Oracle E-Business Suiteセットアップ・ガイド リリース12.2 E51769-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
この項では、Oracle E-Business Suiteにおけるコンカレント・プログラム実行要求の処理と、コンカレント要求のライフ・サイクルについて説明します。
Oracle E-Business Suiteでは、バックグラウンドで実行されるプログラムがコンカレント処理によりオンライン操作と同時に実行されます。システム管理者は、プログラムの実行時期と、Oracle E-Business Suiteでプログラムのバックグラウンド実行に使用されるオペレーティング・システム・プロセス数を管理できます。
ユーザーがレポートを実行するときには、レポートの実行要求が生成されます。レポートの実行コマンドがコンカレント要求で、レポートを生成するプログラムがコンカレント・プログラムです。コンカレント・プログラムはコンカレント・マネージャにより起動されます。
ユーザーがコンカレント・プログラムの実行を要求するたびに、その要求がデータベース表に挿入され、要求IDで一意に識別されます。コンカレント・マネージャは、この表から要求を読み取ります。
マネージャの定義には、要求の実行に使用可能なオペレーティング・システム・プロセス数が含まれています。この数値をマネージャのターゲット・プロセス数と呼びます。
コンカレント・プログラムの実行は、実際には次の条件に基づいて開始されます。
開始予定日時
保留中かどうか
他のプログラムと非互換(ともに実行できない)かどうか
要求の優先度
コンカレント要求の優先度はアプリケーション・ユーザー名により決定され、システム管理者により「コンカレント:要求の優先度」ユーザー・プロファイル・オプションを使用して設定されます。
使用可能な最初のコンカレント・マネージャは、要求の優先度を処理に適格な他の要求と比較し、優先度の最も高い要求を実行します。
同じ優先度を持つ要求から選択する場合は、最も古い要求から順番に実行されます。
通常は、複数のプログラムを1つの要求セットにグループ化できます。要求セット全体を発行すると要求IDが1つ生成され、セットの各メンバーには発行時に固有の要求IDが割り当てられます。セットの要求IDで親要求が識別され、各プログラムのそれぞれの要求IDで子要求が識別されます。
コンカレント要求は、ライフ・サイクルの3つ(あるいは4つ)の段階、つまりフェーズを通じて処理されます。
変数 | 説明 |
---|---|
Pending | 要求は実行待機中です。 |
Running | 要求を実行中です。 |
Completed | 要求は完了済です。 |
InActive | 要求を実行できません。 |
各フェーズでは、要求の条件、つまりステータスが変わることがあります。次の表に、各フェーズとコンカレント要求がたどることのできる各種ステータスを示します。
フェーズ | ステータス | 説明 |
---|---|---|
PENDING | Normal | 要求は次に使用可能なマネージャを待機中です。 |
PENDING | Standby | 要求を実行するプログラムには、現在実行中の他のプログラムとの互換性がありません。 |
PENDING | Scheduled | 要求は将来の時刻または日付に開始するようにスケジュール済です。 |
PENDING | Waiting | 子要求は親要求が実行準備完了としてマークされるのを待機中です。たとえば、順番に実行されるレポート・セット内のレポートは、直前のレポートが完了するまで待機する必要があります。 |
RUNNING | Normal | 要求を正常に実行中です。 |
RUNNING | Paused | 親要求は、その子要求がすべて完了するまで一時停止します。たとえば、レポート・セットはセット内のレポートがすべて完了するまで一時停止します。 |
RUNNING | Resuming | 同じ親要求により発行された要求の実行がすべて完了しました。親要求は再開されるのを待機中です。 |
RUNNING | Terminating | 「Request Details」ゾーンの「Status」フィールドで「Terminate」を選択すると、要求の実行が終了します。 |
COMPLETED | Normal | 要求は正常に完了します。 |
COMPLETED | Error | 要求は正常に完了しませんでした。 |
COMPLETED | Warning | 要求の完了時に警告が発行されます。たとえば、レポートは正常に生成されますが印刷できません。 |
COMPLETED | Cancelled | 「Request Details」ゾーンの「Status」フィールドで「Cancel」を選択すると、「Pending」または「InActive」ステータスの要求が取り消されます。 |
COMPLETED | Terminated | 「Request Details」ゾーンの「Status」フィールドで「Terminate」を選択すると、要求の実行が終了します。 |
INACTIVE | Disabled | 要求を実行するプログラムが使用不可です。システム管理者に連絡してください。 |
INACTIVE | On Hold | 「Request Details」ゾーンの「Status」フィールドで「Hold」を選択すると、「Pending」ステータスの要求が保留になります。 |
INACTIVE | No Manager | この要求を実行するためのマネージャが定義されていません。システム管理者に確認してください。 |
関連トピック
レポートおよびログ・ファイルへのエンド・ユーザーのアクセス権限の設定
Oracle E-Business Suiteシステムは、コンカレント・マネージャおよびワークフロー・メーラーなど、様々なサービスに依存します。この種のサービスは、アプリケーションを正常に機能させるために常に実行している必要がある1つ以上のプロセスで構成されます。以前のリリースでは、これらのプロセスの多くをシステム管理者が個別に起動してモニターする必要がありました。このようなプロセスの管理は、この種のサービスが複数のホスト・マシン間に分散する場合があるために複雑になっていました。サービス管理機能では、Oracle Applications Managerに組み込まれたフォルト・トレラント・サービス・フレームワークと集中管理コンソールが提供されたことにより、これらのプロセスの管理を大幅に合理化できます。
一般サービス管理(GSM、または単にサービス管理)はコンカレント処理の拡張であり、複数のホスト・マシン上でプロセスを管理するための強力なフレームワークを提供します。サービス管理により、このフレームワークに事実上すべてのアプリケーション層サービスを統合できます。Oracle WorkflowメーラーなどのサービスやJavaのサービスを、一般サービス管理の下で実行できます。
内部コンカレント・マネージャ(ICM)は、サービス管理を使用して複数のホスト間で各種のサービス・プロセスを管理します。各ホスト上では、サービス・マネージャがICMのかわりに機能するため、ICMはそのホスト上のサービス・プロセスをモニターして制御できます。システム管理者は、ICMと通信する管理コンソールを通じてサービスを構成、モニターおよび制御できます。
一般サービス管理
サービス管理は、フォルト・トレラント・システムを提供します。サービス・プロセスが予期しないときに終了すると、ICMは自動的にそのプロセスを再開しようとします。ホストに障害が発生した場合、ICMは影響を受けるサービス・プロセスを第2ホスト上で開始できます。ICM自体は、各種ホスト上の内部モニター・プロセスによりモニターされ、維持されます。
サービス管理により、Oracle E-Business Suiteの管理性が大幅に改善されます。システム管理者は、Oracle Applications Manager(OAM)のセントラル・コンソールを使用して、従来は各ホストで個別に管理する必要があった多様なサービスを管理できるようになりました。システム・サービス・セット全体を1つの処理で開始または停止できます。また、サービス管理により、特定のシステム障害を自動的に補正することで大きなメリットが得られます。
サービス・プロセスは、コンカレント・マネージャおよび取引マネージャのプロセスに非常に似ています。いずれも、それぞれの製品を正常に機能させるために中間層で常に実行されている必要があります。フォルト・トレランス、プロセス分散および簡略化された構成および制御を提供するために、コンカレント・マネージャと取引マネージャ用のコンカレント処理管理機能が作成されました。
サービス・プロセスをOracle E-Business Suiteシステム管理者が手動で個別に開始してモニターする必要がなくなりました。
サービスは、コンカレント処理用に開発されたプロセス分散機能とフォルト・トレランス機能を利用できます。
コンカレント・マネージャ・プロセスと同様に、システム管理者は稼働シフトを使用して、指定の期間に指定のノード上でサービスに対してアクティブになるプロセスの数を判断できます。
プロセス管理サポートを各種Oracle Applicationsサービスへと拡張するには、内部コンカレント・マネージャによりすべてのOracle Applications層でプロセスを開始、モニターおよび制御できる必要があります。各層の各ノードには、Oracle RPCベースのサービス・マネージャがインストールされます。ICMは、このサービス・マネージャを使用してプロセスを管理します。
サービスとは、クライアント・プロセスの要求時に処理を実行するプロセスまたはその集合です。コンカレント・マネージャは、クライアントが他の処理を実行する間に処理されるように、処理要求の発行に使用するサービスの一種です。
サービスがアクティブな間は、クライアントからの要求を待機する1つ以上のリスナー・プロセスを必要とします。処理する要求をキュー内で定期的にポーリングするコンカレント・マネージャ・プロセスは、リスナーの一例です。
サービス管理により制御される各サービスには、複数のサービス・インスタンスが存在する場合があります。各インスタンスは1つ以上のプロセスで構成される場合があります。
停止プロセスの一部として、ICMは、データベース接続が失われたときに強制的に停止するかどうかを決定します。これは、特定のエラー・メッセージORA-3113、ORA-3114、またはORA-1041を確認することによって行われます。これらのいずれかのメッセージが検出された場合、ICMはデータベース接続の確立を試行する回復プロセスを生成します。失敗した場合、再試行するまで一定期間スリープします。この動作が、接続に成功するか、自らを停止する信号を受信するまで続きます。
接続に成功すると、プロセスで古いICMデータベース・セッションが削除され、標準の起動マネージャ・スクリプトを使用して新規ICMが起動されます。ICMが再起動されると、停止された他のすべてのマネージャも起動され、標準処理が再開されます。
中間層ノードに障害が発生し、そのノードのサービス・インスタンスが2次ノードにフェイルオーバーすると、ノードは過負荷になることがあります。負荷分散機能により、システム管理者は標準処理中にリソースの割当てを制御できます。フェイルオーバー・センシティビティ機能により、元のノードよりも少ないプロセスで稼働シフトをフェイルオーバーできます。これにより、2次ノードに割り当てられた既存のリソースへの影響を減らすことができます。
サービス・インスタンス定義における標準の稼働シフト設定の一部として、フェイルオーバー・プロセス数が入力されます。フェイルオーバーが発生すると、サービス・インスタンスによるキュー・サイジングの実行を反復するときに、ICMでは標準の実行プロセス値のかわりにフェイルオーバー・プロセスの値が使用されます。
コンカレント・プログラムは、他のコンカレント・プログラムおよびオンライン操作と同時に実行する実行ファイルで、ハードウェアの能力を最大限に利用します。通常、コンカレント・プログラムは、仕訳の転記やレポートの生成など、実行に長時間かかるデータ集中型のタスクです。
標準要求発行(SRS)はOracle E-Business Suiteの機能の1つで、この機能を使用すると、単一の標準フォーム(「要求の発行」)またはウィンドウ(「要求の計画」)からコンカレント・プログラムを選択して実行できます。コンカレント・プログラムの実行要求は、コンカレント要求と呼ばれます。
コンカレント・プログラムのグループ化には、主に2種類の形式があります。要求セットは、単一要求で複数のコンカレント・プログラムを実行するよう定義されています。要求グループは、職責を使用したコンカレント・プログラムへのアクセス管理に使用されます。要求セットと要求グループの両方については以降の項で説明します。
関連トピック
Oracle E-Business Suiteユーザーズ・ガイドのレポートおよびプログラムの実行に関する項
コンカレント要求を発行および表示するユーザーのアクセスを制限できます。
注意: この方法はリリース12以前から使用されています。
要求セキュリティ・グループとは、レポートまたはコンカレント・プログラムの集合です。システム管理者は要求セキュリティ・グループを定義して、レポートとコンカレント・プログラムへのユーザー・アクセスを管理します。要求セキュリティ・グループを作成できるのはシステム管理者のみです。
「標準要求発行」で選択できるレポートとコンカレント・プログラムは、要求セキュリティ・グループに属しています。このグループは、職責に割り当てられた要求グループです。
重要: 要求セキュリティ・グループは、下位互換性のみを目的として使用されます。
カスタマイズしたSRSフォームまたはウィンドウから選択できるレポートとコンカレント・プログラムは、コードを使用する要求セキュリティ・グループに属しています。
RBACを使用することで、管理者は、コンカレント・プログラムおよびコンカレント要求に関連するデータの保護をより詳細に管理できます。
管理者は、個別のプログラム/セットや要求グループ内のすべてのプログラム/セット、1つまたは複数のアプリケーションに属するプログラム/セットなどを、直接ユーザーに割り当てたり、ロールに割り当てることで複数ユーザーに適用できます。RBACの詳細は、Oracle E-Business Suiteセキュリティ・ガイドのOracleユーザー管理によるアクセス管理の概要に関する項を参照してください。
アプリケーションが要求グループに含まれている場合、そのアプリケーションで作成されるすべてのプログラム/要求セットも自動的に同じ要求グループに含まれます。要求の発行は、プログラムと要求セットの両方に適用されることに注意してください。
次のタイプの「インスタンス・セット」は、割当で使用されます(ただし、管理者は必要に応じて新規のインスタンス・セットを作成できます)。
特定の要求セキュリティ・グループ内のすべてのプログラム
特定の要求セキュリティ・グループ内のすべての要求セット
この機能を有効にすると、次の項目がシードされます。
権限「要求の発行」
権限「要求の表示」
権限「要求の発行」および「要求の表示」を含む権限セット「操作の要求」
オブジェクト「コンカレント・プログラム」
オブジェクト・インスタンス・セット「アクセス可能なプログラム」
オブジェクト・インスタンス・セット「アクセス可能な要求セット」
要求セキュリティ・グループへのアクセス権をロールに付与するには、次のステップに従ってください。
ロールを定義します(ユーザー管理職責)。
要求セキュリティ・グループを定義します(システム管理者職責)。
付与を定義します(機能管理者職責)。
付与の「名称」および「摘要」(オプション)を入力します。
付与の「セキュリティ・コンテキスト」を入力します。
「データ・セキュリティ」で、オブジェクトとして「コンカレント・プログラム」または「要求セット」を選択し、「次へ」をクリックします。
オブジェクト・データ・コンテキストのデータ・コンテキスト・タイプに「インスタンス・セット」を選択します。必要に応じて「アクセス可能なプログラム」または「アクセス可能な要求セット」を選択し、「次へ」をクリックします。
インスタンス・セットの情報を検討します。「インスタンス・セット詳細」で、要求グループとそのアプリケーションを入力します。具体的には、「パラメータ1」として要求グループ名を入力し、「パラメータ2」としてアプリケーションの短縮名を入力します。
「セット」で権限セットに「操作の要求」を選択し、「次へ」をクリックします。
付与情報を検討して、作業を保存します。
すべてのユーザーにはシード済付与が2つあり、旧職責用にすでに存在する要求グループ割当を把握できます。次の付与があります。
プログラム - デフォルトの付与
要求セット - デフォルトの付与
RBACを使用して要求を表示するユーザーのアクセスを管理できます。
注意: 以前のリリースでは、「コンカレント: レポート・アクセス・レベル」プロファイルを使用して、コンカレント・プログラムが生成した出力ファイルやログファイルをレポートする権限を管理していました。このプロファイルは本リリースでは使用されなくなりました。
シード済の「インスタンス・セット」により管理者に次の項目を付与できます。
ユーザーから発行されるすべての要求
指定のアプリケーションに対してユーザーから発行されるすべての要求
ユーザーから発行されるプログラムに属するすべての要求
ユーザーから発行される要求セットに属するすべての要求(構成プログラムの所有アプリケーションに関係なく)
別のユーザー(またはロールを介したユーザーのグループ)への要求
システム管理者は必要に応じて新規のインスタンス・セットを作成できます。また、すべてのユーザーから発行される要求へのアクセス権を特定ユーザーのセットに付与できます。たとえば、指定したアプリケーションの管理者グループが、ビジネス・ユーザーから発行される特定のタイプまたはプログラムの要求を追跡すると想定します。その場合、次のアプローチを使用して、特定プログラムの要求をユーザーのグループに付与できます。
要求を発行したユーザーに関係なく、特定のプログラムに属するすべての要求を選択するインスタンス・セットを作成します。
例:
&TABLE_ALIAS.request_id in
( select cr.request_id
from fnd_concurrent_requests cr, fnd_concurrent_programs cp
where cr.concurrent_program_id = cp.concurrent_program_id
and cr.program_application_id = cp.application_id
and cp.concurrent_program_name = &GRANT_ALIAS.PARAMETER1)
単一プログラムではなく、プログラム・セットへのアクセス権を付与する場合、&GRANT_ALIAS.PARAMETER1は、特定の要求グループ内のすべてのプログラムを返す副問合せに置き換えられます。
このインスタンスのセットを既存のロール(たとえば<アプリケーション>管理者ロール)に付与する権限を作成し、付与するプログラム名を割り当てます。この付与の作成には、「コンカレント要求」データ・オブジェクトを使用します。
これらの要求へのアクセス権が必要なすべてのユーザーにこのロールが割り当てられていることを確認してください。
システム管理者は、個々のユーザーに対して、有効な要求(ステータスが「実行中」)の数を制限できます。これにより、1人のユーザーが要求キューを独占できなくなります。たとえば、有効要求制限が5に設定されたユーザーが20の要求を発行した場合、同時に実行される要求は5つのみです。残りの要求は、そのユーザーの有効な要求の数が5つ未満に減ると実行されます。「プロファイル・オプション」ウィンドウを使用して、「コンカレント:有効要求制限」プロファイルを設定します。全ユーザーに対してグローバルな制限を設定する場合は、このオプションをサイト・レベルで設定します。次に、このプロファイル・オプションをユーザー・レベルで設定すると、各ユーザーの制限を変更できます。
レポートとコンカレント・プログラムを、要求セットにまとめることができます。
要求セットは、レポートまたはコンカレント・プログラムの集合に対して、実行オプション、印刷オプション、パラメータ値(可能な場合)を定義します。適切な権限を持つエンド・ユーザーおよびシステム管理者は要求セットを定義できます。システム管理者には、エンド・ユーザーよりも高い要求セット権限が付与されています。要求セットは、フォーム・ベースのアプリケーション、またはHTMLベースのアプリケーションから実行できます
要求セットは、事前定義済の印刷オプションとパラメータ値を使用した、複数のレポートとコンカレント・プログラムを実行する迅速かつ便利な方法です。要求セットによって、そのセットから発行されるステージに複数の要求がグループ化されます。ステージの発行順序は、前のステージのステータスによって決まります。
レポートとコンカレント・プログラムへのアクセスをカスタマイズするため、システム管理者が要求セットを利用することもできます。要求セットを使用して、システム管理者は次の操作を実行できます。
ユーザーの要求セキュリティ・グループの外部にあるレポートとコンカレント・プログラムから選択したレポートとコンカレント・プログラムをユーザーが実行できるように、職責を付与します。
要求およびその他のコンカレント・プログラムへのアクセス権をユーザーごとに付与します。
エンド・ユーザーが編集できない印刷オプションとパラメータ値を使用して、セット内のレポートが実行されることを保証します。
システム管理者には、「要求セット」ウィンドウの特別版など、アプリケーション・ユーザーより上の権限があります。
要求セットを定義し、「要求の発行」フォームから要求セットを発行することで、同じコンカレント要求セットを定期的に実行できます。
システム管理者は、任意の標準要求発行レポートまたはコンカレント・プログラムを、定義する要求セットに組み込むことができます。エンド・ユーザーが要求セットを定義する場合、そのエンド・ユーザーの職責の要求セキュリティ・グループに属しているレポートとプログラムからのみ、選択できます。
要求セットの作成と編集には、「要求セット」フォームを使用します。
この項では、要求セット・ステージの定義方法と編成方法を説明します。
要求セットは、実行順序を決めるためにリンクされる、1つ以上の「ステージ」に分割されます。各ステージは、並列に(同時に任意の順序で)実行する、1つ以上の要求で構成されます。たとえば、最も単純な要求セット構造では、すべての要求が1つのステージに割り当てられます。これによって、すべての要求を並列に実行できます。
単一ステージの要求セット
要求を順番に実行するには、要求を異なるステージに割り当て、そのステージを要求の実行順にリンクします。
複数ステージがある要求セット
コンカレント・マネージャが要求セット内で一度に実行できるのは、1つのステージのみです。1つのステージが完了すると、次のステージが発行されます。ステージ内のすべての要求が完了しないかぎり、そのステージは完了したとみなされません。
ステージを使用するメリットの1つは、複数の要求を並列に実行し、次のステージに順に移動できることです。これによって、要求セットを様々な用途で効率的に使用できます。
1つのステージ内で複数の要求を並列に実行する要求セット
要求セットやコンカレント要求と同様に、ステージも様々なステータスで完了します。各ステージは、ステータスが「成功」、「警告」または「エラー」で完了します。これらの完了ステータスを使用して要求セットを構築するには、現行ステージの完了ステータスに基づいて後続のステージを定義します。たとえば、要求セットは常にステージ1から開始します。ステージ1がステータス「成功」で完了した場合は、「成功」リンクに続いてステージ2が発行されます。ステージ2が完了すると要求セットが終了します。ステージ1がステータス「警告」で完了した場合は、「警告」リンクに続いてステージ3が発行されます。ステージ3が完了すると要求セットが終了します。ステージ1がステータス「エラー」で完了した場合は、「エラー」リンクに続いてステージ4が発行されます。ステージ4が完了すると要求セットが終了します。
ステージ・ステータスを使用する要求セット
この例では、標準ステージ機能を使用してステージ・ステータスを決定します。標準ステージ機能では、ステージ内の各要求のステータスを使用して、そのステージのステータスを計算します。1つのステージ内のすべての要求がステータス「成功」で完了した場合、そのステージのステータスは「成功」になります。1つ以上の要求がステータス「エラー」で完了した場合、そのステージのステータスは「エラー」になります。1つ以上の要求がステータス「警告」で完了し、ステータス「エラー」で完了した要求がない場合、そのステージのステータスは「警告」になります。
要求セット内のステージ間のリンクに制限はありません。あるステージから別のステージに任意にリンクでき、1つのステージに複数のリンクを作成することもできます。たとえば、ステージ1は、完了ステータスが「成功」または「警告」の場合はステージ2にリンクし、ステータスが「エラー」の場合はステージ3にリンクできます。
ステージへのリンクが複数ある要求セット
各完了ステータスに対して後続のステージを指定しないと、要求セットの終了が決定します。要求セットは、要求セット内の任意のステージの後で終了できます。つまり、任意のステージが、他のステージへのリンクがないステータスで完了すると、その要求セットは終了します。
要求セットは、ステージ間のリンクを使用して管理できます。以前のリリースには、「パラレルに実行」、「順次に実行」、および「順次に実行するがエラー時中断」の3つのオプションがありました。これらのオプションはすべて、要求セット・ウィザードを使用して簡単に再作成できます。「要求セット」ウィンドウの「要求セット・ウィザード」ボタンを使用して、ウィザードを起動できます。ウィザードに従って、次のように要求セットの入力と作成を行います。
変数 | 説明 |
---|---|
パラレルに実行 | 並列に実行するすべての要求を含む1つのステージを作成します。 |
順次に実行 | 各ステップの1つ以上の要求を順番に含む個別のステージを作成し、適切な順序でリンクします。 |
順次に実行するがエラー時中断 | 「順次に実行」と同様に順序を設定します。ただし、複数のステージにリンクすると、「エラー」の完了ステータス・フィールドにおけるリンクのように、後続のステージには進みません。 |
ステージの完了ステータスは、事前定義済の機能によって判断されます。Oracle E-Business Suiteの標準ステージ評価機能では、含まれている要求の完了ステータスを使用します。この機能を使用して、ステージのステータスを判断します。
リンクが定義されていないステータスでステージが完了すると、要求セットが終了します。要求セットの完了ステータスは、次のいずれかの方法で判断されます。
要求セットで実行された最後のステージの完了ステータスを使用します。この方法がデフォルトで使用されます。
要求セット内の特定のステージを「重要」と定義すると、デフォルトの動作を上書きできます。要求セットに単一の定義済重要ステージが含まれている場合、その重要ステージが実行されると、要求セットの完了ステータスは、重要ステージの完了ステータスと同一となります。これは要求セットの最後のステージが「クリーン・アップ」ステージで、かつ要求セット全体のステータスにとって重要でない場合に有効です。
要求セットに複数の定義済重要ステージが含まれている場合、すべての重要ステージで最悪の完了ステータスが、セット全体の完了ステータスとみなされます。
要求セット内のレポートごとに、異なるプリンタを選択できます。要求セットを定義すると、レポートの送信先プリンタなどの印刷オプションが保存されるため、要求セットを実行するときに再度オプションを指定する必要はありません。
重要: 「コンカレント・プログラム」フォームを使用して、コンカレント・プログラムに対してプリンタを定義した場合、その値は、ユーザー・プロファイル・オプションの設定や要求セット定義では更新できません。また、プログラムや要求セットの実行時にも更新できません。
注意: 「コンカレント・プログラム」フォームで要求セット・コンカレント・プログラム(要求セット買掛年齢調べレポートなど)に対するプリンタを定義しても意味がありません。そのプリンタ定義は参照されません。
要求セットに多数のステージが含まれ実行に時間がかかるような状況などで、管理者は、要求セットをより優先度の高い要求に譲ることができます。要求セットの保留機能を使用すると、実行中の要求セットを保留状態にでき、要求セット・ステージの実行を効率よく管理できます。
OAMの「View Running Requests」ページでは、「Hold」ボタンおよび「Remove Hold」ボタンを使用できます。要求セットを保留するには、要求セットを選択し、「Hold」ボタンをクリックします。要求セットの実行を続行する場合は「Remove Hold」をクリックします。
非互換性が許可された要求セット内で要求セットまたはステージを定義すると、入力した指示に従って要求セット内の要求を実行するコンカレント・プログラムが作成されます。
要求セットを実行するすべてのコンカレント・プログラムのタイトルは要求セット<要求セット名>になり、要求セット・ステージを実行するプログラムのタイトルは要求セット・ステージ<要求セット・ステージ名>になります。「コンカレント・プログラム」フォームで、プログラム名に基づいて要求セットまたは要求セット・ステージのコンカレント・プログラムを問い合せるには、「名称」フィールドに次のように入力します。
コンカレント・プログラム名の前に、「要求セット」または「要求セット・ステージ」と入力します。
「要求セット%」または「要求セット・ステージ%」と入力すると、すべての要求セット・プログラムに対して問合せが実行されます。
要求セットと要求セット・ステージのコンカレント・プログラムでは、要求セットまたはステージの実行を記録したログ・ファイルが作成されます。また、要求セットやステージ内の各レポートやコンカレント・プログラムでも、独自のログ・ファイルが作成されます。
注意: 記録される要求の実際の開始時間は、要求のステータスが「Running」に変更される開始時間です。子プロセスから必要な情報を取得するまで、要求は開始を待機する必要がある場合があります。
非互換性が許可された要求セットを実行する際は、その要求セットを定義したコンカレント・プログラムを実行する要求を発行します。この要求セット・コンカレント・プログラムは、要求セット・ステージ・コンカレント・プログラムを発行します。要求セット・ステージ・コンカレント・プログラムでは、ステージ内のプログラムおよびレポートごとに要求を発行します。要求セット・コンカレント・プログラムまたは要求セット・ステージ・コンカレント・プログラムを実行する要求は親要求であり、プログラムおよびレポートを実行する要求は子要求となります。
「コンカレント要求」フォームを使用すると、要求セットのステータス、およびその要求セットに含まれているプログラムを検討できます。次の表に、「実行中」フェーズの要求セットに関連する情報を示します。
ステータス | 説明 |
---|---|
Paused | 親要求は、すべての子要求が完了するまで一時停止します。たとえば、要求セット・ステージは、ステージ内のすべてのレポートが完了するまで一時停止します。 |
Resuming | 同じ親要求によって発行されたすべての要求の実行が完了しました。親要求の実行が再開されます。 |
要求セットを変更できるのは、要求セットの所有者またはシステム管理者のみです。変更を行うには、「要求セット」ウィンドウで、変更する要求セットを問い合せます。
注意: アップグレード時に、Oracleアプリケーションから提供された要求セットへの変更内容を保持する場合は、アップグレードする前に、要求セットの名称を変更するか、または別の名称を使用して再作成する必要があります。事前定義済の要求セットを名称を変えずに変更すると、Oracle E-Business Suiteをアップグレードする際に変更内容が上書きされます。
要求セットを作成する手順は、次のとおりです。
「要求セット」ウィンドウにナビゲートします。
要求セットの「名称」を入力します。
要求セットの「セット・コード」を入力します。この名称は、要求セットを参照するために内部的に使用されます。
要求セットに関連付ける「アプリケーション」を入力します。
必要に応じて、要求セットの「摘要」を入力します。
「所有者」フィールドでは、ユーザー名がデフォルト設定されます。このフィールドを変更できるのはシステム管理者のみです。
「有効日」の「自」フィールドおよび「至」フィールドに値を入力して、ユーザーと他のユーザーが要求セットを実行できる有効期間を定義します。現在日が定義した範囲外の場合、この要求セットは「要求の発行」ウィンドウでは使用できません。要求セットは、「至」フィールドで指定した日付に使用できなくなります。
「同時印刷」チェック・ボックスをチェックすると、すべての要求が完了時にプリンタに同時に送信されます。チェックを解除すると、要求が完了するときに、一度に1つずつ要求がプリンタに送信されます。
「非互換の許可」チェック・ボックスをチェックすると、システム管理者は、この要求と非互換の(同時に実行できない)プログラムを指定できます。この要求セットが他のすべてのコンカレント要求または要求セットとともに実行できるように指定するには、このチェック・ボックスをチェックしません。
ステージの定義を完了した後で、「ステージの定義」または「ステージのリンク」を選択します。
ステージを定義する手順は、次のとおりです。
「表示順序」の値は、ステージに入力したとおりに、順にデフォルト設定されます。ステージの表示順序を変更するには、このフィールドを変更します。
ステージの「名称」を入力します。
必要に応じて、ステージの「摘要」を入力します。
ステージの「ステージ・コード」を入力します。このコードは、ステージを参照するために内部的に使用されます。
「機能」リージョンの「機能」フィールドで、値リストを使用して機能を選択します。このフィールドのデフォルト値は標準ステージ評価機能です。この機能の完了ステータスは、含まれている要求の通常の完了ステータスに基づきます。その他の機能は、使用しているOracle製品で提供される場合があります。これらの機能の説明は、使用しているOracle製品のユーザーズ・ガイドを参照してください。
要求セットの完了ステータスとこのステージの完了ステータスを等しくする場合は、「このステージの戻り値をセットの実行結果に反映させる」チェック・ボックスを使用します。
注意: 複数のステージに対してこのチェック・ボックスを選択すると、要求セットの完了ステータスは、要求セット内で最後に実行されたステージの完了ステータスと同じになります。
「非互換の許可」チェック・ボックスを使用すると、システム管理者は、このステージと非互換の(同時に実行できない)プログラムを指定できます。要求セットのこのステージが他のすべてのコンカレント要求または要求セットとともに実行できるように指定する場合は、このチェック・ボックスをチェックしません。
「要求」を選択します。
「ステージ要求」ウィンドウでは、ステージに含める要求を定義します。
要求セットに含めるレポートまたはプログラムを選択します。選択した要求の説明および関連するアプリケーションが、「摘要」フィールドと「アプリケーション」フィールドに表示されます。
選択可能な要求のリストには、自分の職責の要求グループを使用して「要求の発行」フォームからアクセスできる要求が含まれます。
「このプログラムの結果を使用するステージ機能を許可する」チェック・ボックスを使用して、含める必要があるプログラムまたはレポートを指定します。
「印刷オプション」リージョンには、コンカレント要求のオプションが表示されます。印刷する出力の部数、印刷の形式、印刷するプリンタ、および出力をオペレーティング・システム・ファイルに保存するかどうかを指定します。
標準要求発行ではこれらのオプションが保存されるため、要求セットの実行時に再度オプションを指定する必要はありません。要求セットの定義時に各要求に対してこれらのオプションを指定しないと、要求セットの発行時に、標準要求発行で個別プロファイル・オプションの値がデフォルトとして使用されます。『Oracle E-Business Suiteメンテナンス・ガイド』のコンカレント処理のユーザー・プロファイル設定の項を参照してください。
注意: 一部の要求には、変更できない必須の形式またはプリンタが指定されている場合があります。
印刷オプションの設定が完了した後で、「パラメータ」を選択して「要求パラメータ」ウィンドウを表示します。
「要求パラメータ」ウィンドウでは、要求セット内にある特定の要求のパラメータ値をカスタマイズできます。「要求パラメータ」ウィンドウの最上部にあるフィールドには、現行の要求セット、およびパラメータ値をカスタマイズできる要求に関する一般情報がリスト表示されます。ウィンドウの複数行の部分には、その要求のパラメータがリスト表示されます。
「順序」フィールドには、「要求の発行」ウィンドウで要求を実行する際の各要求パラメータの表示順序が表示されます(低い番号から高い番号の順に表示されます)。パラメータの順序を変更できるのは、システム管理者のみです。
「プロンプト」フィールドは表示専用フィールドで、要求パラメータのプロンプトが表示されます。
発行時に要求パラメータを表示できるように指定するには、「表示」チェック・ボックスをチェックし、発行時にパラメータを表示する必要がない場合はチェックを解除します。
発行時に要求パラメータの値を挿入または変更できるように指定する場合は「修正」チェック・ボックスをチェックします。発行時にパラメータを変更できないように指定する場合は、チェックを解除します。
「共有パラメータ」フィールドを使用して、要求セットの複数のレポートまたはプログラムに出現するパラメータのデフォルト値を設定します。同じパラメータが出現するたびに「共有パラメータ」フィールドに同じパラメータ・ラベルを入力すると、そのパラメータが最初に出現した際に割り当てた値が、同じパラメータがそれ以降に出現した場合のデフォルト値になります。共有パラメータ・ラベルを使用すると、同じパラメータが出現するたびに最初のデフォルト値を単純に設定できるため、同じパラメータが出現するたびに同じ値を再度入力する必要がなくなります。
たとえば、3つのレポートを含む要求セットを定義し、すべてのレポートに「Set of Books」というパラメータを含める場合を考えます。すべてのレポートで「Set of Books」パラメータを同じ値にデフォルト設定します。これを行うには、このパラメータが最初に出現したときに、「共有パラメータ」フィールドに「Book」というラベルを入力します。このとき、このパラメータの「デフォルト値」フィールドに値を割り当てることもできます。あるいは、要求セットを実行するまで待機し、このパラメータが最初に出現したときにデフォルト値を割り当てることもできます。要求セット内で「Set of Books」パラメータが出現するたびに、「共有パラメータ」フィールドに「Book」というラベルを入力します。これによって、「要求の発行」ウィンドウからこの要求セットを発行すると、「Book」というラベルが入力されたすべてのパラメータは、「Set of Books」パラメータが最初に出現したときに割り当てた値にデフォルト設定されます。
重要: 共有パラメータ・ラベルが入力されたパラメータの値を後で変更すると、そのパラメータのインスタンスについてのみ値が変更されますが、同じラベルが入力された他のパラメータすべての値が変更されるわけではありません。
共有パラメータ・ラベルを持つパラメータを変更可能にする場合は、そのパラメータを表示し、パラメータの現行値を常に参照できるようにすることをお薦めします。これは、ラベルが入力されたパラメータの値を後で変更しても、同じラベルが入力された他のすべてのパラメータにはその変更を伝播できないことを把握するのに役立ちます。
オプションで、パラメータの「デフォルト・タイプ」および「値」を入力します。
作業を保存します。
「ステージ要求」ウィンドウに戻り、ステップを繰り返して、さらに要求を要求セット・ステージに追加します。
同じ要求を異なるデフォルト・パラメータ値で実行する場合は、1つの要求を複数回選択できます。
新規のステージを開始するには、「ステージ」ウィンドウに戻り、「ファイル」メニューから「新規レコード」を選択します。
ステージをリンクする手順は、次のとおりです。
「開始ステージ」を入力します。ここで入力するステージは、要求セットに対して発行される最初のステージです。
「成功」、「警告」および「エラー」の各列に、最初のステージに続いて実行するステージを入力します。前のステージの完了ステータスに関係なく特定のステージが続くようにするには、その特定のステージを3つの列すべてに入力します。ステージが「エラー」で終了した場合に要求セットを停止するには、「エラー」列を空白のままにします。完了ステータスに対して後続のステージを特に指定しないと、常に要求セットはその完了ステータスで終了します。
次の表に示す例では、ステージでエラーの完了ステータスが戻された場合、要求セットは常に終了します。さらに、ステージCとステージDでは、完了ステータスに関係なく要求セットが終了します。ステージAで「エラー」以外のステータスが戻されると、ステージBが発行されます。最終的に、ステージBがステータス「成功」で完了するとステージCが続き、ステータスが「警告」の場合はステージDが続きます。
「完了」を選択します。
次の表は、前述ステップ2のステージのリンク例を示しています。
表示順序 | 名称 | 成功 | 警告 | エラー |
---|---|---|---|---|
1 | ステージA | ステージB | ステージB | |
2 | ステージB | ステージC | ステージD | |
3 | ステージC | |||
4 | ステージD |
要求セットがステータス「Error」で完了した場合、「Oracle Applications Manager - View Completed Requests」ページの「Restart」ボタンは有効になります。ユーザーが「Restart」ボタンをクリックしたときにその地点から要求セットを再起動できるように、失敗した第1ステージの情報も自動的にキャプチャ、記録および保存されます。
ステージが特定されると、要求セット・プログラムは、再発行モードでステージ・プログラムを発行します。このモードでは、プログラムは、以前の実行から同じステージを見つけて、再発行の必要があるプログラム(エラーで終了したもののみ)を判別して、実行します。このステージが正常に完了するか、「警告」ステータスで終了する場合は、通常の要求セット・プログラムの再起動メカニズムを使用して、次のステージへ進みます。
注意: 要求セットは何度も再起動できます。各ステージや個別プログラムのログは、各ステージおよびプログラム発行での新規要求生成時に実行数に関係なく保守されます。ただし、要求セットのログおよび関連ファイルは、再起動のたびに再度書き込まれます。
関連トピック
要求セットを定義または編集するとき、エンド・ユーザーとシステム管理者の権限には大きな違いがあります。
エンド・ユーザーは、自身の職責に割り当てられたレポート・セキュリティ・グループに含まれるレポート、他の要求セットまたはコンカレント・プログラムを選択して、要求セットを作成できます。
要求セットを作成するエンド・ユーザーは、自動的にその要求セットの「所有者」になります。所有権は、個人のアプリケーション・ユーザー名で識別されます。
エンド・ユーザーは「要求セット」フォームを使用して、新規の要求セットを作成したり、所有している要求セットを問い合せて更新します。エンド・ユーザーが編集できるのは、所有している要求セットのみです。
エンド・ユーザーが所有する要求セットは、個人要求セットと呼ばれる場合があります。個人要求セットは、要求セキュリティ・グループに自動的に追加されません。つまり、システム管理者が個人要求セットを要求セキュリティ・グループに割り当てないかぎり、他のユーザーは「要求の発行」ウィンドウを使用して個人要求セットにアクセスできません。
エンド・ユーザーは、どの職責で作業を行っているかに関係なく、自分が所有する要求セットをいつでも使用できます。ただし、個人要求セットは、コードを使用して要求グループ内のレポートのみを表示するようにカスタマイズされた標準発行フォームでは表示されません。
Oracle E-Business Suiteにサインオンすると、ユーザーは、次に含まれる要求、要求セットおよびコンカレント・プログラムを実行できます。
ユーザーの職責の要求セキュリティ・グループ
ユーザーが所有する要求セット
エンド・ユーザーが個人要求セットを使用すると、主に次の2つのメリットがあります。
ユーザーは、どの職責で作業を行っているかに関係なく、自分が所有する要求セットをいつでも使用できます。
ユーザーは、他のユーザーが選択する必要がある標準発行コンカレント・プログラムのリストに要求セットの選択肢を追加せずに、必要なだけ要求セットを作成できます。
システム管理者は、次の操作を実行できます。
任意のレポートまたはコンカレント・プログラムを含む要求セットを作成できます。
「要求セット」フォームを使用して、すべての要求セットを問い合せて編集できます。
要求セットごとに非互換性ルールを許可および定義できます。「要求セットの非互換性」を参照してください。
ユーザーが職責に関係なく要求セットを実行および編集できるようにする場合、要求セットを定義した後で、その所有者にユーザーを割り当てます。所有者を持たない要求セットは、どのエンド・ユーザーも編集または更新できません。この方法で、要求セットの印刷オプションおよびレポート・パラメータを保証できます。後で要求セットを編集し、その所有権プロパティを削除または変更することもできます。
システム管理者がユーザー職責の要求セキュリティ・グループに要求セットを割り当てる場合、その要求セットは他のユーザーも実行できます。システム管理者が要求セットを要求セキュリティ・グループに割り当てない場合、その要求セットを実行できるのは所有者のみです。この方法によって、レポートとコンカレント・プログラムへのアクセス権をユーザーごとに付与できます。
システム管理者は、個人要求セットなどの任意の要求セットを要求セキュリティ・グループに追加できます。これによって、職責のメンバーに、要求セキュリティ・グループの外部にあるレポートとコンカレント・プログラムに対するアクセス権を付与できます。
要求セットの編集権限とレポートの表示権限は、対象のレポートがユーザーの要求セキュリティ・グループに属している場合と属さない場合で、次のように異なります。
要求セットを編集できません。
レポートは個別に実行できませんが、要求セット全体のみを実行できます。
要求セキュリティ・グループ内の他の要求を要求セットに追加できます。
レポートが要求セキュリティ・グループに属しているかどうかに関係なく、要求セットから要求を削除できます。
レポートが要求セキュリティ・グループに属している場合は、要求セット内のレポートごとに印刷オプションまたはパラメータを更新できます。
レポートは個別に実行できませんが、要求セット全体のみを実行できます。
システム管理者が要求セットを使用する主なメリットは、次の3点です。
要求セットを使用すると、コンカレント・プログラムへのアクセスをユーザーごとに管理できます。
要求セットを定義して所有者に割り当て、要求セキュリティ・グループに割り当てないと、その要求セット内のレポートとプログラムは所有者のみ使用可能になります。
「所有者」フィールドを空白のままにすると、システム管理者は、個別のプログラムやパラメータをエンド・ユーザーが編集したり更新できない要求セットを作成できます。
所有者を持たない要求セットを編集できるのは、システム管理者のみです。
システム管理者は、職責のメンバーに、要求セキュリティ・グループの外部にあるレポートとプログラムに対するアクセス権を指定できます。
要求セキュリティ・グループに属さないレポートまたはプログラムを含む要求セットを定義し、その要求セットを要求セキュリティ・グループに割り当てると、選択したレポートまたはプログラムの実行権限をユーザーに付与できます。ただし、編集権限は付与されません。
要求セットは、実際は、要求セット内の各プログラムを実行するための要求を発行するコンカレント・プログラムです。要求セットが他のレポートやコンカンレント・プログラムと同時に実行されないように、複数の非互換性ルールを許可して要求セットを管理できます。これらのルールは、要求セットを構成するステージにも適用できます。
「コンカレント・プログラム」フォームを使用して要求セット・コンカレント・プログラムを問い合せ、要求セットとは非互換と定義するプログラムまたはステージ(あるいはその両方)をリストします。「コンカレント・プログラム」を参照してください。
要求セットを実行するすべてのコンカレント・プログラムのタイトルは要求セット<要求セット名>となります。「コンカレント・プログラム」フォームで、プログラム名に基づいて要求セット・コンカレント・プログラムを問い合せる場合、「名称」フィールドに次のように入力する必要があります。
コンカレント・プログラム名の前に、「要求セット」と入力します。
「要求セット%」と入力すると、すべての要求セット・プログラムに対して問合せが実行されます。
要求セットとは非互換としてプログラムをリストすると、このプログラムは、要求セットまたはセット内の任意のレポートと同じ衝突ドメイン内では同時に実行されません。「プログラム非互換性ルールの定義」を参照してください。
関連トピック
パラメータは引数とも呼ばれ、プログラムの実行に関する動作を定義する値です。パラメータとその入力値は、要求セット内の一部またはすべての要求の間で共有できます。
パラメータにラベルを割り当てて、共有するパラメータを識別します。次に、要求セット内の各コンカレント・プログラムについては、そのプログラムに関するパラメータに同じラベルを割り当てることができます。要求セット内のプログラム間では、各プログラムに関する複数のパラメータで共通の値を共有または受け入れます。
共有パラメータのいずれかに最初に入力する値が共有パラメータの値になります。要求セット内のプログラムごとに値を入力するかわりに値の入力が一度で済むため、便利です。
共有パラメータの値を選択すると、それ以降に出現したパラメータのデフォルト値となります。共有パラメータの値を変更すると、それ以降に出現したパラメータの新しいデフォルト値になりますが、セット内でそれ以前に出現した要求には反映されません。
すべての共有パラメータに値が入力されると、1つの共有パラメータの値を変更しても、他の共有パラメータには反映されません。
重要: 共有パラメータは非表示にしないでください。共有パラメータは、「表示」=「No」(値を変更できなくなります)または「修正」=「No」に設定しないでください。これにより、要求セット内の他のレポートには伝播されない共有パラメータの更新によって、不要な非一貫性が発生することを防ぎます。
「コンカレント・プログラム・レポート」と「コンカレント・プログラム詳細レポート」の2つのレポートを含む要求セットを作成したとします。次の表に、この2つのレポートとそのパラメータを示します。
レポート | パラメータ |
---|---|
コンカレント・プログラム・レポート | アプリケーション名 |
コンカレント・プログラム詳細レポート | アプリケーション名、プログラム |
2つのレポート間で共有しているパラメータとして、パラメータ「アプリケーション名」を識別します。値の入力は、一度のみ、つまり、セット内の最初のレポートに対して「レポート・パラメータ」ウィンドウが表示され、アプリケーション名の入力が要求されるときに行います。
共有パラメータを識別するには、名称を指定し(この例ではapplname)、その名称を各レポートの共有パラメータとして入力します。
関連トピック
このレポートには、要求セットの所有者、プログラムの非互換性、およびプリンタと印刷形式の情報など、要求セット定義が記述されます。このレポートは、要求セット定義を定義または編集する際に使用します。
なし。
レポート・ヘッダーには、レポートの内容に関する一般情報が表示されます。
関連トピック
この項では、アプリケーション・プログラムとレポートを要求グループに編成できる方法を説明します。内容は次のとおりです。
要求セキュリティ・グループ
要求グループでのコードの使用
コードを使用した「要求の発行」ウィンドウのカスタマイズ
レポート・グループ職責レポート
要求グループを定義する際は、次の内容を含めることができます。
アプリケーションが所有するすべてのレポートとコンカレント・プログラム。
個別のレポートとコンカレント・プログラム。
要求セット。これは、アプリケーション・ユーザーの要求セキュリティ・グループから選択できるレポートとコンカレント・プログラムの集合です。
要求セット・ステージ機能。これは、要求セット内のステージのステータスを計算するために使用します。
Oracle E-Business Suiteでは、要求グループを次の2つのレベルで使用します。
職責レベル
職責に割り当てられた要求グループは要求セキュリティ・グループと呼ばれ、その職責で作業を行っているユーザーが「要求の発行」ウィンドウで選択できるレポート、要求セットおよびコンカレント・プログラムを定義します。
フォーム・レベル
要求グループがコードに割り当てられると、そのコードは、パラメータとして「要求の発行」ウィンドウに渡すことができます。このコードは「要求の発行」ウィンドウをコールする機能を定義するのに役立ちます。
「要求の発行」ウィンドウ固有の値リストには、要求グループ内のレポート、要求セットおよびコンカレント・プログラムがリストされます。
職責に割り当てられた要求グループは、要求セキュリティ・グループと呼ばれます。ある職責でサインオンしたユーザーは、その職責の要求セキュリティ・グループに含まれるレポートとコンカレント・プログラムを実行できます。
「要求の発行」標準発行フォームには、現在の職責の要求セキュリティ・グループの全レポートとプログラムがリスト表示されます。
関連トピック
通常、メニューから標準要求発行フォームをコールすると、そのフォームで、現在の職責の要求セキュリティ・グループに含まれるレポートとコンカレント・プログラムをリスト表示できます。
あるいは、要求グループにコードを割り当てて、カスタマイズされた標準発行フォームで、特定の要求グループに含まれるコンカレント・プログラムのみをリスト表示することもできます。要求グループ・コードは、メニューからカスタマイズされた標準発行フォームに渡される単純な引数です。要約すると、次のようになります。
要約グループ・コードによって、コンカレント・プログラムおよびレポートへのユーザー・アクセスを管理するフォーム・ベースの方法が提供されます。
1つのコードは1つの要求グループに割り当てることができます。
コードは、メニューから標準発行フォームに渡す引数として使用できます。
標準発行フォームをコールするメニューでコードを使用すると、そのコードで識別された要求グループのプログラムのみがフォームにリスト表示されます。
関連トピック
「要求の発行」ウィンドウは、いくつかの方法でカスタマイズできます。
ウィンドウで使用できる要求を反映するように、タイトルを変更できます。「コードを使用した「要求の発行」ウィンドウのカスタマイズ」を参照してください。
指定の要求グループで使用可能なレポートとプログラムを制限できます。「コードを使用した「要求の発行」ウィンドウのカスタマイズ」を参照してください。
プログラム/セット名をパラメータとして渡すと、単一の要求発行に対して「要求の発行」フォームをコールできます。
program/report_set名を使用してフォームをコールすると、フォームへナビゲーションする際にパラメータ・ウィンドウが表示されます。発行した要求に対して表示される要求IDをユーザーが確認した後で、フォームが終了します。
プログラム/セット名をパラメータとして渡すと、「要求の発行」フォームをコールして、単一のプログラム/セットに対して1つ以上の要求を発行できます。
フォームへナビゲーションする際にパラメータ・ウィンドウが表示され、ユーザーは、パラメータとして渡されたプログラムに対する要求を1つ以上発行できます。この場合、他のプログラムへの要求は発行できません。
追加パラメータを値セットで参照できる「要求の発行」フォームに渡し、要求パラメータを検証できます。
ORG関連の5つのパラメータを渡し、値セットで参照できます。または、値セットで参照可能なORGパラメータを作成する「要求の発行」フォームにナビゲーションする際に、ORG値リストを表示できます。
次に、「要求の実行/SRS」フォームでサポートされているパラメータの包括的なリスト、およびパラメータの使用方法に関する追加情報を示します。
REQUEST_GROUP_CODE
REQUEST_GROUP_APPL_SHORT_NAME(REQUEST_GROUP_CODEとともに使用)
CONCURRENT_PROGRAM_NAME
PROGRAM_APPL_SHORT_NAME(CONCURRENT_PROGRAM_NAMEとともに使用)
REQUEST_SET_NAME
SET_APPL_SHORT_NAME(REQUEST_SET_NAMEとともに使用)
SUBMIT_ONCE(デフォルトは「N」)
SUBMIT_ONCEは「Y」または「N」のいずれにも設定できます(Nがデフォルト)。
SUBMIT_ONCEは、CONCURRENT_PROGRAM_NAMEまたはREQUEST_SET_NAMEと組み合せて使用します。
SUBMIT_ONCEをYに設定した場合、「発行」ボタンをクリックするとフォームが終了します。
TITLE
LOOKUP(デフォルトは「N」)
USE_ORG、ORG_ID、ORG_NAME、ORG_CODE、CHART_OF_ACCOUNTS_ID(5つのパラメータ)
USE_ORGを「Y」に設定すると(デフォルトは「N」)、「要求の発行」フォームでは他のORGパラメータが設定されているかどうかが確認されます。パラメータが設定されていない場合、グローバル(GLOBAL.FND_ORG_ID、GLOBAL.FND_ORG_NAMEなど)からパラメータが作成されます。グローバルが設定されていない場合は、ORG値リストが表示され、パラメータとグローバルの両方が値リストから作成されます。
値セットは常に、グローバルではなくパラメータを参照する必要があります。
CHAR1、CHAR2、CHAR3、CHAR4、CHAR5
DATE1、DATE2、DATE3、DATE4、DATE5
NUMBER1、NUMBER2、NUMBER3、NUMBER4、NUMBER5
これらのパラメータは、値セット内で次のように参照します。
:PARAMETER.CHAR1, :PARAMETER.DATE1, :PARAMETER.NUMBER1 etc.
