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Oracle Daily Business Intelligenceインプリメンテーション・ガイド
リリース12
E06050-01
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Daily Business Intelligence for Service Contracts

この章のトピックは、次のとおりです。

概要

Daily Business Intelligence (DBI) for Service Contractsが提供するダッシュボードは次のとおりです。

「サービス契約管理」ダッシュボードには、新規ビジネス(元の失効下位明細とは関係ない新規下位明細)および更改(元の失効下位明細から更改された下位明細)の両方の契約が表示されます。「サービス更改管理」ダッシュボードに表示されるのは、更改に関する情報のみです。新規ビジネスの情報は表示されません。

DBI for Service Contractsは、Oracle Discovererを通じてDBIのファクト表とマテリアライズド・ビューへのアクセスを提供することで拡張可能です。新規のService Contracts Intelligenceビジネス・エリアを使用して、サービス契約に関連するデータの多面的分析を行う特別ワークブックを組み込めます。

Oracle Discovererビジネス・エリアの設定と使用は必須ではありません。DBI for Service Contractsのダッシュボードのみ実装する場合は、この章のOracle Discovererの情報と設定手順は無視できます。

ビジネス・エリアを設定する場合は、Oracle Discovererのマニュアルへのアクセス権限があることを確認してください。

関連項目

『Oracle Daily Business Intelligenceユーザー・ガイド』

『Oracle Business Intelligence Discoverer管理ガイド』

レポートの理解

DBI for Service Contractsに用意されている各レポートとその計算方法の詳細は、『Oracle Daily Business Intelligenceユーザー・ガイド』を参照してください。

契約サービス明細を「明細」、保証明細を「下位明細」と呼びます。

サービス契約管理

「サービス契約管理」ダッシュボードを使用すると、サービス契約の記帳、新規ビジネスと更改ビジネス、取消および終了を表示できます。

「サービス契約管理」ダッシュボードの用途は次のとおりです。

「サービス契約管理」ダッシュボードは、次のような質問に回答を与えます。

「サービス契約管理」はOracle Service Contractsの情報を使用します。

「サービス契約管理」のレポート

「サービス契約管理」のレポートには、契約の下位明細の情報が表示されます。表示される情報には、営業担当、営業単位、サービス品目、日付、金額、顧客などがあります。

異なる時点での契約下位明細ステータスに基づいて、契約を異なるレポートに表示できます。たとえば、「第 3四半期」に終了した契約は、「終了詳細」レポートの「第 3四半期」に表示されます。その契約の開始日が「第 1四半期」にあり、「第 1四半期」に過去のデータを表示している場合、その契約は、「有効化詳細」レポートの「第 1四半期」に表示されます。

「サービス契約管理」ダッシュボードでは、次の日付を使用して、契約を適切なバケットに配置します。

「サービス契約管理」ダッシュボードには、契約下位明細分析用に次のレポートが用意されています。

サービス更改管理

「サービス更改管理」ダッシュボードを使用すると、更改プロセスを管理し、その有効性を表示できます。

「サービス更改管理」ダッシュボードの用途は次のとおりです。

「サービス更改管理」ダッシュボードは、次のような質問に回答を与えます。

「サービス更改管理」はOracle Service Contractsの情報を使用します。

「サービス更改管理」のレポート

「サービス更改管理」レポートには、契約の下位明細レベルの情報が表示されます。表示される情報には、営業担当、サービス品目、金額、日付、顧客などがあります。

様々な時点での契約下位明細ステータスに基づいて、契約を様々な時点の複数のレポート・バケット(「更改取消要約」レポートの取消済バケットなど)に表示できます。たとえば、「第 1四半期」に入力された更改が、「第 3四半期」に取り消されたとします。この更改は、「更改取消要約」レポートの「第 3四半期」に取消済と表示されます。「第 1四半期」に過去のデータを表示している場合、その更改は、「更改取消要約」レポートに取消済として表示されません。

