Oracle Daily Business Intelligenceインプリメンテーション・ガイド リリース12 E06050-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
この章のトピックは、次のとおりです。
この章では、実装担当者をはじめとする技術系ユーザーを対象にOracle Daily Business Intelligence (DBI) for Financialsについて説明します。また、DBI for Financialsの実装、保守、管理の方法についても説明します。
DBI for Financialsは、設定が容易な一連のレポートとダッシュボードを使用して、役員、マネージャおよび社内の財務部門に最新の財務情報を提供します。DBI for Financialsを使用すると、日々の財務活動について常に状況を把握し、洞察力を深め、必要に応じてすぐに処置を実行し、財務目標と業務目標を達成できます。
DBI for Financialsの表示対象となる3つの領域は次のとおりです。
これらの領域には実装に関して異なる考慮事項があり、それぞれが個別に実装されます。
このコンテンツ領域では、次の各ダッシュボードに表示される企業の収益、売上原価、営業費用および資金情報が提供されます。
損益
損益分析
マネージャ別損益
費用管理
費用分析
資金管理
各ダッシュボードには、ダッシュボード独自の一連のキー・パフォーマンス・インディケータ(KPI)、表、グラフおよび詳細レポートが含まれています。役員、マネージャおよび社内の財務部門は、これらのKPIを使用し、予算、予測または前期間実績と照合して収益と費用の基準を設定し、追跡できます。情報は、実装時に設定された、柔軟性を持つ様々な階層に従って集計されます。これらの階層を使用することで、ユーザーは財務情報をマネージャ別、ライン・オブ・ビジネス別、会社別、コスト・センター別、財務カテゴリ別およびユーザー定義ディメンション別に表示できます。各ダッシュボードには、基礎となるレポートへのリンクおよび「HR管理」ダッシュボードなど、他のDaily Business Intelligenceダッシュボードへのリンクが含まれています。
このコンテンツ領域では運用メジャーが提供され、これによって買掛管理マネージャは、生産性を高め、処理効率を向上させることができます。特に共有のサービス環境で役立ちます。次の各ダッシュボードが用意されています。
買掛管理
買掛ステータス
各ダッシュボードには、次の4つの主要な機能領域にわたる総合的な一連のKPIとレポートが含まれています。
請求
支払
割引
保留
これらのダッシュボードには、営業単位別と仕入先別に要約された情報が、問題の識別、分析および解決に役立つ高度なドリルダウン機能とともに表示されます。
このコンテンツ領域では運用メジャーが提供され、これによって売掛管理マネージャは、生産性を高め、処理効率を向上させることができます。特に共有のサービス環境で役立ちます。次の各ダッシュボードが用意されています。
売掛管理
売掛金ステータス
各ダッシュボードには、次の4つの主要な機能領域にわたる総合的な一連のKPIとレポートが含まれています。
請求
収集
遅延顧客
未消込入金
これらのダッシュボードには、営業単位別と顧客別に要約された情報が、問題の識別、分析および解決に役立つ高度なドリルダウン機能とともに表示されます。
関連項目
『Oracle Daily Business Intelligenceユーザー・ガイド』
Daily Business Intelligence for Financialsでは、次のダッシュボードが用意されています。
DBI for Financialsの各ダッシュボードの詳細は、『Oracle Daily Business Intelligenceユーザー・ガイド』のDaily Business Intelligence for Financialsの使用に関するを参照してください。
「損益」ダッシュボードは、日次のクローズ前損益情報を、前期間および予算と比較して役員に提供します。このダッシュボードには、収益、売上原価、売上総利益、営業費用および営業利益に関する情報が、ライン・オブ・ビジネス別に表示されます。
このダッシュボードには、Oracle General Ledger、Oracle Payables、Oracle Receivables、Oracle Order Management、Oracle Human Resources(従業員階層構造のみ)のデータが含まれます。
「損益分析」ダッシュボードは、日次のクローズ前損益情報を、前期間および予算と比較して役員に提供します。このダッシュボードには、収益、売上原価、売上総利益、営業費用および営業利益に関する情報が、会社およびコスト・センター別に表示されます。
このダッシュボードは収益と費用の情報に関する代替的ビューとして提供されるもので、マネージャ階層を設定しなくても表示できる点が「損益」および「マネージャ別損益」の各ダッシュボードと異なります。
このダッシュボードには、Oracle General Ledger、Oracle Payables、Oracle Purchasing、Oracle Internet Expenses、iAssetsのデータが含まれます。
「マネージャ別損益」ダッシュボードには、「損益」ダッシュボードと同じ情報が、ライン・オブ・ビジネス別ではなく、マネージャ別に表示されます。
このダッシュボードには、Oracle General Ledger、Oracle Payables、Oracle Receivables、Oracle Order Management、Oracle Human Resources(従業員階層構造のみ)のデータが含まれます。
「費用管理」ダッシュボードは、営業費用に関する日次情報を、現在の費用と予測費用または予算費用とを比較してコスト・センター・マネージャに提供します。マネージャは、従業員当りの経費、旅費と交際費および上位10支出者など、他の費用情報も表示できます。
このダッシュボードには、Oracle General Ledger、Oracle Internet Expenses、Oracle Human Resources(従業員階層構造のみ)のデータが含まれます。
「費用分析」ダッシュボードは、会社の営業費用に関する最新情報を提供します。特に、会社の費用活動に関する会社/コスト・センター/勘定科目指向のビューを提供します。「費用分析」ダッシュボードは、会社の財務部門およびマネージャを対象として設計されており、営業費用の分析と管理に焦点が当てられています。
「費用分析」ダッシュボードを使用すると、財務部門は、「補助元帳詳細」にドリルして、当初請求書、経費精算書および資産減価償却の取引などの取引詳細を表示することで、異常を調査できます。
このダッシュボードには、マネージャ階層の設定が不要な費用情報に関する代替ビューが用意されています。「損益」ダッシュボードと「費用管理」ダッシュボードには、マネージャ階層の設定が必要です。また、類似コンテンツを表示する一連の収益分析レポートが、「費用分析」ダッシュボードとレポートを補足します。
このダッシュボードには、Oracle General Ledger、Oracle Payables、Oracle Purchasing、Oracle Internet Expenses、iAssetsのデータが含まれます。
「資金管理」ダッシュボードを使用すると、公共部門マネージャとアナリストは、残余予算、予算引当、予算および実支出を表示できます。
このダッシュボードには、Oracle General Ledger、Oracle Payables、Oracle Purchasing、Oracle Internet Expenses、iAssetsのデータが含まれます。
「買掛管理」ダッシュボードを使用すると、買掛管理マネージャは、買掛管理の業務効率を監視および分析できます。また、マネージャは、請求書の件数、支払遅延、仕入割引、保留件数およびトレンド・パターンを複数の営業単位にわたって評価し、改善のために領域を識別できます。請求書と支払に関する詳細情報へのドリルダウン機能は、迅速な問題の識別に役立ちます。マネージャは、営業単位別にデータを表示し、仕入先にドリルできます。
このダッシュボードには、Oracle Payablesのデータが含まれます。
「買掛ステータス」ダッシュボードは、買掛活動の最新ステータスを、買掛管理マネージャとアナリストに提供します。買掛管理アナリストは、未処理タスクを追跡してボトルネックを識別し、リスクを即座に査定できます。このダッシュボードには、オープン買掛、未払請求書、使用可能な割引および保留中請求書に関する情報が表示されます。「買掛管理」ダッシュボードと同様に、ユーザーは仕入先別または営業単位別にデータを表示できます。
このダッシュボードには、Oracle General Ledger、Oracle Payablesのデータが含まれます。
「売掛管理」ダッシュボードは、純売掛金、売上未処理日数、回収効率、平均支払日数の比較分析とトレンド・レポートを提供します。マネージャは指定した期間中に発生した売掛と回収した売掛の金額を確認できます。機能を分業している組織では、「売掛管理」ダッシュボードにより各営業単位(OU)の成績を視覚的に把握でき、マネージャが改善したり縮小したりする領域をすみやかに発見するのを支援します。マネージャはキー・パフォーマンス・インディケータ(KPI)を使用してすべてのOUの指定期間における成績を分析できます。
分業された組織であってもそうでなくても、すべてのマネージャはこのダッシュボードを使用して自分の部門の一定期間における成績とその履歴を把握できます。このダッシュボードの比較分析とトレンド・レポートの機能を使用すれば、マネージャは自分の部門の非効率な箇所を体系的に特定できます。非効率な箇所が特定できれば、マネージャはその対策を開始できます。その後はこのダッシュボードを使用して、自らの戦略とプロセスの有効性を評価できます。
このダッシュボードには、Oracle Receivables、Oracle Trading Community Architectureのデータが含まれます。
「売掛ステータス」ダッシュボードは、ある時点における売掛金残高の要約を一覧できます。売掛の発生と回収を担当するマネージャは毎日このダッシュボードを確認することによって、担当部門において対処や調査が必要な箇所を特定し優先順位を付けることができます。このダッシュボードでタイムリな情報を取得できることによって、回収担当のマネージャは問題を早期に解決できます。売掛に関する問題を効率よく解決することは、オーダー全体においてキャッシュ・フローに直結する非常に重要な部分です。
このページは、日付パラメータに指定した日時におけるKPIを表示します。このダッシュボードによってマネージャは顧客の活動を定期的にモニターし、回収が遅れている顧客については深刻な問題になるまえに接触する優先順位を付けることができます。マネージャは回収が最も遅れている顧客について参考情報を収集し、回収のための最善の手段と姿勢を決定します。マネージャはまた入金の動向も定期的にモニターし、回収にともなう消込みが滞りなく処理されるよう部門を支援します。
このダッシュボードには、Oracle Receivables、Oracle Trading Community Architecture、Oracle Bill Presentment Architecture、Oracle Order Managementのデータが含まれます。
Daily Business Intelligence for Financialsでは、次の職責が用意されています。
コスト・センター・マネージャ: この職責では、「費用管理」ダッシュボードとその関連レポートへのアクセスが提供されます。また、DBI for Human Resourcesが実装されている場合のみ、「HR管理」ダッシュボードへのアクセスも提供されます。
利益センター・マネージャ: この職責では、「ライン・オブ・ビジネス別損益」、「マネージャ別損益」、「費用管理」の各ダッシュボードとその関連レポートへのアクセスが提供されます。
Daily Financials Intelligence: この職責では、「ライン・オブ・ビジネス別損益」、「マネージャ別損益」、「損益分析」、「費用管理」、「費用分析」、「資金管理」の各ダッシュボードとその関連レポートへのアクセスが提供されます。
Daily Payables Intelligence: この機能ベースの職責では、「買掛管理」ダッシュボードおよび「買掛ステータス」ダッシュボードとその関連レポートへのアクセスが提供されます。
Daily Receivables Intelligence: この機能ベースの職責では、「売掛管理」ダッシュボードおよび「売掛ステータス」ダッシュボードとその関連レポートへのアクセスが提供されます。
「産業」プロファイル・オプションが「政府」で、「資金管理」ダッシュボードを実装している場合は、別の職責を作成し、「資金管理」ダッシュボードに関連のないリンクを削除します。次の表に、「職責」ウィンドウの「メニュー除外」タブを使用して、オブジェクトのタイプごとに削除する必要のあるリンクを示します。
オブジェクト・タイプ | タイプ | 名前 |
---|---|---|
KPIのページ・リンク | 機能 | 損益 損益分析 マネージャ別損益 費用分析 |
経費と収益の各レポート | メニュー | 会計レポート |
関連項目
インテリジェンス領域別のすべての職責とダッシュボードの全リストは、「職責とダッシュボードのマトリックス」を参照してください。
Daily Business Intelligence for Financialsでは、次のKPIを使用します。
このダッシュボードに表示されるKPIは、次のとおりです。
収益: 収益財務カテゴリにマップされている勘定科目に基づきます。
費用: 営業費用財務カテゴリにマップされている勘定科目に基づきます。
営業利益: xTD収益 - (xTD売上原価 + xTD費用)
営業利益%: (xTD営業利益 / xTD収益) * 100
このダッシュボードに表示されるKPIは、次のとおりです。
収益: 収益財務カテゴリにマップされている勘定科目に基づきます。
費用: 営業費用財務カテゴリにマップされている勘定科目に基づきます。
営業利益: xTD収益 - (xTD売上原価 + xTD費用)
営業利益%: xTD営業利益 / |xTD収益|
このダッシュボードに表示されるKPIは、次のとおりです。
費用: 財務ディメンション設定で営業費用財務カテゴリにマップされている勘定科目に基づきます。
予測%: (実績費用 / 予測費用) * 100