「要求の発行」ウィンドウには、別のタイトルを設定できます。また、コードを割り当てた要求グループに属するレポートまたはコンカレント・プログラムのみをユーザーが選択できるように、フォームを定義できます。これを行うには、「要求の発行」ウィンドウを参照するフォーム機能を登録し、その機能に特定の引数を渡します。次に、メニューを構築してこのフォーム機能を組み込みます。詳細は、Oracle E-Business Suiteシステム・セキュリティ・ガイドを参照してください。
次の表に、要求グループと「要求の発行」ウィンドウを関連付け、このフォームのタイトルをカスタマイズするために渡されるパラメータを示します。「フォーム機能」フォームの「パラメータ」フィールドには、テキストを入力します。
パラメータ構文およびその例 | 説明 |
---|---|
REQUEST_GROUP_CODE ="要求グループ・コード"、REQUEST_GROUP_CODE = "OE_CONC_PROGRAMS" | このパラメータでは、要求グループのコードを渡します(必須)。 |
REQUEST_GROUP_APPL_SHORT_NAME = "アプリケーション短縮名"、REQUEST_GROUP_APPL_SHORT_NAME = "OE" | このパラメータでは、要求グループに関連付けられているアプリケーションの短縮名を識別します(必須)。 |
TITLE ="Application_short_name:Message_Name"、TITLE = "FND:SRS_NEWTITLE" | このパラメータでは、タイトルを定義するメッセージ、およびそのメッセージのアプリケーション短縮名を識別します(オプション)。 |
LOOKUP = "Y|N"、LOOKUP = "Y" | このパラメータでは、TITLEパラメータがメッセージ名か、ハード・コードされた文字列かを識別します。デフォルトは「Y」で、TITLEがメッセージ名であることを示します(オプション)。 |
関連トピック
このレポートには、レポートまたは要求セットへのアクセス権がある職責がリスト表示されます。レポートおよび要求セットを要求セキュリティ・グループに割り当てるか、または所有者を要求セットに割り当てて、レポートおよび要求セットへのアクセス権を付与するときに、このレポートを使用します。
レポートまたは要求セットに関連付けられているアプリケーション名を選択します。
レポートまたは要求セットのいずれかの名称を選択します。
関連トピック
この項では、コンカレント・プログラムとレポートに対して非互換性ルールを定義できる方法を説明します。
あるコンカレント・プログラムが別のプログラムと非互換の場合、この2つのプログラムは、同じデータに対して同時にアクセスしたり更新できません。
コンカレント・プログラムを定義するときは、非互換にするプログラムをリストできます。プログラム自体を非互換としてリストすることもできますが、そのプログラムの2つのインスタンスを同時に実行できなくなります。
プログラムを単独実行プログラムとして定義し、他のすべてのコンカレント・プログラムと非互換にすることもできます。
プログラムの非互換性には、「グローバル」な非互換性と「ドメイン固有」の非互換性があります。
コンカレント・プログラムは、別のプログラムとグローバルに非互換に定義できます。つまり、2つのプログラムを同時に実行できないようにします。あるいは、コンカレント・プログラムを衝突ドメインで別のプログラムと非互換となるように定義できます。衝突ドメインとは、データのグループを抽象的に表したものです。衝突ドメインは、会計帳簿などの他のグループ識別子に対応させるか、または任意に設定できます。
コンカレント・プログラムを単独実行または特定のコンカレント・プログラムと非互換として定義するには、「コンカレント・プログラム」ウィンドウを使用してそのコンカレント・プログラムの定義を編集します。「コンカレント・プログラム」を参照してください。
プログラムの非互換性と単独実行プログラムの定義は、衝突解決マネージャ(CRM)によって適用されます。
注意: 「グローバル」な非互換性の概念は、パッチ2364876で導入されました。
このパッチを使用すると、両方のプログラムで衝突ドメイン・パラメータを登録しないかぎり、既存のすべての非互換性はグローバル・タイプに変換されます。このため、カスタム・プログラムに対して「コンカレント:衝突ドメイン」プロファイル・オプションを使用していた場合は、非互換性タイプを「ドメイン固有」に切り替えて、従来の動作を維持する必要が発生する場合があります。
また、「コンカレント:有効要求制限」プロファイル・オプションと「コンカレント:順次要求」プロファイル・オプションで設定されたユーザー・レベルの2つの制限は、現在、すべての衝突ドメインにまたがってグローバルに適用されています。
非互換性を許可する要求セットまたは要求セット・ステージを定義するときは、入力した指示に従って要求セットまたはステージ内のレポートを実行するコンカレント・プログラムを作成します。「コンカレント・プログラム」ウィンドウを使用してプログラムを要求セットと非互換としてリストすると、それらのプログラムは、要求セットまたはステージ内の全レポートの実行が完了するまで、開始できません。
要求セットと要求セット・ステージに非互換性ルールを定義する手順は、次のとおりです。
要求セットの場合、「要求セット」ウィンドウで「非互換の許可」チェック・ボックスをチェックします。
要求セット・ステージの場合は、「ステージ」ウィンドウで「非互換の許可」チェック・ボックスをチェックします。
「コンカレント・プログラム」フォームの「非互換プログラム」ブロックにナビゲートし、要求セットまたはステージと非互換にするプログラムをリストします。
要求セットを実行するすべてのコンカレント・プログラムのタイトルは要求セット<要求セット名>となる一方で、要求セット・ステージを実行するすべてのコンカレント・プログラムのタイトルは要求セット・ステージ<ステージ名>-要求セット<要求セット名>になります。「コンカレント・プログラム」フォームで、プログラム名に基づいて要求セットまたはステージのコンカレント・プログラムを問い合せる場合、「名称」フィールドに次のように入力する必要があります。
コンカレント・プログラム名の前に、「要求セット」または「要求セット・ステージ」と入力します。
「要求セット%」と入力すると、すべての要求セットとステージ・プログラムに対して問合せが実行されます。
関連トピック
2つのプログラムが相互に非互換と定義されている場合、これらのプログラムが同時にアクセスできないデータも特定する必要があります。
つまり、2つのプログラムが同じデータに対して同時にアクセスまたは更新するのを防ぐため、非互換のデータを特定する必要があります。衝突ドメインでは、2つの非互換プログラムが同時に実行できないデータを特定します。
Oracle E-Business Suiteのデータは、特定のアプリケーションに属しているデータベース表に格納されています。各表には、個々のレコードにアクセスするために満たす必要がある条件を判断する際に使用する情報も格納されています。これらの条件は、次の1つ以上のデータ・グループで構成されています。
プロファイル・オプションGL_SET_OF_BOOKSに基づくSOB。
複数のインストール(MSOBと呼ばれます)。
複数の営業単位(プロファイル・オプションMO_OPERATING_UNITで決定し、MULTIORGと呼ばれます)。
複数組織(プロファイル・オプションINV_ORGANIZATION_IDで決定し、製造アプリケーションで使用されます)。
HRでは、ビジネス・グループを衝突解決ドメインとして使用できます。
FAでは、FA資産台帳を使用できます。
その他...
衝突ドメインとは、データのパーティション化に使用するグループを抽象的に表したものです。定義できるドメインの数に制限はありませんが、過剰にドメインを定義するとパフォーマンスが低下する場合があります。
すべてのプログラムには、発行時に衝突ドメインが割り当てられます。ドメインがパラメータの一部として定義されている場合、コンカレント・マネージャはそのドメインを使用して非互換性を解決します。ドメインがパラメータに定義されていない場合、コンカレント・マネージャは、プロファイル・オプション「コンカレント:衝突ドメイン」で定義された値を使用します。最後に、ドメインがプログラム・パラメータで指定されておらず、プロファイル・オプション「コンカレント:衝突ドメイン」が定義されていない場合は、「標準」ドメインが使用されます。「標準」ドメインは、すべての要求に対するデフォルトです。
プロファイル・オプション「コンカレント:衝突ドメイン」の値が定義されていないか、衝突ドメインがプログラム・パラメータを使用して定義されていないかぎり、すべてのプログラムで「標準」衝突ドメインが使用されます。
発行された各要求では、パラメータを使用してアクセスするレコードを識別します。非互換性ルールを使用して定義されたプログラムでは、別のパラメータ(衝突ドメイン・パラメータ)が使用されます。衝突ドメインは、ログインID、会計帳簿、ユーザーが作業している組織などの変数に基づいて自動的に設定できます。衝突ドメイン・パラメータは、「要求の発行」フォームのパラメータ・フィールドで選択できる場合もあります。パラメータが決定すると、衝突解決マネージャ(CRM)はそのドメインを使用して、非互換プログラムが同じドメイン内で同時に実行されないようにします。
コンカレント・マネージャでは、要求を読み取り、コンカレント・プログラムの実行を開始します。衝突解決マネージャは、非互換性ルールについてコンカレント・プログラム定義を確認します。
プログラムが「単独実行」と識別された場合、衝突解決マネージャでは、コンカレント・マネージャが同じ衝突ドメイン内で別のプログラムを開始しないようにします。
プログラムで別のプログラムが非互換としてリストされている場合、衝突解決マネージャでは、同じドメイン内の非互換プログラムの実行が完了するまで、プログラムが開始しないようにします。
次の図は、プログラムの非互換性ルールを適用する際の衝突解決マネージャの役割を示しています。
非互換性のない単純な例では、ユーザーはプログラムの実行要求を発行します。この要求は、要求のリストが格納されている要求表に追加されます。次に、マネージャはこの要求表から要求を読み取り、関連するコンカレント・プログラムを開始します。
複雑な例では、ユーザーは、非互換性ルールを持つ要求と別の要求を発行して、単独実行する必要があるプログラムを実行したとします。この場合、これらの要求は要求表に追加されますが、衝突解決マネージャでは表にある要求のステータスを確認し、実行準備が完了している要求をマークします。次に、コンカレント・マネージャでは「準備完了」の要求のみを読み取り、そのコンカレント・プログラムを開始します。
単純なプログラム実行要求
複雑なプログラム実行要求
関連トピック
この項では、システム管理者向けにカスタム・コンカレント・プログラムに関する情報を提供します。ここでは、カスタマイズしたコンカレント・プログラムを作成する手順と表記規則について説明します。
カスタム・コンカレント・プログラムの作成方法は、Oracle E-Business Suite開発者ガイドを参照してください。
開発環境の設定については、Oracle E-Business Suite概要を参照してください。
ログ・ファイルと出力ファイルには、ユーザーがオンラインでファイルを検討できるように、特定の名称と場所を指定する必要があります。
Oracle Application Object Libraryのルーチンfdpwrt()を使用してファイルに書き込むと、コンカレント・マネージャでは、オペレーティング・システムの命名規則に従って、ファイルに名称を自動的に設定します。ファイルに書き込むこの方法は、完全にポート可能です。アプリケーションを別のプラットフォームにポートする場合、プログラムをリライトしてログ・ファイルと出力ファイルに別の名称を設定する必要はありません。
次の表に、ログ・ファイルと出力ファイルの標準的な名称を示します。
ファイル・タイプ | 保管場所 | ファイル名 |
---|---|---|
ログ | デフォルト: $APPLCSF/$APPLLOG。ただし、変数$APPLLDMが「product」に設定されている場合、ログ・ファイルは$APPLCSF/$<PROD>/$APPLLOGに格納されます。 | l<request ID>.req |
出力 | デフォルト: 共通ディレクトリ: $APPLCSF/$APPLOUTを持つ$<PROD>_TOP/$APPLOUT、 | デフォルト: <USERNAME>.<request ID>またはO<request ID>.out、あるいはAPPCPNAMの値に基づくuser.out |
この表で示す変数パラメータの値は、次のようになります。
<PROD>_TOP: アプリケーションの最上位環境変数
<Request ID>: コンカレント要求を識別する番号
<USERNAME>: コンカレント・プロセスを要求したユーザーのアプリケーション・ユーザー名の最初の8文字(大文字)
UNIXプラットフォームの場合、ファイルは次の表に従って命名されます。
UNIXにおけるAPPCPNAM変数の割当て | 出力ファイル形式 |
---|---|
APPCPNAM = "REQID" | o999999.out |
APPCPNAM = "USER" | <アプリケーション・ユーザー>.out |
APPCPNAM = "USER.REQID" | <アプリケーション・ユーザー>.999999 |
(設定なし、または未認識の構文) | o999999.out |
上の表で、<アプリケーション・ユーザー>はOracle E-Business Suiteのユーザー名を表し、'999999'はコンカレント要求のIDを表します。
Windowsプラットフォームの場合、デフォルトの形式はo<要求ID>.outです。WindowsプラットフォームでAPPCPNAMをUSERに設定すると、出力ファイルの形式は<ユーザーID>.outとなります。
コンカレント・プログラムをPL/SQL、SQL*PlusまたはOracle Reportsで記述する場合、「コンカレント・プログラム実行ファイル」ウィンドウの「実行ファイル」フィールドで特定した名称と完全に同一の名称をプログラムに設定し、必要に応じて拡張子を追加します。
次の表に、これらのプログラムで使用するファイル拡張子、およびプログラムが格納されるディレクトリを示します(これは、データベースに格納されるPL/SQLストアド・プロシージャには適用されません)。これらのディレクトリは、カスタム・アプリケーションの最上位ディレクトリ$<PROD>_TOPの下にあります。
Oracle Reportsプログラムで共有PL/SQLライブラリを使用して、カスタム・アプリケーションに対して記述するライブラリを組み込む場合は、そのライブラリをカスタム・アプリケーションの最上位ディレクトリ下にある$APPLPLSディレクトリに配置します。
ツール | 拡張子 | ディレクトリ | コメント |
---|---|---|---|
SQL*PlusおよびPL/SQL | .sql | $APPLSQL | プログラム名には大/小文字の区別があり、Oracle Application Object Libraryを使用して定義した実行ファイル名と完全に一致させる必要があります。 |
Oracle Reports | .rdf | $APPLREP | Oracle Application Object Libraryでは、最初に.rdfファイルを検索します。.rdfファイルが見つからない場合は.rexファイルを使用します。プログラム名には大/小文字の区別があり、Oracle Application Object Libraryを使用して定義した実行ファイル名と完全に一致させる必要があります。 |
SQL*Loader | .ctl | $APPLBIN |
コンカレント・プログラムをPro*Cで記述する場合は、スケルトン・プログラムEXMAIN.cとEXPROG.cをディレクトリ$FND_TOP/$APPLUSRからコピーします。ファイル名を変更し、SUBROUTINE_NAMEをサブルーチン名でグローバルに置換します。
EXMAIN.cは、作成済のプログラムに使用するスケルトンです。EXPROG.cは、プログラムの論理用に使用するスケルトンです。このモジュールを使用すると、作成済または即時プログラムを作成できます。即時プログラムの場合、EXPROG.cのコピーをプログラム・ライブラリに含める必要があります。プログラム・ライブラリの作成は、後述する項を参照してください。
これらのスケルトン・プログラムを使用して記述したプログラムは、作成済または即時コンカレント・プログラムとして使用できます。作成済のプログラムは別のプロセスとして実行されますが、即時プログラムはコンカレント・マネージャにリンクして実行されます。
重要: 即時コンカレント・プログラムに関する情報は、下位互換性を確保するためにのみ提供されています。新しい即時コンカレント・プログラムは作成しないことをお薦めします。新規のPro*Cコンカレント・プログラム実行ファイルは、作成済として定義する必要があります。
プログラムの実行ファイルには、「コンカレント・プログラム実行ファイル」ウィンドウの「実行ファイル」フィールドで特定した名称と完全に同一の名称を設定します。実行ファイルは、アプリケーションの最上位ディレクトリ下にある$APPLBINディレクトリに配置します。
新規プログラム・ライブラリを「コンカレント・プログラム・ライブラリの登録」フォームで登録し、このライブラリに含めるすべてのプログラムを登録します。次に、「再作成」フィールドに「Yes」を入力してコミットします。これによって、<Library Name>.cと呼ばれる新規カタログ・ファイルを$<PROD>_TOP/$APPLLIB$の下に作成する要求が作成されます。この要求が完了した後で、<Library Name>.cファイルをコンパイルする必要があります。
prgcat.cやprglib.cなどのサンプル・プログラム・ライブラリは、$FND_TOP/$APPLUSRの下にあります。
ヒント: 保守を簡単にするため、コンカレント・プログラム実行ファイルは作成済として定義します。
カスタム・コードをコンパイルする環境は、ファイル$FND_TOP/usrxit/devenvによって異なります。このファイルを変更すると、変更を有効にするため、再度ログインしてこのファイルを再度読み込む必要があります。
CまたはPro*Cプログラムは、$FND_TOP/usrxit/Makefileを使用してオブジェクト・モジュールにコンパイルします。次に、adrelinkを使用してプログラムをリンクします。1つのMakefileまたはユーティリティを使用して、実行ファイルのコンパイルおよびリンクの両方をサポートすることはありません。
Cプログラムのexample.cをコンパイルするには、次の構文を使用します。すべての例において、ファイルがあるディレクトリからコマンドを実行する必要があります。
$ make -f $FND_TOP/usrxit/Makefile example.o
Pro*Cプログラムproexamp.pcをコンパイルするには、次の構文を使用します。
$ make -f $FND_TOP/usrxit/Makefile proexamp.o
4つのCおよびPro*Cプログラムa.c、b.c、c.pcおよびd.pc(すべて現行ディレクトリにあります)をコンパイルするには、次の構文を使用します。
$ make -f $FND_TOP/usrxit/Makefile a.o b.o c.o d.o
作成済のコンカレント・プログラムをスタンドアロン・プログラムとして実行する場合は、スタンドアロン実行ファイルをコンパイルする前に次のステップを実行します。
カスタム・アプリケーションの下(推奨)に定義するカスタム・コンカレント・プログラムの場合、sample.mkファイルを$FND_TOP/usrxitから$<PROD>_TOP/$APPLLIBディレクトリにコピーする必要があります。ファイルに含まれる指示に従って、そのコピーを変更します。このファイルは、スタンドアロン実行ファイルをリンクするためにadrelinkで使用されます。
次のコマンドを入力します。
$ . $FND_TOP/fndenv
ソース・ファイルが格納されているディレクトリに移動します。
$ cd <source_directory>
$ make -f $FND_TOP/$APPLLIB/Makefile <source file>.o
ここでは、<source file>はプログラムが格納されているファイルの名称で、<directory>はソース・ファイルがあるディレクトリです。
次に、スタンドアロン実行ファイルをリンクし、その実行ファイルをカスタム・アプリケーションの最上位ディレクトリの下にある$APPLBINディレクトリに格納できます。
$ adrelink force=y "<appl_short_name> <program name>"
この再リンク・コマンドで、<appl_short_name>はプログラムが属するアプリケーションのアプリケーション短縮名で、<program name>はプログラム名です。
プログラム・ライブラリを作成するには、Oracle Application Object Libraryのリンク手順を使用して、コンパイル済ライブラリ・カタログをプログラム・オブジェクト・ファイルにリンクします。
重要: 即時コンカレント・プログラムに関する情報は、下位互換性を確保するためにのみ提供されています。新しい即時コンカレント・プログラムは作成しないことをお薦めします。新規のPro*Cコンカレント・プログラム実行ファイルは、作成済として定義する必要があります。
環境変数$LUSRLIBに、即時コンカレント・プログラムとプログラム・ライブラリの機能を定義するモジュールが含まれていることを確認します。$LUSRPRG変数を設定し、ライブラリ・カタログのオブジェクト・モジュールを含めます。ディレクトリ$FND_TOP/$APPLUSRにあるファイルdevenvで、変数$LUSRLIBおよび$LUSRPRGが定義されます。devenvはファイルfndenvによって実行されます。
ファイルdevenvおよびfndenvは、必要な環境変数を設定するUNIXシェル・スクリプトです。
新規プログラム・ライブラリが予想通りに機能しない場合、新規の即時コンカレント・プログラム・ライブラリをリンクする前に、作業中のプログラム・ライブラリのコピーを作成することをお薦めします。プログラム・ライブラリをリンクするには、オペレーティング・システムから次のコマンドを実行します。
$ adrelink force=y "fnd UFNDLIBR"
これによって、新規プログラム・ライブラリがUFNDLIBRとして作成されます。この新規プログラム・ライブラリの名称は変更できますが、名称は8文字以内で指定する必要があります。
次のメソッドを使用してプログラムをテストできます。プログラムに必要な各引数を渡す必要があります。パラメータを渡すには、オペレーティング・システム・プロンプトで次のように入力します。
$ <program name> <ORACLE username>/<ORACLE password> 0 Y \
[<parameter 1> <parameter 2>... ]
該当するユーザーがシステム管理者職責を持っている場合は、Oracleユーザー名とパスワードのかわりに、Oracle E-Business Suiteのユーザー名とパスワードを使用できます。
プログラム名は大文字で、「コンカレント・プログラム実行ファイル」ウィンドウの「実行ファイル」フィールドに入力した名称と同一の名称である必要があります。引数の0およびYは必須です。
プログラム固有のパラメータにスペースが含まれている場合、パラメータを二重引用符で囲みます。パラメータにリテラルの二重引用符が含まれる場合は、二重引用符の前に円記号[¥]を付けます。
プログラム名は<name>.progと設定します。ここで、<name>は、「コンカレント実行ファイル」ウィンドウの「実行ファイル」フィールドに入力する値です。次に、実行ファイル名(拡張子なし)を使用して、$FND_TOP/$APPLBINディレクトリにあるfndcpesrへのシンボリック・リンクを作成します。実行ファイルとリンク先ファイルは、アプリケーションの最上位ディレクトリの下にある$APPLBINディレクトリに配置します。
たとえば、カスタム・シェル・スクリプトにCUSTOM.progという名称を設定します。CUSTOMという名称のfndcpesrへのシンボリック・リンクを作成します。両方のファイルを$APPLBINディレクトリに配置します。実行ファイルCUSTOMを使用して、コンカレント・プログラム実行ファイルを作成します。
プログラムを実行するコンカレント・マネージャでは、プログラム名を$0に、4つの引数orauser/pwd、userid、usernameおよびrequest_idを$1〜$4に、プログラム固有のパラメータを$5以降に配置します。各引数の長さは最大50文字にすることができます。
たとえば、2つのパラメータをプログラムに渡す場合は、$5を使用して最初のパラメータを参照し、$6を使用して2番目のパラメータを参照します。
コマンドラインでOracleユーザー名とパスワードをホスト・プログラムに渡すと、セキュリティ上の問題が発生する場合があります。コンカレント・マネージャでユーザー名/パスワードをプログラムに渡さないようにする場合は、かわりにマネージャで環境変数としてユーザー名/パスワードを渡すか、何も渡さないようにすることも可能です。
注意: ユーザー名/パスワードを環境変数で渡しても、コマンドラインで渡す場合と安全性は変わりません。
まず、「コンカレント・プログラム実行ファイル」ウィンドウで、コンカレント・プログラム実行ファイルをホスト・プログラムとして定義します。
ユーザー名/パスワードを環境変数として渡すには、この実行ファイルを使用するコンカレント・プログラムを定義する際に、「コンカレント・プログラム」ウィンドウの「実行オプション」フィールドに「ENCRYPT」と入力します。「ENCRYPT」と入力すると、コンカレント・マネージャではユーザー名/パスワードを環境変数fcp_loginで渡します。引数$1は空白のままにします。
ユーザー名/パスワードをプログラムに渡さない場合は、「実行オプション」フィールドに「SECURE」と入力します。コンカレント・マネージャでは、ユーザー名/パスワードをプログラムに渡しません。
デフォルトでは、シェル・スクリプトは成功(ステータス・コード0)を戻します。スクリプトがエラーを検出すると、UNIX終了コマンド「exit 1」を使用して、プログラムを実行するコンカレント・マネージャに失敗(ステータス・コード1)を戻します。
FCP_LOGおよびFCP_OUTの名称を使用します。このようにして、ログ・ファイルおよび出力/レポート・ファイルをオンラインで表示できます。
<name>.progファイルを使用してテストを実行し、スクリプトが正しく動作することを確認する必要があります。
オペレーティング・システムからCONCSUBユーティリティを使用してプログラムを発行すると、コンカレント・プログラムをテストできます。
次の構文を使用してCONCSUBプログラムを実行すると、コンカレント要求を発行してコンカレント・プログラムを実行できます。
$ CONCSUB <APPS username>[/<APPS password>] \
<responsibility application short name> \
<responsibility name> \
<username> \
[WAIT=N|Y|<n seconds>] \
CONCURRENT \
<program application short name> \
<program name> \
[PROGRAM_NAME="<description>"] \
[REPEAT_TIME=<resubmission time>] \
[REPEAT_INTERVAL= <number>] \
[REPEAT_INTERVAL_UNIT=< resubmission unit>] \
[REPEAT_INTERVAL_TYPE=< resubmission type>] \
[REPEAT_END=<resubmission end date and time>] \
[NLS_LANGUAGE=<language of the request>] \
[NLS_TERRITORY=<territory of the request>] \
[START=<date>] \
[IMPLICIT=< type of concurrent request> \
[<parameter 1> ... <parameter n>]
注意: 前述のようにAPPSパスワードを渡すのはオプションです。標準I/Oを使用して渡すこともできます。
CONCURRENTパラメータの後に続くパラメータにスペースが含まれている場合は、そのパラメータ引数を二重引用符で囲み、次に再度一重引用符で囲みます。Oracle Application Object Libraryでは、引数文字列を2回解析するため、この構文が必要です。たとえば、次の引数をプログラムに渡す例を示します。
This is an example
CONCSUBを使用してこの引数を渡します。
'"This is an example"'
次に、CONCSUBを実行するコマンドの例を示します。
echo "$password" | CONCSUB APPS \
SYSADMIN \
"System Administrator" \
SYSADMIN \
WAIT=N \
CONCURRENT \
FND \
FNDFMRTC \
PROGRAM_NAME='"Register Custom Tables Weekly"' \
REPEAT_INTERVAL=7 \
REPEAT_INTERVAL_UNIT="DAYS" \
REPEAT_INTERVAL_TYPE="START" \
START='"08-JUN-14 23:55:00"'
CGL
APPLSYS
ALL
CGL
次に、CONCSUBを使用してコンカレント・プログラムを発行するための必須パラメータとオプション・パラメータを説明します。デフォルト値は右側に表示されます。
変数 | 説明 |
---|---|
ユーザー名/パスワード | 必須。プログラムで使用するデータへのアクセス権を提供するORACLEユーザー名とパスワードです。または、システム管理者権限を持つ場合は、Oracle E-Business Suiteユーザー名とパスワードです。もう1つのオプションは"Apps:User"で、この場合はパラメータusernameのFND_USERのパスワードが必要です。 |
職責アプリケーション短縮名 | 必須。使用するコンカレント・プロセス・オプションの職責のアプリケーション短縮名です。 |
職責名 | 必須。職責名です。職責名にスペースが含まれている場合は、名称を二重引用符で囲みます。 |
ユーザー名 | 必須。使用するコンカレント・プロセス・オプションのアプリケーション・ユーザーのユーザー名(大文字)です。 |
WAIT | オプション。発行した要求が完了するまで待機するかどうかを示すフラグです。このパラメータを設定しないと、デフォルト値「N」により、CONCSUBは、要求の完了を待機せずにオペレーティング・システム・プロンプトに制御を戻します。 WAIT=Yに設定すると、CONCSUBでは要求ステータスを60秒ごとに確認し、要求完了時にオペレーティング・システム・プロンプトに制御を戻します。また、WAIT=30のように秒数を整数値で入力し、CONCSUBで<number>秒ごとに要求の完了を確認することもできます。 重要: WAIT=YまたはWAIT=<number>を使用する場合、CONCSUBがオペレーティング・システムに制御を戻す前に要求が完了している必要があります。コンカレント・マネージャが停止した場合、コンカレント・マネージャが開始して要求が完了するまで、CONCSUBプロセスは待機し続けます。 |
CONCURRENT | 必須。プログラム固有のパラメータとオペレーティング・システム・パラメータを区別するフラグです。 |
プログラムのアプリケーション短縮名 | 必須。コンカレント・プログラムのアプリケーション短縮名です。 |
プログラム名 | 必須。プログラムの名称(大文字)です。コンカレント・プログラムの定義時に「コンカレント・プログラム」ウィンドウに入力した短縮名と同じである必要があります。 |
PROGRAM_ NAME | オプション。プログラムを説明する名称です。この名称は、「要求の表示」フォームのプログラム・フィールドに、ユーザー・フレンドリなプログラム名として表示されます。CONCSUBに渡されるコンカレント・プログラム短縮名は、通常、エンド・ユーザーにはわかりにくいため、PROGRAM_NAMEパラメータを使用して、コンカレント・プログラムにより覚えやすい名称を渡すことができます。PROGRAM_NAMEを指定しないと、「要求の表示」フォームには、「コンカレント・プログラム」ウィンドウで指定した、ユーザー・フレンドリなプログラム名が表示されます。 PROGRAM_NAMEパラメータを使用して、一連のデータを処理するプログラムに対して要求を処理するバッチを指定することもできます。この場合、指定のプログラムに対して複数の要求が同時に有効になる場合があります。 |
REPEAT_TIME | オプション。要求を再発行する時刻です。時刻の書式はHH24:MIまたはHH24:MI:SSです。たとえば、REPEAT_TIME=14:30に設定すると、要求は毎日午後2時30分に再発行されます。
重要: オプション・パラメータREPEAT_ENDとSTARTを除き、REPEAT_TIMEは他の再発行パラメータと同時に使用しないでください。 |
REPEAT_ INTERVAL | オプション。再発行の間隔(プラスの整数または実数)です。このパラメータをREPEAT_INTERVAL_UNITとともに使用して、再発行の間隔を指定します。 |
REPEAT_ INTERVAL_ UNIT | オプション。再発行の間隔に使用する時間の単位です。使用可能な単位は、MINUTES、HOURS、DAYSまたはMONTHSです。このパラメータをREPEAT_INTERVALとともに使用して、再発行の間隔を指定します。たとえば、REPEAT_INTERVAL=12およびREPEAT_INTERVAL_UNIT=HOURSに設定すると、要求は12時間ごとに再発行されます。デフォルト値はDAYSです。
重要: REPEAT_INTERVALおよびREPEAT_INTERVAL_UNITは、REPEAT_TIMEと同時に使用しないでください。 |
REPEAT_ INTERVAL_ TYPE | オプション。再発行の間隔が、要求の要求開始時刻からの時間か、または要求の完了からの時間かを指定します。このパラメータはSTARTまたはENDのいずれかに設定します。デフォルト値はSTARTです。
重要: REPEAT_INTERVAL_TYPEは、REPEAT_INTERVALを使用する場合以外は使用しないでください。 |
REPEAT_END | オプション。コンカレント要求の再発行を停止する日時です。終了日の書式は次のいずれかを使用します。 '"DD-MON-RR HH24:MI:SS"' (例: '"07-APR-14 18:32:05"') または '"DD-MON-RRRR HH24:MI:SS"' (例: '"07-APR-2014 18:32:05"') この日付書式にはスペースが含まれるため、日付を二重引用符と一重引用符で囲む必要があることに注意してください。次のように、日付のみを指定することもできます。 'DD-MON-RR' または 'DD-MON-RRRR' |
NLS_LANGUAGE | オプション。要求に使用するNLS言語です。 |
NLS_TERRITORY | オプション。要求に使用するNLS地域です。 |
START | オプション。プログラムの開始日時です。次の書式で指定します。 '"DD-MON-RR HH24:MI:SS"' (例: '"07-APR-02 18:32:05"') この日付書式にはスペースが含まれるため、日付を二重引用符と一重引用符で囲む必要があります。開始時刻を指定しないと、プログラムは即時に発行され、次に使用可能なコンカレント・マネージャで処理されます。デフォルト値は現在時刻です。 |
IMPLICIT | オプション。このコンカレント要求を「要求の表示」フォームで表示するかどうかを指定します。「NO」、「YES」、「ERROR」または「WARNING」に指定します。値IMPLICIT=NOに設定すると、要求を「要求の表示」フォームで表示できます。デフォルト値は「NO」です。 値IMPLICIT=YESに設定すると、システム管理者のみが権限を持つ、「コンカレント要求の表示」フォームにこの要求が表示されます。この値は、要求がユーザーに関係ない場合に使用します。 IMPLICIT=ERRORまたはIMPLICIT=WARNINGに指定すると、それぞれ、要求が失敗した場合、または警告で完了した場合のみ要求が表示されます。 |
REPEAT_DAYS | オプション。コンカレント要求を繰り返す間隔の日数で、最後の要求開始日から計算されます。数値は、プラスの整数または実数にすることができます。たとえば、REPEAT_DAYS=1.5に設定すると、要求は36時間ごとに再発行されます。
重要: オプション・パラメータREPEAT_ENDとSTARTを除き、REPEAT_DAYSは他の再発行パラメータと同時に使用しないでください。 ヒント: REPEAT_DAYSは、今後のリリースで廃止される予定です。したがって、REPEAT_DAYSのかわりに、REPEAT_INTERVAL、REPEAT_INTERVAL_TYPEおよびREPEAT_INTERVAL_UNITを使用できます。 |
パラメータ1 ... パラメータn | オプション。プログラム固有のパラメータです。パラメータにスペースが含まれている場合は、そのパラメータを二重引用符で囲み、次に一重引用符で囲みます。パラメータに引数の一部として二重引用符が含まれている場合は、二重引用符の前に円記号[¥]を入力します。 |
次の各項では、コンカレント・プログラム定義をコピーおよび変更できる方法を説明します。
警告: 既存のコンカレント・プログラムのプログラム定義は上書きしないでください。プログラムをコピーして名称を変更してから、新しいプログラムに必要な変更を加えてください。
関連トピック
コンカレント・プログラムをコピーして変更すると、ニーズを満たす定義を設定した新規プログラムを作成できます。プログラムの次の定義を変更すると、コンカレント・プログラムの動作を変更できます。
非互換プログラム
パラメータ(引数)
パラメータの値セット
プリンタ、印刷形式、他
コンカレント・プログラムの定義を上書きするかわりに、既存のプログラムをコピーおよび名称変更し、ニーズに合うように新規プログラムを変更して、プログラムをカスタマイズする必要があります。次の図に、新規コンカレント・プログラムをコピーして変更する基本ステップを示します。
この図に示すように、パラメータをコピーし、そのパラメータの動作を変更できます。また、非互換プログラムのリストをコピーして、そのリストを変更できます。最後に、関連するプリンタまたは印刷形式(あるいはその両方)を変更できます。
関連トピック
複数の要求の優先度をユーザー・レベルではなくプログラム・レベルで制御することもできます。
プログラムの優先度を設定すると、そのコンカレント・プログラムを実行する要求では、要求を発行するユーザーの優先度ではなく、自分で選択した優先度を使用できます。
たとえば、ユーザー・プロファイル「コンカレント:要求の優先度」の値で決定した標準優先度で、ユーザーは様々な要求を発行できます。ただし、特定のコンカレント・プログラムに対してユーザーが要求を発行する場合は、その要求の優先度を高くします。
プログラムに優先度10を割り当てます。ユーザーがそのプログラムの実行を要求すると、その要求は、ユーザーの標準優先度のかわりに「コンカレント・プログラム」ウィンドウで定義された高い優先度を受け取り、他の要求より先に処理されます。ユーザーが、優先度が指定されていない他のコンカレント・プログラムを要求すると、その要求ではユーザーの「コンカレント:要求の優先度」プロファイル値を使用します。
関連トピック
コンカレント・プログラムの定義には、互換性がないプログラムのリストを含めることができます。あるプログラムが別のプログラムと非互換としてリストされると、その2つのプログラムは同じ衝突ドメイン内では同時に実行できません。「プログラム非互換性ルールの定義」を参照してください。
コンカレント・プログラムと非互換のプログラムは、「コンカレント・プログラム」ウィンドウの「非互換プログラム」ブロックに表示できます。ここにリストされているプログラムは、定義を表示中のコンカレント・プログラムと同じ衝突ドメイン内では同時に実行できません。
互換性がないプログラムのリストを修正するため、次のいずれかを実行できます。
新規プログラムをリストに追加します。
「スコープ」フィールドでは、プログラム自体を非互換とするか、またはプログラムとすべての子要求(つまり、要求セットの一部としてプログラムから開始されたコンカレント・プログラム)を非互換にするかどうかを示します。
プログラムをリストから削除します。
重要: 「非互換プログラム」ゾーンでのすべての変更を即時に有効にするには、「コンカレント・マネージャの管理」ウィンドウにナビゲートし、内部コンカレント・マネージャに対して「検証」を選択する必要があります。
関連トピック
パラメータは引数とも呼ばれ、標準発行コンカレント・プログラムに割り当てられます。プログラムを標準発行として定義するには、「コンカレント・プログラム」フォームの「標準発行」フィールドの値を「Yes」に設定します。
重要: パラメータをデフォルト設定するすべてのメカニズム(他のパラメータやユーザー・プロファイルなどの値への参照を含む)が評価されるのは、発行時のみです。
次に、コンカレント・プログラムに関連付けられているパラメータの値セットと動作について説明します。
変数 | 説明 |
---|---|
パラメータの値セット | パラメータが受け取ることができる有効な値。有効な値のセットは値セットと呼ばれます。 |
パラメータの動作 | アプリケーション内でのパラメータの動作。たとえば、次の動作を設定します。
|
値セットを定義または変更する場合、まず、その値セットの目的と実装を慎重に計画する必要があります。
コンカレント・プログラムのパラメータは、「コンカレント・プログラム」フォームを使用して「パラメータ」を選択すると表示できます。各パラメータには、そのパラメータに許可できる値を定義した値セットがあります。パラメータの値セットの名称を表示するには、「引数詳細」ブロックの「値セット」フィールドを検索します。
関連トピック
個別に実行中のプログラムにおけるパラメータの動作は、プログラムが要求セットの一部として実行される場合と異なることがあります。
プログラムのパラメータの動作は、「コンカレント・プログラム」フォームを使用してプログラムを定義する際に定義します。
プログラムのパラメータの動作は、そのプログラムを要求の一部として実行するときに、「要求セット」フォームを使用して定義することもできます。また、要求セット内の様々なプログラムのパラメータを定義して、共有パラメータとラベルを付けることで、すべてのパラメータが同じ値を共有できます。「要求セット内でのパラメータの共有」を参照してください。
警告: 新規パラメータを追加または既存のパラメータを削除してコンカレント・プログラムの定義を変更したり、パラメータの値セットを変更すると、プログラムが実行されない可能性があります。「プログラム定義の変更に関する警告」を参照してください。
「コンカレント・プログラム」フォームまたは「要求セット」フォームを使用して、パラメータをエンド・ユーザーに表示しないように設定できます。表示されていないパラメータは変更できないため、パラメータを非表示に設定する際は次の事項を考慮してください。
必要なデフォルト値の使用が保証されるため、セキュリティ手段として有効です。
プログラムの定義時、または要求セットの定義時(プログラムが要求セットの一部である場合)に、有効なデフォルト・タイプとデフォルト値を入力する必要があります。
警告: 「表示」フィールドを「No」に設定する前に、必須パラメータのデフォルト値を設定してください。そうしないと、プログラムを発行する際に「要求の発行」フォームでエラーが返されます。
パラメータを非表示に定義すると、「要求の発行」フォームを使用してプログラムを実行する際にパラメータが表示されず、「要求セット」フォームにも表示されません。
また、「要求セット」フォームを使用してパラメータを非表示に定義すると、要求セットの一部としてプログラムを実行する際に、「要求の発行」フォームにパラメータが表示されません。
要求を発行してコンカレント・プログラムを実行した後で、そのプログラムのパラメータを「コンカレント要求」フォームの「詳細」ブロックに表示できます。
パラメータが非表示に設定されている場合は、「コンカレント要求」フォームの「詳細」ブロックに表示されません。
これらの表示対象パラメータ値は、コンカレント・マネージャがコンカレント・プログラムに渡す値と完全に一致しますが、ユーザーが選択した表示値に対応する場合と対応しない場合があります。
たとえば、「要求の発行」フォームで、ユーザーはパラメータとして「Oracle General Ledger」を選択できますが、「コンカレント要求」フォームには対応するアプリケーションIDが表示されます。
ヒント: プログラムの実行中にエラーが発生した場合、システム管理者はコンカレント・プログラムで使用された正確な値を参照して、問題の診断に役立てることができます。
パラメータのデフォルト値は、プログラムまたは要求セットを発行して実行する際に、ユーザーが変更できます。
パラメータのデフォルト値は、次を使用して設定できます。
「コンカレント・プログラム」フォームの「デフォルト・タイプ」フィールドと「デフォルト値」フィールド。これらの値は「要求セット」フォームでは変更できません。
「要求セット」フォームの「デフォルト・タイプ」フィールドと「デフォルト値」フィールド。
このデフォルト定義が適用されるのは、プログラムが要求セットの一部として実行される場合のみです。
「要求セット」フォームの「共有パラメータ」フィールドと「デフォルト値」フィールド。
このデフォルト定義が適用されるのは、プログラムが要求セットの一部として実行される場合のみです。同じ共有パラメータ・ラベルを持つすべてのパラメータは、「デフォルト値」フィールドで設定した値にデフォルト設定されます。
パラメータのデフォルト・タイプまたはデフォルト値が正しくないと、「要求の発行」フォームを使用してプログラムを実行するように設定した場合、ウィンドウはエラー・メッセージとともに表示されます。
パラメータが非表示の場合は、エラー・メッセージが表示されます。非表示のフィールドは更新できません。
警告: デフォルト・タイプとデフォルト値はパラメータの値セットで検証されないため、これらの値を入力する際は注意が必要です。不正な値を入力すると、「要求の発行」フォームを使用してこの要求を実行する際に、デフォルト値として表示されません。
パラメータが「要求セット」フォームに表示され、プログラムの定義でデフォルト値が設定されていない場合、デフォルト値を定義するか、またはパラメータが共有値を継承するように設定し、エンド・ユーザーがその値を変更しないようにできます。
パラメータの値は表示するが、標準発行フォームを使用して要求セットを実行する際にパラメータを変更できないようにする場合は、「要求セット」フォームの「修正」フィールドを「No」に設定します。パラメータの値は、デフォルト値または共有パラメータを使用して設定できます。
「表示」フィールドを「No」に設定すると、「修正」フィールドは「No」に自動的にデフォルト設定され、更新できません。
注意: 「修正」フィールドを「No」に設定する前に、必須パラメータのデフォルト値を設定してください。そうしないと、このレポートを発行する際に「要求の発行」フォームでエラーが返されます。
エンド・ユーザーに対してパラメータを表示するかどうかの変更など、パラメータの動作を変更すると、変更をコミットした直後に有効になります。ただし、職責を変更するか、または現行の職責を再度選択しないかぎり、変更内容が表示されない場合があります。
次の表では、パラメータの詳細が「コンカレント・プログラム」フォームと「要求の実行」フォームでのパラメータの動作に与える影響を説明します。
パラメータ詳細 | 「コンカレント・プログラム」フォーム | 「要求の実行」フォーム |
---|---|---|
必須 | Yes | パラメータには値が必要です(ユーザーによる入力、またはデフォルト)。 |
表示 | Yes | パラメータが表示されます。 |
表示 | No | パラメータは非表示で、変更できません。 |
「デフォルト・タイプ」および「デフォルト値」 | Yes: デフォルト・タイプとデフォルト値が入力されます。 | デフォルト値が表示され、ユーザーはデフォルト値を変更できます。 |
「デフォルト・タイプ」および「デフォルト値」 | デフォルトは入力されません。 | デフォルト値は表示されません。 |
次の表では、パラメータの詳細が「要求セット」フォームおよび「要求の実行」フォームでのパラメータの動作に与える影響を説明します。
パラメータ詳細 | 「コンカレント・プログラム」フォーム | 「要求セット」フォーム | 「要求の実行」フォーム |
---|---|---|---|
必須 | Yes | パラメータに値は不要です。 | パラメータに値が必要です。 |
表示 | Yes | パラメータが表示されます。「表示」は「Yes」に設定します。 | パラメータが表示されます。 |
表示 | Yes | パラメータが表示されます。「表示」は「No」に設定します。 | パラメータは表示されません。 |
表示 | No | パラメータは表示されません。 | パラメータは表示されません。 |
修正 | N/A | Yes | 値は変更できます。 |
修正 | N/A | No | 値は変更できません。 |
「デフォルト・タイプ」および「デフォルト値」 | Yes: デフォルト・タイプとデフォルト値が入力されます。 | デフォルト・タイプおよびデフォルト値は変更できません。 | ユーザーはデフォルト値を変更できます。 |
「デフォルト・タイプ」および「デフォルト値」 | デフォルトは入力されません。 | Yes: デフォルト・タイプおよびデフォルト値を入力できます。 | ユーザーはデフォルト値を変更できます。 |
「デフォルト・タイプ」および「デフォルト値」 | デフォルトは入力されません。 | No: デフォルト・タイプおよびデフォルト値は入力されません。 | デフォルト値は表示されません。 |
次の表に、プログラム定義の変更に関する警告を示します。
処理 | 使用するフォーム | 警告 |
---|---|---|
レポート・プログラムの列数または行数を変更する | 「コンカレント・プログラム」 > 「レポート情報」リージョン。 | 一部のレポート・プログラムは、正確な出力を生成するように記述されています。出力定義を変更すると、プログラムが実行されなくなったり、不正確な出力が生成される場合があります。 |
印刷形式を「動的」に設定する | 「コンカレント・プログラム」 > 「レポート情報」リージョン > 「形式」フィールド。 | 「動的」印刷形式では、プログラムに対して、複数のサイズ(異なる場合があります)に基づいて出力を生成するように通知します。「動的」印刷形式をサポートするには、プログラム内に特別なコーディングが必要です。 |
プログラム定義のパラメータの数を変更する | 「コンカレント・プログラム」 > 「パラメータ」ウィンドウ。 | プログラムは、x個のパラメータを使用するように定義されています。新規パラメータを1つ追加すると(x + 1)、プログラムではそれを無視します。また、パラメータを1つ削除すると、プログラムが実行されない場合があります。 |
値セットを変更する | 「コンカレント・プログラム」 > 「引数詳細」リージョン > 「値セット」フィールド。 | プログラムは、特定のタイプと長さの値を使用すると予想されています。値セットを変更すると、プログラムが動作しない場合があります。 |
トークンを変更する | 「コンカレント・プログラム」 > 「引数詳細」リージョン > 「トークン」フィールド。 | プログラムは、特定のタイプと長さの値を使用すると予想されています。予想されたトークンを受け取らないと、プログラムが動作しない場合があります。 |
コンカレント実行ファイルまたはプログラムの実行方法を「即時」に定義する | 「コンカレント・プログラム実行ファイル」 > 「実行方法」フィールド。「コンカレント・プログラム」 > 「実行ファイル」リージョン > 「方法」フィールド。 | 実行方法が「即時」のコンカレント・プログラムは、プログラム・ライブラリFNDLIBRに登録する必要があります。アプリケーション開発者はプログラムをプログラム・ライブラリに登録できますが、システム管理者は登録できません。 |
関連トピック
次の例を使用して、コンカレント・プログラムのパラメータを変更する時期と方法について考えます。
Oracle Bill of MaterialsやOracle Purchasingの管理者など、一人のユーザーが多数のコンカレント要求を毎日発行する場合は、そのユーザーのコンカレント処理レコードのみをパージする、合理化されたパージ・プログラムを作成できます。
システム管理者はこのプログラムを実行し、特定の間隔で自動的に再発行できます。