「サービス更改管理」ダッシュボードでは、次の日付を使用して、契約を適切なバケットに配置します。

各レポートの詳細は、『Oracle Daily Business Intelligenceユーザー・ガイド』を参照してください。

「サービス更改管理」ダッシュボードには、更改記帳の分析用に次のレポートが用意されています。一部のレポートには、同じメジャーが表示されますが、メジャーの期間推移が異なります。たとえば、「更改記帳要約」レポートには、選択した期間でこれまでに署名された契約の記帳値が表示されます。「期間更改要約」レポートには、選択した期間に開始する契約の記帳値が表示されます。

「サービス更改管理」ダッシュボードには、更改分析用に次のレポートが用意されています。

次のレポートには、選択した期間に開始日があるすべての更改契約の更改、記帳、取消およびアップリフトの値が表示されます。

次のレポートには、期間開始からこれまでの更改契約すべての更改値と記帳値が表示されます。

次のレポートには、入力済ステータスの状態にある更改契約すべての更改値が表示されます。

Service Contracts Intelligence用のOracle Discovererビジネス・エリア

Oracle Discovererエンド・ユーザー・レイヤーは、ユーザーが通常のビジネス用語を使用してデータベースとやりとりできるように下層のリレーショナル・データベースの複雑さを覆い隠すメタデータ層です。エンド・ユーザー・レイヤーは、Oracle Discovererのエンド・ユーザーにとって親しみやすく分かりやすい用語を使用してデータベースに直感的なビジネス指向の外見を提供することにより、Oracle Discovererのエンド・ユーザーをデータベースにありがちな複雑さから切り離します。ユーザーはデータベース・アクセスの課題にとらわれるかわりにビジネスの課題に集中できるようになります。

エンド・ユーザー・レイヤーは複数のビジネス・エリアから構成されます。ビジネス・エリアとは、ユーザーの特定のデータ要求に対応する表およびビューの概念上の集まりです。ビジネス・エリアは、エンド・ユーザー・レイヤーにアクセスするユーザーまたはユーザーのグループのニーズを反映して設定できます。Oracle Applicationsには出荷時点で1個の共通OLTPエンド・ユーザー・レイヤーが用意されています。このエンド・ユーザー・レイヤーには、DBIファクト表といくつかの追加的なマテリアライズド・ビューを使用する複数のOracle Discovererビジネス・エリアが含まれます。ユーザーはビジネス・エリアの設定によってDBI for Service Contractsを拡張できます。これらのビジネス・エリアは次のとおりです。

職責

DBI for Service Contractsには、次の職責が用意されています。

DBI for Service Contractsのダッシュボードで表示できるデータは、ユーザーがアクセス権を持っている営業グループのデータのみです。詳細は、「データの保護」を参照してください。

Oracle Discovererビジネス・エリアでは、契約はOKC_UTIL.GET_K_ACCESS_LEVELファンクション・コールによって保護されます。詳細は、「データの保護」を参照してください。

「費用管理」ダッシュボードと「HR管理 - 概要」ダッシュボードへのアクセスは、管理セキュリティに基づいています。ユーザーは、マネージャ階層の設定に基づいて、ユーザーの領域に関連するデータのみを表示できます。管理者階層内のマネージャではないユーザーは、「費用管理」ダッシュボードまたは「HR管理 - 概要」ダッシュボードのデータにアクセスできません。

あるダッシュボードから別のダッシュボードにナビゲートする際は、ダッシュボードに関連付けられている特定のセキュリティを使用して、ユーザーのアクセスが決定されます。

システム管理者は、DBI実装担当者がロード要求セットの作成と発行、グローバル・パラメータの設定などの設定タスクを実行できるように、DBI実装担当者に対してDaily Business Intelligence管理者職責を割り当てる必要があります。さらにDBI実装担当者には、営業グループ階層を設定できるように「CRMリソース・マネージャ」職責を割り当てる必要があります。

関連項目

インテリジェンス領域別のすべての職責とダッシュボードの全リストは、付録A「職責とダッシュボードのマトリックス」を参照してください。

ディメンション

DBI for Service Contractsでは次のディメンションが使用されます。一部のディメンションはOracle Daily Business Intelligence全体に共通しています。

