Oracle Daily Business Intelligenceインプリメンテーション・ガイド リリース12 E06050-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
この章のトピックは、次のとおりです。
Oracle Daily Business Intelligence(DBI) for Field Serviceを使用すると、役員とマネージャはフィールド・サービス組織の実績を把握し、モニターできます。「フィールド・サービス管理」ダッシュボードおよびレポートには最新の関連情報が含まれており、サービス効率の最適化、顧客関連の改善および収益の最大化の方法を把握できます。
関連項目
『Oracle Daily Business Intelligenceユーザー・ガイド』
DBI for Field Serviceは「フィールド・サービス管理」ダッシュボードを提供します。
「フィールド・サービス管理」ダッシュボードには、次の項目に関するキー・パフォーマンス・インディケータ(KPI)、表およびグラフが表示されます。
技術者稼働状況
在庫使用
移動時間および距離
タスク活動およびバックログ
平均解決時間
初回修理率
「フィールド・サービス管理」ダッシュボードを使用すると、次に示す各種の情報の要約を参照できます。
技術者の計画時間合計に占める稼働率
選択した期間中にフィールド・サービス・タスクに使用された在庫価額
指定した日付における手持在庫価額
タスク割当て当たりの技術者の平均移動時間
タスク割当て当たりの技術者の平均移動距離
指定した日付に保留中のタスクの件数
選択した期間中にオープンおよびクローズされたタスクの件数
技術者が故障修理タスクでサービス要求を解決するまでにかかった平均所要時間
技術者が初回訪問で故障修理タスクによりサービス要求を解決した割合
「フィールド・サービス管理」ダッシュボードのデータは、次のOracle Applicationsから取得されます。
Oracle TeleService
Oracle Field Service
Oracle Inventory
「フィールド・サービス・マネージャ」またはDaily Field Service Intelligence職責を使用して、「フィールド・サービス管理」ダッシュボードおよび関連レポートにアクセスします。特に注記しないかぎり、DBI for Field Serviceでは期間累計またはローリング期間のデータが表示されます。期間累計とローリング期間の詳細は、『Oracle Daily Business Intelligenceユーザー・ガイド』の「Daily Business Intelligenceの使用」、パラメータに関する項を参照してください。
DBI for Field Serviceには、次のレポートが用意されています。
注意: 「フィールド・サービス移動時間分布」レポートなどの一部のレポートにはDBI管理者の権限で変更できるバケットが含まれます。詳細は、「バケットのカスタマイズ」を参照してください。
技術者稼働状況: 技術者稼働状況とその構成要素である作業稼働状況と移動稼働状況に関する情報が表示されます。
技術者稼働状況トレンド: 技術者稼働状況と、選択した期間に基づく内訳が表示されます。
良品手持在庫日数: 在庫使用額、良品および障害品品目の手持在庫価額、良品在庫の手持日数に関する情報が表示されます。
在庫トレンド: 「良品手持在庫日数」レポートと同じメジャーの推移が表示されます。
移動時間および距離: タスク割当て当たりのフィールド・サービス技術者の実績平均移動時間および距離が地区別に表示されます。
移動時間および距離トレンド: 「移動時間および距離」レポートと同じ情報の推移が表示されます。
合計移動時間および距離トレンド: フィールド・サービス技術者の実績移動時間および距離の合計の推移が表示されます。
移動時間分布: タスク割当て件数、タスク割当て当たりの平均実績移動時間、移動時間バケット間のタスク割当ての分布が表示されます。DBI管理者は、タスク移動時間バケットをカスタマイズできます。
移動距離分布: タスク割当て件数、タスク割当て当たりの平均実績移動距離、移動距離バケット間のタスク割当ての分布が表示されます。DBI管理者は、タスク移動距離バケットをカスタマイズできます。
移動時間差異: タスク割当て当たりの予定と実績の平均移動時間、タスク割当て件数、移動時間差異バケット間のタスク割当て率の分布が表示されます。DBI管理者は、移動時間差異バケットをカスタマイズできます。
移動距離差異: タスク割当て当たりの予定と実績の平均移動距離、タスク割当て件数、移動距離差異バケット間のタスク割当て率の分布が表示されます。DBI管理者は、移動距離差異バケットをカスタマイズできます。
移動時間差異分布: タスク割当て件数と、移動時間差異バケット間のタスク割当ての分布が表示されます。DBI管理者は、移動時間差異バケットをカスタマイズできます。
