて |
実装の完了 |
Daily Business Intelligenceフレームワークを設定する前に、次に示す前提条件が満たされていることを確認します。
Oracle E-Business Suite Documentation CDに含まれている『Oracle Applications インストレーション・ガイド: Rapid Installの使用方法』または『Oracle Applicationsリリース11iから12へのアップグレード・ガイド』のいずれかを確認してハードウェアとソフトウェアの前提条件がすべて満たされていることを確認します。
機能上の要件は、ダッシュボードごとに異なります。実装前に『Oracle Daily Business Intelligenceインプリメンテーション・ガイド』を確認し、実装計画を作成する必要があります。計画では次のような問題に対処する必要があります。
どの職責が必要か?
どのダッシュボードとレポートを実装するか?
ダッシュボードとレポートの実装を実行するための設定手順のリストはどのようになるか?
カスタム・コンテンツについて指定する依存性はあるか?
実装する必要のある生成ソース・レポートはあるか?
どの地理的エリアを設定する必要があるか?
構成する必要のある事前シード済ダッシュボードおよびレポートがあるか?
使用不可にする必要のあるKPIがあるか?
カスタマイズする必要のあるバケット・セットがあるか?
DBIでチャットやEメールなどのコラボレーション機能をどのように構成するか?
関連項目
実装するダッシュボードに応じて、実装者に職責を1つ以上割り当てる必要があります。
ユーザーに対する職責の割当て方法については、『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - セキュリティ』を参照してください。
関連項目
次のダッシュボードは「営業単位」パラメータで保護されており、複数組織アーキテクチャを実装する必要があります。
資産プロジェクト原価管理
コスト・センター費用管理
商品費用管理
商品仕入先管理
契約プロジェクト原価管理
買掛管理
買掛ステータス
調達管理
調達実績管理
調達ステータス
調達-支払管理
プロジェクト運用管理
プロジェクト収益性管理
売掛管理
売掛金ステータス
サイト管理
サイト上位活動
サイト上位販売活動
ソーシング管理
仕入先管理
複数組織アーキテクチャの設定方法の詳細は、『Oracle Applications Multiple Organizations Implementation Guide』を参照してください。
関連項目
追加のDBI機能またはダッシュボードの実装を開始する前に、次のDBIフレームワークの設定手順を完了してください。
グローバル・パラメータは、グローバル通貨、エンタープライズ・カレンダ、週の開始日など、ダッシュボードのデフォルト値を定義します。グローバル・パラメータの設定には、Daily Business Intelligence管理者職責を使用します。
これらのパラメータの値は実装を完了した後で変更できますが、データを再要約またはリフレッシュするには、初期ロードまたは増分ロードを実行する必要があります。
次の表に示す太字のパラメータを変更する場合は、表に記載されているように、ダッシュボードに対して初期要求セットを再実行する必要があります。太字以外のパラメータを変更する場合、初期要求セットを再実行する必要はありません。
パラメータ名 | 必須 | 説明 |
---|---|---|
グローバル開始日 (MM/DD/YYYY) | 必須 | Daily Business Intelligenceで時間ディメンションに使用する絶対開始日を設定します。Daily Business Intelligenceの要約表にロードされたすべてのデータがこの日付で収集されます。履歴データはこの日以降保守されます。グローバル開始日に使用可能なデータがない場合は、直近の開始日が使用されます。使用可能なデータがまったくない場合は、NULL値が表示されます。Daily Business IntelligenceにおけるNULL値の表示方法の詳細は、『Oracle Daily Business Intelligenceユーザー・ガイド』を参照してください。このパラメータを実装の完了後に変更した場合は、すべてのダッシュボードに対して初期要求セットを再実行してください。 |
カスタム・ロゴ | オプション | 事前にシードされたダッシュボードとレポートの先頭にカスタム・ロゴを追加できるようにします。ロゴは.GIF形式である必要があり、推奨最大サイズは124 x 16ピクセルです。 |
開始曜日 | 必須 | Daily Business Intelligenceで時間ディメンションに使用する週の開始日(日曜、月曜など)を設定します。このパラメータを実装の完了後に変更した場合は、すべてのダッシュボードに対して初期要求セットを再実行してください。 |
エンタープライズ・カレンダ | 必須 | Daily Business Intelligenceで時間ディメンションに使用するカレンダ(ディメンション・オブジェクト)を設定します。このカレンダ・タイプによって、複数の組織にわたる分析に使用できる年と年度内の期間が決まります。たとえば、「会計カレンダ」を選択すると、四半期または会計期間別に分析を実行できます。General Ledgerに定義されているすべてのカレンダを選択できます。ただし、Daily Business Intelligenceで定義できる会計年度は50週から54週の範囲内に制限されています。『Oracle General Ledgerユーザーズ・ガイド』を参照してください。このパラメータを実装の完了後に変更した場合は、すべてのダッシュボードに対して初期要求セットを再実行してください。 |
期間 | 必須 | Daily Business Intelligenceで時間ディメンションに使用するデフォルトの期間タイプを設定します。「会計年」、「月」、「四半期」など、General Ledgerに定義されているすべての期間タイプを選択できます。『Oracle General Ledgerユーザーズ・ガイド』の期間タイプに関する項を参照してください。このパラメータを実装の完了後に変更した場合は、すべてのダッシュボードに対して初期要求セットを再実行してください。 |
顧客階層タイプ |
| 関連顧客の集計データを表示し、ユーザーが顧客階層関連に基づいて売掛金メジャーおよびデータ間でナビゲートできるように、顧客階層ディメンションのTrading Community Architecture(TCA)関連タイプを設定します。「顧客階層タイプ」プロファイルの値は、TCA/Oracle Customers Onlineで「階層型」属性を「Yes」、「循環可能」属性を「No」に設定して定義されている関連タイプです。 |
パーティ・マーケット分類タイプ | 次のダッシュボードに対してオプション:
| 顧客のマーケット・セグメントの全社的なビューとして使用する体系を設定します。Oracle Trading Community Architectureで定義されているすべての一般分類を選択できます。
注意: 分類はフラット型、つまり非階層型であることが必要です。 このパラメータを実装の完了後に変更した場合は、影響を受けるダッシュボードに対して初期要求セットを再実行してください。 |
自動ファクタリング | 必須 | ダッシュボードとレポートの表リージョンの値を、最小公分母に基づいて自動的にファクタリングするかどうかを設定します。自動ファクタリングは、レポートに多数の数値が含まれる場合に役立ちます。たとえば、ビジネス・エリア別収益レポートを作成する場合に、値の最小公分母が 1,000,000であれば、表リージョンには100万という係数を使用して値 1が表示されます。係数は列ヘッダーに表示されます。自動ファクタリングを使用可能にしなければ、値全体が各行に表示されます。 |