関連項目

共通ディメンションの詳細は、「共通ディメンション」を参照してください。

キー・パフォーマンス・インディケータ

DBI for Service Contractsには、次のパフォーマンス測定が用意されています。これらは、「サービス契約管理」ダッシュボードと「サービス更改管理」ダッシュボードでキー・パフォーマンス・インディケータ(KPI)とも呼ばれています。

サービス契約管理のキー・パフォーマンス・インディケータ

KPIの定義

次に、「サービス契約管理」のKPIについて説明します。

サービス更改管理のキー・パフォーマンス・インディケータ

KPIの定義

次に、「サービス更改管理」のKPIについて説明します。

データの保護

DBI for Service Contractsのダッシュボードとレポートでは、営業グループ・セキュリティが使用されます。したがって、ユーザーが表示できるのは、アクセス権が与えられている営業グループのデータのみです。他の営業グループのデータはレポートに表示されません。

Oracle Discovererビジネス・エリアでは、契約はOKC_UTIL.GET_K_ACCESS_LEVELファンクション・コールによって保護される結果、これが、ユーザーが特定の契約にアクセスできるかどうかを、契約カテゴリと職責にもとづいて決定します。契約カテゴリへのアクセスの割当て方法の詳細は、『Oracle Service Contracts Implementation Guide』のカテゴリの設定に関する項を参照してください。

関連項目

セキュリティの詳細は、「Daily Business Intelligenceのセキュリティ管理」を参照してください。

実装に関する考慮事項

DBI for Service Contractsは、次のカテゴリの契約からデータを収集します。

システムは次のタイプの明細からデータを収集します。

ソフトウェア

DBI for Service Contractsには、前提条件として次のソフトウェアが必要です。

営業担当の設定

営業担当IDは、「サービス契約管理」と「サービス更改管理」の両方のダッシュボードで、OKC_CONTACTS表のOBJECT1_ID1フィールドから収集されます。この場合、CRO_CODE(役割)は、次のロジックを使用して決定されます。

営業担当を営業グループに関連付ける手順は、「営業グループ階層の設定」を参照してください。

注意: 大量の契約データがレポートの未割当明細に表示されるのを防ぐためには、次の方法を実行する必要があります。

営業担当IDを取得した後は、システムは営業担当の氏名を次のように取得します。

適切なIDが取得されるようにするために、Oracle Service Contractsで次の設定を必ず完了してください。

  1. 「サービス契約マネージャ」職責を使用して「役割ソースの定義」ウィンドウにナビゲートします。

  2. 「パーティ役割」に「供給元」を選択します。

  3. 「担当者ソース」タブ・リージョンで、営業担当の担当者役割に次のデータが存在することを確認します。

取消事由と終了事由

取消事由と終了事由はOracle Service Contractsで設定できます。

詳細は、「契約ステータス」ウィンドウの「ヘルプ」アイコンをクリックするか、『Oracle Service Contracts User Guide』を参照してください。

参照コードの定義方法の詳細は、「参照」ウィンドウの「ヘルプ」アイコンをクリックしてください。

取消事由と終了事由の詳細は、「ディメンション」を参照してください。

通貨換算レート

DBI for Service Contractsでは、すべての契約に関する通貨情報が、取引通貨、機能通貨および第1通貨と第2通貨で格納されます。契約下位明細の機能通貨値の計算には、取引通貨から機能通貨への換算レートが使用されます。第1通貨または第2通貨の計算には、機能通貨から対応する通貨への換算レートが使用されます。

通貨換算

取引通貨を機能通貨に換算するには、次の事項を考慮します。

次のルールは、機能通貨から第1通貨またはオプションの第2通貨への換算に適用されます。このルールはOracle Daily Business Intelligence用に設定されています。第1通貨のみが設定されている場合、機能通貨金額は、次のルールを使用して第1通貨のみに換算されます。

第1通貨と第2通貨の両方が設定されている場合は、次のルールを使用して2つの換算が実行され、一方の通貨金額が第1通貨で表示され、他方の通貨金額が第2通貨で表示されます。