予測対予算: ((予測費用 - 予算費用)) / 予算費用) * 100
一人当り費用: 合計費用 / 人数
一人当り旅費および交際費: 旅費および交際費合計 / 人数
人数: ダッシュボードに表示される「現在日」に基づいた従業員数です。人数の計算に使用されるマネージャ階層は、Oracle Human Resourcesで保存および保守されます。
このダッシュボードに表示されるKPIは、次のとおりです。
収益: 収益財務カテゴリにマップされている勘定科目に基づきます。
売上原価: 売上原価財務カテゴリにマップされている勘定科目に基づきます。
売上総利益: (xTD収益 - xTD売上原価) / | xTD収益 |
費用: 営業費用財務カテゴリにマップされている勘定科目に基づきます。
営業利益: xTD営業所得 / | xTD収益 |
営業所得: xTD収益 - (xTD売上原価 + xTD経費)
このダッシュボードに表示されるKPIは、次のとおりです。
費用: 営業費用財務カテゴリにマップされている勘定科目に基づきます。
予算: 営業費用財務カテゴリの予算に基づきます。
予算%: (実績費用/予算) * 100
予測: 営業費用財務カテゴリの予測に基づきます。
予測%: (実績費用 / 予測) * 100
このダッシュボードに表示されるKPIは、次のとおりです。
使用可能: 使用可能な資金 = 管理資金(予算 - 予算引当 - 実績)。
使用可能%: 予算に対する使用可能な管理資金の比率です。
予算: 組織およびプロジェクトの承認済費用です。
予算引当 - 取引約定: 引当確定に対する全予算引当残高の合計です。
予算引当 - 債務: 債務負担に対する全予算引当残高の合計です。
予算引当 - その他: 引当確定または債務負担以外の全予算引当残高の合計です。
実績: 計上済の発生費用です。
このダッシュボードに表示されるKPIは、次のとおりです。
入力済請求書: Oracle Payablesに手動または自動で入力された請求書の件数。
電子請求書: 入力済請求書に対する電子請求書の比率。次のように計算されます。
((電子請求書件数) / 入力済請求書) * 100
支払済請求書: 現期間に支払われた請求書の件数。
遅延支払済: 指定期間内、つまり期日内に支払われた請求書の合計に対する、支払予定日後に支払われた請求書の比率。次のように計算されます。
(遅延支払済請求書件数 / 請求書の件数) * 100
請求書支払日数: 請求書が支払われるまでの平均日数。次のように計算されます。
((支払日 - 請求日) / 支払件数) * 100
支払: 支払件数。
オファー済割引 %: 全請求書のオファー済割引の比率。次のように計算されます。
(割引額合計 / 請求額合計) * 100
仕入割引 %: 支払済の全請求書に対する仕入割引の比率。次のように計算されます。
(仕入割引額合計 / 総請求額) * 100
このダッシュボードに表示されるKPIは、次のとおりです。
オープン買掛/未払金金額: 未払いの全請求書の合計金額。
期日前請求書金額: 現在日において支払う必要のある期日前全請求書の合計金額。
期日前請求書件数: 現在日において支払う必要のある期日前請求書の件数。
加重平均期日前日数: 請求額に加重された、請求書が期日前の平均日数。次のように計算されます。
(遅延支払済請求書件数 / 請求書の件数) * 100
請求書支払日数: 請求書が支払われるまでの平均日数。次のように計算されます。
((支払予定日 - システム日付) * 期日前請求書金額) / 支払予定金額合計
これは正数で表されます。
遅延請求書金額: 全遅延請求書の合計金額。
遅延請求書件数: 遅延請求書の件数。
加重平均遅延日数: 請求額に加重された、請求書が遅延している平均日数。次のように計算されます。
((支払予定日 - システム日付) * 遅延請求書金額) / 支払予定金額合計
割引残額: 現在日の未払請求書に残っている割引金額。
オファー済割引金額: 要約レベルで全請求書の総額にオファーされる割引金額。
保留中請求書金額: 保留中請求書の金額合計。
保留中請求書: オープン買掛/未払金金額に対する保留中請求書の割合。計算式は次のとおりです。
(保留中請求書金額 / オープン買掛金金額) * 100
このダッシュボードに表示されるKPIは、次のとおりです。
売上未処理日数: 特定期間の売上に関連する売掛/未収金の収集の平均時間。
請求活動金額: ある期間の活動に対する当初取引額の合計。
回収効率索引: 与えられた期間を超える回収の効率を示す指標をパーセントで示した値。
入金額: ある期間の入金額の合計。
加重平均支払日数: 売掛金額に可重した支払済売掛/未収金の売上と入金の間の平均日数。
平均延滞日数: 支払済売掛/未収金の請求書期日と入金日の間の平均日数。
このダッシュボードに表示されるKPIは、次のとおりです。
オープン売掛/未収金: 未収の売掛金の総額。The sum of 遅延売掛/未収金と現行売掛/未収金の合計額。
オープン売掛/未収金%: 遅延売掛/未収金: 支払期日が現在日より前の売掛/未収金の総額。
オープン売掛/未収金%: 現行売掛/未収金: 支払期日が現在日より後の売掛/未収金の総額。
加重未処理期間: 未収売掛金の金額に可重した平均期間。
加重売上債権回転延滞日数: 遅延売掛/未収金について、金額に可重した支払期日と現在日の間の平均日数。
入金合計(ロール30日間): この期間に回収した受取金の金額。
未消込入金: 未消込入金の合計金額。
未消込入金件数: 未消込入金の合計件数。
この項では次の設定ステップについて説明します。
次の各項では、General Ledgerの収益と費用に関するレポートの前提条件、概念、実装に関する考慮事項、設定手順および保守要件について説明します。
この内容を確認してから、「損益」、「損益分析」、「費用管理」、「費用分析」および「資金管理」の各ダッシュボードを実装してください。
「損益」、「損益分析」、「費用管理」、「費用分析」および「資金管理」の各ダッシュボードを実装して使用する前に、使用しているシステムが次の表で説明する前提条件を満たしていることを確認してください。オプションのアプリケーションを実装しない場合、そのアプリケーションで作成されたレポートの詳細情報にはドリルできません。
前提条件 | 職責 | 説明 |
---|---|---|
Oracle Applicationsリリース12の使用 | (適用なし) | 依存アプリケーションのその機能への影響を確認します。「実装に関する考慮事項」を参照してください。 |
Daily Business Intelligenceが設定済であること。 | Daily Business Intelligence管理者 | すべてのDaily Business Intelligenceダッシュボードに共通するグローバル設定ステップを実行します。「Daily Business Intelligenceの設定」を参照してください。 |
実装に関する考慮事項 | (適用なし) | すべてのダッシュボードについて実装に関する考慮事項を確認します。 |
次の図に、財務ディメンションの設定フローを示します。
次の表に、General Ledgerの収益と費用に関連するダッシュボードに関するすべての必須実装手順とオプションの実装手順を示します。これらの手順は、表に示す順序に従って完了する必要があります。
ステップ | 設定箇所 | 説明 | 必要性 |
---|---|---|---|
Daily Business Intelligenceフレームワークの設定 |
| DBIフレームワークの手順を決定します。 | 必須 |
マネージャ・レポートの作成 |
| マネージャ・レポートの手順を決定します。 | 必須 |
ソース元帳グループの定義 | Daily Business Intelligence管理者: 「財務ディメンション設定」 | どの会計帳簿からデータを収集し、どのルールに従って仕訳するのか決定します。 | 必須 |
財務ディメンションの定義 | Daily Business Intelligence管理者: 「財務ディメンション設定」 | データをレポートするディメンションとディメンションの基準となる勘定体系のセグメントを定義します。 | 必須 |
ディメンション・マッピング・ルールの定義、値と階層の管理 | Daily Business Intelligence管理者: 「財務ディメンション設定」 | 財務ディメンションの階層構造を構築し、異なる勘定体系から値セットを単独のレポート表示にマップします。 | 必須 |
予算および予測の設定 | 「財務ディメンション設定」またはWebADI | 予算および予測をロードするのに使用するデータ・ソースを構成します。Oracle General Ledgerが予算ソースの場合は抽出する予算を指定します。 | オプション |
セキュリティの設定 | Daily Business Intelligence管理者またはHuman Resourcesユーザー | 各ダッシュボード・ユーザーのデータ・セキュリティを定義します。 | 必須 |
プロファイル・オプションの設定 | システム管理者 | コントロール機能に残りのプロファイル・オプションを設定します。 | 必須 |
設定後の手順 |
| DBI for Financialsダッシュボードの管理に必要な設定後の手順を実行します。 | 必須 |
このチェックリストに示す設定を取引アプリケーションの設定中または他のダッシュボードの設定中に完了している場合、設定を繰り返す必要はありません。
特に明記しないかぎり、同時に複数の設定を実行できます。
ソース元帳グループは、財務情報をレポートおよび分析する元帳のグループです。このグループは、企業全体の収益、売上原価および費用の連結表示に使用する財務情報の範囲を定義します。設定が無効または不完全な場合は、結果として不正確な収益、売上原価および費用が表示されます。
ソース元帳グループの設定時には、元帳全体または元帳内の特定の貸借一致セグメント値を算入できます。業務元帳については、すべての貸借一致セグメントを算入することをお薦めします。ただし、連結または調整元帳については、重複カウントを避けるために、特定の貸借一致セグメントまたは仕訳のみを含めることをお薦めします。連結または調整元帳を含めると、DBI for Financialsレポートでは、より完全な財務データを表示できます。
「ソース元帳グループの定義: 実績」を参照してください。
注意: ソース元帳グループの設定では、DBI for PurchasingやDBI for Supply Chainなど、他のIntelligenceアプリケーションで表示される情報もサポートされています。
ソース元帳グループは、Daily Business Intelligenceの各ダッシュボードでレポートするために使用する実績と予算/予測の両方の情報に関するソース元帳を定義します。
この項では、DBIの各ダッシュボードでの実績をサポートする元帳の定義方法について説明します。予算/予測情報を定義するには、「予算と予測の設定」を参照してください。
財務ディメンションの設定フローで、「ソース元帳グループ」->「実績」の順にナビゲートします。
「グループ詳細」ページでは、次の操作を実行できます。
「元帳割当の追加」をクリックして元帳を追加するか、ソース元帳グループに割り当てられた元帳を変更します。
「包括ルールの更新」をクリックし、ソース元帳グループの元帳ごとに、仕訳ソースとカテゴリの包括ルールを更新します。「ソース元帳グループへの元帳割当の追加」を参照してください。
ソース元帳グループを移入するには、すべての業務元帳および会計情報の連結に使用するすべての元帳を指定します。適切な業務元帳と連結元帳を算入することで、Daily Business Intelligenceの各ダッシュボードおよびレポートに表示される情報と、Oracle General Ledgerにレポートされた情報との整合性が高くなります。
警告: 元帳の割当は慎重に計画してください。元帳割当を変更する場合は、影響を受けるダッシュボードに対して初期要求セットを再実行する必要があります。
「元帳割当の追加」ページで、次の必須フィールドを完了します。
元帳: 実績をレポートする特定の元帳または複数の元帳を選択します。
オプションのフィールドを次に示します。
貸借一致セグメント: 元帳の特定貸借一致セグメントをレポートする場合は、そのセグメント値を選択します。個々の貸借一致セグメントごとに個別の行を追加します。すべての貸借一致セグメントを含めるには、「貸借一致セグメント値」フィールドを空白のままにします。
仕訳包括ルール: 仕訳ソースと仕訳カテゴリのペアを1つ以上定義して、レポートに情報を提供する仕訳を制御します。
次のガイドラインを使用します。
仕訳包括ルールは、General Ledger仕訳ソースとカテゴリの組合せです。仕訳包括ルールは、レポート用に抽出する仕訳を決定するために使用します。
仕訳包括ルールが役立つのは、レポート用に、連結の調整仕訳を連結仕訳から算入する場合のみです。たとえば、「修正」カテゴリの「連結」ソースを選択した後、この「連結」ソースを「消去」カテゴリを使用して追加できます。
デフォルトでは、すべての仕訳が含まれます。
注意: 仕訳ソースと仕訳カテゴリの組合せを、手動による調整仕訳と連結仕訳に割り当てる際には一貫性を維持してください。
たとえば、2つの仕訳包括ルールを定義する場合は、次を実行します。
「連結」仕訳ソースと「修正」仕訳カテゴリを選択します。
「連結」仕訳ソースと「消去」仕訳カテゴリを選択します。
包括ルールに含まれているのが、この2つのソースとカテゴリの組合せのみの場合、「連結」仕訳ソースと「HQ調整」仕訳カテゴリの組合せの仕訳は、DBI for Financialsの各ダッシュボードとレポートに表示されません。
注意: 仕訳ソースとカテゴリの詳細は、『Oracle General Ledgerユーザーズ・ガイド』のGeneral Ledgerの設定に関する項を参照してください。
包括ルールの更新
既存の包括ルールは更新できますが、元帳に割り当てられている貸借一致セグメントは更新できません。貸借一致セグメントが含まれたルールを変更する必要がある場合は、ソース元帳グループからその元帳を削除して、再度含める必要があります。
注意: 仕訳包括ルールを更新する場合は、影響を受けるダッシュボードに対して初期要求セットを再実行します。
Daily Business Intelligence for Financialsは、「損益」、「費用管理」の各ダッシュボードで次の一意のディメンションを使用します。
販売チャネル(「損益」ダッシュボードのみに適用)
