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Oracle E-Business Suiteメンテナンス・ガイド
リリース12.2
E51768-01
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機能管理者タスクおよび機能開発者タスク

機能管理者職責および機能開発者職責の概要

Oracle E-Business Suiteでは、システム管理者タスクのサブセットにアクセス権を提供する2つの職責が用意されています。これらのタスクは、主にOracle E-Business SuiteのHTMLベースのページを使用した設定タスクです。

機能管理者職責

機能管理者職責から、次の機能を作成、管理できます。

「セキュリティ」タブからは次の項目を作成または管理できます。

権限付与と許可の使用に関する詳細は、Oracle E-Business Suiteセキュリティ・ガイドのOracle E-Business Suiteセキュリティの概要に関する項を参照してください。

「コア・サービス」タブからは次の項目を作成または管理できます。

参照の詳細は、Oracle E-Business Suite開発者ガイドのアプリケーション・ユーティリティ参照とOracle Application Object Library参照に関する項を参照してください。

メッセージの詳細は、Oracle E-Business Suite開発者ガイドのメッセージ・ディクショナリの概要に関する項を参照してください。

プロファイルの詳細は、『Oracle E-Business Suiteセットアップ・ガイド』のユーザー・プロファイル設定の概要に関する項を参照してください。

機能とメニューの詳細は、Oracle E-Business Suiteセキュリティ・ガイドのOracle E-Business Suiteセキュリティの概要に関する項を参照してください。

キャッシング・フレームワークの詳細は、「キャッシング・フレームワーク」の項およびOracle E-Business Suite Javaキャッシング・フレームワーク開発者ガイド(My Oracle Supportナレッジ・ドキュメント1108093.1)を参照してください。

「パーソナライズ」タブには、次の項目があります。

パーソナライズの詳細は、「Oracle Applicationパーソナライズ・フレームワーク」の項を参照してください。

ファイル・マネージャの詳細は、『Oracle E-Business Suiteセットアップ・ガイド』の一般ファイル・マネージャ・アクセス・ユーティリティ(FNDGFU)に関する項を参照してください。

ポートレット化の詳細は、『Oracle E-Business Suiteセットアップ・ガイド』のポートレット・ジェネレータに関する項を参照してください。

機能開発者職責

機能開発者職責から、次の機能を作成、管理できます。

「セキュリティ」タブからは次の項目を作成または管理できます。

オブジェクトと権限の詳細は、Oracle E-Business Suiteセキュリティ・ガイドのOracle E-Business Suiteセキュリティの概要に関する項およびOracle E-Business Suiteセキュリティ・ガイドのデータ・セキュリティの概要に関する項を参照してください。

「コア・サービス」タブからは次の項目を作成または管理できます。

「参照」および「メッセージ」の各ウィンドウの使用の詳細は、オンライン・ヘルプおよびOracle E-Business Suite開発者ガイドを参照してください。プロファイルの詳細は、『Oracle E-Business Suiteセットアップ・ガイド』のユーザー・プロファイル設定の概要に関する項を参照してください。機能とメニューの詳細は、Oracle E-Business Suiteセキュリティ・ガイドのOracle E-Business Suiteセキュリティの概要に関する項を参照してください。キャッシュ構成要素の詳細は、Oracle E-Business Suite Javaキャッシング・フレームワーク開発者ガイド(My Oracle Supportナレッジ・ドキュメント1108093.1)を参照してください。

Oracle Applicationパーソナライズ・フレームワーク

パーソナライズにより、Oracle Application Frameworkベース(HTMLベース)ページのUIルック・アンド・フィール、レイアウトまたは表示を宣言で調整し、ビジネス・ニーズまたはユーザー作業環境に合うようにカスタマイズできます。

Oracle Application Frameworkのパーソナライズの耐久性は、ページ実装の基礎となる宣言のアーキテクチャおよびオブジェクト指向アプローチによって決まります。宣言のUI構成要素定義は、データベース・リポジトリにあるメタデータのフォームに保存されています。パーソナライズは、ベース・メタデータ定義からオフセットに変換され、個別に保存されます。実行時、適用可能なパーソナライズ・メタデータはリポジトリからアップロードされ、ベース・メタデータ定義上に重ねられて効果的に使用されます。製品のアップグレードおよびパッチは基本メタデータ定義にのみ作用するため、顧客パーソナライズは適切に機能し続けます。

Oracle Application Frameworkのパーソナライズの詳細は、『Oracle Application Framework Personalization Guide』のパーソナライズに関する項を参照してください。

Oracle Application Frameworkには、パーソナライズ用の管理ユーザー・インタフェースが付属しており、機能管理者職責で使用可能です。このインタフェースには次の2つのページが含まれており、Oracle Application Frameworkベースのアプリケーション・ページを様々なパーソナライズ・レベルでコード変更せずにパーソナライズする場合に使用できます。

「アプリケーション・カタログ」ページは、ページやアプリケーションのパーソナライズの管理に有効です。特に、そのページに直接アクセスできない管理者に有効です。

カスタマイズ可能リージョンに行および列を追加することにより、ページのレイアウトを変更できます。また、それらのリージョン内でコンテンツのレイアウト方向および順序を変更することもできます。さらに、様々な要素を更新して、様々なリージョンからコンテンツを追加、作成または削除もできます。

注意: コンテンツを様々なリージョンに再配置するには、まず現在の場所から削除し、新しい宛先リージョン内に追加する必要があります。

特定のパーソナライズを有効化、無効化または削除したり、当該ページに作成されたパーソナライズの変換を管理するには、「パーソナライズ・レベルの管理」ページにナビゲートします。

