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Oracle Daily Business Intelligenceユーザー・ガイド
リリース12
E06051-01
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Daily Business Intelligenceの使用

この章のトピックは、次のとおりです。

Daily Business Intelligenceの概要

Daily Business Intelligenceは、設定が容易なレポートの作成および分析フレームワークです。これによって、上級マネージャと役員は、それぞれに関連した正確でタイムリな情報をダッシュボードに表示し、複数のレポートにドリルできます。

本文の説明内容に関するイメージ

各ダッシュボードは、特定の管理職責用に設計されています。マネージャは、各ダッシュボードの要約情報から、基礎となるアプリケーションの詳細なレポートまたは特定取引にドリルできます。たとえば、「損益」ダッシュボードは、CEO(最高経営責任者)などの利益センター・マネージャ用に設計されています。このダッシュボードには、収益、経費、営業所得などの損益情報が要約されています。このダッシュボードからは、Oracle Receivablesの「収益要約」レポートにドリルしたり、特定取引にドリルダウンできます。

ダッシュボードは、特定のユーザーにも関連付けられるように設計されています。ユーザーがダッシュボードを開くと、表示されている情報が、そのユーザーのOracle Applicationsセキュリティ権限に従って変更されます。このようにして、各マネージャには、各自の管理領域に関する情報のみが表示されます。たとえば、Vision CorporationのCEOが「損益」ダッシュボードを使用する場合は、Vision Corporation内のすべての関連会社、営業単位および従業員に関するデータを表示できます。ただし、Vision Corporationの北米担当副社長が「損益」ダッシュボードを使用する場合、表示できるのは、自分の管理領域にある関連会社、営業単位および従業員に関するデータのみです。

Daily Business Intelligence固有のアーキテクチャによって、レポートの作成処理が簡略化され、マネージャは最も正確で、かつ最新のデータを表示できます。Daily Business IntelligenceはOracle E-Business Suiteの一部であり、単一インスタンスで実行されるため、レポート・データを取引インスタンスからレポート・インスタンスにレプリケートする必要がありません。かわりに、ダッシュボードの増分要求セットを実行すると、変更内容がダッシュボードに即時に表示されます。たとえば、Oracle Receivablesに請求書を記帳した場合、その請求書は、増分要求セットの次回実行時に「損益」ダッシュボードに反映されます。データを更新するための追加処理は必要ありません。

Daily Business Intelligenceでは、Oracle 9i リリース2以降のマテリアライズド・ビューと増分リフレッシュ機能を最適化します。このため、データが効率的に要約され、増分要求セットを実行すると、変更のあったデータのみが更新されます。

Daily Business Intelligenceでは、データを日付単位で要約できるため、マネージャは日付ベースの真の比較を実行できます。たとえば、2003年12月12日の結果を2002年12月12日の結果と比較できます。

Daily Business Intelligenceを効率的に使用するには、次の用語を理解しておく必要があります。

職責

職責は、コスト・センター・マネージャやプロジェクト運用マネージャなどの特定業務機能用に設計されています。各職責は事前にシードされており、特定のダッシュボードまたは一連のダッシュボードへのアクセスを提供します。たとえば、コスト・センター・マネージャ職責を使用すると、「費用管理」ダッシュボードにアクセスできます。

事前にシードされている職責は変更できません。

各Oracle Applicationsユーザーには、1つ以上の職責を割り当てることができ、同じ職責を複数のユーザーが共有できます。システム管理者は、各ユーザーに適切な職責を割り当てる必要があります。

詳細は、『Oracle Daily Business Intelligenceインプリメンテーション・ガイド』の付録「職責とダッシュボードのマトリックス」を参照してください。

ダッシュボード

Daily Business Intelligenceのダッシュボードは、特定管理職責のニーズを満たすように設計されています。たとえば、「費用管理」ダッシュボードは、各自の管理者階層内の費用を管理するマネージャ用に設計されています。

ダッシュボードにアクセスするには、適切な職責がシステム管理者からOracle ApplicationsユーザーIDに割り当てられている必要があります。

使用しているOracle Applicationsセキュリティ設定によって、そのユーザーが各ダッシュボードに表示できるデータが決まります。たとえば、あるマネージャが表示できるのは、自分の部下と担当しているコスト・センターに関する費用のみです。

ダッシュボードのコンテンツはそれぞれ異なりますが、基本的な機能は同じです。すべてのダッシュボードに次の機能があります。

すべてのダッシュボードには、取引データへのドリル機能、ディメンション値でのドリルおよびピボット機能、ダッシュボードからの印刷、Eメール送信およびWeb会議の開始機能など、同じ基本機能が表示されます。ダッシュボードに共通する機能の詳細は、「一般的なダッシュボード動作とレポート動作」を参照してください。

パラメータ

すべてのダッシュボードまたはレポートには、表示するデータを決める一連のパラメータがあります。

本文の説明内容に関するイメージ

一連の共通パラメータは、左から右へ次のように表示されます。

注意: 一部のダッシュボードとレポートでは、必ずしもすべてのパラメータが表示されるわけではありません。主ディメンション・パラメータは、ダッシュボードごとに異なります。