Daily Business Intelligence for Financialsは、「損益分析」、「費用分析」、「資金管理」 の各ダッシュボードで次の一意のディメンションを使用します。
次の手順でディメンションを設定する必要があります。
DBI for Financials固有のディメンションを設定すると、異なる勘定体系の構造から単一構造にデータをマップできます。これによって、企業規模で財務データを集計できます。
次の表に、各ダッシュボードで使用されるディメンションと、そのディメンションが必須かどうかを示します。
ディメンション | 損益 | 損益分析 | 費用管理 | 費用分析 | 資金管理 |
---|---|---|---|---|---|
会社 | 適用なし | 必須 | 適用なし | 必須 | 必須 |
コスト・センター | 適用なし | 必須 | 適用なし | 必須 | 必須 |
財務カテゴリ | 必須 | 必須 | 必須 | 必須 | 必須 |
ライン・オブ・ビジネス | オプション | 適用なし | オプション | 適用なし | 適用なし |
ユーザー定義 | 適用なし | オプション | 適用なし | オプション | オプション |
このディメンションは、ソース元帳グループに定義した異なる勘定体系の勘定科目セグメントに基づいています。ソース元帳グループの詳細は、「ソース元帳グループ」を参照してください。
次の図に、収益財務カテゴリを定義するための勘定科目セグメントのグループ例を示します。
財務カテゴリ・ディメンションを使用すると、勘定科目をグループ化し、DBI for Financialsのレポート作成に使用する統一された構造にマップできます。このディメンションでは、次の6つの財務カテゴリ・タイプを使用して、これらの勘定科目をグループ化します。
収益
売上原価
営業経費
旅費および交際費
注意: 次の財務カテゴリ・タイプは、DBI for Financialsで使用されませんが、他のDBI製品ファミリで使用されます。
遅延収益: DBI for SalesとDBI for Supply Chainでのみ使用
製品費用: DBI for Product Lifecycle Managementでのみ使用
たとえば、財務カテゴリ・タイプを使用すると、北アメリカ、ヨーロッパおよび南アメリカの元帳の収益勘定科目すべてをグループ化して、収益の財務カテゴリ・タイプにマップできます。DBI for Financialsでは、企業全体を集計した世界規模の収益を表示できます。
財務カテゴリ・ディメンションの定義では、既存の勘定科目の値セットを、共通のレポート階層として選択できます。あるいは、異種勘定体系と非標準の勘定科目構造を使用している場合は、共通の階層に対して新規の値セットを作成できます。
財務カテゴリ・ディメンションの設定の詳細は、「財務ディメンションの定義」を参照してください。
ライン・オブ・ビジネスは、総務、販売、サポート、製造など、国境と法的エンティティを超えた会社またはコスト・センターのグループです。次の図に、顧客サポートのライン・オブ・ビジネスを定義するためのコスト・センターのグループの例を示します。
DBI for Financialsでは、ソース元帳グループに定義した勘定体系のコスト・センター・セグメントまたは貸借一致セグメントに基づいて、ライン・オブ・ビジネスの階層を作成できます。関連項目: ソース元帳グループ
このディメンションの設定はオプションです。ただし、このディメンションを設定しない場合は、「損益」ダッシュボードなど、「ライン・オブ・ビジネス」パラメータを使用するダッシュボードとレポートが動作しないことに注意してください。このディメンションに対する事前シードの値はありません。このディメンションの階層と値セットは、組織の独自のニーズに基づいて作成する必要があります。たとえば、ライン・オブ・ビジネスとして総務を設定した場合は、総務部門全体に関する結果を表示できます。
「財務ディメンションの定義」を参照してください。
このディメンションは、戦略的なビジネス単位または法的エンティティの階層を表します。この階層は、複数の地域にわたって構成するか、またはビジネス・ニーズにあわせてカスタマイズできます。「資金管理」ダッシュボードの場合、このディメンションは、該当する機関の資金を階層的に表します。
次の図に、地域的な表示を定義するための会社のグループ例を示します。
DBI for Financialsでは、ソース元帳グループに定義した勘定体系の貸借一致セグメントまたはコスト・センター・セグメントに基づいて、会社階層を作成できます。「ソース元帳グループ」を参照してください。このディメンションは、「損益分析」、「費用分析」、「資金管理」の各ダッシュボードでのみサポートされ、「損益」ダッシュボードと「費用管理」ダッシュボードではサポートされません。
注意: 「資金管理」ダッシュボードでは、このディメンション名は「資金」に変更されます。
このディメンションに対する事前シードの値はありません。このディメンションの階層と値セットは、組織の独自のニーズに基づいて作成する必要があります。「財務ディメンションの定義」を参照してください。
このディメンションは、費用または収益を追跡するエンティティである貸借一致セグメント値またはコスト・センターの階層グループです。
次の図に、組織的な表示を定義するためのコスト・センターのグループ例を示します。
DBI for Financialsでは、ソース元帳グループで定義した勘定体系の貸借一致セグメントまたはコスト・センター・セグメントに基づくコスト・センター階層を作成できます。「ソース元帳グループ」を参照してください。このディメンションは、「損益分析」、「費用分析」、「資金管理」の各ダッシュボードでのみサポートされます。
このディメンションに対する事前シードの値はありません。このディメンションの階層と値セットは、組織の独自のニーズに基づいて作成する必要があります。「財務ディメンションの定義」を参照してください。
このディメンションは、勘定体系内の任意のセグメントと関連付けることができる階層型ディメンションです。このディメンションを使用すると、会社、コスト・センターおよび財務カテゴリ(勘定科目)セグメント以外のセグメントを使用して取引データを分類できます。これは、取引データの分析とレポートに役立ちます。
DBI for Financialsでは、ソース元帳グループで定義した勘定体系の任意のセグメントに基づく階層を作成できます。「ソース元帳グループ」を参照してください。このディメンションは、「損益分析」、「費用分析」、「資金管理」の各ダッシュボードでのみサポートされます。
このディメンションに対する事前シードの値はありません。このディメンションの階層と値セットは、組織の独自のニーズに基づいて作成する必要があります。「財務ディメンションの定義」を参照してください。
General Ledgerの収益と費用に関するレポートのコンテンツを使用すると、異種勘定体系を含む会計帳簿全体のデータを集計できます。
レポートは、ディメンションごとに指定する必要のあるマスター値セットに基づいて作成されます。ディメンションごとに、他の勘定体系の値セット(ローカル値セットと呼ばれます)すべてをマスター値セットにマップします。
次の図に、マスター値セットとローカル値セットの関係についての例を示します。
マスター値セット
マスター値セットを各DBI for Financialsディメンションに割り当てる必要があります。マスター値セットは、指定した財務ディメンションの異なる勘定体系から財務データを集計します。既存の値セットを割り当てるか、マスターとして機能する新規の値セットを作成できます。
マスター値セットとして選択した値セットは、レポートの処理方法を表している必要があります。
ローカル値セット
ローカル値セットは、指定した財務ディメンションのマスター値セットに積み上げられます。ローカル値セットのリストは、定義したソース元帳に依存します。すべてのソース元帳が同じ値セットを使用する場合、表示されるのは1つの値セットのみです。各ソース元帳が一意の値セットを使用する場合は、ソース元帳ごとに1つの値セットが表示されます。
「財務ディメンション」ページを使用すると、このディメンションを使用可能または使用不可に指定し、財務レポートで使用するマスター値セットを指定できます。使用可能なすべてのディメンションには、マスター値セットが必要です。
重要: ディメンションを使用可能または使用不可に指定した場合は、初期ロードを再実行する必要があります。
ディメンションを使用可能または使用不可に指定する場合、次に要求セットを実行するときまで初期ロードの実行を要求されません。しかし、ディメンションの使用可能または使用不可を指定した後、要求セットを実行するまでの間、レポートには誤った結果が表示されます。
Daily Business Intelligence管理者職責を使用してOracle Applicationsにログインし、「財務ディメンション設定」をクリックします。
「財務ディメンション」にナビゲートします。
このウィンドウを使用して、「損益」、「費用管理」、「損益分析」、「費用分析」および「資金管理」の各ダッシュボードで使用するディメンションを定義します。「ディメンションと関連ダッシュボード」を参照してください。
「損益」と「費用管理」固有のディメンション
財務カテゴリ(必須)。事前にシードされている「財務カテゴリ」値セットをこのディメンションのマスター値セットとして使用するか、独自の値セットを選択できます。
ライン・オブ・ビジネス(オプション)。「損益」、「ライン・オブ・ビジネス別損益」ダッシュボードでは必須です。
「損益分析」、「費用分析」、「資金管理」に固有のディメンション
財務カテゴリ(必須)
会社/資金(必須)
注意: 「産業」プロファイルが「政府」に設定されている場合、「会社」ディメンション名は「資金」に変更されます。
コスト・センター(必須)
ユーザー定義(オプション)
注意: 使用可能に指定した場合、ユーザー定義ディメンションが関連する要約レポートに表示されます。ユーザー定義ディメンションを使用可能に指定しない場合、これらの項目はすべての関連レポートの「表示」パラメータに表示されません。ダッシュボードのレベルでは、ユーザー定義ディメンションがすべてのダッシュボードで表示されません。
各ディメンションを次のように定義します。
「更新」をクリックします。「財務ディメンションの更新」ページが表示されます。「会社」ディメンションの例を次に示します。
「使用可能」ボックスを選択して、そのディメンションを使用可能にします。
マスター値セットを選択します。
「マスター値セットとローカル値セット」を参照してください。
ユーザー定義ディメンションでは、「補助科目」などの表示名を入力します。必要に応じてディメンションの摘要を変更できます。
注意: 選択できるのは、独立値セットのみです。
ユーザー定義ディメンションの名前を変更して使用している勘定体系にマップできます。
注意: ユーザー定義ディメンションの名前を変更した場合でもコンカレント・プログラムの名前は「ユーザー定義ディメンションのロード 1」のままであり、ディメンション名変更の影響を受けません。
ディメンション・マッピング・ルールは、マスター値セットとローカル値セット間のマッピングを指定します。ディメンション・マッピングには、次の2つの手順があります。
マッピング・ルール: ディメンションに関連付ける勘定体系のセグメントを定義します。
値と階層: マスター値セットとローカル値セットの値間の関係を定義して、ディメンションの階層を作成します。
Financials Intelligenceの「ソース元帳グループ」タブで実行した設定によって、「ディメンション/勘定体系」列に表示される値が決まります。「ソース元帳グループ」を参照してください。
使用可能なすべてのディメンションに対する一般的なマッピング・ルールは、次のとおりです。
すべてのディメンションは割当てで単独のセグメントを使用します。
セグメント: 「セグメント」列を使用すると、選択したディメンションに対してセグメントを選択できます。次のルールが適用されます。
会社/資金ディメンションは、General Ledgerのクオリファイアに基づいて、貸借一致セグメントまたはコスト・センター・セグメントのいずれかにディメンション・レベルでマップされます。
コスト・センター・ディメンションは、General Ledgerのクオリファイアに基づいて、貸借一致セグメントまたはコスト・センター・セグメントのいずれかにディメンション・レベルでマップされます。
財務カテゴリ・ディメンションは、必ず勘定体系の勘定科目セグメントにマップされます。このため、このディメンションへのマッピングは更新できません。
注意: CCIDは、与えられたすべての会計区分コードについて、競合する区分タイプが割り当てられないように設定する必要があります。このため、同一のCCIDを収益と遅延収益の各会計区分タイプに同時に割り当てることはできません。
ライン・オブ・ビジネス・ディメンションは、General Ledgerのクオリファイアに基づいて、貸借一致セグメントまたはコスト・センター・セグメントのいずれかにディメンション・レベルでマップされます。
ユーザー定義ディメンションは、勘定体系(COA)内の任意のセグメントにマップできます。したがって、あるCOAから1つのセグメントを選択し、別のCOAから異なるセグメントを選択できます。
ディメンション・マッピング・ルールを定義する手順は、次のとおりです。
「ディメンション・マッピング」->「マッピング・ルール」の順にナビゲートします。
ソース元帳グループによって、「ディメンション・マッピング・ルール」ページの「ディメンション/勘定体系」列にリストされる勘定体系が決定されます。
使用可能なディメンションごとにルールを定義します。
「ディメンションと関連ダッシュボード」を参照してください。
「更新」をクリックし、貸借一致セグメントまたはコスト・センター・セグメントのいずれかを選択します。
財務ユーザー定義ディメンションの場合は、このユーザー定義ディメンションを表す各勘定体系からセグメントを選択します。
財務ディメンション階層マネージャ(FDHM)を使用すると、財務ディメンションの設定時に定義したマスター値セットにローカル値セットをマップできます。「財務ディメンションの定義」を参照してください。このマッピングによって、「損益」、「費用管理」、「損益分析」、「費用分析」および「資金管理」の各ダッシュボードとレポートでのデータの集計方法と表示方法が決定します。
財務ディメンション階層マネージャを起動する手順は、次のとおりです。
「ディメンション・マッピング」->「値および階層」の順にナビゲートします。
「階層マネージャの起動」をクリックします。