移動距離差異分布: タスク割当て件数と、移動距離差異バケット間のタスク割当ての分布が表示されます。DBI管理者は、移動距離差異バケットをカスタマイズできます。
タスク移動詳細: タスク、タスク・タイプ、タスク割当て所有者、担当者、予定と実績の移動時間(分)および差異、予定と実績の移動距離および差異、顧客名および所在地の詳細情報が表示されます。
タスク活動: オープン済タスク、クローズ済タスク、オープン済タスク対クローズ済タスクの比率に関する情報が表示されます。また、このレポートには、オープン済タスク件数を構成する最初にオープン済(1回のみオープン)のタスクと再オープン済(クローズ後に再オープン)のタスクに関する情報も表示されます。
タスク・クローズ済活動トレンド: クローズ済タスクのトレンドが表示されます。
オープン済およびクローズ済タスク活動詳細: タスク、イベント日付、タスク・タイプ、タスク所有者、担当者、実績開始日と終了日、実績作業量、サービス要求番号、顧客および製品に関する詳細情報が表示されます。
タスク・バックログおよび経過期間: 最終更新日現在のバックログ・タスク数、これらのタスクの平均経過期間(日数)および経過期間に基づく分布が表示されます。DBI管理者は、バックログ経過期間バケットをカスタマイズできます。最終更新日については、『Oracle Daily Business Intelligenceユーザー・ガイド』の「Daily Business Intelligenceの使用」、共通概念に関する項を参照してください。
タスク・バックログおよび経過期間トレンド: バックログ・タスクとタスク経過期間のトレンドが表示されます。
タスク・バックログおよび経過期間詳細: バックログ・タスクの経過期間およびその他の詳細が表示されます。
タスク・バックログ・ステータス分布: バックログ・タスクの件数とタスク・ステータスに基づく分布が表示されます。
タスク・バックログ詳細: バックログ・タスクの詳細が表示されます。
タスク活動およびバックログ: レポートの実行対象期間中のタスク活動が表示されます。また、同一期間の開始日と終了日におけるバックログ・タスクの件数も表示されます。
平均解決時間: 故障修理タイプのタスクでサービス要求を解決するまでの平均所要時間が表示されます。また、解決までの所要時間に基づいて、これらのサービス要求の率の分布も表示されます。
平均解決時間詳細: システムで「平均解決時間」レポート用に分析されたサービス要求の詳細が表示されます。
平均解決時間トレンド: 平均解決時間のトレンドが表示されます。
初回修理率: 初回および初回以外の修理のサービス要求の比率が表示されます。初回訪問時に解決されたサービス要求は、初回修理サービス要求です。解決済サービス要求が初回修理サービス要求となるのは、クローズ済または完了済の故障修理タスクが1つのみの場合、または、この種のタスクが複数であってもすべてが同じ日(タスクの実績開始日で識別)に開始された場合です。
初回の訪問では解決しなかったが、後続の訪問で解決したサービス要求は、初回以外の修理サービス要求です。異なる日に開始されたクローズ済または完了済の故障修理タスクが複数ある場合、解決したサービス要求は初回以外の修理サービス要求です。
初回以外の修理要求およびタスク詳細: 「初回修理率」レポート用にシステムで処理された初回以外の修理サービス要求の詳細が表示されます。
初回修理率トレンド: 初回修理率のトレンドが表示されます。
注意: DBI for Field Serviceでは、フィールド・サービス・タスクのみが処理されます。Oracle Applicationsでは、フィールド・サービス・タスクはルールが「派遣」に設定されているタスク・タイプです。ただし、「平均解決時間」および「初回修理率」レポートが関連するのは、故障修理タイプのフィールド・サービス・タスク(修理タスク)の場合のみです。したがって、この2つのレポートのデータをシステムで処理するには、故障修理とみなすタスク・タイプを指定する必要があります。「故障修理タスク・タイプの指定」を参照してください。
DBI for Field Serviceには、次の職責が用意されています。
フィールド・サービス・マネージャ: 「フィールド・サービス管理」ダッシュボードおよびレポートにアクセスできます。さらに、この職責では、「顧客サポート管理」、「費用管理」および「HR管理 - 概要」ダッシュボードにもアクセスできます。
Daily Field Service Intelligence: 「フィールド・サービス管理」ダッシュボードおよびレポートにアクセスできます。
関連項目
インテリジェンス製品別のすべての職責とダッシュボードの全リストは、付録A「職責とダッシュボードのマトリックス」を参照してください。
Daily Business Intelligence for Field Serviceでは、次のディメンションが使用されます。
通貨: このディメンションの詳細は、「共通ディメンション」を参照してください。
