Oracle Daily Business Intelligenceインプリメンテーション・ガイド リリース12 E06050-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
Daily Business Intelligence for Projectsは、プロジェクトベースの基本的な財務ビジネス・メトリックをプロジェクト・エグゼクティブに提供します。ユーザーは、ロール・ベースのページを介して、担当しているビジネスの過去、現在および予測のパフォーマンス測定情報にアクセスします。このリアルタイムのビューによって、プロジェクト・エグゼクティブは、的確なビジネス上の意思決定を行い、期中に訂正を行い、ビジネス目標の達成に専念できます。
Daily Business Intelligence for Projectsが提供するダッシュボードは次のとおりです。
「プロジェクト収益性管理」ダッシュボード
「プロジェクト運用管理」ダッシュボード
「資産プロジェクト原価管理」ダッシュボード
「契約プロジェクト原価管理」ダッシュボード
Daily Business Intelligence for Projectsでは、次のような重要なビジネス上の質問に回答できます。
自分の組織のプロジェクト収益性は? それを前年度、前期間および予算と比較した結果は?
プロジェクトの合計原価は? 計画支出との差異は?
当期末、当四半期末および当年度末のプロジェクトの利益と原価の見込は?
これまでに記帳された新規プロジェクト・ビジネスの累計は? 記帳された追加作業の量は?
記帳は、収益計上と同程度で推移しているか? 新規ビジネス獲得のトレンドは、作業引き渡しと一致しているか?
担当しているプロジェクトに残存しているバックログは? バックログ残高のトレンドは?
資源稼働率が低い組織は?
プロジェクトに現在予定されていない資源数は? それらが使用可能であった期間は? この先使用可能な状態が続く期間は?
Daily Business Intelligence for Projectsでは、次のアプリケーションに関するレポートが提供されます。
Oracle Project Costing
Oracle Project Billing
Oracle Project Resource Management
関連項目
『Oracle Daily Business Intelligenceユーザー・ガイド』
Daily Business Intelligence for Projectsを使用すると、次のダッシュボードを表示できます。
プロジェクト収益性管理
このダッシュボードには、プロジェクトの収益性に関するレポートが含まれています。このレポートによって、収益性または費用を分析し、収益性が予想実績に沿っているかどうかを判別できます。また、予測の収益性と費用に関するレポートもあり、期末までの予想実績を把握できます。
プロジェクト運用管理
このダッシュボードには、プロジェクト商談管理に関するレポートとプロジェクト資源管理に関するレポートが含まれています。プロジェクト商談管理に関するレポートを使用して、記帳とバックログを把握します。この記帳とバックログは、プロジェクト中心型の産業を促進する実際の需要を表します。プロジェクト資源管理に関するレポートを使用すると、資源の稼働状況を追跡して、顧客の要求と会社の優先度を満たすことができます。
資産プロジェクト原価管理
このダッシュボードには、資産プロジェクトのプロジェクトベースの財務ビジネス費用に関するレポートが含まれています。これらのレポートには、ビジネスの現在の状態が反映され、過去、現在および予測の各パフォーマンス測定が比較されます。
契約プロジェクト原価管理
このダッシュボードには、契約プロジェクトのプロジェクトベースの財務ビジネス費用に関するレポートが含まれています。これらのレポートには、ビジネスの現在の状態が反映され、過去、現在および予測の各パフォーマンス測定が比較されます。
レポート・タイプは、次のとおりです。
要約: 最上位レベルの情報が表示されます。収益性、費用、記帳およびバックログを示すレポートの場合、この情報は、プロジェクトからプロジェクト組織、支出タイプ、イベント・タイプ、収益カテゴリ、プロジェクト・タイプおよびプロジェクト分類に集計されます。稼働状況および可用性を示すレポートの場合は、資源から資源組織、稼働状況カテゴリ、作業タイプおよび役職レベルに集計されます。
このレポート・タイプは表示別とも呼ばれ、集計した累計額を表示します。このレポート・タイプは、Daily Business Intelligence for Projectsでの分析の出発点です。
トレンド: すべての領域について周期的な情報が表示されるため、パターンの推移を特定できます。トレンドに関するレポートでは、データが期間(例: 週次、月次、四半期または年次)別に集計されます。この結果、短期間と長期間の両方のトレンド分析に焦点をあわせることができます。
詳細: プロジェクトまたは資源のリスト・レポートが表示され、集計とトレンドに関するレポートで集計された元の情報が示されます。詳細レポートには、プロジェクトに関する追加の属性情報(名称、タイプ、マネージャ、顧客など)または資源に関する追加の属性情報(名称、最終プロジェクト、次のプロジェクトなど)が示されます。
関連項目
『Oracle Daily Business Intelligenceインプリメンテーション・ガイド』の設定とダッシュボードのマトリックスに関する項
Daily Business Intelligence for Projectsには事前定義された職責があり、そこから各種のダッシュボードとメニューにアクセスできます。各職責に関連するダッシュボードとメニューを次の表に示します。
職責 | ダッシュボード | メニュー |
---|---|---|
プロジェクト・エグゼクティブ |
| |
Daily Project Intelligence |
| |
Project Intelligence管理者 |
| |
プロジェクト・スーパーユーザー |
|
|
関連項目
Daily Business Intelligence for Projectsの設定
この項では、Daily Business Intelligence for Projectsに組み込まれているディメンションについて説明します。Daily Business Intelligence for Projects専用のディメンションは次のとおりです。
イベント・タイプ
特定の支出項目に対応しない収益生成を表示するときにイベント・タイプを使用します(「賞与」、「貸倒償却」、「顧客割引」、「追加料」など)。
支出カテゴリ
支出カテゴリはプロジェクトが発生元となっている支出をグループ分けするのに使用します(労務費に対する「労務」、法人資産の使用が発生元となる費用に対する「社内控除」、仕入先請求書の費用に対する「仕入先」など)。
役職レベル
資源の稼働率の詳細を表示するのに役職レベルまたは等級を使用します。
組織
組織または組織グループのプロジェクト・データを要約およびレポートするのに組織と組織階層を使用します。
時間
期間タイプでデータを要約してトレンドを表示するのに期間を使用します。
プロジェクト分類
プロジェクト・カテゴリ内でプロジェクトをレポート用に分類するのに使用します(たとえばプロジェクト・カテゴリ「産業」内の「小売」または「繊維製品」など)。
プロジェクト・タイプ
プロジェクト・タイプは、プロジェクト・タイプ区分内でデータのプロジェクト・タイプ別の要約とレポートを作成するのに使用します(たとえば区分が「契約」のプロジェクトを「固定価格」、「原価加算」、「時間および資材」にタイプ分けします)。
作業タイプおよび稼働状況カテゴリ
作業タイプは予定と実績の資源時間のレポートに使用し、稼働状況カテゴリは資源稼働率のレポートに使用します。たとえば作業タイプを「社内サポート」に分類してタイムカード入力した作業に対して、レポートでは稼働状況カテゴリとして「社内請求」を割り当てます。
支出タイプ
支出タイプは支出カテゴリ内で原価を支出項目に分類するのに使用します。たとえば支出カテゴリ「労務」を「管理」または「専門家」に分類します。
収益カテゴリ
収益カテゴリは、収益データと請求データの予算計画とレポートにおいて支出タイプとイベント・タイプをグループ分けするのに使用します。
関連項目
イベント・タイプは、プロジェクトで使用されるイベント・タイプ別に収益を分類します。イベント・タイプの詳細は、『Oracle Projectsインプリメンテーション・ガイド』を参照してください。