また、このプログラムを1つ含む要求セットを作成し、ユーザーをその要求セットの所有者として定義できます。要求セットをレポート・セキュリティ・グループに割り当てないと、このプログラムを実行できるのはユーザー(所有者)のみになります。これによって、ユーザーは自分のレコードをパージできるようになります。
システム管理者の「コンカレント要求やマネージャ・データのパージ」プログラムには、12のパラメータがあります。プログラムをコピー、名称変更および変更すると、3つのパラメータのみが表示され、そのうち1つのパラメータの入力のみが要求されます。『Oracle E-Business Suiteメンテナンス・ガイド』のコンカレント要求やマネージャ・データのパージに関する項を参照してください。
次の表に、この例で実行するステップの要約を示します。
使用するフォーム | タスク |
---|---|
「コンカレント・プログラム」(コンカレント・プログラムの定義) | 「コンカレント要求やマネージャ・データのパージ」という名称のApplication Object Libraryプログラムを問い合せ、「コピー」を押します。「パラメータを含む」と「非互換プログラムを含む」の両方を選択します。JSMITH PURGEなど、コピーするプログラムの新しい名称を入力します。 |
コンカレント・プログラム | JSMITH PURGEプログラムのパラメータを変更するには、「パラメータ」ボタンを選択します。 |
「コンカレント・プログラム」 > 「パラメータ」ウィンドウ。 | 「Oracle ID」、「プログラム・アプリケーション」、「プログラム」、「マネージャ・アプリケーション」、「マネージャ」、「職責アプリケーション」および「職責」の7つのパラメータを非表示に変更します(ユーザーJSMITHは、プログラムのデフォルト値を表示または変更できません)。次の3つのパラメータを非表示に変更します(ユーザーJSMITHは、システム管理者が設定したデフォルト値を表示または変更できません)。パラメータは、次のデフォルト(タイプ=「定数」)に設定します。「エンティティ」=「要求」、「モード」=「年齢」、「ユーザー名」= JSMITHとします。「モード値」パラメータと「レポート」パラメータは変更しないため、表示対象になります。JSMITHは「モード値」に値を入力する必要があり、「レポート」はデフォルト値「Yes」に設定されます。 |
「要求セット」(レポート・セット) | JSMITH PURGEプログラム1つを含む要求セットを作成します。「所有者」フィールドにJSMITHと入力します。この要求セットがレポート・セキュリティ・グループに割り当てられない場合、JSMITH PURGEプログラムを実行できるのは、JSMITHのみです。 |
標準要求発行プログラム・フォーム。たとえば、「レポートの実行」など(レポート実行)です。 | 最初にJSMITH PURGEプログラムを発行して実行するときは、「再発行オプション」リージョンにナビゲートし、「間隔」フィールドに、「5」および「日」などと入力します。 |
関連トピック
衝突ドメインとは、1つ以上のORACLEスキーマに格納され、権限付与およびシノニムによってリンクされている一連の関連データです。論理データベースとORACLEデータベースを混同しないでください。ORACLEデータベースにはすべてのOracle E-Business Suiteデータが含まれており、各アプリケーションのデータは通常、1つのORACLEユーザー名に登録されています。論理データベースは、コンカレント・プログラムの非互換性を定義する、一連の関連データの周囲に描かれた1つの線と考えることができます。つまり、論理データベースによって、同時に実行できないコンカレント・プログラムが決定されます。
ORACLEスキーマが論理データベースに属していると確認されると、コンカレント・プログラムでORACLEスキーマに接続するときにコンカレント・プログラム非互換性ルールが適用されます。
Oracle E-Business Suiteでは、同時に実行するプログラム、および同じデータにアクセスするプログラム間の非互換性をチェックして、あるプログラムで取り出されたデータに誤りがないこと、または別のプログラムで取り出されるときにデータが悪影響を受けないことを保証します。
他のコンカレント・プログラムと非互換のコンカレント・プログラムの例として、仕訳入力の転記に使用されるOracle General Ledgerの転記プログラムがあります。
転記プログラムと他のOracle E-Business Suiteコンカレント・プログラムとの間に非互換性が強制されなかった場合、転記プログラムと同時に実行される他の財務レポートに、不正確な勘定科目残高情報が含まれる可能性があります。論理データベースでは、この問題が発生しないことが保証されます。
インストール・プロセスによって論理データベースは自動的に定義され、ORACLEスキーマが割り当てられます。
標準論理データベースは、すべてのOracle E-Business Suite製品に割り当てることができます。このため、コンカレント・プログラムが他のプログラムと非互換である場合は、その2つのプログラムの接続先であるORACLEユーザー名に関係なく、すべてのコンカレント・プログラムは他の非互換のプログラムと同時には実行されません。すべてのORACLEスキーマを同じ(標準などの)論理データベースに割り当てると、絶対的に安全にプログラム非互換性ルールが適用されます。
新規論理データベースを定義する必要があるのは、データが既存の論理データベース内のデータと相互作用しない、カスタム・アプリケーションを作成する場合のみです。
一般的に、カスタム・アプリケーションごとに1つの論理データベースを定義し、そのアプリケーションのORACLEスキーマを対応する論理データベースに割り当てる必要があります。
ただし、カスタム・アプリケーションのデータが別のアプリケーションのデータと相互作用している場合は、2つのアプリケーションのORACLEスキーマを同じ論理データベースに割り当てる必要があります。
カスタム・アプリケーションの表を登録すると、その表名が「アラートの定義」フォームの「クイックピック」の値として表示されます。
このレポートには、実行ファイル情報、実行方法、非互換プログラム・リスト、およびプログラム・パラメータなどのコンカレント・プログラム定義が記載されます。コンカレント・プログラムでレポートが生成される場合、印刷出力および印刷形式とともに列や行の情報も記載されます。
このレポートは、プログラム非互換性ルールの変更など、コンカレント・プログラムの変更を検討する際に使用します。
注意: パラメータに値を入力しないと、レポートですべてのコンカレント・プログラムの値が戻されるため、非常に長いレポートになる場合があります。
プログラム定義詳細をレポートするコンカレント・プログラムに関連付けられているアプリケーション名を選択します。
アプリケーションに関連付けられているすべてのコンカレント・プログラムについてプログラム定義詳細レポートを作成する場合は、プログラム名を選択せずに、アプリケーション名のみを選択します。
プログラム定義詳細をレポートするコンカレント・プログラムの名称を選択します。「プログラム」の値を入力する前に、「アプリケーション名」の値を入力する必要があります。
レポート・ヘッダーには、指定したレポート・パラメータが表示され、レポートの内容に関する一般情報が表示されます。
このレポートには、現在使用可能なコンカレント・プログラム、および使用不可のプログラムが表示されます。
このレポートを使用して、コンカレント・プログラムに関連する実行方法、引数方法、単独実行ステータス、標準発行ステータス、要求タイプおよび印刷形式の各情報を記録します。
プログラム情報をレポートするコンカレント・プログラムに関連付けられているアプリケーション名を選択します。
アプリケーション名を入力しないと、レポートはすべてのコンカレント・プログラムの値を戻します。
レポート・ヘッダーには、指定したレポート・パラメータが表示され、レポートの内容に関する一般情報が表示されます。
関連トピック
このウィンドウを使用して、要求グループを定義します。要求セキュリティ・グループとは、指定の職責で作業を行うユーザーが「要求の発行」ウィンドウから選択できる要求、要求セットおよびコンカレント・プログラムの集合です。
システム管理者の場合:
職責の定義時に、要求セキュリティ・グループをその職責に割り当てます。要求セキュリティ・グループが割り当てられていない職責では、「要求の発行」ウィンドウを使用して要求を実行できません。
任意の要求セットを要求セキュリティ・グループに追加できます。個人要求セットを要求セキュリティ・グループに追加すると、他のユーザーが「要求の発行」ウィンドウを使用して要求セットを実行できます。
ユーザーの場合:
「要求セット」ウィンドウを使用して、独自の個人要求セットを作成できます。ユーザーは、個人要求セットに、ユーザーの要求セキュリティ・グループに割り当てる要求のみを含めることができます。
「要求セット」ウィンドウを使用して別のユーザーの個人要求セットを更新することはできません。
要求セキュリティ・グループに割り当てられている場合、個人要求セットは削除できません。
次の各フィールドに入力します。
要求グループの名称を使用して、「職責」ウィンドウで要求グループを職責に割り当てます。要求グループは、アプリケーション名と要求グループ名によって一意に識別されます。
要求グループに関連付けるアプリケーションの名称を選択します。要求セキュリティ・グループは、アプリケーション名と要求セキュリティ・グループ名によって一意に識別されます。このアプリケーション名は、他のアプリケーションからこの要求グループに要求や要求セットを割り当てる妨げにはなりません。
コードをこの要求グループに割り当てます。一部の製品では、要求グループ・コードをパラメータとして使用して、カスタマイズされた標準発行フォームで選択できる要求を識別します。「コードを使用した「要求の発行」ウィンドウのカスタマイズ」を参照してください。
要求グループ内の要求および要求セットを指定します。
1項目を追加する場合はプログラムまたはセットを選択します。アプリケーション内のすべての要求を含める場合はアプリケーションを選択します。
関連トピック
コンカレント・プログラムとともに使用する各実行ソース・ファイルに対して、コンカレント・プログラム実行ファイルを定義します。コンカレント・プログラム実行ファイルでは、ユーザーがコンカレント・マネージャに発行したコンカレント要求とソース・ファイルの論理をリンクします。
重要: コンカレント・マネージャのプログラム・ライブラリに新しい即時プログラムは追加できません。作成済のコンカレント・プログラムをかわりに使用することをお薦めします。
コンカレント・プログラム実行ファイルは、アプリケーション名とプログラム名の組み合せで一意に識別されます。
コンカレント・プログラム実行ファイルの名称を入力します。コンカレント・プログラムを実行ファイルの論理に関連付けるには、「コンカレント・プログラム」ウィンドウでこの名称をコンカレント・プログラムに割り当てます。
コンカレント・プログラム実行ファイルの短縮名を入力します。
コンカレント・マネージャでは、アプリケーションを使用して、実行ファイルを検索するディレクトリ構造を判断します。
「コンカレント・プログラム」ウィンドウでコンカレント・プログラム実行ファイルが1つ以上のコンカレント・プログラムに割り当てられると、実行方法は変更できません。
次の表に、使用可能な実行方法を示します。
変数 | 摘要 |
---|---|
ホスト | 実行ファイルはホスト・スクリプトです。 |
Oracle Reports | 実行ファイルはOracle Reportsファイルです。 |
PL/SQLストアド・プロシージャ | 実行ファイルはPL/SQLストアド・プロシージャです。 |
Javaストアド・プロシージャ | 実行ファイルはJavaストアド・プロシージャです。 |
Javaコンカレント・プログラム | 実行ファイルは、Javaで記述されたプログラムです。 |
複数言語機能 | 実行ファイルは、複数言語(および地域と数字の設定)でのコンカレント・プログラムの実行をサポートする機能(MLS機能)です。 |
SQL*Loader | 実行ファイルはSQLスクリプトです。 |
SQL*Plus | 実行ファイルはSQL*Plusスクリプトです。 |
作成済 | 実行ファイルはCまたはPro*Cプログラムです。 |
即時 | 実行ファイルは、コンカレント・マネージャのサブルーチンとして実行するために記述されたプログラムです。新しい即時コンカレント・プログラムを定義するのではなく、PL/SQLストアド・プロシージャまたは作成済のCプログラムのいずれかを使用することをお薦めします。 |
要求セット・ステージ機能 | 要求セット・ステージの完了ステータスを計算するために使用できるPL/SQLストアド機能です。 |
実行ファイルのオペレーティング・システム名を入力します。大/小文字の区別がある一部のオペレーティング・システムでは、ここで入力する名称はファイル名と完全に一致している必要があります。
実行方法が「PL/SQLストアド・プロシージャ」または「要求セット・ステージ機能」でないかぎり、実行ファイル名には、スペースやピリオド(.)を含めないでください。
実行ファイル名の長さは最大60文字です。
CまたはPro*Cプログラムのサブルーチンの名称を入力します。このフィールドでは、スペースまたはピリオド(.)を使用しないでください。
「サブルーチン」フィールドを使用するのは、即時プログラム、または統合されたC APIを使用する作成済プログラムのみです。
新しい即時コンカレント・プログラムは定義するのではなく、PL/SQLストアド・プロシージャまたは作成済のCプログラムを使用することをお薦めします。
「ステージ機能パラメータ」ボタンで、要求セット・ステージ機能のパラメータに入力できるウィンドウが開きます。このボタンは、実行方法として「要求セット・ステージ機能」を選択した場合のみ使用できます。
カスタム・ステージ機能で使用するパラメータをリストします。
パラメータの名称を入力します。この名称は「要求セット」フォームの「ステージ機能パラメータ」ウィンドウに表示されます。
パラメータの参照用に機能で使用される短縮名を入力します。
関連トピック
このウィンドウを使用して、コンカレント・プログラムを定義および変更します。
コンカレント・プログラムの実行ファイルを作成します。
「コンカレント・プログラム実行ファイル」ウィンドウを使用して、使用しているオペレーティング・システム・プログラムのコンカレント・プログラム実行ファイルを定義します。
コンカレント・プログラムは、アプリケーション名とプログラム名の組合せによって一意に識別されます。
「要求」ウィンドウに要求を表示すると、詳細なわかりやすい名称がここに表示されます。標準要求発行を使用してこのコンカレント・プログラムを実行すると、プログラムの実行時に「要求の発行」ウィンドウにこの名称が表示されます。
コンカレント・プログラムをコンカレント・プログラム実行ファイルに関連付けるため、Oracle E-Business Suiteで使用できる短縮名を入力します。
プログラムのアプリケーションでは、プログラムを実行するORACLEユーザー名、およびログ・ファイルと出力ファイルを配置する場所を判断します。
ユーザーが要求を発行してこのプログラムを実行できるかどうか、およびコンカレント・マネージャでプログラムを実行できるかどうかを指定します。
使用不可のプログラムは、ユーザーのリストに表示されず、コンカレント・マネージャのキューにも表示されません。コンカレント・プログラムの情報は監査証跡の提供に役立つため、コンカレント・プログラムは削除できません。
プログラムを実行できるコンカレント・プログラム実行ファイルを選択します。「コンカレント・プログラム実行ファイル」ウィンドウを使用して、実行ファイルを定義します。同じコンカレント・プログラム実行ファイルを使用して、複数のコンカレント・プログラムを定義できます。「コンカレント・プログラム実行ファイル」を参照してください。
「Oracle Reports」などの一部の実行方法では、追加の実行オプションやパラメータがサポートされます。このフィールドには、このようなオプションを入力できます。構文は、実行方法に応じて異なります。
ビットマップ版のOracle Reportsを使用してコンカレント・プログラムを定義する場合、ORIENTATIONパラメータまたはトークンを渡すことで、ビットマップ・レポートの向きを制御できます。たとえば、横長のレポートを生成するには、次のオプションを「オプション」フィールドで指定します。
ORIENTATION=LANDSCAPE
実行オプション値の前後にスペースを入れないでください。パラメータは1つのスペースのみで区切る必要があります。ORIENTATIONパラメータにはPORTRAITも指定できます。
PAGESIZEパラメータを使用すると、生成する出力のサイズを制御できます。「オプション」フィールドに<width>x<height>を指定すると、レポート定義で指定された値が上書きされます。次に例を示します。
ORIENTATION=LANDSCAPE PAGESIZE=8x11.5
幅と高さの単位は、Oracle Reportsの定義で決定します。「レポート」 > 「グローバル・プロパティ」 > 「単位」の順に選択し、「Oracle Reports」メニューで単位を設定します。
PAGESIZEパラメータで指定したページ・サイズがレポートの設計サイズより小さい場合、レポートは「REP-1212」エラーで失敗します。
ここには、コンカレント・プログラムで使用する実行方法が表示されます。
次の表に有効な値を示します。
変数 | 説明 |
---|---|
作成済 | コンカレント・プログラムは、CまたはPro*Cで記述されたスタンドアロン・プログラムです。 |
ホスト | コンカレント・プログラムは、オペレーティング・システムのスクリプトで記述されています。 |
即時 | コンカレント・プログラムは、CまたはPro*Cで記述されたサブルーチンです。即時プログラムはコンカレント・マネージャにリンクされ、マネージャのプログラム・ライブラリに含める必要があります。 |
Oracle Reports | コンカレント・プログラムはOracle Reportsスクリプトです。 |
PL/SQLストアド・プロシージャ | コンカレント・プログラムは、PL/SQLで記述されたストアド・プロシージャです。 |
Javaストアド・プロシージャ | コンカレント・プログラムはJavaストアド・プロシージャです。 |
Javaコンカレント・プログラム | コンカレント・プログラムは、Javaで記述されたプログラムです。 |
複数言語機能 | 複数言語サポート機能(MLS機能)は、複数言語(および地域と数字の設定)でのコンカレント・プログラムの実行をサポートする機能です。「実行ファイル: 名称」フィールドで複数言語機能を選択しないでください。(該当するコンカレント・プログラム実行ファイルに加えて)使用しているプログラムでMLS機能を使用する場合は、「MLS機能」フィールドで指定します。 |
SQL*Loader | コンカレント・プログラムはSQL*Loaderプログラムです。 |
SQL*Plus | コンカレント・プログラムは、SQL*PlusまたはPL/SQLスクリプトです。 |
要求セット・ステージ機能 | 要求セット・ステージの完了ステータスを計算するために使用できるPL/SQLストアド機能です。 |
「作成済」と「即時」は切り替えることができ、「コンカレント・プログラム実行ファイル」ウィンドウで定義した実行方法が上書きされます。これは、実行ファイルの選択時にいずれかの実行方法が表示され、実行ファイル名とサブルーチン名の両方がすでに「コンカレント・プログラム実行ファイル」ウィンドウで指定されている場合のみ可能です。「コンカレント・プログラム実行ファイル」を参照してください。
このプログラムに独自の優先度を割り当てることができます。コンカレント・マネージャでは、ここで割り当てた優先度に従ってこのプログラムの要求を処理します。
優先度を割り当てないと、ユーザーの「コンカレント:要求の優先度」プロファイル・オプションによって、発行時に要求の優先度が設定されます。
プログラムを事前定義済の要求タイプに関連付ける場合、ここに要求タイプ名を入力します。要求タイプによって、コンカレント・プログラムを実行できるコンカレント・マネージャを制限できます。
Oracle E-Business Suiteの内部開発者のみが使用できます。ここには、増分プログラム機能が表示されます。
プログラムで使用するMLS機能です(ある場合)。
複数言語コンカレント要求機能により、ユーザーは1回要求を発行すると、毎回異なる言語で要求を複数回実行できます。プログラムでこの機能を使用すると、MLS機能を使用して要求に必要なインストール済言語を判断できます。
リリース12.1以降では、MLS機能によって複数の地域と数字セット、複数の言語をサポートできます。
参照:
Oracle E-Business Suite開発者ガイド
注意: プログラムにMLS機能が関連付けられていても、「SRSで使用」ボックス(次を参照)をチェックしていない場合、MLS機能は無視されます。
このボックスをチェックすると、ユーザーは「標準要求発行」ウィンドウから要求を発行してこのプログラムを実行できます。
このボックスをチェックする場合、このウィンドウの下部にあるボタンで「パラメータ」ウィンドウにアクセスし、プログラム・パラメータ(ある場合)を登録する必要があります。
「SRSで使用」ボックスをチェックする場合、このボックスもチェックすると、ユーザーは、使用禁止値または古い値をパラメータ値として入力できます。
多くの値セットでは、特定の値が使用可能かどうかを示す特別な表列を使用します(ENABLED_FLAG、START_DATE_ACTIVEおよびEND_DATE_ACTIVE列を使用)。通常、これらの値セットを使用して、使用禁止値または古い値を問い合せることができますが、そのような値を新規データに入力することはできません。標準要求発行の場合、これは、レポートが問合せ専用タイプのレポートであっても、ユーザーは通常、レポートの発行時に使用禁止値をレポート・パラメータ値として入力できないことを意味します。
同じ論理データベース内の他の全プログラムに対してプログラムを単独で実行する必要があるかどうかを指定します。プログラムの実行によって同じ論理データベース内の他の全プログラムの実行が妨げられる場合(つまり、プログラムが、そのプログラム自体も含めて同じ論理データベース内の他の全プログラムと非互換の場合)、そのプログラムは単独で実行する必要があります。
「非互換プログラム」ウィンドウには、特定の非互換プログラムを入力できます。
プログラムの実行時にSQLトレースをオンにします。
このオプションを使用すると、システム障害発生後にコンカレント・マネージャが復元されたとき、このコンカレント・プログラムが自動的に再起動する必要があることが示されます。
このプログラムを使用すると、ユーザーが作業中の言語と地域とは異なる言語と地域を反映するプログラムの要求を発行できる場合に、このボックスをチェックします。
たとえば、英国のユーザーは、英国対応の日付書式と数値書式を使用して、英語で受注を入力でき、ドイツの顧客に対応した日付書式と数値書式を使用してドイツ語で請求書を生成できます。
このボックスを空白のままにすると、ユーザーは、インストール済言語を要求に関連付けることができますが、地域はコンカレント・マネージャ環境の地域にデフォルト設定されます。
このオプションを設定するのは、プログラムの開発者のみに限定してください。この機能を使用するには、プログラムをNLS準拠で記述する必要があります。Oracle E-Business Suite開発者ガイドを参照してください。
出力書式として、次のいずれかを選択します。
HTML
PCL(HPのプリンタ制御言語)
PS(PostScript)
テキスト
重要: Oracle Reportsプログラムの出力タイプとして「HTML」または「PDF」を選択する場合、HTMLまたはPDFファイルの処理に適したプリンタ・ドライバを使用する必要があります。
プログラム実行時に、このプログラムからオペレーティング・システム・ファイルに出力を自動的に保存するかどうかを指定します。この値は、このプログラムに対して発行されるすべての要求のデフォルトになります。「上書き保存」を「No」に設定すると、プログラムの出力は印刷後に削除されます。
標準要求発行プログラムの場合、ユーザーは「要求の発行」ウィンドウでこの値を上書きできます。
「No」と入力すると、コンカレント・プログラムの出力はプリンタに送信されません。
このプログラムのレポート出力について、列と行の最小長を入力します。Oracle E-Business Suiteでは、この情報を使用してレポートに対応可能な印刷形式を判断します。
使用しているシステムとプリンタ設定に応じて選択する印刷形式。次の印刷形式から選択します。
132カラムおよび66行(横長)
180カラムおよび66行(超横長)
80カラムおよび66行(縦長)
132カラムおよび62行(A4)
リストは、プログラムの列と行の長さの要件を満たす形式に制限されます。
プログラムに特定の印刷形式が必要な場合は(小切手印字レポートなど)、このチェック・ボックスを使用してその印刷形式を適用します。
プログラムの出力を1つのプリンタに制限する場合は、出力を送信するプリンタの名称を入力します。プログラムで列または行が最大数または最小数に定義されている場合、値リストは、プログラムの要件をサポートできるプリンタに制限されます。
ユーザーは、「要求の発行」ウィンドウまたは「要求」ウィンドウで選択したプリンタを上書きできません。
コンカレント・プログラムは、Oracle Workflowのビジネス・イベント・システムと統合できます。ビジネス・イベントは、コンカレント・プログラムを実行する要求のライフ・サイクルのキー・ポイントで呼び出すことができます。ユーザーはビジネス・イベントを購読し、コンカレント・プログラムと対話する独自のビジネス・プロセスを作成できます。
ここで、ビジネス・イベントが有効なポイントを指定します。指定できるポイントは次のとおりです。
要求発行済
要求保留
要求再開
要求実行
プログラム完了
後処理開始
後処理終了
要求完了
各イベントで可能なパラメータは次のとおりです。
REQUEST_ID
REQUESTED_BY
PROGRAM_APPLICATION_ID
CONCURRENT_PROGRAM_ID
STATUS
COMPLETION_TEXT
TIME_STAMP
変数 | 説明 |
---|---|
コピー先 | このボタンを選択し、同じ実行ファイル、要求およびレポート情報を使用して別のコンカレント・プログラムを作成します。非互換性およびパラメータ詳細をコピーすることも選択できます。 |
セッション管理 | このウィンドウを選択して、コンカレント・プログラムの実行時に、コンカレント・プログラムのデータベース・セッションに関するオプションを指定します。 |
非互換 | このボタンを選択して、「非互換プログラム」ウィンドウを開きます。 |
パラメータ | このボタンを選択して、「コンカレント・プログラム・パラメータ」ウィンドウを開きます。 |
現在のプログラムと同じ実行ファイル、要求およびレポート情報を使用して別のコンカレント・プログラムを作成します。オプションで、非互換性およびパラメータ詳細情報をコピーすることもできます。
関連トピック
参照: 「非互換プログラム」ウィンドウ
このウィンドウを使用して、コンカレント・プログラムの実行時に、コンカレント・プログラムのデータベース・セッションに関するオプションを指定します。
オプションで、コンカレント・プログラムのリソース・コンシューマ・グループを指定します。
参照: 『Oracle E-Business Suiteメンテナンス・ガイド』のOracle E-Business Suiteのリソース・コンシューマ・グループに関する項。
オプションで、コンカレント・プログラムとともに使用するロールバック・セグメントを指定します。このロールバック・セグメントはデフォルトのかわりに使用され、最初のコミットまで使用されます。
重要: ここでロールバック・セグメントを指定すると、コンカレント・プログラムでは、FND_CONCURRENT.AF_COMMITおよびFND_CONCURRENT.AF_ROLLBACKの各APIを使用して、指定のロールバック・セグメントを使用する必要があります。Oracle E-Business開発者ガイドを参照してください。
オプションで、オプティマイザ・モードを指定します。ALL_ROWS、FIRST_ROWS、RulesまたはChooseを選択できます。デフォルトのコスト・ベース・オプティマイザ(CBO)を使用してもパフォーマンスが低く、調整が必要なカスタム・プログラムに対してのみ、オプティマイザ・モードを指定します。プログラムがCBOに対して調整されるまで、様々なオプティマイザ・モードを使用できます。
PCP/RAC環境では、このプログラムに対する要求が実行されるターゲット・ノードをオプションで指定できます。このプログラムに対する要求が発行されると、可能であればこのノードで実行されます。
コンカレント・プログラムに対して何も指定がない場合、要求はそのプログラムを実行できる任意のマネージャによって取得されます。
ターゲット・ノードが停止している場合は、使用可能な任意のマネージャがその要求を取得して処理し、FND_LOG_MESSAGESにメッセージを記録します。
オプションで、プログラムを実行するReal Application Cluster(RAC)インスタンスを指定します。このプログラムに対する要求が発行されると、可能であればこのノードで実行されます。
コンカレント・プログラムの実行が妨げられる可能性があるため、コンカレント・プログラムと同時に実行する必要がないプログラムを特定します。プログラムは、プログラム自体と非互換として指定できます。
このフィールドのデフォルトはコンカレント・プログラムのアプリケーションですが、任意の有効なアプリケーション名を入力できます。
コンカレント・プログラムは、指定するプログラム名とアプリケーション名によって一意に識別される必要があります。
リストには、ユーザー・フレンドリなプログラム名、短縮名、およびプログラムの摘要が表示されます。
「セット」または「プログラムのみ」に入力し、コンカレント・プログラムがこのプログラムとすべての子要求に対して非互換か(「セット」)、またはこのプログラムに対してのみ非互換か(「プログラムのみ」)を指定します。
「ドメイン」または「グローバル」に入力します。「ドメイン」を選択すると、非互換性はドメイン固有レベルで解決されます。「グローバル」を選択すると、このコンカレント・プログラムは、実行されているドメインに関係なく、使用中のコンカレント・プログラムとグローバルに非互換とみなされます。
関連トピック
プログラム実行ファイルに渡すプログラム・パラメータを入力および更新します。ここで定義したプログラム・パラメータは、実行ファイル内の変数と一致している必要があります。
プログラムの衝突ドメインの値を保持するパラメータを入力します。衝突ドメイン・パラメータは、「コンカレント衝突ドメイン」を参照してください。
プログラムの衝突ドメインの値を保持するパラメータを入力します。
このフィールドは、HRMSセキュリティ専用です。『Oracle HRMSユーザーズ・ガイド(日本仕様)』を参照してください。
プログラムがコンカレント・マネージャからパラメータ値を受け取る順序を指定する順序番号を選択します。
使用不可のパラメータは要求発行時に表示されず、実行ファイルに渡されません。
フレックスフィールド・セグメントの定義とほぼ同じように、パラメータに関する情報を指定します。
パラメータで検証用に使用する値セットの名称を入力します。「独立」、「表」および「未検証」値セットからのみ選択できます。
値セットの最大数は240文字です。
重要: 複数言語要求機能を使用中に日付の値セットを使用する場合、この値セットの書式タイプは「標準日」または「標準日時」のいずれかにする必要があります。
このパラメータにデフォルト値を設定する場合は、必要な値のタイプを識別します。
次の表に、有効なタイプを示します。
変数 | 説明 |
---|---|
定数 | デフォルト値を任意のリテラル値にすることができます。 |
プロファイル | デフォルト値は、「デフォルト値」フィールドで定義したユーザー・プロファイル・オプションの現行値になります。エンド・ユーザー名ではなく、プロファイル・オプション名を使用します。$PROFILE$を含める必要はありません。 |
SQL文 | デフォルト値は、「デフォルト値」フィールドで定義したSQL文によって決まります。 |
セグメント | デフォルト値は、同じパラメータ・ウィンドウの前のセグメントに入力した値です。 |
パラメータのデフォルト値を入力できます。このパラメータのデフォルト値は、パラメータ・ウィンドウの入力時に自動的に表示されます。デフォルト・タイプを選択すると、デフォルト値が定数であるか、またはコンテキスト依存値であるかが決まります。
デフォルト値は、値セットに対して有効な値である必要があります。そうでない場合、「要求の実行」ウィンドウのパラメータ・ウィンドウに入力してもデフォルト値が表示されないと、エラー・メッセージが表示されます。
次の表に、各デフォルト・タイプの有効な値を示します。
変数 | 説明 |
---|---|
定数 | デフォルト値に任意のリテラル値を入力します。 |
プロファイル | デフォルト値は、ここで指定するユーザー・プロファイル・オプションの現行値です。エンド・ユーザー名ではなく、プロファイル・オプション名を入力します。 |
セグメント | デフォルト値は、同じフレックスフィールド・ウィンドウの前のセグメントに入力した値です。値をコピーするセグメントの名称を入力します。 |
SQL文 | デフォルト値は、ここで入力するSQL文によって決まります。すべての場合において、SQL文では1行と1列のみを戻す必要があります。 |
プログラム実行ファイルに引数が必要な場合は、コンカレント・プログラムに対して引数を要求する必要があります。
このパラメータの値セットにセキュリティ・ルールが許可されていない場合、このフィールドは表示専用となります。許可されている場合は、この値セットに対して定義されたセキュリティ・ルールを適用して、パラメータ・リストに反映することを選択できます。
パラメータ値を構造内の別のパラメータ値と照合して検証する場合、「下位」または「上位」のいずれかを選択します。範囲が「下位」のパラメータは、範囲が「上位」のパラメータより前に表示されます(「下位」パラメータには、「上位」パラメータより低い数値を設定する必要があります)。たとえば、「開始日」と「終了日」という名称の2つのパラメータを計画する場合は、開始日の後に終了日を入力するようにユーザーに強制できます。この場合は、「開始日」の範囲を「下位」に、「終了日」の範囲を「上位」に割り当てます。この例では、「開始日」と名づけたパラメータは必ず「終了日」と名づけたパラメータの前に表示されます。
1つのパラメータに対して「下位」を選択する場合、その構造内の別のパラメータに対して「上位」(またはその逆)を選択する必要があります。そうしないと、変更をコミットできません。
ユーザーが「要求の発行」ウィンドウから要求を発行してプログラムを実行するとき、「パラメータ」ウィンドウでこのパラメータを表示するかどうかを指定します。
パラメータを表示しない場合、デフォルト・タイプとデフォルト値を指定する必要があります。
このパラメータのフィールド長を文字数で入力します。このフィールドは「要求の発行」ウィンドウの「パラメータ」ウィンドウに表示され、ユーザーの入力対象になります。
全パラメータの値セットの最大サイズ(表示サイズではありません)の合計に、必要なセパレータ数(パラメータ数から1を引いた数)を加えた数が240を超えていないことを確認してください。プログラム値を連結した長さが240を超えると、一部のフォームではデータが切り捨てられる可能性があります。
パラメータ値の摘要を表示する長さを文字数で入力します。ウィンドウに十分なスペースがない場合(最長プロンプトとこのパラメータの表示サイズの合計に7を加算して判断します)、ウィンドウに表示される摘要の文字数は、ここで指定する文字数より少ない場合があります。ただし、ここで指定する摘要の文字数より長くウィンドウに表示されることはありません。
「要求の発行」ウィンドウの「パラメータ」ウィンドウには、パラメータ名ではなく、プロンプトがユーザーに表示されます。
パラメータ値の摘要を表示する長さを文字数で入力します。パラメータ値は、「要求の発行」フォームと「要求の表示」フォームの「パラメータ摘要」フィールドで、ユーザーに表示されます。「パラメータ摘要」フィールドでは、コンカレント・プログラムのすべてのパラメータ値が連結されます。
ヒント: プログラムの連結摘要サイズ合計が80文字以下になるように、パラメータごとに「連結摘要サイズ」を設定することをお薦めします。これは、ほとんどのビデオ画面の幅が80文字であるためです。
Oracle Reportsプログラムのパラメータの場合は、キーワードまたはパラメータがここに表示されます。値には大/小文字の区別があります。他のタイプのプログラムの場合は、このフィールドをスキップできます。
関連トピック
注意: データ・グループは現在はサポートされていません。ここでは参照用にのみ提示しています。
このウィンドウを使用して、データ・グループを定義します。データ・グループとは、各アプリケーションに割り当てられたOracle E-Business SuiteとOracleユーザー名のリストです。
Oracle Application Object Libraryを使用してカスタム・アプリケーションを開発する場合は、Oracleユーザー名を割り当ててOracle E-Business Suiteに登録し、データ・グループに含めることができます。
Oracleユーザー名を使用すると、ORACLEデータベースにあるアプリケーションの表にアクセスできます。すべてのデータ・グループに、Application Object Library用のエントリが自動的に組み込まれます。
Oracle E-Business Suiteでレポートまたはプログラムを実行するコンカレント・マネージャは、データ・グループを参照し、データベースにあるアプリケーションの表にアクセスする際に使用するOracleユーザー名を識別します。
同期プログラムを実行中の取引マネージャが実行できるのは、その取引マネージャと同じデータ・グループに割り当てられた職責から発行されたプログラムのみです。カスタム・データ・グループを作成する場合は、取引マネージャを使用するアプリケーションに対して、新規の取引マネージャを作成する必要があります。アプリケーションで取引マネージャが使用されているかどうかを判断するには、使用している製品のマニュアルを参照してください。
Oracle E-Business Suite内の職責ごとにデータ・グループが割り当てられます。
Oracle E-Business Suiteのインストールまたはアップグレード時には、インストール済の各アプリケーションとOracleユーザー名を組み合せて、標準データ・グループが定義されます(注意: 標準データ・グループは会計帳簿ごとに定義されます)。標準データ・グループ内のアプリケーションまたはOracleユーザー名に対して事前定義されている値は、変更または削除できません。ただし、次の作業は可能です。
アプリケーションとOracleユーザー名のペアに関連付けられているツールのOracleユーザー名と摘要は変更できます。
アプリケーションとOracleユーザー名の新しいペアはグループに追加できます。
新規データ・グループを作成したり、既存のデータ・グループを変更します。
標準データ・グループ内のアプリケーションまたはOracleユーザー名に対して事前定義されている値は、変更または削除できません。ただし、ツールのOracleユーザー名と摘要を変更したり、アプリケーションとOracleユーザー名の新しいペアを標準グループに追加することは可能です。
データ・グループは、その名称によって一意に識別されます。すでに使用されている名称でデータ・グループを作成することはできません。
保存すると、データ・グループ名は編集できません。
アプリケーションとOracleユーザー名を組み合せます。
データ・グループをコピーすると、各アプリケーション、それに割り当てられたOracleユーザー名、およびツールのOracleユーザー名と摘要(ある場合)がこのゾーンに自動的に表示されます。すべてのデータ・グループには、Application Object Library用のエントリが自動的に組み込まれます。
アプリケーションは、各データ・グループ内で1回のみリストできます。
アプリケーションに割り当てるOracle IDを選択します。アプリケーションでは、Oracle IDを使用して、データベース内の表にアクセスします。各Oracle IDでは、データベース内の事前定義済の表セットにアクセスできます。
このボタンを使用して既存のデータ・グループをコピーし、次にアプリケーションとOracleユーザー名のペアを追加または削除して、新規データ・グループを作成します。
関連トピック
コンカレント衝突ドメインにより、非互換コンカレント・プログラムは、関連情報を使用して同時に実行できなくなります。
たとえば、衝突ドメインがある数値の範囲であるとします。2つのコンカレント・プログラムで同じ数値範囲を使用している場合は非互換ですが、別々の数値範囲を使用している場合は互換性がある可能性があります。
コンカレント・マネージャでは、コンカレント衝突ドメインを使用して、同時に実行できないコンカレント・プログラムを判別します。次に例を示します。
コンカレント・プログラムAがコンカレント・プログラムBと非互換であると定義されている場合、AとBは、同じコンカレント衝突ドメインを使用して同時に実行することはできません。
たとえば、プログラムAとBが、発行時にコンカレント衝突ドメインの標準に割り当てられている場合、プログラムAとBは同時に実行されません。
衝突ドメインを定義する手順は、次のとおりです。
一意のドメイン名を入力します。ここで入力する名称は、「要求の発行」ウィンドウでパラメータの値として使用できます。
ドメインの一意の短縮名を入力します。短縮名は8文字以下に制限してください。
(オプション)ドメインの説明を入力できます。
関連トピック
『Oracle E-Business Suiteメンテナンス・ガイド』のOracle E-Business Suite DBAの職務の概要に関する項
『Oracle E-Business Suiteメンテナンス・ガイド』のORACLEユーザー名(概要)に関する項
『Oracle E-Business Suiteメンテナンス・ガイド』のORACLEユーザーに関する項
『Oracle E-Business Suiteメンテナンス・ガイド』のアプリケーションに関する項
このページを使用して、定義済のコンカレント・プログラムを検索します。
このページからは、新規コンカレント・プログラムを作成したり、既存のコンカレント・プログラムを更新できます。
コンカレント・プログラムを定義する前提条件は、次のとおりです。
コンカレント・プログラムの実行ファイルを作成します。
オペレーティング・システム・プログラム・ファイルのコンカレント・プログラム実行ファイルを定義します。
コンカレント・プログラムは、アプリケーション名とプログラム名の組合せによって一意に識別されます。
オプションで、コンカレント・プログラムの「統合リポジトリ」にアノテーションを入力できます。
ユーザーが要求を発行してこのプログラムを実行できるかどうか、およびコンカレント・マネージャでプログラムを実行できるかどうかを指定します。
使用不可のプログラムは、ユーザーのリストに表示されず、コンカレント・マネージャのキューにも表示されません。コンカレント・プログラムの情報は監査証跡の提供に役立つため、コンカレント・プログラムは削除できません。
「要求」ウィンドウに要求を表示すると、詳細なわかりやすい名称がここに表示されます。標準要求発行を使用してこのコンカレント・プログラムを実行すると、プログラムの実行時に「要求の発行」ウィンドウにこの名称が表示されます。
プログラムのアプリケーションでは、プログラムを実行するORACLEユーザー名、およびログ・ファイルと出力ファイルを配置する場所を判断します。
コンカレント・プログラムをコンカレント・プログラム実行ファイルに関連付けるため、Oracle E-Business Suiteで使用できる短縮名を入力します。
使用可能なオプションは次のとおりです。
アーカイブ: 将来使用する目的専用で予約済
自動構成タイプ
複製: 内部使用の目的専用で予約済
一般
パージ: データをパージするために使用するOracle Applications Managerのダッシュボードにリストされた、コンカレント・プログラム用
リフレッシュ
切捨て
次のように入力します。
プログラムを実行できるコンカレント・プログラム実行ファイルを選択します。「コンカレント・プログラム実行ファイル」ウィンドウを使用して、実行ファイルを定義します。また、同じコンカレント・プログラム実行ファイルを使用して、複数のコンカレント・プログラムを定義できます。
コンカレント・プログラムのパラメータがここにリストされます。パラメータを追加するには、「作成」ボタンをクリックします。
コンカレント・プログラムの実行が妨げられる可能性があるため、コンカレント・プログラムと同時に実行する必要がないプログラムを特定します。プログラムは、プログラム自体と非互換として指定できます。
プログラムの衝突ドメインの値を保持するパラメータを入力します。
衝突ドメイン・パラメータは、「コンカレント衝突ドメイン」を参照してください。
同じ論理データベース内の他の全プログラムに対してプログラムを単独で実行する必要があるかどうかを指定します。プログラムの実行によって同じ論理データベース内の他の全プログラムの実行が妨げられる場合(つまり、プログラムが、そのプログラム自体も含めて同じ論理データベース内の他の全プログラムと非互換の場合)、そのプログラムは単独で実行する必要があります。
「非互換プログラム」ウィンドウには、特定の非互換プログラムを入力できます。
このフィールドのデフォルトはコンカレント・プログラムのアプリケーションですが、任意の有効なアプリケーション名を入力できます。
コンカレント・プログラムは、指定するプログラム名とアプリケーション名によって一意に識別される必要があります。
リストには、ユーザー・フレンドリなプログラム名、短縮名、およびプログラムの摘要が表示されます。
「セット」または「プログラムのみ」に入力し、コンカレント・プログラムがこのプログラムとすべての子要求に対して非互換か(「セット」)、またはこのプログラムに対してのみ非互換か(「プログラムのみ」)を指定します。
「ドメイン」または「グローバル」のいずれかの非互換性タイプを選択します。
非互換性タイプは、「非互換プログラムと単独実行プログラム」を参照してください。
次のように入力します。
次のように入力します。
プログラムを事前定義済の要求タイプに関連付ける場合、ここに要求タイプ名を入力します。要求タイプによって、コンカレント・プログラムを実行できるコンカレント・マネージャを制限できます。
Oracle E-Business Suiteの内部開発者のみが使用できます。ここには、増分プログラム機能が表示されます。
プログラムで使用するMLS(複数言語サポート)機能です(ある場合)。
複数言語コンカレント要求機能により、ユーザーは1回要求を発行すると、毎回異なる言語で要求を複数回実行できます。プログラムでこの機能を使用すると、MLS機能によって要求で必要なインストール済言語が判断されます。
リリース12.1以降では、複数の地域と数字の設定もサポートされます。
詳細は、Oracle E-Business Suite開発者ガイドを参照してください。
内部使用のみです。
アクティビティ・サマライザは、コンカレント・プログラムのタイプが「パージ」の場合に、アプリケーション表内のパージ可能なデータを要約するPL/SQLサブプログラムです。これは、表名とパージする行のリストを返します。Oracle開発者は、PL/SQLプロシージャをコンカレント・プログラムのサマライザ・プロシージャとして登録します。
内部使用のみです。
ポートレットのデータを生成するコンカレント・プログラムでは、ポートレットのデータをリフレッシュする機能をコールできます。「ポートレットのリフレッシュ」の値は、この機能をコールする必要がある時期を示します。
このボックスをチェックすると、複数の要求保留が許可されます。チェックしないと、1つの要求保留のみが許可されます。
このSRS(標準要求発行)ボックスをチェックすると、ユーザーが「標準要求発行」ウィンドウから要求を発行してこのプログラムを実行できることが示されます。
このボックスをチェックする場合、このウィンドウの下部にあるボタンで「パラメータ」ウィンドウにアクセスし、プログラム・パラメータ(ある場合)を登録する必要があります。
「SRSで使用」ボックスをチェックする場合、このボックスもチェックすると、ユーザーは、使用禁止値または古い値をパラメータ値として入力できます。
多くの値セットでは、特定の値が使用可能かどうかを示す特別な表列を使用します(ENABLED_FLAG、START_DATE_ACTIVEおよびEND_DATE_ACTIVE列を使用)。通常、これらの値セットを使用して、使用禁止値または古い値を問い合せることができますが、そのような値を新規データに入力することはできません。標準要求発行の場合、これは、レポートが問合せ専用タイプのレポートであっても、ユーザーは通常、レポートの発行時に使用禁止値をレポート・パラメータ値として入力できないことを意味します。
このオプションを使用すると、システム障害発生後にコンカレント・マネージャが復元されたとき、このコンカレント・プログラムが自動的に再起動する必要があることが示されます。
このプログラムを使用すると、ユーザーが作業中の言語と地域とは異なる言語と地域を反映するプログラムの要求を発行できる場合に、NLS(各国語サポート)のボックスをチェックします
たとえば、英国のユーザーは、英国対応の日付書式と数値書式を使用して、英語で受注を入力でき、ドイツの顧客に対応した日付書式と数値書式を使用してドイツ語で請求書を生成できます。
このボックスを空白のままにすると、ユーザーは、インストール済言語を要求に関連付けることができますが、地域はコンカレント・マネージャ環境の地域にデフォルト設定されます。
このオプションを設定するのは、プログラムの開発者のみに限定してください。この機能を使用するには、プログラムをNLS準拠で記述する必要があります。Oracle E-Business Suite開発者ガイドを参照してください。
次のように入力します。
プログラム実行時に、このプログラムからオペレーティング・システム・ファイルに出力を自動的に保存するかどうかを指定します。この値は、このプログラムに対して発行されるすべての要求のデフォルトになります。「上書き保存」を「No」に設定すると、プログラムの出力は印刷後に削除されます。
標準要求発行プログラムの場合、ユーザーは「要求の発行」ウィンドウでこの値を上書きできます。
「No」と入力すると、コンカレント・プログラムの出力はプリンタに送信されません。
出力書式として、次のいずれかを選択します。
ここで選択する書式は、コンカレント・マネージャでレポート出力の表示方法を判断する際に使用されます。選択する書式から生成する出力が判断されるOracle Reportsレポートの場合を除き、選択する出力書式がレポートで生成される書式と一致していることを確認する必要があります。
HTML
PCL(HPのプリンタ制御言語)
PS(PostScript)
テキスト
重要: Oracle Reportsプログラムの出力タイプとして「HTML」または「PDF」を選択する場合、HTMLまたはPDFファイルの処理に適したプリンタ・ドライバを使用する必要があります。
このプログラムのレポート出力について、列と行の最小長を入力します。Oracle E-Business Suiteでは、この情報を使用してレポートに対応可能な印刷形式を判断します。
使用しているシステムとプリンタ設定に応じて選択する印刷形式。次の印刷形式から選択します。
132カラムおよび66行(横長)
180カラムおよび66行(超横長)
80カラムおよび66行(縦長)
132カラムおよび62行(A4)
リストは、プログラムの列と行の長さの要件を満たす形式に制限されます。
プログラムに特定の印刷形式が必要な場合は(小切手印字レポートなど)、このチェック・ボックスを使用してその印刷形式を適用します。
次のフィールドは、通常、インストール時に固有のフィールドです。
次のように入力します。
このプログラムに独自の優先度を割り当てることができます。コンカレント・マネージャでは、ここで割り当てた優先度に従ってこのプログラムの要求を処理します。
優先度を割り当てないと、ユーザーの「コンカレント:要求の優先度」プロファイル・オプションによって、発行時に要求の優先度が設定されます。
プログラムの出力を1つのプリンタに制限する場合は、出力を送信するプリンタの名称を入力します。プログラムで列または行が最大数または最小数に定義されている場合、値リストは、プログラムの要件をサポートできるプリンタに制限されます。
ユーザーは、「要求の発行」ウィンドウまたは「要求」ウィンドウで選択したプリンタを上書きできません。
プログラムのデフォルトのレイアウト・テンプレートです。このフィールドの値は、コンカレント・プログラムがXML Publisherのデータ定義として登録されている場合で、テンプレートがテンプレート・マネージャにロードされている場合にのみ使用できます。XML Publisherおよびテンプレート・マネージャの詳細は、『Oracle XML Publisher documentation』を参照してください。
