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Oracle E-Business Suiteメンテナンス・ガイド
リリース12.2
E51768-01
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診断の実行

Oracle E-Business Suiteでの診断

Oracle E-Business Suiteには、次のような各種診断ツールがあります。

また、Oracle E-Business Suiteのフォーム・ベース・アプリケーションの「ヘルプ」メニューから、診断機能を使用することもできます。

Oracle Diagnosticsフレームワーク

Oracle Diagnosticsフレームワークには、トラブルシューティングを行ったり、Oracle E-Business Suiteインスタンスの定期的な簡易サニティ・チェックを行う際、またはパッチを適用した後に、診断テストを実行するためのインフラストラクチャが用意されています。Oracle E-Business Suite Diagnosticsでは、問題解決時間を短縮するのに役立つアプリケーション固有のトラブルシューティング・ツールを使用できます。

詳細は、Oracle Diagnosticsフレームワーク・ユーザーズ・ガイドのOracle E-Business Suite Diagnosticsの概要に関する項を参照してください。

Oracle Formsベース・アプリケーション「診断」メニューへのアクセスの制御

「診断」メニューは、Oracle E-Business SuiteのOracle Formsベース・アプリケーションで使用できる複数のメニューのうちの1つです。ユーザーはこれらのメニューを使用して、Oracle E-Business Suiteの固有機能だけでなく、「レコードの消去」などの標準のOracle Forms機能を起動できます。フォーム・ベース・アプリケーションのOracle E-Business Suiteプルダウン・メニューの詳細は、Oracle E-Business Suite開発者ガイドのプルダウン・メニューおよびツールバーに関する項を参照してください。

「診断」メニューは、「ヘルプ」メニュー>「診断」にあります。

以前のリリースでは、「診断」メニューおよびサブメニュー項目へのアクセスが「診断メニュー・エントリを隠す」と「ユーティリティ: 診断」の2つのプロファイル・オプションによって制御されていました。

リリース12.1.3以降、前述の「診断」サブメニュー項目へのアクセスは、プロファイル「ユーティリティ: 診断」またはロール・ベースのアクセス管理(RBAC)を使用したセキュリティ機能によって制御できます。サブメニュー項目が使用可能であるかどうかは、ユーザーがサブメニュー項目を選択したときに、必要に応じてシステムでチェックされます。メニュー項目がユーザーに使用可能でない場合、メッセージ「この職責では使用できない機能です。 職責を変更するか、 またはシステム管理者に連絡してください。」が表示されます。

次のフローチャートに、メニュー項目がどのように保護されているかを示します。

本文の説明内容に関するイメージ

シード済セキュリティ機能および権限セット

次の表に、シード済セキュリティ機能およびそれに対応する「診断」メニュー項目を示します。

一部のメニュー項目については読取り専用の機能があります。

セキュリティ機能名 セキュリティ機能の簡単な名前 内部メニュー名 ランタイム・メニュー名
FND_DIAGNOSTICS_EXAMINE FND診断メニュー検査 DIAGNOSTICS
  • EXAMINE

診断
  • 検査

FND_DIAGNOSTICS_EXAMINE_RO FND診断メニュー検査 DIAGNOSTICS
  • EXAMINE

診断
  • 検査

FND_DIAGNOSTICS_TRACE FND診断トレース TRACE
  • NO_TRACE

  • REGULAR

  • BINDS

  • WAITS

  • BINDS_AND_WAITS

  • PLSQL_PROFILING

診断
  • トレースなし

  • 通常トレース

  • バインドでトレース

  • 待機でトレース

  • バインドおよび待機でトレース

  • PL/SQLプロファイリング

FND_DIAGNOSTICS_VALUES FND診断値 PROPERTIES_MENU
  • ITEM

  • FOLDER

診断 - プロパティ
  • 項目

  • フォルダ

FND_DIAGNOSTICS_VALUES_RO FND診断値読取り専用 PROPERTIES_MENU
  • ITEM

  • FOLDER

診断 – プロパティ
  • 項目

  • フォルダ

FND_DIAGNOSTICS_CUSTOM FND診断カスタム CUSTOM_CODE_MENU
  • NORMAL

  • OFF

  • CORE

  • SHOW_EVENTS

診断 - カスタム・コード
  • 通常

  • オフ

  • コア・コードのみ

  • カスタム・イベントの表示

FND_DIAGNOSTICS_PERSONALIZE FND診断パーソナライズ CUSTOM_CODE_MENU
  • CUSTOMIZE

診断 - カスタム・コード
  • パーソナライズ

FND_DIAGNOSTICS_PERSONALIZE_RO FND診断パーソナライズ読取り専用 CUSTOM_CODE_MENU
  • CUSTOMIZE

診断 - カスタム・コード
  • パーソナライズ

次の表に、シード済権限セットを示します。

権限セット名 権限セット・コード 割り当てられている権限
FND診断検査メニュー FND_DIAGNOSTICS_EXAMINE_PS FND診断メニュー検査
FND診断検査メニュー読取り専用 FND_DIAGNOSTICS_EXAMINE_RO_PS FND診断メニュー検査読取り専用
FND診断カスタム・メニュー FND_DIAGNOSTICS_CUSTOM_PS FND診断カスタム
FND診断パーソナライズ・メニュー FND_DIAGNOSTICS_FORMS_PERS_PS FND診断パーソナライズ
FND診断パーソナライズ・メニュー読取り専用 FND_DIAGNOSTICS_FRM_PERS_RO_PS FND診断パーソナライズ読取り専用
FND診断プロパティ・メニュー FND_DIAGNOSTICS_PROPERTIES_PS FND診断値
FND診断プロパティ・メニュー読取り専用 FND_DIAGNOSTICS_PROP_RO_PS FND診断値読取り専用
FND診断トレース・メニュー FND_DIAGNOSTICS_TRACE_PS FND診断トレース
FND診断メニュー開発者 FND_DIAGNOSTICS_DEVELOPER_PS
  • FND診断検査

  • FND診断パーソナライズ

  • FND診断トレース

  • FND診断値

  • FND診断カスタム

FND診断メニュー・サポート FND_DIAGNOSTICS_SUPPORT_PS
  • FND診断検査メニュー読取り専用

  • FND診断パーソナライズ読取り専用

  • FND診断トレース

  • FND診断値読取り専用

  • FND診断カスタム

RBACを使用して、ユーザーに保護されたメニュー項目へのアクセス権を付与するには、該当項目に対する権限を含む権限セットをロールに付与します。次に、そのロールをユーザーに割り当てます。

例: 「検査」メニュー項目に限定したアクセス権の付与

たとえば、特定のユーザーに「検査」メニュー項目についてのみ全アクセス権を付与するとします。プロファイル「ユーティリティ: 診断」で制御されているその他のメニュー項目については、ユーザーがアクセスできないようにする必要があります。

  1. プロファイル・オプションの「診断メニュー・エントリを隠す」によって「診断」メニューが表示されるかどうかが制御されるため、このプロファイルが「No」に設定されていることを確認してください。

  2. その他のメニュー項目を使用できないよう、「ユーティリティ: 診断」プロファイルが「No」に設定されていることを確認してください。

  3. シード済権限セット「FND診断検査メニュー」をロールに付与します。

  4. このロールをユーザーに割り当てます。

これで、ユーザーは「検査」メニュー項目にはアクセスできますが、「ユーティリティ: 診断」プロファイルで制御されたその他の項目にはアクセスできません。

関連トピック

Oracle E-Business Suiteセキュリティ・ガイドのOracleユーザー管理によるアクセス管理の概要に関する項