注意: ユーロとの間の換算では、契約の日付が1999年1月1日よりも前の場合、契約の換算日、承認日または作成日は使用されません。かわりに、換算日として1999年1月1日が使用されます。

通貨の欠落

Oracle Daily Business Intelligenceのすべての要求セットでは、通貨換算エラーはログに記録されます(Oracle Applicationsで「要求」ウィンドウの「ログの表示」を選択します)。DBI for Service Contractsでは、このログには、次の各項で説明する追加詳細が含まれます。

ロードが成功するには事前にすべての通貨レートを入力する必要があります。エラーに関する情報は、このマニュアルの「Daily Business Intelligenceの設定」の章を参照してください。通貨の詳細は、『Oracle Daily Business Intelligenceユーザー・ガイド』も参照してください。

「HR管理 - 概要」および「費用管理」ダッシュボードへのアクセスの検討

この手順は、「サービス契約マネージャ」職責と「サービス営業マネージャ」職責用です。「サービス契約管理」ダッシュボードと「サービス更改管理」ダッシュボードでは、この2つの職責に対して、次のダッシュボードへのリンクが提供されます。

DBI for Service Contractsを使用するためにこれらのダッシュボードを使用可能にする必要はありません。これらのダッシュボードを使用可能にしない場合、ダッシュボードへのリンクは機能しません。これらのダッシュボードを使用可能にする場合、「HR管理 - 概要」と「費用管理」の各ダッシュボードのデータは管理階層のマネージャの権限を持つユーザーに対してのみ表示される点に注意してください。これらのダッシュボードを使用可能にしつつ特定のユーザーのアクセスを許可したくない場合は、そのユーザーに対して「Daily Service Contracts Intelligence」職責を割り当ててください。この職責には「HR管理 - 概要」および「費用管理」の各ダッシュボードへのリンクが表示されません。職責の詳細は、第1章の「職責」の項を参照してください。

「HR管理 - 概要」ダッシュボードに使用できるドキュメントのリストは、このマニュアルの「Daily Business Intelligence for Human Resources」の章を参照してください。「費用管理」ダッシュボードの詳細は、このマニュアルの「Daily Business Intelligence for Financials」の章を参照してください。

設定チェックリスト

「サービス契約管理」ダッシュボードと「サービス更改管理」ダッシュボードの設定

次の表に、実行する必要がある実装タスクのリストを示します。

DBI for Service Contractsの実装チェックリスト
手順 職責
ハードウェア要件とソフトウェア要件の確認 (適用不可)
Oracle Daily Business Intelligenceフレームワークの設定 Daily Business Intelligence管理者
品目ディメンションの設定 Daily Business Intelligence管理者
営業グループ階層の設定
  • Daily Business Intelligence管理者



  • システム管理者



  • CRMリソース・マネージャ

収集開始日の決定 Daily Business Intelligence管理者

ハードウェア要件とソフトウェア要件の確認

ハードウェアおよびソフトウェアのすべての前提条件の詳細は、「ハードウェアとソフトウェアの前提条件の確認」を参照してください。

Oracle Daily Business Intelligenceフレームワークの設定

Oracle Daily Business Intelligenceフレームワークを設定します。詳細は、このマニュアルの「Daily Business Intelligenceの設定」の章を参照してください。特に、次の作業は必ず実行してください。

注意: Oracle Daily Business Intelligenceの設定時にエンタープライズ・カレンダを選択した場合は、このカレンダの期間に将来の活動日を持つ契約が含まれていることを確認してください。たとえば、「バックログ」レポートには、オープン商談(記帳済または取消済でないすべての更改)が表示されます。更改の開始日がエンタープライズ・カレンダに含まれている期間外の将来に発生する場合、オープン・バックログ値にはその更改が含まれません(更改はDBI for Service Contractsにロードされますが、時間ディメンションとの結合時にマテリアライズド・ビューで収集されません)。

品目ディメンションの設定

DBI for Service Contractsのすべてのダッシュボードおよびレポートに対して品目ディメンションと製品カテゴリを設定します。詳細は、「品目ディメンション・レポート」の章を参照してください。