組織: DBI for Field Serviceの「地区」パラメータでは、組織ディメンションの「営業グループ」ディメンション・オブジェクトを使用します。選択した地区により、ダッシュボードまたはレポートに表示される情報が制御されます。このディメンションの詳細は、「共通ディメンション」を参照してください。DBI for Field Serviceにおける地区の使用方法の詳細は、「フィールド・サービス地区の設定」を参照してください。また、『Oracle Daily Business Intelligenceユーザー・ガイド』の「Daily Business Intelligence for Field Serviceの使用」、「地区」パラメータに関する項も参照してください。
品目: DBI for Field Serviceでは、品目ディメンションを次のように使用します。
「品目」パラメータでは、「品目組織」ディメンション・オブジェクトを使用します。
「在庫カテゴリ」パラメータでは、「在庫カテゴリ」ディメンション・オブジェクトを使用します。
「製品」パラメータでは、「品目」ディメンション・オブジェクトを使用します。
「製品カテゴリ」パラメータでは、「製品カテゴリ」ディメンション・オブジェクトを使用します。
品目ディメンションの詳細は、「共通ディメンション」を参照してください。
時間: このディメンションの詳細は、「共通ディメンション」を参照してください。
顧客: 「顧客」パラメータでは、顧客ディメンションの「見込」ディメンション・オブジェクトを使用します。「見込」ディメンション・オブジェクトはサービス要求から顧客名を取得します。
イベント: 「イベント」パラメータでは、「イベント」ディメンション・オブジェクトを使用して「オープン済およびクローズ済活動詳細」レポートに表示されるタスクのタスク活動イベントを識別します。
フィールド・サービス距離単位: 「距離単位」パラメータでは、フィールド・サービス距離単位ディメンションに属する「フィールド・サービス移動距離単位」ディメンション・オブジェクトを使用します。
フィールド・サービス・タスク・タイプ: 「タスク・タイプ」パラメータでは、「フィールド・サービス・タスク・タイプ」ディメンション・オブジェクトを使用します。
フィールド・サービス分布: DBI for Field Serviceでは、フィールド・サービス分布ディメンションを次のように使用します。
「実績移動時間」パラメータでは、「フィールド・サービス移動時間分布」ディメンション・オブジェクトを使用します。
「実績移動距離」パラメータでは、「フィールド・サービス移動距離分布」ディメンション・オブジェクトを使用します。
「移動時間差異」パラメータでは、「フィールド・サービス移動時間差異分布」ディメンション・オブジェクトを使用します。
「移動距離差異」パラメータでは、「フィールド・サービス移動距離差異分布」ディメンション・オブジェクトを使用します。
「経過期間 (日数)」パラメータでは、「フィールド・サービス・バックログ経過期間分布」ディメンション・オブジェクトを使用します。
「解決時間 (時間)」パラメータでは、「フィールド・サービス解決時間分布」ディメンション・オブジェクトを使用します。
関連項目
共通ディメンションの詳細は、「共通ディメンション」を参照してください。
次の表に、DBI for Field Serviceの各KPIとその計算方法(計算がある場合)を示します。
DBI for Field Serviceでは、Daily Business Intelligenceの基本セキュリティ・モデルに加えて、次のセキュリティ・タイプを使用して、どのユーザーがどのデータへのアクセス権限を持つかが判別されます。
フィールド・サービス地区のセキュリティ: 「フィールド・サービス管理」ダッシュボードと全レポートに表示される情報は、地区別に保護されます。ある地区と下位の地区またはリソースに属するデータにアクセスするには、その地区のマネージャまたは管理者権限を持つ必要があります。リソースをマネージャまたは管理者権限とともに地区に割り当てる方法の詳細は、「フィールド・サービス地区へのリソースの割当て」を参照してください。
サービス要求タイプのセキュリティ: 「タスク・バックログ詳細」レポートなど、一部の詳細レポートから、Oracle TeleServiceで現在使用可能なサービス要求詳細にアクセスできます。ただし、Oracle TeleServiceでのセキュリティはサービス要求タイプに基づいており、詳細レポートからアクセスするサービス要求のタイプに対するセキュリティ権限が必要です。このセキュリティはOracle TeleServiceで設定され、DBI for Field Serviceで利用されます。詳細は、『Oracle TeleService Implementation Guide』を参照してください。
関連項目
次に、DBI for Field Serviceの設定を開始する前に考慮する必要がある共通の設定事項を示します。
次のアプリケーションは、DBI for Field Serviceの前提条件です。
Oracle TeleService
Oracle Field Service