支出カテゴリ・ディメンションは、プロジェクトで使用される支出カテゴリ別に原価データをグループ化します。支出カテゴリの詳細は、『Oracle Projectsインプリメンテーション・ガイド』を参照してください。
役職レベルは、スキル・レベルを数値で表したものです。Daily Business Intelligence for Projectsの稼働状況に関するレポートで、表示別ディメンションとして使用されます。
時間の配分および関連付けられた稼働率を役職レベル別に表示できます。役職レベルの例を次に示します。
8(副社長)
7(部長)
6(上級マネージャ)
5(マネージャ)
この項では、組織ディメンションについて簡単に説明します。
組織はOracle Projectsで最も頻繁に使用されるレポート・ディメンションであり、Daily Business Intelligence for Projectsのデフォルトの表示別ディメンションです。原価は、支出が記録されるプロジェクトから取得されます。つまり、原価金額はプロジェクト組織に対して反映されます。
これらの取引からの収益、およびプロジェクトのイベントからの収益は、プロジェクト組織に対して反映されます。また、記帳とバックログのメジャーは、プロジェクト所有組織に基づいてレポートされます。逆に、稼働状況と可用性のメジャーは、資源組織に対して記録されます。
組織は階層内に存在します。この階層によって、様々な取引上の目的とレポートの目的で組織の関連が決定されます。Daily Business Intelligence for Projectsの設定で指定する階層では、プロジェクトからプロジェクト所有組織に集計したデータを、さらに親組織に集計する方法が決定されます。
レポートでは、組織階層内でアクセス権のある最上位ノードのデータを表示でき、そこから組織階層をドリルダウンしてサブ組織別の金額を参照できます。
次は組織階層の例です。
アメリカ
東部
北東部
南東部
西部
中部
ラテン・アメリカ
この例では、階層の最上位ノードはアメリカ組織です。アメリカ組織に対する組織レベルのデータを表示できます(この組織に対するアクセス権があることが前提)。次に、階層をドリルダウンして東部などのサブ組織のデータを表示し、さらにドリルして北東部の金額を参照できます。
関連項目
『Oracle Projects基礎』の組織に関する項
Daily Business Intelligence for Projectsでは、有益なトレンド情報を提供する表示別ディメンションとして、時間を使用できます。データは、選択した期間タイプに応じて期間別に累計され、表示されます。次の例は、レポートの期間タイプ、および各期間タイプの表示期間数を示しています。
エンタープライズ年(2年)
エンタープライズ四半期(4四半期)
エンタープライズ期間(12)
エンタープライズ週(13)
会計年度(2期間)
会計四半期(4)
会計期間(12)
プロジェクト期間(13期間)
分類カテゴリは、プロジェクトのある側面を示すために使用され、レポートで使用できます。次に、分類カテゴリ内の分類の例を示します。
産業
ハイテク
小売
サービス明細
製品開発
コンサルティング
分類コードは、特定のカテゴリ内の割当済の値です。プロジェクトの分類カテゴリに産業がある場合、ハイテクはそのカテゴリの分類コードの例です。
Daily Business Intelligence for Projectsでは、分類カテゴリに対するデータを表示できます。
関連項目
『Oracle Projectsインプリメンテーション・ガイド』のプロジェクト定義に関する項
すべてのプロジェクトはプロジェクト・タイプに属しています。プロジェクト・タイプは通常、予算編成方法、原価計算方法および請求方法に応じてプロジェクトを分類するために使用されます。したがって、プロジェクト・タイプは、Daily Business Intelligence for Projectsのレポートに便利な分類です。
すべてのプロジェクト・タイプはプロジェクト・タイプ区分に属しています。各プロジェクト・タイプ区分(契約、資産および間接)内のプロジェクト・タイプの例を次に示します。
契約
固定価格
資産
建設
間接
間接費
付加給付
Daily Business Intelligence for Projectsでは、すべてのプロジェクト・タイプ(固定価格など)に対するデータを表示するか、または特定のプロジェクト・タイプ区分(契約、資産または間接)内のすべてのプロジェクト・タイプに対するデータを表示できます。
関連項目
『Oracle Projectsインプリメンテーション・ガイド』のプロジェクト定義に関する項
作業タイプは作業の分類を表します。作業タイプは、予定と実際の各労務取引に対して記録されます。
稼働状況カテゴリは、稼働状況の計算に使用するための加重係数を保有できる作業タイプのカテゴリです。作業タイプと稼働状況カテゴリの両方がDaily Business Intelligence for Projectsのレポートで使用され、これらのカテゴリ全体の稼働時間(時間と稼働率)の配分が示されます。
次の例では、作業が作業タイプと稼働状況カテゴリを使用して分類されています。
作業
入札および提示(作業タイプ)
請求可能コンサルティング(稼働状況カテゴリ)
内部ITサポート(作業タイプ)
内部請求可能(稼働状況カテゴリ)
稼働状況カテゴリと作業タイプの詳細は、『Oracle Projects基礎』を参照してください。
支出タイプ・ディメンションは、選択したプロジェクトの各支出タイプごとに情報を分類します。支出タイプの詳細は、『Oracle Projectsインプリメンテーション・ガイド』を参照してください。
収益カテゴリ・ディメンションでは、そのカテゴリに属しているすべての支出タイプとイベント・タイプがレポートに表示されます。デフォルト値は「全て」です。収益カテゴリの詳細は、『Oracle Projectsインプリメンテーション・ガイド』を参照してください。
Daily Business Intelligence for Projectsには実績測定の指標が用意されており、これらはキー・パフォーマンス・インディケータとも呼ばれます。キー・パフォーマンス・インディケータは計算されたデータをレポートに提供します。この項では、次のダッシュボードに対応するレポートに表示されるキー・パフォーマンス・インディケータをグループ分けして説明します。
Daily Business Intelligence for Projectsには、次の表に示す収益性および原価のキー・パフォーマンス・インディケータが用意されています。
キー・パフォーマンス・インディケータ | 計算 | ソース |
---|---|---|
収益 | プロジェクトの未収収益。(請求可能支出項目 * 請求レート) + 収益イベント金額 Oracle General Ledgerで受領された収益草案のみが含まれます。 | PA_CUST_REV_DIST_LINES_ALL PA_CUST_EVENT_RDL_ALL |
原価 | すべての原価配分支出項目 | PA_COST_DISTRIBUTION_LINES_ALL |
マージン | 収益 - 原価 | 導出 |
予算額と予測額 | 予算タイプは次の各項目にマップされます。
Daily Business Intelligence for Projectsの設定で、これらの予算タイプにプロジェクト別に入力された金額は、プロジェクト所有組織、プロジェクト・タイプおよびプロジェクト分類別に集計されます。 | PA_BUDGET_LINES |
予算金額および予測金額
予算と予測は、組織が所有するすべてのプロジェクトの予算金額と予測金額の合計です。Daily Business Intelligence for Projectsの設定で、各計画タイプに使用される予算タイプを指定します。
期間別に入力された予算金額と予測金額は、期間別にその同じ金額でレポートされます。一括で入力された予算と予測の金額は、プロジェクトの開始日と終了日に従って、期間別に按分して配分されます。予算と予測は、属している営業単位の機能通貨で入力されます。これらの金額は、期間の初日に適用される換算レート、または期間の最終日に適用されるレートを使用して、比較分析のためにグローバル通貨に換算されます。換算日はDaily Business Intelligence for Projectsの設定で指定します。