各パラメータのデフォルト値は、ダッシュボードによってデフォルト設定されるか、またはDaily Business Intelligenceの設定時に定義されます。パラメータが表示されるのみで、変更できない場合があります。

ダッシュボードでパラメータの値を変更するたびに、そのダッシュボードのデータが自動的にリフレッシュされます。パラメータの変更は、データ量、列ヘッダー、KPI値およびグラフ形式に影響を与える可能性があります。

本文の説明内容に関するイメージ

たとえば、「期間」パラメータを「月」から「四半期」に変更した場合は、ダッシュボードにあるリージョン内の列ヘッダーが「MTD」から「QTD」に変更されます。「比較」パラメータを「前期間」から「前年度」に変更すると、KPIリージョンと詳細リージョンの増減値が、年対比の比較を示すように変更されます。

パラメータ値を設定した後は、他のダッシュボードまたはレポートにドリルすると、そのダッシュボードまたはレポートに共有のパラメータ値が渡されます。たとえば、「日付」パラメータを2005年3月1日に設定してからレポートにドリルすると、この日付がダッシュボードからレポートに渡されます。

Oracle Applicationsからログアウトすると、最後に使用したパラメータ設定がキャッシュされます。したがって、ダッシュボードへの次回ログイン時には、同じデータを表示できます。ただし、「日付」パラメータはキャッシュされません。「日付」パラメータは、ログインするたびに、現行のシステム日付に自動的にデフォルト設定されます。

「日付」パラメータ

「現在日」とも呼ばれる「日付」パラメータによって、ダッシュボードまたはレポートに表示されるデータの開始日が決まります。現行のシステム日付には、ローカル・タイムゾーンではなくエンタープライズ・タイムゾーンが反映されることに注意してください。

このマニュアルで特に注意がないかぎり、各ダッシュボードのデータはその日まで(選択した期間の最初から選択した日付まで)の累計です。たとえば、「日付」を2002年1月30日に設定し、「期間」を「四半期」に設定した場合、日累計の情報は、「Q4 FY03 Day -60」となります。これは、1月が会計年度の第4四半期に当たり、期末まで60日あることを想定しています。この日累計の情報は、「日付」パラメータの横のパラメータ・リージョンに表示されます。この情報には、四半期、会計年度および累計の残日数が含まれます。

データのない日付を選択した場合、ダッシュボードではNULL値が戻されます。Daily Business IntelligenceでのNULL値の処理方法については、「一般的なダッシュボード動作とレポート動作」を参照してください。

「日付」パラメータがキャッシュされることはありません。かわりに、このパラメータはログインのたびに、現行のシステム日付に自動的にデフォルト設定されます。

「日付」パラメータは、グローバル開始日より後のいずれの日付にも設定できます。グローバル開始日は、Daily Business Intelligenceの設定時に定義されます。

「期間」パラメータ

「期間」パラメータによって、表示される要約データの期間が決まります。共通の期間は、次のとおりです。

これらの期間には、「日」の場合を除き、選択した期間の累計(XTD)データが表示されます。たとえば、日付が2005年3月28日、期間が「月」の場合は、2005年3月1日から3月28日までのデータが表示されます。

使用可能な期間は、使用しているエンタープライズ・カレンダによって決まります。デフォルトの期間は「デフォルト期間タイプ」パラメータで決まります。エンタープライズ・カレンダとデフォルトの期間は、Daily Business Intelligenceの設定時に定義されます。

一部のダッシュボードでは、ロール期間もサポートされます。

これらの期間には、現在日も含めた過去X日間のデータが表示されます。たとえば、日付が2005年3月31日、期間が「ロール7日間」の場合は、2005年3月25日から3月31日までのデータが表示されます。

「資産プロジェクト原価管理」、「契約プロジェクト原価管理」、「プロジェクト運用管理」、「プロジェクト収益性管理」ダッシュボードでは、さらに次のプロジェクト期間がサポートされます。

「期間」パラメータを変更すると、ダッシュボードの表リージョンとグラフ・リージョンにある実績値に対するラベルも変更されます。たとえば、「期間」を「週」に設定した場合は、該当するラベルが「WTD」(週累計)になります。「期間」を「ロール7日間」に設定した場合は、該当するラベルが「7日間」になります。グラフ・リージョンでは、選択した「期間」パラメータに基づいてX軸も変更されます。

「期間」パラメータを設定する際は、すべての期間に対してすべてのデータがあるわけではないことに注意してください。たとえば、予算と予測のデータは月単位で定義されるため、これらのデータを表示する場合は、「期間」を「週」に設定することはできません。ロール期間を使用する場合は、将来または過去の適切な期間にデータが存在している必要があります。

「比較」パラメータ

「比較」パラメータでは、次のいずれかを選択してデータの比較方法を指定します。

「比較」パラメータを設定した場合、増減または差異の値は次のようになります。

増減/差異アルゴリズムによって、データが次のように比較されます。

「比較」パラメータは、ダッシュボードまたはレポートのグラフ形式にも影響を与えることがあります。次の表に、選択した比較に応じた異なるグラフ形式を示します。

トレンドまたは比較グラフ
「比較」 トレンド 比較結果
前年度垂直棒グラフ水平棒グラフ
前期間線グラフ水平棒グラフ
予算垂直棒グラフ水平棒グラフ

注意: 「比較」パラメータを変更しても、すべてのグラフが変更されるわけではありません。

データのない日付を選択した場合、ダッシュボードにはNULL値が表示されます。NULLデータの詳細は、「一般的なダッシュボード動作とレポート動作」を参照してください。