ディメンションを管理するには、そのディメンションに対応する「階層マネージャの起動」をクリックします。「DBI for Financials固有のディメンションに対する値と階層の管理」を参照してください。
財務カテゴリ、ライン・オブ・ビジネス、会社、コスト・センターおよび財務ユーザー定義の各ディメンションに対する値と階層を管理するには、財務ディメンション階層マネージャを使用します。財務ディメンション階層マネージャを使用すると、階層内で値をドラッグ・アンド・ドロップすることで、値をローカルからマスターの値セットにマップできます。また、特定の財務ディメンションに対して、マスターとローカルの値セットの両方を同時に処理することもできます。
「財務ディメンション階層マネージャ」は、いくつかのリージョンに分割されています。
左上部のリージョンには、異なるすべての値セットがこのセグメントのソース元帳グループから表示されます。「ソース元帳グループ」を参照してください。
左中央部のリージョンには、このディメンションに対して選択されたマスター値セットが表示されます。「マスター値セットとローカル値セット」を参照してください。
左下部のリージョンには、ローカル値セットのすべてのローカル値が表示されます。
右側には、このディメンションの階層とマスター値セットに対する最上位レベルのノードが表示されます。
注意: ある一時点で、財務ディメンション階層マネージャを使用して、特定の財務ディメンションのマスター値セットとローカル値セットを処理できるユーザーは、一人のみです。これは、別の財務ディメンション階層マネージャ・セッションからの値セット、別の勘定科目階層マネージャ・セッションからの値セットまたはOracle Formsでの値セットの使用に適用されます。
財務ディメンション階層マネージャの値を管理する手順は、次のとおりです。
財務ディメンション階層マネージャで、ディメンションにマップする値セットを検索します。値セットの検索には、次の基準を使用できます。
親: マスター値セットとローカル値セットのトップ・レベルの親の値を表示します。
子: すべての子の値を表示します。
自: 範囲の開始を示します。
至: 範囲の終わりを示します。
摘要
階層に対して最上位レベルのノードを定義します。
マスター値セットにある品目を右クリックして、値リストから「上位ノードの設定」を選択し、その品目をマスター値セットの最上位ノードにします。
最上位ノードは親値で、ディメンションの階層の最上位にあります。最上位ノードを定義するのは、そのマスター値セットで1回のみです。
マスター値セットとローカル値セット間の関係を、相互的な値セット階層を構築することによって管理します。
注意: マスター値セットとローカル値が異なる場合は、ディメンション階層を構築する必要があります。
階層を作成するには、セグメント値を、ローカル値セットの階層から、マスター値セットの階層またはマスター値セット内にドラッグ・アンド・ドロップします。
たとえば、「テクニカル・ドキュメント」が「ドキュメントおよびメディア」の子ノードの場合を考えてみます。「テクニカル・ドキュメント」を「マーケティング・コミュニケーション」の下位に移動するには、「ドキュメントおよびメディア」から「マーケティング・コミュニケーション」にドラッグ・アンド・ドロップします。
また、値の範囲を親にマップする場合は、1回に1つの値をドラッグ・アンド・ドロップするかわりに、次のように範囲をマップします。
右側のウィンドウで、マスター値セットの親を選択します。
クリックして「範囲の編集」を選択します。
新規範囲に対して「新規」をクリックします。
マップする値セットの範囲を選択します。
相互的な値セット階層を構築する場合は、次の事項に注意してください。
階層内で親値を移動した場合は、その親の子の値すべてが一緒に移動します。
ローカル値セットがない場合は、マスター値セット内でディメンション階層を保守できます。
ローカル値セットがある場合、そのディメンション階層はマスターとすべてのローカル値セットにまたがります。ローカル値セット間では、値を移動できません。ローカル値は、詳細値としてのみマスター値セットに割り当てることができます。
この値セット名の表示形式は変更できます。たとえば、「表示」->「値セット名」を選択して、1100 - Account VSet [Cash]と表示します。
マスター値セットの属性を変更する手順は次のとおりです。
親の値を選択して右クリックします。
「属性の表示」を選択します。
その親の説明と表示順序を入力します。
次のディメンションには、「表示順序」オプションがあります。
会社
コスト・センター
財務カテゴリ
ライン・オブ・ビジネス
ユーザー定義
たとえば、財務カテゴリ・ディメンションの場合、「旅費および交際費」を「従業員経費」の前に表示するには、「旅費および交際費」に#1を、「従業員経費」に#2を割り当てます。この割当てによって、すべてのポートレットとレポートで最初に「旅費および交際費」が、次に「従業員経費」が表示されます。
財務カテゴリ・ディメンションの場合のみ、次の財務カテゴリ・タイプを階層に割り当てます。
収益
遅延収益: DBI for SalesとDBI for Supply Chainでのみ使用
売上原価
営業経費
旅費および交際費
製品費用: DBI for Product Lifecycle Managementでのみ使用
注意: 財務カテゴリ・ディメンション・タイプを階層の上位レベルに割り当てると、それより下位レベルの階層にカスケードされます。
関連項目
共通ディメンションの詳細は、「共通ディメンション」を参照してください。
DBI for Financialsの次のダッシュボードに予算と予測をロードして表示し、実績と比較して追跡できます。
損益
費用管理
損益分析
費用分析
資金管理
DBI for Financialsには、予算と予測を財務ダッシュボードにインポートする機能があります。
次の3つの方法のいずれかを使用して、レポート用に予算と予測の情報をインポートします。
Oracle General Ledger。「Oracle General Ledgerからの予算データと予測データのロード」を参照してください。
いずれかの方法を選択した後は、別の方法に切り替えることはできません。たとえば、ある元帳の一部の予算/予測をGLからアップロードし、残りの予算/予測のアップロードにWebADIを使用することはできません。
一部の予算/予測がGLにあり、残りの予算/予測は他の予算ツールにある場合は、次の操作を実行できます。
すべての予算をGLにインポートし、インポートした予算をDBI for Financialsにアップロードします。
すべての予算をエクスポートし、WebADIを使用してDBI for Financialsにアップロードします。
予算および予測データをロードする前に、次の操作を実行します。
DBI for Financialsの前提条件となる手順と実装手順をすべて完了します。
必要なOracle Applications Desktop Integratorパッチはすべて適用し、パッチで表示されるインストレーション指示に従います。Oracle Applications Desktop Integratorパッチのインストールが済んだら、Desktop Integration職責にアクセスできることを確認します。
予算と予測に対するデフォルト時間レベルの設定については、「予算データと予測データに対するデフォルト時間レベルの設定」を参照してください。
予算バージョンの考慮事項を検討します。「予算バージョン」を参照してください。
実績データは日次ベースで表示できますが、予算または予測データの表示は、期間別、四半期別、年別のみです。デフォルトでは、予算と予測は期間別に表示されます。
予算と予測の精度は、次のプロファイル・オプションによって設定されます。このプロファイル・オプションは、サイト・レベルで設定します。
FII: 予算期間タイプ
FII: 予測期間タイプ
WebADIは予算ソースとして複数のバージョンの単一予算または有効日に基づく予測をサポートします。予算の有効日はWebADIスプレッドシートで指定できます。予算バージョンには次のルールが適用されます。
1つのレコードが複数の異なる有効日でアップロードされた場合は、最初の反復がバージョン1、2番目の反復がバージョン2となり、以降同様に続きます。
ユーザーが有効日を空白のままにすると、アップロード時に既存のレコードが上書きされ、前回の反復が最新ロードの反復に置換されます。
DBI for Financialsでは、予算/予測のバージョンを1日につき1つのみサポートします。予算/予測の複数の反復が同じ有効日でロードされた場合は、前回の反復が最新ロードの反復に置換されます。
注意: 予算バージョンが適用されるのは、「費用分析」ダッシュボードのみです。
次の表では、各ダッシュボードで使用できる予算インポートとバージョンのオプションについて説明します。
ダッシュボード | Oracle General Ledgerを使用するインポート | WebADIを使用するインポート | SQL Loaderを使用するインポート | 予算バージョンのサポート |
---|---|---|---|---|
損益 | Yes | Yes | Yes | No |
費用管理 | Yes | Yes | Yes | No |
損益分析 | Yes | Yes | Yes | Yes(WebADIのみ) |
費用分析 | Yes | Yes | Yes | Yes(WebADIのみ) |
資金管理 | Yes | No | No | No |
注意: 「資金管理」ダッシュボードの場合、これが唯一のアップロード・オプションです。
「財務ディメンション設定」の「ソース元帳グループ」タブにナビゲートし、「予算」タブを選択します。
「予算オプション」で、「更新」をクリックします。
予算ソースとして、「一般会計予算」を選択します。
注意: この選択は、慎重に検討してください。予算情報がDBIにロードされた後は、ソース選択のその後の変更によって、すべてのデータがパージされます。
「資金管理」ダッシュボードを実装し、「産業」プロファイルを「政府」に設定している場合、使用できる予算ソースは、General Ledgerのみです。
「予算の追加」をクリックします。
元帳および予算を選択する前に、次の基準を満たしていることを確認します。
選択する元帳が、「実績」タブの割当に含まれていること。
選択する元帳が、Daily Businessの「グローバル・パラメータ設定」のエンタープライズ・カレンダと同じカレンダを共有していること。「グローバル・パラメータの設定」を参照してください。
「予算」または「予測」のデータ型を選択します。
日付範囲を選択します。この日付範囲は予算からデフォルト設定されますが、General Ledgerに定義されている範囲内で日付を上書きできます。
「資金管理」ダッシュボードを実装し、「産業」プロファイルを「政府」に設定している場合は、必要に応じて基本編成予算を選択します。
注意: 基本編成予算を選択した場合、「予測」データ型は使用できません。
Oracle Web Applications Desktop Integrator(WebADI)はスプレッドシート・ベースのアプリケーションです。このアプリケーションを使用すると、システムにロードするためのDBI for Financials予算インタフェース表(FII_BUDGET_INTERFACE)にデータを入力できます。
注意: Oracle Web Applications Desktop Integratorの設定方法と使用方法の詳細は、『Web Applications Desktop Integratorインプリメンテーション・ガイド』および『Web Applications Desktop Integratorユーザー・ガイド』を参照してください。
予算データと予測データのロード
「財務ディメンション設定」の「ソース元帳グループ」タブにナビゲートし、「予算」タブを選択します。「予算オプション」で、「更新」をクリックします。
予算ソースとして、「スプレッドシート」または「インタフェース表」を選択します。
Daily Business Intelligence管理者職責に戻ります。
「予算および予測のアップロード」メニュー・オプションを選択します。
注意: 予算と予測をアップロードできるのは、マスター値セットの場合のみです。
「文書の作成」を選択します。「ファイルのダウンロード」ダイアログ・ボックスで、ファイルをオンラインで処理する場合は「オープン」を選択し、それ以外の場合は「保存」を選択します。
注意: デフォルトのマッピング選択肢は変更しないでください。
「マクロ」を有効にし、「リスト・テキスト」を選択して、「計画タイプ」(予算」または「予測)を指定し、次の予算/予測ディメンションを完了します。
有効日: 「予算バージョン」を参照してください。
期間: アップロードする予算/予測の期間です。
元帳: 値リストは、ソース元帳グループに依存します。「ソース元帳グループ」を参照してください。
会社/コスト・センター/勘定科目: 値リストは、選択した元帳に依存します。
ユーザー定義: 適用される場合はユーザー定義の値を選択します。
金額
レート/第2通貨: 適用可能な場合は、レートまたは第2通貨金額を入力します。レートのみを入力すると、第2通貨金額が計算されます。
ExcelワークシートのOracleメニューで「アップロード」をクリックし、データをインタフェース表にアップロードします。
予算データと予測データの変更
WebADIを使用すると、インタフェース表に格納された予算と予測のレコードを修正または変更できます。
Daily Business Intelligence管理者職責にサインオンします。
「予算および予測のダウンロード」メニュー・オプションを選択します。「内容の選択: 内容パラメータの選択」ページが表示されます。
注意: このページ・フローが適切でない場合は、「戻る」をクリックして、「文書の作成ショートカット」ページに進みます。「ショートカットの選択」ドロップダウン・メニューで「なし」を選択して、ページ・フロー全体を表示します。「続行」をクリックして、ページ・フローを再び指定します。
「マッピング」ドロップダウン・メニューで、「インタフェース表マッピング」を選択します。
計画タイプ(「予算」または「予測」)を選択します。
ダウンロードする予算/予測データのステータス(「全レコード」、「指定した有効日にエラー終了しました」または「エラー・レコード」)を選択します。
ダウンロードする予算/予測エラー・データの有効日を選択します。
注意: 有効日をNULLにすると、予算/予測が有効日なしでロードされたか、予算/予測のエラー・データがないことを示します。