関連項目
「プロジェクト運用管理」ダッシュボードのキー・パフォーマンス・インディケータには、記帳およびバックログをレポートするキー・パフォーマンス・インディケータと、資源の稼働状況と可用性をレポートするキー・パフォーマンス・インディケータが含まれます。
Daily Business Intelligence for Projectsが提供する記帳およびバックログのキー・パフォーマンス・インディケータと、各キー・パフォーマンス・インディケータにおける値の計算方法を次の表に示します。
キー・パフォーマンス・インディケータ | 定義/計算 |
---|---|
記帳 | 正味記帳合計 = 当初 + 追加 + 修正 - 取消 |
バックログ | バックログは、プロジェクトの資金合計とそのプロジェクトの累計未収収益の差異です。したがって、バックログは常に開始来累計残高(開始来累計資金から開始来累計収益を減算した値)です。 Daily Business Intelligence for Projectsレポートの別のタイプのバックログについては、「バックログ」を参照してください。 |
記帳はプロジェクト資金の配賦を表します。資金明細は次のいずれかに分類されます。
当初
追加
取消
訂正
振替
再評価
当初、追加または取消のマークが付けられた資金明細は、Daily Business Intelligence for Projectsのレポートでは、そのままレポートされます。訂正と振替は合計され、記帳調整としてレポートされます。Daily Business Intelligence for Projectsでは、取消以外の資金分類はすべてプラスとして処理されます。
注意: 取消はマイナスであると想定されています。プラスの資金明細に取消マークが付けられている場合、その明細は算式に追加されます。
Daily Business Intelligence for Projectsの別のタイプのバックログは、次のとおりです。
未開始のバックログ: 請求可能な取引がないプロジェクトのバックログ。
有効バックログ: 進行中の有効なプロジェクトのバックログ。
待機バックログ: 特定の期間に収益が計上されていないプロジェクトのバックログ。期間(カレンダ日数で表されます)は、Daily Business Intelligence for Projectsの設定で指定されます。詳細は、「バックログ」を参照してください。
損失バックログ: 分析期間中にクローズしたプロジェクトのバックログ。この金額は、組織に対する追加の潜在的な収益を表します。
リスクありの収益: 収益計上が資金を超過している場合に発生するマイナスのバックログ。
バックログ・フロー
バックログは残高であり、バックログ値の増減は企業の財務状態の重要なメジャーであるため、Daily Business Intelligence for Projectsには、特定期間のバックログ増減の金額とソースを追跡するレポートがあります。これらのレポートは、記帳とバックログ活動に関するレポートであり、次の項目が表示されます。
開始バックログ: 期間開始時のバックログ残高。
正味記帳合計 = 当初 + 追加 + 修正 - 取消。「記帳」を参照してください。
未収収益: 期間の認識済収益金額。
損失バックログ: 「バックログ」を参照してください。
終了バックログ = 開始バックログ + 正味記帳合計 - 未収収益 - 損失バックログ(この算式の結果がプラスの数値の場合)。
Daily Business Intelligence for Projectsには、次の稼働状況および可用性のキー・パフォーマンス・インディケータが用意されています。
労務単位
稼働日の定義は、地域(営業単位)によって異なる場合があります。たとえば、ある地域での稼働日は8時間で、別の地域では7.5時間の場合があります。
予定労務単位と実績労務単位を、時間数でレポートするか、日数でレポートするかは設定で定義できます。
稼働状況
稼働状況は、資源の加重時間数を、組織および指定期間に対する資源許容量または合計作業時間数のいずれか(稼働状況計算方法によって決まります)で除算して計算します。稼働状況は、さらに次のように分類されます。
実績稼働状況 = 実績加重時間数 /(実績許容量または実績作業時間数)
予測稼働状況 = 予測加重時間数 /(予測許容量または予測作業時間数)
可用性
可用性は、資源の未使用の許容量を表します。可用性のしきい値は、資源を使用可能として分類するために必要な使用可能時間の比率です。
可用性のしきい値は、Daily Business Intelligence for Projectsの設定で指定します。
関連項目
『Oracle Projects基礎』
次の表に、「資産プロジェクト原価管理」ダッシュボードのキー・パフォーマンス・インディケータとその計算方法を示します。
メジャー | 計算 |
---|---|
原価 | 現在日までの期間の実績資産プロジェクト原価。期間は、選択した期間タイプ・パラメータによって決まります。 |
予測原価 | 期間の資産プロジェクトの予測原価。 |
資産原価 | 現在日までの期間の資産計上可能な原価。 |
原価% | 資産原価 / 現在日までの期間の資産プロジェクト原価。 |
費用 | 現在日までの期間の資産計上不可の原価合計。 |
次の表に、「契約プロジェクト原価管理」ダッシュボードのキー・パフォーマンス・インディケータとその計算方法を示します。
キー・パフォーマンス・インディケータ | 計算 |
---|---|
原価 | 現在日までの期間の実績契約プロジェクト原価。期間は、選択した期間タイプ・パラメータによって決まります。 |
予測原価 | 期間の契約プロジェクトの予測原価。 |
予算% | 請求可能原価 / 現在日までの期間の予算原価。 |
請求可能原価 | 請求可能原価の合計。 |
原価% | 請求可能原価 / 現在日までの期間の原価。 |
請求不可原価 | 現在日までの期間の請求不可原価。 |
Daily Business Intelligence for Projectsのデータは、プロジェクト別、資源別および組織別に集計されます。各プロジェクトの収益、原価、記帳およびバックログは、プロジェクト所有組織に集計されます。
さらに、組織レベルのデータは、レポートの目的で組織階層に積み上げられます。様々なユーザーが組織階層の様々なレベルに関与しています。
Daily Business Intelligence for Projectsには、営業単位レベルのセキュリティも用意されています。組織と同様に、営業単位は階層に配置されます。セキュリティ・プロファイルを使用して、階層の様々なレベルでデータを保護できます。
たとえば、組織に営業単位が3つあり、ある特定のユーザーには、その中の2つの営業単位に関する情報へのアクセス権のみが必要な場合は、セキュリティ・プロファイルによって、そのユーザーが3番目の営業単位にアクセスすることを禁止します。
関連項目
Daily Business Intelligence for Projectsの設定を始める前に共通して考慮すべき項目を説明します。
Daily Business Intelligence for Projectsを実装する前に、前提条件となる次の実装手順を完了する必要があります。
プロジェクト分類の有効化
Daily Business Intelligence for Projectsのプロジェクト分類レポートを使用可能にするには、Projectsの「区分カテゴリおよびコード」ウィンドウ(「設定」->「プロジェクト」->「分類」)にある「Project Intelligenceに含む」チェック・ボックスを選択する必要があります。
Daily Business Intelligenceのグローバルな設定
グローバルなDaily Business Intelligenceの設定オプションを完了する必要があります。
次の表に、Daily Business Intelligence for Projectsのダッシュボードを表示するために必要なアプリケーションを示します。
Daily Business Intelligence for Projectsダッシュボード | 必要なOracle Projectsアプリケーション |
---|---|
資産プロジェクト原価管理 |
|
契約プロジェクト原価管理 |
|
プロジェクト運用管理 |
|
プロジェクト収益性管理 |
|
関連項目
『Oracle Projectsインプリメンテーション・ガイド』のプロジェクト分類(区分カテゴリおよび区分コード)に関する項