要求を発行する際に、デフォルトのテンプレートがユーザーに提示されます。ユーザーは要求発行時にこの値を上書きできます。
このフィールドには、要求完了後にこのコンカレント・プログラムの要求データを何日間保持する必要があるかが表示されます。ここに表示されている期間中に「コンカレント要求やマネージャ・データのパージ」プログラムが実行された場合でも、データは保持されます。
このフィールドは、HRMSセキュリティ専用です。『Oracle HRMSユーザーズ・ガイド(日本仕様)』を参照してください。
ログ・レベルは診断で使用されます。このコンカレント・プログラムを実行する要求が失敗すると、指定したログ・レベルのログ・ファイル内に障害が記録されます。
プログラムの実行時にSQLトレースをオンにします。
SQLトレース機能による、CPUおよび経過時間などの時間統計の収集、および動的パフォーマンス表での様々な統計の収集を使用可能にします。
デフォルトでは、コンカレント要求ごとにログ・ファイルが作成されます。このコンカレント・プログラムの要求でこのようなログ・ファイルが不要な場合は、プログラムの要求ごとにログ・ファイルが自動的に削除されるように指定できます。
PCP/RAC環境では、このプログラムに対する要求が実行されるターゲット・ノードをオプションで指定できます。コンカレント・プログラムに対して何も指定がない場合、要求はそのプログラムを実行できる任意のマネージャによって取得されます。
ターゲット・ノードが停止している場合は、使用可能な任意のマネージャがその要求を取得して処理し、FND_LOG_MESSAGESにメッセージを記録します。
このリージョンを使用して、コンカレント・プログラムの実行時に、コンカレント・プログラムのデータベース・セッションに関するオプションを指定します。
オプションで、コンカレント・プログラムのリソース・コンシューマ・グループを指定します。『Oracle E-Business Suiteメンテナンス・ガイド』のOracle E-Business Suiteのリソース・コンシューマ・グループに関する項を参照してください。
オプションで、コンカレント・プログラムとともに使用するロールバック・セグメントを指定します。このロールバック・セグメントはデフォルトのかわりに使用され、最初のコミットまで使用されます。
重要: ここでロールバック・セグメントを指定すると、コンカレント・プログラムでは、FND_CONCURRENT.AF_COMMITおよびFND_CONCURRENT.AF_ROLLBACKの各APIを使用して、指定のロールバック・セグメントを使用する必要があります。Oracle E-Business開発者ガイドを参照してください。
オプションで、オプティマイザ・モードを指定します。ALL_ROWS、FIRST_ROWS、RulesまたはChooseを選択できます。デフォルトのコスト・ベース・オプティマイザ(CBO)を使用してもパフォーマンスが低く、調整が必要なカスタム・プログラムに対してのみ、オプティマイザ・モードを指定します。プログラムがCBOに対して調整されるまで、様々なオプティマイザ・モードを使用できます。
このリージョンには、定義済コンカレント・プログラムに対する以前の要求に関する統計が表示されます。
要求が完了すると、要約情報が収集され、表fnd_conc_prog_onsite_infoに格納されます。
プログラム実行ファイルに渡すプログラム・パラメータを入力および更新します。ここで定義したプログラム・パラメータは、実行ファイル内の変数と一致している必要があります。
次のように入力します。
使用不可のパラメータは要求発行時に表示されず、実行ファイルに渡されません。
プログラムがコンカレント・マネージャからパラメータ値を受け取る順序を指定する順序番号を選択します。
パラメータ名を入力します。値には大/小文字の区別があります。
次のように入力します。
パラメータで検証用に使用する値セットの名称を入力します。「独立」、「表」および「未検証」値セットからのみ選択できます。
値セットの最大数は240文字です。
重要: 複数言語要求機能を使用中に日付の値セットを使用する場合、この値セットの書式タイプは「標準日」または「標準日時」のいずれかにする必要があります。
このパラメータにデフォルト値を設定する場合は、必要な値のタイプを識別します。
次の表に、有効なタイプを示します。
変数 | 説明 |
---|---|
定数 | デフォルト値を任意のリテラル値にすることができます。 |
プロファイル | デフォルト値は、「デフォルト値」フィールドで定義したユーザー・プロファイル・オプションの現行値になります。エンド・ユーザー名ではなく、プロファイル・オプション名を使用します。$PROFILE$を含める必要はありません。 |
SQL文 | デフォルト値は、「デフォルト値」フィールドで定義したSQL文によって決まります。 |
セグメント | デフォルト値は、同じパラメータ・ウィンドウの前のセグメントに入力した値です。 |
パラメータのデフォルト値を入力できます。このパラメータのデフォルト値は、パラメータ・ウィンドウの入力時に自動的に表示されます。デフォルト・タイプを選択すると、デフォルト値が定数であるか、またはコンテキスト依存値であるかが決まります。
デフォルト値は、値セットに対して有効な値である必要があります。そうでない場合、「要求の実行」ウィンドウのパラメータ・ウィンドウに入力してもデフォルト値が表示されないと、エラー・メッセージが表示されます。
次の表に、各デフォルト・タイプの有効な値を示します。
変数 | 説明 |
---|---|
定数 | デフォルト値に任意のリテラル値を入力します。 |
プロファイル | デフォルト値は、ここで指定するユーザー・プロファイル・オプションの現行値です。エンド・ユーザー名ではなく、プロファイル・オプション名を入力します。 |
セグメント | デフォルト値は、同じフレックスフィールド・ウィンドウの前のセグメントに入力した値です。値をコピーするセグメントの名称を入力します。 |
SQL文 | デフォルト値は、ここで入力するSQL文によって決まります。すべての場合において、SQL文では1行と1列のみを戻す必要があります。 |
プログラム実行ファイルに引数が必要な場合は、コンカレント・プログラムに対して引数を要求する必要があります。
このパラメータの値セットにセキュリティ・ルールが許可されていない場合、このフィールドは表示専用となります。許可されている場合は、この値セットに対して定義されたセキュリティ・ルールを適用して、パラメータ・リストに反映することを選択できます。
パラメータ値を構造内の別のパラメータ値と照合して検証する場合、「下位」または「上位」のいずれかを選択します。範囲が「下位」のパラメータは、範囲が「上位」のパラメータより前に表示されます(「下位」パラメータには、「上位」パラメータより低い数値を設定する必要があります)。たとえば、「開始日」と「終了日」という名称の2つのパラメータを計画する場合は、開始日の後に終了日を入力するようにユーザーに強制できます。この場合は、「開始日」の範囲を「下位」に、「終了日」の範囲を「上位」に割り当てます。この例では、「開始日」と名づけたパラメータは必ず「終了日」と名づけたパラメータの前に表示されます。
1つのパラメータに対して「下位」を選択する場合、その構造内の別のパラメータに対して「上位」(またはその逆)を選択する必要があります。そうしないと、変更をコミットできません。
値セットのタイプが「ペア」の場合、このフィールドは表示専用となります。値は「ペア」にデフォルト設定されます。
次のように入力します。
ユーザーが「要求の発行」ウィンドウから要求を発行してプログラムを実行するとき、「パラメータ」ウィンドウでこのパラメータを表示するかどうかを指定します。
パラメータを表示しない場合、デフォルト・タイプとデフォルト値を指定する必要があります。
Oracle Reportsプログラムのパラメータの場合は、キーワードまたはパラメータがここに表示されます。値には大/小文字の区別があります。他のタイプのプログラムの場合は、このフィールドをスキップできます。
パラメータ値の摘要を表示する長さを文字数で入力します。ウィンドウに十分なスペースがない場合(最長プロンプトとこのパラメータの表示サイズの合計に7を加算して判断します)、ウィンドウに表示される摘要の文字数は、ここで指定する文字数より少ない場合があります。ただし、ここで指定する摘要の文字数より長くウィンドウに表示されることはありません。
このパラメータのフィールド長を文字数で入力します。このフィールドは「要求の発行」ウィンドウの「パラメータ」ウィンドウに表示され、ユーザーの入力対象になります。
全パラメータの値セットの最大サイズ(表示サイズではありません)の合計に、必要なセパレータ数(パラメータ数から1を引いた数)を加えた数が240を超えていないことを確認してください。プログラム値を連結した長さが240を超えると、一部のフォームではデータが切り捨てられる可能性があります。
デフォルトは、パラメータの名称です。
「要求の発行」ウィンドウの「パラメータ」ウィンドウには、パラメータ名ではなく、プロンプトがユーザーに表示されます。
パラメータ値の摘要を表示する長さを文字数で入力します。パラメータ値は、「要求の発行」フォームと「要求の表示」フォームの「パラメータ摘要」フィールドで、ユーザーに表示されます。「パラメータ摘要」フィールドでは、コンカレント・プログラムのすべてのパラメータ値が連結されます。
ヒント: プログラムの連結摘要サイズ合計が80文字以下になるように、パラメータごとに「連結摘要サイズ」を設定することをお薦めします。これは、ほとんどのビデオ画面の幅が80文字であるためです。
この項では、コンカレント・マネージャの定義方法、および稼働時間の指定方法を説明します。
コンカレント・マネージャ自体は、他のコンカレント・プログラムの実行を開始するコンカレント・プログラムです。アプリケーション・ユーザーがプログラムの実行要求を発行すると、その要求は、すべての要求がリストされるデータベース表に登録されます。コンカレント・マネージャは、この表から要求を読み取り、プログラムの実行を開始します。「コンカレント・マネージャ」を参照してください。
このセクションでは、マネージャを稼働する時期の指定方法、様々な期間にわたるアプリケーション処理の作業負荷を複数のマネージャを使用して均等化する方法、および即時コンカレント・プログラムのライブラリをマネージャがコールするように関連付ける方法を説明します。
必要なだけコンカレント・マネージャを定義できます。マネージャを定義する場合は、次の操作を実行します。
即時コンカレント・プログラムの事前定義済ライブラリをマネージャに割り当てます。
即時コンカレント・プログラムは、コンカレント・マネージャに関連付けられているサブルーチンです。他のすべてのコンカレント・プログラムは、独立したプロセスとして実行時に生成されます。
稼働シフトをマネージャに割り当てます。これによって、マネージャが稼働する日数と時間数が決まります。
各稼働シフトでは、稼働シフト中に要求(プログラムの起動)を読み取るため、マネージャで同時に実行できるオペレーティング・システムの最大プロセス数を定義します。
特定の種類の要求のみを読み取るようにマネージャを特殊化します。
作成されるプログラムに対して、コンカレント・マネージャでは、別のオペレーティング・システム・プロセスを起動または作成します。即時のプログラムは、コンカレント・マネージャのオペレーティング・システム・プロセスの一部として実行されます。
プログラム・ライブラリには、マネージャでコールできる即時コンカレント・プログラムが格納されています。
即時コンカレント・プログラムは、プログラム・ライブラリに登録する必要があります。Oracle Application Object Libraryを使用しているアプリケーション開発者は、コンカレント・プログラムをプログラム・ライブラリに登録できます。
Oracle Application Object LibraryのFNDLIBRプログラム・ライブラリには、Oracle E-Business Suiteの即時コンカレント・プログラムが格納されており、標準コンカレント・マネージャに割り当てられています。通常、FNDLIBRライブラリはマネージャの定義に含めます。
Oracle E-Business Suiteのシステム管理では、2種類のマネージャが事前定義されています。
内部コンカレント・マネージャ。このマネージャは、他のすべてのマネージャの「上位マネージャ」として機能します。内部コンカレント・マネージャでは、個々のマネージャの起動、ステータスの検証、リセットおよび停止を行います。
内部コンカレント・マネージャの定義は変更できません。
標準という名称のマネージャ。標準マネージャは、すべての要求を受け入れる、特殊化されていないマネージャです。標準マネージャは常に有効であり、1年365日、1日24時間動作します。
警告: 標準コンカレント・マネージャの定義は変更しないでください。要求を受け入れる追加のマネージャを定義していない状態で変更すると、一部のプログラムが実行しなくなる場合があります。標準マネージャは、セーフティ・ネット(あらゆる要求をいつでも実行できるマネージャ)として使用してください。インストール・サイト固有のニーズを処理するには、追加マネージャを定義してください。
従来のコンカレント・マネージャでは、データ集中型のアプリケーション・プログラムを長時間にわたって非同期で実行できます。一方、取引マネージャでは、クライアント・マシンからの特定の要求の同期的な処理をサポートします。サーバー側のプログラムを同期して実行するクライアント・プログラムから要求があると、取引マネージャではその要求を即時に実行してから、クライアント・プログラムにステータスを返します。
取引マネージャは、即時コンカレント・プログラムとして実装されます。実行時のコンカレント処理では、多数の取引マネージャが起動されます。取引マネージャは、コンカレント要求表をポーリングして実行内容を判断せず、クライアント・プログラムからのシグナルを待機します。要求された取引プログラムは、クライアントには透過的にサーバーで実行され、遅延は最小限に抑えられます。プログラム実行の終了時に、クライアント・プログラムには、完了メッセージと一連の戻り値によって結果が通知されます。
取引マネージャとの通信は自動的に行われます。取引マネージャのメカニズムでは、クライアントと取引マネージャ・プロセス間に継続的な接続は確立されません。このメカニズムの目的は、サーバー・プロセスの小規模なプールで、多数のクライアントにリアルタイム応答を使用してサービスを提供することです。
各取引マネージャが処理できるのは、それぞれのプログラム・ライブラリに格納されているプログラムのみです。Oracle Application Object Libraryを使用しているOracle E-Business Suite開発者は、取引プログラムをプログラム・ライブラリに登録できます。
関連トピック
『Oracle E-Business Suiteメンテナンス・ガイド』のコンカレント処理の概要に関する項
コンカレント・マネージャを定義するときは、1つ以上の稼働シフトを割り当てます。稼働シフトによって、マネージャの稼働時間が判断されます。稼働シフトは、「稼働シフト」フォームを使用して定義します。
期間を稼働シフトとして定義した後、その稼働シフトが不要になった場合は、次のようにできます。
稼働シフトをコンカレント・マネージャに割り当てないようにします。
「マネージャの定義」フォームで、稼働シフトのターゲット・プロセス数としてゼロ(0)を割り当てます。
「マネージャの定義」フォームを使用して、稼働シフト割当を削除します。
稼働シフトは、1日24時間、午前0時から次の午前0時まで実行できます。24時間制では、次のように定義されます。
12:00amは、00:00:00
11:59:59pmは、23:59:59
24時間制のタイムレコーダは、午前0時に起動および停止します。
稼働シフトは1日24時間実行しないが、プログラムは午前0時(12:00am)を過ぎても継続的に実行する場合、2つの稼働シフトを定義する必要があります。
最初の稼働シフトは23:59(11:59pm)に停止します。
次の稼働シフトは00:00(12:00 am)に起動します。
たとえば、ほとんどの従業員が現場を離れる夜間に、データ集中型のプログラムを実行するとします。このマネージャに割り当てる稼働シフトを2つ定義します。
最初の稼働シフトは、20:00(8:00pm)に起動して23:59(11:59pm)に停止します。
次の稼働シフトは、00:00(12:00am)に起動して05:00(5:00am)に停止します。
コンカレント・マネージャに対して重複する稼働シフトを割り当てると、重複する期間についてはより具体的な期間の稼働シフトが有効になります。たとえば、「7月4日」の稼働シフトは、「月〜金曜日午前9時〜午後5時」の稼働シフトを上書きします。
次の表に、重複する稼働シフトを優先度レベルの高い順に示します。具体的な日付と時間範囲を持つ稼働シフトが最優先されます。「標準」稼働シフトの優先度は最下位となります。
優先度 | 稼働シフトの定義 | 例 |
---|---|---|
1 | 具体的な日付と時間範囲 | 2000年4月15日午前8時〜午後5時 |
2 | 具体的な日付(時間範囲なし) | 2000年4月15日 |
3 | 曜日範囲と時間範囲 | 月〜金曜日午前8時〜午後5時 |
4 | 曜日範囲(時間範囲なし) | 月〜金曜日 |
5 | 時間範囲(日付と曜日範囲なし) | 午前8時〜午後5時 |
6 | 標準稼働シフト(日付、曜日、時間なし) | 標準稼働シフトは、1日24時間、1年365日 |
同じ優先度レベルの稼働シフトが重複している場合、ターゲット・プロセス数が多い稼働シフトが有効となります。
たとえば、曜日範囲と時間範囲が指定されている2つの稼働シフトがあるとします。1つは、4種類のターゲット・プロセスを持つ月〜金曜日午前9時〜午後5時の「平日」稼働シフトです。
もう1つは、8種類のターゲット・プロセスを持つ月〜金曜日午前11時〜午後1時の「昼食」稼働シフトです。
この場合は、ターゲット・プロセス数が多いため、午前11時〜午後1時(月〜金曜日)の「昼食」稼働シフトが有効となります。
関連トピック
マネージャの定義には、要求の読取りに使用できるオペレーティング・システム・プロセス数が含まれます。マネージャは、これらの各プロセス(ターゲット・プロセスと呼ばれる)に対して、1つのコンカレント・プログラムを起動できます。
マネージャに割り当てる各稼働シフトに対して、ターゲット・プロセス数を定義します。
ターゲット・プロセス数が異なる複数の稼働シフトにより、曜日、時間および特定の日付に従ってコンカレント処理の作業負荷を変更できます。
次の図は、午前6時〜午後6時に同時に3種類のプログラムを実行し、午後6時〜午前6時に同時に6種類のプログラムを実行するように、3種類の稼働シフトを使用してマネージャを定義できる方法を示します。
中間層ノードに障害が発生し、そのノードのサービス・インスタンスが2次ノードにフェイルオーバーすると、ノードは過負荷になることがあります。負荷分散機能により、システム管理者は標準処理中にリソースの割当てを制御できます。フェイルオーバー・センシティビティ機能により、元のノードよりも少ないターゲット・プロセスで稼働シフトをフェイルオーバーできます。これにより、2次ノードに割り当てられた既存のリソースへの影響を減らすことができます。
サービス・インスタンス定義における標準の稼働シフト設定の一部として、フェイルオーバー・ターゲット・プロセス数が入力されます。フェイルオーバーが発生すると、サービス・インスタンスによるキュー・サイジングの実行を反復するときに、ICMでは標準の実行プロセス値のかわりにフェイルオーバー・プロセスの値が使用されます。
関連トピック
プログラムを実行するマネージャを、各プログラムの過去の典型的な実行時間に基づいて定義することで、様々な時間ベースのキューを作成できます。つまり、マネージャを特殊化し、これらの要求の実行時間に従って要求を区別できます。
これを行うため、システム管理者のレポート・セキュリティ・グループの「完了したコンカレント要求レポート」を使用します。このレポートには、実行を完了したコンカレント・プログラムの実際の開始日時と実際の完了日時がリストされます。「完了したコンカレント要求レポート」を参照してください。
ヒント: 深夜や日中など、コンカレント・プログラムを様々な時間に実行して、それぞれの作業負荷の状態での処理時間を把握してください。
たとえば、完了までの実際の時間に基づいて、様々なマネージャを特殊化し、次のタイプのプログラムを実行できます。
在庫ピックリスト
買掛チェック実行
転記
請求書インポート
このアプローチを補強するには、「オーバーフロー」マネージャを定義します。「オーバーフロー」マネージャとは、たとえば、前述の1つ(またはそれ以上)のマネージャ向けのプログラムに対応できるが、その稼働シフトは2:00am〜4:00am(02:00〜04:00)などに制限されているマネージャです。「オーバーフロー」稼働シフトが開始する前に一部の長時間実行プログラムが起動されていない場合、追加のマネージャを使用してこれらのプログラムに対応できます。
また、必須の要求に「例外」マネージャを定義して、このアプローチをさらに補強します。たとえば、マネージャは、次のプログラムを実行できます。
特定の時間までに完了する必要がある特定のプログラム。「必須」マネージャを特殊化して、特定のプログラムの要求のみを読み取ることができます。
特定のユーザー(企業の会計監査など)が発行するプログラム。マネージャを特殊化して、単一のアプリケーション・ユーザーからの要求のみを読み取ることができます。ユーザーがサインオンに使用する、優先度が2番目に高いユーザー名を定義することもできます。
関連トピック
このページを使用して、コンカレント・マネージャを新規作成します。
ナビゲーション: 「Site Map」 > 「Request Processing Manager」(「Application Services」の下) > 「Create New」ボタンまたは「Edit」ボタン
稼働シフトをマネージャに割り当てると、マネージャの稼働時期、およびマネージャが同時に起動できるプログラム数を定義できます。特殊化ルールを定義して、マネージャが起動できるプログラムを指定します。
次の情報を入力します。
マネージャを使用可能にする場合は、このボックスをチェックします。
マネージャの名称です。
マネージャの短縮名です。
アプリケーション名を付けても、他のアプリケーションに関連付けられているプログラムをマネージャが起動しないようにする防止策とはなりません。マネージャが特定のアプリケーションに関連付けられているプログラムのみを実行するように制限するには、「Rules」セクションに進みます。
マネージャは、マネージャに対して定義するアプリケーションと名称の組合せで一意に識別されます。
実行する要求を読み取るたびに、マネージャが記憶する要求数を入力します。たとえば、マネージャの稼働シフトに1つのターゲット・プロセスがあり、キャッシュ値が3の場合、マネージャは3件の要求を読み取り、その3件の要求の実行を試みた後で、新しい要求を読み取ります。
ヒント: 長時間かかるジョブを実行するマネージャを定義する場合は1を、小規模で短時間で済むジョブを実行するマネージャには3または4を入力してください。
マネージャに対して使用可能にする即時コンカレント・プログラムのライブラリを選択します。マネージャが実行できるのは、選択したプログラム・ライブラリに登録されている即時コンカレント・プログラムのみです。コンカレント・マネージャが実行できるのは、そのプログラム・ライブラリにリストされている即時コンカレント・プログラムのみです。その他のタイプのコンカレント・プログラム実行ファイルを使用するコンカレント・プログラムも実行できます。
オプションで、このマネージャに対するリソース・コンシューマ・グループを入力します。
「Rules」セクションを使用して、特定の種類の要求のみを実行するようにマネージャを特殊化します。特殊化ルールがない場合、マネージャは、あらゆるコンカレント・プログラムを起動する要求を受け入れます。
使用可能なルールのリストが表示されます。リストに含めるルールの「Include」チェック・ボックスをチェックします。
各ルールには、次の情報も指定します。
Type
Application
Name
Description
このいずれかの情報を編集するには、「Edit」ボタンを使用します。リストからルールを削除するには、「Remove」ボタンを使用します。ルールを新規作成するには、「Create New」ドロップダウン・リストを使用して、「Go」をクリックします。
「Work Shifts」セクションを使用して、稼働シフトをマネージャに割り当てます。稼働シフトでは、マネージャを使用可能な日時、および稼働シフト中にマネージャが実行を開始できるプロセス数を定義します。
稼働シフトを追加するには、「Add from Available Shifts」ボタンを使用します。
リストされている各稼働シフトについて、次の情報が表示されます。
この稼働シフト中のマネージャのスリープ時間です。スリープ時間とは、保留中のコンカレント要求(起動を待機しているコンカレント要求)リストをチェックする間にマネージャが待機する秒数です。
ヒント: 要求件数の発行が多いことが予想される期間中は、スリープ時間を極力短く設定してください。
稼働シフトで同時に実行するオペレーティング・システム・プロセス数です。各プロセスが1つのコンカレント要求を実行できます。
たとえば、3つのターゲット・プロセスを持つ稼働シフトが定義されている場合、マネージャは、最大3件の要求を同時に実行できます。
ノードのフェイルオーバー時に、稼働シフトが同時に実行できるプロセスの最大数です。
中間層ノードに障害が発生したときに、ノードに過度な負荷がかかる可能性があります。その場合、ノードのサービス・インスタンスは各副ノードにフェイルオーバーされます。フェイルオーバー・プロセスの値は通常プロセスの値より小さく設定されるため、副ノードに割り当てられた既存のリソースに与える影響を抑えることができます。フェイルオーバーが発生すると、ICMでは通常の実行プロセスの値に代わって「Failover Processes」の値が使用され、サービス・インスタンス全体でのキュー・サイジングで繰り返し使用されます。
パラレル・コンカレント処理環境で、マネージャを特定のノード上で動作させる場合は、そのノードの名称を選択します。
主ノード(使用可能な場合)は、コンカレント・マネージャが動作するノードです。主ノードまたは主ノード上のデータベース・インスタンスが停止すると、コンカレント・マネージャはその副ノードに移行します。主ノードが使用可能になると、コンカレント・マネージャは主ノードに復帰します。
ノードは、Oracle E-Business Suiteの「ノード」ウィンドウを使用して、あらかじめOracle E-Business Suiteに登録しておく必要があります。
このページを使用して、取引マネージャを新規作成します。取引マネージャでは、クライアント・マシンからの同期要求を処理します。
ナビゲーション: 「Site Map」 > 「Transaction Managers」(「Application Services」の下) > 「Create New」ボタンまたは「Edit」ボタン
次の情報を入力します。
この取引マネージャを使用可能にする場合は、このボックスをチェックします。
取引マネージャの名称です。
取引マネージャの短縮名です。
取引マネージャに関連付けるアプリケーションです。
ここで指定するアプリケーションと短縮名の組合せで、取引マネージャを一意に定義します。
マネージャに対して使用可能にする即時取引プログラムのライブラリを選択します。マネージャが実行できるのは、選択したプログラム・ライブラリに登録されている即時取引プログラムのみです。取引マネージャが実行できるのは、そのプログラム・ライブラリにリストされている即時取引プログラムのみです。その他のタイプの取引プログラム実行ファイルを使用する取引プログラムも実行できます。
「Work Shifts」セクションを使用して、稼働シフトをマネージャに割り当てます。稼働シフトでは、マネージャを使用可能な日時、および稼働シフト中にマネージャが実行を開始できるプロセス数を定義します。
稼働シフトを追加するには、「Add from Available Shifts」ボタンを使用します。
リストされている各稼働シフトについて、次の情報が表示されます。
取引マネージャのスリープ時間により、マネージャが停止の必要性をチェックする頻度が決定されます。
ヒント: 要求件数の発行が多いことが予想される期間中は、スリープ時間を極力短く設定してください。
稼働シフトで同時に実行するオペレーティング・システム・プロセス数です。各プロセスが1つのコンカレント要求を実行できます。
たとえば、3つのターゲット・プロセスを持つ稼働シフトが定義されている場合、マネージャは、最大3件の要求を同時に実行できます。
パラレル・コンカレント処理環境で、マネージャを特定のノード上で動作させる場合は、そのノードの名称を選択します。
主ノード(使用可能な場合)は、コンカレント・マネージャが動作するノードです。主ノードまたは主ノード上のデータベース・インスタンスが停止すると、コンカレント・マネージャはその副ノードに移行します。主ノードが使用可能になると、コンカレント・マネージャは主ノードに復帰します。
ノードは、Oracle E-Business Suiteの「ノード」ウィンドウを使用して、あらかじめOracle E-Business Suiteに登録しておく必要があります。
このページを使用して、内部モニターを新規作成します。
内部モニターは、パラレル・コンカレント処理環境で内部コンカレント・マネージャをモニターします。内部コンカレント・マネージャが異常終了すると(たとえば、マネージャのノードまたはそのデータベース・インスタンスを停止したため)、内部モニターは別のノードで内部コンカレント・マネージャを再起動します。
次の情報を入力します。
この内部モニターを使用可能にする場合は、このボックスをチェックします。
内部モニターの名称です。
内部モニターの短縮名です。
内部モニターに関連付けるアプリケーションです。
モニターは、内部モニターに対して定義するアプリケーションと短縮名の組合せで一意に識別されます。
内部モニターの場合、プログラム・ライブラリはFNDIMONです。
「Work Shifts」セクションを使用して、稼働シフトを割り当てます。稼働シフトでは、マネージャを使用可能な日時、および稼働シフト中にマネージャが実行を開始できるプロセス数を定義します。
稼働シフトを追加するには、「Add from Available Shifts」ボタンを使用します。
リストされている各稼働シフトについて、次の情報が表示されます。
この稼働シフト中のマネージャのスリープ時間です。スリープ時間とは、保留中のコンカレント要求(起動を待機しているコンカレント要求)リストをチェックする間にマネージャが待機する秒数です。
ヒント: 要求件数の発行が多いことが予想される期間中は、スリープ時間を極力短く設定してください。
稼働シフトで同時に実行するオペレーティング・システム・プロセス数です。各プロセスが1つのコンカレント要求を実行できます。
たとえば、3つのターゲット・プロセスを持つ稼働シフトが定義されている場合、マネージャは、最大3件の要求を同時に実行できます。
パラレル・コンカレント処理環境で、マネージャを特定のノード上で動作させる場合は、そのノードの名称を選択します。
主ノード(使用可能な場合)は、コンカレント・マネージャが動作するノードです。主ノードまたは主ノード上のデータベース・インスタンスが停止すると、コンカレント・マネージャはその副ノードに移行します。主ノードが使用可能になると、コンカレント・マネージャは主ノードに復帰します。
ノードは、Oracle E-Business Suiteの「ノード」ウィンドウを使用して、あらかじめOracle E-Business Suiteに登録しておく必要があります。
このページを使用してサービスの稼働シフトを定義します。稼働シフトを定義してサービスが動作できる時期を指定します。
ナビゲーション: 「Site Map - Administration」 > [サービス・インスタンス・タイプ](「Application Services」の下) > 「Create [Service]」 > 「Work Shift」リージョンの「Add from Available Shifts」ボタン > 「Create New Site Map」ボタン > 「Work Shift Library」(「Application Services」の下) > 「Create New」
Name: わかりやすい稼働シフト名です(「平日」、「平日夜間」、「週末」など)。
Description: 稼働シフトに摘要を追加します。
Schedule: 各稼働シフトに対して、日付の範囲をカバーする期間または特定の日付を指定します。曜日または日付で計画する場合に指定します。
Day: このシフトの開始曜日と終了曜日を入力します。たとえば、シフト名が「平日」の場合、「Days of Week: From」フィールドに「Monday」を、「Days of Week: To」フィールドに「Friday」と入力できます。「Days of Week: From」フィールドに値を入力する場合は、「Days of Week: To」フィールドにも値を入力する必要があります。
Date: 日付に固有な稼働シフトを作成するには、ここに日付を入力します。日付に固有な稼働シフトでは、特定の日を指定しない稼働シフトを上書きします。このフィールドに値を入力(日付を指定)する場合は、この行の曜日フィールドには値を入力できません。
Time: コンカレント・シフト開始/終了時間を入力します。時間書式はHH24:MMです。たとえば、稼働シフト名が「平日」の場合、開始時間として「09:00」(午前9時)を、終了時間として「17:00」(午後5時)を入力できます。Oracle E-Business Suiteでは、24時間制を使用することに注意してください。
このページには、使用可能な稼働シフトが表示されます。
ナビゲーション: 「Site Map - Administration」 > 「Request Processing Manager」(「Applications Systems」の下) > 「Create New or Edit [Service]」 > 「Work Shift」リージョンの「Add from Available Shifts」ボタン
「Name」、「Start Day」、「End Day」、「Start Time」、「End Time」、「Date」および「Description」列が表示されます。
ボタンを使用して、既存の稼働シフトを編集または削除したり、稼働シフトを新規作成できます。
このレポートには、コンカレント・プログラムの実際の実行時間が表示されます。このレポートを使用して、特定のプログラムの要求のみを読み取るようにコンカレント・マネージャを特殊化し、典型的な完了までの時間に基づいて要求を区別します。
このレポートを使用して、実行したコンカレント・プログラムに関連付けられているパラメータおよびエラー・メッセージを記録します。
パラメータに入力しないと、完了したすべてのコンカレント要求に関する値がレポートにより戻されます。
レポートする、完了済コンカレント要求のプログラムに関連付けられているアプリケーション名を選択します。
アプリケーションに関連付けられているすべての完了済コンカレント要求についてレポートを作成する場合は、プログラム名を選択せずに、アプリケーション名のみを選択します。
レポートする、完了済コンカレント要求のプログラム名を選択します。「プログラム・アプリケーション名」に値を入力した後で、「プログラム名」に値を入力する必要があります。
レポートする、完了済コンカレント要求のアプリケーション・ユーザー名を選択します。
レポートの開始日と終了日を入力します。
レポート・ヘッダーには指定したパラメータがリストされ、レポートの内容に関する一般的な情報が表示されます。
関連トピック
『Oracle E-Business Suiteメンテナンス・ガイド』の要求、要求ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルの検討に関する項
『Oracle E-Business Suiteメンテナンス・ガイド』のコンカレント処理ファイルおよび表の管理に関する項
このレポートには、各コンカレント・マネージャに割り当てられている稼働シフトが記載されます。このレポートは、コンカレント・マネージャを定義または編集する際に使用します。
なし。
レポート・ヘッダーには、レポートの内容に関する一般情報が表示されます。
関連トピック
このレポートには、すべての稼働シフト定義が記載されます。このレポートは、コンカレント・マネージャの稼働シフトを定義または編集する際に使用します。
なし。
レポート・ヘッダーには、レポートの内容に関する一般情報が表示されます。
関連トピック
ここでは、特定のプログラムのみを実行するように、マネージャを特殊化できる方法を説明します。
ユーザーがコンカレント・プログラムの実行を要求するたびに、その要求はデータベース表に挿入されます。コンカレント・マネージャが特定の要求を読み取るように定義されている場合は、マネージャはこの表から要求を読み取り、プログラムの実行を開始します。
特殊化ルールがない場合、マネージャは任意のコンカレント・プログラムを開始する要求を読み取ります。
特殊化ルールを使用すると、Oracle General Ledgerプログラムの開始要求のみ、またはユーザー「Fred」が要求したプログラムの開始要求のみなど、特定の種類のコンカレント・プログラムの開始要求のみをマネージャが読み取るように特殊化できます。「コンカレント・マネージャ」を参照してください。
特別なタイプの特殊化ルールには、組合せ特殊化ルールがあります。これにより、複数の処理を組み合せて単一のルールを定義できます。「組合せ特殊化ルール」を参照してください。
関連トピック
特殊化ルールでは、処理は要求のタイプに関連付けられます。IncludeおよびExcludeの2種類の処理があります。
Include処理では、マネージャが指定されたタイプの要求のみを読み取ることを定義します。
Exclude処理では、マネージャが指定されたタイプ以外の要求すべてを読み取ることを定義します。
コンカレント・プログラムの実行要求は、次に基づいて許可または禁止できます。
複数の組織を使用している場合の、要求の会計帳簿(複数インストールの場合)または組織のORACLE ID。
プログラム自体またはプログラムのアプリケーション。
プログラムの要求タイプ。
要求を発行したユーザー。
複数の処理を組み合せて単一のルールを生成する、組合せルール。この組合せルールでは、1つ以上の要求タイプに対して処理が適用されます。
たとえば、組合せルールでは、Oracle IDから処理を除外し、特定のプログラムから別の処理を除外できます。
各ルールは1つの処理を実行します。複数のルールを使用している場合、ルールは次のように評価されます。
Includeルールは、「OR」文を結合論理として使用して総合的に評価されます。
たとえば、次のルールを使用する場合を考えます。
Include X
Include Y
これらのルールの結果、マネージャではX 「OR」 Y(つまり、XまたはYのいずれか)を実行できます。両方のプログラムを実行する必要はありません。
Excludeルールは、「AND」文を結合論理として使用して総合的に評価されます。
たとえば、次のルールを使用する場合を考えます。
Exclude 1
Exclude 2
これらのルールの結果、マネージャでは、プログラム1 「AND」 2(つまり、1および2)の同時または個別の実行が禁止されます。
最初にIncludeルールが、次にExcludeルールが評価されます。IncludeルールーおよびExcludeルールは、AND文として総合的に評価されます。たとえば、(Include X OR Y) AND (Exclude 1 AND 2)のようになります。
ExcludeルールによりIncludeルールは上書きされます。
次の2つの表に、特殊化ルールの処理、ルールの結合論理および例を示します。「特殊化ルールの論理: 例」を参照してください。
Includeルール | 結果 |
---|---|
Include X | プログラムXのみ実行 |
Include X | プログラムXを実行 |
OR | ...または |
Include User Sam | ユーザーSamの要求を実行 |
最終結果: すべてのユーザーのプログラムXに関する要求が実行され、Samのすべての要求が実行されます。 |
Excludeルール | 結果 |
---|---|
Exclude 37 | プログラム37を実行しない |
Exclude 37 | プログラム37を実行しない |
AND | ...および |
Exclude User Sam | ユーザーSamの要求を実行しない |
最終結果: すべてのユーザーのプログラム37に関する要求が実行されず、Samの要求もすべて実行されません。 |
IncludeルールとExcludeルール | 結果 |
---|---|
Include User Sam | ユーザーSamの要求のみを実行 |
AND | ...および |
Exclude 37 | プログラム37を実行しない |
最終結果: プログラム37の実行要求を除き、Samのすべての要求が実行されます。 | |
Include X | (プログラムXを実行 |
OR | ...または |
Include User Sam | ユーザーSamの要求を実行) |
---------- AND | ...および |
Exclude 37 | (プログラム37を実行しない |
AND | ...および |
Exclude User Mary | ユーザーMaryの要求を実行しない) |
最終結果: Maryに要求された場合を除いてプログラムXが実行され、プログラム37の実行要求を除いてSamのすべての要求が実行されます。 |
次の表に、特殊化ルールに関連付けられている処理タイプの例を示します。
ルール処理 | タイプ | 例 | 説明 |
---|---|---|---|
INCLUDE | 組合せルール | Oracle Project Accounting: Timの予算 | マネージャでは、組合せルール「Timの予算」で定義されているプログラムの開始要求のみを読み取ります。 |
INCLUDE | ORACLE ID | APPS2 | マネージャでは、APPS2(複数インストール・スキーマ内の単一インストール)のOracle IDに接続するプログラムの開始要求のみを読み取ります。 |
INCLUDE | プログラム | Oracle Project Accounting: 販売予測 | マネージャは、「販売予測」という名称のコンカレント・プログラムの開始要求のみを読み取ります。 |
INCLUDE | 要求タイプ | Oracle Inventory: 夜間レポート | マネージャでは、要求タイプ「夜間レポート」に属するプログラムの開始要求のみを読み取ります。 |
INCLUDE | ユーザー | Tim | マネージャでは、アプリケーション・ユーザー「Tim」が発行したプログラムの開始要求のみを読み取ります。 |
EXCLUDE | 組合せルール | Oracle General Ledger: 月末レポート | マネージャでは、組合せルール「月末レポート」に定義されているプログラムを除く、すべてのプログラムの開始要求を読み取ります。 |
EXCLUDE | ORACLE ID | APPS2 | マネージャでは、APPS2のOracle IDに接続するプログラムを除く、すべてのプログラムの開始要求を読み取ります。 |
EXCLUDE | プログラム | Application Object Library: 監査表のパージ | マネージャでは、「監査表のパージ」という名称のプログラムに対する要求を除く、すべてのプログラムの開始要求を読み取ります。 |
EXCLUDE | 要求タイプ | Oracle Purchasing: 週末プログラム | マネージャでは、要求タイプ「週末プログラム」に属するプログラムを除く、すべてのプログラムの開始要求を読み取ります。 |
EXCLUDE | ユーザー | Margaret | マネージャでは、アプリケーション・ユーザー「Margaret」が発行したプログラムを除く、すべてのプログラムの開始要求を読み取ります。 |
関連トピック
次に、特殊化ルールを使用して、コンカレント・マネージャによる読取りが可能な要求を定義する例を示します。複数のルールを使用してマネージャを特殊化している場合、複数の特殊化ルール間の関連を明確にするため、各ルール間に「OR」または「AND」を表示します。
変数 | 説明 |
---|---|
Include | プログラム: Oracle Assets(「名称」フィールドへの入力なし) |
結果 | マネージャでは、アプリケーション「Oracle Assets」のコンカレント・プログラムの実行要求のみを読み取ります。 |
変数 | 説明 |
---|---|
Include | プログラム: Oracle Assets(「名称」フィールドへの入力なし) |
OR
変数 | 説明 |
---|---|
Include | プログラム: Oracle Payables(「名称」フィールドへの入力なし) |
最終結果 | マネージャでは、アプリケーション「Oracle Assets」またはアプリケーション「Oracle Payables」のコンカレント・プログラム実行要求のみが読み取れます。 複数のInclude処理を使用すると、単一のプログラム(単一のInclude処理)以上の要求を読み取れるように、マネージャの機能が拡張されます。 |
Exclude | Oracle ID: APPS2 |
結果 | マネージャでは、Oracle ID「APPS2」に接続するプログラムを除き、すべてのOracle IDに接続するコンカレント・プログラムの実行要求を読み取ります。 |
Exclude | Oracle ID: APPS2 |
AND
変数 | 説明 |
---|---|
Exclude | プログラム: Oracle Payables(「名称」フィールドへの入力なし) |
最終結果 | マネージャでは、Oracle ID「APPS2」に接続するプログラム、およびアプリケーション「Oracle Payables」のプログラムを除き、すべてのOracle IDに接続するコンカレント・プログラムの実行要求を読み取ります。 |
複数ルールが常に必要というわけではなく、ルールの数または複雑さは簡略化できます。次の例を考えます。
変数 | 説明 |
---|---|
Include | プログラム: Oracle Sales and Marketing(「名称」フィールドへの入力なし) |
OR
変数 | 説明 |
---|---|
Include | 要求タイプ: 販売予測 |
最終結果 | マネージャは、アプリケーション「Oracle Sales and Marketing」のコンカレント・プログラム、または要求タイプが「販売予測」のプログラムの実行要求のみを読み取ります。 この例で、要求タイプ「販売予測」に属するプログラムがすべてOracle ID「OSM」に接続する場合、両方のルールは必要ありません。2番目のタイプのIncludeルールは不要です。 |
変数 | 説明 |
---|---|
Include | プログラム: Oracle Payables(「名称」フィールドへの入力なし) |
AND
変数 | 説明 |
---|---|
Exclude | プログラム: Oracle Payablesの請求書年齢調べレポート |
最終結果 | マネージャでは、アプリケーション「Oracle Payables」のコンカレント・プログラムに関する要求はすべて読み取りますが、Oracle Payablesプログラム「請求書年齢調べレポート」の実行要求は読み取りません。 |
変数 | 説明 |
---|---|
Include | プログラム: サインオン監査フォーム |
AND
変数 | 説明 |
---|---|
Exclude | 要求タイプ: サインオン監査レポート |
最終結果 | システム管理者プログラム「サインオン監査フォーム」が要求タイプ「サインオン監査レポート」に属している場合、Includeルールで特定されていても、マネージャではプログラムの実行要求を読み取りません。ExcludeルールによりIncludeルールが上書きされます。 |
次の例では、特定のOracle IDに対するプログラムのみを実行するようにマネージャを特殊化できます。これは、あるOracle Applicationsが複数インストールされている場合に便利です。
変数 | 説明 |
---|---|
Include | プログラム: Oracle Payablesの請求書年齢調べレポート |
AND
変数 | 説明 |
---|---|
Exclude | Oracle ID: APPS2 |
最終結果 | マネージャは、Oracle Payablesプログラムの請求書年齢調べレポートがOracle ID「APPS2」に接続しない場合、そのプログラムの実行要求のみを読み取ります。Exclude処理によりInclude処理が上書きされます。 ただし、別のOracle ID(「APPS」など)に対して請求書年齢調べレポートが実行される場合は、マネージャはそのプログラムの実行要求を読み取ります。 |
特定した個別のプログラムを除き、ある要求タイプに属するすべてのプログラムの実行要求を読み取るように、マネージャを特殊化できます。
変数 | 説明 |
---|---|
Include | 要求タイプ: Oracle General Ledgerレポート |
AND
変数 | 説明 |
---|---|
Exclude | プログラム: Oracle General Ledgerの勘定科目分析 |
最終結果 | 勘定科目分析プログラムが要求タイプ「Oracle General Ledgerレポート」に属している場合、このマネージャでは、勘定科目分析プログラムを除き、Oracle General Ledgerレポートの要求タイプのすべてのプログラムを実行します。 |
Exclude処理は、2回以上使用できます。たとえば、マネージャでは、特定のアプリケーションに関するコンカレント・プログラムの実行要求はすべて読み取るが、特定の2つのプログラムは実行しないと仮定します。次のように指定できます。
変数 | 説明 |
---|---|
Include | プログラム: Oracle General Ledger(「名称」フィールドへの入力なし) |
AND
変数 | 説明 |
---|---|
Exclude | プログラム: Oracle General Ledgerの連結監査 |
AND
変数 | 説明 |
---|---|
Exclude | プログラム: Oracle General Ledgerの連結ルール |
最終結果 | マネージャでは、アプリケーション「Oracle General Ledger」のプログラム「連結監査」および「連結ルール」を除き、すべてのコンカレント・プログラムの要求を読み取ります。 |
複数のIncludeルールを使用して、特定のプログラムのみを実行するようにマネージャを特殊化できます。マネージャの稼働シフトを定義する際は、マネージャが特定のプログラムの実行要求を読み取る時間を制御できます。
変数 | 説明 |
---|---|
Include | プログラム: Oracle Payablesの請求書年齢調べレポート |
OR
変数 | 説明 |
---|---|
Include | プログラム: Oracle Purchasing入金経過勘定 |
最終結果 | マネージャでは、Oracle Payablesの請求書年齢調べレポートまたはOracle Purchasingの入金経過勘定のプログラムの実行要求のみを読み取ります。
ヒント: これら2種類のレポートを夜間に作成のみする場合は、マネージャの稼働シフトを2:00am〜6:00am(午前2〜6時)に実行するように定義できます。 ヒント: プログラムの実行要求を最初に発行する場合、再発行間隔を定義できます。たとえば、毎月実行するプログラムを再発行するには、「1か月」とします。 |
特定のユーザーからの要求のみを読み取るようにマネージャを特殊化できます。
変数 | 説明 |
---|---|
Include | ユーザー: Markus Kalkin |
最終結果 | マネージャでは、アプリケーション・ユーザー「Markus Kalkin」が発行した要求のみを読み取ります。 |
変数 | 説明 |
---|---|
Include | ユーザー: Markus Kalkin |
OR
変数 | 説明 |
---|---|
Include | プログラム: Oracle Inventoryの需要インタフェースの処理 |
OR
変数 | 説明 |
---|---|
Include | プログラム: Oracle Inventoryの需要履歴の集計 |
最終結果 | マネージャでは、ユーザーMarkus Kalkinが発行した要求、およびOracle Inventoryプログラム「需要インタフェースの処理」および「需要履歴の集計」の実行要求の両方を読み取ります。
ヒント: 実行を待機している他の要求よりも先に、特定のユーザーが発行した特定のプログラムが必要な場合は、前述の例のようにマネージャを定義して特殊化し、ユーザーのユーザー・プロファイル・オプション「コンカレント:要求の優先度」を高い優先度に設定できます(「コンカレント:要求の優先度」は、ユーザーが発行する要求の優先度に設定します)。
|
関連トピック
組合せ特殊化ルールでは、複数の処理を組み合せて単一のルールを生成します。各処理はAND文として結合され、次のようにルールが定義されます。
処理1 AND . . .