上限% | 必須 | パーセントを表示する際の上限値を設定します。パーセント値が上限値より大きい場合は、「---」と表示されます。 |
下限% | 必須 | パーセントを表示する際の下限値を設定します。パーセント値が下限値より小さい場合は、「---」と表示されます。 |
収集コミット・サイズ | 必須 | 1000 |
デバッグ・モード | すべてのダッシュボードに対してオプション | このプロファイルを「Yes」に設定すると、パラメータ、処理情報、戻り値などのデバッグ情報を表示する列がKPIリージョンに追加されます。また、KPIリージョンの下部には、KPIリージョンの表示に要した時間の実績情報を表示するための「ログの表示」リンクが追加されます。 |
第1通貨 | 必須 | ダッシュボードの「通貨」パラメータに表示する最初の通貨を設定します。この通貨は「グローバル通貨」とも呼ばれます。General Ledgerに定義されているすべての通貨を選択できます。取引は、第1レート・タイプを使用して第1通貨に換算されます。通貨の詳細は、『Oracle General Ledgerユーザーズ・ガイド』の通貨に関する項を参照してください。このパラメータを実装の完了後に変更した場合は、すべてのダッシュボードに対して初期要求セットを再実行してください。 |
第1レート・タイプ | 必須 | 取引を第1通貨に換算する際に使用するレート・タイプを設定します。「社内」、「直物」など、General Ledgerに定義されているすべてのレート・タイプを選択できます。レート・タイプの設定方法の詳細は、『Oracle General Ledgerユーザーズ・ガイド』のレートに関する説明を参照してください。このパラメータを実装の完了後に変更した場合は、すべてのダッシュボードに対して初期要求セットを再実行してください。 |
第1通貨表示名 | オプション | 第1通貨の表示名を設定します。 |
第2通貨 | オプション | 「通貨」パラメータの第2通貨を設定します。取引は、第2レート・タイプを使用して第2通貨に換算されます。このパラメータを実装の完了後に変更した場合は、すべてのダッシュボードに対して初期要求セットを再実行してください。 |
第2レート・タイプ | オプション | 取引を第2通貨に換算する際に使用するレート・タイプを設定します。「予算」など、General Ledgerに定義されているすべてのレート・タイプを選択できます。このパラメータを実装の完了後に変更した場合は、すべてのダッシュボードに対して初期要求セットを再実行してください。 |
第2通貨表示名 | オプション | 第2通貨の表示名を設定します。 |
年間通貨 | 次のダッシュボードに対してオプション:
| 年間通貨として表示する通貨を設定します。第1通貨または第2通貨のいずれかを選択できます。通貨が選択されない場合、「通貨」パラメータには、第1、第2および機能通貨のみが表示されます。このパラメータを実装の完了後に変更した場合は、「サービス契約管理」ダッシュボードに対して初期要求セットを再実行してください。 |
年間通貨表示名 | 次のダッシュボードに対してオプション:
| 年間通貨の表示名を設定します。 |
Treasuryレート・タイプ | 次のダッシュボードに対して必須:
次のダッシュボードに対してオプション:
| 財務取引を機能通貨に換算する際に使用するTreasuryレートを設定します。 このパラメータを実装の完了後に変更した場合は、「損益」、「損益分析」、「費用管理」、「費用分析」および「資金管理」の各ダッシュボードに対して初期要求セットを再実行してください。 |
各インテリジェンス領域には、一連の事前シード済ダッシュボード、レポートおよびKPIが用意されており、そのままレポート作成と分析に使用できます。事前シード済の内容の詳細は、『Oracle Daily Business Intelligenceユーザー・ガイド』を参照してください。
実装するダッシュボードとレポート(事前シード済またはカスタム)を決定した後は、Daily Business Intelligence管理者職責を使用してダッシュボードとレポートを次のように管理できます。
ダッシュボードとレポートの使用可能化
ダッシュボードの構成
Eメールによるダッシュボードの送信
「要求セット・ジェネレータ」で最適化済の初期要求セットと増分要求セットを生成できるように、実装するダッシュボードとレポートを使用可能にする必要があります。
ダッシュボードとレポートは、初期実装中に使用可能にしておくことをお薦めします。
事前シード済のダッシュボードおよびレポートを使用可能または使用不可にした場合は、実装完了後に、特にそのダッシュボードとレポートの必須設定(要求セットの再作成と再実行など)を完了する必要があります。
依存オブジェクトやリフレッシュ・プログラムが定義されていないダッシュボードとレポートは、使用可能または使用不可にすることができません。
ダッシュボードとレポートを使用可能にする手順は、次のとおりです。
Daily Business Intelligence管理者職責を使用して、「設定」->「グローバル」->「内容の管理」の順にナビゲートします。
実装するダッシュボードまたはレポートを問い合せます。
ダッシュボードまたはレポートの横にある「実施」チェック・ボックスを選択します。同時に複数のダッシュボードとレポートを使用可能にすることができます。
注意: ダッシュボードを使用不可にすると、そこにリンクされていて使用可能なダッシュボードに属していないレポートもすべて使用不可になります。ダッシュボードを使用可能にすると、そこにリンクされているレポートがすべて使用可能になります。ただし、レポートを使用可能または使用不可にしても、そのレポートが属しているダッシュボードの実装には影響しません。
「適用」をクリックして作業を保存します。
新規のダッシュボードを作成するのではなく、事前シード済のダッシュボードの外観や内容を変更する場合は、ダッシュボードを構成します。
ダッシュボードの構成では、リージョンを非表示にしたり、再配置することが可能です。また、事前シード済またはカスタムのリージョンおよびKPIをダッシュボードに追加することもできます。
ダッシュボードに対する変更は、サイト・レベルで行います。したがって、次のことをお薦めします。
構成計画を作成して関係者と検討します。
初期実装時にダッシュボードを一度に構成します。
ダッシュボードにカスタム・コンテンツを追加する場合は、構成を開始する前にコンテンツが定義済であることを確認します。
ダッシュボードを構成する手順は、次のとおりです。
Daily Business Intelligence管理者職責を使用して、「設定」->「グローバル」->「内容の管理」の順にナビゲートします。
構成するダッシュボードを問い合せます。
「構成」をクリックします。
次の処理を実行してダッシュボードを構成します。
リージョンの非表示: ダッシュボードにリージョンを表示しない場合は、非表示にします。
重要: パラメータ・リージョンを非表示にすると、ダッシュボードにはデフォルト・パラメータのデータのみが表示されます。パラメータ・リージョンは非表示にしないことをお薦めします。
KPIリージョンの編集: リージョンのタイトルの変更、KPIの表示名の変更、またはユーザーに対するKPIの非表示を実行する場合は、KPIリージョンを編集します。
また、次の操作によってKPIリージョンに既存の(事前シード済またはカスタムの)KPIを追加することもできます。