Daily Business Intelligenceの設定チェックリスト
この項では、Daily Business Intelligence for Projectsのダッシュボードとレポートの実装に必要な手順について説明します。このチェックリストに示す設定をOracle Daily Business Intelligenceの設定中に完了している場合、設定を繰り返す必要はありません。特に明記しないかぎり、同時に複数の設定を実行できます。
次の表に、Daily Business Intelligence for Projectsの実装に必要な設定手順を示します。
設定手順 | 職責 |
---|---|
セキュリティ・プロファイルの設定 | Project Intelligenceスーパーユーザー |
Daily Business Intelligence for Projectsの設定 | Project Intelligenceスーパーユーザー |
プロファイル・オプションの設定 | Project Intelligenceスーパーユーザー |
これらの手順を完了した後は、他のOracle Daily Business Intelligence製品の実装に進むか、またはこのマニュアルの「Daily Business Intelligenceの設定」の「設定後の手順」を参照してください。この章では、ユーザーとセキュリティの設定方法の他、すべてのOracle Daily Business Intelligenceページに対する初期ロードと増分リフレッシュの実行方法について説明しています。Oracle Daily Business Intelligence製品を使用するには、これらの実装後の手順を実行する必要があります。
Daily Business Intelligence for Projectsでは、組織レベルと営業単位レベルでデータを保護できます。各組織レベルでデータを保護するには、組織階層を作成するか既存の階層を指定する必要があります。
各組織レベルでデータを保護する手順は、次のとおりです。
Oracle Human Resourcesセキュリティ・プロファイルを定義します。このプロファイルは、各ユーザーの組織階層の開始ノードを示します。プロファイルは、Daily Business Intelligence for Projectsの設定で指定された組織階層を指し示している必要があります。
このOracle Human Resourcesセキュリティ・プロファイルを、システム・プロファイル「PJI: 組織セキュリティ・プロファイル」に指定します。
詳細は、『Oracle HRMSインプリメンテーション・ガイド』のセキュリティに関する項を参照してください。
営業単位ごとにデータを保護する手順は、次のとおりです。
Oracle Human Resourcesセキュリティ・プロファイルを定義します。このプロファイルは、各ユーザーの営業単位階層の開始ノードを示します。
このOracle Human Resourcesセキュリティ・プロファイルを、システム・プロファイル「MO: セキュリティ・プロファイル」に指定します。
詳細は、『Oracle HRMSインプリメンテーション・ガイド』のセキュリティに関する項を参照してください。
Daily Business Intelligence for Projectsの日々のレポートに使用する組織階層、期間タイプ、比率計算、計画タイプ、原価と労務単位、可用性しきい値を定義する必要があります。
Daily Business Intelligence for Projectsの設定手順は次のとおりです。
「Project Intelligence設定」ページにナビゲートします。
組織階層を選択します。
「組織階層」フィールドで、Daily Business Intelligence for Projectsで使用する組織階層を選択します。選択する階層には、すべての営業単位からのすべてのプロジェクト所有組織と資源所有組織が含まれている必要があります。バージョン番号も選択すると、別のバージョンの階層を選択できることに注意してください。
組織階層はOracle HRMSで定義されます(『Oracle HRMSユーザーズ・ガイド(日本仕様)』を参照)。
必要な実装オプションを選択します。
これらのオプションによって、集計プログラムで更新されるレポートの内容が決まります。集計プロセスは、コンカレント・プログラムの「PRC: Project Intelligenceデータの更新」によって制御されます。
各Project Intelligenceレポート・グループに対してデフォルトの期間タイプを設定します。
各Project Intelligenceレポート・グループに対して、デフォルトの期間タイプを設定する必要があります。これらは、各レポート・グループで使用されるデフォルト値です。
値の選択時には、レポート要件を考慮する必要があります。デフォルトの期間タイプは、「年」、「四半期」、「月」または「週」から選択します。多くの企業が四半期基準でレポートしているため、デフォルト値は「四半期」です。
追加期間タイプ: プロジェクト期間タイプや会計期間タイプなど、他の期間タイプ別にデータを集計できるようにするには、対応する「期間タイプ」チェック・ボックスを選択する必要があります。これらの期間タイプの詳細は、「時間」を参照してください。
注意: 追加期間タイプを使用可能にすると、集計するデータの量が増え、データを迅速に更新できなくなる可能性があります。これらのオプションは、企業でこのような集計が必要な場合にのみ選択してください。すべての会計帳簿で1つのカレンダを使用していて、そのカレンダをエンタープライズ・カレンダとして選択している場合は、追加期間タイプとして会計を選択しないでください。また、ユーザーによっては、管理レポート目的のプロジェクト期間タイプは必要ない場合があります。
Project Intelligenceに関連するレポートに対して比率計算オプションを設定します。
Project Intelligenceの記帳対請求比率は、表示されるレポートで選択した時間パラメータに関係なく、固定期間を使用して計算されます。この理由は、フローに関連する比率計算で、ある残高が別の残高と比較されている場合は、これらの計算が、平滑効果を保証するためにロール期間にわたって表示される必要があるためです。このように計算されない場合は、結果が正確に表示されません。
「記帳対請求比率日数」に、固定期間をカレンダ日数で入力します。
待機バックログ日数: 「待機バックログ日数」フィールドは、バックログが待機とみなされるまでの日数を示します。この設定項目は重要です。その理由は、プロジェクトで活動が行われないと、特定の期間収益が生成されないためです。待機バックログの詳細は、「バックログ」を参照してください。
重要: 待機バックログの計算に指定する日数は、グローバル開始日と最も早い取引日の差の日数と等しいかそれより短くなければなりません。
レポート計画タイプを設定します。
予算と予測に使用する予算タイプと財務計画タイプをそれぞれ定義できます。
各レポート計画タイプに対して、デフォルト予算タイプを定義します。
次の表に、各レポート計画タイプに対するデフォルト予算タイプを示します。
レポート計画タイプ | デフォルト予算タイプ |
---|---|
原価予算タイプ | 承認済原価予算 |
収益予算タイプ | 承認済収益予算 |
原価予測タイプ | 予測原価予算 |
収益予測タイプ | 予測収益予算 |
予算金額の記録に異なる予算タイプを使用している企業の場合は、デフォルトの予算タイプ値を編集します。Daily Business Intelligence for Projectsの予算金額と予測金額は、期間別に入力されているか、一括で入力されているかによって、異なる方法でレポートされます。
各レポート計画タイプに対して、デフォルト財務計画タイプを定義します。
デフォルト値は提供されていません。両方の予算モデルを使用している場合は、財務計画タイプが予算タイプより優先されます。
各レポート計画タイプに対して、換算レート日基準を定義します。
予算と予測は、属している営業単位の機能通貨で入力されます。これらの金額は、次のいずれかの日付で適用可能な換算レートを使用して、比較分析のためにグローバル通貨に換算されます。
計画期間の初日: 計画金額は、計画期間の開始日を使用して、その基準通貨からグローバル通貨に換算されます。多くの企業で換算の目的でこの日付が使用されるため、この値がデフォルトです。