主ディメンション・パラメータ

主ディメンションは、KPIリージョンで比較する値を決めるパラメータです。このパラメータは、ダッシュボードごとに異なります。たとえば、「損益」ダッシュボードでの主ディメンションは「マネージャ」(コスト・センター・マネージャ)、「商品費用管理」ダッシュボードでの主ディメンションは「商品」です。

各ダッシュボードに対する主ディメンションは1つのみです。ただし、ダッシュボードにはレポート詳細の絞込みに使用できる追加のディメンション(パラメータ)が用意されている場合があります。レポートにはレポート結果の絞込みに使用できる追加のディメンションがあります。たとえば、「収益」レポートには、「カテゴリ」、「ライン・オブ・ビジネス」、「コスト・センター」および「製品」の各追加ディメンションがあります。

ダッシュボードで使用される主ディメンションの一部は、次のとおりです。

「倉庫」、「営業単位」、「マネージャ」(管理者)などの一部の主ディメンションは、基礎となるOracle Applications設定に基づいて自動的に移入されます。「マネージャ」(会社コスト・センター)、「品目」、「ライン・オブ・ビジネス」などの他の主ディメンションは、Daily Business Intelligenceの設定時に定義されます。

主ディメンション・パラメータの値は、Oracle Applicationsにログインしているユーザーのセキュリティ・レベルによって異なります。たとえば、「マネージャ」が主ディメンションの場合は、Oracle Applicationsで表示権限がある管理レベルから選択できます。したがって、上位レベルのマネージャは部下のすべてのマネージャに関するデータを比較でき、下位のマネージャが表示できるのは、自分に関する情報のみです。

KPIリージョンの詳細は、「KPIリージョン」を参照してください。

「通貨」パラメータ

「通貨」パラメータによって、要約データの表示に使用できる通貨が決まります。

各ダッシュボードでは、第1または第2通貨でデータを表示できます。第1または第2通貨は、Daily Business Intelligenceの設定時に定義されます。

すべての通貨は、機能通貨(取引通貨でなはく)から第1または第2通貨に換算されます。

一部のダッシュボードでは、機能通貨でデータを表示できます。データを機能通貨で表示するための設定は不要です。特定のダッシュボードには、この機能が組み込まれています。機能通貨を使用できるのは、ダッシュボードの要約データすべてに同じ機能通貨が使用されている場合のみです。たとえば、特定の営業単位の結果すべてを、USドルやユーロなどの単一の通貨で表示している場合です。

データが第1または第2通貨で確実に表示されるように、Daily Business Intelligence管理者は、グローバル開始日と現行システム日付間の全財務期間について、すべての機能通貨と第1および第2通貨に対して通貨換算レートを定義する必要があります。

デフォルトでは、第1および第2通貨は、<通貨>@<レート・タイプ>のように表示されます。

第1および第2通貨が同じ通貨でも、異なるレートが使用されている場合は、レート・タイプのみが表示されます。たとえば、第1通貨がUSドル(企業レベル)で第2通貨もUSドル(財務管理レート)の場合は、レート・タイプが表示されます。また、Daily Business Intelligence管理者は、設定時に各通貨の通貨表示名を定義できます。

ダッシュボードに表示される機能通貨の値は、レート・タイプなしで表示されます。

重要: 通貨の選択はKPIリージョンの内容に影響を与えます。第1通貨以外の通貨をユーザーが選択すると、データ・ポイントが異なる通貨の値になるため、比較が表示されない場合があります。

KPIリージョンの詳細は、「KPIリージョン」を参照してください。

リージョン

リージョンは、パラメータ、KPI、レポートおよびリンクをダッシュボードに表示するために使用されます。リージョンは、機会を迅速に識別してビジネスで活用できるように、データを一貫性のある使いやすい書式で表します。

本文の説明内容に関するイメージ

Daily Business Intelligenceでは、次のタイプのリージョンを使用します。

注意: 表リージョンとグラフ・リージョンのみは、基礎となるレポートに基づいています。複数の表リージョンとグラフ・リージョンが、同じ基礎となるレポートに基づいている場合があります。

アプリケーション・ポートレット・リージョンの詳細は、『Oracle Daily Business Intelligenceインプリメンテーション・ガイド』を参照してください。

パラメータ・リージョン

パラメータ・リージョンには、ダッシュボードまたはレポートに対する共通パラメータが含まれています。

本文の説明内容に関するイメージ

パラメータを更新すると、ダッシュボードの内容が自動的にリフレッシュされます。

KPIリージョン

KPIリージョンには、ダッシュボードのすべてのKPIについて、実績値と増減値の比率が表示されます。実績と増減または差異の値は、必ず主ディメンション・パラメータの値に基づいて計算されます。たとえば、主ディメンションが「マネージャ」の場合は、実績と増減または差異の値が、選択されているマネージャ用に計算されます。