Oracle Inventory
ユーザーが「フィールド・サービス管理」ダッシュボードおよびレポートで情報を表示できるように、地区と地区階層を設定する必要があります。設定前に、地区階層の基礎を決定します。たとえば、地区の基礎として地理的所在地、組織の支社またはサービス・チームを使用できます。
サービス・チームに基づく地区階層の例
この例で、Cindy MillerはTeam Cindy地区のマネージャで、この地区にはTeam PeterおよびTeam Elizabeth地区が属しています。Peter AptはTeam Peter地区のマネージャと技術者を兼務しています。Helena SpraqueとJerry Weinbertは、Team Peterの他の技術者です。Elizabeth SmithはTeam Elizabethのマネージャで、Jacob WilliamsとThomas Jeromeはこの地区の技術者です。
地区を設定する前の考慮事項は、次のとおりです。
地区階層は、技術者と所属地区との関連を反映する必要があります。
地区階層は必要なレベル数まで展開できます。ただし、最上位レベルを地区、最下位レベルを技術者または地区にする必要があります。
DBI for Field Serviceでは、データは地区別に保護されます。したがって、ユーザーが特定の地区および下位の地区またはリソースに属するデータにアクセスするには、その地区のマネージャまたは管理者権限を持つ必要があります。前述の例では、Cindy MillerはTeam PeterおよびTeam Elizabethのデータにアクセスできます。Peter AptがアクセスできるのはTeam Peterのデータのみです。同様に、Elizabeth SmithがアクセスできるのはTeam Elizabethのデータのみです。技術者Helena Sprague、Jerry Weinbert、Jacob WilliamsおよびThomas Jeromeは、DBI for Field Service内のデータにアクセスできません。
DBI for Field Serviceで設定したフィールド・サービス地区は、「CRMリソース・マネージャ」職責で設定したフィールド・サービス派遣グループおよび地域に依存しません。
次の表に、「フィールド・サービス管理」ダッシュボードおよび関連レポートの実装に必要な手順を示します。
このチェックリストに示す設定を取引アプリケーションの設定中または他のダッシュボードの設定中に完了している場合、設定を繰り返す必要はありません。
特に注記しないかぎり、これらの設定手順は並行して実行できます。
手順 | 職責 |
---|---|
Oracle Field Serviceの設定中に「フィールド・サービス・トリップの生成」コンカレント・プログラム(以前の名称は「シフト・タスクの生成」コンカレント・プログラム)を実行済みでない場合、これを実行します。 詳細は、『Oracle Field Serviceインプリメンテーション・ガイド』を参照してください。 |
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Daily Business Intelligenceフレームワークの設定 |
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品目ディメンション・レポートの設定 |
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フィールド・サービス地区階層の設定 | フィールド・サービス管理者 |
フィールド・サービス地区へのリソースの割当て | フィールド・サービス管理者 |
故障修理タスク・タイプの指定 | Daily Business Intelligence管理者 |
フィールド・サービス地区の導出方法の指定 | システム管理者 |
設定後の手順 |
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フィールド・サービス地区階層を設定するには、フィールド・サービス地区を作成して地区階層を構築する必要があります。地区を作成するには、Oracle Resource Managerでリソース・グループとして定義します。
フィールド・サービス地区階層を設定する手順は、次のとおりです。
「ナビゲータ」で、「CRM Foundation」->「リソース・マネージャ」の順に選択します。
「リソースの保守」->「グループ」の順に選択します。
「グループの定義」ウィンドウの「名称」フィールドに、作成する地区の名称を入力します。
「使用場所」タブ・リージョンで、アプリケーション領域として「フィールド・サービス地区」を選択します。
「上位グループ」および「下位グループ」タブ・リージョンを使用して地区階層を設定します。つまり、「上位グループ」タブ・リージョンでは作成する地区の上位地区を指定し、「下位グループ」タブ・リージョンでは作成する地区の下位地区を指定します。