計画期間の最終日: 計画金額は、計画期間の終了日を使用して、その基準通貨からグローバル通貨に換算されます。
換算レート日基準を選択する前に、企業ポリシーを考慮する必要があります。通貨取引の換算の目的で、計画期間の開始時に適用可能なレートを通常使用している場合は、最初のオプションを選択します。
原価と労務単位を設定します。
Daily Business Intelligence for Projectsのレポートで使用される原価のタイプを設定します。次の原価タイプから選択できます。
総原価: これがデフォルト値です。
直接費
資源管理に関するレポートで使用される労務単位を設定します。労務単位は、時間数または日数のいずれかでレポートできます。デフォルト値は時間数です。
注意: 稼働日の定義は、営業単位によって異なる場合があります。たとえば、ある営業単位での稼働日は 8時間で、別の営業単位では 7時間の場合があります。1日の作業の時間数は工数(FTE)によって指定されます。工数の時間数を定義する方法の詳細は、『Oracle Projectsインプリメンテーション・ガイド』のスタッフ実装オプションに関する項を参照してください。
可用性しきい値を設定します。
次の事前定義済の可用性値を使用して、可用性しきい値を定義できます。
12.5
25
50
75
100
これらのデフォルト値は上書きできます。Daily Business Intelligence for Projectsのレポートで使用されるデフォルトの可用性しきい値として、5つの値のいずれかを必ず選択してください。
組織によって資源可用性の定義が異なる場合があることに注意してください。ある組織では、資源が時間の50%を超えた場合に使用可能であるとみなされるのに対して、別の組織では、可用性しきい値は75%の場合があります。値を選択する前に、組織の資源可用性の定義を考慮する必要があります。
使用可能資源期間バケットを設定します。
資源の可用性をレポートするときに、事前に定義された次の使用可能資源期間バケットを使用できます。
1から5日
6から10日
11から15日
16から20日
21日以上
Daily Business Intelligence for Projectsレポートでは、これらのデフォルト値を上書きして、独自の使用可能資源期間バケットを定義できます。
Daily Business Intelligence for Projectsのプロファイル・オプションとそのデフォルト値およびアクセス・レベルを次の表に示します。これらのプロファイル・オプションは「配置 - ライセンスおよび実装」カテゴリに属します。このカテゴリのプロファイル・オプションは、ライセンスまたは実装のオプションに基づいて製品へのアクセスを制御します。
プロファイル・オプション | デフォルト | ユーザー・アクセス | システム管理: ユーザー | システム管理: 職責 | システム管理: アプリケーション | システム管理: サイト |
---|---|---|---|---|---|---|
PJI: デバッグ・レベル | 5 | 表示のみ | 表示のみ | 表示のみ | 表示のみ | 更新 |
PJI: グローバル開始日上書き | デフォルトなし | 表示のみ | 表示のみ | 表示のみ | 表示のみ | 更新 |
PJI: パラレル抽出プログラムの数 | 4 | 表示のみ | 表示のみ | 表示のみ | 表示のみ | 更新 |
PJI: 組織セキュリティ・プロファイル | デフォルトなし | 更新 | 更新 | 更新 | 更新 | 更新 |
PJI: PJI出力先 | デフォルトなし | 表示のみ | 表示のみ | 表示のみ | 表示のみ | 更新 |
PJI: PJI要約表の切捨て | なし | 表示のみ | 表示のみ | 表示のみ | 表示のみ | 更新 |
PJI: DBI要求セット・ジェネレータの使用 | あり | 表示のみ | 表示のみ | 表示のみ | 表示のみ | 更新 |
注意: Oracle Projectsでもこれらのプロファイル・オプションを使用します。詳細は、『Oracle Projectsインプリメンテーション・ガイド』の共有プロファイル・オプションの付録を参照してください。
PJI: デバッグ・レベル
このプロファイル・オプションを使用して、デバッグ・メッセージにおける詳細表示レベルの最低値を制御できます。選択可能なレベルは1から6です。このプロファイル・オプションの内部での名称はPJI_DEBUG_LEVELです。
デバッグ詳細表示レベルのデフォルト設定は、オプションとして1から6の範囲内で任意に変更できます。ログ・レベルの詳細は、『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - メンテナンス』の「FND: デバッグ・ログ・レベル」に関する項を参照してください。
PJI: グローバル開始日上書き
このプロファイル・オプションは、レポート・データの要約の開始日を制御する目的でオプションとして使用します。このプロファイル・オプションには、Daily Business Intelligence for Projectsの実装時に「BIS: グローバル開始日上書き」プロファイル・オプションに設定した値が表示されます。その値がOracle Projects実績レポートのグローバル開始日と一致しない場合に、もしもOracle Projects実績レポートとDaily Business Intelligence for Projectsの両方を使用する権限を所有していれば、このプロファイル・オプションを使用して、組織レベルのレポートからプロジェクト・レベルの詳細にナビゲートしたときにアプリケーションと要約金額の両方について要約の開始日が一致することを保証できます。このプロファイル・オプションの内部での名称はPJI_GLOBAL_START_DATE_OVERRIDEです。
Oracle ProjectsとDaily Business Intelligence for Projectsのグローバル開始日が異なる場合は「Yes」を入力してから共通して適用する開始日を入力し、Daily Business Intelligence for ProjectsのBISグローバル開始日を上書きします。
Oracle Projectsで同じ操作を繰返します。
PJI: パラレル抽出プログラムの数
このプロファイル・オプションは、次のプログラムから並列して起動できるプログラムの個数を制御する目的でオプションとして使用します。
PRC: プロジェクトおよび資源ベース要約のロード
PRC: Project Intelligenceデータのロード
PRC: プロジェクトおよび資源ベース要約の更新
PRC: Project Intelligenceデータの更新
PRC: プロジェクトおよび資源ベース要約のリフレッシュ
PRC: Project Intelligenceデータのリフレッシュ
これらのプログラムは2から8個起動できます。2から8の範囲内で新しい値を入力してデフォルトの値を上書きします。このプロファイル・オプションの内部での名称はPJI_EXTRACTION_PARALLELISMです。
PJI: 組織セキュリティ・プロファイル
プロジェクト・エグゼクティブやプロジェクト・スーパーユーザーがDaily Business Intelligence for Projectsのレポート内でアクセスできるプロジェクト組織のリストを制御するために、このプロファイル・オプションを使用する必要があります。このプロファイル・オプションの内部での名称はPJI_SECURITY_PROFILE_LEVELです。
このプロファイルを使用してアクセスできる組織を制限するには、「Yes」を入力してから有効なHRセキュリティ・プロファイルを指定します。すべてのプロジェクト組織のデータを参照できるようにするには「No」を入力します。
PJI: PJI出力先
このプロファイル・オプションは、ログと出力メッセージの生成先(表、ログ、出力)を制御する目的でオプションとして使用します。このプロファイル・オプションの内部名はPJI_OUTPUT_DESTINATIONです。
入力できる値は次のとおりです。
表: メッセージを表形式で表示します。
ログ: メッセージをログ・ファイルとしてテキスト形式で表示します。
出力: メッセージを出力として表示します。
PJI: PJI要約表の切捨て