KPIリージョンは、表または比較のいずれかの書式で表すことができます。

KPIリージョン - 表書式

本文の説明内容に関するイメージ

表書式のKPIリージョンには、各KPIに関する実績と増減または差異の値が表示されます。

KPIリージョン - 比較書式

本文の説明内容に関するイメージ

比較書式のKPIリージョンには、各KPIに関する実績と増減または差異の値が表示され、さらに、各KPIに対する増減または差異の分布が散布図で表示されます。

散布図のデータ・ポイントは、主ディメンションにある1つ以上の項目に関する増減または差異を表しています。データ・ポイント間の距離は、該当する項目に関するパフォーマンス間の差異を表しています。各データ・ポイント上にカーソルを移動すると、そのデータ・ポイントに関する特定の実績と増減または差異の値を表示できます。たとえば、主ディメンションが「マネージャ」の場合、チャートには各マネージャに関する増減が表示されます。データ・ポイント上にカーソルを移動すると、そのマネージャに関するデータ(たとえば、「S. Cruikshank 10%」)が表示されます。

重要: Oracle Balanced Scorecardを実装済で、チームがカスタム・ダッシュボードを使用している場合は、KPIリージョンにBalanced Scorecardのメジャーを表示できます。Balanced Scorecardのメジャーでは、色を使用してKPIのステータスが示されます。

詳細は、『Oracle Balanced Scorecard管理者ガイド』を参照してください。

表リージョン

表リージョンは、基礎となるレポートに基づいており、そのレポートのデータのサブセットが表示されます。基礎となるレポートには、リージョン・タイトルをクリックすることでドリルダウンできます。一部の表では、値から、その値の詳細が記載されているレポートにドリルダウンすることもできます。

本文の説明内容に関するイメージ

通常、表リージョンには、11から13行のデータを表示できます。ただし、すべてのリージョンに最大行数が表示されるわけではありません。一部のリージョンでは、このうちの1行が「総合計」用に確保されています。

重要: リージョンの総合計は、そのリージョンに表示されている行のみでなく、すべての要約データに適用されます。このため、リージョン内の値が、そのリージョンに表示されている総合計と等しくならない場合があります。総合計に含まれているすべての行を表示するには、基礎となるレポートにドリルダウンする必要があります。

表リージョンのデータが長すぎたり、表の列数が多すぎてダッシュボードのリージョンに表示できない場合は、表の最初の列が切り捨てられる可能性があります。

グラフ・リージョン

グラフ・リージョンは、基礎となるレポートに基づいています。基礎となるレポートには、リージョン・タイトルをクリックすることでドリルできます。

グラフ化された値の詳細情報を表示するには、そのグラフ上にカーソルを移動します。一部のグラフでは、データ・ポイントをクリックして、基礎となるレポートにドリルダウンすることもできます。

最も一般的に使用されるグラフのタイプは、次のとおりです。

一部のレポートでは、パターン積上げ棒グラフが使用されます。このグラフは、同じグラフに2つのメジャーを表示したり、2つの個別のステータス(遅延支払済請求書と定時支払済請求書など)を持つ同じメジャーを表示できる点に特徴があります。

このタイプのグラフでは、最初のメジャーは塗りつぶしで表示され、次のメジャーはパターンで表示されます。このタイプのグラフの表示単位はゼロから始まります。

カスタム・スコアカード・リージョン

Oracle Balanced Scorecardを実装している場合は、使用可能なカスタム・スコアカード・ビューがカスタム・ビュー・リージョンに表示されます。カスタム・ビューには目的が色で表示され、目的にドリルダウンできます。また、カスタム・ビュー・リージョンには実績値と増減値でKPIも表示され、レポートにドリルダウンできます。

詳細は、『Oracle Balanced Scorecard User Guide』を参照してください。

本文の説明内容に関するイメージ

RSSフィード・リージョン

RSS(Really Simple Syndication)フィード・リージョンには、Daily Business Intelligenceダッシュボードに関するニュースのヘッドラインや他のWebコンテンツがRSS書式で表示されます。ユーザーは、事前シード済のRSSフィードをダッシュボードに追加します。ダッシュボードには、複数のRSSフィード・リージョンを追加できます。

本文の説明内容に関するイメージ

シミュレーション・ビュー・リージョン

シミュレーション・ビュー・リージョンには、レポートからのシミュレーションが表示されます。「レポート・デザイナ」でレポートを作成するときに計算済のKPIが存在する場合は、シミュレーション・ビューを追加できます。シミュレーション・ビュー・リージョンの右上には、次の3つのリンクが表示されます。

本文の説明内容に関するイメージ

リンク・リージョン

リンク・リージョンには、関連する他のダッシュボード、レポートまたはコンテンツへのハイパーテキスト・リンクが含まれています。

本文の説明内容に関するイメージ

リンク・リージョンに表示されるリンクはパーソナライズできます。

詳細は、「一般的なダッシュボード動作とレポート動作」を参照してください。

自分の承認リージョン

注意: 「自分の承認」は、リージョンでありレポートです。

自分のオープン承認: ダッシュボードの「自分のオープン承認」リージョンには、ユーザー職責に適用された注意の必要なオープン通知が表示されます。このリージョンには、デフォルトで「発注購買依頼」および費用勘定承認通知が表示されます。オープン承認がなければ、通知行は表示されないか、「データが見つかりません」と表示されます。

