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Oracle Applications概要
リリース12
E05390-02
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報告通貨

概要

報告通貨機能を使用すると、会計レコードを1つ以上の機能通貨で報告および保守できます。このためには、General Ledgerの会計設定マネージャを使用して主要元帳または副元帳に1つ以上の報告通貨を割り当てます。副元帳はオプションの追加元帳で、会計設定のために主要元帳と関連付けられています。副元帳は、主要元帳の会計データを、主要元帳とは次の1つ以上の点で異なる別の会計表示で表すために使用できます。

副元帳とは異なり、報告通貨はそのソース元帳と同じ勘定体系、会計カレンダ/期間タイプ組合せ、補助元帳会計処理基準および元帳処理オプションを共有する必要があります。

一般に、通貨のみが異なる会計表示の保守のみが必要な場合には常に副元帳のかわりに報告通貨を使用します。報告通貨は、主要元帳および副元帳の両方に割り当てることができます。報告通貨は、次のいずれかの通貨換算レベルで保守されます。

補助元帳レベルと仕訳レベルの報告通貨は、元帳に対して同じように機能します。取引および仕訳を入力するには、その前にこれらの報告通貨の期間をオープンおよびクローズする必要があります。また、これらの報告通貨に対する手動仕訳の直接入力を予定している場合は、これらの報告通貨の仕訳承認を有効にできます。

機能通貨

報告通貨機能の使用における基本用語は、次のとおりです。

表15-1 機能通貨および元帳
機能通貨 SFAS #52およびIAS 21で解説されているように、所属組織の機能通貨が、主要元帳および副元帳に割り当てられている元帳通貨と異なる場合があります。たとえば、統合ビジネス・グループの会計目的の機能通貨が実際には米ドル(USD)の場合でも、元帳通貨に日本円(JPY)を選択できます。機能通貨の決定は、SFAS #52およびIAS 21で解説されているように、数多くの要因に基づいています。
元帳通貨 元帳通貨は主要元帳や副元帳などの元帳に割り当てる通貨で、Oracle Applications内で取引の記録や会計データの保守に使用される基本通貨を表します。主要元帳の通貨は、通常、ほとんどの業務取引を実行する際の通貨であり、法的報告にも使用されます。
報告通貨 元帳通貨以外で、報告するときに必要な通貨。報告通貨はソース元帳(主要元帳または副元帳)と同じ勘定体系および会計カレンダを共有しますが、通常、異なる通貨を使用します。報告通貨により、使用している主要元帳または副元帳とは異なる通貨での報告が可能です。
主要元帳 業務を遂行するための財務諸表作成エンティティ。主要元帳は主要な記録管理元帳として機能し、特定の勘定体系、会計カレンダ、通貨および補助元帳会計処理基準を使用します。
副元帳 会計設定のために主要元帳と関連付けられているオプションの追加元帳。副元帳は、主要元帳の会計データを、主要元帳とは次の1つ以上の点で異なる別の会計表示で表すために使用できます。
  • 勘定体系

  • 会計カレンダ/期間タイプ組合せ

  • 通貨

  • 補助元帳会計処理基準

  • 元帳処理オプション(仮勘定転記など)

注意: 報告通貨の詳細は、『Oracle General Ledgerユーザーズ・ガイド』の仕訳または補助元帳レベル報告通貨に関する項および『Oracle Financials Implementation Guide』の報告通貨に関する項を参照してください。副元帳の詳細は、『Oracle Financials Implementation Guide』の副元帳に関する項を参照してください。