このプロファイル・オプションは、次のプログラムにおけるプロジェクト実績およびDaily Business Intelligence for Projectsレポート・データの削除を制御する目的でオプションとして使用します。
PRC: Project Intelligenceおよび実績レポートのデータの削除
PRC: プロジェクト実績レポート・データの削除
PRC: Project Intelligenceデータの削除
このプロファイル・オプションの内部での名称はPJI_SUM_CLEANALLです。レポート・データを削除する場合は「Yes」を入力し、レポート・データを保持する場合は「No」を入力します。
PJI: DBI要求セット・ジェネレータの使用
このプロファイル・オプションを「Yes」に設定すると、要求セット・ジェネレータを使用してDaily Business Intelligence for Projectsのダッシュボードと関連レポートのデータをロードまたは更新できます。このプロファイル・オプションを「No」に設定すると、Daily Business Intelligence for Projectsのレポート・データの初期ロードと増分更新を、次のコンカレント・プログラムを使用して手動で実行できます。
PRC: Project Intelligenceデータのロード
PRC: Project Intelligenceデータの更新
このプロファイル・オプションの内部での名称はPJI_USE_DBI_RSGです。
この項では、Daily Business Intelligence for Projectsを実装して使用するときに経験する可能性がある問題点について説明します。これらの解決策が問題に対処するうえで役だつ可能性があります。
初期ロードと増分ロードを設定するコンカレント・プログラムを実行したのにレポートに誤ったデータが表示されます。
要約金額の初期ロードまたは増分ロードを設定するDaily Business Intelligence for Projectsのコンカレント・プログラムの実行中に、次のプログラムを実行していないかどうか確認してください。
「時間ディメンションの更新」
「HRI 全組織階層バージョンのロード」
レポートに最新でないデータが表示されてしまいます。
表示中のレポートに対応するダッシュボードを更新するコンカレント・プログラムを実行済みかどうか確認してください。新規または変更された取引がレポートに反映されるためには、要求セット・ジェネレータを実行して増分ロードを発行する必要があります。
レポートのデータはどの程度の頻度で更新する必要がありますか。
組織が大きく大量の取引が発生する場合は、毎日更新してください。それ以外の場合は、次の処理を実行したときに組織のデータを更新してください。
プロジェクトを新規作成したとき。
新しい支出を入力したとき。
収益見越が発生したとき。
収益修正を行ったとき。
Project Intelligenceの設定ページで行った変更は自動的にレポートに反映されますか。
要求セット・ジェネレータを実行して要約データの初期ロードを発行するよりも前に行った変更は、初期要約を実行した後でレポートに自動的に反映されます。要求セット・ジェネレータを実行して初期ロードを発行した後に変更を行った場合は、システム管理者が既存のデータをベース要約とレポートから削除した後に要求セット・ジェネレータを再度実行して、初期ロードと増分ロードを発行する必要があります。
注意: 「期間」、「ロール週」、「原価および労務単位オプション」に対して行った変更については、増分ロードを実行しないでください。
総原価の値がレポートに表示されません。
「Project Intelligence設定」ページで「総原価」が「レポート原価タイプ」として選択されていることを確認してください。
最近の取引の支出項目、収益、資金が収益性レポートに表示されません。
次の処理を行っていないかどうか確認してください。
新しい取引を入力した後に、要求セット・ジェネレータを実行して「プロジェクト収益性管理」ダッシュボードの関連レポートのデータに対する増分更新を作成した。
「PJI: DBI要求セット・ジェネレータの使用」プロファイル・オプションを「No」に設定して、「Project Intelligence設定」ページで次の実装オプションを選択可能にした。
「収益性レポート使用可能」
「原価レポート使用可能」
原価においてGeneral Ledgerの日付が有効な新しい支出項目を分配した。
最近の取引のプロジェクト割当ておよび割当て解除が資源管理レポートに表示されません。
次の処理を行っていないかどうか確認してください。
新しい取引を入力した後に、要求セット・ジェネレータを実行して「プロジェクト運用管理」ダッシュボードの関連レポートのデータに対する増分更新を作成した。
「PJI: DBI要求セット・ジェネレータの使用」プロファイル・オプションを「No」に設定して、「Project Intelligence設定」ページで「稼働状況および可用性レポート使用可能」実装オプションを選択可能にした。
「分類別表示」を選択したときに値が表示されません。
「カテゴリ」パラメータとして「すべて」以外のカテゴリを指定していることを確認してください。
Daily Business Intelligence for Projectsのダッシュボードの関連レポートに表示される組織のプロジェクト・データを要約するコンカレント・プログラムを実行するには、「Project Intelligence管理者」職責を使用します。要約は2段階のプロセスで行われます。第1ステップはOracle ProjectsとDaily Business Intelligence for Projectsの両方がレポート作成に使用するデータのベース要約の作成です。Oracle Projectsは要約の第1ステップで使用されるコンカレント・プログラムを提供します。2段階の要約プロセスとレポート作成に使用される要約データを抽出するコンカレント・プログラムの詳細は、『Oracle Projects基礎』のレポーティング・データ要約の理解に関する項を参照してください。
Daily Business Intelligence for ProjectsとOracle Projects実績レポートの両方を使用する権限を所有している場合、Daily Business Intelligence for Projectsの組織レポートからOracle Projects実績レポートのプロジェクト・レベルの詳細へナビゲートできます。組織レポートの表示データとプロジェクト実績レポートの表示データの整合性を確保するために実行する必要のあるコンカレント・プログラムの詳細は、次の項の表を参照してください。
この項では、Daily Business Intelligence for ProjectsとOracle Projectsが、プロジェクト・データの要約とレポートを共有するためのコンカレント・プログラムについて説明します。
Daily Business Intelligence for Projectsは、レポート・データのベース要約を作成し保持するために、Oracle Projectsが提供する次のコンカレント・プログラムを使用します。
PRC: プロジェクトおよび資源ベース要約のロード
PRC: プロジェクトおよび資源ベース要約の更新
PRC: プロジェクトおよび資源ベース要約のリフレッシュ
PRC: Project Intelligenceおよび実績レポートのデータの削除
続いてベース要約のデータをさらに要約して組織別に表示するために、Daily Business Intelligence for Projectsのコンカレント・プログラムが使用されます。含まれるプログラムは次のとおりです。
PRC: Project Intelligenceデータのロード
PRC: Project Intelligenceデータの更新
PRC: Project Intelligenceデータのリフレッシュ
PRC: Project Intelligenceデータの削除
同様に、ベース要約のデータをさらに要約してプロジェクト実績、作業計画、財務計画のレポートを表示するために、Oracle Projectsのコンカレント・プログラムが使用されます。含まれるプログラムは次のとおりです。
PRC: プロジェクト実績データのロード
PRC: プロジェクト実績データの更新
PRC: プロジェクト実績データのリフレッシュ
PRC: プロジェクト実績レポート・データの削除