本文の説明内容に関するイメージ

表示される通知のタイプは、システム管理者が有効化します。

詳細は、『Oracle Daily Business Intelligenceインプリメンテーション・ガイド』を参照してください。

自分の承認: 「自分の承認」レポートはユーザー職責に関連付けられておらず、「自分の承認」リージョンからのドリルダウンとしてのみ使用可能です。リージョンのタイトルまたは件数値をクリックします。

これらの通知をタイプまたはステータスでフィルタするためのオプションが用意されています。通知の説明はセルフ・サービス・ワークフローへのリンクであり、クリックすると適切な処理を実行できます。

関連項目

パラメータ

一般的なダッシュボード動作とレポート動作

レポート

ダッシュボードの表リージョンとグラフ・リージョン(およびほとんどのKPI)は、いずれもレポートに基づいています。基礎となるレポートには、リージョン内のリンク済の値とテキストをクリックすることで、リージョンまたはKPIからドリルできます。たとえば、リージョン・タイトルをクリックして要約レポートを表示したり、表リージョンの値をクリックして詳細レポートを表示できます。

レポートはダッシュボードとリージョンに類似していますが、次の点が異なります。

重要: Daily Business Intelligenceのレポートは標準のOracleレポートではありません。Oracle Performance Management Viewer(PMV)を使用して開発された特別なレポートです。PMVはDaily Business Intelligenceの基盤となるテクノロジ・コンポーネントで、レポートの定義とレンダリングを実行します。

詳細は、「一般的なダッシュボード動作とレポート動作」を参照してください。

ドリルとピボット

レポートに追加の「表示別」パラメータが含まれている場合は、レポート表の最初の列にある値をドリルしてピボットできます。

たとえば、「発注購買」レポートでは、そのレポートまたは関連する他のレポートで使用可能な他のディメンションにドリルしてピボットできます。たとえば、この「発注購買」レポートの場合は、「表示別」を「仕入先」、「仕入先サイト」、「購買担当」または「品目」に変更できます。「発注購買トレンド」、「契約漏損」または「未契約購買」の各レポートにドリルし、それらのレポートの「表示別」パラメータを変更することもできます。

本文の説明内容に関するイメージ

レポート表のパーソナライズ

各レポートの表の外観をパーソナライズできます。表はユーザー・レベルでパーソナライズされるため、変更内容が他のユーザーに影響することはありません。

表ごとに次の特性をパーソナライズできます。

注意: 前述の変更はセッション固有です。セッションからログアウトすると、次のセッションはデフォルト設定に戻ります。変更内容を保存するには、「ビュー」->「ビューの保存」の順にナビゲートします。

レポート処理

各レポートの上下にある「処理」メニューを使用すると、次の機能にアクセスできます。

本文の説明内容に関するイメージ

レポート・ビュー

各レポートの上下にある「ビュー」メニューを使用すると、次の機能にアクセスできます。

本文の説明内容に関するイメージ

ヒント: 「デフォルト値に再設定」を選択すると、レポート・パラメータがデフォルト・パラメータ値に再設定されます。

同じパラメータ、列の順序、行数、非表示列などを使用してレポートを頻繁に表示する場合は、レポート・ビューを保存します。たとえば、特定の期間、マネージャまたは通貨について「販売チャネル別収益」レポートを頻繁に表示する場合などです。レポート・ビューはユーザー・レベルで保存されるため、保存したビューを他のユーザーが使用することはできません。

レポート・ビューを保存する手順は、次のとおりです。

  1. レポート・パラメータまたは表列のパーソナライズを設定します。

  2. 「ビュー」->「ビューの保存」の順にナビゲートします。

    本文の説明内容に関するイメージ

  3. ビューの名前と摘要を入力します。

    ビュー名にはパラメータ設定情報を含めることをお薦めします。これにより、各レポート・ビューを区別しやすくなります。

  4. レポートのデフォルト・ビューを有効化するには、「デフォルト・ビュー」チェック・ボックスを選択します。

  5. 「適用」をクリックして作業を保存します。

この「ビュー」メニューには、保存済レポート・ビューのリストが表示されます。

保存済のレポート・ビューを開くには、「ビュー」メニューをクリックしてビューを選択します。必要に応じてレポート・ビューを編集または削除します。

本文の説明内容に関するイメージ

保存済のビューを選択すると、ビュー名にレポート名が連結されます。

注意: レポート・ビューを保存しても、「日付」パラメータはレポート・ビューとともに保存されません。「日付」パラメータは、現在のシステム日付にデフォルト設定されます。

一般的なダッシュボード動作とレポート動作

次の動作は、ダッシュボードとレポートに共通しています。

データのリフレッシュ

ダッシュボードとレポートの基礎となるデータ・セットをリフレッシュできるのは、Daily Business Intelligence管理者のみです。リフレッシュの例には、従業員数、収益、出荷済品目数の更新などがあります。管理者は、各ダッシュボードに対して増分要求セットを実行し、データをリフレッシュする必要があります。増分要求セットによって、初期要求セットまたはデータの最終更新日以降に変更されたすべてのデータが自動的に更新されます。