「既存のKPIの追加」をクリックします。
機能領域ごとに既存KPIの一覧を問い合せます。
問合せに対して、選択したダッシュボードのパラメータに対応するKPIだけを表示させたい場合は、「パラメータの一致」チェック・ボックスを選択します。
たとえば「買掛管理」ダッシュボードを構成する場合は、「営業単位」パラメータに対応するKPIだけに問合せを限定することができます。
KPIを選択し、「適用」をクリックします。
リージョンの再配置: ダッシュボード内のリージョンを移動します。
リージョンの追加: 事前シード済のパラメータ、表またはグラフのリージョンを追加できます。KPIまたはリンクのリージョンについては、事前シード済のリージョンまたはカスタム・リージョンのいずれかを追加できます。
「終了」をクリックして作業内容を保存します。
KPIリージョンにKPIを追加するか、事前シード済リージョンまたはカスタム・リージョンをダッシュボードに追加した場合は次の処理を実行します。
対象のダッシュボードに関して初期および増分の要求セットを再作成します。
初期要求セットを実行してダッシュボードの表示に変更を反映させます。
KPIまたはリージョンをダッシュボードに追加しなかった場合は、ブラウザ・ウィンドウをリフレッシュして、変更したダッシュボードを表示します。
Daily Business Intelligence管理者は、あるダッシュボードにアクセスできる職責に割り当てられたユーザーに対して、デフォルトのパラメータに対応するそのダッシュボードのPDFを添付したEメールを送信するようスケジュールできます。
ダッシュボードをEメールで送信する手順は、次のとおりです。
Daily Business Intelligence管理者職責を使用して、「設定」->「グローバル」->「内容の管理」の順にナビゲートします。
ダッシュボードを問い合せます。
「Eメール」をクリックします。
ユーザーを問い合せて選択します。
選択したユーザーのEメール・アドレスが「宛先」フィールドに自動的に移入されます。
注意: すべてのOracle ApplicationsユーザーのEメールIDが設定されていることを確認してください。「ユーザーの設定」を参照してください。
職責を選択します。
選択したダッシュボードにアクセスできるとともに対象のユーザーに割り当てられている職責を選択します。
Eメールの頻度を「日次」、「週次」、「月次」、「繰返さない」の中から選択します。Eメールを一度だけ送信する場合は「繰返さない」を選択します。
「送信」をクリックします。
実装の完了後は、いつでもKPIを使用可能または使用不可にすることができます。その場合は、ダッシュボードまたはレポートをリフレッシュして結果を表示します。KPIは初期実装中に使用不可にすることをお薦めします。
KPIをユーザーに対して非表示にする場合は、KPIを使用不可にすることができます。KPIを非表示にすると、ユーザーには機密データ(給与など)や担当ビジネスに適用されないKPIは表示されなくなります。KPIを非表示にしても、KPIがシステムから削除されることはなく、そのデータはロードまたはリフレッシュできます。
KPIはサイト・レベルで使用不可になるため、「損益」および「費用管理」ダッシュボードに表示される「収益」KPIなど、複数のダッシュボードで使用されているKPIは、そのKPIを含む全ダッシュボードで非表示になります。
重要: KPIを使用不可にする前に、必ず組織の実装エキスパートに確認してください。
KPIを使用不可にする手順は、次のとおりです。
Daily Business Intelligence管理者職責を使用して、「設定」->「グローバル」->「KPIの管理」の順にナビゲートします。
KPIを問い合せます。
KPIの隣のチェック・ボックスを使用不可に設定します。
「適用」をクリックして作業を保存します。
バケット・セットは、レポートを作成する目的で、類似項目をバケットに分類するために使用します。Daily Business Intelligenceでは、次の3つのタイプのバケット・セットが使用されます。
年齢調べ: 年齢調べバケット・セットによって、データが期間のバケットに分類されます。たとえば、「請求書要約」レポートでは、未回収請求書が1日未満、1から3日、4から7日、8日以上の年齢調べバケットに分類されます。
値引: 値引バケット・セットによって、データが値引のバケットに分類されます。たとえば、「見積管理」ダッシュボードでは、見積が10%未満、10から20%および20%超の値引別に分類されます。
名称: 名称バケット・セットは、データをその他のレポート・グループに区分するために使用します。たとえば、品目を赤、オレンジ、黄、緑、青などの色別に分類できます。
「Daily Business Intelligence」職責を使用して、ダッシュボードとレポートで使用される一部(すべてではありません)のバケット・セットをカスタマイズできます。バケットはサイト・レベルでカスタマイズされるため、カスタマイズしたバケットを使用するダッシュボードやレポートでは、変更内容がすべてのユーザーに表示されます。
重要: バケット・セットは、初期実装時に一度にカスタマイズすることをお薦めします。実装の完了後にバケット・セットの設定作業を行うと、非常に長い時間かかります。
次の表に、カスタマイズ可能なバケット・セットと、それらを使用するダッシュボードまたはレポートを示します。
バケット・セット名 | タイプ | ダッシュボードまたはレポート |
---|---|---|
顧客履行管理 - 遅延日数別履行額 | 年齢調べ |
|
顧客サポート管理 - バックログ経過期間 | 年齢調べ |
|
顧客サポート管理 - クローズ・サイクル時間 | 年齢調べ |
|
Daily Receivables Intelligence - 現行売掛/未収金年齢調べ | 年齢調べ |
|
Daily Receivables Intelligence - 遅延売掛/未収金年齢調べ | 年齢調べ |
|
Daily Receivables Intelligence - 未消込入金年齢調べ | 年齢調べ |
|
デポ修理管理 - 納期までの日数 | 年齢調べ |
|
デポ修理管理 - 平均修理時間 | 年齢調べ |
|
デポ修理管理 - 修理オーダー・バックログおよび完了 | 年齢調べ |
|
フィールド・サービス管理 - 移動時間 | 年齢調べ |
|
フィールド・サービス管理 - 移動距離 | 年齢調べ |
|
フィールド・サービス管理 - 移動時間差異 | 年齢調べ |
|
フィールド・サービス管理 - 移動距離差異 | 年齢調べ |
|
フィールド・サービス管理 - タスク・バックログ経過期間 | 年齢調べ |
|
フィールド・サービス管理 - 平均解決時間 | 年齢調べ |
|
Human Resources Intelligence - 勤務期間の範囲 | 年齢調べ |
|
Human Resources Intelligence - 業績範囲 | 名称 |
|
保守管理 - 完了遅延経過期間 | 年齢調べ |
|
保守管理 - 納期超過経過期間 | 年齢調べ |
|
保守管理 - 要求から完了の分布 | 年齢調べ |
|
商談受注確度バケット・セット | 名称 |
|
調達実績管理 - 年齢別履行済購買依頼 | 年齢調べ |
|
調達ステータス - 年齢別未履行購買依頼 | 年齢調べ |
|
調達ステータス - 年齢別未処理購買依頼 | 年齢調べ |
|
調達実績管理 - 年齢別処理済購買依頼 | 年齢調べ |
|
見積値引バケット | 値引 |
|
サービス契約 - 遅延更改記帳年齢調べ | 年齢調べ |
|
サービス要求 - 解決実績 | 年齢調べ |