処理2 AND . . .
処理3 AND . . . など
その都度複雑なルールを複製するかわりに組合せルールを作成し、複数のマネージャでその組合せルールを使用できます。
組合せルールを作成するには、ExcludeとIncludeの2種類の処理を使用できます。各処理は、ルール内に1行で定義されます。特殊化した行または個別の処理を組み合せて、総合的な組合せルールを定義します。
Exclude処理によりInclude処理が上書きされます。
たとえば、Exclude application program x(アプリケーション・プログラムXを除く)処理、およびInclude user Yvonne Jones(ユーザーYvonne Jonesを含む)処理を定義できます。これら2つの処理を組み合せて、「プログラムXの実行要求を除き、ユーザーYvonne Jonesからの全要求を読み取る」組合せルールを生成します。「組合せ特殊化ルール」を参照してください。
次の表に、組合せ特殊化ルールの処理、その結合論理および例を示します。
組合せルールのInclude行 | 結果 |
---|---|
Include Program X | プログラムXのみ実行 |
Include Program X | プログラムXを実行 |
AND | ...および |
Include User Sam | ユーザーSamの要求を実行 |
最終結果: プログラムXに関するSamの要求のみが実行されます。 |
組合せルールのExclude行 | 結果 |
---|---|
Exclude Program 37 | プログラム37を実行しない |
Exclude Program 37 | プログラム37を実行しない |
AND | ...および |
Exclude User Sam | ユーザーSamの要求を実行しない |
最終結果: すべてのユーザーのプログラム37に関する要求が実行されず、Samの要求も実行されません。 |
組合せルールのInclude行とExclude行 | 結果 |
---|---|
Include User Sam | ユーザーSamの要求を実行 |
AND | ...および |
Exclude Program 37 | プログラム37を実行しない |
最終結果: プログラム37の実行要求を除き、Samのすべての要求が実行されます。 | |
Include Program Application General Ledger | (General Ledgerプログラムを実行 |
AND | ...および |
Include User Sam | ユーザーSamの要求を実行) |
---------- AND | ...および |
Exclude Program 37 | (プログラム37を実行しない |
AND | ...および |
Exclude Program 38 | プログラム38を実行しない) |
最終結果: プログラム37または38を除き、アプリケーションGeneral Ledgerからのプログラムに対するSamの要求を実行します。 |
関連トピック
組合せルールを使用すると、マネージャを的確に特殊化できます。
組合せルールは、複数の処理を組み合せて単一のルールを生成します。各処理は、ルール内に1行で定義されます。行または個別の処理を組み合せて、総合的な組合せルールを定義します。
ヒント: 組合せ特殊化ルールは、多くのマネージャ特殊化ルールのうちの1つとして使用できます。
組合せルール内の単一のExclude処理は、特殊化ルールを定義する単一のExclude処理と同様に動作します。いずれの場合も、マネージャに対して、処理で特定したプログラムを除く、すべてのコンカレント・プログラムの実行要求を読み取るように指示します。
変数 | 説明 |
---|---|
Exclude | Oracle ID: APPS |
結果 | マネージャでは、Oracle ID「APPS」に接続するプログラムを除き、すべてのOracle IDに接続するコンカレント・プログラムの実行要求を読み取ります。 |
組合せルール内の単一のInclude処理は、特殊化ルールを定義する単一のInclude処理と同様に動作します。いずれの場合も、マネージャに対して、処理を満たす要求のみを読み取るように指示します。
変数 | 説明 |
---|---|
Include | Oracle ID: APPS2 |
結果 | マネージャでは、Oracle ID「APPS2」に接続するコンカレント・プログラムの実行要求のみを読み取ります。 |
複数のExclude処理を組合せルール内の複数の行として使用することは、複数のExclude処理を複数の特殊化ルールとして使用することと同じです。
組合せルールにExclude行を追加すると、より多くの種類の要求を除外できます。
変数 | 説明 |
---|---|
Exclude | プログラム: Oracle Sales & Marketing(「名称」フィールドへの入力なし) |
AND
変数 | 説明 |
---|---|
Exclude | プログラム: Oracle Inventory(「名称」フィールドへの入力なし) |
最終結果 | アプリケーション「Oracle Sales & Marketing」のプログラムに関する要求、およびアプリケーション「Oracle Inventory」のプログラムに関する要求を除き、コンカレント・プログラムの実行要求すべてを読み取ります。 |
複数のInclude処理を使用すると、組合せルールにさらに要件が追加され、より多くの種類の要求が除外されます。
同じ処理タイプに対して2つのInclude処理は使用できません。各Include処理は、特定タイプの処理に対する排他文です。たとえば、1つの要求は、2つの異なるOracle IDに接続するプログラムに対して要求できません。
変数 | 説明 |
---|---|
Include | プログラム: Oracle Payables(「名称」フィールドへの入力なし) |
AND
変数 | 説明 |
---|---|
Include | プログラム: Oracle Payablesの入金の確認バッチ |
最終結果 | マネージャでは、アプリケーション「Oracle Payables」からのプログラムである場合のみ、単一のプログラムである、入金の確認バッチの実行要求のみを読み取ります。 |
同じ処理タイプに対してExclude処理とInclude処理を使用することはできません。各Include処理は、特定タイプの処理に対する排他文です。
たとえば、1つの要求を、Oracle ID「APPS」に接続するプログラムに対しては要求し、別のOracle IDに接続する要求に対して禁止しても意味がありません。
組合せルール内で複数の行を使用している場合は、常に、Exclude処理でInclude処理が上書きされます。
変数 | 説明 |
---|---|
Include | プログラム: Oracle Payablesの請求書インポート |
AND
変数 | 説明 |
---|---|
Exclude | Oracle ID: APPS2 |
最終結果 | マネージャでは、Oracle Payablesの請求書インポート・プログラムの実行要求を読み取りますが、そのプログラムがOracle ID「APPS2」に接続する場合は実行しません。Exclude処理によりInclude処理が上書きされます。 |
特定のユーザーが発行した場合の単一のプログラムの実行要求のみを読み取るように、マネージャに指示する組合せルールを定義できます。
変数 | 説明 |
---|---|
Include | ユーザー: Sheryl |
AND
変数 | 説明 |
---|---|
Include | プログラム: Oracle Project Accountingの使用費の配分 |
最終結果 | マネージャでは、使用費の配分プログラムを実行するためにSherylが発行した要求のみを読み取ります。 |
特定のユーザーが発行した場合の特定のプログラムの実行要求を無視するように、マネージャに指示する組合せルールを定義できます。
変数 | 説明 |
---|---|
Include | ユーザー: Sheryl |
AND
変数 | 説明 |
---|---|
Exclude | プログラム: Oracle Project Accountingの支出ステータス |
最終結果 | マネージャでは、Sherylが発行した要求のみを読み取りますが、Oracle Project Accountingの会計支出ステータス・プログラムの実行要求は除外されます。 |
変数 | 説明 |
---|---|
Include | 要求タイプ: Oracle Project Accountingの支出レポート |
AND
変数 | 説明 |
---|---|
Include | Oracle ID: APPS2 |
AND
変数 | 説明 |
---|---|
Exclude | プログラム: Oracle Project Accountingの支出ステータス |
最終結果 | マネージャでは、Oracle Project Accountingの要求タイプ「レポート」に属し、Oracle ID「APPS2」に対して実行するプログラムの実行要求のみを読み取りますが、支出レポート・プログラムは除外されます。 |
関連トピック
特殊化ルールと組合せ特殊化ルールの主な違いは、次の表に示すように、複数の処理の使用がルールの結果に与える影響の内容です。
ルール | 処理 | 複数の処理の影響 | 他のルールとの関連 |
---|---|---|---|
特殊化ルール | INCLUDE | Includeルールが追加されるたびに、マネージャで読み取れる要求が多くなります。 | 各ルールにはOR条件が設定されます。OR...INCLUDE... |
特殊化ルール | EXCLUDE | Excludeルールが追加されるたびに、マネージャが除外され、読み取る要求は少なくなります。 | 各ルールにはAND条件が設定されます。AND...EXCLUDE... |
組合せルールの特殊化行 | EXCLUDE | Exclude行が追加されるたびに、マネージャが除外され、読み取る要求は少なくなります。 | ルール内の各行にはAND条件が設定されます。AND...EXCLUDE... |
組合せルールの特殊化行 | INCLUDE | Include行または要件が追加されるたびに、マネージャが読み取る要求は少なくなります。 | ルール内の各行にはAND条件が設定されます。AND...INCLUDE... |
関連トピック
システム管理者は、類似したプログラムをグループ化できます。これを行うには、要求タイプを定義し、それをOracle E-Business Suiteでユーザーが要求するプログラムに割り当てます。特定の要求タイプに属するプログラムのみ実行するコンカレント・マネージャを定義できます。
コンカレント・マネージャの特殊化に要求タイプを使用すると、他のタイプのプログラムの処理が終了するのを待機せずに、特定のタイプのプログラムを実行できるため、Oracle E-Business Suiteの処理の最適化に役立ちます。要求タイプを使用すると、コンカレント・マネージャの特殊化ルールを作成する時間が短縮されます。
要求タイプ別にコンカレント・マネージャを特殊化するには、次の3つのステップが必要です。
「コンカレント要求タイプ」フォームを使用して、要求タイプを定義します。
「コンカレント・プログラム」フォームを使用して、この要求タイプのメンバーとする各コンカレント・プログラムに要求タイプを割り当てます。
「コンカレント・マネージャ」フォームを使用してコンカレント・マネージャを特殊化する際に、この要求タイプを選択します。
定義できる要求タイプの例を示します。
変数 | 説明 |
---|---|
クイック | 実行時間が比較的短いコンカレント・プログラムの要求タイプ。 |
一晩 | 通常は深夜または早朝の時間帯に実行する、実行に長時間かかるコンカレント・プログラムの要求タイプ。 |
月末日レポート | 各月末に実行するレポートを生成するコンカレント・プログラムの要求タイプ。 たとえば、各月末に10種類のレポート・プログラムを実行する場合は、「月末日レポート」と呼ばれる要求タイプを定義して、この要求タイプを10種類のレポート・プログラムに割り当てます。 次に、特殊化ルールを使用して、「月末日レポート」要求タイプのみを実行するコンカレント・マネージャを定義できます。これによって、コンカレント・マネージャを定義する際に10種類の異なるレポート・プログラムを指定する必要がなくなります。また、10種類のプログラムを複数のマネージャに簡単に割り当てることもできます。 |
関連トピック
『Oracle E-Business Suiteメンテナンス・ガイド』のコンカレント処理の概要に関する項
ここでは、コンカレント・マネージャの制御方法を説明します。
マネージャの稼働シフト定義、ターゲット・プロセス数、および特殊化ルールなどの特定の条件が満たされている場合、個々のマネージャはコンカレント・プログラムの起動要求を読み取り、実際にプログラムの実行を開始します。
コンカレント・マネージャをいつでも起動、停止またはリセットできます。Oracle E-Business Suiteには、これらのコマンドを処理する内部コンカレント・マネージャが用意されています。コマンドを個々のマネージャに発行したり、内部コンカレント・マネージャの状態を変更して、即時にすべてのマネージャを制御できます。
注意: コンカレント・マネージャを起動するマシンのホスト名は、30文字以下である必要があります。それより長いホスト名のマシンではマネージャの起動に失敗します。
マネージャは、個別に再起動または有効化できます。コンカレント・マネージャを再起動すると、内部コンカレント・マネージャは、そのコンカレント・マネージャの定義を強制的に再度読み取ります。マネージャを有効化すると、無効化する前のコマンドが取り消され、稼働シフトの開始時に内部コンカレント・マネージャがそのマネージャを起動する要求を発行できるようになります。
次の場合は、個々のマネージャを再起動してください。
稼働シフトの割当を変更した場合
稼働シフトのターゲット・プロセス数を変更した場合
特殊化ルールを変更した場合
コンカレント・プログラムの非互換ルールの変更時
個々のマネージャを停止する場合は、すべての要求を中止してマネージャをただちに無効化するか、または現行の要求の処理を終了してから無効化するかを選択できます。
マネージャの無効化を選択すると、現在実行中の要求を完了できます。
要求を終了して個々のマネージャを無効化すると、現在実行中の要求がただちに停止され、(マネージャが有効化されるときに)再発行されるようにマークが設定されます。
Oracle E-Business Suiteのコンカレント・プログラムは、停止後、終了した要求が再起動されたときにデータが消失したり重複しないように設計されています。これは、正常な停止(「コンカレント・マネージャの無効化」要求を使用した場合など)または異常な停止(ハードウェア障害の後など)に適用されます。
重要: マネージャが選択されて明示的に無効化されると、そのマネージャを選択して明示的に有効化するまでは、マネージャは無効なままです。前提条件として、事前に内部マネージャを有効化する必要があります。
内部コンカレント・マネージャを有効化すると、個別に無効化されたマネージャを除く、その他すべてのマネージャも有効化されます。
内部コンカレント・マネージャを無効化すると、有効なすべてのマネージャを無効化するコマンドが発行されます。個別に無効化されたマネージャは影響を受けません。
要求を終了し、内部コンカレント・マネージャを無効化すると、要求を終了して無効化するコマンドが他のすべてのマネージャに発行されます。現在実行中の要求はただちに停止され、マネージャが有効化されるときに再発行されるようにマークが設定されます。
内部コンカレント・マネージャは、各コンカレント・マネージャのオペレーティング・システム・プロセスを継続的にモニターします。このプロセス・モニターは、内部コンカレント・マネージャのPMONサイクルと呼ばれます。PMONサイクルの長さは、内部コンカレント・マネージャを起動するSTARTMGRコマンドによって渡される引数の1つとなります。
内部コンカレント・マネージャには、個々のコンカレント・マネージャの操作ステータスをただちに検証するように、またはPMONチェックを実行するように指示できます。
コンカレント・マネージャはサービス・マネージャから起動され、サービス・マネージャは内部コンカレント・マネージャから起動されます。起動に失敗した後でコンカレント・マネージャを起動するために内部コンカレント・マネージャが実行する要求の回数については、しきい値を設定できます。
ICM PMONの各サイクル中に、マネージャが検証され、システムは特定のマネージャごとにロックを試行します。マネージャが予定どおりに起動していない場合は、ICMが起動の要求を発行します。ただし、構成上の問題や実行ファイルの破損などの根本的な問題がマネージャに存在する場合もあります。設定した時間にICMがマネージャの起動を試みる上限の回数を設定すると、ICMがマネージャの起動を無駄に試み続けるのを防ぐことができます。
根本的な問題を修正したら、「マネージャの管理」ウィンドウからマネージャを再起動できます。
起動しきい値は、次の2つのプロファイル・オプションによって定義されます。
CONC: マネージャ起動しきい値限度: マネージャの再起動を何回試行するとそれが中止され、システム管理者に警告が出されるかを決める値です。このプロファイルのデフォルト値は10(回の試行)です。
CONC: マネージャ起動しきい時間(分): マネージャの再起動を試行する時間の長さを決める値です。この制限時間以内に、上のプロファイルで定義したしきい値に達した場合、根本的な問題が解決されるまで試行が中止されます。このプロファイルのデフォルト値は60分(1時間)です。
指定した回数(サイクル)試行してもマネージャの起動に失敗した場合、マネージャはチェックされません。根本的な問題を修正できたら、対応後に「マネージャの管理」ウィンドウに移動してマネージャを選択し、「修正済」ボタンをクリックします。
コンカレント・マネージャの起動しきい値は、プロファイル・オプション「CONC: マネージャ起動しきい値限度」を0に設定して無効にすることができます。この設定にすると、マネージャが再起動でチェックされるとき、しきい値が無視されます。
「コンカレント・マネージャの管理」フォームを使用して、コンカレント・マネージャにコマンドを発行します。
また、内部コンカレント・マネージャを使用して個々のマネージャのステータスを「手動で」検証し、個々のマネージャを再起動できます。「コンカレント・マネージャの管理」を参照してください。
次の表に、内部マネージャの管理機能を示します。
管理機能 | 説明 |
---|---|
コンカレント・マネージャの有効化 | 「コンカレント・マネージャの無効化」を使用して個別に無効化されたマネージャは除き、内部マネージャと他のすべてのマネージャを有効化します。 |
ステータスの検証 (コンカレント・マネージャ) | プロセス・モニター(PMON)サイクルを手動で実行します。 |
コンカレント・マネージャの無効化 | 内部マネージャと他のすべてのマネージャを無効化します。 |
要求の終了およびマネージャの無効化 | 実行中の要求(実行中のコンカレント・プログラム)すべてを終了し、すべてのマネージャを無効化します。 |
次の表に、他のマネージャの管理機能を示します。
管理機能 | 説明 |
---|---|
コンカレント・マネージャの有効化 | マネージャが現在の稼働シフトで動作するように定義されている場合は、ただちに起動されます。「コンカレント・マネージャの無効化」および「要求の終了およびマネージャの無効化」を取り消します。 |
コンカレント・マネージャの再起動 | 内部マネージャでは、マネージャの定義およびコンカレント・プログラムの非互換ルールを再度読み取ります。稼働シフトの割当を変更した場合、ターゲット・プロセス数を変更した場合、特殊化ルールを変更した場合、およびコンカレント・プログラムの非互換性を変更した場合は、マネージャを再起動してください。 |
コンカレント・マネージャの無効化 | マネージャを無効化します。マネージャが停止する前に、現在実行中のすべての要求(コンカレント・プログラム)を完了できます。マネージャを選択して「コンカレント・マネージャの有効化」を選択するまで、マネージャは再起動されません。 |
要求の終了およびマネージャの無効化 | マネージャが処理している実行中の要求(実行中のコンカレント・プログラム)はすべて終了します。無効化すると、マネージャを選択して「コンカレント・マネージャの有効化」を選択するまで、要求はマネージャで再起動されません。 |
CONCSUBを使用すると、マネージャおよびその他のサービスの起動、停止、検証をコマンドラインから実行できます。これらのキュー制御要求は、CONCSUBで発行される他の要求と同じ方法で発行されます。このユーティリティをキュー制御に使用する前に、CONCSUBコマンドとそのパラメータに習熟する必要があります。詳細は、「コンカレント要求の発行(CONCSUB)」を参照してください。
キュー制御に使用できるパラメータは、次のとおりです。
変数 | 説明 |
---|---|
キュー制御要求アプリケーション名 | 常に'FND'です。 |
キュー制御要求名 | 必須。要求の名前です。 |
マネージャ・アプリケーションの短縮名 | 必須。コンカレント・マネージャのアプリケーション短縮名です。 |
マネージャの短縮名 | 必須。コンカレント・マネージャの短縮名です。 |
例:
CONCSUB SCOTT/TIGER SYSADMIN 'System Administrator' SYSADMIN CONCURRENT \
FND ACTIVATE FND STANDARD
このコマンドは、標準マネージャにACTIVATE要求を発行します。
有効なキュー制御要求は、次のとおりです。
ABORT
ACTIVATE
DEACTIVATE
RESTART
SHUTDOWN
STARTUP
VERIFY
SUSPEND
RESUME
内部コンカレント・マネージャを起動するには、シェル・スクリプトadcmctl.shを使用します。
または、オペレーティング・システムから、内部コンカレント・マネージャの管理に使用する2つのコマンドのどちらかを使用します。STARTMGRコマンドを使用すると、内部コンカレント・マネージャが起動します。CONCSUBを使用すると、内部コンカレント・マネージャの無効化や中止、または各マネージャに対するオペレーティング・システムのプロセスの検証ができます。
次の表では、「コンカレント・マネージャの管理」フォームに表示される内部マネージャの管理状態と、それに対応するオペレーティング・システム・コマンドを比較します。引数は、すべては表示されません。
「コンカレント・マネージャの管理」フォームから | オペレーティング・システムから(引数は、すべては表示されません) |
---|---|
コンカレント・マネージャの有効化 | STARTMGR(構文はプラットフォームによって異なる) |
ステータスの検証 (コンカレント・マネージャ) | CONCSUB FND VERIFY |
コンカレント・マネージャの無効化 | CONCSUB FND DEACTIVATE |
要求の終了およびマネージャの無効化 | CONCSUB FND ABORT |
内部コンカレント・マネージャを起動するには、シェル・スクリプトadcmctl.shを使用します。
このコマンドにより内部コンカレント・マネージャが起動し、次に定義済のすべてのコンカレント・マネージャが起動します。
または、コンカレント・マネージャを起動するには、オペレーティング・システム・プロンプトからSTARTMGRコマンドを起動できます。
コンカレント・マネージャがディレクトリに書き込めるように、すべてのアプリケーションの「出力」ディレクトリと「ログ」ディレクトリに対して書込み権限を持っている必要があります。様々なオプションを使用してコンカレント・マネージャを起動できます。一部のオペレーティング・システムのオプションでは、コンカレント・マネージャが停止すると、指定ユーザーに電子メールが送信されます。このコマンドの詳細は、インストレーション・ガイドを参照してください。
次の場合にSTARTMGRコマンドを使用します。
Oracle E-Business Suiteのインストール中
コンカレント・マネージャの停止後
情報システム部がオペレーティング・システムを再起動した後
データベース管理者がデータベースを再起動した後
STARTMGRコマンドには、最大10のオプション・パラメータが使用されます。
PRINTERを除いた各パラメータには、デフォルト値があります。
STARTMGRコマンドは変更可能であり、環境を独自のデフォルト値に設定できます。
システム・プロンプトで次のコマンドを入力し、内部コンカレント・マネージャを起動します。
$ startmgr <optional parameters>
パラメータは順不同で渡すことができます。次に例を示します。
$ startmgr sysmgr="<username>/<password>" mgrname="std"
printer="hqseq1" mailto="jsmith" restart="N"
logfile="mgrlog" sleep="90" pmon="5" quesiz="10"
startmgrスクリプトでは、Oracleユーザー名/パスワードをsysmgrパラメータとして受け入れます。または、Oracle E-Business Suiteユーザー名/パスワードをappmgrパラメータとして渡すことができます。コマンドラインでsysmgrまたはappmgrパラメータが指定されないと、startmgrでOracleパスワードを入力するようにプロンプト表示されます。
参照: コンカレント・マネージャの設定
コンカレント要求のICMには、次を含む複数のナビゲーション・パスでアクセスできます。
「コンカレント・プロセス」ウィンドウ > 「内部マネージャ・ログ」
「Oracle Applications Manager」 > 「サイト・マップ」 > 「管理」 > 「要求処理マネージャ」 > [サービスの名前] > 「プロセスの表示」 > ICMログ(B)
内部コンカレント・マネージャのログ・ファイルには、STARTMGRコマンドで実行した起動パラメータ値が表示されます。次に例を示します。
logfile=/dbfiles/apps_inst/apps/adsdemo/logs/appl/conc/log/LA0375_0903.mgr
PRINTER=noprint
mailto=applmgr
restart=N
diag=N
sleep=30
pmon=4
quesiz=1
内部コンカレント・マネージャ・ログ・ファイルのデフォルトの場所は$APPLCSF/$APPLLOGです。ただし、変数$APPLLDMが「product」に設定されている場合、ログ・ファイルの場所は$APPLCSF/system/$APPLLOGです。
オペレーティング・システム・プロンプトからは、SYSADMINユーザー名とシステム管理者職責で、コンカレント要求を発行するCONCSUBユーティリティを使用できます。
CONCSUBユーティリティによってコンカレント要求が発行され、オペレーティング・システム・プロンプトに戻されます。コンカレント要求が完了するまで待機する必要があります。
コンカレント要求のステータスを確認するには、「コンカレント要求」フォームを使用します。
CONCSUB username/password 'Responsibility application shortname'
'Responsibility name' 'Username' [WAIT={Y|N|n}] CONCURRENT
'Program application shortname' PROGRAM
変数 | 説明 |
---|---|
ユーザー名/パスワード | Oracle Application Object Libraryのデータへ接続するORACLEユーザー名およびパスワードです。または、システム管理者の職責を持つユーザーの場合はOracle E-Business Suiteユーザー名およびパスワードです。 |
職責のアプリケーション短縮名 | 職責のアプリケーション短縮名。システム管理者職責の場合、アプリケーション短縮名はSYSADMINです。 |
職責名 | 職責の名称。システム管理者職責の場合、職責名はSystem Administratorです。 |
ユーザー名 | 要求を発行する個人のアプリケーション・ユーザー名。たとえば、SYSADMINはシステム管理者のユーザー名です。 |
WAIT={Y|N|n} | CONCSUBで、発行した要求が完了するまで待機してからオペレーティング・システム・プロンプトに戻されるようにする場合、WAITをYに設定します。 CONCSUBを待機しないようにする場合は、WAITをN(デフォルト値)に設定します。 終了するまでCONCSUBが待機する時間(n秒)を整数で入力することもできます。 使用する場合は、CONCURRENTの前にWAITを入力する必要があります。 |
プログラムのアプリケーション短縮名 | プログラムのアプリケーション短縮名。DEACTIVATE、ABORTおよびVERIFYプログラムの場合、アプリケーション短縮名はFNDです。 |
プログラム | すべてのマネージャを停止するコンカレント要求を発行するには、プログラムDEACTIVATEを使用します。 マネージャの停止を取り消すコンカレント要求を発行するには、プログラムABORTを使用します。 すべてのマネージャのステータスを検証するコンカレント要求を発行するには、プログラムVERIFYを使用します。 |
CONCSUB <Username/Password> SYSADMIN 'System Administrator'
SYSADMIN CONCURRENT FND DEACTIVATE
CONCSUB <Username/Password> SYSADMIN 'System Administrator'
SYSADMIN CONCURRENT FND ABORT
CONCSUB <Username/Password> SYSADMIN 'System Administrator'
SYSADMIN CONCURRENT FND VERIFY
次の場合、CONCSUBを使用してコンカレント・マネージャを停止します。
情報システム部がオペレーティング・システムを停止する前
データベース管理者がデータベースを停止する前
コンカレント・マネージャとコンカレント・プログラムの定義を有効にする場合
次に、STARTMGRコマンドを使用して内部コンカレント・マネージャを再起動します。これにより、コンカレント・マネージャが起動されます。
一連のステップが含まれているシェル・スクリプトでCONCSUBを使用してコンカレント要求を発行する場合、値がYのトークンWAIT(WAIT=Y)を使用できます。トークンWAITを使用すると、シェル・スクリプトが次のステップに進む前に、マネージャの無効化、中止またはマネージャのステータスの検証が確実に実行されます。
参照: オペレーティング・システムからの内部コンカレント・マネージャの管理
特定のオペレーティング・システム用にカスタマイズされたシェル・スクリプトが起動します。
シェル・スクリプトからCONCSUBに制御が渡されると、CONCSUBでは、プログラムDEACTIVATEが完了するまで待機してからシェル・スクリプトに制御を戻します。
CONCSUB username/password SYSADMIN 'System Administrator' \
SYSADMIN WAIT=Y CONCURRENT FND DEACTIVATE
データベースを停止するコマンドがスクリプトによって発行されます。
データベースをバックアップするコマンドがスクリプトによって発行されます。
データベースを起動するコマンドがスクリプトによって発行されます。
$ startmgr sysmgr="apps/fnd" mgrname="std" printer="hqseq1" mailto="jsmith" restart="N" logfile="mgrlog" sleep="90" pmon="5" quesiz="10"
シェル・スクリプトからSTARTMGRに制御が渡されます。STARTMGRによって、内部マネージャ(および他のすべてのマネージャ)が起動されます。
シェル・スクリプトが完了します。
ユーザー名/パスワードが指定されていれば、CONCSUBユーティリティは通常どおりに機能します。
ユーザー名のみが指定されている(最初の引数に「/パスワード」がない)場合、Oracle E-Business Suiteユーザー名およびパスワードを入力するようにプロンプト表示されます。
次の例では、CONCSUBは.dbcファイルを使用して接続され、Oracle E-Business Suiteユーザー「sysadmin」がパスワードsysadminで認証された場合にのみ実行されます。
CONCSUB Apps:User SYSADMIN 'System Administrator' SYSADMIN/password
CONCURRENT FND VERIFY
ユーザーは、ファイルにパスワードを指定して標準入力(stdin)にリダイレクトできます。UNIXでは、次のようにコマンドが実行されます。
CONCSUB Apps:User SYSADMIN 'System Administrator' SYSADMIN
CONCURRENT FND
FNDMNRMT Y 0 20221 < password.file
password.fileは、パスワードを含むASCIIファイルです。この方法は、シェル・スクリプトまたはバッチ・プロセスで使用することをお薦めします。
ここでは、パラレル・コンカレント処理の概要、パラレル・コンカレント処理が実行される環境、およびその動作方法を説明します。
パラレル・コンカレント処理を使用すると、クラスタ、超並列またはネットワーク環境内の複数のノードにコンカレント・マネージャを配分できます。他のノードはアイドル状態である一方、単一のノードでコンカレント処理を操作するのではなく、使用可能なすべてのノードにコンカレント処理を分散して、ハードウェア・リソースを完全に活用できます。
パラレル・コンカレント処理により、Oracle E-Business Suiteユーザーに次のメリットが提供されます。
高いパフォーマンス: コンカレント処理のスループットを改善するために複数のノードでコンカレント・プロセスを実行できます。
フォルト・トレランス: 1つ以上のノードで障害が発生した場合も使用可能なノードで引き続きコンカレント・プロセスを実行できます。
適合性: 特定のプラットフォームでコンカレント処理のパフォーマンスを最大化するため、プラットフォーム固有のバッチ・キューとロード・バランシング・システムを統合できます。
単一制御: クラスタ、超並列またはネットワーク環境のあらゆるノードから、複数のノードで実行されているコンカレント・マネージャを管理できます。
パラレル・コンカレント処理は、クラスタ、超並列およびネットワーク環境などの複数ノード環境で実行されます。これらの環境では、各ノードは1つ以上のプロセッサ(CPU)と関連メモリーで構成されています。各ノードには、他のノードとは共有しない独自のメモリーがあり、ディスクなどのリソースを共有する場合を除いて、他のノードとは独立して機能します。
パラレル・コンカレント処理を使用すると、1つ以上のコンカレント・マネージャが複数ノード環境の1つ以上のノード上で動作します。コンカレント・マネージャを実行する場所は、システムを構成する際に決定します。
コンカレント・マネージャの特殊化ルールを定義し、必要に応じてノード全体に適用できます。たとえば、3つの「Oracle General Ledger」コンカレント・マネージャは、3つのノードに分散できます。また、「Oracle Payables」コンカレント・マネージャと「Oracle General Ledger」コンカレント・マネージャを同じノード上で同時に実行することもできます。
パラレル・コンカレント・プログラムを実行できる環境の例を示します。
クラスタ環境では、それぞれが単一のノードを表す複数のコンピュータで、ディスクの共通プールを共有します。
クラスタ環境でパラレル・コンカレント処理を使用すると、共通ディスク・プールに単一のORACLEデータベースが常駐する一方で、クラスタ内の複数のノード上でOracle Real Application Clusters(Oracle RAC)の複数インスタンスが同時に実行されます。また、複数のコンカレント・マネージャもクラスタ内のノードに分配されます。
超並列環境では、単一のコンピュータに複数のノードが格納されます。すべてのノードで、ディスクの共通プールへのアクセスを共有します。
超並列環境でパラレル・コンカレント処理を使用すると、個別のRACインスタンスが複数のノード上で同時に実行され、複数のコンカレント・マネージャもノード全体に分配されます。
ネットワーク環境では、同一タイプの複数のコンピュータが、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)を介して単一のデータベース・サーバーまたはデータベース・サーバーのクラスタに接続されます。
ネットワーク環境でパラレル・コンカレント処理を使用すると、コンカレント・マネージャは複数のワークステーションで実行されます。単一のデータベース・サーバーでは単一のOracleインスタンスを実行できます。また、データベース・サーバーの1つのクラスタでは、Oracle RACを使用して複数のOracleインスタンスを実行できます。
パラレル・コンカレント処理では、コンカレント・マネージャを持つ各ノードで、Oracleインスタンスを実行している場合と、実行していない場合があります。Oracleを実行していないノードでは、コンカレント・マネージャはNet8を介してOracleを実行しているノードに接続します。
パラレル・コンカレント処理は、一般サービス管理(GSM)と同時に有効化されます。パラレル・コンカレント処理を起動するには、GSMの起動が必要です。リリース12.2以降では、GSMが常に有効です。パラレル・コンカレント処理がGSMに実装されている場合、内部コンカレント・マネージャ(ICM)により、有効なノードがコンカレント・マネージャおよび他のサービス・インスタンスに割り当てられます。主ノードと副ノードを明示的に割り当てる必要はありませんが、それらをダイレクト・ロードやフェイルオーバー機能用に割り当てることができます。
注意: 以前のリリースでは、各コンカレント・マネージャに主ノードと副ノードを割り当てる必要がありました。
最初に、定義された主ノード上で(定義されていない場合はICMが割り当てたノード上で)コンカレント・マネージャが起動します。ノードまたはOracleインスタンスに障害が発生した場合は、主ノード上のすべてのコンカレント・マネージャが副ノードにそれぞれ移行されます(副ノードが定義されている場合)。
主ノードが使用可能になると、副ノード上のコンカレント・マネージャは主ノードに復帰します。移行中は、単一のコンカレント・マネージャのプロセスを主ノードと副ノードに分散できます。
内部コンカレント・マネージャは任意のノードで実行でき、すべてのノードのコンカレント・マネージャを有効化および無効化できます。内部コンカレント・マネージャは常に有効化する必要があるため、高いフォルト・トレランスが必要です。このフォルト・トレランスを提供するため、パラレル・コンカレント処理では内部モニター・プロセスを使用します。
内部モニター・プロセスの唯一のジョブは、内部コンカレント・マネージャをモニターして、障害が発生した場合にそのマネージャを再起動することです。内部コンカレント・マネージャの障害を検出した最初の内部モニター・プロセスでは、各自のノード上でそのマネージャが再起動されます。
単一のノード上で有効化できるのは、1つの内部モニター・プロセスのみです。システムを構成する場合は、内部モニター・プロセスを保持するノードを決定します。
内部モニター・プロセスは、コンカレント・マネージャのように稼働シフトを割り当てることができ、内部コンカレント・マネージャによって有効化および無効化されます。
オプションで、コンカレント・プログラムのターゲット・ノードを定義できます。プログラムに対する要求が発行されたとき、指定したノードで実行中の使用可能なマネージャのみがその要求を取得します。
コンカレント・プログラムのターゲット・ノードとして何も指定がない場合、そのプログラムに対する要求はそのプログラムを実行できる任意のマネージャによって取得されます。コンカレント・プログラムに対してノードが指定されており、そのノードが稼働している場合、指定したノードで稼働中の使用可能なマネージャのみが要求を取得します。一方、ターゲット・ノードが停止している場合は、任意のマネージャが要求を取得して処理し、FND_LOG_MESSAGESに適切なメッセージを記録します。
コンカレント・プログラムのターゲット・インスタンスに対して何も指定がない場合、そのプログラムに対する要求はそれを実行できる最初のマネージャによって取得され、マネージャがすでに接続されているインスタンスで実行されます。コンカレント・プログラムに対してインスタンスが指定されており、そのインスタンスが稼働している場合、それを実行できる最初のマネージャによって取得され、マネージャは指定されたインスタンスでその要求を実行します。一方、ターゲット・インスタンスが停止している場合、マネージャはすでに接続されているインスタンスで要求を実行し、適切なメッセージを記録します。
内部コンカレント・マネージャ(ICM)が、失敗したマネージャで実行されていた要求を再開するのは、次の条件が満たされた場合のみです。
その要求を実行していたマネージャに対して、ICMがデータベース・ロックを取得した場合。
要求のフェーズが「Running」の場合(phase_code = 'R')。
この要求に対するプログラムに「システム障害時再起動」が設定されている場合。
前述の3つの条件すべてに加えて、少なくとも次のいずれかの条件が満たされている必要があります。
ICMが起動したばかりである(つまり、ちょうど特定のノードで作成された直後で、メイン・ループの前の初期コードを実行中である)。
ICMがロックを取得したコンカレント・マネージャのノードが停止していると、ネットワークでのpingで確認された。
コンカレント・マネージャのノードに対して定義されているRACデータベース・インスタンス(TWO_TASK)が停止している(そのノードで「バランス」TWO_TASKを使用している場合には適用外)。
ICMがロックを取得したコンカレント・マネージャのノードが停止していると、APPSリスナーのTNS pingで確認された。
任意のノードで実行される要求のコンカレント・ログと出力ファイルは、他のすべてのノードからオンラインでアクセスできます。ノードで実行される要求に関するログと出力ファイルを表示するために、ユーザーがそのノードにログインする必要はありません。
一部のクラスタまたは超並列システムには、バッチ・プロセスをキューイングするための独自のメカニズムがあります。ユーザーは、Oracle E-Business Suiteの処理のみでなく、これらのメカニズムを使用してすべての処理を管理するため、パラレル・コンカレント処理はそれらを統合するように設計されます。そのため、ユーザーのコンカレント・プロセス管理をオペレーティング・プラットフォームの特定の機能と照合できます。
プラットフォーム固有のキューイングを統合する方法は、ご使用のプラットフォームのインストレーション・マニュアルを参照してください。
この項では、パラレル・コンカレント処理の管理方法を説明します。
パラレル・コンカレント処理は、一般サービス管理(GSM)が有効な場合は常に有効です。パラレル・コンカレント処理を一般サービス管理とは別個に有効にすることはできなくなりました。リリース12.2以降では、GSMはコンカレント処理で常に使用されるため、パラレル・コンカレント処理も有効です。
ただし、PCPの自動有効化では、すべてのコンカレント・マネージャおよびGSM管理下にある他のサービスに主ノードを割り当てる必要はありません。サービス・インスタンスに主ノードが割り当てられていない場合、内部コンカレント・マネージャ(ICM)によって、有効なコンカレント処理サーバー・ノードがターゲット・ノードとして割り当てられます。一般に、このノードは、内部コンカレント・マネージャが実行されているノードと同じになります。ICMがコンカレント処理サーバー・ノード上にない場合、ICMによってシステム内の有効なコンカレント処理サーバー・ノードが選択されます。コンカレント処理サーバー・ノードが使用可能でない場合、ターゲット・ノードは割り当てられません。
コンカレント・マネージャに割り当てられた主ノードがある場合、その主ノード上でのみ起動が試行されます。主ノードが停止している場合、割り当てられた副ノードがあればそれを検索します。主ノードも副ノードも使用できない場合、コンカレント・マネージャは起動しません(ICMでは、コンカレント・マネージャを起動するために別のノードは検索しません)。この方法で、フェイルオーバー時のノードへの過負荷を回避できます。
コンカレント・マネージャは、起動時に様々なシステム・ステータスを認識します。ICMが正常に起動すると、リモート・ノード上のTNSリスナーおよびデータベース・インスタンスをチェックします。インスタンスが停止しているかどうか、影響のあるマネージャやサービスが副ノードに切り替わっているかどうかもチェックされます。GSMによって管理されているプロセスは、オンライン・モードのノード上でのみ起動します。ノードがオンラインからオフラインに変更されると、そのノード上のプロセスは停止され、可能な場合には副ノードに切り替わります。
コンカレント処理では、データベース・インスタンスのフェイルオーバー機能が提供されます。インスタンスが停止すると、インスタンスに接続しているすべてのマネージャが中間層の副ノードに切り替わります。
ただし、中間層のフェイルオーバーとは別にインスタンスのフェイルオーバーを処理する場合(かわりにTNS接続時間のフェイルオーバーのメカニズムを使用するなど)、「コンカレント: PCPインスタンス・チェック」プロファイル・オプションを使用します。このプロファイル・オプションが「OFF」に設定されている場合、パラレル・コンカレント処理によるデータベース・インスタンスのフェイルオーバーのサポートは提供されません。ただし、ノードの停止時における中間層ノードのフェイルオーバーはサポートされます。
「Oracle Applications Manager」フォームまたは「コンカレント・マネージャ」フォームの「新規要求処理マネージャの作成」ページを使用してコンカレント・マネージャを定義します。マネージャを定義する場合は、マネージャ・タイプ(コンカレント・マネージャ、内部モニターまたは取引マネージャのいずれか)を指定します。
Oracle E-Business Suiteでは、その他に3タイプのマネージャが事前定義されています。内部コンカレント・マネージャ(内部コンカレント・マネージャ・プロセスを記述する)、衝突解決マネージャおよびスケジューラです。衝突解決マネージャおよびスケジューラの場合は、主ノードと副ノードを割り当てることができます。内部コンカレント・マネージャの場合、割当可能なのは主ノードのみです。
各コンカレント・マネージャには、主ノードと副ノードを割り当てることができます。ご使用のプラットフォームでプラットフォーム固有のキュー管理システムを使用できる場合は、主および副のシステム・キュー名を割り当てることもできます。「コンカレント・マネージャ」を参照してください。
「Oracle Applications Manager」フォームまたは「コンカレント・マネージャの管理」フォームの「サービス・インスタンス」ページを使用すると、パラレル・コンカレント処理環境で各コンカレント・マネージャのターゲット・ノードを表示できます。ターゲット・ノードとは、コンカレント・マネージャに関連付けられたプロセスが実行されるノードです。ターゲット・ノードは、「コンカレント・マネージャ」ウィンドウでコンカレント・マネージャの主ノードとして明示的に定義されたか、内部コンカレント・マネージャにより割り当てられたノードです。
マネージャの主ノードと副ノードが定義されていて、その主ノードとORACLEインスタンスが使用可能な場合、ターゲット・ノードは主ノードに設定されます。そうでない場合、ターゲット・ノードはマネージャの副ノードに設定されます(副ノードとORACLEインスタンスが使用可能な場合)。プロセスの移行時には、プロセスは現行のノードからターゲット・ノードに移行されます。
「Oracle Applications Manager」フォームまたは「コンカレント・マネージャの管理」フォームの「サービス・インスタンス」ページを使用すると、パラレル・コンカレント処理環境のノードから、複数のノードで実行中のコンカレント・マネージャと内部モニター・プロセスを起動、停止、強制終了、再起動およびモニターできます。ノードのコンカレント処理を管理するためにノードにログインする必要はありません。パラレル・コンカレント処理環境の任意のノードから、内部コンカレント・マネージャまたは他のコンカレント・マネージャを終了することもできます。
パラレル・コンカレント処理を使用できる環境では、オプションで内部コンカレント・マネージャに主ノードを割り当てられます。内部コンカレント・マネージャは、コンカレント処理サーバーに対応していると識別されたノード(ホスト・マシン)から起動できます。内部コンカレント・マネージャに対する主ノードの割当がない場合、内部コンカレント・マネージャは、起動されたノード(ホスト・マシン)に常駐します。主ノードが割り当てられると、別のノードで起動された内部コンカレント・マネージャはそのノードに移行します。
内部コンカレント・マネージャを現在実行しているノードが使用不可になったり、関連付けられているデータベース・インスタンスが使用不可になった場合、内部コンカレント・マネージャは代替のコンカレント処理ノードで再起動されます。主ノードが割り当てられていない場合、内部コンカレント・マネージャは、再起動されたノードで動作し続けます。主ノードが内部コンカレント・マネージャに割り当てられている場合、内部コンカレント・マネージャが主ノードから接続するノードおよびインスタンスの両方が使用可能になると、マネージャは必ず主ノードに復帰します。
オペレーティング・システムのプロンプトからadcmctl.shスクリプトを実行すると、通常のコンカレント処理のようにパラレル・コンカレント処理が起動されます。
内部コンカレント・マネージャは、adcmctl.shスクリプトを実行するノード上で起動します。別の割当済ノードがある場合、使用可能であればそのノードに移行します。
内部コンカレント・マネージャを起動した後で、すべての内部モニター・プロセスとコンカレント・マネージャが起動されます。内部モニター処理とコンカレント・マネージャの起動は主ノードで試みられ、主ノードが使用できない場合のみ副ノードが使用されます。
内部コンカレント・マネージャに対して、OAMの「Service Instance」フォームから「Stop」コマンドを発行したり、「Administer concurrent managers」フォームから「Deactivate」コマンドを発行して、パラレル・コンカレント処理を停止します。すべてのコンカレント・マネージャと内部モニター・プロセスが停止した後に、内部コンカレント・マネージャが停止します。