Daily Business Intelligence管理者は、毎日または他の定期的な間隔で増分要求セットをスケジュールします。データが古いと思われる場合は、システム管理者に連絡してください。

増分要求セットの実行方法の詳細は、『Oracle Daily Business Intelligenceインプリメンテーション・ガイド』を参照してください。

ダッシュボードとレポートのパーソナライズ

各ダッシュボードのリージョンの外観をパーソナライズできます。ダッシュボードはユーザー・レベルでパーソナライズされるため、変更内容が他のユーザーに影響することはありません。

各ダッシュボードの次の特性をパーソナライズできます。

注意: 前述の変更はセッション固有です。セッションからログアウトすると、次のセッションはデフォルト設定に戻ります。変更内容を保存するには、「ビュー」->「ビューの保存」の順にナビゲートします。

ダッシュボード処理

各ダッシュボードの上下にある「処理」メニューを使用すると、次のダッシュボード機能にアクセスできます。

本文の説明内容に関するイメージ

ダッシュボード・ビュー

各ダッシュボードの上下にある「ビュー」メニューを使用すると、次の機能にアクセスできます。

本文の説明内容に関するイメージ

同じパラメータやレイアウトを使用したダッシュボードを頻繁に表示する場合は、ダッシュボード・ビューを保存します。たとえば、特定の期間、マネージャまたは通貨について「費用管理」ダッシュボードを頻繁に表示する場合などです。ダッシュボード・ビューはユーザー・レベルで保存されます。保存したビューを他のユーザーが使用することはできません。

ダッシュボード・ビューを保存する手順は、次のとおりです。

  1. 必要に応じてダッシュボード・パラメータを設定します。

  2. 「ビュー」->「ビューの保存」の順にナビゲートします。

デフォルトのダッシュボード・ビューに戻すには、「デフォルトに再設定」を選択します。

注意: ダッシュボード・ビューを保存しても、「日付」パラメータはダッシュボード・ビューとともに保存されません。「日付」パラメータは、現在のシステム日付にデフォルト設定されます。

ダッシュボードまたはレポートのEメール送信

「Eメール」リンクをクリックすると、ダッシュボードまたはレポートのPNGグラフィックス・ファイルのEメールを、最大4つのEメール・アドレスに注釈付きで送信できます。

本文の説明内容に関するイメージ

Eメールを同じユーザーに対して定期的に送信する場合は、「頻度」フィールドを「日次」、「週次」または「月次」に設定して終了日を指定します。ユーザーには、現在の日付から指定した終了日まで、Eメールのコピーと最新のダッシュボードまたはレポートのPNGファイルが送信されます。「頻度」フィールドを設定すると、自動的にPNGファイルが生成されてユーザーに送信される時刻が表示されます。

Web会議の開始

「処理」メニューの下にある「会議」リンクをクリックして、Oracle Collaboration SuiteのWeb会議を開始できます。ダッシュボードまたはレポートの特定のデータ・ポイントの説明には、Web会議を使用します。

詳細は、Oracle Collaboration Suite Documentation Libraryを参照してください。

レポート・パラメータのパーソナライズ

順序やパラメータの表示または非表示を選択して、レポート・パラメータの外観をパーソナライズできます。パラメータを非表示にしても、パラメータの機能には影響せず外観にのみ影響します。

マネージャとのリアルタイム・チャットの開始

Oracle Collaboration Suiteのリアルタイム・チャットを開始するには、ダッシュボードやレポートの「マネージャ」パラメータのチャット・アイコンをクリックします。

リアルタイム・チャットを使用して、ダッシュボードやレポート上のデータ・ポイントを説明します。

注意: この機能を使用するにはOracle Collaboration Suiteが必要です。また、管理者は関連するプロファイル・オプションを設定する必要があります。

詳細は、『Oracle Daily Business Intelligenceインプリメンテーション・ガイド』を参照してください。

リアルタイム・チャットの詳細は、Oracle Collaboration Suite Documentation Libraryを参照してください。

マネージャ・データの表示

ダッシュボードのスター・アイコンとリンクをクリックすると、管理者階層に含まれるマネージャの階層および従業員データを表示できます。

従業員データには、マネージャのタイトル、事業所およびタイム・ゾーンの情報、担当情報(Eメール、電話、FAX番号など)、レポート情報(直属マネージャ、直接レポート数およびレポート合計数など)が含まれます。

マネージャの詳細は、オラクル人事管理システムのマニュアルを参照してください。

注意: この機能はデフォルトでは有効化されず、HR従業員ディレクトリと適切なプロファイル・オプションを有効化する必要があります。

詳細は、『Oracle Daily Business Intelligenceインプリメンテーション・ガイド』を参照してください。

リンク・リージョンのパーソナライズ

レポートのリンク・リージョンは、各ユーザー職責用にパーソナライズできます。

リンク・リージョンをパーソナライズする手順は、次のとおりです。

  1. リンク・リージョンのタイトル・バーで、「パーソナライズ」をクリックします。

  2. リンク・リージョンをパーソナライズする対象の職責を選択します。選択した職責にアクセス権があるダッシュボード、リージョンおよびレポートのリストが、「オプション」ウィンドウに表示されます。