「次」をクリックして、文書を作成します。
「文書の作成」を選択します。「ファイルのダウンロード」ダイアログ・ボックスが表示されます。ファイルをオンラインで処理する場合は「オープン」を選択し、それ以外の場合は「保存」を選択します。
「マクロ」を有効にし、データを変更します。
ExcelワークシートのOracleメニューで「アップロード」をクリックし、データをインタフェース表にアップロードします。
注意: WebADIでは、インタフェース表からデータを削除できません。レコードを削除するには、SQL*PLUSを使用します。
Oracle Web Applications Desktop Integratorインタフェースを使用するかわりにSQL Loaderを使用して予算と予測の情報をロードできます。SQL Loaderを使用すると、予算データと予測データをDBI for Financialsの予算インタフェース表(FII_BUDGET_INTERFACE)に直接入力できます。
注意: SQL Loaderの使用方法の詳細は、『Oracle Databaseユーティリティ』のSQL*Loaderに関する項を参照してください。
予算データと予測データをFII_BUDGET_INTERFACE表にロードする手順は次のとおりです。
これからSQL*Loaderを使用してDBI for Financialsの予算インタフェース表にロードするデータを含むファイルを準備します。予算と予測のどちらか一方または両方をロードすることを選択できます。FII_BUDGET_INTERFACE表のPLAN_TYPE_CODE列で予算と予測のデータを区別します。数量とディメンションの列は必須です。
FII_BUDGET_INTERFACE表に次の列を移入します。
plan_type_code
prim_amount_g
report_time_period
ledger / ledger_id
company / company_id
cost_center / cost_center_id
fin_item / fin_category_id
注意: sec_amount_g列が移入されないで第2グローバル通貨が設定された場合、conversion_rate列も移入する必要があります。conversion_rate列が移入されるとsec_amount_g列は自動的に算出されるため、入力する必要がなくなります。
注意: FII_BUDGET_INTERFACE表の一部の列はDBI for Financialsの旧リリースのみで使用されます。これらの列には「(現在のリリースでは使用されません)」と示します。ここで言うDBI for Financialsの旧リリースとはDBI for Financials 7.0より前のすべてのリリースを指します。現在のリリースとはDBI for Financials 7.0またはそれより新しいリリースを指します。
FII_BUDGET_INTERFACE表の列を次に示します。
列名 | データ型 | 列摘要 |
---|---|---|
PLAN_TYPE_CODE | VARCHAR2(2) | 予算は‘B’(Budget)、予測は‘F’(Forecast) NULL値でない |
PRIM_AMOUNT_G | NUMBER | 第1通過で表示した金額 NULL値でない |
REPORT_TIME_PERIOD | VARCHAR2(100) | レポート時間期間(期間/四半期/年) |
REPORT_DATE | DATE | レポートの日付(現在のリリースでは使用されません) |
COMPANY_COST_CENTER | VARCHAR2(240) | 会社/コスト・センターの値 |
LINE_OF_BUSINESS | VARCHAR2(150) | ライン・オブ・ビジネスの値(現在のリリースでは使用されません) |
NATURAL_ACCOUNT | VARCHAR2(25) | 勘定科目の値(現在のリリースでは使用されません) |
FIN_ITEM | VARCHAR2(150) | 財務カテゴリの値 |
CONVERSION_RATE | NUMBER | 第1通貨から第2通貨への換算レート |
SEC_AMOUNT_G | NUMBER | 第2通貨での金額 |
FIN_CATEGORY_ID | NUMBER(15) | 財務カテゴリID |
COMPANY_COST_CENTER_ORG_ID | NUMBER(15) | 会社コスト・センターID |
STATUS_CODE | VARCHAR2(30) | ステータス・コード |
LEDGER_ID | NUMBER(15) | 元帳ID |
LEDGER | VARCHAR2(150) | 元帳の値 |
COMPANY_ID | NUMBER(15) | 会社ID |
COMPANY | VARCHAR2(150) | 会社の値 |
COST_CENTER_ID | NUMBER(15) | コスト・センターID |
COST_CENTER | VARCHAR2(150) | コスト・センターの値 |
USER_DIM1_ID | NUMBER(15) | ユーザー・ディメンション1 ID |
USER_DIM1 | VARCHAR2(150) | ユーザー・ディメンション1の値 |
USER_DIM2_ID | NUMBER(15) | ユーザー・ディメンション2 ID (現在のリリースでは使用されません) |
USER_DIM2 | VARCHAR2(150) | ユーザー・ディメンション2の値 (現在のリリースでは使用されません) |
VERSION_DATE | DATE | バージョン日付 |
UPLOAD_DATE | DATE | アップロード日(プログラムより移入) |
FII_BUDGET_INTERFACE表にデータを移入する場合、次に示す列については注意が必要です。「予算と予測のアップロード」コンカレント・プログラムは次の検証を実行し、FII_BUDGET_INTERFACE表の列が検証条件を満たすことを確認します。
PLAN_TYPE_CODE: この列のデータ値は常にBまたはFのいずれかです。予算と予測のアップロード・プログラムはすべてのレコードが予算と予測のどちらかであることを検証します。この列は必須です。
PRIM_AMOUNT_G: 第1グローバル通貨で表記した金額です。この列は必須です。
REPORT_TIME_PERIOD: この列に移入する情報は期間/四半期/年の期間データに限られます。「予算と予測のアップロード」プログラムはこの期間情報を「FII: 予算期間タイプ」プロファイル・オプションに照らして検証します。たとえば、プロファイル・オプションの値が「期間」に設定されている場合は、その列に移入する値は期間レベルでなくてはならず、そうでない値の場合は「予算と予測のアップロード」プログラムがエラーを表示して期間情報への修正を要求されます。
COMPANY_COST_CENTER: この列は現在のリリースでは使用されません。
LINE_OF_BUSINESS: この列は現在のリリースでは使用されません。
NATURAL_ACCOUNT: この列は現在のリリースでは使用されません。
CONVERSION_RATE: 換算レートが定義されている場合、第1グローバル通貨から第2グローバル通貨への金額の換算に使用されます。
SEC_AMOUNT_G: 第2グローバル通貨で表示した金額です。CONVERSION_RATE列が移入されている場合にこの値を設定すると、第1通貨から第2通貨への換算レートが「予算と予測のアップロード」プログラムによって計算されます。
COMPANY_COST_CENTER_ORG_ID: 会社コスト・センターの組織IDです。この値を自分でインタフェース表に移入することもできますし、空白のまま残しておきプログラムに移入させることもできます。各会社コスト・センターに対しては、Oracle HRにおいて対応する会社コスト・センター組織が設定されているはずです。このため、company_cost_center_org_idが空白の場合はプログラムがインタフェース表のcompany_idまたはcost_center_idを参照して対応する値の検索を試みます。
LEDGER/LEDGER_ID: 元帳および元帳IDはOracle General Ledgerに定義された有効な元帳でなければなりません。どちらかの列を移入する必要があります。
COMPANY/COMPANY_ID: 会社ディメンションはFDSに規定された値セットのリーフ・ノードとして定義する必要があります。どちらかの列を移入する必要があります。
COST_CENTER/COST_CENTER_ID: コスト・センター・ディメンションはFDSに規定された値セットのリーフ・ノードとして定義する必要があります。どちらかの列を移入する必要があります。
FIN_ITEM/FIN_CATEGORY_ID: 財務カテゴリ・ディメンションはFDSに規定された値セットのリーフ・ノードまたは親ノードとして定義する必要があります。どちらかの列を移入する必要があります。勘定科目を移入する場合は、natural_account列のかわりにfin_item列を使用してください。natural_account列は以前のリリースで使用されていました。
USER_DIM1/USER_DIM1_ID: ユーザー・ディメンション1が使用可能の場合は、各列の値は未割当てのIDまたはFDSに規定された値セットの有効値でなければなりません。
USER_DIM2/USER_DIM2_ID: これらの2列は現在のリリースでは使用されていません。
VERSION_DATE: この列は予算/予測データでバージョニングの使用を選択している場合のみ使用します。この列はオプションです。
UPLOAD_DATE: この列は「予算と予測のアップロード」コンカレント・プログラムが内部的に使用します。この列は移入の必要はありません。
STATUS_CODE: 「予算と予測のアップロード」コンカレント・プログラムで使用されるSTATUS_CODEは次のとおりです。
VALIDATED: レコードはプログラムの検証ルーチンをパスしました。
NULL: レコードはプログラムの処理待ちです。
ERROR: レコードの処理中にプログラムはエラーを検出しました。詳細は出力ファイルを参照してください。
注意: 「予算と予測のアップロード」コンカレント・プログラムの最初にstatus_codeがNULLでない行はすべてFII_BUDGET_INTERFACE表から削除されます。コンカレント・プログラムに処理させたいレコードは、FII_BUDGET_INTERFACE表のこの列の値を必ずNULLにしてください。
SQL*Loaderは制御ファイルの指定に従って1個以上のファイル(あるいはファイルに相当するオペレーティング・システムの代替物)からデータを読み込みます。SQL*Loaderから見るとデータ・ファイルのデータはレコードとみなされます。各データ・ファイルは固定レコード・フォーマット、可変レコード・フォーマット、ストリーム・レコード・フォーマットのいずれかの構造を持ちます。レコード・フォーマットは制御ファイルにINFILEパラメータを使用して指定できます。レコード・フォーマットの指定がない場合は、デフォルトとしてストリーム・レコード・フォーマットが設定されます。
SQL*Loaderを使用して、準備したデータ・ファイルにある予算データと予測データのどちらか一方または両方をロードし、セッション特性を決定するパラメータを指定します。パラメータはコンマで区切って複数指定できます。順序は任意です。パラメータの値は自分でも設定できますが、値を設定せずにデフォルト値をそのまま使用できる場合もあります。データ・ファイル名は必須パラメータです。
SQL*Loaderを使用して予算データと予測データのどちらか一方または両方をロードするときのコマンド・ライン構文の例を次に示します。DATAパラメータには準備したデータ・ファイルを指定します。この例ではデータ・ファイルの名前はbudget.datです。
SQLLDR CONTROL=sample.ctl, LOG=sample.log, BAD=baz.bad, DATA=budget.dat
USERID=scott/tiger, ERRORS=999, LOAD=2000, DISCARD=toss.dsc,
DISCARDMAX=5
SQL*LoaderはCONTROLパラメータに名前を指定した制御ファイルからデータの挿入箇所とロード先の表の名前を受け取ります。制御ファイルのINTO TABLE句にはこの場合FII_BUDGET_INTERFACEを指定します。データ・ファイルのレコードとデータベースの表の間のリレーションシップを定義するのも制御ファイルです。
DATAパラメータにはロードするデータを含むデータ・ファイル名を指定します。ファイル名の拡張子またはファイル・タイプを指定しない場合はデフォルトで.datが指定されます。データ・ファイルをコマンド・ラインで指定するだけでなく制御ファイルでもINFILEとともに指定した場合、コマンド・ラインに指定したデータ・ファイルが先に処理され、制御ファイルに指定した最初のデータ・ファイルは無視されます。制御ファイルに指定した2個目以降のデータ・ファイルはすべて処理されます。データを制御ファイルからロードするときにファイル処理オプションを指定している場合は、警告メッセージが発行されます。
パラメータを指定せずにSQL*Loaderを起動すると、SQL*Loaderは利用可能なパラメータとそのデフォルト値を一覧にしたヘルプ画面を表示します。
注意: SQL*Loaderではインタフェース表からデータを削除できません。 レコードを削除するにはSQL PLUSを使用します。
FII_BUDGET_INTERFACE表に予算と予測のデータを移入できたら、「予算と予測のアップロード」コンカレント・プログラムを実行する必要があります。このプログラムはFII_BUDGET_INTERFACE表からデータを取得して、予算データと予測データをDBI Financialsの各ページで使用する前に、これらのデータの整合性を確認する検証チェックを実行します。
予算データと予測データのどちらか一方または両方をDBI Financialsの各ページに表示するには、まず「予算と予測のアップロード」コンカレント・プログラムの実行結果にエラーが生じないことを確認した後、SQL*Loaderを使用してFII_BUDGET_INTERFACE表を移入した後で初期または増分要求セットを実行します。