|
出荷管理 - 記帳 - 出荷年齢調べ | 年齢調べ |
|
出荷管理 - 計画遅延日数別明細数 | 年齢調べ |
|
各バケット・セットについて、次の項目をカスタマイズできます。
バケット名: バケット・セットに使用する表示名(「50%超」など)。
バケット数: バケット・セット内のバケット数。各バケットには最大10のバケットが許可されます。
バケットの範囲: 各バケットの値の範囲。そのダッシュボードやレポートに応じて、連続するバケット・セットが必要か、または重複するバケット・セットを作成できるかが決まります。連続するバケット・セットを作成すると、最良の結果が得られます。
次の表に示すバケットは連続していないため、データ・レコードの集合がレポートから省略されます。
バケット1 | バケット2 | バケット3 |
---|---|---|
0-1 | 2-3 | 4-5 |
次のバケットは連続しているため、この値の範囲内のすべてのデータが含まれます。
バケット1 | バケット2 | バケット3 | バケット4 | バケット5 |
---|---|---|---|---|
0-1 | 1-2 | 2-3 | 3-4 | 4-5 |
連続する一連のバケットを作成するには、後続バケットの下限値には、常に先行バケットの上限値を使用します。
実装の完了後にバケット・セットを変更した場合は、初期要求セットまたは増分要求セットを実行してデータを再要約できます。
注意: データを新規バケットに再要約する必要があるため、パフォーマンス向上のために初期要求セットを実行することをお薦めします。
バケット・セットを変更する手順は、次のとおりです。
Daily Business Intelligence管理者職責を使用して、「設定」->「グローバル」->「バケット・セットの定義」の順にナビゲートします。
バケット・セットを問い合せます。
「更新」をクリックします。
必要に応じて、バケットを挿入、削除または変更します。
「適用」をクリックして作業を保存します。
この手順を実装の完了後に実行した場合は、影響を受けるダッシュボードで変更内容を表示するために、初期または増分要求セットを再実行してください。
Daily Business Intelligence管理者職責を使用して、レポートと分析に使用する地理的エリアを定義します。各地理的エリアには国が1つ以上含まれます。たとえば、北米は、USA、カナダおよびメキシコで構成される地理的エリアです。1つの国が一度に所属できる地理的エリアは1つのみです。
この手順を実行するのは、次のダッシュボードを実装している場合のみです。
HR管理 - 概要
地理ディメンションを設定する手順は、次のとおりです。
Daily Business Intelligence管理者職責を使用して、「設定」->「グローバル」->「地理ディメンションの定義」の順にナビゲートします。
「エリアの作成」をクリックします。
エリアの名称と内部名を入力します。内部名は一意である必要があります。オプションで摘要を入力できます。
「国を追加」をクリックします。
エリアに追加する国を問い合せます。
国の横にあるチェック・ボックスを選択して「選択」をクリックします。
1つの国が所属できる地理的エリアは1つのみです。
「適用」をクリックして作業を保存します。
選択したダッシュボードの上部の「処理」メニューに表示される「委任」項目を使用すると、マネージャはロールを時間制限付きで部下に委任できます。
注意: 現在、この機能を使用できるダッシュボードは「費用管理」、「損益」および「HR管理」のみです。
委任は、Oracle Applicationsに対するロール・ベースのセキュリティの概念に基づきます。
マネージャがロールを委任すると、選択したダッシュボードおよびレポートのセットについて、部下はマネージャと同じデータを表示でき、同じレベルのセキュリティ・アクセス権限を付与されます。ダッシュボードおよびレポートのセットは、ロールによって決まります。また、マネージャは委任期間を指定できます。たとえば、マネージャの休暇中、レポートに関する職責を部下に委任する場合があります。
ロールを委任する機能は、複数のエリアに関する職責がある上位レベルのマネージャにとって、これらのエリア全体の特定のレポート職責を部下に委任する必要がある場合に便利です。たとえば、最高財務責任者は、買掛管理マネージャに費用ロールを委任できます。
マネージャは、財務アナリストのロールをいずれの部下にも割り当てることができます。
この機能を使用可能にするには、「システム管理者」職責を使用して、次のプロファイル・オプションをサイト・レベルで設定します。
プロファイル・オプション | 値 |
---|---|
BIS: 委任リンクを使用可能にする | Yes |
Daily Business Intelligence管理者職責を使用して、ユーザー間でロールと権限を委任します。会社およびコスト・センターに関する職責もユーザー間で委任できます。
各ロールは、ユーザーに一連の権限へのアクセスを提供します。各権限は、コンカレント・プログラムの実行機能または特定のレポートやダッシュボードへのアクセス権限など、特定の機能またはデータ・セットへのアクセス権限を提供します。
ユーザーにロールを付与すると、そのユーザーにはロールに関連した権限へのアクセス権限が付与されます。ロールはユーザー間で付与されるため、ロールを付与されたユーザーは、付与したユーザーのデータ・セキュリティ権限も指定の期間だけ継承します。たとえば、付与したユーザーがコスト・センターへのアクセス権限を持っている場合、そのロールを付与されたユーザーは、指定の終了日まではロールに関連した権限でコスト・センターのデータにアクセスする権限を持つことになります。この機能を使用すると、特定のタスクに関する権限を他のユーザーに一時的に付与できます。たとえば、ユーザーが休暇に入る場合や、費用を他のユーザーにレポートするなど、特定の役職機能を委任する場合に、ユーザー間でロールを委任します。
管理者は、次の操作を実行できます。
ユーザー間における事前シード済ロールとカスタム・ロールの委任
ユーザー間における会社およびコスト・センターへのアクセスの委任
ロールの作成
権限の作成
また、管理者は付与を取り消したり既存の付与の開始日と終了日を変更して、付与のリストを管理できます。
重要: ロールを付与する権限を持つのは、管理者のみではありません。
マネージャは、次のダッシュボードからロールを下位のマネージャに委任できます。
損益
費用管理
HR管理
詳細は、『Oracle Daily Business Intelligenceユーザー・ガイド』を参照してください。
ロールと権限の詳細は、『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - セキュリティ』のOracleユーザー管理によるアクセス管理に関する項を参照してください。
ロールを委任する手順は、次のとおりです。
Daily Business Intelligence管理者職責を使用して、「データ・セキュリティ」->「委任」->「ロールの管理」の順にナビゲートします。「付与のリスト」ウィンドウに、現在付与されているロールがすべて表示されます。
「ロールの付与」をクリックします。
「付与」フィールドで、付与するロールを持っているマネージャを選択します。
「付与先」フィールドで、ロールを付与する下位マネージャを選択します。
委任の開始日と終了日を入力します。
委任するロールを選択します。ロールとともに委任されるレポートのリストを表示するには、「関連付けられたレポート」をクリックします。
「適用」をクリックして作業を保存します。
会社とコスト・センターへのアクセス権限を付与する手順は、次のとおりです。
