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Oracle E-Business Suiteセットアップ・ガイド
リリース12.2
E51769-01
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Oracle Real Application Clustersによるシステムの拡張

Oracle Real Application Clustersの概要

ここでは、Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC)を使用する環境にOracle E-Business Suiteをインストールするために必要なステップの概要を説明します。

Oracle RACを利用したOracle E-Business Suiteリリース12の使用の詳細は、My Oracle Supportナレッジ・ドキュメント1072636.1『Oracle E-Business Suite Release 12 High Availability Documentation Roadmap』を参照してください。このドキュメントには、ご使用のOracle E-Business SuiteおよびOracle Databaseのリリースに応じて参照する必要があるリリースごとのドキュメントがリストされています。

前提

Oracle RACを利用するようにOracle E-Business Suiteを準備するには、いくつかのステップを実行する必要があります。主なステップは次のとおりです。

  1. 必要なOracle Clusterwareのインストール

  2. 必要なOracleデータベース・ソフトウェアのインストール

  3. TNSリスナーの構成

  4. ASMインスタンス/ディスクグループの作成(オプション)

  5. rconfigによるOracle DatabaseからOracle RACへの変換

  6. 変換後のステップの実行

  7. データベース層でのAutoConfigの有効化

  8. Oracle RAC用のアプリケーション環境の確立

  9. パラレル・コンカレント処理の構成

Oracle RACへの移行

サンプルのXMLファイルであるConvertToRAC.xmlに対してrconfigユーティリティを実行すると、Oracle RACを利用するためにOracleデータベースの変換が実行されます。ConvertToRAC.xmlは、システムの特定の要件を満たすようにユーザーが変更します。

rconfigを使用してOracle RACへ変換するために指定した設定を検証およびテストするには、実際の変換前に「検証のみ」モードでrconfigを実行する必要があります。それにより、rconfigがパラメータ設定を検証するテスト実行が行われ、実際の変換前に対処が必要な問題が報告されます。

Oracle RAC用のOracle E-Business Suite環境の設定

Oracle E-Business Suiteに関して、Oracle RACが利用できる環境を整えるには多くのステップを実行する必要があります。詳細は、My Oracle Supportナレッジ・ドキュメントNote 745759.1『Oracle E-Business Suite and Oracle Real Application Clusters Documentation Roadmap』にある関連ナレッジ・ドキュメントを参照してください。

次のステップを実行します。

  1. Applicationsのデータベース層でAutoConfigを実行します。

  2. $INST_TOP/ora/10.1.2/network/adminおよび$INST_TOP/ora/10.1.3/network/admin/<context_name>にあるtnsnames.oraファイルおよびlistener.oraファイルを確認します。

  3. ロード・バランスおよびフェイルオーバーのために正しいTNSの別名が生成されたことを確認します。

  4. すべての別名が仮想ホスト名を使用して定義されたことを確認します。

  5. $FND_SECUREにあるdbcファイルを検証します。パラメータAPPS_JDBC_URLが、環境内にあるすべてのインスタンスで構成されていることと、load_balanceが「Yes」に設定されていることを確認します。

Oracle RACを使用したパラレル・コンカレント処理の設定

Parallel Concurrent Processing (PCP)を利用するには、ユーザー環境に複数の「コンカレント処理」ノードが必要です。複数のノードがない場合、My Oracle Supportでアプリケーション層のクローニングの詳細を参照してください。

コンカレント・パラレル処理を構成するための重要なステップは次のとおりです。

  1. すべての「コンカレント処理」ノードにPCPを構成します。

  2. 取引マネージャを設定します。

  3. 「コンカレント処理」ノードにロード・バランシングを設定し、AutoConfigを実行します。

関連トピック

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