FII_BUDGET_INTERFACE表の重複レコードをチェックするときに「予算と予測のアップロード」コンカレント・プログラムは、FII_BUDGET_INTERFACE表のplan_type_code、report_time_period、ledger_id、company_id、cost_center_id、fin_category_id、user_dim1_id、version_dateについてレコードの重複がないことを検証します。
GLオプションおよびWebADIオプションを使用して、予算および予測データをFDSにアップロードできます。WebADIおよびSQL Loaderでは、データをインタフェース表に格納します。DBI for Financialsでこの予算および予測データを使用するには、FDSおよびインタフェース表のデータを予算ベース表(ベース要約表)に転送します。
予算ベース表からデータをロードおよびパージするには、次のプログラムを使用します。
「予算と予測のアップロード」プログラム: インタフェース表からベース要約表にデータをインポートします。
注意: 予算または予測(あるいはその両方)をDBIページに移入するには、「予算と予測のアップロード」プログラムの実行後に、初期または増分要求セットを実行します。
注意: 「資金管理」ダッシュボードについては、繰越残高がある場合、年度末に「予算と予測のアップロード」プログラムを実行します。プログラムの完了後に、増分要求セットを実行してください。
必要に応じて、予算ベース表からデータをパージします。たとえば、次のような場合にデータをパージします。
FDSの「FII: 予算ソース」プロファイル・オプションの値を、WebADIからGeneral Ledgerに、またはGeneral LedgerからWebADIに変更する場合。
WebADIを使用してアップロードした予算または予測を削除する場合。
予算ベース表からデータをパージするには、次のプログラムを使用します。
「予算プログラムと予測プログラム」を参照してください。
Daily Business Intelligenceの基本的なセキュリティ・モデルに加えて、Daily Business Intelligence for Financialsでは職責ベースのセキュリティを使用してDBI for Financialsのダッシュボードとレポートにアクセスできるユーザーを制限します。
General Ledgerの収益と費用に関するレポートを含むダッシュボードに摘要されるDaily Business Intelligenceの基本セキュリティは次のとおりです。
「損益」と「費用管理」: この2つのダッシュボードは、マネージャ別に保護されます。
「損益分析」、「費用分析」、「資金管理」: 「損益分析」、「費用分析」、「資金管理」の各ダッシュボードは会社とコスト・センター別に保護されます。
関連項目
Daily Business Intelligenceのセキュリティの詳細は、「Daily Business Intelligenceのセキュリティ管理」を参照してください。
「損益」と「費用管理」の各ダッシュボードはマネージャ階層で保護されます。「マネージャ・レポートの概要」を参照してください。
General Ledgerのすべての会社とコスト・センターの組合せには、Oracle Human Resourcesに設定された、対応する会社コスト・センターの組織を指定する必要があります。これらの会社コスト・センターの組織は、「組織の定義」ウィンドウを使用して自動または手動で作成できます。
Oracle Human Resourcesに会社コスト・センターの組織がない場合、または組織に割り当てられたマネージャがいない場合、「損益」ダッシュボードと「費用管理」ダッシュボードには、正確な結果が表示されない場合があります。
「損益分析」、「費用分析」、「資金管理」の各ダッシュボードは、会社とコスト・センター別に保護されます。各ユーザーがアクセスできる会社とコスト・センターのリストを定義します。セキュリティを設定する前に、「損益分析」、「費用分析」、「資金管理」の各ダッシュボードに対して初期要求セットを実行します。
会社コスト・センターのセキュリティを設定する手順は、次のとおりです。
Oracle ApplicationsにDaily Business Intelligence管理者の職責を使用してログインし、「会社の管理とコスト・センター」をクリックします。
「付与のリスト」ページで、既存の付与を更新または取り消すか、新規の付与を作成します。
新規ユーザーのセキュリティを設定するには、「アクセス権の付与」を選択して新規の付与を作成します。
「個人およびロール割当」ページで、付与を更新または作成します。
新規の付与を作成している場合は、「付与先」フィールドでページを付与するユーザーを選択します。
「開始日」フィールドと「終了日」フィールドを使用して、セキュリティ・アクセスの期間を示します。
ロールを選択します。
「損益分析」、「費用分析」の各ダッシュボードの場合は「財務アナリスト」
「資金管理」ダッシュボードの場合は「資金マネージャ」
会社割当ページを使用して、すべてまたは特定の会社情報に対するアクセス権をこの個人に付与します。
注意: 会社の追加をクリックして会社を検索し、リストに追加します。
新規行の「全て」をリストに追加するには、「すべて追加」をクリックします。「全て」を選択すると、この個人/ロールには、すべての会社の情報に対するアクセス権が付与されます。
注意: 値リストは、「会社およびコスト・センター」ディメンションで設定したマスター値セットに依存しています。「ディメンション」を参照してください。値が表に存在しない場合は、セキュリティを設定する前に「損益分析」、「費用分析」、「資金管理」の各ダッシュボードに対して初期要求セットを実行します。
コスト・センター割当ページを使用して、すべてまたは特定のコスト・センター情報に対するアクセス権をこの個人に付与します。
注意: 「コスト・センターの追加」をクリックしてコスト・センターを検索し、リストに追加します。
新規行の「全て」をリストに追加するには、「すべて追加」をクリックします。「全て」を選択すると、この個人/ロールには、すべてのコスト・センターの情報に対するアクセス権が付与されます。
「会社およびコスト・センターのセキュリティのロード」コンカレント要求を発行し、セキュリティ設定を更新します。
このコンカレント要求は、今すぐまたは後で発行できます。「今すぐ適用」を選択すると、バックグラウンド・コンカレント・プログラムの完了後にセキュリティが有効になります。「今すぐ適用」を選択しない場合は、初期または増分要求セットの実行後にセキュリティが有効になります。
注意: ユーザーが情報にアクセスできるのは、前述の手順で、会社とコスト・センターの両方の情報に対するアクセス権をユーザーに付与する場合のみです。会社のみ割り当て、コスト・センターを割り当てない場合、ユーザーは情報にアクセスできません。同様に、コスト・センターのみ割り当て、会社を割り当てない場合も、ユーザーは情報にアクセスできません。
Oracle Web Applications Desktop Integrator(WebADI)はシステムに対して複数の付与を一度に作成したり変更したりできるスプレッドシート・ベースのアプリケーションです。
注意: Oracle Web Applications Desktop Integratorの設定方法と使用方法の詳細は、『Web Applications Desktop Integratorインプリメンテーション・ガイド』および『Web Applications Desktop Integratorユーザー・ガイド』を参照してください。
複数の付与を一度に作成または更新して会社コスト・センターのセキュリティを設定する方法は次のとおりです。
Daily Business Intelligence管理者職責を使用してOracle Applicationsにログインし、「会社コスト・センター・セキュリティ」をクリックします。
「付与のリスト」ページで「一括追加」をクリックします。
「文書の作成」を選択します。
「オープン」を選択して作業対象ファイルを開くか、「保存」を選択します。
マクロを使用可能にして、次の列で詳細を指定します。
付与先: 付与先となるユーザー。
ロール: ユーザーに割り当てられたロール。値は次のとおりです。
「損益分析」、「費用分析」の各ダッシュボードの場合は財務アナリスト。
「資金管理」ダッシュボードの場合は資金マネージャ。
開始: 付与の開始日。
終了: 付与の終了日。
ディメンション: 付与したアクセスの対象となるディメンション(会社またはコスト・センター)。
値: そのディメンションの値。指定したディメンションのあらゆる値(たとえば「全て」)。
注意: 値リストは、「会社およびコスト・センター」ディメンションで設定したマスター値セットに依存しています。「ディメンション」を参照してください。値が表に存在しない場合は、セキュリティを設定する前に「損益分析」、「費用分析」、「資金管理」の各ダッシュボードに対して初期要求セットを実行します。
ExcelワークシートのOracleメニューで「アップロード」をクリックし、データをインタフェース表にアップロードします。
「会社およびコスト・センターWeb ADIセキュリティのアップロード」コンカレント要求を発行し、インタフェース表の値をセキュリティ付与表にアップロードします。
注意: 「付与先」と「ロール」の組合せとしてすでに既存の付与が存在する場合、既存の付与は完全に削除され新しい付与によって上書きされます。例として、次の付与が直前のセッションで入力されているものとします。
付与先 | ロール | 開始 | ディメンション | 値 |
---|---|---|---|---|
W. Tucker | 財務アナリスト | 4/01 | 会社 | 10 |
W. Tucker | 財務アナリスト | 4/01 | 会社 | 20 |
W. Tucker | 財務アナリスト | 4/01 | 会社 | 30 |
W. Tucker | 財務アナリスト | 4/01 | コスト・センター | 全て |
ユーザーが次の付与をWebADIに入力したとします。
付与先 | ロール | 開始 | ディメンション | 値 |
---|---|---|---|---|
W. Tucker | 財務アナリスト | 4/01 | 会社 | 10 |
W. Tucker | 財務アナリスト | 4/01 | コスト・センター | 全て |
この場合、新しい値がW. Tuckerに付与され、値が20と30の会社へのアクセス権を失います。
「会社およびコスト・センターのセキュリティのロード」コンカレント要求を発行し、セキュリティ設定を更新します。
次の項では、「買掛管理」ダッシュボードと「買掛ステータス」ダッシュボードの前提条件、実装に関する考慮事項、実装手順および設定後の手順について説明します。
Payablesに関するダッシュボードを実装して使用する前に、使用しているシステムが次の前提条件を満たしていることを確認してください。次の表に、前提条件を示します。
前提条件 | 職責 | 説明 |
---|---|---|
Oracle Applicationsリリース12の使用 | (適用なし) | 依存アプリケーションのその機能への影響を確認します。「実装に関する考慮事項」を参照してください。 |
Daily Business Intelligenceが設定済であること。 | Daily Business Intelligence管理者 | すべてのDaily Business Intelligenceダッシュボードに共通するグローバル設定ステップを実行します。「Daily Business Intelligenceの設定」を参照してください。 |
実装に関する考慮事項 | (適用なし) | すべてのダッシュボードについて実装に関する考慮事項を確認します。 |
Payablesの各ダッシュボードの実装に必要な必須とオプションを含むすべての手順を次の表に示します。これらの手順は表の順序に従って実行してください。
ステップ | 設定箇所 | 説明 | 必要性 |
---|---|---|---|
Payablesデータの保護 | Daily Business Intelligence管理者 | Payablesの保護手順を決定します。 | 必須 |
「FII: DBI買掛管理工程実装」プロファイル・オプションの設定 | Yes | 「FII: DBI買掛管理工程実装」をYesに設定。 | 必須 |
設定後の手順 |
| DBI for Financialsダッシュボードの管理に必要な設定後の手順を実行します。 | 必須 |
このチェックリストに示す設定を取引アプリケーションの設定中または他のダッシュボードの設定中に完了している場合、設定を繰り返す必要はありません。
特に明記しないかぎり、同時に複数の設定を実行できます。
「MO: セキュリティ・プロファイル」オプションを設定して、営業単位別にデータを保護します。
「営業単位セキュリティの設定」を参照してください。
次の項では、「売掛管理」ダッシュボードと「売掛ステータス」ダッシュボードの前提条件、実装に関する考慮事項、実装手順および設定後の手順について説明します。
Receivablesの各ダッシュボードの実装と使用の前に、次の表の前提条件を満たしていることを確認します。
前提条件 | 職責 | 説明 |
---|---|---|
Oracle Applicationsリリース12の使用 | (適用なし) | 依存アプリケーションのその機能への影響を確認します。「実装に関する考慮事項」を参照してください。 |
Daily Business Intelligenceが設定済であること。 | Daily Business Intelligence管理者 | すべてのDaily Business Intelligenceダッシュボードに共通するグローバル設定ステップを実行します。「Daily Business Intelligenceの設定」を参照してください。 |
「売掛管理」と「売掛ステータス」の各ダッシュボードを実装するのに必要なすべての手順を次の表に示します。
手順 | 必要性 |
---|---|
Receivables Intelligenceの設定 | オプション |
Receivablesデータの保護 | Yes |
年齢バケットの設定 | オプション |
設定後の手順 | Yes |
Receivables Intelligenceの設定ページでデータ・コレクションの選択に使用する基準の日付を決定し、「売上未処理日数」(DSO)の計算と測定のコンポーネントを定義します。
データ収集選択基準: 内容分析の基準として取引日/入金日とGL日付のどちらかを選択します。
売上債権回転日数の定義: 売上債権回転日数のメジャーをカスタマイズします。