パーソナライズ用に選択したページのタイプ(構成可能または構成不可)に応じて、次の2つのパーソナライズの起動ページのいずれかに自動的にダイレクトされます。

ページ・レイアウトのパーソナライズ: (構成可能ページ)。ページ・レイアウトのパーソナライズ: (構成可能ページ)。この起動ページでは、ページ内のレイアウトの構成を柔軟にボックス・プレビューできます。また、異なるページへ移動するための制御や、実際のパーソナライズを指定して適用するフローを表示します。

重要: ページ・レイアウトのパーソナライズ: (構成可能ページ)。この起動ページでは、ページ内のレイアウトの構成を柔軟にボックス・プレビューできます。また、異なるページへ移動するための制御や、実際のパーソナライズを指定して適用するフローを表示します。

これらのパラメータが使用できずに、予期しないエラーが発生する場合があります。「セルフサービス定義のパーソナライズ」プロファイル・オプションが有効であれば、ページ自体にあるグローバル「パーソナライズ・ページ」リンクを使用し、パラメータのかわりにパーソナライズUIにアクセスして構成可能ページを表示する必要があります。

ページ階層のパーソナライズ: (構成不可ページ)。この起動ページには、選択されたページの全体の構成が、視覚的なボックス・レイアウトではなく、階層表(階層グリッド)で表示されます。

「インポート/エクスポート」ページでは、XMLファイルへのメタデータのエクスポートとMDSリポジトリへのXMLファイルのインポートの両方が可能です。

管理レベルのパーソナライズおよびユーザー・レベルのパーソナライズの両方が、1つのデータベースから抽出され、他のデータベースにロードされます。これにより、パーソナライズを本番インスタンスに配置する前に、自由にテスト・データベースにパーソナライズを作成し、テストできます。

「FND: パーソナライズ文書ルート・パス」(FND_PERZ_DOC_ROOT_PATH)プロファイル・オプションを使用して、パーソナライズのエクスポート先およびインポート元である環境で、現在配置されている環境のルート・パスを定義します。このプロファイルを、$APPL_TOPのステージング領域およびサイト・レベルに設定することをお薦めします。

$APPL_TOP/<CompanyIdentifier>/<CustProductShortName>/<ProductVersion>/mds/webui

詳細は、『Oracle Application Framework Personalization Guide』のパーソナライズの配置に関する項を参照してください。

キャッシング・フレームワーク

キャッシングは、データベース結果および他のJavaオブジェクトを繰り返し使用できるようにメモリーに格納する、強力および柔軟で簡単に使用できるメカニズムを提供します。このメカニズムは、オブジェクトの初期化およびデータベースのラウンド・トリップにを最小限に抑えられるため、アプリケーションのパフォーマンスが向上します。

アプリケーション・データのキャッシュは、構成要素キャッシュを使用して実行されます。構成要素キャッシュは名称で識別されます。構成要素キャッシュに含まれるオブジェクトは、一般的に同じタイプで、同じキャッシュ属性を共有します。構成要素キャッシュには、関連するキャッシュ・ローダー・クラスがあります。ローダー・クラスでは、キャッシュ・ミスの場合にキャッシュされたオブジェクトをロードするロジックがあります。構成要素キャッシュからオブジェクトが要求され、オブジェクトが見つかった場合は、キャッシュから戻されます。オブジェクトが見つからなかった場合、ローダーがオブジェクトのロードおよびキャッシュへの配置に使用されます。

キャッシング・フレームワークの詳細は、Oracle E-Business Suite Javaキャッシング・フレームワーク開発者ガイド(My Oracle Supportナレッジ・ドキュメント1108093.1)を参照してください。

キャッシング・フレームワークには管理ユーザー・インタフェースが付属しており、機能管理者職責で使用可能です。このインタフェースには次の3つのページが含まれ、メモリー管理ポリシーおよび管理操作のチューニングを実装できます。

一般的に、パフォーマンスに問題がない場合は、キャッシュ管理は必要ありません。

キャッシング・フレームワーク概要ページに「キャッシュ使用要約」が、次の内容で表示されます。

「チューニング」ページで、キャッシュ構成要素を検索してから、使用頻度の高い構成要素の統計を使用可能にするとキャッシュ・フレームワークのパフォーマンスを測定できます。この統計には、各キャッシュ構成要素のヒット数、ミス数、ヒット/ミスの比率および無効化カウントが含まれます。また、収集した統計を消去し、キャッシュを消去できます。

ヒント: キャッシュ構成要素からの要求オブジェクトがキャッシュ内に見つからない場合、キャッシュ・ミスとなります。特定のキャッシュ構成要素に対するミス値を削減するには、「タイムアウト・タイプ」値および「タイムアウト制限時間」値を更新します。アイドル・タイムアウト期間を超えた後か、オブジェクトが更新された後にオブジェクトの状態がアイドルのままの場合、キャッシュ内のコピーが無効にされて、オブジェクトが「無効」とマークされます。オブジェクトが無効の場合、後続の全オブジェクトのget()操作によって、データベースからオブジェクトの新規コピーが取得されます。

注意: キャッシュ構成要素定義「タイムアウト・タイプ」および「タイムアウト制限時間」の変更は、中間層がバウンスされるまで有効になりません。

「グローバル・キャッシュ構成」ページで、すべてのキャッシュ構成要素キャッシュ統計およびキャッシュ・ポリシーを更新できます。

注意: キャッシュ構成要素の統計収集の有効化または無効化は、現行のJava仮想マシン(JVM)のみに影響します。他のJVMの統計収集を有効化または無効化するには、これらのJVMをバウンスします。これは、「グローバル・アイドル時間」プロファイル・オプションへの変更でも同様です。