Oracle Applications概要 リリース12 E05390-02 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
報告通貨機能を使用すると、会計レコードを1つ以上の機能通貨で報告および保守できます。このためには、General Ledgerの会計設定マネージャを使用して主要元帳または副元帳に1つ以上の報告通貨を割り当てます。副元帳はオプションの追加元帳で、会計設定のために主要元帳と関連付けられています。副元帳は、主要元帳の会計データを、主要元帳とは次の1つ以上の点で異なる別の会計表示で表すために使用できます。
勘定体系
会計カレンダ/期間タイプ組合せ
通貨
補助元帳会計処理基準
元帳処理オプション(仮勘定転記など)
副元帳とは異なり、報告通貨はそのソース元帳と同じ勘定体系、会計カレンダ/期間タイプ組合せ、補助元帳会計処理基準および元帳処理オプションを共有する必要があります。
一般に、通貨のみが異なる会計表示の保守のみが必要な場合には常に副元帳のかわりに報告通貨を使用します。報告通貨は、主要元帳および副元帳の両方に割り当てることができます。報告通貨は、次のいずれかの通貨換算レベルで保守されます。
補助元帳: 補助元帳仕訳、総勘定元帳仕訳および残高の通貨表示を保守します。補助元帳レベル報告通貨を使用する際には、「補助元帳会計」を使用して補助元帳会計基準を定義する必要があります。これらの基準で、ソース元帳に入力された補助元帳データを1つ以上の補助元帳レベル報告通貨に換算する方法が指示されます。GL転記プログラムが、特定の仕訳(たとえば手動仕訳)を1つ以上の補助元帳レベル報告通貨に自動換算するために使用する仕訳換算基準も定義する必要があります。
注意: 補助元帳レベル報告通貨を割り当てることができるのは主要元帳のみで、副元帳に割り当てることはできません。
仕訳: 総勘定元帳の仕訳および残高を別の通貨表示で保守します。仕訳レベル報告通貨は、GL転記プログラムを使用して保守されます。仕訳が主要元帳や副元帳などのソース元帳に転記されるたびに、その仕訳は定義された仕訳換算基準に基づいて自動的にそれぞれの仕訳レベル報告通貨に換算されます。
残高: 残高を別の通貨で保守します。GL換算プログラムが、ソース元帳の残高を残高レベル報告通貨に換算するために使用されます。主要元帳または副元帳で「換算」を実行してターゲット通貨を指定すると、換算された残高が残高レベル報告通貨に反映されます。
注意: 残高レベル報告通貨が会計設定で元帳に割り当てられていない場合、「換算」の初回実行時に自動的に残高レベル報告通貨が作成されます。残高レベル報告通貨の名前は、末尾にGBPなどの通貨コードがついている場合を除いてソース元帳と同じです。
補助元帳レベルと仕訳レベルの報告通貨は、元帳に対して同じように機能します。取引および仕訳を入力するには、その前にこれらの報告通貨の期間をオープンおよびクローズする必要があります。また、これらの報告通貨に対する手動仕訳の直接入力を予定している場合は、これらの報告通貨の仕訳承認を有効にできます。
報告通貨機能の使用における基本用語は、次のとおりです。
注意: 報告通貨の詳細は、『Oracle General Ledgerユーザーズ・ガイド』の仕訳または補助元帳レベル報告通貨に関する項および『Oracle Financials Implementation Guide』の報告通貨に関する項を参照してください。副元帳の詳細は、『Oracle Financials Implementation Guide』の副元帳に関する項を参照してください。