作成する地区ごとにこの手順を繰り返します。
注意: グループにリソースを割り当てる場合、そのグループに所属するリソースの開始日はグループの開始日以降である必要があります。グループの開始日は、ウィンドウの「有効日」セクションの「開始」フィールドに表示されます。「役割」タブ・リージョンの「開始日」フィールドには、グループに所属するリソースの開始日が表示されます。
関連項目
地区階層を作成した後、その地区にリソースを割り当てることができます。リソースには、地区内でのマネージャ、管理者、引合およびメンバー権限を付与できます。技術者はメンバー権限のみを持つリソースです。地区および下位の地区またはリソースの情報にアクセスできるのは、その地区でマネージャまたは管理者権限を持っているリソース(地区マネージャなど)のみです。リソースに権限を付与するには、後述の手順に従って適切な役割属性を指定して役割を割り当てます。
重要: 技術者をどの地区にも割り当てなければ、システムでは対応する情報が「未割当」地区にグループ化されます。DBI for Field Serviceでは、「未割当」地区は他のフィールド・サービス地区と同様に考慮されます。したがって、「未割当」地区にグループ化されたデータを表示するには、その地区でのマネージャまたは管理者権限が必要です。
「未割当」地区のデータにアクセスするには、マネージャまたは管理者権限を持っている地区の下位として割り当てる方法もあります。ただし、「未割当」地区は、他の地区の下位ではなくトップレベルの地区にしておくことをお薦めします。
フィールド・サービス地区にリソースを割り当てる手順は、次のとおりです。
「ナビゲータ」で、「CRM Foundation」->「リソース・マネージャ」の順に選択します。
「リソースの保守」->「リソース」の順に選択します。
「リソースの検索」ウィンドウを使用して、地区に割り当てるリソースを問い合せます。
「リソース検索結果」ウィンドウで、「リソース詳細」をクリックします。
「リソース」ウィンドウの「役割」タブ・リージョンで、役割タイプとして次の中から1つ追加します。
フィールド・サービス担当
フィールド・サービス報告エージェント
フィールド・サービス報告レビュー・エージェント
フィールド・サービス派遣担当
フィールド・サービス地区
「役割」フィールドで役割を選択します。
「グループ」タブ・リージョンで、リソースを割り当てる地区(グループ名)を選択します。
「グループ・メンバー役割」セクションで、グループ内のリソースに該当する役割を選択します。
注意: 割り当てるリソースがDBI for Field Serviceユーザーの場合は、「マネージャ」または「管理者」役割属性が使用可能になっている役割を選択してください。
グループ内のリソースの開始日は、グループの開始日以降である必要があります。
変更内容を保存します。リソースがフィールド・サービス地区に割り当てられます。
注意: 次のいずれかの条件下では、DBI for Field Serviceを使用するリソースに空の「地区」パラメータが表示されます。
フィールド・サービス地区階層を設定しておらず、リソースが「未割当」地区でのマネージャまたは管理者権限を持っていない場合。
リソースがどの地区でもマネージャまたは管理者権限を持っていない場合。
追加情報
システムでは、処理済のデータは対応する技術者(メンバー権限を持つリソース)の所属地区(リソース・グループ)にグループ化されます。技術者が複数の地区に所属している場合、システムでは次のルールを使用して地区が判別されます。
タスクの作成日または実績終了日を使用して、技術者の現行の地区が判別されます。タスクの作成日または実績終了日に技術者が有効でない地区は除外されます。
注意: 技術者がタスクの作成日または実績終了日にどの地区でも有効でない場合、対応するデータは「未割当」地区にグループ化されます。したがって、データが「未割当」地区にグループ化されないように、技術者が必要な地区でグローバル開始日以降に有効であることを確認してください。地区内の技術者の有効期間は、「リソース」ウィンドウの「グループ」タブ・リージョンで「開始日」および「終了日」フィールドを使用して定義できます。
アプリケーション領域が「フィールド・サービス地区」に設定されていないリソース・グループは除外されます。
アプリケーション領域が「フィールド・サービス地区」に設定されている複数の地区で技術者が有効な場合、地区は次のパラメータを使用して判別されます。
各地区の階層レベルが異なる場合は、階層内で上位の地区が使用されます。
地区の階層レベルが同一の場合は、技術者の役割タイプに基づいて次の優先度順に地区が判別されます。
フィールド・サービス担当
フィールド・サービス報告エージェント
フィールド・サービス報告レビュー・エージェント
フィールド・サービス派遣担当
フィールド・サービス地区
たとえば、技術者の役割タイプが、ある地区では「フィールド・サービス担当」、別の地区では「フィールド・サービス派遣担当」の場合、システムでは役割が「フィールド・サービス担当」になっている地区が使用されます。役割タイプが同一の場合は、地区が名称のアルファベット順で判別されます。
