Oracle In-Memory Cost Managementユーザー・ガイド リリース12.1 部品番号E51764-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
Oracle In-Memory Cost Managementは、原価管理のすべての側面についてほぼリアルタイムの洞察を可能にすることで利益率を最大化する、完全なアプローチのためのツールを提供します。In-Memory Cost Managementの卓越したパフォーマンスは、スマート・スキャン、フラッシュ・キャッシュ、および高帯域幅で短い待機時間のInfiniBandネットワークを含む、Oracleエンジニアド・システムの技術革新によって可能になります。
原価会計士、財務、および運用マネージャはIn-Memory Cost Managementを使用して、複雑な原価データのwhat-ifシミュレーションをすばやく実行し、ビジネスへの変更の影響を即座に可視化できます。特にOracleエンジニアド・システム向けに最適化されたIn-Memory Cost Managementは、企業が早い決断によって可能なかぎり最大の利益を得て、現在の利益を保護して将来の最適な利益を特定し、サプライ・チェーンの財務概要を合理化し、決算の効率性を向上できるように、複雑な原価分析を実行し、最適な利益率を特定し、原価計画および予測を実行するためのソリューション一式を提供します。
大量のデータを分析する場合、および複数の表からの複雑な問合せを実行する場合、従来のディスク・ベースの技術を使用するとパフォーマンスが大幅に悪化する可能性があります。ビジネスでは情報へのアクセスを高速化して、組織のために信頼できる決断を下す必要があります。インメモリー処理により、組織はシミュレーション結果にすぐにアクセスでき、多次元データベース、またはデータ・キューブ(多次元拡張)を使用することで問合せのパフォーマンスが向上します。これにより、ビジネスではマーケット・ニーズの変化に継続的に対応してサプライ・チェーンを効率的に管理できるようになります。Oracle In-Memory Cost Managementでは次のアーキテクチャおよび技術システムを使用します。
Oracle Exadata Databaseは、オンライン・トランザクション処理(OLTP)、バッチ、データ・ウェアハウス(DW)、および複合ワークロードの統合を含むあらゆるタイプのデータベース・ワークロードで卓越したパフォーマンスを実現します。
Oracle Exalytics In-Memory Business Intelligenceは、ビジネス・インテリジェンスおよび計画アプリケーションのパフォーマンス向上を実現します。
Oracle Exalogicは、Oracle Applications、Fusion Middlewareを配置するためのソフトウェア、ファームウェア、およびハードウェアで構成されています。Exalogicは、コードを変更することなくパフォーマンスを向上します。
Oracle Hyperion Smart Viewは、E-Business Suite Management向けに設計された共通インタフェースを提供し、Microsoft Office Excelのデータの表示、インポート、操作、配布、共有を実現します。
原価管理および使用箇所エンジンは、Exadata-X3マシン上で実行されます。Smartview Providerサーブレットは、Java Database Connectivity (JDBC)を通じて原価管理エンジンとやりとりするExalytics Weblogicサーバーに配置されます。
Oracle Business Intelligence Enterprise Edition (OBIEE)は、レポート、問合せおよび分析、オンライン分析処理、およびダッシュボード向けのツール・セットを提供します。
In-Memory Cost Managementは、次の機能を利用するツール・セットを提供します。
原価影響シミュレータ(CIS)
シミュレーションは、部品構成表、工順、生産資源、および間接費による製品原価変化の影響を表示します。原価影響シミュレータは、在庫、仕掛中、移動中、売上原価の値に対する影響、および品目、生産資源および間接費の原価変更から生じる売上総利益の分析に使用されます。複雑な複数レベルの部品構成表および工順に対する包括的なwhat-if分析をほぼリアルタイムに実行できます。このツールは原価変更の影響を価格表に反映させる手作業中心の処理に取ってかわります。原価コンポーネントの特定およびその新原価の指定により、原価変更の影響を調査できます。また、ツールはこの変更の影響を受けるすべての品目を示し、これらの品目の新原価を示します。参照:「原価影響シミュレーションの概要」
総収益アナライザ(GPA)
総収益アナライザは、Oracle Business Intelligence Enterprise Edition (OBIEE)技術を使用します。GPAを起動するには2つの方法があります。CISからナビゲートして、売上原価および利益(実績、計画、および予測)における、原価(コンポーネント、生産資源、および間接費)変更に対するダウンストリームの影響を分析できます。また、ナビゲータから直接GPAにナビゲートして、実績対シミュレーション売上原価および利益を分析することもできます。参照: 「総収益の分析の概要」
原価比較ツール
この比較ツールは、詳細原価要素の比較およびエンティティと複数事業所間の偏差を提供します。原価変更は製品利益と価格に影響します。偏差を調査し、原価超過を軽減するための訂正処置をとることができます。原価体系、原価ベースの部品構成表、および完成品の工順原価を並べて表示して比較できます。参照: 「原価比較の概要」
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