Daily Business Intelligence管理者職責を使用して、「データ・セキュリティ」->「委任」->「会社とコスト・センターの管理」の順にナビゲートします。「付与のリスト」ウィンドウに、現在会社およびコスト・センターへのアクセス権限を付与されているユーザーがすべて表示されます。
「アクセス権の付与」をクリックします。
「付与」フィールドで、アクセス権を付与する下位マネージャを選択します。
委任の開始日と終了日を入力します。
ユーザーにロールを割り当てます。
ユーザーに会社を割り当てます。
ユーザーにコスト・センターを割り当てます。
「適用」をクリックして作業を保存します。
ロールを作成する手順は、次のとおりです。
Daily Business Intelligence管理者職責を使用して、「データ・セキュリティ」->「委任」->「ロールの管理」の順にナビゲートします。「付与のリスト」ウィンドウに、現在付与されているロールがすべて表示されます。
「ロールの付与」をクリックします。
「ロールの作成」をクリックします。
ロールの名称、内部名および摘要を入力します。
ロールに追加する権限を問い合せて、その権限を「選択済権限」リージョンに移動します。
「適用」をクリックして作業を保存します。
権限を作成する手順は、次のとおりです。
Daily Business Intelligence管理者職責を使用して、「データ・セキュリティ」->「委任」->「権限の管理」の順にナビゲートします。
「権限の作成」をクリックします。
権限の名称、内部名および摘要を入力します。
権限に追加するレポートを問い合せて、そのレポートを「選択済レポート」リージョンに移動します。
「適用」をクリックして作業を保存します。
必要に応じてカスタム権限を更新できます。
権限をロールに関連付ける手順は、次のとおりです。
Daily Business Intelligence管理者職責を使用して、「データ・セキュリティ」->「委任」->「権限の管理」の順にナビゲートします。
「ロールの関連付け」をクリックします。
権限に追加するロールを問い合せて、そのロールを「選択済ロール」リージョンに移動します。
「適用」をクリックして作業を保存します。
次のダッシュボードでは、「営業単位」パラメータが使用されます。
資産プロジェクト原価管理
契約プロジェクト原価管理
商品費用管理
商品仕入先管理
買掛管理
買掛ステータス
調達管理
調達-支払管理
調達実績管理
調達ステータス
プロジェクト収益性管理
プロジェクト実績管理
売掛管理
売掛金ステータス
サイト管理
サイト上位活動
サイト上位販売活動
「営業単位」パラメータによって、ログイン・ユーザーまたは職責に割り当てられている営業単位のデータに制限されます。「営業単位」パラメータを保護するには、「MO: セキュリティ・プロファイル」をユーザーまたは職責レベルで割り当てます。
Oracle Applicationsでは、営業単位は組織階層の一部として定義されます。組織階層では、次の項目が定義されます。
組織(営業単位)の明確なリスト
階層内の指定した組織から抽出された全ノードのリスト
職責に対する「MO: 営業単位」プロファイル・オプションに指定した単一の営業単位
セキュリティ・プロファイルをユーザーまたは職責に関連付けるには、「MO: セキュリティ・プロファイル」オプションをユーザー・レベルまたは職責レベルのいずれかで設定します。
「MO: セキュリティ・プロファイル」オプションをユーザー・レベルで設定すると、組織リストは職責別に変更されず、そのユーザーに対して常に同じになります。
「MO: セキュリティ・プロファイル」オプションを職責レベルで設定すると、組織リストは職責別に変更されます。ユーザーに3つの職責があり、それぞれに異なる営業単位が割り当てられている場合、そのユーザーに表示されるのは、ログインした職責に割り当てられている営業単位のデータのみとなります。
「MO: セキュリティ・プロファイル」の概要
営業単位へのユーザー・アクセスを最大レベルで制御するには、営業単位ベースの複数の職責(「Daily Payables Intelligence - US」、「Daily Payables Intelligence - Europe」など)を設定し、これらの職責に対して「MO: セキュリティ・プロファイル」オプションを設定することをお薦めします。
企業の営業単位を設定する方法を理解するため、次の各項では、様々なビジネス・モデルに対するセキュリティの設定方法の例を示します。
単一のビジネス・グループと営業単位の場合は、次のように設定します。
1ビジネス・グループ - 1営業単位
組織リストを保護する方法で、ビジネス・グループのセキュリティ・プロファイルを定義します。
セキュリティ・プロファイル名を定義します。
ビジネス・グループを選択します。
「セキュリティ・タイプ」に「組織階層および/または組織リスト別に組織の保護」を選択します。
「セキュリティ・プロファイル」設定ウィンドウで、単一の営業単位を追加し、その営業単位の分類と営業単位名を選択します。「追加」ボタンが選択されていることを確認します。
「単一要求」で「セキュリティ・リストの修正」を実行します。「パラメータ」ウィンドウで、「名称指名セキュリティ・プロファイル」に対して要求を実行するように選択し、作成したセキュリティ・プロファイル名を選択します。
複数の営業単位があり、それらの営業単位が単一のビジネス・グループに結び付けられている場合は、次のように設定します。
1ビジネス・グループ - 複数営業単位
この設定は、次の2通りの方法で実行できます。
方法1: 既存の組織階層を再使用し、既存の組織階層を利用して新規のセキュリティ・プロファイルを定義する
ビジネス・グループのセキュリティ・プロファイルを次のように定義します。
セキュリティ・プロファイル名を定義します。
ビジネス・グループを選択します。
HRセキュリティ・プロファイル
「セキュリティ・タイプ」に「組織階層および/または組織リスト別に組織の保護」を選択します。
「組織階層」フィールドで事前に定義されている組織階層を定義します。
Daily Business Intelligenceに組み込む営業単位が組織階層内の最高組織の場合は、「最高組織に組込む」チェック・ボックスを選択します。
組織階層内にあるビジネス・グループ名をDaily Business Intelligenceの営業単位値リストに表示しないようにするには、「ビジネス・グループ除外」チェック・ボックスを選択します。
「単一要求」で「セキュリティ・リストの修正」を実行します。「パラメータ」ウィンドウで、「名称指名セキュリティ・プロファイル」に対して要求を実行するように選択し、作成したセキュリティ・プロファイル名を選択します。
方法2: 組織リストを使用してセキュリティ・プロファイルを定義する
ビジネス・グループのセキュリティ・プロファイルを次のように定義します。
セキュリティ・プロファイル名を定義します。
ビジネス・グループを選択します。
「セキュリティ・タイプ」に「組織階層および/または組織リスト別に組織の保護」を選択します。
「セキュリティ・プロファイル」設定ウィンドウで、営業単位をすべて追加し、各営業単位について、営業単位の分類と営業単位名を選択します。「追加」ボタンがそれぞれ選択されていることを確認します。
「単一要求」で「セキュリティ・リストの修正」を実行します。「パラメータ」ウィンドウで、「名称指名セキュリティ・プロファイル」に対して要求を実行するように選択し、作成したセキュリティ・プロファイル名を選択します。
複数の営業単位があり、それらの営業単位が複数のビジネス・グループに結び付けられている場合は、次のように設定します。
複数ビジネス・グループ - 複数営業単位