「平均解決時間」および「初回修理率」レポートが関連するのは、故障修理タイプのフィールド・サービス・タスク(修理タスク)の場合のみです。したがって、この2つのレポートのデータをシステムで処理するには、故障修理とみなすタスク・タイプを指定する必要があります。
タスク・タイプを故障修理タスク・タイプとして指定する手順は、次のとおりです。
「ナビゲータ」で、「設定」->「Supply Chain Intelligence」->「フィールド・サービス・タスクの設定」の順に選択します。
「フィールド・サービス・タスクの設定」ページに、ルールが「派遣」に設定されているタスク・タイプがすべて表示されます。システムで故障修理とみなすタスク・タイプを選択します。
次のことに注意してください。
故障修理タスク・タイプを指定しなければ、「平均解決時間」および「初回修理率」レポートには情報が何も表示されません。
DBI設定の完了後に故障修理タスク・タイプの設定を変更した場合は、変更内容を既存データに対して有効にするために初期要求セットを実行する必要があります。
「平均解決時間」および「初回修理率」レポートの場合は、データをタスク担当者またはタスク所有者の地区にグループ化するようにシステムを設定できます。これは、サイト・レベルのプロファイル・オプション「DBI: 平均解決時間および初回修理率レポートのフィールド・サービス地区」で指定できます。このプロファイル・オプションのデフォルト値は「タスク担当から導出」です。
設定が完了した後は、次の保守タスクと管理タスクを実行する必要があります。
通常、ソース・データまたはDaily Business Intelligence for Field Serviceの設定を変更するたびに、増分要求セットを再実行してデータをリフレッシュする必要があります。
Oracle Tele Serviceからのサービス要求のパージ
サービス要求がOracle Tele Serviceからパージされた場合、管理者は「全要約の消去およびロード」オプションを備えた初期要求セットを実行する必要があります。これは、トレンドのデータが不正確になったりサービス要求の現行ビューをドリルダウンできなくなるのを避けるための処理です。『Oracle TeleService Implementation Guide』を参照してください。
地区階層を設定または変更する手順は、「フィールド・サービス地区階層の設定」を参照してください。地区階層の変更後は、変更内容が有効になるように初期または増分要求セットを実行する必要があります。
技術者を地区階層から削除した場合、その技術者の情報にユーザーがアクセスしようとするとエラーになります。技術者を地区から削除するかわりに、「グループの定義」ウィンドウの「役割」タブ・リージョンの「終了日」フィールドを使用して、その技術者と地区との関連付けを終了できます。
次のいずれかの条件下では、「地区」パラメータの値を表示できません。
フィールド・サービス地区階層が設定されておらず、「未割当」地区でのマネージャまたは管理者権限を持っていない場合。
どの地区でもマネージャまたは管理者権限を持っていない場合。
「フィールド・サービス地区階層の設定」および「フィールド・サービス地区へのリソースの割当て」を参照してください。
「未割当」地区にグループ化されたデータの表示方法
DBI for Field Serviceでは、「未割当」地区は他のフィールド・サービス地区と同様に考慮されます。したがって、「未割当」地区にグループ化されたデータを表示するには、その地区でのマネージャまたは管理者権限が必要です。「フィールド・サービス地区へのリソースの割当て」を参照してください。
「平均解決時間」および「初回修理率」レポートのデータを表示できない理由
「平均解決時間」および「初回修理率」レポートが関連するのは、故障修理タイプのフィールド・サービス・タスク(修理タスク)の場合のみです。したがって、この2つのレポートのデータをシステムで処理するには、故障修理とみなすタスク・タイプを指定する必要があります。「故障修理タスク・タイプの指定」を参照してください。
「未割当」地区にグループ化された特定のデータを表示する方法
システムでは、処理済のデータは対応する技術者の地区にグループ化されます。その技術者の地区が判別できない場合に、「未割当」地区が使用されます。システムで「未割当」地区が使用されるのは、次のような場合です。
技術者がどの地区にも割り当てられていないか、どの地区でもメンバー権限を持っていない場合。
技術者がタスク作成日またはタスク実績終了日にどの地区でも有効でない場合(システムでは、タスク作成日またはタスク実績終了日を使用して技術者の現行地区が判別されます)。
技術者がメンバー権限を持つ「未割当」地区にのみ割り当てられている場合。
チームが「未割当」地区にグループ化されている場合。
詳細は、「フィールド・サービス地区階層の設定」および「フィールド・サービス地区へのリソースの割当て」を参照してください。