OAMの「Service Instance」ページから「Abort」コマンドを発行したり、「Administer concurrent managers」フォームから「Terminate」コマンドを発行すると、ローカル・ノードまたはリモート・ノードで実行中のコンカレント・プロセスを終了できます。
通常、プロセスの移行は、主ノードの障害やその後の復旧に応じて自動的に行われます。ただし、「コンカレント・マネージャ」フォームを使用してコンカレント・マネージャまたは内部モニター・プロセスのノード割当を変更すると、プロセスを手動で移行できます。変更内容を有効にするには、「コンカレント・マネージャの管理」フォームから内部コンカレント・マネージャに対して「検証」コマンドを発行します。
関連トピック
コンカレント・マネージャ(取引マネージャなど)のステータスを表示し、必要に応じて、管理コマンドを発行してマネージャのステータスを変更します。たとえば、現在有効なマネージャを無効化すると、変更内容が有効になった後の新しいステータスが表示されます。
表示データは、「リフレッシュ」ボタンを使用してリフレッシュします。
パラレル・コンカレント処理環境では、マネージャのプロセスはこのノードでの実行対象となります。
プラットフォーム固有のシステム・キューを使用するためにコンカレント・マネージャが定義されている場合、このフィールドには、マネージャがプロセスを発行するキューの名称が表示されます。
各マネージャ・プロセスでは単一のコンカレント要求を実行(単一のコンカレント・プログラムを起動)できます。通常、実際のプロセス数は、ターゲット・プロセス数(マネージャが実行できる要求の最大数)と同じです。
ただし、実際のプロセス数は、マネージャの無効化や移行により、ターゲット・プロセス数より少なくなる可能性があります。
このフィールドには、このマネージャに対して有効化できるマネージャ・プロセスの最大数が表示されます。
通常、保留要求がある場合、この数は実際のプロセス数と同じにする必要があります。ただし、保留要求がない場合、または要求が直前に発行された場合は、実行中の要求数は実際のプロセス数よりも少なくなる可能性があります。
さらに、コンカレント・プログラムと現在実行中の別のプログラムに互換性がない場合は、互換性のないプログラムが完了するまで、コンカレント・プログラムは開始しません。この場合、保留要求があっても、実行中の要求数は実際のプロセス数よりも少なくなります。
ウィンドウの下部にあるボタンの上の行を使用して特定の処理を選択した後で、このフィールドにマネージャのステータスが表示されます。
内部コンカレント・マネージャを管理すると、コンカレント・マネージャを個別にまたは一括して管理できます。内部コンカレント・マネージャでマネージャを有効化すると、このフィールドは空白になります。
パラレル処理環境において、主ノードと副ノード(またはシステム・キュー)が使用できない場合、このフィールドには「使用不可のターゲット・ノード/キュー」が表示されます。
変数 | 説明 |
---|---|
終了 | 要求を終了して内部コンカレント・マネージャを無効化すると、実行中のすべての要求(実行中のコンカレント・プログラム)が終了し、すべてのマネージャは無効化されます。 以前に個別に無効化されたマネージャは、この影響を受けません。 要求を終了し、マネージャを個別に無効化できます。マネージャで処理された実行中の要求(実行中のコンカレント・プログラム)はすべて終了します。 無効化すると、マネージャを選択して「有効化」ボタンを選択するまで、マネージャは再起動されません。 |
無効化 | 内部コンカレント・マネージャを無効化すると、他のすべてのマネージャも無効化されます。以前に個別に無効化したマネージャは、この影響を受けません。 マネージャは個別に無効化できます。無効化すると、マネージャを選択して「有効化」ボタンを選択するまで、マネージャは再起動されません。 マネージャを無効化すると、マネージャが停止する前に、内部コンカレント・マネージャなど、現在実行中のすべての要求(コンカレント・プログラム)を完了できます。 |
検証 | この選択肢は、内部コンカレント・マネージャを選択する場合のみ表示されます。 内部コンカレント・マネージャは、各コンカレント・マネージャのプロセスを定期的にモニターします。「検証」ボタンを選択すると、このプロセス・モニターまたはPMONアクティビティを強制的に実行できます。 それとは別に、この選択肢を選択すると、内部コンカレント・マネージャによってコンカレント・プログラムの非互換ルールが再度読み取られます。 |
再起動 | この選択肢は、個々のマネージャを選択する場合のみ表示されます。 コンカレント・マネージャを再起動すると、マネージャによってその定義が再度読み取られます。 「コンカレント・マネージャの定義」フォームを使用して次を変更し、変更内容を有効にする場合は、マネージャを再起動してください。
|
修正済 | このオプションが表示されるのは、コンカレント・マネージャの起動しきい値を超えても、根本的な問題のためにマネージャが停止しており、内部コンカレント・マネージャがその再起動の試行を中止した場合のみです。根本的な問題を修正した後にこのオプションを使用して、その修正が完了していること、およびICMがコンカレント・マネージャの再起動を試行する必要があることを示すことができます。 |
有効化 | 内部コンカレント・マネージャを有効化すると、個別に無効化されたマネージャを除き、他のすべてのマネージャも有効化されます。 PCクライアントからは内部コンカレント・マネージャを有効化できません。内部コンカレント・マネージャはサーバーからのみ有効化できます。 また、内部マネージャが有効であるかぎりは、現在無効化されている個別のコンカレント・マネージャも有効化できます。マネージャが現在の稼動シフトで稼働するように定義されている場合は、内部マネージャによってただちに起動されます。 |
変数 | 説明 |
---|---|
プロセス | 指定されたコンカレント・マネージャのプロセスの詳細を表示できます。現在有効なプロセス、移行中のプロセス、終了中のプロセス、および終了済または無効化されたプロセスも表示されます。 |
要求 | 選択したマネージャについて、マネージャが処理した実行中の要求と保留要求すべてを表示できます。 |
次の処理は、一般サービス管理によって管理される特定のサービスに対してのみ使用できます。操作を中断するコマンドを受け入れるには、これらのサービスを定義する必要があります。
変数 | 説明 |
---|---|
中断 | サービスの操作を中断します。 |
再開 | サービスの操作を再開します。 |
関連トピック
『Oracle E-Business Suiteメンテナンス・ガイド』のコンカレント要求のライフ・サイクルに関する項
特定のコンカレント・マネージャのプロセスに関するステータス情報を表示できます。コンカレント・マネージャの名称とノードは、ウィンドウ上部に表示されます。
このウィンドウを表示すると、現在有効なプロセス、移行中のプロセス、終了中のプロセスに加え、終了済または無効化されたプロセスすべてに対する問合せが自動的に実行されます。
ステータスの値(「実行中」、「移行中」、「終了」、「無効化済」)の順で表示されますが、各ステータス内ではプロセスが起動された順に表示されます。
表示するプロセスの数を減らす場合、「要求の実行」フォームから「コンカレント要求やマネージャ・データのパージ」レポートを発行してレコードを削除できます。レコードはプロセスの起動時点からの日数に従って削除できます。ただし、現在有効なマネージャのレコードは削除できません。
このフィールドは更新できません。有効なステータスの値は、次のとおりです。
変数 | 説明 |
---|---|
実行中 | 現在実行中のマネージャ・プロセスは、「実行中」と表示されます。 |
無効化済 | 実行されていないマネージャ・プロセスは、「無効化済」と表示されます。 これらのプロセスは、「コンカレント・マネージャの管理」ブロックの「無効化」ボタンを選択して無効化されたり、コンカレント・マネージャの稼働シフトの終了時にコンカレント・マネージャを無効化する、内部コンカレント・マネージャによって無効化されます。 |
移行中 | 主ノードと副ノード間で移行中のマネージャは、「移行中」と表示されます。 パラレル・コンカレント処理環境では、コンカレント・マネージャは、割り当てられている主ノードまたは副ノードのいずれかで実行されます。主ノードまたは主ノード上のデータベース・インスタンスが使用できない場合、マネージャは副ノードに移行します。主ノードまたはそのデータベース・インスタンスが使用可能になると、マネージャは主ノードに復帰します。 |
終了中 | 終了中のマネージャ・プロセスは、「終了中」と表示されます。 これらのプロセスは、「コンカレント・マネージャの管理」ブロックの「終了」ボタンを選択すると終了したり、「コンカレント要求」フォームでユーザーが「終了」を選択すると終了します。 |
終了 | 終了したマネージャ・プロセスは、「終了」と表示されます。 これらのプロセスは、「コンカレント・マネージャの管理」ブロックの「終了」ボタンを選択すると終了したり、「コンカレント要求」フォームでユーザーが「終了」を選択すると終了します。 |
このフィールドには、個々のコンカレント・マネージャが生成した、プロセスを識別する番号が表示されます。このフィールドは更新できません。
この番号は、オペレーティング・システム・プロセスIDを使用できない場合に参照できます。
この番号を使用して、プロセスに関連付けられているログ・ファイルを表示できます(これは、「コンカレント要求」フォームの「表示」フィールドから「マネージャ・ログ」を選択した場合に表示されるログ・ファイルと同じです)。
オペレーティング・システム・レベルで、適切なディレクトリに移動します。ログ・ファイルは、デフォルトでは$APPLCSF/$APPLLOGにありますが、APPLLDMが「product」に設定されている場合、ログ・ファイルは$APPLCSF/system/$APPLLOGにあります。
コンカレント・マネージャについては、w<number>.mgrを使用します。
内部モニター・プロセスについては、i<number>.mgrを使用します。
このフィールドには、マネージャ・プロセスに関連付けられているORACLEプロセスIDが表示されます。このフィールドは更新できません。
このフィールドには、マネージャ・プロセスに関連付けられているオペレーティング・システム・プロセスIDが表示されます。このフィールドは更新できません。
このフィールドについては、次の点に注意してください。
通常、要求の実行時間は非常に短いため、このフィールドは空白です。
終了済のマネージャについては、終了時に処理されていた要求IDが表示されます。
このフィールドには、作成済コンカレント・プロセスのオペレーティング・システム・プロセスIDが表示されます。
ログ・ファイルは、ウィンドウ下部の3つのボタンを使用して表示します。ログ・ファイルには、問題の診断時に役立つ情報が記録されています。
変数 | 説明 |
---|---|
要求ログ | 実行中の要求に関連付けられているプロセスのログ・ファイルを表示するには、このボタンを選択します。 |
内部マネージャ・ログ | 内部コンカレント・マネージャのログ・ファイルを表示するには、このボタンを選択します。 |
マネージャ・ログ | 実行中の要求を起動したコンカレント・マネージャのログ・ファイルを表示するには、このボタンを選択します。 |
選択したマネージャについて、実行中の要求および保留要求すべてが表示されます。マネージャ名とノードは、ウィンドウ上部に表示されます。
このウィンドウは、要求の完了時期が表示されます。要求が未完了の場合は、理由を示す診断メッセージが表示されます。
関連トピック
このウィンドウを使用して、コンカレント・マネージャを定義します。稼働シフトをマネージャに割り当てる際に、マネージャの実行時期、およびマネージャが同時に起動できるプログラム数を決定できます。特殊化ルールを定義すると、マネージャが起動できるプログラムが決定されます。
マネージャは、マネージャに対して定義するアプリケーションと名称の組合せで一意に識別されます。
アプリケーション名を付けても、他のアプリケーションに関連付けられているプログラムをマネージャが起動しないようにする防止策とはなりません。マネージャが特定のアプリケーションに関連付けられているプログラムのみを実行するように制限するには、「特殊化ルール」ウィンドウに進みます。
コンカレント・マネージャを定義すると、このフィールドを更新できません。マネージャにはいくつかのタイプがあります。
変数 | 説明 |
---|---|
コンカレント・マネージャ | コンカレント・マネージャでは、コンカレント・プログラムの実行を開始します。 |
内部モニター | 内部モニターでは、パラレル・コンカレント処理環境で内部コンカレント・マネージャをモニターします。(たとえば、ノードまたはデータベース・インスタンスの停止が原因で)内部コンカレント・マネージャが異常終了すると、内部モニターは別のノードで内部コンカレント・マネージャを再起動します。 |
取引マネージャ | 取引マネージャでは、クライアント・マシンからの同期要求を処理します。 |
実行する要求を読み取るたびに、マネージャが記憶する要求数を入力します。たとえば、マネージャの稼働シフトに1つのターゲット・プロセスがあり、キャッシュ値が3の場合、マネージャは3件の要求を読み取り、その3件の要求の実行を試みた後で、新しい要求を読み取ります。
要求の読取りにおいて、マネージャは実行できる要求のみをキャッシュに配置します。たとえば、受注レポートを実行するためにのみマネージャを定義した場合、そのマネージャでは受注の要求のみをキャッシュに配置します。
1を入力すると、コンカレント・マネージャでは、別の要求の処理準備が整うたびに要求リストを確認する必要があります。
キャッシュ・サイズにより大きな数値を設定すると、コンカレント・マネージャで要求を実行するたびに要求を読み取る必要はありません。ただし、すでにキャッシュから要求が読み取られている場合は、特定の要求に対する優先度を変更してもマネージャには認識されません。さらに、新しい要求に高い優先度を指定しても、バッファが空になってマネージャで要求リストを再度確認するまで、新しい要求は待機する必要があります。バッファ・サイズにより大きな数値を設定すると、要求は長時間待機する必要がある可能性があります。
キャッシュ・サイズを使用して、サイトのニーズを最も効率的に処理するようにコンカレント・マネージャを調整してください。特定のマネージャに対するジョブの優先度を頻繁に変更する傾向が組織にある場合、そのマネージャのバッファ・サイズを大幅に低く設定する必要があります。
ヒント: 長時間かかるジョブを実行するマネージャを定義する場合は1を、小規模で短時間で済むジョブを実行するマネージャには3または4を入力してください。
取引マネージャはデータ・グループを使用して、データベースに接続します。取引マネージャが実行するのは、取引マネージャと同じデータ・グループを使用する職責から発行されたプログラムのみです。
注意: Oracle E-Business Suiteでは、データ・グループはサポートされません。ここでは参照用に提示しています。
マネージャのリソース・コンシューマ・グループ。リソース・コンシューマ・グループの詳細は、『Oracle E-Business Suiteメンテナンス・ガイド』のOracle E-Business Suiteのリソース・コンシューマ・グループに関する項を参照してください。
パラレル・コンカレント処理環境で、マネージャを特定のノード上で動作させる場合は、そのノードの名称を選択します。
主ノード(使用可能な場合)は、コンカレント・マネージャが動作するノードです。主ノードまたは主ノード上のデータベース・インスタンスが停止すると、コンカレント・マネージャはその副ノードに移行します。主ノードが使用可能になると、コンカレント・マネージャは主ノードに復帰します。
ノードは、「ノード」ウィンドウを使用して、あらかじめOracle E-Business Suiteに登録しておく必要があります。「ノード」ウィンドウを参照してください。
パラレル・コンカレント処理環境において、一般的なコンカレント処理のキュー管理ではなく、プラットフォーム固有のキュー管理システムをマネージャで使用する場合は、そのシステムのキューまたはクラス名を指定します。システム・キュー名は、NQSやIBM Load Levelerなど、プラットフォーム固有のキュー管理システムから選択できます。
主システム・キューとは、主ノードに関連付けるキューです。副システム・キューは、副ノードに関連付けるキューです。
重要: マネージャが必ずプラットフォーム固有のキュー管理システムを使用するように、適切なモードでコンカレント・マネージャを起動してください。システム・キューとの相関性がプラットフォームでサポートされているかどうかを判断するには、プラットフォーム固有のマニュアルを参照してください。UNIXプラットフォームの場合は該当するOracle E-Business Suiteインストールのアップデートを、他のすべてのプラットフォームは該当するOracle E-Business Suiteのインストレーション・ガイドを参照してください。
コンカレント・マネージャが実行できるのは、プログラム・ライブラリにリストされている即時コンカレント・プログラムのみです。また、コンカレント・マネージャに特殊化ルールが組み込まれている限りは、他のタイプのコンカレント・プログラム実行ファイルを使用するコンカレント・プログラムも実行できます。
Oracle Application Object Libraryを使用して、アプリケーション開発者が即時コンカレント・プログラムをプログラム・ライブラリに登録する必要があります。
取引マネージャが実行できるのは、プログラム・ライブラリにリストされているプログラムのみです。
ウィンドウ下部の2つのボタンを使用すると、別のウィンドウが表示されます。このウィンドウでマネージャの操作時期を定義し、必要に応じて、マネージャが特定の種類のプログラムのみを実行するように特殊化します。
変数 | 説明 |
---|---|
特殊化ルール | マネージャに特殊化ルールを定義して、マネージャが読み取る要求の種類を定義します。 |
稼働シフト | マネージャに1つ以上の稼働シフトを割り当てて、マネージャの動作時期を定義します。各稼働シフトを使用して、マネージャが同時に実行できるプログラム数を変更できます。 |
稼働シフトをコンカレント・マネージャに割り当てます。稼働シフトでは、マネージャが使用可能になる日時を定義します。各稼働シフトについて、マネージャが実行を開始するプロセス数を定義します。
稼働シフトは、「稼働シフト」フォームを使用して定義します。「稼働シフト」を参照してください。
稼働シフトを同時に実行するオペレーティング・システム・プロセス数を入力します。各プロセスで1つのコンカレント要求を実行できます。
たとえば、3つのターゲット・プロセスを持つ稼働シフトが定義されている場合、マネージャは、最大3件の要求を同時に実行できます。
一般サービス管理の下に、サービスのパラメータ文字列を入力します。このフィールドの値は、サービス・タイプ定義によって異なります。
これらのパラメータは、OAM Generic Collection Service、OPP、ワークフロー・サービスなどのサービスであるマネージャにのみ使用されます。パラメータはサービスごとに固有です。たとえば、OPPサービスで使用されるパラメータは次のとおりです。
oracle.apps.fnd.cp.opp.OPPServiceThread:2:0:max_threads=5
これは、クラスOPPServiceThreadを使用し、2つのサービス・スレッドと、最大5つの要求スレッドを使用するようサービスに指示します。
この稼働シフト中のマネージャのスリープ時間を入力します。スリープ時間とは、保留中のコンカレント要求(起動を待機しているコンカレント要求)リストをチェックする間にマネージャが待機する秒数です。
ヒント: 要求件数の発行が多いことが予想される期間中は、スリープ時間を極力短く設定してください。
特定の種類の要求のみを実行するようにマネージャを特殊化します。特殊化ルールがないと、マネージャではあらゆるコンカレント・プログラムを起動する要求を受け入れます。
実行するルールに基づいて、要求を含めるか除外するかをポップリストから選択します。
マネージャに割り当てる特殊化ルールのタイプを選択します。選択したルールの処理に基づき、次の情報に従って、マネージャが実行できる要求を許可または禁止します。
組合せルール
たとえば、選択する組合せルールを満たす要求のみ、マネージャで実行できます。あるいはその逆に、特定の組合せルールを満たす要求は、実行対象から除外されます。
複数の論理文を組み合せた組合せ特殊化ルールは、「組合せ特殊化ルール」フォームを使用して定義します。「組合せ特殊化ルール」を参照してください。
ORACLE ID
たとえば、特定のORACLE IDを持つプログラムが実行対象から除外されます。あるいはその逆に、特定のORACLE IDを持つプログラムのみがコンカレント・マネージャに組み込まれます。
プログラム
たとえば、選択するプログラムのみが実行対象から除外されます。あるいはその逆に、選択するプログラムのみがコンカレント・マネージャに組み込まれます。「アプリケーション」フィールドにアプリケーションを入力して「名称」フィールドを空白のままにし、「プログラム」タイプを使用して、特定のアプリケーションに属するすべてのプログラムを含めたり、除外することもできます。
(プログラムの)要求タイプ
たとえば、特定の要求タイプのプログラムが実行対象から除外されます。あるいはその逆に、選択する要求タイプのプログラムのみがコンカレント・マネージャに組み込まれます。
ユーザー(サインオン時のアプリケーション・ユーザー名)
たとえば、特定のユーザーが発行するプログラムすべてが実行対象から除外されます。あるいはその逆に、選択するユーザーが発行するプログラムのみがコンカレント・マネージャに組み込まれます。
このウィンドウを使用して、コンカレント・マネージャの稼働シフトに名称を指定して定義します。稼働シフトを定義して、コンカレント・マネージャが動作できる時期を指定します。
各稼働シフトに対して、曜日範囲をカバーする期間または特定の日付を指定します。「稼働シフトの定義」を参照してください。
「平日」、「平日夜間」または「週末」など、コンカレント稼働シフト名は分かりやすくする必要があります。
コンカレント・シフト開始/終了時間を入力します。時間書式はHH24:MMです。たとえば、稼動シフト名が「平日」の場合、開始時間として「09:00」(午前9時)を、終了時間として「17:00」(午後5時)を入力できます。Oracle E-Business Suiteでは、24時間制を使用することに注意してください。
このシフトの開始曜日と終了曜日を入力します。たとえば、シフト名が「平日」の場合、「曜日: 自」フィールドに「月曜日」を、「曜日: 自」フィールドに「金曜日」を入力できます。「曜日: 自」フィールドに値を入力する場合は、「曜日: 自」フィールドにも値を入力する必要があります。この行に「日付」フィールドは使用できません。
ここに日付を入力し、日付固有の稼働シフトを作成します。たとえば、「戦没者追悼記念日」というワークシフト名を指定し、このフィールドに日付を入力して、この稼働シフトを戦没者追悼記念の休日のみ有効にすることができます。
日付固有の稼働シフトは、特定の日付が指定されていない稼働シフトを上書きします。このフィールドに値を入力(日付を指定)すると、この行の曜日フィールドには値を入力できません。「稼働シフトの重複: 優先度レベル」を参照してください。
関連トピック
コンカレント・マネージャが読取り可能な要求を特定するルールを定義します。ここで定義するルールを使用して、コンカレント・マネージャの機能を特殊化できます。
このウィンドウを使用して、特殊化行と呼ばれる複数のInclude文とExclude文を定義し、組合せルールと呼ばれる単一の特殊化ルールにそれらの行を結合できます。
ここで定義する組合せルールは、「コンカレント・マネージャ」ウィンドウから「特殊化ルール」ウィンドウを使用して定義する個々のルールとは、次の2つの点で異なります。
Include文とExclude文は結合できます。これによって、コンカレント・プログラムを実行するため、明確に限定された要求を特定できます。
組合せルール内で複数のInclude文を使用すると、コンカレント・マネージャはさらに制限されます。
「特殊化ルール」ウィンドウ(「コンカレント・マネージャ」ウィンドウ内)を使用して定義する個別のルールにより、定義する「Include」ルールを追加すると、マネージャへの制限が緩和されます。
参照: コンカレント・マネージャ
ルールは、アプリケーション名、および組合せ特殊化ルールに対して定義する名称の組合せで、一意に識別されます。
アプリケーション名を付けても、他のアプリケーションに関連付けられているプログラムをコンカレント・マネージャが起動しないようにする防止策とはなりません。
組合せ特殊化ルールを構成する個々のルール(文)を定義します。
このブロックの各ルールにより、単一の文が定義されます。
特殊化ルールすべてを集合して、組合せ特殊化ルールを定義します。
実行するルールに基づき、要求を追加するか、除外するかをポップリストから選択します。
コンカレント・マネージャに適用する特殊化ルールのタイプを選択します。
同じタイプの2つのIncludeルールは結合できません。たとえば、プログラムをORACLE IDに関連付けるように組み込んだ後、プログラムを別の行で第2の異なるORACLE IDに関連付けるように組み込むことはできません。
除外する、または組み込むなどのルールの処理に基づき、マネージャは、次の情報に従ってプログラムを実行できます。
ORACLE ID
たとえば、特定のORACLE IDを持つプログラムが実行対象から除外されます。あるいはその逆に、特定のORACLE IDを持つプログラムのみがコンカレント・マネージャに組み込まれます。
プログラム
たとえば、選択するプログラムのみが実行対象から除外されます。あるいはその逆に、選択するプログラムのみがコンカレント・マネージャに組み込まれます。「アプリケーション」フィールドにアプリケーションを入力して「名称」フィールドを空白のままにし、「プログラム」タイプを使用して、特定のアプリケーションに属するすべてのプログラムを含めたり、除外することもできます。
(プログラムの)要求タイプ
たとえば、特定の要求タイプのプログラムが実行対象から除外されます。あるいはその逆に、選択する要求タイプのプログラムのみがコンカレント・マネージャに組み込まれます。
ユーザー(サインオン時のアプリケーション・ユーザー名)
たとえば、特定のユーザーが発行するプログラムすべてが実行対象から除外されます。あるいはその逆に、選択するユーザーが発行するプログラムのみがコンカレント・マネージャに組み込まれます。
関連トピック
このウィンドウを使用し、各プログラムを共通の要求タイプに割り当てて、複数のコンカレント・プログラムを1つのグループとして指定します。
ここで定義した要求タイプは、「コンカレント・プログラム」ウィンドウを使用してコンカレント・プログラムに割り当てます。次に、「コンカレント・マネージャの定義」ウィンドウを使用してコンカレント・マネージャを定義する際に、その要求タイプに基づいて、マネージャで実行する(できる)、または実行しないコンカレント・プログラムを定義できます。
たとえば、要求タイプを「月末レポート」として定義し、その要求タイプを複数のコンカレント・プログラムに割り当てると、「月末レポート」要求のみを実行するコンカレント・マネージャを定義できます。
定義するコンカレント要求の各タイプに名称を付け、説明を記載します。アプリケーション名と要求タイプの組合せにより、コンカレント要求タイプが一意に識別されます。
アプリケーション名を付けても、他のアプリケーション名に関連付けられているコンカレント・プログラムをこの要求タイプに割り当てないようにする防止策とはなりません。
関連トピック
このフォームを使用して、コンカレント要求の出力形式のMIMEタイプを定義します。これらのMIMEタイプは、レポートを表示する際に使用されます。
各ファイル形式に対して、1つ以上のMIMEタイプを関連付けることができます。
1つのMIMEタイプを使用すると、ユーザーは、特定の形式のレポートを表示できます。たとえば、ユーザーは、テキスト形式のすべてのレポートをMicrosoft Wordで表示できます。特定のユーザーをサポートする形式のMIMEタイプは、次のような複数のプロファイル・オプションで設定されます。
ビューワ: HTMLのアプリケーション
ビューワ: PCL用アプリケーション
ビューワ: PDFのアプリケーション
ビューワ: ポストスクリプトのアプリケーション
ビューワ: テキストのアプリケーション
ユーザーがファイル形式のレポートを表示すると、このMIMEタイプがブラウザ・ウィンドウに送信されます。
1つ以上のMIMEタイプをサポート対象の各ファイル形式に関連付けます。ビューワ・オプションを定義すると、各形式のファイルの表示に使用できる、1つまたは複数のアプリケーションを指定できます。
ファイル形式です。
ファイル出力に使用するMIMEタイプです。
このボックスをチェックすると、レポート・ビューワによって出力ファイルが「FND: NATIVE CLIENT ENCODING」プロファイル・オプションで指定したキャラクタ・セットに変換されます。
関連トピック
『Oracle E-Business Suiteメンテナンス・ガイド』のレポート・ビューワの定義に関する項
『Oracle E-Business Suiteメンテナンス・ガイド』の要求、要求ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルの検討に関する項
ノードは、1つ以上のプロセッサと関連メモリーで構成されています。パラレル・コンカレント処理環境(クラスタ環境、超並列環境、異機種間ネットワーク環境など)では、各ノードは、ディスクなどのリソースを共有する場合を除き、他のノードとは独立して機能します。
コンカレント・マネージャを異なるノードに割り当てて、コンカレント処理の作業負荷を分散し、スループットを増やすことができます。コンカレント・マネージャは、割り当てられているノード上で処理を実行します。
ノードのオペレーティング・システム名を入力します。
ノードが存在するオペレーティング・システム・プラットフォームを選択します。
プラットフォームに対して正しいベース・パス変数を決定し、このノードに対する、コンカレント・マネージャのログ・ファイルと出力ファイルの位置を決めるには、インストレーション・マニュアルを参照してください。
関連トピック
Oracle E-Business Suiteのコンカレント・マネージャでは、サーバー・マシンのバックグラウンドで複数のプロセスを実行します。Oracle E-Business Suite製品を使用する前に、各製品グループでコンカレント・マネージャを設定して起動する必要があります。コンカレント・マネージャを起動および停止するadcmctlスクリプトの詳細は、『Oracle E-Business Suiteメンテナンス・ガイド』のサーバー・プロセスの管理に関する項を参照してください。インストール中かアップグレード中かに応じて、この項での指示は異なります。
注意: コンカレント・マネージャを実行するマシンのホスト名は、30文字以下である必要があります。それより長いホスト名のマシンではマネージャの実行に失敗します。
コンカレント・マネージャを起動する際は、次のことに注意してください。
コンカレント・マネージャでは、起動するユーザーからディレクトリ権限を継承します。メイン・アプリケーション・ログイン(applmgr)以外のログインでマネージャを起動する予定の場合は、そのログインに該当するディレクトリ権限があることを確認してください。
ディレクトリ権限の詳細は、Oracle E-Business Suite概要を参照してください。
startmgrに設定されているパラメータ値により、他の値はすべて上書きされます。コマンドライン値により、環境値とデフォルトの値などが上書きされます。startmgrスクリプトの編集に関する詳細は、このマニュアルの他の項に記載されています。
ディレクトリ権限は、マネージャの実行中に変更でき、変更内容はただちに有効になります。環境変数と起動パラメータは、マネージャの実行中に変更できますが、変更内容はコンカレント・マネージャが再起動されるまで有効にはなりません。変更内容を有効にするには、マネージャを停止して必要な変更を加え、マネージャを再起動します。
Windowsプラットフォームでは、OracleConcMgr<SID>サービス(<SID>はデータベース<SID>およびLOCAL変数の値です)でコンカレント・マネージャ・プログラムを起動します。OracleConcMgr<SID>サービスは、Rapid Installプログラムで最初に作成されます。サービスを再作成する必要がある場合は、次のいずれかの方法を使用します。
次の内容をコマンド・プロンプトで入力します。
C:\> cd %COMMON_TOP%\admin\install
C:\> adsvcm.cmd <NT User> <NT Password>
ここでは、NT Userはコンカレント・マネージャ・サービスを実行するユーザー、NT Passwordはサービスを実行するユーザーのパスワードです。
GUIプログラムccmsetup.exe(%FND_TOP%¥binにあります)を起動し、オプションを選択してサービスを作成します。
ここでは、コンカレント・マネージャの起動パラメータを説明します。これらのパラメータは、コンカレント・マネージャ・サービスで読み取り、コンカレント・マネージャ・プログラムに渡されます。これらのパラメータをWindowsレジストリに作成および設定するには、GUIプログラムccmsetup.exe(%FND_TOP%¥binにあります)を使用してください。レジストリ設定によってデフォルトが上書きされることに注意してください。これらのパラメータは、adcmctl.cmdスクリプトでも使用できます(詳細は、『Oracle E-Business Suiteメンテナンス・ガイド』のサーバー・プロセスの管理に関する項を参照)。
変数 | 説明 |
---|---|
スキーマ名 | APPSスキーマ名をAPPSユーザーIDに設定してください。 |
パスワード | データベースのOracle E-Business Suiteアカウントへのパスワードです。 |
TNS別名 | データベース<SID>です。 |
変数 | 説明 |
---|---|
このアカウントを使用 | 「このアカウントを使用」ボックスをチェックし、CCMサービスを実行するOSアカウント(<NT User>および<NT Password>)を指定します。このボックスをチェックしないと、サービスを起動するシステム・アカウントに、ネットワーク・リソースへアクセスする権限が付与されません。 |
変数 | 説明 |
---|---|
スリープ | キューが制御された(「無効化」/「中止」/「検証」/「有効化」のいずれかのステータス)要求を検索する間に、内部コンカレント・マネージャが待機する秒数(整数)。デフォルト値は60です。 |
再起動 | このパラメータは、異常終了の場合に使用されます。値は、内部コンカレント・マネージャ(ICM)が異常終了して自動的に再起動されるまで、稼働/アクティブ/実行の状態である分数(整数)です。ICMは、少なくともこのパラメータで指定した時間アクティブである必要があります。つまり、起動から終了までの時間はこのパラメータで指定する時間より長くなります。デフォルト値はNです。デフォルト値では、マネージャは異常終了後に再起動されません。 |
キュー・サイズ | コンカレント・マネージャ操作における通常の変更内容をチェックする間に、内部コンカレント・マネージャが待機するpmonサイクル数(整数)。通常の変更内容には、稼働シフトの開始または終了、および「コンカレント・マネージャ」フォームで入力したコンカレント・マネージャ定義の変更内容が含まれます。デフォルト値は1です。 |
PMONサイクル | コンカレント要求の実行中に失敗したコンカレント・マネージャをチェックする間に、内部コンカレント・マネージャが待機するスリープ・サイクル数(整数)。デフォルト値は20です。 |
プリンタ名 | コンカレント・マネージャが要求の出力を送信するプリンタ名。発行プログラム(親要求)がプリンタに関連付けられていない場合、要求はコンカレント・プログラム内から発行されます。 |
分散コンカレント処理の有効化 | 分散コンカレント処理を使用可能にする場合は、このボックスをチェックします。 |
変数 | 説明 |
---|---|
無効化/通常 | 通常の停止方法を使用してコンカレント・マネージャを停止します。 |
プロセスの終了/強制終了 | コンカレント・マネージャを停止すると、そのコンカレント・マネージャは強制終了されます。
注意: このオプションは現在使用できません。このボックスをチェックしても機能しません。 |
変数 | 説明 |
---|---|
有効化ログ | 内部コンカレント・マネージャの起動時に生成されたログ・ファイル名。CM_<SID>.logにデフォルト設定されています。 |
無効化ログ | 内部コンカレント・マネージャの停止時に生成されたログ・ファイル名。CS_<SID>.logにデフォルト設定されています。 |
診断メッセージを記録 | このボックスをチェックすると、コンカレント・マネージャによって診断の出力が定期的に作成されます。このボックスのチェックを解除すると、ログ・ファイル・サイズの増加を防ぎます。 |
ログ履歴の保存 | このボックスをチェックすると、コンカレント・マネージャの起動時にログ・ファイルが上書きされなくなります。 |
コンカレント・マネージャを起動する前に、すべてのノードでOracle E-Business SuiteのTNSリスナーを起動する必要があります。TNSリスナーは、applmgrユーザーが起動する必要があります。
オペレーティング・システムのコマンドラインからスクリプトstartmgrを実行すると、コンカレント・マネージャを起動できます。オペレーティング・システムのプロンプトからコンカレント・マネージャを起動するには、次の構文を使用します。
$ startmgr \
sysmgr="<APPS username>/<APPS password>" \
mgrname="<name>" \
PRINTER="<printer>" \
mailto="<userid1 userid2...>" \
restart="N|<minutes>" \
logfile="<filename>" \
sleep="<seconds>" \
pmon="<cycles>" \
quesiz="<cycles>" \
diag="Y|N"
パラメータはすべてオプションで、順不同でスクリプトに渡すことができます。これらのパラメータは、adcmctl.shスクリプトでも使用できます(詳細は、『Oracle E-Business Suiteメンテナンス・ガイド』のサーバー・プロセスの管理に関する項を参照)。
ここでは、コンカレント・マネージャの起動パラメータについて説明します。startmgrスクリプト、startmgr実行時のコマンドライン、または使用している環境で別の値を指定しないと、デフォルト値が適用されます。
変数 | 説明 |
---|---|
sysmgr | APPSスキーマ名をAPPSスキーマのユーザーIDとパスワードに設定してください。パラメータを省略してデフォルト値を使用する場合は、パスワードの入力を求めるプロンプトが表示されます。デフォルト値は$FNDNAMです。 |
mgrname | 内部コンカレント・マネージャの名称(英数字のみ)。デフォルト値はstdです。 |
PRINTER | コンカレント・マネージャが要求の出力を送信するプリンタ名。発行プログラム(親要求)がプリンタに関連付けられていない場合、要求はコンカレント・プログラム内から発行されます。 |
mailto | 内部コンカレント・マネージャの実行が停止した場合にメールを受信するユーザーのリスト。デフォルト値はマネージャを起動したユーザーです。 |
restart | このパラメータは、異常終了の場合に使用されます。値は、内部コンカレント・マネージャ(ICM)が異常終了して自動的に再起動されるまで、稼働/アクティブ/実行の状態である分数(整数)です。ICMは、少なくともこのパラメータで指定した時間アクティブである必要があります。つまり、起動から終了までの時間はこのパラメータで指定する時間より長くなります。デフォルト値はNです。デフォルト値では、マネージャは異常終了後に再起動されません。 |
logfile | 内部コンカレント・マネージャのログ・ファイル名。デフォルト値は<mgrname.mgr>です。 |
sleep | キューが制御された(「無効化」/「中止」/「検証」/「有効化」のいずれかのステータス)コンカレント要求を検索する間に、内部コンカレント・マネージャが待機する秒数(整数)。デフォルト値は60です。 |
pmon | コンカレント要求の実行中に失敗したコンカレント・マネージャをチェックする間に、内部コンカレント・マネージャが待機するスリープ・サイクル数(整数)。デフォルト値は20です。 |
quesiz | コンカレント・マネージャ操作における通常の変更内容をチェックする間に、内部コンカレント・マネージャが待機するpmonサイクル数(整数)。通常の変更内容には、稼働シフトの開始または終了、および「コンカレント・マネージャ」フォームで入力したコンカレント・マネージャ定義の変更内容が含まれます。デフォルト値は1です。 |
diag | diag=Yの場合、すべてのコンカレント・マネージャで診断の出力が定期的に作成されます。diag=Nの場合は、ログ・ファイル・サイズの増加を防ぎます。 |
$ startmgr sysmgr="apps/password" \
mgrname="std" \
PRINTER="hqseq1" \
mailto="jsmith" \
restart="N" \
logfile="mgrlog" \
sleep="30" \
pmon="5" \
quesiz="2"
OracleConcMgr<SID>サービスは、「コントロール パネル」の「サービス」アプレットから起動されます。次のコマンドを使用して、コマンドラインから起動することもできます。
C:\> net start OracleConcMgr<SID>
コンカレント・マネージャでは、インストールおよび起動するユーザーからディレクトリ権限を継承します。このマネージャを、メイン・アプリケーション・ログイン(applmgr)以外のログインで起動する予定の場合は、そのログインに該当するディレクトリ権限があることを確認してください。コンカレント・マネージャ・サービスを起動するWindowsアカウントは、コンカレント・マネージャをインストールしたアカウントと同一アカウントである必要があります。
起動パラメータ値は、次の順に適用されます。
レジストリの値セット(ccmsetupを使用)
デフォルト値
これは、レジストリの値セットでデフォルト値が上書きされることを意味します。
マネージャの実行中は、起動パラメータを変更できません。変更内容を有効にするには、マネージャを停止して必要な変更を加え、マネージャを再起動します。
Oracle8i Serverデータベースを起動する場合、またはコンカレント・マネージャの起動パラメータを変更する場合は常に、コンカレント・マネージャを再起動する必要があります。
UNIXプラットフォームでは、再起動時にログ・ファイルが存在している場合、コンカレント・マネージャにより、固有のログ・ファイルに追加されます。したがって、コンカレント・マネージャを再起動するユーザーは、既存のファイルを所有するか、ログ・ファイルへの書込み権限を持つか、または再起動する前にログ・ファイルを削除する必要があります。
Windowsでは、コンカレント・マネージャ・ログは、コンカレント・マネージャの再起動時に上書きされます。ccmsetup GUIツールの「ログ履歴の保存」オプションをチェックすると、以前のログ・ファイルが保存されます。
コンカレント・マネージャでは、各コンカレント・プロセスの終了時に一時ファイルが削除されます。ただし、コンカレント・マネージャが異常停止した場合は、これらのファイルが削除されないことがあります。
ヒント:一時ファイルは、数日前からアクセスされていない場合のみ削除してください。これにより、オペレーティング・システムまたはコンカレント・マネージャに必要なファイルの損失を防止できます。
理想的には、データベースが停止しており、アクティブなアプリケーション・プログラムがない保守時に、一時ファイルを削除してください。
ICMは停止プロセスの一部として、データベース接続の切断による強制終了であるかどうかを判定します。特定のエラー・メッセージ(ORA-3113、ORA-3114、ORA-1041)の検出によって、この判定が行われます。これらのエラー・メッセージが検出されると、ICMでは修復プロセスが作成され、データベースへの接続が試行されます。接続が確立できなければ、再試行までスリープします。接続に成功するか停止のシグナルを受信するまで、この処理が繰り返されます。
接続に成功すると、修復プロセスは古いICMデータベース・セッションを終了し、通常の起動マネージャ・スクリプトを使用した新しいICMを開始します。ICMが再起動すれば、同時に終了した他のマネージャも起動され、通常の処理が再開されます。
OracleConcMgr<SID>サービスは、「コントロール パネル」の「サービス」アプレットから停止できます。次のコマンドを使用して、コマンドラインから停止することもできます。
C:\> net stop OracleConcMgr<SID>
Oracle E-Business Suiteシステム管理者の職責からコンカレント・マネージャを停止できますが、コンカレント・マネージャ・サービスは停止しません。コンカレント・マネージャを再起動する前に、Windowsの「コントロール パネル」の「サービス」アプレットからコンカレント・マネージャ・サービスを停止する必要があります。
注意: 現在実行中の要求の処理を終了する必要があるため、OracleConcMgr<SID>サービスの停止には数分かかる場合があります。
警告: オラクル社カスタマ・サポート・センターの指示がないかぎり、タスク・マネージャを使用してコンカレント・マネージャ・サービスや他のApplicationsプロセスを停止しないでください。
コンカレント・マネージャ・サービスを削除する必要がある場合は、実行中でないことを確認してください。
OracleConcMgr<SID>サービスを削除するには、次の2つの方法のいずれかを使用します。
次の内容をコマンド・プロンプトで入力します。
C:\> cd %COMMON_TOP%\admin\install
C:\> adsvcm.cmd -deinstall
GUIプログラムccmsetup.exeを起動し、オプションを選択してサービスを削除します。
削除した場合、コンカレント要求を処理するためには、コンカレント・マネージャ・サービスを再インストールする必要があります。
これまで、アプリケーション・サービスを起動および停止するオペレータは、コンカレント・マネージャを実行中のアプリケーション層でアプリケーション・サービスを起動するために、APPSユーザー名およびパスワードを知っている必要がありました。リリース12.1.3以降では、「コンカレント・マネージャ・オペレータ」の職責を持つOracle E-Business Suiteユーザー(FNDユーザー)を作成し、このユーザーのユーザー名とパスワードを使用してアプリケーション・サービスを起動および停止できるようになりました。手順は次のとおりです。
「CONCOPER」などの新しいユーザーを作成し、そのユーザーに「コンカレント・マネージャ・オペレータ」の職責を割り当てます。
アプリケーション層で、AutoConfigコンテキスト・ファイルの次の4つの変数を、次の表に従って更新します。
AutoConfigの変数 | 新しい値 |
---|---|
s_cp_user | CONCOPER(または作成した名前) |
s_cp_password_type | AppsUser |
s_cp_resp_shortname | FND |
s_cp_resp_name | コンカレント・マネージャ・オペレータ |
アプリケーション層でAutoConfigを実行します。
この変更が終わると、-secureappsオプションを指定してadstrtal.shとadstpall.shを呼び出すことによって、アプリケーション層サービスの起動と停止が可能になります。スクリプトでは、APPSユーザー名およびパスワードではなく、Oracle E-Business Suiteユーザーのユーザー名とパスワードを要求されます。
例:
[applmgr@app01]$ adstrtal.sh -secureapps
Enter the Applications username: CONCOPER
Enter the Applications password:
次の表に、ログ・ファイル、出力ファイルおよび一時ファイルの保管場所とファイル命名規則を示します。製品ログと出力ファイルの保管場所は、共通ディレクトリの設定によって異なります。
ファイル・タイプ | 保管場所 | ファイル名 |
---|---|---|
内部コンカレント・マネージャ・ログ | 共通ディレクトリを持つ$FND_TOP/$APPLLOG: $APPLCSF/$APPLLOG | <mgrname>.mgr |
コンカレント・マネージャ・ログ | 共通ディレクトリを持つ$FND_TOP/$APPLLOG: $APPLCSF/$APPLLOG | W<nnn>.mgr |
要求ログ | デフォルト: 共通ディレクトリを持つ$<PROD>_TOP/$APPLLOG: $APPLCSF/$APPLLOG | l<request ID>.req |
要求出力 | デフォルト: 共通ディレクトリを持つ$<PROD>_TOP/$APPLOUT: $APPLCSF/$APPLOUT | o<request ID>.out |
一時 | $APPLTMPまたは$REPORTS60_TMP | OF<abcd12345>.t(<abcd12345>はOSでランダム生成される文字列) |
変数パラメータの値は、次のとおりです。
変数 | 説明 |
---|---|
mgrname | UNIXの場合、名称はstartmgrコマンドのmgrnameパラメータで指定されます。名称が未指定の場合、ファイル名はstd.mgrとなります。 Windowsの場合、名称はccmsetup.exeプログラムのmgrnameパラメータで指定されます。名称が未指定の場合、ファイル名はstd.mgrとなります。 |
nnn | 1〜999の連番がコンカレント処理機能によって生成されます。 |
<PROD>_TOP | GL_TOPなどの、製品の最上位環境変数。 |
request ID | コンカレント要求を識別する番号。 |
USERNAME | コンカレント・プロセスを要求したユーザーのアプリケーション・ユーザー名で、最大8文字(大文字)です。 |
<abcd12345> | <abcd>がランダムな文字、<12345>がファイルを生成したコンカレント・プロセスのオペレーティング・システム・プロセスIDを示す命名規則。 |
正しいディレクトリ権限が確実に継承されるように、applmgrログインからマネージャを起動することをお薦めします。これによって、コンカレント・マネージャを起動するユーザーは、コンカレント・マネージャで作成されるログと出力ファイルの所有者となります。