この設定は、例 2で使用した方法で実行できますが、セキュリティ・プロファイルの定義時にビジネス・グループを選択しないでください。
この設定を完了するには、「グローバル・セキュリティ・プロファイル」ウィンドウを使用します。このウィンドウは「HRファンデーション」職責から使用できます。
複数ビジネス・グループに対する組織階層を設定するには、「グローバル組織階層」ウィンドウを使用してグローバル組織階層を定義します。このウィンドウも「HRファンデーション」職責から使用できます。
使用しているOracle E-Business Suiteの機能によっては、これらの前提条件をすでに実行している場合があります。
組織階層の定義: 企業内の営業単位を定義する組織階層を設定します。
『Oracle HRMSユーザーズ・ガイド(日本仕様)』の組織階層の作成に関する項を参照してください。
セキュリティ・プロファイルの定義: レコードへのアクセスを組織内の特定レベル(またはそれ以上のレベル)で制御するセキュリティ・プロファイルを設定します。
『Oracle HRMSインプリメンテーション・ガイド(US版)』の第3章のセキュリティに関する項を参照してください。
「セキュリティ・リストの修正」プログラムの実行: このプログラムを単一要求として実行し、取引システムの最新情報を階層に移入します。
このプログラムは「人事管理」職責を使用して実行します。この要求が正常に完了したことを確認してから続行してください。
営業単位セキュリティを設定する手順は、次のとおりです。
「システム管理者」職責を使用して、「プロファイル」->「システム」の順にナビゲートします。
プロファイルを設定するユーザーまたは職責を選択します。
「MO: セキュリティ・プロファイル」オプションを選択します。
「検索」を選択します。
このプロファイル・オプションについて、「ユーザー」または「職責」列でセキュリティ・プロファイルを指定します。
シンジケート・コンテンツをダッシュボードにリージョンとして追加する場合は、RSSフィードを登録します。たとえば、ニュース・ヘッドライン、株価または通貨換算レートのRSSフィードを登録し、そのRSSフィードをダッシュボードにリージョンとして追加できます。
登録したフィードは必要に応じて更新または削除できます。
この機能を使用可能にするには、次の表に示すように「システム管理者」職責を使用して、次のプロファイル・オプションをサイト・レベルで設定します。
プロファイル・オプション | 値 |
---|---|
POR: プロキシ・サーバー名 | プロキシ・サーバーの名前を設定します。 例: www-proxy.us.oracle.com |
POR: プロキシ・サーバー・ポート | プロキシ・サーバーのポートを設定します。 例: 80 |
ダッシュボードとレポートのタイトル・バーに会社のロゴを追加できます。ロゴはサイト・レベルで設定するため、このプロファイル・オプションが設定されているインスタンス内の全ダッシュボードおよびレポートに表示されます。
注意: イメージ・ファイルは、OA_MEDIAパラメータで指定したディレクトリに置く必要があります。
次の表に示すように「システム管理者」職責を使用して、次のプロファイル・オプションをサイト・レベルで設定します。
プロファイル・オプション | 値 |
---|---|
BIS: DBIページおよびレポートのロゴ | ロゴ・ファイルの場所と名前を設定します。 例: My_Company_Logo.gif |
カスタム・ロゴには、最大サイズが124 x 16ピクセルのGIFファイルのみを使用してください。
「自分の承認」レポートを使用するには、ダッシュボードの「自分のオープン承認」リージョンからドリルする必要があります。「自分のオープン承認」リージョンは一般機能領域に関連付けられており、セルフサービス・アプリケーションにログインしたユーザーに関するオープン通知が表示されます。
「自分の承認」レポートには、すべての通知がステータス別と通知タイプ別にフィルタするためのオプションとともに表示されます。デフォルトでは、「発注購買依頼」および「費用勘定承認」通知が表示されます。
通知を設定する手順は、次のとおりです。
「アプリケーション開発者」職責を使用して、「アプリケーション」->「参照」->「Application Object Library」の順にナビゲートします。
「内容」フィールドでBIS_PMV_APPROVAL_TYPESを検索します。
新規通知タイプの内容と摘要を入力します。「内容」が有効な値であることを確認してください。有効かどうかは、WF_NOTIFICATIONS表のMESSAGE_TYPE列を調べると判断できます。
変更内容を保存して続行します。
ダッシュボードとレポートの上部にある「処理」メニューの「Eメールの送信」機能を使用すると、ダッシュボードまたはレポートのPDFファイルを添付したEメールを、有効なEメール・アドレスを持つユーザーに送信できます。
Eメール機能を使用可能にするには、Oracle Collaboration Suite Emailを実装している必要があります。Oracle Email Serverのドキュメントを参照してください。
また、次の表に示すように「システム管理者」職責を使用して、次のプロファイル・オプションをサイト・レベルで設定する必要があります。
プロファイル・オプション | 説明 |
---|---|
BIS: 基準ドメイン名の値 | Eメール機能で使用するDNSを設定します。 例: dc=oracle,dc=com |
BIS: メール送信LDAPサーバー | Eメール機能で使用するLDAPサーバーを設定します。 例: gmldap.oraclecorp.com |
BIS: メール送信SMTPサーバー | Eメール機能で使用するSMTPサーバーを設定します。 例: gmamersmtp.oraclecorp.com |
これらのプロファイル・オプションの値は、Oracle Emailに対するプロファイル・オプションに設定した値と一致する必要があります。
各ダッシュボードの上部にある「処理」メニューの「会議を開始」オプションを使用すると、他のCollaboration SuiteユーザーとのWeb会議に参加できます。
Web会議を使用して、ダッシュボードまたはレポートの内容を他のユーザーと検討します。
会議機能を使用可能にするには、Oracle Collaboration Suite Web Conferencingを実装している必要があります。Oracle Collaboration Suite Documentation Libraryを参照してください。
また、次の表に示すように「システム管理者」職責を使用して、次のプロファイル・オプションをサイト・レベルで設定する必要があります。
プロファイル・オプション | 説明 |
---|---|
BIS: 会議認証トークン | Web Conferencingに使用する認証トークンを設定します。 例: MTAyMTE1OTQ6V0F4QGFTZmwpcncgITY/Vw== |
BIS: 会議ドメイン | Web会議用のドメイン名を設定します。 例 : .oracle.com |
BIS: 会議サイトID | Web会議用のサイトIDを設定します。 例: 10211594 |
BIS: 会議URL | Web会議に使用されるURLを設定します。 例: https://conference.oracle.com/imtapp/OracleRTCService |
これらのプロファイル・オプションの値は、Web Conferencingに対する認証トークン、ドメイン、サイトIDおよびURLのプロファイル・オプションに設定した値と一致する必要があります。