Oracle Projects実績レポートに使用されるコンカレント・プログラムの詳細は、『Oracle Projects基礎』の実績と例外のレポーティング・プロセスに関する項を参照してください。
Oracle Projects実績レポートとDaily Business Intelligence for Projectsの両方を使用する権限を所有している場合、異なるアプリケーション間をナビゲートして、ある組織のプロジェクト要約金額の表示とその組織の特定プロジェクトの表示を移動できます。この場合、Daily Business Intelligence for Projectsのレポートからプロジェクト実績ページへナビゲートする際のデータの整合性が保証されている必要があります。発生し得るビジネス・ケースまたはコンカレント・プログラムを単独または組み合せて実行する環境、実行順序、推奨実行方法、実行結果をまとめた表を次に示します。
発生し得るビジネス・ケースと実行する必要があるプログラムに関する情報を次の表から参照できるのは、Daily Business Intelligence for Projectsだけを使用している場合に限られます。
ビジネス・ケース | プログラムの順序 | 推奨実行方法 | 結果 |
---|---|---|---|
Daily Business Intelligence for Projectsの新規インスタンス *1 |
| 要求セット・ジェネレータを使用してすべてのダッシュボードと関連レポートの初期ロードを作成します。 | 最初のプログラムは取引データを要約して、レポート・データのベース要約を作成します。 2番目のプログラムはDaily Business Intelligence for Projectsのレポート用にベース要約データをさらに要約します。 |
Oracle Projectsの新規取引または取引変更 |
| 要求セット・ジェネレータを使用して選択したダッシュボードと関連レポートの増分更新を作成します。 | 最初のプログラムはベース要約データを増分更新で変更します。 2番目のプログラムは更新済ベース要約データをさらに要約し、Daily Business Intelligence for Projectsレポートのデータが最新の値であることを確認します。 |
一部のプロジェクトのダッシュボードとレポートのデータが誤りまたは欠落。 |
| システム管理者が2個のプログラムの要求セットを作成して実行します。 | 最初のプログラムは特定のプロジェクトのデータを再要約して既存のベース要約データを新規データで上書きします。 2番目のプログラムは同じプロジェクトの新しいベース要約データをDaily Business Intelligence for Projectsのレポート用にさらに要約します。 |
すべてのプロジェクトのダッシュボードとレポートのデータが誤りまたは欠落。 Daily Business IntelligenceまたはDaily Business Intelligence for Projectsの実装オプションの変更がレポートに反映されていない。 |
| システム管理者が最初の2個のプログラムの要求セットを作成して実行します。次に要求セット・ジェネレータを使用してすべてのダッシュボードと関連レポートのデータの初期ロードを作成します。 | 最初のプログラムはベース要約データを削除します。 2番目のプログラムはDaily Business Intelligence for Projectsのレポートのデータを消去します。 3番目のプログラムはベース要約データを再作成します。 4番目のプログラムは新しいベース要約データをDaily Business Intelligence for Projectsのレポート用にさらに要約します。 |
*1 新規インスタンスは、新規インストールの結果として生じる場合もあれば、実装オプションの変更やすべてのプロジェクトのエラーが原因で再インストールした結果生じる場合もあります。再インストールを実行すると、ベース要約やダッシュボードとレポートのすべての既存データが削除されます。
*2 このコンカレント・プログラムの実行は、Oracleサポート担当が薦める場合に限ります。
Daily Business Intelligence for ProjectsとOracle Projects実績レポートの両方を使用する権限を所有して互いにナビゲートで移動できる場合は、発生し得るビジネス・ケースと実行する必要があるプログラムに関する情報を次の表から参照してください。
ビジネス・ケース | プログラムの順序 | 推奨実行方法 | 結果 |
---|---|---|---|
Daily Business Intelligence for Projectsの新規インスタンス。 Oracle Projects実績レポートの新規インスタンス。 |
| 要求セット・ジェネレータを使用してすべてのダッシュボードと関連レポートの初期ロードを作成します。 「プロジェクト実績データのロード」プログラムの単独要求を実行します。 | 最初のプログラムは取引金額の抽出と要約を行いレポート・データのベース要約を作成します。 2番目のプログラムはベース要約データをDaily Business Intelligence for Projectsのレポート用にさらに要約します。 3番目のプログラムはベース要約データをOracle Projects用にさらに要約します。 4番目のプログラムはベース要約データを使用して財務計画のグローバル・カレンダと通貨を作成します。 |
Oracle Projectsの新規取引または取引変更 |
| 要求セット・ジェネレータを使用してすべてのダッシュボードと関連レポートの初期ロードを作成します。 「プロジェクト実績データの更新」プログラムの単独要求を実行します。 | 最初のプログラムはベース要約データを更新します。 2番目のプログラムは更新済ベース要約データをさらに要約し、Daily Business Intelligence for Projectsレポートのデータが最新の値であることを確認します。 3番目のプログラムは更新済ベース要約データをさらに要約し、プロジェクト・レベルのデータが最新であり、組織レベルのレポートからナビゲートしてきたときに整合性が保たれていることを確認します。 |
Daily Business Intelligence for Projectsレポートからプロジェクト実績ページにナビゲートして計画金額を表示。 |
| 要求セット・ジェネレータを使用して要求されたダッシュボードと関連レポートの増分ロードを作成します。 | 最初のプログラムはベース要約計画データを更新します。 2番目のプログラムはDaily Business Intelligence for Projectsのレポート用に更新されたベース要約計画データをさらに要約します。 Oracle Projectsが計画金額をオンラインで要約します。すなわち、ベース要約計画データが最新の値であれば最新の計画金額が表示されます。 |
Daily Business Intelligence for Projectsのダッシュボードとレポートの一部のプロジェクトにおけるデータの誤りまたは欠落。 プロジェクト実績ページのデータの誤りまたは欠落。 |
| システム管理者が2個のプログラムの要求セットを作成して実行します。 | 最初のプログラムは特定のプロジェクトのデータを再要約して既存のベース要約データを新規データで上書きします。 2番目のプログラムは同じプロジェクトのリフレッシュされたベース要約データをDaily Business Intelligence for Projectsのレポート用にさらに要約します。 3番目のプログラムは同じプロジェクトのリフレッシュされたベース要約データをOracle Projects用にさらに要約します。 |
Daily Business Intelligence for Projectsのレポートのすべてのプロジェクトにおけるデータの誤りまたは欠落。 プロジェクト実績ページのすべてのプロジェクトのデータの誤りまたは欠落。 Daily Business Intelligence、Daily Business Intelligence for Projects、Oracle Projects実績レポートのいずれかの実装オプションの変更がレポートまたはプロジェクト実績ページに反映されていない。 |