営業グループ階層の設定

「サービス契約管理」および「サービス更改管理」の情報は営業グループ単位で表示されます。個別のレポートを表示する場合は、データを営業グループ別、あるいは営業単位、製品および製品カテゴリなどのその他のパラメータ別に表示できます。

営業グループは営業担当の集まりです。営業担当は契約の「供給元担当者」フィールドから取得されます(詳細は、「営業担当の設定」を参照)。営業グループ階層がない場合、レポートではすべての営業担当が「未割当」営業グループに配置されます。次の図は、営業グループ階層の例を示しています。

営業グループ階層の例

本文の説明内容に関するイメージ

営業グループ階層には、少なくとも、他の営業グループまたは営業担当を含む上位レベルの営業グループ(2レベルの階層)を設定する必要があります。

営業グループのマネージャまたは管理者であるユーザーは(後述の手順を参照)、その営業グループに関連付けられたすべてのデータ、およびその営業グループに属する営業グループと営業担当に関連付けられたすべてのデータを表示できます。前述の図では、「USA営業」グループのマネージャや管理者は、Apt, Peter M.、「業種別アカウント」の営業担当および「キー・アカウント」の営業担当が作成したデータをすべて表示できます。

前提条件

営業グループ階層の作成方法

Oracle Resource Managerを使用して次の手順を実行します。詳細は、『Oracle Trading Community Architectureユーザーズ・ガイド』を参照してください。

注意: ここで説明する営業グループ階層とその設定手順は、DBI for Salesの営業グループ・ディメンションが参照する営業グループ階層と設定手順と同じです。

さらに、作成される営業グループ階層はすべてOracle Daily Business Intelligenceの同じ営業グループ・ディメンションで処理され、階層の作成手順も同じです。

ただし、DBI for Service Contractsでは、DBI for Salesと異なる(追加の)営業グループ階層を定義できます。たとえば、DBI for Salesのレポートでは、DBI for Service Contractsがサービス契約の営業に使用するものとは異なる営業担当および営業グループを使用できます。

  1. 営業グループを作成します。

  2. 営業担当(リソース)を営業グループに関連付けます。

営業グループの作成

営業グループを作成する手順は、次のとおりです。

  1. 「CRMリソース・マネージャ」職責を使用して「グループの定義」ウィンドウにナビゲートします。

  2. グループの名称を入力します。

  3. 「使用場所」タブ・リージョンで、「営業およびテレセールス」のアプリケーション領域を選択します。

    注意: 使用場所が「営業およびテレセールス」のグループのみがレポートに表示されます。レポートでは、「営業およびテレセールス」以外のグループに属する営業担当は「未割当」として表示されます。

  4. 必要に応じて、グループの親グループまたは子グループを選択します。

  5. 作成する営業グループごとにこの手順を繰り返します。

    あわせて『Oracle Field Sales Implementation Guide』を参照してください。

営業グループへの営業担当(リソース)の関連付け

  1. Oracle Applicationsで営業担当が定義され(たとえば、従業員、パーティ、パートナまたは仕入先担当として)、ユーザー名に関連付けられていることを確認します。

    1. 「人事管理」職責を使用して「個人情報」ウィンドウにナビゲートします。

    2. このウィンドウで、対象従業員のレコードが存在していることを確認します。

    3. 「システム管理者」職責を使用して「ユーザー」ウィンドウにナビゲートします。

    4. 「ユーザー」ウィンドウで、(「個人情報」ウィンドウの)この従業員がユーザーに関連付けられていることを確認します。

      この従業員に関連付けるユーザーを問い合せるか、または作成し、ユーザーに対してこの従業員(個人)を入力します。

  2. 従業員を営業グループに割り当てます。

    1. 「CRMリソース・マネージャ」職責を使用して「インポートするリソースの選択」ウィンドウにナビゲートします。

    2. 1人以上の従業員を検索および選択し、「インポートの開始」を選択します。

    3. 表示される「リソース属性の設定」ウィンドウで、営業担当を作成し、営業実績タイプを割り当てます。

      リソースを営業担当にする必要があります。詳細は、『Oracle Trading Community Architectureユーザーズ・ガイド』および『Oracle Field Sales Implementation Guide』を参照してください。