UNIXの場合、環境ファイルを実行してstartmgrスクリプトにアクセスできるユーザーが、コンカレント・マネージャを起動できます。
警告: 複数のノードでパラレル・コンカレント処理を使用している場合は、常にapplmgrログインからコンカレント・マネージャを起動してください。
この項では、UNIXのディレクトリ権限について説明します。
startmgrがapplmgrディレクトリ権限を確実に継承するために、UNIXのsetuid機能を使用して、applmgrログインのUNIXユーザーIDにstartmgrを設定できます。コンカレント・マネージャでは、startmgrを実行するログインに関係なくapplmgr権限が継承されます。これによって、元のUNIXログインに関係なく、「コンカレント・マネージャの管理」フォームを使用して、コンカレント・マネージャを起動または再起動できます。startmgrを変更またはコピーする場合は、setuidを使用してユーザーIDをリセットする必要があります。setuidの詳細は、UNIXのオンライン・ドキュメントを参照してください。
注意: setuidコマンドを使用すると、ライブラリの動的リンクを使用している特定のプラットフォームで予期しない動作が発生することがあります。この問題に関する情報は、使用しているプラットフォームのOracle E-Business Suiteインストールのアップグレードを参照してください。
applmgrユーザーIDにstartmgrスクリプトを設定せずに、applmgr以外のログインからマネージャを起動する場合は、そのログインに対して次の権限が必要です。
Oracle E-Businessの全ディレクトリに対する読取り権限と実行権限
次の変数で定義される全ディレクトリへの書込み権限
APPLLOG(通常は1つまたは複数のログ・ディレクトリ)
APPLOUT(通常は1つまたは複数のログ・ディレクトリ)
APPLCSF(ログ・ファイルと出力ファイルの共通ディレクトリ)
APPLTMP(一時ディレクトリ)
REPORTS60_TMP(Oracle Reportsファイルの一時ディレクトリ)
/tmpおよび/usr/tmpディレクトリへの書込み権限
次のコマンドを使用して、特定のディレクトリで必要な権限がログインに付与されていることを確認できます。
$ ls -ld < directory>
次に例を示します。
$ ls -ld /usr/tmp
drwxrwxrwx 3 root 22880 Mar 10 11:05 /usr/tmp
^^^
サンプルの結果でマークが付いている3文字は、すべてのユーザーに、ディレクトリに対する読取り、書込みおよび実行権限があることを意味します。
この項には、実行可能印刷プログラムの作成および登録方法などの、プリンタに関するリファレンスが記載されています。
Oracle E-Businessの「プリンタ」ウィンドウでプリンタを登録するには、Oracle E-Businessシステム管理者が各プリンタのオペレーティング・システム名を把握している必要があります。使用しているプラットフォームでのプリンタ名を検索するには、『Installation Update』を参照してください。『Installation Update』には、プリンタの設定に関する他の情報も含まれています。
この項には、実行可能な印刷プログラムの作成と登録方法に関する情報など、UNIXオペレーティング・システム固有のプリンタのリファレンスが記載されています。
「プリンタ・ドライバ」フォームで選択できる標準印刷サブルーチンでは、Oracle Application Object Libraryのルーチンを使用してレポートを印刷します。この方法では、カスタマイズされた実行可能プログラムまたはシェル・コマンド(lp、lprなど)を使用して印刷するよりも、少ないマシン・リソースで済みます。
このサブルーチンを使用する場合は、使用可能なオプションがフォーム下部の付加フレックスフィールドに表示されます。これらのオプションは、プラットフォームによって異なり、次の「メール: レポートの印刷が終了したときにEメールでユーザーに通知」が組み込まれている場合もあります。
メール: レポートの印刷が終了したときにEメールでユーザーに通知
優先度: 印刷キューにレポートの優先度を設定
使用可能なその他のオプションについては、『Installation Update』を確認してください。
Oracle E-Business Suiteでは、印刷に実行可能プログラムを使用できます。ただし、Oracle E-Business Suiteのプリンタ・ドライバでは実現できない、次のような機能を提供するためにのみ、この実行可能プログラムを使用することをお薦めします。
プリンタに渡したテキスト内の特殊文字の解釈。たとえば、7ビットの互換プリンタに送信した8ビット文字を解釈するにはプログラムが必要です。
Oracle E-Business Suiteから渡された引数の解釈。たとえば、異なる出力ファイル名に基づいて異なる処理を実行するプログラムが必要です。
このような特別な機能をサポートする必要がない場合は、Oracle E-Business Suiteデータベースで定義されている標準印刷サブルーチンとプリンタ・ドライバを使用して印刷してください。この方法では、マシン・リソースを最も効率的に使用できます。
標準印刷サブルーチンによる印刷では、実行可能プログラムを介して印刷するよりも効率的にマシン・リソースが使用されるため、Oracle E-Business Suiteの以前のリリースで実行可能印刷プログラムを使用した場合は、次のことをお薦めします。
事前定義済のプリンタ・ドライバで実行可能プログラムを置換できる場合は、そのドライバとプリンタ・タイプを「プリンタ・タイプ」ウィンドウで登録します。
たとえば、Oracle E-Business Suiteには、印刷形式「横長」とプリンタ・ドライバ「LANDSCAPESUB」が用意されています。これらは、プログラムlandと同じ機能を実行し、DEC LN03プリンタで1行に132文字を印刷できます。
事前定義済ドライバが機能しない場合、実行ファイルを置換できるカスタマイズしたドライバを作成できます。ドライバは、「プリンタ・ドライバ」フォームで作成します。
実行ファイルを単純なプリンタ・ドライバ定義に置換できない場合、実行ファイルまたは実行ファイルをコールするシェル・スクリプトをOracle E-Business Suiteに登録すると、実行ファイルを引き続き使用できます。
実行可能な印刷プログラムでは、エスケープ・シーケンスまたはプリンタ・プログラミング言語を使用してレポート出力を書式設定できます。レポート出力の作成には、プリンタ操作とコンピュータ・プログラミング言語に関する十分な知識が必要です。実行可能な印刷プログラムを作成する必要がある場合は、この項のガイドラインに従ってください。
プリンタ形式
実行可能プログラムでは、次のような様々な印刷形式のレポート出力を書式設定できる必要があります。
縦長: 1ページ当たり80列66行
横長: 1ページ当たり132文字66行(A4用紙の場合は1ページ当たり62行)
超横長: 1ページ当たり180文字66行(A4用紙の場合は1ページ当たり62行)
引数の書式設定
プログラムで様々な印刷形式の書式を内部的に処理する場合は、使用する印刷形式を判断するため、プリンタ・ドライバからプログラムに引数を渡すことができます。
プログラムに印刷形式の書式を設定するコマンドが含まれていない場合は、プログラムをコールするシェル・スクリプトでコマンドを定義できます。次に、そのシェル・スクリプトを印刷プログラムとしてプリンタ・ドライバに定義し、印刷形式を判断する引数をドライバからスクリプトに渡します。
実行可能プログラムまたはシェル・スクリプトをコールするプリンタ・ドライバは、次の引数の引渡しが可能である必要があります。
出力先プリンタ名
印刷部数
タイトル・ページのバナー
ファイル名
初期化およびリセット
「プリンタ・ドライバ」フォームでこれらの文字列を定義できる場合、プリンタを初期化およびリセットする文字列を追加する必要はありません。
キャラクタ・モードのOracle Reportsコマンド
Oracle Reportsの標準プリンタ・ドライバとともに動作するように、実行可能プログラムを設計することをお薦めします。$FND_TOP/$APPLREPディレクトリには、次の標準ドライバがあります。
P.prt: 縦長形式
L.prt: 横長形式
W.prt: 超横長形式
A.prt: A4形式
標準ドライバによってOracle E-Business Suiteレポートに埋め込まれた太字、太字解除およびページ・サイズのコマンドは、プログラムで正しく解釈される必要があります。必要に応じて、次の項の説明に従い、Oracle Reportsのカスタマイズ・ドライバを作成できます。
プログラムの保管場所
ソース・コードをコンパイルおよびリンクした場合、またはシェル・スクリプトを記述した場合は、カスタム開発領域の最上位ディレクトリ下にある$APPLBINサブディレクトリにプログラムを移動します。カスタム開発領域にあるソース・ファイルのコピーは、バックアップ用に保管してください。
カスタマイズ・キャラクタ・モードのOracle Reports印刷ドライバの作成
Oracle Reportsの印刷ドライバでは、イタリック体、下線および太字のフォント・スタイルを設定します。実行可能な印刷プログラムでOracle Reportsの標準ドライバを使用できない場合は、プログラムで使用する各印刷形式について、カスタマイズしたドライバを作成します。
カスタマイズしたドライバを作成するには、$FND_TOP/$APPLREPからカスタム開発環境にL.prt、P.prt、A.prtまたはW.prtをコピーします。必要に応じて、実行可能な印刷プログラムの標準ドライバを変更します。カスタマイズしたドライバに新しいファイル名を指定しますが、拡張子は.prtのままにしてください。次に、カスタマイズしたドライバを$FND_TOP/$APPLREPにコピーします。
ヒント: ドライバ名には、実行可能なプログラム名と印刷形式文字を使用してください。たとえば、実行可能プログラムHPLJ3の縦長形式印刷には、HPLJ3P.prtを使用します。このプログラムを使用して縦長形式で印刷する場合、コンカレント・マネージャは、このHPLJ3P.prtドライバをOracle ReportsにDESFORMAT=HPLJ3Pとして渡します。
実行可能プログラムの登録
実行可能プログラム、およびオプションでシェル・スクリプトとOracle Reportsドライバを作成した場合は、「プリンタ・ドライバ」フォームでそれらを登録します。
「プリンタ・ドライバ」ウィンドウにナビゲートし、新しいプリンタ・ドライバ名を作成します。また、ユーザー名、摘要およびプラットフォームも追加します。
「SRWドライバ」フィールドに、Oracle Reportsの標準またはカスタマイズしたドライバ名を(.prt拡張子なしで)入力します。すべてのドライバが$FND_TOP/$APPLREPディレクトリに格納されている必要があります。
ドライバ方法として「プログラム」と入力します。
「スプール・ファイル」フィールドに「No」を入力します。
「標準入力」フィールドに「No」を入力します。
「プログラム名」フィールドに、実行可能プログラム名または実行可能プログラムをコールするシェル・スクリプト名を入力します。このファイルが$FND_TOP/binディレクトリにない場合は、フル・パス名も含めます。
Oracle E-Business Suiteがプログラムまたはシェル・スクリプトに渡す引数を追加します。ドライバは、実行可能プログラムに次を渡す必要があります。
出力先プリンタ名
印刷部数
タイトル・ページのバナー
ファイル名
プログラムで初期化文字列およびリセット文字列がプリンタに送信されない場合は、該当するフィールドに初期化文字列およびリセット文字列を追加します。
この項には、Windowsオペレーティング・システム固有のプリンタに関するリファレンスが記載されています。また、実行可能な印刷プログラムの作成と登録方法についても説明します。
Oracle E-Business Suiteの「プリンタ」ウィンドウでプリンタを登録するには、Oracle E-Business Suiteシステム管理者が各プリンタのオペレーティング・システム名を把握している必要があります。Windowsの場合、「マイ コンピュータ」の「プリンタ」フォルダからプリンタの名称を取得できます。無効なプリンタを登録すると、かわりにオペレーティング・システムのデフォルト・プリンタが使用されます。
「プリンタ・ドライバ」フォームで選択できる標準印刷サブルーチンは、Oracle Application Object Libraryのルーチンを使用してレポートを印刷します。この方法では、カスタマイズされた実行可能プログラムのDOSコマンド(PRINTなど)を使用して印刷するよりも、少ないマシン・リソースで済みます。
Oracle E-Business Suiteでは、印刷に実行可能プログラムを使用できます。ただし、Oracle E-Business Suiteのプリンタ・ドライバでは実現できない、次のような機能を提供するためにのみ、この実行可能プログラムを使用することをお薦めします。
プリンタに渡したテキスト内の特殊文字の解釈。たとえば、7ビットの互換プリンタに送信した8ビット文字を解釈するプログラムが必要です。
Oracle E-Business Suiteから渡された引数の解釈。たとえば、異なる出力ファイル名に基づいて異なる処理を実行するプログラムが必要です。
このような特別な機能をサポートする必要がない場合は、Oracle E-Business Suiteデータベースで定義されている標準印刷サブルーチンとプリンタ・ドライバを使用して印刷してください。この方法では、マシン・リソースを最も効率的に使用できます。
標準印刷サブルーチンによる印刷では、実行可能プログラムを介して印刷するよりも効率的にマシン・リソースが使用されるため、Oracle E-Business Suiteの以前のリリースで実行可能印刷プログラムを使用した場合は、次のことをお薦めします。
事前定義済のプリンタ・ドライバで実行可能プログラムを置換できる場合は、そのドライバとプリンタ・タイプを「プリンタ・タイプ」フォームで登録します。
たとえば、Oracle E-Business Suiteには、印刷形式「横長」とプリンタ・ドライバ「LANDSCAPESUB」が用意されています。これらは、プログラムlandと同じ機能を実行し、DEC LN03プリンタで1行に132文字を印刷できます。
事前定義済ドライバが機能しない場合、実行ファイルを置換できるカスタマイズしたドライバを作成できます。ドライバは、「プリンタ・ドライバ」フォームで作成します。
実行ファイルを単純なプリンタ・ドライバ定義に置換できない場合、実行ファイルまたは実行ファイルをコールするシェル・スクリプトをOracle E-Business Suiteに登録すると、実行ファイルを引き続き使用できます。
実行可能な印刷プログラムでは、エスケープ・シーケンスまたはプリンタ・プログラミング言語を使用してレポート出力を書式設定できます。レポート出力の作成には、プリンタ操作とコンピュータ・プログラミング言語に関する十分な知識が必要です。実行可能な印刷プログラムを作成する必要がある場合は、この項のガイドラインに従ってください。
プリンタ形式
実行可能プログラムでは、次のような様々な印刷形式のレポート出力を書式設定できる必要があります。
縦長: 1ページ当たり80列66行
横長: 1ページ当たり132文字66行(A4用紙の場合は1ページ当たり62行)
超横長: 1ページ当たり180文字66行(A4用紙の場合は1ページ当たり62行)
引数の書式設定
プログラムで様々な印刷形式の書式を内部的に処理する場合は、使用する印刷形式を判断するため、プリンタ・ドライバからプログラムに引数を渡すことができます。
プログラムに印刷形式を書式設定するコマンドが含まれていない場合は、プログラムをコールするコマンド・ファイルでコマンドを定義できます。次に、その.cmdファイルをプリンタ・ドライバに印刷プログラムとして定義し、印刷形式を判断する引数をドライバからスクリプトに渡します。
実行可能プログラムまたは.cmdファイルをコールするプリンタ・ドライバは、次の引数の引渡しが可能である必要があります。
出力先プリンタ名
印刷部数
タイトル・ページのバナー
ファイル名
初期化およびリセット
「プリンタ・ドライバ」フォームでこれらの文字列を定義できる場合、プリンタを初期化およびリセットする文字列を追加する必要はありません。
キャラクタ・モードのOracle Reportsコマンド
Oracle Reportsの標準プリンタ・ドライバとともに動作するように、実行可能プログラムを設計することをお薦めします。%FND_TOP%¥%APPLREP%ディレクトリには、次の標準ドライバがあります。
P.prt: 縦長形式
L.prt: 横長形式
W.prt: 超横長形式
A.prt: A4形式
標準ドライバによってOracle E-Business Suiteレポートに埋め込まれた太字、太字解除およびページ・サイズのコマンドは、プログラムで正しく解釈される必要があります。必要に応じて、次の項の説明に従い、Oracle Reportsのカスタマイズ・ドライバを作成できます。
プログラムの保管場所
ソース・コードをコンパイルおよびリンクした場合、またはコマンド・ファイルを記述した場合は、カスタム開発領域の最上位ディレクトリ下にある%APPLBIN%サブディレクトリにプログラムを移動します。カスタム開発領域にあるソース・ファイルのコピーは、バックアップ用に保管してください。
Oracle Reportsの印刷ドライバでは、イタリック体、下線および太字のフォント・スタイルを設定します。実行可能な印刷プログラムでOracle Reportsの標準ドライバを使用できない場合は、プログラムで使用する各印刷形式について、カスタマイズしたドライバを作成します。
カスタマイズしたドライバを作成するには、%FND_ TOP%¥%APPLREP%からカスタム開発環境にL.prt、P.prt、A.prtまたはW.prtをコピーします。必要に応じて、実行可能な印刷プログラムに対する標準ドライバを変更します。カスタマイズしたドライバに新しいファイル名を指定しますが、拡張子は.prtのままにしてください。次に、カスタマイズしたドライバを%FND_ TOP%¥%APPLREP%にコピーします。
ヒント: ドライバ名には、実行可能なプログラム名と印刷形式文字を使用してください。たとえば、実行可能プログラムHPLJ3の縦長形式印刷には、HPLJ3P.prtを使用します。このプログラムを使用して縦長形式で印刷する場合、コンカレント・マネージャは、このHPLJ3P.prtドライバをOracle ReportsにDESFORMAT=HPLJ3Pとして渡します。
詳細は、Oracle Reportsの開発者用のドキュメントを参照してください。
実行可能プログラム、およびオプションでOracle Reportsドライバを作成した場合は、「プリンタ・ドライバ」フォームでそれらを登録します。
プリンタ・ドライバ、および実行可能プログラムがサポートする各印刷形式に対応する印刷形式を定義します。次のステップを完了して、プリンタ・ドライバの実行可能プログラムを登録します。
「プリンタ・ドライバ」フォームにナビゲートし、新しいプリンタ・ドライバ名を作成します。また、ユーザー名、摘要およびプラットフォームも追加します。
「SRWドライバ」フィールドに、Oracle Reportsの標準またはカスタマイズしたドライバ名を(.prt拡張子なしで)入力します。すべてのドライバが%FND_TOP%¥%APPLREP%ディレクトリに格納されている必要があります。
ドライバ方法として「プログラム」と入力します。
「スプール・ファイル」フィールドに「No」を入力します。
「標準入力」フィールドに「No」を入力します。
「プログラム名」フィールドに、実行可能プログラム名または実行可能プログラムをコールするコマンド・ファイル名を入力します。このファイルが%FND_TOP%¥binディレクトリにない場合は、フル・パス名も含めます。
Oracle E-Business Suiteがプログラムまたはコマンド・ファイルに渡す引数を追加します。ドライバは、実行可能プログラムに次を渡す必要があります。
出力先プリンタ名
印刷部数
タイトル・ページのバナー
ファイル名
プログラムで初期化文字列およびリセット文字列がプリンタに送信されない場合は、該当するフィールドに初期化文字列およびリセット文字列を追加します。
関連トピック
Oracle Applications Managerにより、管理者はHTMLコンソールからE-Business Suiteシステムを管理できます。Oracle Applications Managerは、コンカレント・マネージャなどのサービスの管理、システム構成の検査、Oracle Workflowの管理、適用済パッチの検査およびシステム使用状況の測定など、多様なタスクに使用できます。
Oracle Applications Managerには、Oracle Applicationsシステムの診断機能が用意されています。コンソールには、取引マネージャやコンカレント要求などのシステム・コンポーネントから最近レポートされたエラーが表示されます。フォームやコンカレント要求のように実行中のプロセスの場合、システム管理者は現在実行中のSQLなどのデータベース・セッション詳細を検査できます。
Oracle Applications Managerを使用すると、管理者はコンカレント処理を構成、モニターおよび制御できます。Oracle Applications Managerをサービス管理機能と併用すると、他のアプリケーション層サービスのみでなくコンカレント・マネージャもモニターして制御できます。
Oracle Applications Managerを使用すると、次のことができます。
コンカレント・マネージャの要約の表示
コンカレント・マネージャの詳細の表示
コンカレント・マネージャの作成または編集
コンカレント要求の要約の表示
コンカレント要求の詳細の表示
コンカレント要求の発行
属性、発行日または完了日、時間または待機時間に基づくコンカレント要求の検索
「Service Instances」ページには、特定のサービス・タイプのサービス・インスタンスに関する詳細情報と、そのサービスで実行できる機能が表示されます。
次のようなサービス・タイプがあります。
内部コンカレント・マネージャ
衝突解決マネージャ
スケジューラ/プレリリース・マネージャ
要求処理マネージャ
内部モニター
取引マネージャ
使用可能な情報と機能は、サービス・タイプに応じて異なります。次のような情報が含まれる場合があります。
Status: サービスの「Status」アイコンをクリックすると、詳細が表示されます。
State: サービスの現在の状態。そのサービスに対して処理を実行すると、「State」列の値が更新されます。
Node: パラレル・コンカレント処理環境では、サービスのプロセスはこの列に表示されるノード上での実行対象です。サービスがプラットフォーム固有のシステム・キューを使用するように定義されている場合、この列にはサービスによるプロセスの発行先キューの名称が表示されます。
Number of Running Requests
Number of Pending Requests
Actual Processes: オペレーティング・システム・プロセス数。通常、実プロセスの数はターゲット・プロセス数(サービスが実行できる最大要求数)です。ただし、サービスの無効化または移行が原因で実プロセス数がターゲット・プロセス数よりも少なくなる場合があります。
Target Processes: この列には、このサービスに対してアクティブにできるサービス・プロセスの最大数が表示されます。
サービス・インスタンスを選択して表の上のドロップダウン・メニューを使用し、下に表示される処理を実行できます。または、右上のドロップダウン・メニューを使用して、1つの処理をすべてのサービス・インスタンスに対して実行できます。
このページには、要求処理マネージャのサービス・インスタンスに関する情報が表示されます。このタイプのマネージャにより、コンカレント要求が実行されます。
ナビゲーション: 「Applications System」>「System Activity」>(「Services」リージョン)「Request Processing Manager」
次の情報が表示されます。
Status
State
Node
Number of Running Requests
Number of Pending Requests
Actual Processes
Target Processes
Details(Show/Hide): 「Show」を選択すると、スリープ間隔が表示されます。
上部のボタンを使用すると、選択したサービス・インスタンスに対して次の操作を実行できます。
Delete
Edit
View Status
View Processes
View Requests
新規サービス・インスタンスを作成するには、「Create New」ボタンを使用します。
サービス・インスタンスを起動(有効化)できます。
サービスを個別に無効化できます。無効にすると、そのサービスを選択して「Start」ボタンを選択するまでは再開されません。
マネージャを無効にする場合、現在実行中のすべての要求(コンカレント・プログラム)はマネージャの停止前に完了できます。
マネージャを再起動すると、プロセスが停止してバックアップになります。
サービスを個別に強制終了または終了できます。
コンカレント・マネージャについて、次の情報が表示されます。
Node: コンカレント・マネージャが実行中のノード。
Debug: この設定は、コンカレント・マネージャのログ・ファイルにデバッグ情報が記録されるかどうかを示します。デバッグ情報を記録するには、「Set Debug On」ボタンを使用してこのオプションを「On」に設定します。
Sleep Interval: マネージャの待機秒数を示す、保留中のコンカレント要求(開始を待機しているコンカレント要求)のリストのチェック間隔。
Target
Active
Pending
Stand By
Running
「Processes」ページには、サービス・インスタンスのコンカレント処理に関する情報が表示されます。このページには、サービスの「Service Instances」ページからナビゲートします。
ナビゲーション: 「Site Map - Administration」>「Service Status」(「Application Services」の下)>(「Services」リージョン)[Services]>(B)「View Processes」
このページには、サービスの「Service Instances」ページからナビゲートします。
プロセスごとに次の情報が表示されます。
Status: プロセスのステータス。有効なステータスは次のとおりです。
Active: 現在実行中のサービス・プロセスは「Active」として表示されます。
Deactivated: システム管理者がサービスを無効化するか内部コンカレント・マネージャを停止して明示的に無効化したマネージャ・プロセス。
Migrating: 1次ノードと2次ノードの間で移行中のサービスは、「Migrating」として表示されます。パラレル・コンカレント処理環境では、サービスは割り当てられた1次または2次ノードで実行されます。1次ノードまたは1次ノード上のデータベース・インスタンスが使用不能になると、サービスは2次ノードに移行します。1次ノードが使用可能になると、サービスはそのノードに移行します。
Terminating: 終了中のサービス・プロセスは、「Terminating」として表示されます。これらのプロセスを終了するために、ユーザーが「Administer Concurrent Managers」フォームで「Terminate」ボタンを選択、「Service Instances」ページで「Abort」を選択、または「Concurrent Requests」フォームで「Terminate」を選択しました。
Terminated: 終了したサービス・プロセスは「Terminated」として表示されます。これらのプロセスを終了するために、ユーザーが「Administer Concurrent Managers」フォームで「Terminate」ボタンを選択、「Service Instances」ページで「Abort」を選択、または「Concurrent Requests」フォームで「Terminate」を選択しました。
SPID: サービス・プロセスに関連付けられているオペレーティング・システム・プロセスID。
AUDSID: サービス・プロセスのデータベース・セッションID。AUDSID値がリンクとして表示される場合は、その値をクリックして「Database Session Information」ページを表示できます。
Oracle SPID: サービス・プロセスに関連付けられているORACLEシステム・プロセスID。
Start Date: プロセスの開始日。
ボタンを使用して次の情報を表示できます。
Environment: このサービス・インスタンスの環境変数値。
Manager Log: マネージャ・ログ。
ICM Logs: 内部コンカレント・マネージャのログ。
このページはサポート・カートに追加できます。
このページには、サービス・マネージャのサービス・インスタンスに関する情報が表示されます。サービス・マネージャは、内部コンカレント・マネージャ(ICM)にかわって処理を実行します。サービス・マネージャは必要に応じてICMにより自動的に制御され、手動では制御できません。
ナビゲーション: 「Applications System」>「System Activity」>(「Services」リージョン)「Service Manager」
次の情報が表示されます。
Status
State
Node
上部のボタンを使用すると、選択したサービス・インスタンスに対して次の操作を実行できます。
View Status
View Processes
このページには、内部コンカレント・マネージャ(ICM)のサービス・インスタンスに関する情報が表示されます。
ナビゲーション: 「Applications System」>「System Activity」>(「Services」リージョン)「Internal Concurrent Manager」
次の情報が表示されます。
Status
State
Node
Number of Pending Requests: ICMの場合、これはサービス制御要求(有効化、無効化など)または終了としてマークされた要求の数です。
Details(Show/Hide): 「Show」を選択すると、スリープ間隔が表示されます。
上部のボタンを使用すると、サービス・インスタンスに対して次の操作を実行できます。
View Status
View Processes
View Actions
Edit
サービス・インスタンスを選択して表の上のドロップダウン・メニューを使用し、次の処理を実行できます。
サービスを個別に停止(無効化)できます。
内部コンカレント・マネージャを停止すると、他のマネージャもすべて無効化されます。以前に個別に無効化されたマネージャは影響を受けません。
ICMの停止時に有効だったサービスは、ICMが有効化されると再開されます。個別に無効化されたマネージャは、ICMとともには有効化されません。
この機能を使用すると、すべてのサービスを停止できます。
この機能を使用すると、停止するサービスを選択して、そのサービスのみを停止できます。
サービスを個別に強制終了または終了できます。
要求を強制終了(終了)して内部コンカレント・マネージャを終了すると、実行中の要求(実行中のコンカレント・プログラム)がすべて終了し、すべてのマネージャも終了します。以前に個別に無効化したマネージャは影響を受けません。
ICMの強制終了時に有効だったサービスは、ICMが有効化されると再開されます。個別に無効化されたマネージャは、ICMとともには有効化されません。
内部コンカレント・マネージャは、各コンカレント・マネージャのプロセスを定期的にモニターします。「Verify」処理を選択すると、このプロセス・モニタリング、つまりPMONアクティビティを強制的に発生させることができます。
このページには、システムのアプリケーション層サービスとそのステータスのリストが表示されます。また、実プロセス数とターゲット・プロセス数も表示されます。
ナビゲーション: 「Applications Dashboard」>「System Activity」(ドロップダウン・メニュー)
サービスを選択して「View Details」ボタンを使用すると、そのサービスの詳細情報を表示し、特定の処理を実行できます。
サービス・インスタンス
内部コンカレント・マネージャ
衝突解決マネージャ
スケジューラ/プレリリース・マネージャ
要求処理マネージャ
内部モニター
取引マネージャ
すべてのサービスをリストに表示するには「View All」ボタンをクリックします。サービスをリストに10個ずつ表示するには、「View Sets」ボタンをクリックします。
「Activity Monitors」タブをクリックすると、データベース・セッションとコンカレント要求に関する情報が表示されます。
このページには、衝突解決マネージャ(CRM)のサービス・インスタンスに関する情報が表示されます。
ナビゲーション: 「Applications System」>「System Activity」>(「Services」リージョン)「Conflict Resolution Manager」
次の情報が表示されます。
Status
State
Node
Number of Pending Requests: 「Pending」または「Standby」ステータスの要求数。それぞれの要求ごとに、CRMは制約(非互換性、単一スレッド、ユーザー制限など)を評価して、該当する場合は要求を「Pending」または「Normal」ステータスに変更します。
上部のボタンを使用すると、選択したサービス・インスタンスに対して次の操作を実行できます。
View Status
View Processes
View Requests
Edit
サービス・インスタンスを選択して表の上のドロップダウン・メニューを使用し、下に表示される処理を実行できます。または、右上のドロップダウン・メニューを使用して、1つの処理をすべてのサービス・インスタンスに対して実行できます。
衝突解決マネージャに「Verify」オプションを使用すると、コンカレント・プログラム間の非互換性に関する情報を強制的に再キャッシュできます。コンカレント・プログラムは、他のプログラムと非互換となるように定義できます。つまり、これらのプログラムは相互の実行を妨害する可能性があるため、他の非互換プログラムと同時には実行できません。
衝突解決マネージャは、ユーザー情報も再キャッシュします。「コンカレント:有効要求制限」プロファイル・オプションを使用して、同時に実行可能な最大要求数をユーザーに割り当てることができます。「Verify」を選択すると、衝突解決マネージャによりユーザー・リストが再作成されます。
このページには、スケジューラ/プレリリース・マネージャのサービス・インスタンスに関する情報が表示されます。スケジューラは、事前スケジュールを持つ要求をチェックして管理します。
ナビゲーション: 「Applications System」>「System Activity」>(「Services」リージョン)「Scheduler/Prerelease Manager」
次の情報が表示されます。
Status
State
Node
Actual Processes
Target Processes
上部のボタンを使用すると、選択したサービス・インスタンスに対して次の操作を実行できます。
View Status
View Processes
Edit
ドロップダウン・リストで「Verify」を選択して、スケジューラ/プレリリース・マネージャを検証します。
このページには、内部モニターのサービス・インスタンスに関する情報が表示されます。内部モニターの目的は、内部コンカレント・マネージャをモニターし、予期しない時期に終了した場合に再起動することです。
ナビゲーション: 「Applications System」>「System Activity」>(「Services」リージョン)「Internal Monitor」
次の情報が表示されます。
Status
State
Node
Actual Processes
Target Processes
Details(Show/Hide): 「Show」を選択すると、スリープ間隔が表示されます。
上部のボタンを使用すると、選択したサービス・インスタンスに対して次の操作を実行できます。
Delete
Edit
View Status
View Processes
新規サービス・インスタンスを作成するには、「Create New」ボタンを使用します。
サービス・インスタンスを選択して表の上のドロップダウン・メニューを使用し、下に表示される処理を実行できます。または、右上のドロップダウン・メニューを使用して、1つの処理をすべてのサービス・インスタンスに対して実行できます。
サービス・インスタンスを起動(有効化)できます。
サービスを個別に無効化できます。無効にすると、そのサービスを選択して「Start」ボタンを選択するまでは再開されません。
サービスを個別に強制終了または終了できます。
このページには、取引マネージャのサービス・インスタンスに関する情報が表示されます。
ナビゲーション: 「Site Map」>「Transaction Managers」(「Application Services」の下)
次の情報が表示されます。
Details(Show/Hide): 「Show」をクリックすると、選択した取引マネージャのスリープ間隔設定と、予想使用可能率が表示されます。「Edit」ボタンをクリックすると、スリープ間隔を編集できます。
Name: 「Service Instance Processes」ページにドリルダウンできます。
Status: 選択した取引マネージャの「Status」ページにドリルダウンできます。
State: サービスの現在の状態。そのサービスに対して処理を実行すると、「State」列の値が更新されます。
Node: パラレル・コンカレント処理環境では、サービスのプロセスはこの列に表示されるノード上での実行対象です。サービスがプラットフォーム固有のシステム・キューを使用するように定義されている場合、この列にはサービスによるプロセスの発行先キューの名称が表示されます。
Actual Processes: オペレーティング・システム・プロセス数。通常、実プロセスの数はターゲット・プロセス数(サービスが実行できる最大要求数)です。ただし、サービスの無効化または移行が原因で実プロセス数がターゲット・プロセス数よりも少なくなる場合があります。
Target Processes: この列には、このサービスに対してアクティブにできるサービス・プロセスの最大数が表示されます。
Timeouts: 最後に有効化された後、このマネージャに発生したタイムアウトの回数。
上部のボタンを使用すると、選択したサービス・インスタンスに対して次の操作を実行できます。
Delete
Edit: 「Edit Manager」ページを起動します。
View Status: 「Status」ページを起動します。
View Processes: 「Service Instance Processes」ページを起動します。
新規サービス・インスタンスを作成するには、「Create New」ボタンを使用します。
取引マネージャの問題を診断する際には、次の機能が有用です。
ドロップダウン・リストを使用して、取引マネージャのデバッグ・レベルを設定します。次のオプションから1つ選択して「Set Debug Level」ボタンをクリックします。これにより、すべての取引マネージャのデバッグ・レベルが設定され、以降のセッションに使用可能になります。
Client side debugging
Both Client and Server side debugging
Server side debugging
Off
注意: デバッグによりパフォーマンスが低下する場合があるため、終了後はこの機能をオフに設定する必要があります。
取引マネージャのパフォーマンスが不十分な場合は、時間取引マネージャ機能を使用すると問題の原因を診断する上で役立ちます。時間取引マネージャは、1つの取引に関係する各アクティビティの消費時間をテストしてレポートします。
テストを実行するには、取引マネージャを選択して「Time Transaction」ボタンをクリックします。これにより、「Time Transaction Manager」起動ページが起動します。「Run Test」ボタンをクリックします。テスト結果ページに次の情報が表示されます。
Elapsed Time: テスト完了までの所要時間合計。
Program: テスト・プログラム名。
User: テスト実行者のユーザーID。「User Details」ページにドリルダウンできます。
Session ID
Transaction ID
Time: アクティビティの開始時刻。
Source Type: アクティビティのタイプ、およびクライアントとサーバーのどちらで開始されたか。クライアント側のみ、またはサーバー側のみを有効にした場合、テストには選択したソースのアクティビティのみが表示されます。両方を表示するには、「Both Client and Server side debugging」を選択します。
Action: アクティビティの説明。
Message: アクティビティから戻されたメッセージ。
Function: PL/SQLファンクション。
Elapsed Time(0.01秒単位)
この画面から、「Finish Test」をクリックして「Service Instances」ページに戻るか、「Purge」をクリックしてセッションのデバッグ情報をパージします。
サービス・インスタンスを選択して表の上のドロップダウン・メニューを使用し、下に表示される処理を実行できます。または、右上のドロップダウン・メニューを使用して、1つの処理をすべてのサービス・インスタンスに対して実行できます。
サービス・インスタンスを起動(有効化)します。
サービスを個別に無効化します。無効にすると、そのサービスを選択して「Start」ボタンを選択するまでは再開されません。
マネージャを無効にする場合、現在実行中のすべての取引要求はマネージャの停止前に完了できます。
取引マネージャを再起動すると、プロセスが停止してバックアップになります。
サービスを個別に強制終了または終了できます。
「OAM Generic Collection Service」は、一般サービス管理により管理される一般サービスです。このサービスは、Formsリスナーのランタイム・プロセスなど、サービス・ランタイム・プロセスに関してファイルのアップロード、シグナル処理、パージおよびその他の管理機能を提供します。
「OAM Generic Collection Service」の実行中のインスタンスには、Javaサービス・カートリッジAPIを使用して一般サービス管理のアドバンスト・キュー(AQ)内でメッセージを使用するメイン・プロセスが含まれます。サービス・インスタンスは、起動後に次の4つのサブプロセスを起動します。
Formsランタイム・インスタンス・アップロード・プロセス。このプロセスは、ロード間隔に基づいてFormsランタイム・インスタンス・ファイルをノードからOracle E-Business Suiteデータベースに定期的にアップロードします。
必要時ランタイム・インスタンス・アップロード・プロセス。このプロセスは、AQから受信したカスタム・メッセージに基づいてFormsランタイム・インスタンス・ファイルをアップロードします。
必要時Formsランタイム診断(FRD)および終了シグナル・プロセス。このプロセスは、Formsランタイム・プロセスにFRDメッセージのFRDログを生成するように指示するか、またはランタイム・プロセスを終了して終了メッセージを生成するように指示します。メッセージは、AQから受信したカスタム・メッセージです。
Formsランタイム・インスタンス・パージ・プロセス。このプロセスは、ランタイム・インスタンス表とFRDログ・ファイルをパージします。これらのデータの保存日数をサービス・パラメータとして設定します。
実行されるOAM一般収集インスタンスは、1つのノードのアプリケーション・システムごとに1つのみです。
「OAM Generic Collection Service」のパラメータは、次のとおりです。
NODE: サービスが実行されるノードの名称。
LOADINTERVAL: ランタイム・インスタンス情報を定期的にアップロードするためのロード間隔。
ORACLE_HOME: Formsリスナーが実行されるORACLE_HOME。
RTI_KEEP_DAYS: データベース内のランタイム・インスタンス・データの保存日数。
FRD_KEEP_DAYS: Formsランタイム・ログ・ファイルの保存日数。
メイン・ナビゲータ・パス: 「Site Map」>「Monitoring」(サブタブ)>「Performance」(ヘッダー)>「Concurrent Processing Charts」(リンク)
Oracle Applications Managerには、コンカレント処理のパフォーマンスをモニターできるように構成可能なチャートが多数用意されています。
次のチャート・グループがあります。
Concurrent Requests
Concurrent Managers
Utilization
「Concurrent Requests」グループには、「Concurrent Requests by Status」、「Running Requests per Application」および「Pending Requests per Responsibility」など、複数のチャートがあります。「Concurrent Managers」グループには、「Pending Requests per Manager」などのチャートがあります。「Utilization」グループには、マネージャ当りの実行中の要求数と使用可能なプロセス数を示すチャートがあります。
チャートを表示するには、表でチャート名をクリックします。チャートが対話型で、特定の棒またはセグメントにドリルダウンして詳細を表示できる場合があります。
チャートを設定するには、「Chart Settings」アイコンをクリックします。「Change Chart Settings」ページで、チャートのタイプ、リフレッシュ間隔およびデータ項目を変更できます。
ナビゲーション: 「Site Map - Monitoring」>「Concurrent Processing Reports」(「Usage」の下)
このページから「Concurrent Processing Activity Reports」を起動します。コンカレント処理統計レポートを使用すると、要求の実行時間、達成率および個々のユーザー要求に関するトレンド履歴を分析できます。
Concurrent Request Statistics by Program
Concurrent Request Statistics by Username
Concurrent Program Statistics by Name
ナビゲーション: 「Site Map - Monitoring」>「Concurrent Processing Reports」(「Usage」の下)>「Concurrent Request Statistics by Program」
このレポートには、プログラム別のコンカレント要求統計が集計されます。これらの統計は、要求のスケジュール時やノード間の(特殊化ルールを使用した)ロード・バランシング時に役立ちます。このレポートはfnd_concurrent_requests表のデータに基づき、この表が「コンカレント要求やマネージャ・データのパージ」コンカレント・プログラムを使用して最後にパージされた後の表内のデータに限定されます。
デフォルトでは、このレポートには前週のデータが表示されます。「Search Criteria」リージョンを使用して、アプリケーション、最短期間およびレポート期間に基づいて結果をフィルタリングします。デフォルトのソート順序は、継続期間合計の降順です。継続期間値は、すべて分単位です。
Application
Program
Total: プログラムの個別の全実行時間の合計。
Average: このプログラムの平均実行時間。
Minimum: このプログラムの個別の最短実行時間。
Maximum: このプログラムの個別の最長実行時間。
Times Run: このプログラムの実行回数。このフィールドから「Search Results」ページにドリルダウンして要求リストを表示できます。
コンカレント・プログラムを表す1行を選択して「Requests」ボタンをクリックすると、要求のリストを示す「Search Results」ページにドリルダウンできます。
ナビゲーション: 「Site Map」>「Concurrent Processing」(「Activity」の下)>「Concurrent Request Statistics by Username」
このレポートには、ユーザー名別のコンカレント要求統計が集計されます。これらの統計を参考にして、様々なユーザーの使用パターンを判断できます。このレポートには、次の各列が表示されます。
UserName: ユーザー名をクリックして「User Details」ページにドリルダウンできます。
Requests Completed(数値): 要求のリストを示す「Search Results」ページにドリルダウンできます。
Total Runtime: ユーザーが発行した全要求の実行時間合計(時間単位)。
このレポートには、デフォルトで前週のデータがユーザー名別に表示されます。「Search Criteria」リージョンを使用し、ユーザー名、最小実行時間合計およびレポート期間に基づいて結果をフィルタリングします。
ユーザー名を表す1行を選択して「Requests」ボタンをクリックすると、ユーザーによる要求のリストを示す「Search Results」ページにドリルダウンできます。
このページにアクセスするには、ページの「UserName」フィールドからドリルダウンします。
ユーザー名に関して次の担当情報が表示されます(使用可能な場合)。データはFND_USER表から取得されます。
User Name
Full Name
Phone
Phone
Fax
ナビゲーション: 「Site Map」>「Monitoring」>「Concurrent Processing Reports」(「Usage」の下)>「Programs Usage Statistics Report」
このレポートは、コンカレント・プログラムの統計の要約を提供します。要約情報は要求の完了時に収集され、表fnd_conc_prog_onsite_infoに格納されます。
このページの表示内容は、アプリケーションまたはプログラム名でフィルタリングできます。
注意: このレポートには、リセット日現在の統計が記録されます。リセット日は、「Program Runtime Statistics」ページで確認できます。
このレポートのフィールドは、次のとおりです。
Application: コンカレント要求が属しているアプリケーション。
Program: プログラム名をクリックすると、「Program Runtime Statistics」ページにドリルダウンできます。
Average: このプログラムの平均実行秒数。
Minimum: このプログラムの個別の最短実行秒数。