| システム管理者が最初の2個のプログラムの要求セットを作成して実行します。 システム管理者が「プロジェクト実績レポート・データの削除」プログラムを実行します。 要求セット・ジェネレータを使用してすべてのダッシュボードと関連レポートのデータの初期ロードを作成します。「プロジェクト実績データのロード」プログラムの単独要求を実行します。 | 最初のプログラムはベース要約データを削除します。 2番目のプログラムはDaily Business Intelligence for Projectsのレポートのデータを消去します。 3番目のプログラムはOracle Projectsの実績、作業計画、財務計画のページのデータを消去します。 4番目のプログラムはベース要約データを再作成します。 5番目のプログラムは新しいベース要約データをDaily Business Intelligence for Projectsのレポート用にさらに要約します。 6番目のプログラムは新しいベース要約データをOracle Projects用にさらに要約します。 |
*1 新規インスタンスは、新規インストールの結果として生じる場合もあれば、実装オプションの変更やすべてのプロジェクトのエラーが原因で再インストールした結果生じる場合もあります。再インストールを実行すると、ベース要約、プロジェクト実績ページ、ダッシュボードとレポートのすべての既存データが削除されます。
*2 このコンカレント・プログラムの実行は、Oracleサポート担当が薦める場合に限ります。
要求セット・ジェネレータは毎日実行して、Daily Business Intelligence for Projectsのダッシュボードと関連レポートを増分更新するためのコンカレント・プログラム要求セットを発行します。増分ロードのために要求セット・ジェネレータを実行すると、要求を最後に実行した後で更新された新規データが収集され、更新データがレポートに表示されます。データの収集中に通貨換算エラーが発生した場合は収集全体が失敗します。
要求セット・ジェネレータによる増分ロードの実行は1日に何度も行えます。たとえばDaily Business Intelligence for ProjectsとOracle Projects実績レポートの両方を使用する権限を所有して計画金額を参照する場合、関連レポートからプロジェクト実績ページにナビゲートする前に要求セット・ジェネレータを使用してダッシュボードの増分ロード要求を実行する必要があります。
その他にも、レポートのデータを消去して新規データで開始する必要がある場合は、要求セット・ジェネレータを使用して初期ロード要求を再発行します。
関連項目
Daily Business Intelligenceの理解
このプログラムは、Daily Business Intelligence for Projectsのレポート表示用にベース要約から財務および資源関連の金額を要約します。
このコンカレント・プログラムにはパラメータはありません。
このプログラムは、Daily Business Intelligence for Projectsのレポート表示用に、更新されたベース要約から財務および資源関連の金額の増分を要約します。このプログラムの実行に先立ってベース要約情報を更新したい場合は、「プロジェクトおよび資源ベース要約の更新」プログラムを実行する必要があります。このプログラムは、ダッシュボードとレポートの表示を最新のデータに維持するために定期的に実行してください。
このコンカレント・プログラムにはパラメータはありません。
「PRC: Project Intelligenceデータの更新」プログラムを実行するには「要求の発行」ウィンドウを使用します。
このプログラムは、Daily Business Intelligence for Projectsのダッシュボードとレポートで生じた金額の重複、欠落、未調整などのデータの問題を修正するために使用します。ベース要約情報を使用して、修正された要約金額で要約をリフレッシュし、ダッシュボードとレポートを再ロードします。
注意: このプロセスは、必ずOracleサポート担当の監督にもとで実行してください。
データの問題が解消されない場合は、先に「プロジェクトおよび資源ベース要約のリフレッシュ」コンカレント・プログラムを実行し、その後でこのプログラムを実行してください。このプログラムと「プロジェクトおよび資源ベース要約のリフレッシュ」プログラムは、同一のパラメータ設定のもとで実行する必要があります。Daily Business Intelligence for Projectsでは、特定のプロジェクトに対して「プロジェクトおよび資源ベース要約のリフレッシュ」プログラムを実行した場合、続いて「プロジェクト実績データのリフレッシュ」プログラムを実行しない限り、それらのプロジェクトに対して他の要約プログラムを実行できません。
注意: ダッシュボードとレポートの情報のリフレッシュが目的でこのプログラムを実行する場合は、「プロジェクトおよび資源ベース要約のリフレッシュ」プログラムを実行する必要はありません。
「PRC: Project Intelligenceデータのリフレッシュ」プログラムを実行するには「要求の発行」ウィンドウを使用します。
特定の営業単位または特定のプロジェクトに対して「プロジェクトおよび資源ベース要約のリフレッシュ」プログラムを実行する場合は、このプログラムの実行対象も同じ営業単位またはプロジェクトに限定する必要があります。
支出組織: リフレッシュするプロジェクトの対象となる組織を限定して選択します。
サブ組織を含む: サブ組織の金額を表示する場合は「Yes」を指定します。対象組織の金額のみを表示する場合は「No」を指定します。
プロジェクト:自/プロジェクト:至: 選択した組織においてリフレッシュの対象とするプロジェクトまたはプロジェクトの範囲を指定します。
プロジェクト営業単位: 選択した組織においてリフレッシュの対象とするプロジェクトの営業単位を単独で指定します。
このプログラムは、「Project Intelligenceおよび実績レポートのデータの削除」プログラムの実行が完了した後で、Daily Business Intelligence for Projectsのレポートのすべてのデータを削除します。このプログラムを実行してDaily Business Intelligence for Projectsのレポート作成処理を再起動させた後に、「プロジェクトおよび資源ベース要約のロード」と「Project Intelligenceデータのロード」の各プログラムを実行してください。
このプログラムを実行する必要があるのは、要約を一度でも実行した後に、前提条件となっているBISプロファイル・オプションまたはDaily Business Intelligence for Projectsの実装と設定の手順のいずれかを変更する場合のみです。
注意: このプログラムは常に、「Project Intelligenceおよび実績レポートのデータの削除」プログラムの実行が完了した後に、組み合せて実行してください。このプログラムは、必ずOracleサポート担当の監督にもとで実行してください。
「PRC: Project Intelligenceデータの削除」プログラムを実行するには「要求の発行」ウィンドウを使用します。
注意: このプログラムの実行前に、プロファイル・オプション「PJI: PJI要約表の切捨て」がサイト・レベルで「Yes」に設定されていることを確認します。
よろしいですか?: 要求を発行する場合は「Yes」を選択し、要求を取り消す場合は「No」を選択します。
このレポートには、あるユーザーがDaily Business Intelligence for Projectsのレポートでアクセスできる営業単位と組織の一覧が表示されます。
「Project Intelligenceセキュリティ監査レポート」プログラムを実行するには「要求の発行」ウィンドウを使用します。
ユーザー名: ユーザー名を指定します。
このユーティリティは、Daily Business Intelligence for Projectsの一部またはすべてのマテリアライズド・ビューの要約をリフレッシュします。
注意: このユーティリティは、必ずOracleサポート担当の監督にもとで実行してください。
「マテリアライズド・ビュー・リフレッシュ・ユーティリティ」プログラムを実行するには「要求の発行」ウィンドウを使用します。
MV名: デフォルト値は「全て」です。特定のマテリアライズド・ビューに対してこのユーティリティを実行する場合は、ビューの名前を指定します。