売上未処理日数 = (純売掛金 / 請求金額) * 売上債権回転日数期間
売上債権回転日数期間: DSO計算の基準となる期間の長さを選択します。
取引区分: DSOと回収効率索引の計算に含める取引区分を選択します。
取引区分 | デフォルト値 |
---|---|
請求書 | 含む |
デビット・メモ | 含む |
チャージバック | 含む |
受取手形 | 含む |
預り金 | 含まれない |
クレジット・メモ | 含まれない |
推薦:
「請求書」オプションは選択したままにします。
「未消込預り金残高」オプションを選択する場合、「預り金」オプションも同時に選択して2つのオプションが互いに相殺する効果が得られるようにします。
注意: 「チャージバック」オプションを選択して「デビット・メモ」オプションを選択しない場合は、デビット・メモ用に計算されたチャージバックがDSO計算に含まれます。
純売掛金カテゴリ: DSO計算に追加して含めるカテゴリを選択します。
純売掛金カテゴリ | デフォルト値 |
---|---|
未消込預り金残高 | 含まれない |
未消込入金残高 | 含まれる |
対顧客勘定入金残高 | 含まれる |
オープン要求残高 | 含まれる |
前払金残高 | 含まれない |
「MO: セキュリティ・プロファイル」オプションを設定して、営業単位別にデータを保護します。
「営業単位セキュリティの設定」を参照してください。
「売掛管理」、「売掛ステータス」の各ダッシュボードのバケット・セットにはデフォルトの経過期間範囲が設定されており、変更も可能です。
経過時間範囲を再設定するには、「Daily Business Intelligence管理者」 -> 「バケット・セットの定義」の順にナビゲートします。 バケット・セットの構成は次のとおりです。
Daily Receivables Intelligence - 現行売掛/未収金年齢調べ
Daily Receivables Intelligence - 遅延売掛/未収金年齢調べ
Daily Receivables Intelligence - 未消込入金年齢調べ
「売掛管理」、「売掛ステータス」の各ダッシュボードは最大で次の個数のバケットをサポートします。
現行売掛/未収金のバケットは3個。
遅延売掛/未収金のバケットは7個。
未消込入金のバケットは3個。
これらのバケット・セットで範囲を変更する場合の注意事項は次のとおりです。
現行売掛/未収金および未消込入金の最初のバケットは0から、遅延売掛/未収金の最初のバケットは1から、それぞれ開始する必要があります。
バケット範囲は連続していなければならず、ある行の右列の値と次の行の左列の値は一致しなければなりません。例を次に示します。
0 - 31
31 - 61
最後のバケットはオープン・エンドでなければならず、最後の行の右列は、たとえば61 - のように空白のまま残す必要があります。
注意: 初期設定の後にバケット・セットの定義を変更した場合、初期ロードを再実行する必要があります。すなわち、表の消去と再ロードが必要です。
「バケットのカスタマイズ」を参照してください。
実装手順 | 設定後の要求(実装の変更後に実行) |
---|---|
Receivables Intelligenceの設定 | DBI for ARの初期ロード |
売掛データの保護 | セキュリティ・リストの管理 |
経過期間バケットの設定 | DBI for ARの初期ロード |
Receivablesの設定後の手順を完了したら、Daily Business Intelligenceの設定後の手順が完了していることを確認します。「設定後の手順」を参照してください。
Daily Business Intelligence for Financialsの設定を始める前に共通して考慮すべき項目を説明します。
次の表に、前提条件になるアプリケーション、各アプリケーションが必須かどうか、および各アプリケーションのインストールに依存する機能を示します。
アプリケーション | タイプ | ダッシュボード |
---|---|---|
Oracle General Ledger | 必須 | 損益 損益分析 費用管理 費用分析 資金管理 |
Oracle Payables | オプション | 損益分析 費用管理 費用分析 資金管理 |
Oracle Receivables | オプション | 損益 損益分析 費用分析 |
Oracle Assets | オプション | 損益分析 費用分析 資金管理 |
Oracle Purchasing | オプション | 損益分析 費用分析 資金管理 |
Oracle Internet Expenses | オプション | 損益分析 費用管理 費用分析 資金管理 |
Oracle Order Management | オプション | 損益 |
Oracle Human Resources | オプション | 損益 費用管理 |
General Ledgerの収益と費用に関するレポートを実装する前に、次の問題を考慮してください。
「損益」、「費用管理」、「損益分析」、「費用分析」の各ダッシュボードでは、第1グローバル報告通貨と第2グローバル報告通貨の両方がサポートされています。Oracle General Ledgerの2つのグローバル通貨に対して、必要なすべての通貨換算レートを定義する必要があります。『Oracle General Ledgerユーザーズ・ガイド』を参照してください。
取引には、将来の日付を設定できます。この場合、DBI for Financialsでは、現行のシステム日付に対する換算レートが使用されます。
「損益」、「費用管理」、「損益分析」、「費用分析」の各ダッシュボードでの将来日付の取引に関する再換算の詳細は、「「FII通貨再換算」プログラム」を参照してください。
報告通貨の詳細は、「Daily Business Intelligenceの設定」を参照してください。
DBI for Financialsの各ダッシュボードとレポートには、暫定的な業務情報と財務情報が表示されます。会計期間中、これらの情報は、General Ledger情報との間で調整が行われていない場合があります。これは主に、手動による調整や期間終了時の調整、取引をグローバル報告通貨に換算する際の換算レートなどへの配慮があるためです。これらのダッシュボードに正確な結果を反映するには、次の事項について検討することをお薦めします。
ソース元帳グループの定義時に、適切な仕訳包括ルールを使用して連結元帳または管理元帳から適切な調整仕訳と連結仕訳を算入します。「ソース元帳グループの定義」を参照してください。
DBI for Financialsには、「FII通貨再換算」プログラムがあります。このプログラムを使用すると、「損益」、「費用管理」、「損益分析」、「費用分析」の各ダッシュボードに表示される金額を、最終月末レートを使用して再換算できます。DBI for Financialsの各ダッシュボードの情報は日次を基準として収集されるため、管理レポートで使用する月末換算レートを設定することはありません。「FII通貨再換算」プログラムを月末または四半期末に実行して、DBI for Financialsレポートの情報をGeneral Ledgerに格納されているクローズ後の情報に近づけることをお薦めします。「「FII通貨再換算」プログラム」を参照してください。
一部の企業では、無効なコスト・センターの再稼働を許可するビジネス・プロセスを使用している場合があります。たとえば、無効なコスト・センター「C486 - Database License Sales」がその後「C486 - Applications Support」として再稼働する場合があります。このビジネス習慣では、不正確で不適切な収益と費用の情報が表示される可能性があります。DBI for Financialsの各ダッシュボードでは、コスト・センターの値または貸借一致セグメント値がすべての期間を通じて同じ意味を持つと想定されています。このため、コスト・センターの値は再利用しないことをお薦めします。
調整期間のデータは、その調整期間と重なるクローズ期間のデータとマージされます。
DBIのレポートでは、「決算整理仕訳」の仕訳データをソースから除外します。
「損益」、「費用管理」、「損益分析」、「費用分析」の各ダッシュボードに、収益、原価および費用の最新情報を表示するには、次の取引処理を頻繁に更新することをお薦めします。
Oracle Receivablesでの収益認識プロセス
Oracle ReceivablesデータとOracle PayablesデータのOracle General Ledgerへの転記
Oracle General Ledgerでの転記
日常のレポート作成を効率的にサポートするには、General Ledgerの仕訳インポート機能を使用して、仕訳明細を有効日に基づいた仕訳に自動分類することをお薦めします。
注意: 「資金管理」ダッシュボードの場合は、ダッシュボード上の予算引当金額がマイナスにならないように、すべての予算引当仕訳を即時に転記してください。
これらのダッシュボードをサポートするマテリアライズド・ビューのパフォーマンスとデータ量は、次の内容によって変化します。
「損益」ダッシュボードと「費用管理」ダッシュボードの場合
マスター値セットに定義されている財務カテゴリ階層とライン・オブ・ビジネス階層のサイズ。深いまたは広い階層ほど、集計の量が少なくなり、ダッシュボードのパフォーマンスにマイナスの影響を与える可能性があります。
Human Resources管理者階層内の会社コスト・センター・マネージャの数。「FII: マネージャ集計レベル」プロファイル・オプションは、レポートできるマネージャのレベルを制御します。たとえば、このオプションを5に設定すると、ダッシュボードへのアクセスは、会社のマネージャの上位5レベルに制限されます。このプロファイルをマネージャの合計数が数千未満になるように設定することをお薦めします。このプロファイルの設定の詳細は、「マネージャ・レポートの概要」を参照してください。
注意: このプロファイルの影響を受けるのは、DBI for Financialsの各ダッシュボードでのレポート作成のみです。DBI for Human Resourcesの各ダッシュボードまたはレポートでのレポート作成には影響を与えません。
「損益分析」、「費用分析」、「資金管理」の各ダッシュボードの場合
マスター値セットに定義されている会社、コスト・センター、財務カテゴリおよびユーザー定義の各階層のサイズ。深いまたは広い階層ほど、集計の量が少なくなり、ダッシュボードのパフォーマンスにマイナスの影響を与える可能性があります。
また、Oracle Receivables、Oracle PayablesまたはOracle General Ledgerの過去の期間をクローズしないと、すべてのダッシュボードで初期または増分要求セットを実行したときに、パフォーマンスの問題が発生する可能性があります。
注意: これは、期間がグローバル開始日より後に開始する場合に該当します。
「資金管理」ダッシュボードの実装に関する考慮事項について説明します。
公共部門の実装では、「産業」プロファイル・オプションをGまたは「政府用」に設定して「資金管理」ダッシュボードを設定します。その後、FII予算引当タイプをGL予算引当タイプにマップするマッピングを設定する必要があります。
マッピング設定の実装手順は次のとおりです。
Daily Business Intelligence管理者職責を使用して、「設定」->「財務」 -> 「Financials Intelligence参照」ウィンドウの順にナビゲートします。
FIIの「取引約定」にマップすべきGL予算引当タイプを入力するには、Type = FII_PSI_ENCUM_TYPES_COMMITMENTまたはMeaning = 「取引約定の予算引当タイプ・マッピング」で問い合せます。
GL予算引当タイプの名前を「コード」フィールドに入力します。
FIIの「債務負担」にマップすべきGL予算引当タイプを入力するには、Type = FII_PSI_ENCUM_TYPES_OBLIGATIONまたはMeaning = 「債務の予算引当タイプ・マッピング」で問い合せます。
GL予算引当タイプの名前を「コード」フィールドに入力します。
注意: ここで入力するGL予算引当タイプの名前はGeneral Ledger職責で自分が「設定」 -> 「仕訳」 -> 「予算引当」を使用して定義した予算引当タイプと一致している必要があります。
これらのマッピングはFII表に保存され「一般会計ベース要約のロード」プログラムまたは「一般会計ベース要約の更新」プログラムを実行したときに使用されます。FIIは仕訳ヘッダーに保存されたGL予算引当タイプIDとマッピング表に保存された情報を使用して、その金額が「取引約定」、「債務」、「その他」の各バケットのいずれに対応するかを決定します。
注意: マッピング表は公共部門の顧客に対してのみ移入されます。
「一般会計ベース要約のロード」プログラムおよび「一般会計ベース要約の更新」プログラムは、「取引約定」と「債務」の各タイプを検索する画面で無効なGL予算引当タイプを指定した場合、警告を返します。
GL予算引当タイプがマップされていない場合は、これらのマップされていない引当項目の金額はFIIの「その他」バケットに保存されます。
「一般会計ベース要約のロード」プログラムおよび「一般会計ベース要約の更新」プログラムは、GL予算引当タイプとFII予算引当タイプのマッピングが行われていない場合は実行結果がエラーになります。
この項では、「買掛管理」ダッシュボードと「買掛ステータス」ダッシュボードの実装に関する考慮事項について説明します。
「買掛管理」ダッシュボードと「買掛ステータス」ダッシュボードでは、取引通貨が元帳通貨に換算されます。この換算が発生するのは、たとえば、使用可能な割引、割引残額(AP_PAYMENTS_SCHEDULES_ALL)および仕入割引金額(AP_INVOICE_PAYMENT_ALL)が取引通貨でのみ格納されているためです。このため、すべての取引通貨と元帳通貨間の換算レートを保守する必要があります。すべての営業単位で同じ元帳通貨を使用している場合、Payablesに関するダッシュボードには、その元帳通貨で情報を表示できます。
Oracle Payablesの請求書は請求日でなく作成日を基準に収集されます。
設定が完了した後は、次の保守タスクと管理タスクを実行する必要があります。
注意: ソース・データまたはDBI for Financialsの設定を変更するたびに、初期または増分要求セットを実行して、データを再ロードする必要があります。
次の内容を変更した場合は、初期または増分要求セットを実行する必要があります。
