Oracle E-Business Suite開発者ガイド リリース12.2 E53035-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
Oracle E-Business Suiteリリース12.2では、そのパッチ適用手順およびテクノロジ・スタックに大幅な変更が導入されます。その結果、カスタマイズのために追加の準備手順を完了する必要があります。この項では、オンライン・パッチ適用、およびOracle E-Business Suiteリリース12.2のテクノロジ・スタックにおける新規J2EE ServerとしてのOracle WebLogic Serverの実装で、カスタマイズに必要な技術的な準備について説明します。
オンライン・パッチ適用のためのデータベース・オブジェクト開発標準
オンライン・パッチ適用を使用したカスタマイズに関する開発者ガイドライン
アップグレード前の準備手順
カスタマイズ・カタログを作成します。
カスタマイズのカタログを作成すると、さらに組織化された方法でアップグレード・プロジェクトを管理できます。このカタログを作成するための様々な代替方法があります。これらの代替方法の1つは、CEMLI Catalogユーティリティの使用です。このユーティリティは、Oracle Proactive Servicesで提供されるサービスのセットの一部です。CEMLIおよびCEMLI Catalogユーティリティの詳細は、http://www.oracle.com/us/support/software/advanced-customer-services/cemli-services-068598.html.にある『Advanced Customer Services: CEMLI Services for Oracle E-Business Suite』を参照してください。
リリース12.2の準備で更新が必要なカスタマイズ済データベース・コンポーネントを識別します。
「オンライン・パッチ適用有効化のためのユーティリティ」の項で説明したユーティリティを使用します。
リリース12.2のガイドラインに従ってデータベース・コンポーネントを準備します。
このステップでは、カスタマイズに対して推奨された変更を実装します。データベース・オブジェクトで必要な変更の大半は、Oracle E-Business Suiteオンライン・パッチ適用準備プロセスで自動的に実行されます。ただし、準備プロセスを開始する前に、次の手順が完了していることを確認する必要があります。
カスタマイズが、Oracle E-Business Suiteに登録されているアプリケーションに関連付けられていることを確認します。「アプリケーション・フレームワークの設定」を参照してください。
オンライン・パッチ適用有効化準備レポートの推奨更新を実装します。前述のこのレポートでは、Oracle E-Business Suiteインスタンスに登録されているスキーマ内のデータベース・オブジェクトがすべてチェックされます。リリース12.2開発標準に準拠しないデータベース・オブジェクトは、レポート出力にリストされます。
データベース・オブジェクトの大半は、リリース12.2アップグレード・プロセスの後に実行される、リリース12.2準備プロセスによって自動的に変更および修正されます。自動的に修正できない項目は、このオンライン・パッチ適用有効化準備レポートによってリストされます。レポートでは、それらの修正方法に関する推奨処理が示されます。これらの変更は手動で実装する必要があります。
カスタマイズの予想機能を検証するために、このような推奨処理の実装後にカスタマイズを必ずテストしてください。
リリース12.2のガイドラインに準拠するために更新を必要とする、中間層のカスタマイズ済コンポーネントを識別します。
関連項目: Oracle E-Business Suiteの統合SOAゲートウェイ開発者ガイドのシード済Javaルール関数の拡張に関する項
すべての推奨更新の実装後にインスタンスをバックアップします。
推奨更新の実装後にインスタンスをバックアップすることをお薦めします。このバックアップは、アップグレードの準備が整ったリリース12.2に対するマイルストン環境になります。
アップグレード手順
アップグレード・プロセスを実行します。
現在のリリースに対応する『Oracle E-Business Suiteアップグレード・ガイド』の指示に従って、アップグレード・プロセスを実行してください。
リリース12.2のガイドラインに従って、中間層のコンポーネントを準備します。
中間層のカスタマイズは、次で実装できます。
Oracle Developerテクノロジ: フォームおよびレポート
Javaテクノロジ: Oracle Application Frameworkページ、JavaServer Pages (JSP)、Webサービスおよびその他のサポート・ライブラリ
リリース12.2では、これらのコンポーネントについては次のガイドラインに従う必要があり、すべてのカスタマイズがこれらのガイドラインに準拠していることを必ず確認してください。
Oracle E-Business Suiteの表を参照するすべてのコンポーネントは、APPSスキーマに存在するシノニムを経由する必要があります。このガイドラインは、すべてのプログラム参照に適用されます。
一部のJavaベース・ライブラリが非推奨であるか、置換または更新されています。詳細は、「リリース12.2のJavaコードの変更」、およびOracle E-Business Suiteの統合SOAゲートウェイ開発者ガイドのシード済Javaルール関数の拡張に関する項を参照してください。
カスタマイズは、J2EE仕様のバージョン(Servlet API、EJBなど)に準拠している必要があります。詳細は、WebLogic Serverのマニュアル(http://www.oracle.com/technetwork/middleware/weblogic/documentation/index.html)を参照してください。
Javaバージョン1.6でコードを再コンパイルします。
カスタム・ファイルがファイル・システム内の適切な場所にあることを確認します。関連項目: 「Working with Editions」およびOracle E-Business Suite概要ガイド。
アップグレード後にカスタマイズをテストします。
12.2に対する基本のOracle E-Business Suite製品の機能をテストした後、カスタマイズをテストします。
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