  3. リンク・リージョンを変更します。次のいずれかを実行できます。

  4. 「適用」をクリックして作業を保存します。

レポートの印刷

「印刷可能ページ」リンクをクリックすると、レポートのプリンタ対応ビューを作成できます。この機能によって、プリンタ対応バージョンのレポートが作成され、使用しているブラウザの印刷機能による印刷が可能となります。

オンライン・ヘルプのアクセス

ダッシュボードの表リージョンとグラフ・リージョンに対するオンライン・ヘルプには、リージョンのタイトル・バーにある「?」アイコンをクリックすることでアクセスできます。

各オンライン・ヘルプのトピックは、該当するリージョンの基礎となるレポートについての記述です。各ヘルプ・トピックには、そのレポートに固有な機能の説明が記述されています。

複数のリージョンで同じ基礎となるレポートを共有する場合があるため、同じヘルプ・トピックが共有されることがあります。たとえば、「損益」ダッシュボードの「収益」表リージョンと「収益」グラフ・リージョンは同じヘルプ・トピックを共有しています。

他のヘルプ・トピックには、表示されているリンクを使用してナビゲートできます。これらのリンクを使用すると、リージョンのダッシュボードとそれに関連したレポートに関する情報を表示できます。

データのエクスポート

ダッシュボードをPDFファイルにエクスポートするには、「処理」->「PDFへのエクスポート」の順にナビゲートします。

レポートをMicrosoft ExcelスプレッドシートまたはPDFファイルにエクスポートする手順は、次のとおりです。

  1. 「処理」->「ファイルにエクスポート」の順にナビゲートします。

  2. レポート書式を選択して「適用」をクリックします。

レポートをスプレッドシートにエクスポートしても、グラフとリンクはエクスポートされません。レポートをスプレッドシートにエクスポートするには、Microsoft Excelをインストールしておく必要があります。PDFファイルにエクスポートするには、Adobe Acrobatをインストールしておく必要があります。

注意: Microsoft Excelにエクスポートされるデータの行数は、「FND: ビュー・オブジェクト最大フェッチ・サイズ」プロファイル・オプションによって決まります。システム管理者に連絡し、大規模なレポートをエクスポートできるように、このプロファイル・オプションを十分に大きい値に設定してください。

また、Oracle XML Publisherを使用して、PDFテンプレート・ファイルにエクスポートすることもできます。この機能を有効化するには、Oracle XML Publisherをインストールしておく必要があります。テンプレートをOracle Daily Business Intelligenceレポートに登録してください。「処理」->「ファイルにエクスポート」を選択すると、エクスポート・オプションが表示されます。

詳細は、『Oracle XML Publisherユーザーズ・ガイド』を参照してください。

ロールの委任

マネージャのアクセス権限を組織の他のユーザーに委任したり、会社やコスト・センターへのアクセス権限を割り当てることができます。コスト・センターに関する委任を使用できるのは、選択したOracle Daily Business Intelligence for Financialsレポートの場合のみです。

一連のレポートへのアクセス権限を、データ・セキュリティ権限とともに管理者階層の他のユーザーに委任できます。

「損益」または「費用管理」ダッシュボードから、次の事前シード済ロールを委任できます。

詳細は、『Oracle Daily Business Intelligenceインプリメンテーション・ガイド』を参照してください。

Oracle Daily Business Intelligence for HRMSには、次の事前定義済ロールが用意されています。

「HR管理 - 概要」ダッシュボードから、次の事前シード済職責を委任できます。

詳細は、『Oracle Daily Business Intelligence for HRMS Implementation Guide』を参照してください。

また、必要に応じてロールを作成することもできます。

ロールを従業員に委任すると、その従業員は委任したマネージャが表示できる機密情報をすべて参照できます。たとえば、ユーザーに費用アナリスト・ロールを付与すると、そのユーザーは委任したマネージャの費用に関するレポートを表示してドリルダウンできます。「財務アナリスト」ロールを付与すると、そのユーザーは委任したマネージャの収益に関するレポートを参照できます。マネージャは、開始日と終了日を指定することで、これらのロールを特定の期間に対して付与できます。

ロールと権限の詳細は、『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - セキュリティ』を参照してください。

詳細は、『Oracle Daily Business Intelligenceインプリメンテーション・ガイド』を参照してください。

マネージャのロールを委任する手順は、次のとおりです。

  1. ダッシュボードまたはレポートで「委任」をクリックします。

  2. 「付与のリスト」で「ロールの付与」をクリックします。

  3. 「付与先」フィールドで、管理者階層からユーザーを選択します。

  4. 委任期間の開始日と終了日を入力します。

  5. 委任するロールを選択します。

  6. 「適用」をクリックして作業を保存します。

リージョンの整列

ダッシュボードまたはレポートでのリージョンの整列は、使用しているコンピュータの画面の解像度、インターネット・ブラウザの設定および表示するデータの長さの影響を受けます。リージョンが未整列の場合は、画面の解像度またはブラウザの設定を必要に応じて再調整してください。

パラメータのキャッシュ

各ダッシュボードおよびレポートには、デフォルトのパラメータ・セットがあります。デフォルトのパラメータを変更すると、Daily Business Intelligenceでは、新規のパラメータ設定がキャッシュされます。したがって、ダッシュボードまたはレポートを次回開くときは、デフォルトのパラメータではなく、キャッシュされたパラメータ設定が使用されます。