ソース元帳グループの割当。「ソース元帳グループへの元帳割当の追加」を参照してください。
包括ルール。「ソース元帳グループへの元帳割当の追加」を参照してください。
次の項目を変更した場合は初期または増分要求セットを実行する必要があります。
次の変更は「一般会計」、「買掛管理」、「売掛管理」の各ダッシュボードに影響します。
収集済のデータに対する通貨換算率の変更。
次の変更は「売掛管理」ダッシュボードのみに影響します。
バケット定義の変更。
売掛設定の変更。
産業区分のグローバルな設定変更。
顧客階層のグローバルな設定変更。
実装後に発生する可能性がある変更には、次の3つのタイプがあります。
データのリフレッシュ
ディメンション・マッピングの更新
設定の変更
これらの変更では、要求セットの作成と実行が必要な場合があります。初期要求セットでは、新規元帳からの情報を処理する時間や、ディメンション構造への大幅な変更に起因する処理時間が大幅に必要となる場合があります。ディメンション・マッピングの更新後にデータをリフレッシュするには、シード済の要求セットを使用できます。取引データは、増分要求セットを使用して毎日簡単にリフレッシュできます。
日次のデータ・リフレッシュのためには増分要求セットを実行します。「増分要求セットのスケジュール」を参照してください。
「上位10支出者」レポートからアクセスできる従業員ディレクトリを使用するには、「従業員ディレクトリのリフレッシュ」コンカレント・プログラムを、「グローバルHRMSマネージャ」職責で、完了リフレッシュ・モードを使用して実行する必要があります。この「従業員ディレクトリのリフレッシュ」コンカレント・プログラムは、シードされている初期または増分要求セットには含まれていません。
「設定変更後のGL要約の更新」要求セットの詳細は、「ディメンション・マッピングの更新」を参照してください。
設定の完了後に、新規ソース元帳の追加も含めてソース・データやDBI for Financialsの設定情報を変更する場合は、影響を受けるダッシュボードに対して初期要求セットを再実行します。次の変更には、初期要求セットの再実行が必要です。
グローバル設定に対する変更
ソース元帳の割当に対する更新
収益または遅延収益財務カテゴリのマッピングに対する更新(Oracle Receivablesからロードしたデータによってのみ影響を受けます。)
たとえば会社セットの割当てを更新すると、データを再ロードする必要があります。「初期要求セットの実行」を参照してください。
最新のトラブルシューティング情報は、OracleMetaLinkを参照してください。
DBI for Financialsでは、次のコンカレント・プログラムが用意されています。
このプログラムは、「損益」、「費用管理」、「損益分析」、「費用分析」、「資金管理」の各ダッシュボードに表示される金額を、最終月末レートを使用して再換算するために使用します。これらのダッシュボードの情報は日次を基準として収集されるため、管理レポートに使用する月末換算レートを設定することはありません。月末または四半期末に「FII通貨再換算」プログラムを実行し、DBI for Financialsレポートの情報をGeneral Ledgerの情報に近づけることをお薦めします。
注意: このプログラムは、GL期間をクローズした後に実行する必要があります。
注意: DBIで初期または増分のロードを実行した後でGLに保存された通貨の換算レートを変更すると、DBIはこの変更を自動検出できません。このため、この変更をDBIレポートに反映させるには通貨換算プログラムを実行する必要があります。
重要: この通貨換算プログラムは、初期または増分のロードを通じてすでにロード済のデータの換算レートを変更した場合にのみ実行します。DBI表に事前にロードされていないデータに対してはこのプログラムは通貨の再換算を実行しません。
このレポートでは、次のパラメータを使用します。
通貨タイプ: Daily Business Intelligenceのグローバル設定に基づいて、第1通貨または第2通貨を選択します。
第1通貨レート・タイプ: 再換算に使用するレート・タイプを選択します。
第2通貨レート・タイプ: 再換算に使用するレート・タイプを選択します。
日付: 自: 再換算に使用する最早の日付を選択します。
日付: 至: 通貨を再換算する最終の日付を選択します。
このプログラムは、クローズ後のデータを再換算するために最も一般的に使用されます。
注意: 「FII通貨再換算」プログラムを実行した後は、増分要求セットを実行してください。
「予算と予測のアップロード」プログラム: インタフェース表からベース要約表にデータをインポートします。
「予算と予測のパージ」プログラム: インタフェース表からではなく、ベース要約表(予算ベース表)からデータをパージします。特定期間のベース要約表のデータをパージしたり、ベース要約表からすべてのデータをパージできます。たとえば、予算データを期間レベルでロードする場合は、特定の期間またはすべての期間のデータをパージできます。このプログラムのパラメータは、次のとおりです。
計画タイプ: 「予算」または「予測」を選択します。
期間レベル: 「期間」、「四半期」、「年」または「全て」を選択します。
期間: パージする期間、四半期または年度の名称を入力します。「期間レベル」のパラメータが、「期間」、「四半期」または「年」の場合は、必須です。
日付: 「期間レベル」のパラメータが、「日付」の場合は、パージする日付を入力します。期間が「日付」でない場合は、このフィールドを空白のままにします。
データはロードした時と同じレベルでパージする必要があります。異なるレベルでデータのパージを試みると、パージ・プログラムは失敗します。
ディメンションでマッピングを更新する場合は、「設定変更後のGL要約の更新」要求セットを実行します。
シードされているこの要求セットは、ディメンションに大幅な変更を加える場合、増分要求セットよりも高いパフォーマンスを提供します。この要求セットは、ベース要約表の増分リフレッシュとマテリアライズド・ビューの完全リフレッシュを実行します。要求の発行の詳細は、『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド』を参照してください。
要求セット・ジェネレータを使用して作成した増分要求セットを使用して、DBI for Financialsのダッシュボードのデータをリフレッシュします。増分要求セットは毎日実行してください。詳細は、「初期および増分要求セットの作成」を参照してください。
DBI for Financialsの各ダッシュボードで、データを消去し、新規データで開始する必要がある場合は、初期要求を再発行します。
この要求によって、新規および最後に要求が実行されたとき以降に更新されたデータが収集され、レポートに更新されたデータが表示されます。
要求がデータを収集しているときに通貨の換算エラーが発生すると、収集全体が失敗します。「通貨ディメンション」を参照してください。
実装中は、Oracle DBI for Financialsの各プロファイル・オプションに設定した値に基づいてDBI for Financialsのデータへのアクセス方法と処理方法が制御されます。
『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - メンテナンス』のユーザー・プロファイルの設定に関する項を参照してください。
プロファイル・オプションは複数のプロファイル・オプション・カテゴリにグループ分けされ、自分のアプリケーションまたは機能に適合したプロファイル・オプションのみを表示させることができます。
DBI for Financialsのカテゴリ
『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - メンテナンス』のプロファイル・カテゴリに関する項を参照してください。
DBI for Financialsのプロファイル・オプション
ここではプロファイル・オプションをカテゴリ別に説明します。
この項の表で提供するプロファイル・オプションの情報は次のとおりです。
「デフォルト」列にはプロファイル・オプションのデフォルト値を示します。デフォルト値が存在しない場合は「デフォルトなし」と示します。
「ユーザー・アクセス」列にはプロファイル・オプションの表示や更新ができるかどうかを示します。
「システム管理アクセス: サイト、アプリケーション、職責、ユーザー」の各列はどのレベルのシステム管理者がそのプロファイル・オプションを更新できるのかを示します。
各テーブルの値は次のとおりです。
更新可能: プロファイル・オプションを更新できます。
表示のみ: プロファイル・オプションを表示できますが変更できません。
アクセス権なし: プロファイル・オプションの表示も変更もできません。
次の表にはDBIのデバッグと診断の機能を提供するプロファイル・オプションを示します。
プロファイル・ オプション | デフォルト | ユーザー・ アクセス | システム管理アクセス: サイト・レベル | システム管理アクセス: アプリケーション・レベル | システム管理アクセス: 職責レベル | システム管理アクセス: ユーザー・レベル |
---|---|---|---|---|---|---|
FII: デバッグ・モード | デフォルトなし | アクセス権なし | 表示、更新可能 | アクセス権なし | アクセス権なし | アクセス権なし |
DBI for Financialsをデバッグ・モードで実行します。
次の表にはDBIの実行を目的とし、主として技術的用途に関連するプロファイル・オプションを示します。
プロファイル・ オプション | デフォルト | ユーザー・ アクセス | システム管理アクセス: サイト・レベル | システム管理アクセス: アプリケーション・レベル | システム管理アクセス: 職責レベル | システム管理アクセス: ユーザー・レベル |
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FII: マネージャ集計レベル | デフォルトなし | 表示のみ | 表示、更新可能 | 表示のみ | 表示のみ | 表示のみ |
FII: 集計対象のノード | デフォルトなし | 表示のみ | 表示、更新可能 | 表示のみ | 表示のみ | 表示のみ |
マネージャを集計するレベルを決定します。
ディメンションを集計するレベルを決定します。
次の表にはDBIのビジネス・ロジックに影響を与えるプロファイル・オプションを示します。これらは各専門分野の知識を持つユーザーが管理すべきオプションです。
プロファイル・オプション | デフォルト | ユーザー・ アクセス | システム管理アクセス: サイト・レベル | システム管理アクセス: アプリケーション・レベル | システム管理アクセス: 職責レベル | システム管理 アクセス: ユーザー・レベル |
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FII: 予算期間タイプ | デフォルトなし | アクセス権なし | 表示、更新可能 | アクセス権なし | アクセス権なし | アクセス権なし |
FII: DBI買掛管理工程実装 | デフォルトなし | アクセス権なし | 表示、更新可能 | アクセス権なし | アクセス権なし | アクセス権なし |
FII: 予測期間タイプ | デフォルトなし | アクセス権なし | 表示、更新可能 | アクセス権なし | アクセス権なし | アクセス権なし |
FII: 手動請求書ソース | デフォルトなし | アクセス権なし | 表示、更新可能 | アクセス権なし | アクセス権なし | アクセス権なし |
FII: 通貨レート計算での会計日の使用 | デフォルトなし | アクセス権なし | 表示、更新可能 | アクセス権なし | アクセス権なし | アクセス権なし |
WebADIを使用した更新を実行するときに予算の期間タイプを設定します。
このプロファイル・オプションに「Yes」を入力してOracle Payablesから情報にアクセスし、その情報を「買掛管理」ダッシュボードと「買掛ステータス」ダッシュボードに表示します。このプロファイル・オプションは、Oracle Payablesシステムのロギング・メカニズムに依存したPayablesベースの要約収集プログラムを制御し、収集するレコード数を決定します。
このオプションは初期データをロードしたとき、または増分データで表や要約をリフレッシュしたときに含まれる取引を特定します。
WebADIを使用した更新を実行するときに予測の期間タイプを設定します。
請求書が手動で作成されたものと、Payablesで使用されているマニュアル・ソースの一覧から電子的に作成されたもののどちらであるかを示します。
FII買掛管理ファクト・ビジネス・ビューが換算レートの計算において会計日と請求日のどちらを使用するか決定します。
次の表には、データ書式、言語、色などDBIのユーザー・インタフェースに影響を与えるプロファイル・オプションを示します。
プロファイル・オプション | デフォルト | ユーザー・ アクセス | システム管理アクセス: サイト・レベル | システム管理アクセス: アプリケーション・レベル | システム管理アクセス: 職責レベル | システム管理アクセス: ユーザー・レベル |
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FII: 累計グラフ予算/予測明細タイプ | 累計 | 更新可能 | 更新可能 | 更新可能 | 更新可能 | 更新可能 |
累計グラフ累計グラフ明細タイプを決定します。累計とフラットの2つのオプションがあります。
次の表には、DBI for Financialsに直接関係しないプロファイル・オプションを示します。
プロファイル・ オプション | デフォルト | ユーザー・ アクセス | システム管理アクセス: サイト・レベル | システム管理アクセス: アプリケーション・レベル | システム管理アクセス: 職責レベル | システム管理 アクセス: ユーザー・レベル |
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産業 | 政府用 (「資金管理」ダッシュボードのみ) | アクセス権なし | 表示、更新可能 | アクセス権なし | アクセス権なし | アクセス権なし |
DBI for Financialsが実装されている産業を設定します。商業実装の場合は「営利部門」を選択します。公共部門の実装の場合は「政府用」を選択して「資金管理」ダッシュボードが実装されます。