リアルタイム・チャット・アイコンは、選択したダッシュボードの「マネージャ」パラメータに表示されます。このアイコンをクリックすると自動的にOracle Collaboration Suiteが起動し、他のCollaboration Suiteチャット・ユーザーとのリアルタイム・チャットに参加できます。チャット機能を使用して、管理者階層内の他のマネージャとダッシュボードの内容を検討します。
注意: 現在、この機能を使用できるのは次のダッシュボードのみです。
損益
費用管理
HR管理 - 概要
Daily Business Intelligenceでリアルタイム・チャット機能を使用可能にするには、Oracle Real-Time Collaborationを実装する必要があります。
Oracle Collaboration Suite Documentation Libraryを参照してください。
また、次の表に示すように「システム管理者」職責を使用して、次のプロファイル・オプションをサイト・レベルで設定する必要があります。
プロファイル・オプション | 値 |
---|---|
BIS: RTCサイトID | メッセージで使用するリアルタイム・チャット・サイトを設定します。 例: 104000896 |
BIS: RTCサイトURL | メッセージで使用するリアルタイム・チャットURLを設定します。 例: https://rtc.server.com |
BIS: RTC承認トークン | メッセージで使用するリアルタイム・チャット認証トークンを設定します。 例: MTA0MDA4OTY6eGF1L3JCaVdxQ09LQCZwSA== |
これらのプロファイル・オプションの値は、Real-Time Collaborationに対する承認トークン、サイトIDおよびURLのプロファイル・オプションに設定した値と一致する必要があります。
リアルタイム・チャット機能には、Oracle Collaboration Suiteリリース10.1.1.0.2または10.1.2が必要です。
選択したダッシュボードの「マネージャ」パラメータのドリル・アイコンを使用すると、「HR従業員ディレクトリ」にナビゲートして、従業員のHR関連情報(氏名、電話番号など)を表示できます。
この機能を使用可能にするには、ディメンション・オブジェクトの「詳細ドリルのレポート」属性を設定する必要があります。「ディメンション・オブジェクトの作成」を参照してください。
取引ページの非DBIパラメータをDBIディメンション・オブジェクトにマップする必要があります。また、次の表に示すように「システム管理者」職責を使用して、プロファイル・オプションをサイト・レベルで設定する必要があります。
プロファイル・オプション | 値 |
---|---|
BIS: デフォルトのドリルURL使用可能 | 「Yes」を選択すると、すべてのディメンション・オブジェクトの取引にドリル可能になります。デフォルト値は「No」です。 |
DBIフレームワークの設定完了後、使用する様々なDaily Business Intelligenceの機能およびダッシュボードを設定します。
各機能およびダッシュボードの設定手順の一覧は、「Daily Business Intelligenceの設定チェックリスト」を参照してください。
DBI機能およびダッシュボードの実装を完了した後は、次に示す設定後の手順を実行します。これらの手順は、すべてのインテリジェンス領域およびダッシュボードに対して完了する必要があります。
営業グループ階層は、営業部署の組織を決定します。また、「営業グループ」パラメータの値リストを作成します。この値リストは次のダッシュボードで使用されます。
営業管理
営業管理相対実績
商談管理
サービス契約管理
サービス更改管理
地区階層は、サービス担当の組織を決定します。また、「地区」パラメータの値リストを作成します。この値リストは次のダッシュボードで使用されます。
フィールド・サービス管理
これらのダッシュボードに対して初期要求セットを実行する前に、次の表に示すプログラムを「CRM管理者」職責で実行して、「営業グループ」および「地区」パラメータを更新します。
コンカレント・プログラム | 職責 |
---|---|
グループ階層の水平化 | CRM管理者 |
レポート・マネージャの作成 | CRM管理者 |
プログラムは表に示す順序で実行してください。この手順は両方の階層に対して1度のみ実行します。
これらのプログラムを実行すると、階層に対するこれ以降の変更は、影響を受けるダッシュボードに対して初期または増分要求セットを実行したときに自動的に反映されます。
関連項目
『Oracle Common Application Calendar Implementation Guide』
Daily Business Intelligence管理者職責を使用して「要求セット・ジェネレータ」にアクセスし、事前シード済およびカスタムのダッシュボードとカスタム・レポートのロードおよびリフレッシュに使用する初期要求セットと増分要求セットを作成します。
「要求セット・ジェネレータ」は、ダッシュボードまたはレポートに対して初期および増分要求セットを生成するツールです。要求セットには、ダッシュボードまたはレポートのロードまたはリフレッシュに必要なコンカレント・プログラムがすべて含まれています。そのため、データのロードやリフレッシュに関する問題(中途レコードなど)は発生しません。
ダッシュボードまたはカスタム・レポートごとに、次の各要求セットを1つ作成します。
初期要求セット: ダッシュボードまたはレポートのデータを移入するための情報をロードします。初期要求セットは、実装の完了後と、実装完了後に設定を変更した後(特に明記しない場合)に1回実行します。
増分要求セット: 前回のロードまたはリフレッシュ以降に変更があった情報をリフレッシュまたは更新します。この増分要求セットは、ダッシュボードまたはレポートのデータのリフレッシュが必要になるたびに実行します。この要求セットは毎日実行することをお薦めします。
要求セットの作成に加えて次の操作も実行できます。
要求セットの更新による新規ダッシュボードやレポートの追加、または要求セット・オプションの変更
既存の要求セットをコピーする必要がある場合の要求セットの複製
初期または増分要求セットを作成する手順は、次のとおりです。
Daily Business Intelligence管理者職責を使用して、「データ要約」->「要求セット」->「要求セットの管理」の順にナビゲートします。
「要求セットの生成」をクリックします。
要求セット名と内部名を入力します。内部名は一意である必要があります。
「要約のロード」チェック・ボックスを選択し、次のオプションのいずれかを選択します。
初期ロード: 空の要約に対しては初期ロードを実行し、空でない要約に対しては増分リフレッシュを実行する初期要求セットが作成されます。
増分ロード: すべての要約に対して増分リフレッシュを実行する増分要求セットが作成されます。
全要約の消去およびロード: 移入済のすべての要約を消去し、データを再ロードする初期要求セットが作成されます。
要求セットによるベース要約表とマテリアライズド・ビューのロードまたはリフレッシュに要する時間のデータを収集する場合は、オプションで「表統計の収集」チェック・ボックスを選択できます。
要求セットの実行の履歴レコード(継続期間、完了ステータス、リフレッシュ済オブジェクトなど)を保存しない場合は「監査の有効化」オプションを無効に設定します。「要求セット・パフォーマンス」レポートには、このオプションが有効に設定された要求セットのデータのみが表示されます。
ダッシュボードまたはレポートを要求セットに追加するために、「内容の追加」をクリックします。