    4. リソースを保存し、「詳細」を選択します。

    5. 「役割」タブ・リージョンで、「役割タイプ」に「営業」を選択し、「役割」に「営業マネージャ」、「営業管理者」または「営業担当」を選択します。

      注意: これらの役割を持つユーザーはすべて、グループのメンバーとしてレポートに表示されます。ただし、レポートにグループのデータを表示できるのは、「営業マネージャ」または「営業管理者」の役割を持つユーザーのみです。

    6. 「グループ」タブ・リージョンで、リソースを割り当てるグループを選択します。

    7. 「グループ・メンバー役割」セクションで、マネージャまたは管理者の権限を持つ役割を選択します。

      「グループ・メンバー役割」セクションには、そのグループでの営業担当の役割が表示されます。レポートにグループのデータを表示できるのは、マネージャまたは管理者のみです。

    8. 変更内容を保存します。

      これで、リソース(営業担当)は営業グループに割り当てられました。

収集開始日の決定

DBI for Service Contractsの実装を完了した後は、このマニュアルの「Daily Business Intelligenceの設定」の章の設定後の手順に進みます。これらの手順には、すべてのOracle Daily Business Intelligenceダッシュボードに対する初期ロードと増分リフレッシュの実行手順が含まれています。

「サービス契約管理」ダッシュボードまたは「サービス更改管理」ダッシュボードに対する初期ロードの要求を実行すると、次のパラメータの入力を求めるプロンプトが表示されます。

開始日が正確に設定されていることを確認してください。設定した開始日が遅すぎると、契約が初期ロードに含まれないことがあるため、データが不正確になります。DBI for Service Contractsでは通常、開始日はOracle Daily Business Intelligenceに対して設定したグローバル開始日より前の日付に設定する必要があります(グローバル開始日は、Oracle Daily Business Intelligenceのすべてのレポートで使用される日付です。レポートには、この日付以降のデータは表示されますが、この日付以前のデータは表示されません)。

たとえば、 1999年5月1日に署名(記帳)された契約があるとします。この契約は、1999年6月 1日から開始し、 1999年8月 31日に終了しました。最後に更新されたのは 1999年6月20日です。初期ロードの開始日を 1999年8月 1日に設定すると、この契約は収集されません。ロード時に収集する契約を決定する際は、契約の最後の更新日が使用されます。この例では、開始日を 1999年6月 20日に設定する必要があります。

注意: 初期ロードで開始日に使用する値を決定する場合は、収集する契約の最早作成日(前例では1999年5月1日)を使用します。最早作成日を使用すると、契約が確実に収集されます。

データを単純化し、パフォーマンスを向上させるために、要求では、グローバル開始日前に終了、取消または失効となっている契約は収集されません(この場合、グローバル開始日が開始日より後であることが前提です)。ただし、この2つの日付の間にある有効な契約は収集されます。これにより、有効な契約を表示する計算が正確であることが保証されます。

Service Contracts Intelligence用のOracle Discovererビジネス・エリアの設定(オプション)

この設定は、Oracle Discovererビジネス・エリアの使用を予定している場合のみ必要です。

前提条件

ユーザーの作成と職責の割当て

「システム管理者」職責を使用して作成したユーザーに「Service Contracts Intelligence Discovererユーザー」または「Service Contracts Intelligence Discoverer管理者」の職責を割り当てて、ユーザーがワークブックを表示および作成できるようにします。

保守と管理

設定が完了した後は、次の保守タスクと管理タスクを実行する必要があります。

通貨

コンカレント・プロセス(要求)によるデータの収集中に通貨換算エラーが発生すると、収集作業全体が失敗します。詳細は、「通貨換算レート」を参照してください。

注意: 第2通貨と年間通貨の設定はオプションです。DBI for Service Contractsの実装が完了した後でこれらの通貨を設定した場合、これらの通貨は設定後の増分要求によって収集された契約金額に対してのみ有効になります。すべてのデータに対してこれらの通貨を有効にする場合は、初期要求を再度実行します。たとえば、実装完了後に年間通貨を設定すると、増分要求セットによって収集された契約金額のみが年間通貨に設定されます。契約金額すべてを年間通貨に設定するには、初期要求を再度実行する必要があります。