注意: 「日付」パラメータがキャッシュされることはありません。常に現在のシステム日付に設定されます。

データ最終更新日

データ最終更新日はすべてのレポートとダッシュボードで使用可能です。この日付には、ダッシュボードやレポートの初期要求セットまたは増分要求セットが最後に正常に完了した日時が反映されます。

最終更新日はログイン・ユーザーのローカル・タイムで表示されます。

ダッシュボードの下部にある「データ最終更新日」の値をクリックして「ダッシュボード・リフレッシュ・ステータス」レポートにドリルダウンすると、ダッシュボードの最終リフレッシュと次回にスケジュールされているリフレッシュの情報が表示されます。

増減または差異の値

KPI、表およびグラフの各リージョンには増減と差異が表示されます。増減と差異の両方とも、パーセントまたは値で表現できます。

増減とは、ある期間における1つのメジャーに対する増減を示します。したがって、増減の値は、「期間」パラメータと「比較」パラメータの設定方法によって異なります(「パラメータ」を参照)。増減の計算には、次の算式が使用されます。

増減%または差異%の計算は、パーセント以外の2つの数値を比較する際に使用されます。増減または差異の計算は、パーセントを比較する際に使用されます。

ヒント: 増減または差異の計算を使用するのは、パーセントの増減に意味がない場合(サイクル時間メジャー、比率など)です。

値のファクタリング

ファクタリングという用語は、千または百万の単位を数値に適用していることの説明に使用されます。たとえば、すべての通貨が千の単位であることを示す脚注付きで、「10,000」は「10」と表されます。

グラフ、表およびKPIの各リージョンでは、通貨の値に対してファクタリングが使用されています。リージョンでファクタリングを使用する場合は、次のルールが適用されます。

リージョンおよびレポートの値をファクタリングしない場合は、「BIS: 自動ファクタリング」プロファイル・オプションを「No」に設定して、ファクタリングをオフにできます。このプロファイル・オプションは、ユーザー、職責またはサイトの各レベルで設定できます。

表リージョンのすべての列のファクタリング値が同一の場合は、その値がポートレットのヘッダーに表示されます。レポートには、ファクタを表示する脚注エントリがあります。グラフでは、そのメジャーのファクタを使用した軸ラベルが追加されます。

小数の値

小数は、表現する値に応じて個別に処理します。

値の切捨て

表示別データが表リージョンまたはグラフに表示可能なデータより長い場合、その値は切り捨てられます。たとえば、「Christopher Robin」という名前は、「Christopher R...」のような表示可能な名前に切り捨てられます。

数値データは切り捨てられません。

表示別データは、次の基準に従って切り捨てられます。

注意: レポートでは、データは切り捨てられません。

NULL値

値または計算がNULLの場合は、0(ゼロ)または「-」として表示されます。

値または計算が0(ゼロ)で除算される場合は、「N/A」として表示されます。たとえば、前期間のデータがなく、分母がゼロの場合、結果は「N/A」の変更となります。

実績値と比較値の符号が逆の場合は、絶対値が表示されます。

パーセント値

パーセント値が「BIS: 下限%」パラメータと「BIS: 上限%」パラメータで指定した範囲から外れている場合、そのパーセントは「---」として表示されます。

たとえば、パラメータが最大999%まで表示するように設定されている場合、増減の計算結果が1,000%の増減であれば「---」として表示されます。

合計額

通常、リージョンには合計を含めて11から13行表示されます。基礎となるレポートに13行を超える行がある場合、リージョンに表示できるのは、13行のみです。リージョンに表示される総合計は、そのリージョンに表示される行のみでなく、基礎となるレポートの完全なデータ・セットを対象にしています。総合計の詳細を表示するには、基礎となるレポートにドリルダウンしてください。

行に「合計」ラベルが付いている場合は、リージョンにどの行の合計が表示されているのかを示します。

すべてのダッシュボードとレポートに、最大行数が表示されるわけではありません。

通貨換算

通貨は、取引通貨から機能通貨に換算され、次に第1または第2通貨に換算されます。

通貨換算エラーが発生した場合は、Daily Business Intelligenceで要約されている各通貨に対する換算レートが、Oracle General Ledgerに含まれていることを確認してください。この確認で問題が解決しない場合は、他の方法によるトラブルシューティングをDaily Business Intelligence管理者に問い合せてください。

スタート・ページとして設定

「スタート・ページとして設定」を選択すると、ダッシュボードまたはレポートをセルフ・サービス・アプリケーションにログインするときのデフォルトの初期ページとして設定できます。

パラメータ・デフォルト値の再設定

「パラメータ・デフォルト値の再設定」を選択すると、レポートのパラメータ値をデフォルト値に再設定できます。

構成

ダッシュボードの「処理」メニューで「構成」リンクを選択すると、ダッシュボードに対してサイト・レベルで次の変更を行うことができます。

注意: 「構成」リンクを使用できるのはDaily Business Intelligence管理者職責を持つユーザーのみです。

詳細は、『Oracle Daily Business Intelligenceインプリメンテーション・ガイド』を参照してください。