要求セットに追加するダッシュボードまたはレポートを問い合せて選択します。要求セットにダッシュボードを追加すると、そのダッシュボードに関連付けられている全レポートが自動的に要求セットに組み込まれます。
カスタム・ダッシュボードまたはカスタム・レポート用の要求セットを作成する場合は、対象となるダッシュボードまたはレポートの依存オブジェクトおよびリフレッシュ・プログラムが適切に定義されていることを確認する必要があります。
注意: ダッシュボードまたはレポートごとに要求セットを作成することをお薦めします。一連の事前シード済ダッシュボードまたはレポートが共通オブジェクトを共有している場合は、セット用に初期要求セットを1つと増分要求セットを1つ作成できます。
次の表は、単独の要求セットに統合できるダッシュボードとEUL(エンド・ユーザー・レイヤー)の組合せを示します。
インテリジェンス領域 | 共通のオブジェクトを共有するダッシュボードとEUL |
---|---|
DBI for Customer Support |
|
DBI for Depot Repair |
|
DBI for Field Service |
|
DBI for Financials - 買掛/未払金 |
|
DBI for Financials - 売掛/未収金 |
|
DBI for Financials |
|
DBI for Human Resources |
|
DBI for Interaction Center |
|
DBI for iStore/Web Analytics |
|
DBI for Marketing |
|
DBI for Maintenance |
|
DBI for Procurement |
|
DBI for Product Lifecycle Management |
|
DBI for Projects |
|
DBI for SalesおよびDBI for Quoting |
|
DBI for Service Contracts |
注意: DBI for Service ContractsダッシュボードとService Contracts Intelligence用のOracle Discovererビジネス・エリアの要求セットは1個に統合できます。統合しない場合、ダッシュボード用の要求セットを1個作成し、それと別にService Contracts Intelligence用のOracle Discovererビジネス・エリア用の要求セットをもう1個作成します。このルールは初期と増分のいずれの要求セットにも適用されます。 |
DBI for Supply Chain – 顧客、出荷および製品収益 |
|
DBI for Supply Chain - 在庫および倉庫 |
|
DBI for Supply Chain - 製造および製品原価 |
|
DBI for Supply Chain - 計画 |
|
DBI for Supply Chain - 輸送 |
|
「適用」をクリックして作業を保存します。
Daily Business Intelligence管理者職責を使用して、レポート用のデータをロードするための初期要求セットを実行します。実装の完了後、初期要求セットを1回実行する必要があります。実装の完了後に設定を変更した場合も、初期要求セットを実行できます。
要求セットは1回に1つ発行します。
初期要求セットを実行する手順は、次のとおりです。
Daily Business Intelligence管理者職責を使用して、「データ要約」->「要求セット」->「要求セットの実行」の順にナビゲートします。
「要求セット」オプションを選択します。
初期要求セットを問い合せます。
「発行」をクリックします。
通知の設定や事前に指定した時刻に実行する要求セットのスケジューリングなど、要求セットの実行方法の詳細は、『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』を参照してください。
関連項目
『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』のレポートおよびプログラムの実行に関する項
「システム管理者」職責を使用して、各Daily Business Intelligence実装者およびユーザーに適切な職責を割り当てます。
ユーザーを設定する手順は、次のとおりです。
「システム管理者」職責を使用して、「保護」->「ユーザー」->「定義」の順にナビゲートします。
ユーザーを問い合せます。
「職責」タブ・リージョンの「職責」フィールドで、職責(Daily Business Intelligence管理者など)を選択してユーザーに割り当てます。各ユーザーに複数の職責を割り当てることができます。
デフォルトでは、ユーザーはその職責に関連付けられている全ダッシュボード、リージョンおよびレポートにアクセスできます。
マネージャ・レポートを実装している場合は、ユーザーが従業員と関連付けられていることを確認します。従業員はOracle Human Resourcesで定義されています。
品目レポートを実装している場合は、そのユーザーの次のフィールドが入力されていることを確認します。
個人
顧客
Eメール
これらのフィールドが入力されていないと、ユーザーはOracle Advanced Product Catalogのカタログ設定ワークベンチにアクセスできません。
関連項目
『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - セキュリティ』のOracleユーザー管理の設定および管理に関する項
ダッシュボードを保守するには、Daily Business Intelligence管理者職責を使用して、増分要求セットを定期的に実行します。増分要求セットは、ユーザーが必要とする頻度でスケジュールしてください。増分要求セットは毎日実行されるようにスケジュールすることをお薦めします。
関連項目
『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』のレポートおよびプログラムの実行に関する項
これで、Daily Business Intelligenceは正常に実装されました。
この時点でシステムをバックアップしておくことをお薦めします。
Daily Business Intelligenceの旧バージョンからアップグレードする場合は、次のアップグレード・チェックリストを実行してください。
ステップ | 職責 | ダッシュボード/機能 |
---|---|---|
各ダッシュボードのアップグレード時の注意点の確認 実装済の各ダッシュボードに関してアップグレード時の注意点を、このマニュアルの該当箇所を調べて確認します。アップグレードにともない必要な処理があればすべて実行します。 | 各責任者 | すべて |
初期および増分要求セットの再作成 アップグレードされるすべてのダッシュボードについて、初期および増分要求セットを再作成します。初期要求セットでは「初期ロード(以前収集した要約の増分リフレッシュ)」オプションを選択します。 ダッシュボードを新規で実装している場合は、対応するインテリジェンス領域の要求セットに新しいダッシュボードが漏れなく含まれていることを確認します。 関連項目: 初期および増分要求セットの作成 | Daily Business Intelligence管理者 | すべて |
初期要求セットの実行 要求セットの作成後に、アップグレードされた各ダッシュボードについて初期要求セットを実行します。 関連項目: 初期要求セットの実行 | Daily Business Intelligence管理者 | すべて |