営業グループ階層の更新

営業グループ階層を設定または変更する手順は、「営業グループ階層の設定」を参照してください。営業グループ階層の変更後は、影響を受けるダッシュボードの初期または増分要求セットを実行したときに変更が自動的に反映されます。

営業担当の情報にアクセス中に、その営業担当を営業グループ階層から削除するとレポートでエラーが発生します。

  1. 「アフリカ営業」グループの営業担当Mr. Bakayoko Ibrihamaは、契約番号2081を更改しました。

  2. 「サービス更改管理」ダッシュボードにレポートを表示すると、契約番号2081は「アフリカ営業」グループの更改値に含まれています。

  3. レポート内でMr. Bakayoko Ibrihama用の値のリンクをクリックすると、Mr. Bakayoko Ibrihama用のデータを表示できます。

  4. その後、「アフリカ営業」グループからMr. Bakayoko Ibrihamaを削除します。

  5. レポート内でMr. Bakayoko Ibrihama用の値のリンクをクリックすると、今度はエラーが発生します。

    契約番号 2081の値は、「アフリカ営業」グループの更改値または関連値にまだ含まれています。だたし、Mr. Bakayoko Ibrihama用のデータを表示しようとすると、一般レポート・エラーが発生します。

    注意: 営業担当を営業グループから削除せずに、満期日を使用して、その担当の営業グループへの参加を失効させます(詳細は、『Oracle Trading Community Architectureユーザーズ・ガイド』を参照)。

トラブルシューティング

この項では、DBI for Service Contractsの実装と保守に関するトラブルシューティングのヒントを示します。

「未割当」営業グループに分類された情報が表示されません。

「未割当」営業グループに分類されている情報を表示するためには、「未割当」営業グループの「営業マネージャ」または「営業管理者」の役割にリソースを割り当てます。営業グループへの役割の割当方法については、「営業グループへの営業担当(リソース)の関連付け」を参照してください。

顧客分類スキーマの変更後、初期および増分要求セットを実行しても、数値が要約および詳細レポートに集計されません。

顧客分類スキーマの変更後は、「パーティ・マーケット分類のロード」要求のパラメータをINITに設定して初期要求を実行する必要があります。初期要求セットおよび増分要求セットの両方とも、「パーティ・マーケット分類のロード」要求のデフォルト値はINCREです。

コンカレント・プログラム

「初期ロード - 契約テリトリ・ベース要約の更新」

このコンカレント・プログラムはService Contracts Intelligence用のOracle Discovererビジネス・エリア専用です。テリトリをOKI_JTF_TERRITORIES表にロードする初期ロード・コンカレント・プログラムであり、「Service Contracts Intelligence: ユーザー」ビジネス・エリアの「契約テリトリ」フォルダのソースになります。ユーザーはOracle Territory Managerでテリトリを定義します。このコンカレント・プログラムはエンド・ユーザー・レイヤーの初期ロードの後に実行します。このコンカレント・プログラムは、Oracle Discovererビジネス・エリアで「契約テリトリ」フォルダを使用する予定がある場合のみ実行する必要があります。

「契約テリトリ・ベース要約の更新」

このコンカレント・プログラムはOracle Discovererビジネス・エリア専用です。OKI_JTF_TERRITORIES表の増分ロードを行うコンカレント・プログラムであり、「Service Contracts Intelligence: ユーザー」ビジネス・エリアの「契約テリトリ」フォルダに対して使用されます。このコンカレント・プログラムはエンド・ユーザー・レイヤーの増分ロードの後に実行します。このコンカレント・プログラムは、Oracle Discovererビジネス・エリアで「契約テリトリ」フォルダを使用する予定がある場合のみ実行する必要があります。