Maximum: このプログラムの個別の最長実行秒数。
Times Run: このレポートの実行回数合計。
Success Rate: 要求合計に対する「Normal」ステータスで完了した要求のパーセント。
Total Time: このプログラムについて完了した全発行の実行秒数合計。
このレポートは、デフォルトで「Times Run」の降順に表示されます。「View Details」ボタンをクリックすると、選択したプログラムの「Program Runtime Statistics」ページが表示されます。
「Concurrent Program Statistics by Name」ページで選択したコンカレント・プログラムについて、次のフィールドが表示されます。
Last Run Date: このプログラムの最終実行日時。
Last Run Request ID
Reset Date: これらの統計の収集開始日時。
Times Successful: このプログラムが「Normal」ステータスで完了した回数。
Times Warning: このプログラムが「Warning」ステータスで完了した回数。
Times Error: このプログラムが「Error」ステータスで完了した回数。
Oracle Applications Managerを使用すると、コンカレント要求の詳細を表示できます。コンカレント要求をカテゴリ別に表示したり、基準を指定して要求を検索できます。
コンカレント要求ページへのナビゲータ・パスは次のとおりです。
「Site Map」>「Monitoring」>「Concurrent Requests」(「Current Activity」の下)
「Table View」または「Chart View」を選択します。「Chart View」を選択すると、完了済要求のステータス別グラフが表示されます。
「Table View」を選択すると、次のフィールドが表示されます。
Request ID
Short Name
Program Name
Completion Status: 要求の完了時のステータス。有効なステータスは「Normal」、「Error」、「Warning」、「Cancelled」および「Terminated」です。
Requestor: 「User Details」ページにドリルダウンできます。
Duration: 時間、分および秒(HH:MM:SS)による要求の実行所要時間。
Started At: 要求の実行が実際に開始された時刻。
「Details」列で「Show」をクリックし、要求について次のような詳細を追加表示することもできます。
Printing information
Notification recipients
Parameters
Language
「Submission time」および「Completion time」
Schedule
Parent Request: 要求に親があった場合は、このボタンをクリックすると、この要求の詳細情報が表示されます。
各ボタンを使用して次の処理を実行できます。
要求に関する診断の表示
別のブラウザ・ウィンドウでの要求ログの起動
別のブラウザ・ウィンドウでのマネージャ・ログの起動
要求出力の表示
次の情報とともに無効な要求のリストが表示されます。
Request ID
Short Name
Program Name
Status: 可能な値は「Disabled」、「On Hold」または「No Manager」です。
Requestor: 「User Details」ページにドリルダウンできます。
Priority: コンカレント・プログラムの実行優先度。コンカレント・プログラムを最初に定義するときに、優先度を割り当てることができます。ただし、新規の値を入力して「Apply」ボタンをクリックすると、ここで要求に新規の優先度を割り当てることができます。
Requested Start
「Details」列で「Show」をクリックし、要求について次のような詳細を追加表示することもできます。
Printing information
Notification recipients
Parameters
Language
Submission time
Schedule
無効な要求の保留を解除するには、「Remove Hold」ボタンを使用します。
各ボタンを使用して次の処理を実行できます。
要求に関する診断の表示
要求に関するマネージャの表示
要求の取消し
「Table View」または「Chart View」を選択します。「Chart View」を選択すると、完了済要求のステータス別グラフが表示されます。
「Table View」を選択すると、次のフィールドが表示されます。
Request ID
Short Name
Program Name
Status: 可能な値は「Normal」、「Standby」、「Scheduled」および「Waiting」です。
Requestor: 「User Details」ページにドリルダウンできます。
Priority: コンカレント・プログラムの実行優先度。コンカレント・プログラムを最初に定義するときに、優先度を割り当てることができます。ただし、新規の値を入力して「Apply」ボタンをクリックすると、ここで要求に新規の優先度を割り当てることができます。
Wait Time: プログラムが要求開始以後に実行を待機していた期間。
Requested Start
「Details」列で「Show」をクリックし、要求について次のような詳細を追加表示することもできます。
Printing information
Notification recipients
Parameters
Language
Submission time
Schedule
各ボタンを使用して次の処理を実行できます。
要求に関する診断の表示
要求に関するマネージャの表示
要求の保留
要求の取消し
「Table View」または「Chart View」を選択します。「Chart View」を選択すると、完了済要求のステータス別グラフが表示されます。
「Table View」を選択すると、次のフィールドが表示されます。
Request ID
AUDSID: 要求のデータベース・セッションID。「Database Session Information」ページにドリルダウンできます。
Short Name
Program Name
Requestor: 「User Details」ページにドリルダウンできます。
Responsibility
Duration
「Details」列で「Show」をクリックし、要求について次のような詳細を追加表示することもできます。
Printing information
Notification recipients
Parameters
Language
Submission time
Schedule
各ボタンを使用して次の処理を実行できます。
要求に関する診断の表示
要求の内部マネージャ環境の表示
要求ログの表示
マネージャ・ログの表示
要求の取消し
完了済、無効、保留中および実行中の要求について、次の情報が表示されます。
Phase: 「Pending」、「Running」、「Completed」または「InActive」のいずれかです。
Status
フェーズが「Pending」の場合、ステータスは「Normal」、「Standby」、「Scheduled」または「Waiting」のいずれかです。
フェーズが「Running」の場合、ステータスは「Normal」、「Paused」、「Resuming」または「Terminating」のいずれかです。
フェーズが「Completed」の場合、ステータスは「Normal」、「Error」、「Warning」、「Cancelled」および「Terminated」のいずれかです。
フェーズが「InActive」の場合、ステータスは「Disabled」、「On Hold」または「No Manager」のいずれかです。
Request ID
Diagnostic
完了済要求の場合: 完了メッセージが表示され、要求の開始時刻と終了時刻がレポートされます。
無効な要求の場合: 要求が無効化された日時と、このステータスの理由がレポートされます。ステータスに基づいてオプションが表示されます。
保留中要求の場合: 要求のステータスの理由と、システム管理者が使用可能なオプションがレポートされます。
画面のこの部分には、実行中、完了済および保留中の要求に関するランタイム統計が表示されます。表示される時間はすべて秒単位です。
Average: この要求の実行の平均所要時間。
Minimum: この要求の完了についてレポートされた最短時間。
Maximum: この要求の完了についてレポートされた最長時間。
Estimated Completion: (実行中の要求についてのみ表示)この要求について記録された統計に基づく、要求の予想完了時刻。システムを停止する必要がある場合は、この値を参考にします。
Actual: (完了済要求についてのみ表示)この要求の実際の実行所要時間。
ページのこのリージョンには、選択した保留中、実行中または無効な要求と互換性のない要求が表示されます。要求ごとに、次のフィールドが表示されます。
Show Details: このリンクをクリックすると要求詳細にドリルダウンできます。
Request ID
Program
Phase
Status
Requestor: このリンクをクリックして「User Details」ページにドリルダウンできます。
Reason: 選択した要求がこの要求を待機している理由。
表示された要求に対して次の処理を実行できます。
Hold: 選択した要求を実行できるように、表示された要求を保留にします。
Cancel: 選択した要求を実行できるように、表示された要求を取り消します。
View: 要求詳細を表示します。
このページには、ICM環境の環境変数とその値が表示されます。フィルタを使用して特定の変数を検索できます。
ユーザーは1つのコンカレント要求を発行して、1つのコンカレント・プログラムをそれぞれ異なる言語で複数回実行させることができます。生成される出力は、言語に基づいて異なるプリンタに送ることができます。また、出力の言語に基づいて完了通知を送ることもできます。
たとえば、「請求書の印刷」プログラムに対する要求を1つ発行し、そのプログラムをそれぞれ異なる言語で複数回実行させ、各請求書セットを異なるプリンタで印刷することができます。
多言語サポート(MLS)を使用して要求を発行すると、実際には別々の要求(各言語に1つの要求)が発行されます。「要求のモニター」ページなどのUIでこれらの要求を識別するために、要求名には"<ISO言語コード>-<地域>"という接頭辞が付けられます。
コンカレント・プログラムに多言語サポート(MLS)機能を関連付けることができます。この機能により、コンカレント・プログラムの実行に使用される言語セットが決定します。たとえば、開発者はMLS機能を「請求書の印刷」プログラムに関連付け、そのプログラムに対する要求を保留中の請求書がある顧客の優先言語で実行させることができます。
コンカレント・プログラムにMLS機能が関連付けられていない場合、ユーザーは要求の発行時にプログラムの実行に使用する言語のリストから選択できます。現行セッションの言語がデフォルト言語です。
コンカレント・プログラムにMLS機能が関連付けられている場合、ユーザーは各自の要求に使用する言語を選択できません。関連MLS機能により、要求の実行に使用される言語が決定します。
注意: MLS機能が関連付けられているコンカレント・プログラムでは、「SRSで使用」ボックスをチェックする必要があります。「SRSで使用」ボックスをチェックしていない場合、MLS機能は無視されます。「コンカレント・プログラム」ウィンドウを参照してください。
多言語要求の動作は、要求セットに似ています。ユーザーは要求を1つ発行します。その要求の実行時に、言語リストに含まれている言語ごとに子要求が発行されます。親要求は、子要求が完了するまで「Running」/「Waiting」ステータスのままです。子要求がエラー・ステータスで完了すると、親要求もエラー・ステータスで完了します。エラー・ステータスで完了する子要求がなくても、1つ以上が警告ステータスで完了すると、親要求は警告ステータスで完了します。最後に、子要求が正常ステータスで完了すると、親要求も正常ステータスで完了します。
開発者は、コンカレント・プログラム用のMLS機能を作成できます。このMLS機能により、要求の実行に使用されるインストール済言語が決定します。たとえば、「請求書の印刷」プログラムのMLS機能では、そのプログラムに対する要求を保留中の請求書がある顧客の優先言語でのみ実行する必要があります。この制限により、要求は出力の生成に使用されない言語では実行されないことが保証され、システム・リソースの節約になります。また、要求に適した言語が自動的に選択されるため、ユーザー・エラーも防止します。
MLS機能は、特定のAPIに記述されるPL/SQLストアド・プロシージャです。MLS機能が関連付けられているコンカレント・プログラムに対する多言語要求をコンカレント・マネージャが処理するときには、MLS機能をコールして言語リストを取得し、各言語に適した子要求を発行します。コンカレント・プログラム・アプリケーション短縮名、コンカレント・プログラム短縮名およびコンカレント要求パラメータはすべて、MLS機能で要求の実行に使用する言語のリスト決定に使用できます。
リリース12.1以降では、MLS機能によって複数の地域と数字の設定(たとえば、",.")もサポートできます。
MLS機能は、「コンカレント・プログラム実行ファイル」フォームに登録します。登録済MLS機能は、「コンカレント・プログラム」フォームで1つ以上のコンカレント・プログラムに割り当てることができます。
関連トピック
Oracle E-Business Suiteユーザーズ・ガイド
Oracle E-Business Suite概要
Oracle E-Business Suite開発者ガイド
Oracle E-Business Suite組織モデルは、異なる組織間の取引フロー、および異なる組織間の相互作用を示します。単一Oracle E-Business Suiteインストールで、複数の組織およびこれらの組織間の関係を定義できます。これらの組織として、会計帳簿、ビジネス・グループ、法的エンティティ、営業単位、または在庫組織などを指定できます。
複数組織レポートによって営業単位にまたがるレポートが可能になるため、Oracle E-Business Suite製品のレポート機能が改善されます。
営業単位はOracle Cash Management、Order ManagementおよびShipping Execution、Oracle Payables、Oracle Purchasing、およびOracle Receivablesを使用する組織です。営業単位には営業所、部門、部署などがあり、法的エンティティに関連付けられています。情報はこれらのアプリケーションの営業単位ごとに保護されており、各ユーザーは自分の営業単位の情報しか見ることができません。これらのアプリケーションを実行するには、営業単位として分類された組織に関連付けられた職責を選択します。
注意: プロファイル・オプション「MO:営業単位」によって営業単位が職責にリンクされます。職責ごとにこのプロファイル・オプションを設定する必要があります。
複数組織レポートを使用してレポートを実行する手順は、次のとおりです。
「要求の発行」ページにナビゲートします。
実行するレポートを選択します。
使用可能な営業単位のリストが表示されます。
このレポートの営業単位を選択します。
通常どおりに要求の予定作成および発行を続けます。
関連トピック
Oracle E-Business Suiteでの複数組織
コンカレント処理では、出力後処理(OPP)を使用して必ずコンカレント要求の後処理を実行します。後処理は、コンカレント要求出力で実行される処理です。後処理の例として、XMLパブリッシャによってコンカレント要求の発行に使用される処理が挙げられます。たとえば、ある要求がコンカレント要求出力のレイアウトとして指定されたXMLパブリッシャ・テンプレートで発行されたとします。コンカレント・マネージャはコンカレント・プログラムを実行した後、OPPにコンタクトしてXMLパブリッシャ・テンプレートを適用し、最終出力を作成します。
OPPは、Oracle Applications Managerで管理されるサービスとして実行されます。OPPサービスの1つのサービス・インスタンスが、デフォルトでシードされています。このシード済OPPサービス・インスタンスでは、1つのプロセスに1つの稼動シフトが設定されています。
コンカレント要求の実行でOPP処理が必要な場合、コンカレント・マネージャは使用可能なOPPプロセスにコンタクトします。コンカレント・マネージャは、デフォルトでローカル(つまり、同じノード上の)OPPプロセスを使用しますが、ローカルOPPプロセスが使用できない場合はリモートOPPを選択します。
システムでは常に、少なくとも1つのOPPプロセスがアクティブでなければなりません。使用できるOPPサービスがない場合、OPP処理を必要とする完了済要求は警告ステータスで完了します。
OPPサービスはマルチスレッドであり、処理するコンカレント要求ごとに新規スレッドを起動します。インスタンスの「Threads per Process」パラメータを調整することで、OPPサービス・インスタンスの同時スレッド数を制御できます。すべてのOPPサービスがそれぞれの最大スレッド数に到達した場合、処理待機中の要求は、スレッドが使用可能になり次第処理されるキューに残されます。要求スループットが遅くなった場合、OPPプロセスごとのスレッド数を増やすことができます。プロセスごとのスレッド数を1から20に維持することをお薦めします。
Oracle XML Publisherには、Eメール、FAX、その他の送信チャネルを通じて文書を送信する配信マネージャと呼ばれる機能があります。この機能は、単一要求、フォームベースの要求送信UIを使用する要求セット、およびHTMLベースの要求送信UIでの単一要求に使用されます。
ユーザーはコンカレント要求の出力を、配信マネージャがサポートする任意のチャネルに送ることができます。「作業環境」ページを使用して、ユーザーがEメール・サーバー・ユーザーとEメール・サーバー・パスワードを設定すると、配信マネージャがユーザーのかわりにEメール・サーバーに接続し、Eメールでレポートを送信できるようになります。
配信マネージャと、Oracle XML Publisherにおける関連設定の詳細は、Oracle E-Business Suiteオンライン・ヘルプを参照してください。
注意: HTMLベースの要求送信UIを使用する送信オプションは、要求セットでは現在サポートされていません。
フォームベースの「標準要求発行」(SRS)ウィンドウの場合、SRSウィンドウの「完了時」領域にあるボタンから使用できる「送信オプション」ウィンドウで送信オプションを入力できます。HTMLベースの要求送信UIの場合、送信オプションは「送信」ステップにあります。
次の送信チャネルが使用できます。
IPP(Internet Printing Protocol)プリンタ
Fax
FTP
WebDAV(Web-based Distributed Authoring and Versioning)
カスタム(「送信オプションの作成」のHTMLページを使用して定義)
要求発行の際、ユーザーは選択した送信オプションに対して次のように詳細を指定できます。
ユーザー名/パスワード: ユーザーは必要に応じて、選択したIPPプリンタのユーザー名とパスワードを入力できます。これらは、IPPプリンタの登録時にシステム管理者が入力したデフォルト値よりも優先されます。
部数: プリントする部数。0より大きい数字を指定してください。
印刷の向き: 「縦長」または「横長」。
言語: 特定の言語、または「すべての言語」を選択できます。
Eメール送信オプションには、「FND: SMTPホスト」(FND_SMTP_HOST)および「FND: SMTPポート」(FND_SMTP_PORT)の各プロファイルで、Simple Mail Transfer Protocol(SMTP)のホストとポートを定義する必要があります。これらのプロファイル値は、サイトおよびユーザー・レベルでシステム管理者が表示および更新でき、ユーザー自身も表示と更新が可能です。
差出人: ユーザーのデフォルトEメールID。
件名: デフォルト値が入ります。デフォルト値は、Oracle E-Business Suiteのインスタンス、プログラム名、および要求を発行したユーザーの名前で構成されます。
Eメールの受信者を追加する場合は、「別の行の追加」ボタンをクリックして受信者を追加します。
宛先: 必須。カンマ区切りのEメールIDがサポートされています。
CC受信者: オプション。カンマ区切りのEメールIDがサポートされています。
対象言語: レポートに使用する言語。異なる言語が必要な場合には、追加の行を使用できます。
FAX機能をサポートするプリンタを登録する必要があります。「送信オプションの管理」を参照してください。
ここで「FAX」オプションでリストされるのは、FAX機能をサポートするIPPプリンタのみです。
IPPプリンタ/FAXサーバー: 必須。
ユーザー名/パスワード: ユーザーは必要に応じて、選択したIPPプリンタのユーザー名とパスワードを入力できます。これらは、IPPプリンタの登録時にシステム管理者が入力したデフォルト値よりも優先されます。
FAX番号
対象言語: レポートに使用する言語。
異なるFAXサーバーまたは言語が必要な場合には、追加の行を使用できます。
FTPとSFTPの両方がサポートされています。セキュアFTPを指定するには、「セキュアFTP」ボックスをチェックします。パスワード認証のSFTPにのみ対応しています。
ホスト名: 必須。
ポート: デフォルト・ポートの値は22です。
ユーザー名: 必須。
パスワード: 必須。
リモート・ディレクトリ: 必須。このオプションを空白のままにした場合、ファイルはリモート・ホーム・ディレクトリに転送されます。
対象言語: レポートに使用する言語。
セキュアFTP
追加のサーバーに出力を送信する場合は、追加の行を使用できます。
WebDAVに関して、次の各フィールドに入力します。
ホスト名: 必須。
ポート: デフォルト・ポートの値は22です。
エンコーディング: オプションで「SSL」を選択します。
リモート・ディレクトリ: 必須。このオプションを空白のままにした場合、ファイルはリモート・ホーム・ディレクトリに転送されます。
対象言語: レポートに使用する言語。
追加のサーバーに出力を送信する場合は、追加の行を使用できます。
このオプションは、「送信オプションの作成」ページでカスタム送信タイプを登録している場合に使用できます。
次のように入力します。
カスタム送信コマンド: 値リストを使用して、カスタム送信のオプション・コマンドを指定します。
対象言語: レポートに使用する言語。
カスタム送信コマンドをさらに指定する場合は、追加の行を使用できます。
システム管理職責にある送信オプションの管理ページを使用して、次のオプションを検索、登録、更新、削除します。
送信オプションを検索する手順は、次のとおりです。
送信タイプで検索できます。
送信オプションの作成時にユーザーが指定した送信名で検索できます。
IPPタイプの送信オプションを作成(登録)する手順は、次のとおりです。
送信名を入力します。
送信タイプを入力します。「IPPプリンタ」を選択します。
ホスト名とポートを入力します(必須)。
ユーザー名とパスワードを入力します。
システム管理者はデフォルトのユーザー名とパスワードを入力できますが、ユーザーは要求発行時にこれを上書きできます。
プリンタ名を入力します(必須)。
片面印刷の番号を入力します。
次の表の参照コードを使用します。
参照コード | 意味 |
---|---|
1 | 片面印刷 |
2 | 両面印刷 |
「認証」、「暗号化」、「完全なURLの使用」および「チャンクされた本文の使用」の各オプションは、必要に応じてボックスをチェックします。これらの各機能については、Oracle XML Publisherオンライン・ヘルプの配信マネージャに関するドキュメントを参照してください。
IPPプリンタがFAX機能をサポートしている場合は、「FAXのサポート」ボックスをチェックする必要があります。このオプションを使用すると、SRSの「FAX」タブでFAXサーバーの値リストが有効になります。
「カスタム」タイプの送信オプションを作成(登録)する手順は、次のとおりです。
送信名を入力します。
送信タイプを入力します。「カスタム」を選択します。
出力ファイル名に構文{file}を使用して、カスタム・コマンドを指定します。
送信オプションを更新する手順は、次のとおりです。
送信オプションの定義は、送信名と送信タイプを除いて更新できます。これらのフィールドは読取り専用です。
更新する送信オプションは、「検索」ページの検索結果表から選択できます。
送信オプションを削除する手順は、次のとおりです。
送信オプションを削除するには、「検索」ページで「削除」アイコンを選択します。削除する前に、確認メッセージが表示されます。
この項では、システム管理者としてコンカレント要求のステータスを表示および変更する方法と、要求のログ・ファイルとレポート出力ファイルを表示する方法について説明します。
コンカレント要求のステータスと出力を表示するには、次の方法があります。
「Requests」ウィンドウを使用して、コンカレント要求のステータスを表示し、要求のログ・ファイルとレポート出力ファイルを表示します。
システム管理者とOracle Alertマネージャは、権限付きバージョンの「Requests」ウィンドウを使用します。このウィンドウでは、エンド・ユーザーよりも多数の機能を使用できます。たとえば、「Requests」ウィンドウを使用して、正常に完了しなかった要求を含め、(自分のコンカレント要求のみでなく)すべてのコンカレント要求のステータスとログ・ファイルを表示できます。プラットフォームによっては、実行中の要求のログ・ファイルも表示できます。
同じウィンドウを使用して、自分のレポート出力をオンラインで表示できます。ただし、他のユーザーの要求からのレポート出力は表示できません。
「Requests」ウィンドウでは、次の処理も実行できます。
保留中の要求または無効な要求について、保留を適用または解除します。
保留中の要求を取り消すか、実行中の要求を終了します。
要求セットを再起動します。
保留中の要求の優先度を変更します。
マネージャ・ログ・ファイルを表示します。
要求を受け入れるように定義されているマネージャごとに、キュー内の保留中要求の位置を判別します。
コンカレント・マネージャが無効になって再起動する必要がある時期を判別します。
実行を完了したコンカレント要求に関連付けられているパラメータとエラー・メッセージを示すレポートを実行できます。「完了したコンカレント要求レポート」を参照してください。
レポート出力ファイルとログ・ファイルに対するエンド・ユーザーのアクセス権限は、ユーザー・プロファイル・オプション「コンカレント:レポート・アクセス・レベル」により決定します。システム管理者は、このプロファイル・オプションを「User」または「Responsibility」に設定できます。
すべてのユーザーは、各自が発行した要求のログ・ファイルとレポート出力ファイルを検討できます。
「コンカレント:レポート・アクセス・レベル」オプションをユーザー・レベルで「Responsibility」に設定すると、そのユーザーは現行の職責から発行された全要求のログ・ファイルとレポート出力ファイルも検討できます。
「コンカレント:レポート・アクセス・レベル」オプションを職責レベルで「Responsibility」に設定すると、その職責のユーザーは同じ職責を持つ他のユーザーが発行した全要求からのログ・ファイルとレポート出力ファイルも検討できます。
テキスト・レポート・ファイルの表示には、デフォルトでOracle E-Business SuiteのReport File Viewerが使用されます。テキスト・ファイルをブラウザに表示したり、Microsoft Wordのような他のアプリケーションを使用することもできます。デフォルト・ビューワを定義するには、プロファイル・オプションを設定します。
「ビューワ: テキスト」プロファイル・オプションを「ブラウザ」に設定すると、レポートはWebブラウザに送信されます。このプロファイル・オプションを空白にすると、かわりにReport File Viewerが使用されます。
このプロファイル・オプションを空白にした場合も、最初にReport File Viewerで表示してから「Tools」>「Copy File」を選択すると、レポートまたはログ・ファイルをブラウザで表示できます。
HTML出力を含むレポートをブラウザで表示できます。HTMLレポートがブラウザに送信された後、ブラウザの「Save As」機能を使用してデスクトップに保存できます。
注意: HTMLレポートは、ブラウザにサーバーのキャラクタ・セットを使用して表示されます。このキャラクタ・セットは、クライアント上のキャラクタ・セットと一致するとはかぎりません。そのため、レポートを保存するときに、出力をクライアントのキャラクタ・セットに変換する操作が必要になる場合があります。ブラウザで「Save As」を使用したキャラクタ・セット変換がサポートされている場合は、「Save As」ダイアログ・ボックスにポップリストが表示されます。ユーザーは、クライアントのキャラクタ・セットと一致するエンコーディングを選択できます。
Online Report Reviewの実装は、Microsoft WordやExcelのような他のアプリケーションで出力ファイルを表示できるように設定できます。そのためには、ファイルの出力形式にMIMEタイプを関連付けます。
これにより、ユーザーはプロファイル・オプションを使用して特定の出力形式の優先MIMEタイプを設定できます。または、ファイルに適切なMIMEタイプの選択を求めるプロンプトを実行時に表示できます。
各出力形式とともに複数のMIMEタイプ・ファイル形式を登録できます。「Viewer Options」ウィンドウで、ファイル形式、MIMEタイプ、「FND: NATIVE CLIENT ENCODING」プロファイル・オプションの値を利用するかどうか、および説明を入力します。この説明は、ユーザーの「Profile Values」ウィンドウおよび「Submit Request」フォームに表示されます。
「ビューワ・オプション」ウィンドウで関連するMIMEタイプの「システム固有クライアント・ エンコーディングの許可」ボックスが選択されている場合、レポート・ビューワは出力ファイルをプロファイル・オプション「FND: NATIVE CLIENT ENCODING」で指定されたキャラクタ・セットに変換します。
レポートを表示する場合は、最初にブラウザに送信します。ブラウザでは、関連付けられているMIMEタイプを使用してレポートが表示されます。
重要: 印刷時にユーザーがOracle Reportプログラムで出力タイプとしてHTMLまたはPDFを選択した場合は、出力を印刷するPDFおよびHTMLファイルを処理できるように、適切なプリンタ・ドライバを使用する必要があります。「プリンタおよび印刷の概要」を参照してください。
注意: PDFファイルの場合、Adobe Acrobat Readerアプリケーションでオプションを次のように設定する必要があります。
Acrobat 4の場合は、「ファイル」>「環境設定」>「一般」で、「Webブラウザに組み込み」のチェックを解除します。
Acrobat 5および5.1の場合は、「編集」>「環境設定」のオプションで「PDFをブラウザに表示」の選択を解除します。
Acrobat 6以上の場合は、「編集」>「環境設定」>「インターネット」の「Webブラウザオプション」で「PDFをブラウザに表示」の選択を解除します。
ここでは、要求のフェーズとステータスの変更方法、および「Pending」または「InActive」要求の優先度の変更方法について説明します。要求セットの再起動方法、および要求セットを「Pending」にして要求の優先度を設定する方法についても説明します。
要求は、「Pending」(実行待ち)、「Running」、「Completed」または「InActive」(実行不可)という4つのフェーズのいずれかに位置します。各フェーズでは、要求の状況をステータスと呼びます。
要求のステータスを変更すると、「Pending」、「Running」または「InActive」フェーズを変更できます。
「Pending」および「InActive」フェーズの要求は取り消すことができます。要求のフェーズとステータスは「Completed - Cancelled」になります。
「Pending」および「InActive」フェーズの要求は、保留にすることができます。要求のフェーズおよびステータスは「InActive - On Hold」になります。後で保留を解除する要求を選択すると、この処理を元に戻すことができます。
「Running」フェーズの要求を終了できます。要求のフェーズとステータスは「Completed - Terminated」になります。
「Requests」ウィンドウを使用して、要求のステータスとそれに伴うフェーズを変更できます。
通常、要求は開始時刻に従って最初に発行されたものから順番に実行されます。ただし、優先度の高い要求は、古い要求よりも先に開始されます。
システム管理者は、「Requests」ウィンドウを使用して「Pending」または「InActive」要求の優先度を変更できます。
ユーザーによる要求の優先度は、デフォルトでシステム管理者が「コンカレント:要求の優先度」ユーザー・プロファイル・オプションで設定した値に設定されます。ユーザーが各自の要求の優先度を変更することはできません。
コンカレント・プログラムの優先度が定義されている場合は、その優先度によりユーザーのプロファイル・オプションが上書きされます。
優先度の範囲は、1(最上位)から99(最下位)です。
標準のデフォルトは50です。
内部コンカレント・マネージャにより発行されたコンカレント・プログラムの場合は、優先度が0(ゼロ)に設定され、他のすべての要求よりも優先されます。
ヒント: 要求の優先度を頻繁に変更する場合は、そのコンカレント・プログラムに固有の優先度を割り当てることを検討する必要があります。
関連トピック
この項では、要求セットの再起動方法および要求セットを優先度の高い要求に譲る方法について説明します。
要求セットがステータス「Error」で完了した場合、「Oracle Applications Manager - View Completed Requests」ページの「Restart」ボタンは有効になります。ユーザーが「Restart」ボタンをクリックしたときにその地点から要求セットを再起動できるように、失敗した第1ステージの情報も自動的にキャプチャ、記録および保存されます。
ステージが識別されると、要求セット・プログラムはステージ・プログラムを再発行モードで発行します。このモードでは、プログラムは前の実行と同じステージを調べて再実行が必要なプログラムを特定し(エラーで終了したプログラムのみ)、それらのプログラムを実行します。このステージが正常に完了した場合または警告ステータスがある場合、要求セット・プログラムを再起動する標準メカニズムを使用して次のステージに進みます。
注意: ユーザーは複数回、要求セットを再起動することがあります。ステージおよびプログラムの発行ごとに新規要求が生成されるため、各ステージおよび個別プログラムのログは実行数に関係なく維持されます。ただし、要求セットのログおよび関連ファイルは、要求セットが再起動されるたびに再書込みされます。
状況によっては、たとえば要求セットに多数のステージがあって実行に長時間かかる場合、管理者は要求セットを優先度の高い要求に譲ることができます。「Hold Request Set」機能を利用することで、ユーザーは実行要求セットを保留にして、要求セット・ステージの実行を効果的に制御できます。
「OAM View Running Requests」ページの「Hold」および「Remove Hold」ボタンは有効になっています。要求セットを保留するには、単に要求セットを選択して「Hold」ボタンをクリックします。要求セットを引き続き実行するには、「Remove Hold」をクリックします。
この項では、オペレーティング・システムで保持されるログ・ファイルおよび出力ファイルの数を維持する方法と、コンカレント要求およびコンカレント・マネージャ・プロセスに関する情報が格納されるApplication Object Libraryデータベース表を管理する方法について説明します。
「コンカレント要求やマネージャ・データのパージ」プログラムを実行すると、次のデータベース表が影響を受けます。
この表には、すべてのコンカレント要求の完全な履歴が含まれています。
ユーザーがレポート・セットを発行すると、この表にレポート・セット内のレポートに関する情報と各レポートのパラメータ値が格納されます。
この表には、コンカレント・マネージャからマネージャが実行を開始する各プログラムに渡される引数が記録されます。
この表には、要求によりデータベース表が更新されない場合が記録されます。
この表には、Oracle E-Business Suiteとオペレーティング・システムのプロセスに関する情報が記録されます。
この表には、コンカレント要求のランタイム・パフォーマンス統計が収集されます。
情報システム部門とアプリケーション・ユーザーは、組織に適したアーカイブ方針とファイル保持方針に同意する必要があります。ディスク・ドライブの領域がすべて使用されるのを防ぐために、Oracle E-Business Suiteのログ・ファイルと出力ファイルを定期的に削除してください。
ヒント: 「コンカレント要求やマネージャ・データのパージ」プログラムを実行した後は、このプログラムを特定の間隔で自動的に再発行できます。
「コンカレント要求やマネージャ・データのパージ」プログラムの実行時期については、ガイドラインのサンプルがいくつかあります。ユーザー・コミュニティにおけるOracle E-Business Suiteの使用状況に従って、これらのガイドラインを採用してください。
通常の使用状況の場合は30日ごと。
使用負荷が大きい場合は2週間(14日)ごと。
AGEモードを使用している場合は、過去5日間のコンカレント要求データ、ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルを保持するために、「Mode Value」を5に設定します。
コンカレント要求情報をパージすると、監査詳細が失われます。この監査情報は「サインオン監査コンカレント要求」レポートに使用されます。
この項では、コンカレント要求の発行に関連するユーザー・プロファイル・オプションの設定について説明します。
エンド・ユーザーは、コンカレント要求について特定のランタイム・オプションを制御できます。たとえば、特定の要求開始日を選択できます。
ユーザーがこれらのオプションを要求時に明示的に入力しない場合、コンカレント処理オプションはデフォルトでユーザー・プロファイル値に設定されます。
システム管理者は、「システム・プロファイル値」ウィンドウでエンド・ユーザーのユーザー・プロファイル値を設定します。システム管理者とエンド・ユーザーは、「個別プロファイル値」フォームを使用してユーザーのプロファイル値の一部を設定できます。
システム管理者またはユーザーは、「Requests」ウィンドウを使用して実行開始前の発行済要求のコンカレント処理オプションを変更できます。
システム管理者は、すべての要求のすべてのコンカレント・オプションを変更できます。
ユーザーは、自分のほとんどの要求のコンカレント・オプションを変更できます。
エンド・ユーザーは、自分の要求の優先度、または要求ログ・ファイルとレポート出力ファイルのオンライン表示に使用するレポート・アクセス・レベルを変更(または設定)できません。
次の表に、コンカレント処理のユーザー・プロファイル・オプションを示します。
ユーザー・プロファイル・オプション | 説明 |
---|---|
コンカレント:要求の保留 | 「Yes」に設定すると、コンカレント要求が保留になります。「No」に設定すると、要求の優先度と開始時刻に従ってプログラムが起動します。 |
コンカレント:複数タイム・ゾーン | 「Yes」に設定すると、クライアントが実行中のタイム・ゾーンに関係なく要求は即時に計画されます。 |
コンカレント:レポート・アクセス・レベル | 要求の出力ファイルおよびログ・ファイルのオンライン表示と、レポートの再印刷に使用するアクセス・レベル。「Responsibility」に設定すると、要求を発行した職責を使用するユーザー全員がアクセスできます。「User」に設定すると、要求を発行したユーザーのみがアクセスできます。 |
コンカレント:レポートの印刷部数 | レポートごとに印刷する出力部数。 |
コンカレント:要求の優先度 | 通常、要求は開始時刻に従って発行された順に実行されます。優先度は要求開始時刻よりも優先されます。優先度の高い要求が、最も古い要求より先に開始されます。優先度の範囲は1(最上位)から99(最下位)です。標準のデフォルトは50です。 |
コンカレント:要求開始時刻 | 要求の実行を開始可能な日時。開始日時が現在の日時以前の場合は、要求を即時に実行できます。 |
コンカレント:出力の保存 | 「Yes」に設定すると、コンカレント・プログラムの出力は標準ファイル形式で保存されます。出力ファイルを生成しないコンカレント・プログラムもあります。 |
コンカレント:順次要求 | 「Yes」に設定すると、要求は開始日時に従って強制的に1度に1つずつ(順番に)実行されます。「No」は、コンカレント・プログラムに互換性があれば複数の要求を同時に実行できることを意味します。 |
コンカレント:TMが可能になるまで待機 | クライアントが別の取引マネージャ(TM)に移動して試行する前に、指定のTMが使用可能になるまで待機する最大秒数を指定できます。 |
コンカレント:URLライフタイム | このプロファイル・オプションでは、要求出力のURLがシステムから削除されるまで保持される最大時間(分)を指定します。 |
プリンタ | レポートを印刷するプリンタ。 |
ほとんどのコンカレント・ユーザー・プロファイル・オプションは、システム管理者が4つのレベル(サイト、アプリケーション、職責およびユーザー)すべてで設定できます。ユーザー・プロファイル「コンカレント:レポート・アクセス・レベル」は、アプリケーション・レベルでは設定できません。
ほとんどのコンカレント処理プロファイル・オプションについては、ユーザーがデフォルト値を変更できます。ただし、「コンカレント:要求の優先度」と「コンカレント:レポート・アクセス・レベル」は設定できません。
関連トピック
このプログラムを使用して次の情報を削除します。
要求ログ・ファイル、コンカレント・マネージャ・ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルを、オペレーティング・システムにより保守される製品ディレクトリから削除します。
コンカレント要求とコンカレント・マネージャ・プロセスに関する履歴情報を含むApplication Object Libraryデータベース表から、レコード(行)を削除します。
レポート・オプションは次のとおりです。
変数 | 説明 |
---|---|
All | コンカレント要求の履歴情報、コンカレント・マネージャの履歴情報を記録するデータベース表からレコードをパージし、オペレーティング・システムから要求ログ・ファイル、マネージャ・ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルをパージします。 |
Manager | コンカレント・マネージャの履歴情報を記録するデータベース表からレコードをパージし、オペレーティング・システムからマネージャ・ログ・ファイルをパージします。 |
Request | コンカレント要求の履歴情報を記録するデータベース表からレコードをパージし、オペレーティング・システムから要求ログ・ファイルとレポート出力ファイルをパージします。 |
変数 | 説明 |
---|---|
Age | コンカレント要求の履歴、ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルを保存する日数を入力します。入力した日数よりも古いレコードがすべてパージ・プログラムにより削除されます。 たとえば、「5」を入力すると、6日以上前のコンカレント要求履歴、ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルがすべてパージされます。 |
Count | コンカレント要求履歴、ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルを保存する(最新)レコード数を入力します。パージ・プログラムは最新レコードから開始され、入力した数のレコードが保持され、残りのレコードがすべてパージされます。 たとえば、「5」を入力すると、最新の5つのコンカレント要求履歴レコード、要求ログ・ファイル、マネージャ・ログ・ファイル、レポート出力ファイルが保存され、残りのレコードはすべてパージされます。 |
「Mode」が「Age」の場合は日数を定義する値、「Mode」が「Count」の場合はレコード数を入力します。有効な値は1から9999999です。
コンカレント要求レコードと関連ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルのパージ対象となるコンカレント・プログラムの接続先Oracle IDを入力します。Oracle IDは、「Entity」が「Request」または「All」の場合に関係します。
たとえば、AP1と入力すると、AP1というOracle IDに接続するプログラムの実行要求に関連した要求レコード、ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルがすべてパージされます。
コンカレント要求レコードと関連ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルのパージ対象となるアプリケーション・ユーザー名を入力します。ユーザー名は、「Entity」が「Request」または「All」の場合に関係します。
たとえば、JSMITHと入力すると、ユーザーJSMITHにより発行された要求に関連した要求レコード、ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルがすべてパージされます。
コンカレント要求レコードと関連ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルのパージ対象となる職責に関連付けられているアプリケーションを選択します。「Responsibility」オプションとともに職責アプリケーションが使用され、「Entity」が「Request」または「All」の場合に関係します。
コンカレント要求レコードと関連ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルのパージ対象となる職責を選択します。職責は、「Entity」が「Request」または「All」の場合に関係します。
たとえば、システム管理者職責を選択すると、この職責で操作するユーザーから発行された要求に関連した要求レコード、ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルがすべてパージされます。
コンカレント要求レコードと関連ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルのパージ対象となるアプリケーションを選択します。「Program Application」は、「Entity」が「Request」または「All」の場合に関係します。
たとえば、「Oracle Payables」を選択すると、Oracle Payablesプログラムの実行要求に関連した要求レコード、ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルがすべてパージされます。
コンカレント要求レコードと関連ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルのパージ対象となるプログラムを選択します。「Program」は、「Entity」が「Request」または「All」の場合に関係します。
たとえば、「Program X」を選択すると、プログラムXの実行要求に関連した要求レコード、ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルがすべてパージされます。
コンカレント要求レコードと関連ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルのパージ対象となるコンカレント・マネージャに関連付けられているアプリケーションを選択します。
「Manager Application」は「Manager」オプションとともに使用します。「Entity」が「Request」の場合と「Manager」または「All」の場合では、効果が異なります。
「Entity」が「Request」に設定されている場合は、「Manager」オプションで指定したコンカレント・マネージャにより実行された要求に関連する要求レコード、ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルがすべてパージされます。
「Entity」が「Manager」または「All」に設定されている場合は、前述のパージ内容に加えて、「Manager」オプションで指定したコンカレント・マネージャに関連するマネージャ・ログ・ファイルもすべてパージされます。
コンカレント要求レコードと関連ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルのパージ対象となるコンカレント・マネージャを選択します。
「Manager」は「Manager Application」オプションとともに使用します。「Entity」が「Request」の場合と「Manager」または「All」の場合では、効果が異なります。
「Entity」が「Request」に設定されている場合は、「Manager」オプションで指定したコンカレント・マネージャにより実行された要求に関連する要求レコード、ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルがすべてパージされます。
「Entity」が「Manager」または「All」に設定されている場合は、前述のパージ内容に加えて、「Manager」オプションで指定したコンカレント・マネージャに関連するマネージャ・ログ・ファイルもすべてパージされます。
「コンカレント要求やマネージャ・データのパージ」プログラムでパージされたレコード数を示すレポートが必要かどうかを選択します。
変数 | 説明 |
---|---|
No | プログラムは実行されますが、レポートは生成されません。 |
Yes | プログラムが実行され、レポートが生成されます。 |
FND_DUAL表からレコードを削除するかどうかを選択します。
変数 | 説明 |
---|---|
No | FND_DUALからはレコードが削除されません。 |
Yes | FND_DUALからレコードが削除されます。 |
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